JPH08159284A - 排気マニホルド用金属ガスケット - Google Patents
排気マニホルド用金属ガスケットInfo
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- JPH08159284A JPH08159284A JP33184494A JP33184494A JPH08159284A JP H08159284 A JPH08159284 A JP H08159284A JP 33184494 A JP33184494 A JP 33184494A JP 33184494 A JP33184494 A JP 33184494A JP H08159284 A JPH08159284 A JP H08159284A
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- Japan
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- bead
- exhaust
- exhaust manifold
- around
- gasket
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気マニホルド用金属ガスケットにおいて、
その積層枚数を増やすことなしに、排気マニホルドの長
手方向両端部の高温による湾曲、変形に対応し、ガス洩
れを防止する。 【構成】 複数個の排気流通孔２、３、４、５を横長に
並設した排気マニホルド用金属ガスケット１の長手方向
の両端部の排気流通孔２、５の周りのビード６のバネ定
数を他の排気流通孔３、４の周りのビード７のバネ定数
よりも大きくする。
その積層枚数を増やすことなしに、排気マニホルドの長
手方向両端部の高温による湾曲、変形に対応し、ガス洩
れを防止する。 【構成】 複数個の排気流通孔２、３、４、５を横長に
並設した排気マニホルド用金属ガスケット１の長手方向
の両端部の排気流通孔２、５の周りのビード６のバネ定
数を他の排気流通孔３、４の周りのビード７のバネ定数
よりも大きくする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダヘッ
ドと排気マニホルドとの取付面の間に装着される排気マ
ニホルド用金属ガスケットに関するものである。
ドと排気マニホルドとの取付面の間に装着される排気マ
ニホルド用金属ガスケットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エンジンのシリンダヘッドと排気マニホ
ルドとの取付面の間に装着される排気マニホルド用金属
ガスケットを、複数個の排気流通孔を横長に一列に並設
し各排気流通孔の周りに該排気流通孔をシールするビー
ドを設けたビード板の１枚もしくは複数枚により形成す
ることは公知である。
ルドとの取付面の間に装着される排気マニホルド用金属
ガスケットを、複数個の排気流通孔を横長に一列に並設
し各排気流通孔の周りに該排気流通孔をシールするビー
ドを設けたビード板の１枚もしくは複数枚により形成す
ることは公知である。
【０００３】エンジンのシリンダヘッドの排気ポートに
接続される排気マニホルドは、エンジンの運転中は高温
の排気ガスにより高温に加熱されるので、エンジンの運
転−停止による伸縮が大きく、排気マニホルドにおいて
複数の枝管が横長に並設されている場合は、その伸縮力
が累積される長手方向両端部において伸縮力がきわめて
大きくなる。然るに排気マニホルドはシリンダヘッドに
ボルトにより締結されているので、排気マニホルドの伸
縮はボルトにより拘束される。従って長手方向に伸長で
きないので、高温時に排気マニホルドの長手方向両端部
が湾曲し、大きな変形を生じる。
接続される排気マニホルドは、エンジンの運転中は高温
の排気ガスにより高温に加熱されるので、エンジンの運
転−停止による伸縮が大きく、排気マニホルドにおいて
複数の枝管が横長に並設されている場合は、その伸縮力
が累積される長手方向両端部において伸縮力がきわめて
大きくなる。然るに排気マニホルドはシリンダヘッドに
ボルトにより締結されているので、排気マニホルドの伸
縮はボルトにより拘束される。従って長手方向に伸長で
きないので、高温時に排気マニホルドの長手方向両端部
が湾曲し、大きな変形を生じる。
【０００４】そして、シリンダヘッドと排気マニホルド
の取付面の間に装着される排気マニホルド用金属ガスケ
ットが排気マニホルドの上記の変形に対応できずにガス
洩れを生じることになる。このガス洩れを防止するため
に排気マニホルド用金属ガスケットの全面にわたり或は
長手方向両端部のみ、ビード板の積層数を増やす、例え
ば、ビード板２枚により形成していたガスケットをビー
ド板３枚により形成する、或はガスケットの長手方向両
端部をビード板３枚により形成するという対策が従来講
じられていた。
の取付面の間に装着される排気マニホルド用金属ガスケ
ットが排気マニホルドの上記の変形に対応できずにガス
洩れを生じることになる。このガス洩れを防止するため
に排気マニホルド用金属ガスケットの全面にわたり或は
長手方向両端部のみ、ビード板の積層数を増やす、例え
ば、ビード板２枚により形成していたガスケットをビー
ド板３枚により形成する、或はガスケットの長手方向両
端部をビード板３枚により形成するという対策が従来講
じられていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記のようにビ
ード板の積層枚数を増やすことは、直ちに排気マニホル
ド用金属ガスケットのコストアップをもたらすという問
題がある。本発明はこの点に鑑みてなされたもので、本
発明の目的は、排気マニホルド用金属ガスケットの積層
枚数を増やすことなしに、排気マニホルドの長手方向両
端部の大きな変形に対応でき、ガス洩れを防止すること
ができる排気マニホルド用金属ガスケットを提供するこ
とにある。
ード板の積層枚数を増やすことは、直ちに排気マニホル
ド用金属ガスケットのコストアップをもたらすという問
題がある。本発明はこの点に鑑みてなされたもので、本
発明の目的は、排気マニホルド用金属ガスケットの積層
枚数を増やすことなしに、排気マニホルドの長手方向両
端部の大きな変形に対応でき、ガス洩れを防止すること
ができる排気マニホルド用金属ガスケットを提供するこ
とにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の構成を、実施例に対応する第１〜４図を参照して
説明すれば、複数個の排気流通孔２、３、４及び５を横
長に並設し、各排気流通孔の周りにビード６、７を設け
た排気マニホルド用金属ガスケット１において、ガスケ
ット１の長手方向の両端部の排気流通孔２、５の周りの
ビード６のバネ定数を他の排気流通孔３、４の周りのビ
ード７のバネ定数よりも大きくしたことを特徴とする。
発明の構成を、実施例に対応する第１〜４図を参照して
説明すれば、複数個の排気流通孔２、３、４及び５を横
長に並設し、各排気流通孔の周りにビード６、７を設け
た排気マニホルド用金属ガスケット１において、ガスケ
ット１の長手方向の両端部の排気流通孔２、５の周りの
ビード６のバネ定数を他の排気流通孔３、４の周りのビ
ード７のバネ定数よりも大きくしたことを特徴とする。
【０００７】このため、本発明においてはガスケット１
の長手方向両端部の排気流通孔２、５の周りのビード６
の高さｈ1 或は幅Ｗ′を他の排気流通孔３、４の周りの
ビード７の高さｈ2 或はＷよりも高く或は狭くしてい
る。また、ガスケットの長手方向両端部の排気流通孔
２、５の周りのビード６の外側部分におけるビード高さ
或は幅を該ビード６の他の部分におけるビード高さ或は
幅及び他の排気流通孔の周りのビードの高さ或は幅より
も高く或は狭くしている。
の長手方向両端部の排気流通孔２、５の周りのビード６
の高さｈ1 或は幅Ｗ′を他の排気流通孔３、４の周りの
ビード７の高さｈ2 或はＷよりも高く或は狭くしてい
る。また、ガスケットの長手方向両端部の排気流通孔
２、５の周りのビード６の外側部分におけるビード高さ
或は幅を該ビード６の他の部分におけるビード高さ或は
幅及び他の排気流通孔の周りのビードの高さ或は幅より
も高く或は狭くしている。
【０００８】
【作用】本発明の排気マニホルド用金属ガスケットは上
記の構成を有し、ガスケット１の長手方向の両端部の排
気流通孔２、５の周りのビード６のバネ定数が他の排気
流通孔３、４の周りのビード７のバネ定数よりも大きく
されているので、排気マニホルドをシリンダヘッドにボ
ルトにより締結し、両者の取付面に装着されている排気
マニホルド用金属ガスケットを圧縮したとき、シリンダ
ヘッド及び排気マニホルドの取付面にはガスケット１の
長手方向両端部の排気流通孔２、５の周りのビード６に
当接する面において他の排気流通孔３、４の周りのビー
ド７に当接する面のシール面圧よりも高いシール面圧を
生じる。従って、排気マニホルドが排気ガスにより高温
になり、その長手方向両端部において湾曲、変形を生じ
てシール面圧が若干低下した場合でも、排気流通孔２、
５の周りのビードによるシール面圧は、当初の面圧が大
きいので、なお排気流通孔をシールするに充分な面圧を
維持することができ、ガス洩れを生じない。
記の構成を有し、ガスケット１の長手方向の両端部の排
気流通孔２、５の周りのビード６のバネ定数が他の排気
流通孔３、４の周りのビード７のバネ定数よりも大きく
されているので、排気マニホルドをシリンダヘッドにボ
ルトにより締結し、両者の取付面に装着されている排気
マニホルド用金属ガスケットを圧縮したとき、シリンダ
ヘッド及び排気マニホルドの取付面にはガスケット１の
長手方向両端部の排気流通孔２、５の周りのビード６に
当接する面において他の排気流通孔３、４の周りのビー
ド７に当接する面のシール面圧よりも高いシール面圧を
生じる。従って、排気マニホルドが排気ガスにより高温
になり、その長手方向両端部において湾曲、変形を生じ
てシール面圧が若干低下した場合でも、排気流通孔２、
５の周りのビードによるシール面圧は、当初の面圧が大
きいので、なお排気流通孔をシールするに充分な面圧を
維持することができ、ガス洩れを生じない。
【０００９】
【実施例】本発明の詳細を実施例の図面に基づき以下に
説明する。図１は本発明の第１実施例の排気マニホルド
用金属ガスケットの平面図であり、図２は図１のＡ−Ａ
線による断面図である。図３は本発明の第２実施例につ
いての図２と同様な断面図であり、図４は本発明の第３
実施例についての図のＢ−Ｂ線による断面に相当する断
面図である。
説明する。図１は本発明の第１実施例の排気マニホルド
用金属ガスケットの平面図であり、図２は図１のＡ−Ａ
線による断面図である。図３は本発明の第２実施例につ
いての図２と同様な断面図であり、図４は本発明の第３
実施例についての図のＢ−Ｂ線による断面に相当する断
面図である。
【００１０】図１及び図２において、１はＳＵＳ３０
１、ＳＵＳ３０４等のステンレス鋼よりなる単板の排気
マニホルド用金属ガスケットで、エンジンのシリンダヘ
ッドの排気ポート及び排気マニホルドの枝管に連通する
４個の排気流通孔２、３、４及び５が横長に直線状に並
設されている。各排気流通孔の周りには、該排気流通孔
をシールする台形ビード６もしくは７が排気流通孔を囲
繞するように設けられている。８及び９は排気マニホル
ドをシリンダヘッドに締結するボルトを挿通するボルト
孔で、ガスケットの長手方向両端部に位置するボルト孔
９は他のボルト孔よりも大径に形成され、大径のボルト
を挿通し得るようになされている。
１、ＳＵＳ３０４等のステンレス鋼よりなる単板の排気
マニホルド用金属ガスケットで、エンジンのシリンダヘ
ッドの排気ポート及び排気マニホルドの枝管に連通する
４個の排気流通孔２、３、４及び５が横長に直線状に並
設されている。各排気流通孔の周りには、該排気流通孔
をシールする台形ビード６もしくは７が排気流通孔を囲
繞するように設けられている。８及び９は排気マニホル
ドをシリンダヘッドに締結するボルトを挿通するボルト
孔で、ガスケットの長手方向両端部に位置するボルト孔
９は他のボルト孔よりも大径に形成され、大径のボルト
を挿通し得るようになされている。
【００１１】ガスケット１の横長の長手方向の両端部の
排気流通孔２、５を囲繞する台形ビード６、６は、他の
排気流通孔３、４を囲繞する台形ビード７、７よりもバ
ネ定数が大きくなるように形成されており、図２に示す
ように、ビード６の高さｈ1はビード７の高さｈ2 より
も高くなる（ｈ1 ＞ｈ2 ）ように形成されている。ビー
ドの幅は台形ビード６、６も台形ビード７、７も等しく
形成されている。すなわち、台形ビード６の第１斜辺
（排気流通孔側の斜辺）６１の幅Ｗ1 、第２斜辺（排気
流通孔と反対側の斜辺）６２の幅Ｗ2 、頂部６３の幅Ｗ
3 は、それぞれ、台形ビード７の第１斜辺７１の幅
Ｗ1 、第２斜辺７２の幅Ｗ2 、頂部７３の幅Ｗ3 と等し
く形成され、従って台形ビード６の合計幅Ｗと台形ビー
ド７の合計幅Ｗとは等しく形成されている。
排気流通孔２、５を囲繞する台形ビード６、６は、他の
排気流通孔３、４を囲繞する台形ビード７、７よりもバ
ネ定数が大きくなるように形成されており、図２に示す
ように、ビード６の高さｈ1はビード７の高さｈ2 より
も高くなる（ｈ1 ＞ｈ2 ）ように形成されている。ビー
ドの幅は台形ビード６、６も台形ビード７、７も等しく
形成されている。すなわち、台形ビード６の第１斜辺
（排気流通孔側の斜辺）６１の幅Ｗ1 、第２斜辺（排気
流通孔と反対側の斜辺）６２の幅Ｗ2 、頂部６３の幅Ｗ
3 は、それぞれ、台形ビード７の第１斜辺７１の幅
Ｗ1 、第２斜辺７２の幅Ｗ2 、頂部７３の幅Ｗ3 と等し
く形成され、従って台形ビード６の合計幅Ｗと台形ビー
ド７の合計幅Ｗとは等しく形成されている。
【００１２】従って、シリンダヘッド及び排気マニホル
ドの取付面には、前記の通り、台形ビード６が当接する
面において、他の排気流通孔周りの台形ビード７が当接
する面におけるよりも大きい面圧、換言すれば初期面圧
としては必要以上に大きい面圧を生じ、排気マニホルド
が高温になり長手方向両端部に湾曲、変形を生じて面圧
が低下しても、なお排気流通孔２、５をシールしガス洩
れを防ぐに充分な面圧が台形ビード６により与えられ
る。ガスケットの長手方向両端部のボルト孔が他のボル
ト孔よりも径大で、長手方向両端部においてシリンダヘ
ッドに排気マニホルドを締結するボルトが他の部分にお
ける締結ボルトよりも大きい直径を有し、排気マニホル
ドの締結トルク、従ってまた、ガスケット１を締付ける
締付トルクが長手方向両端部において大きくされている
ときは、排気マニホルドの長手方向両端部の変形を抑制
できるとともに、ガスケットの長手方向両端部における
ビード６により与えられる面圧をより増大させることが
できるので、排気マニホルドの高温、変形時のガス洩れ
防止の効果を一層高めることができる。
ドの取付面には、前記の通り、台形ビード６が当接する
面において、他の排気流通孔周りの台形ビード７が当接
する面におけるよりも大きい面圧、換言すれば初期面圧
としては必要以上に大きい面圧を生じ、排気マニホルド
が高温になり長手方向両端部に湾曲、変形を生じて面圧
が低下しても、なお排気流通孔２、５をシールしガス洩
れを防ぐに充分な面圧が台形ビード６により与えられ
る。ガスケットの長手方向両端部のボルト孔が他のボル
ト孔よりも径大で、長手方向両端部においてシリンダヘ
ッドに排気マニホルドを締結するボルトが他の部分にお
ける締結ボルトよりも大きい直径を有し、排気マニホル
ドの締結トルク、従ってまた、ガスケット１を締付ける
締付トルクが長手方向両端部において大きくされている
ときは、排気マニホルドの長手方向両端部の変形を抑制
できるとともに、ガスケットの長手方向両端部における
ビード６により与えられる面圧をより増大させることが
できるので、排気マニホルドの高温、変形時のガス洩れ
防止の効果を一層高めることができる。
【００１３】図３に示す第２実施例においては、ガスケ
ットの長手方向の両端部の排気流通孔２、５の周りを囲
繞し、シールする台形ビード６のバネ定数を他の排気流
通孔の周りの台形ビード７よりもバネ定数を大きくする
ために、台形ビード６の幅を台形ビード７の幅よりも狭
く形成している。すなわち図３に示すように、台形ビー
ド６及び台形ビード７は何れも高さがｈで同じ高さであ
るが、ビードの幅は台形ビード６の第１斜辺６１の幅Ｗ
1 ′、第２斜辺６２の幅Ｗ2 ′がそれぞれ台形ビード７
の第１斜辺７１の幅Ｗ1 、第２斜辺７２の幅Ｗ2 よりも
狭く形成されている（Ｗ1 ′＜Ｗ1 ，Ｗ2 ′＜Ｗ2 ）。
頂部６３及び７３の幅は互いに等しい。従って台形ビー
ド６の合計幅Ｗ′も台形ビード７の合計幅Ｗよりも狭く
形成されている。実施例２においても実施例１について
述べた所と同様な作用、効果が奏される。
ットの長手方向の両端部の排気流通孔２、５の周りを囲
繞し、シールする台形ビード６のバネ定数を他の排気流
通孔の周りの台形ビード７よりもバネ定数を大きくする
ために、台形ビード６の幅を台形ビード７の幅よりも狭
く形成している。すなわち図３に示すように、台形ビー
ド６及び台形ビード７は何れも高さがｈで同じ高さであ
るが、ビードの幅は台形ビード６の第１斜辺６１の幅Ｗ
1 ′、第２斜辺６２の幅Ｗ2 ′がそれぞれ台形ビード７
の第１斜辺７１の幅Ｗ1 、第２斜辺７２の幅Ｗ2 よりも
狭く形成されている（Ｗ1 ′＜Ｗ1 ，Ｗ2 ′＜Ｗ2 ）。
頂部６３及び７３の幅は互いに等しい。従って台形ビー
ド６の合計幅Ｗ′も台形ビード７の合計幅Ｗよりも狭く
形成されている。実施例２においても実施例１について
述べた所と同様な作用、効果が奏される。
【００１４】なお、台形ビード６、７の第１斜辺の幅
と、第２斜辺の幅とは互いに等しく形成してもよく、或
は互いに異ならせてもよいが、第１斜辺の幅と第２斜辺
の幅とを異ならせる場合は、排気流通孔側に位置する第
１斜辺の側において高い面圧が得られるように第１斜辺
の幅を第２斜辺の幅よりも狭くする（Ｗ1 ＜Ｗ2 ，
Ｗ1′＜Ｗ2 ′）のが好ましい。
と、第２斜辺の幅とは互いに等しく形成してもよく、或
は互いに異ならせてもよいが、第１斜辺の幅と第２斜辺
の幅とを異ならせる場合は、排気流通孔側に位置する第
１斜辺の側において高い面圧が得られるように第１斜辺
の幅を第２斜辺の幅よりも狭くする（Ｗ1 ＜Ｗ2 ，
Ｗ1′＜Ｗ2 ′）のが好ましい。
【００１５】図４に断面図を示す本発明の第３実施例に
おいては、ガスケット１の長手方向両端部の排気流通孔
２、５の周りに設けられた台形ビード６の外側部分６′
のみにおいてビードの高さが高く形成されている。すな
わち、該外側部分６′のビード高さｈ1 は該台形ビード
６の内側部分６″のビード高さｈ2 及び他の排気流通孔
３、４の周りの台形ビードの高さｈ2 よりも高く形成さ
れている。ビードの幅は台形ビード６の外側部分６′、
内側部分６″及び台形ビード７において互いに等しく形
成されている。従って排気流通孔を囲繞し、シールする
台形ビードのバネ定数はガスケットの長手方向両端部の
排気流通孔の周りの台形ビード６の外側部分６′のみに
おいて他の部分よりも大きい。従って台形ビード６の外
側部分６′に当接する取付面だけに集中して高い面圧を
生じ、排気マニホルドの長手方向両端部の変形に一層効
果的に対応することができる。台形ビード６の外側部分
６′のみを他よりも幅を狭くすることによっても同様な
作用、効果が得られる。
おいては、ガスケット１の長手方向両端部の排気流通孔
２、５の周りに設けられた台形ビード６の外側部分６′
のみにおいてビードの高さが高く形成されている。すな
わち、該外側部分６′のビード高さｈ1 は該台形ビード
６の内側部分６″のビード高さｈ2 及び他の排気流通孔
３、４の周りの台形ビードの高さｈ2 よりも高く形成さ
れている。ビードの幅は台形ビード６の外側部分６′、
内側部分６″及び台形ビード７において互いに等しく形
成されている。従って排気流通孔を囲繞し、シールする
台形ビードのバネ定数はガスケットの長手方向両端部の
排気流通孔の周りの台形ビード６の外側部分６′のみに
おいて他の部分よりも大きい。従って台形ビード６の外
側部分６′に当接する取付面だけに集中して高い面圧を
生じ、排気マニホルドの長手方向両端部の変形に一層効
果的に対応することができる。台形ビード６の外側部分
６′のみを他よりも幅を狭くすることによっても同様な
作用、効果が得られる。
【００１６】以上の実施例の説明では、専ら、排気流通
孔の周りに台形ビードを設けた場合について説明した
が、排気流通孔の周りに設けるビードは台形ビードに限
られるものではなく、山形、丸形の突条ビードやダイヤ
フラムビード等であってもよい。ただ、排気マニホルド
は高温時の変形が大きいので復元量が大きいビードであ
ることが望ましく、その点からは山形、丸形の突条ビー
ドよりも台形ビード、ダイヤフラムビードの方が好まし
い。また、ビードのバネ定数を大きくする点からはダイ
ヤフラムビードよりも台形ビードの方が好ましい。
孔の周りに台形ビードを設けた場合について説明した
が、排気流通孔の周りに設けるビードは台形ビードに限
られるものではなく、山形、丸形の突条ビードやダイヤ
フラムビード等であってもよい。ただ、排気マニホルド
は高温時の変形が大きいので復元量が大きいビードであ
ることが望ましく、その点からは山形、丸形の突条ビー
ドよりも台形ビード、ダイヤフラムビードの方が好まし
い。また、ビードのバネ定数を大きくする点からはダイ
ヤフラムビードよりも台形ビードの方が好ましい。
【００１７】また、以上の実施例においては単板構成の
ガスケットについて説明したが、単板に限らず複数枚
（通常は２〜３枚）のビード板を積層して構成すること
ができる。図５に２枚のビード板１及び１′の積層例を
示している。以上説明した実施例、変形例以外にも本発
明は種々の変形が可能である。
ガスケットについて説明したが、単板に限らず複数枚
（通常は２〜３枚）のビード板を積層して構成すること
ができる。図５に２枚のビード板１及び１′の積層例を
示している。以上説明した実施例、変形例以外にも本発
明は種々の変形が可能である。
【００１８】
【発明の効果】上記詳説した通り本発明の排気マニホル
ド用金属ガスケットはその長手方向両端部の排気流通孔
を囲繞しシールするビードのバネ定数を他の排気流通孔
の周りのビードのバネ定数よりも大きくしたので、排気
マニホルドが高温により湾曲、変形してもなお充分なシ
ール面圧を維持することができ、ガスケットの積層数を
増やすことなくして排気流通孔をよくシールし、ガス洩
れを防止することができる。従って積層枚数の増加によ
るガスケットのコストアップを防止することができる。
ド用金属ガスケットはその長手方向両端部の排気流通孔
を囲繞しシールするビードのバネ定数を他の排気流通孔
の周りのビードのバネ定数よりも大きくしたので、排気
マニホルドが高温により湾曲、変形してもなお充分なシ
ール面圧を維持することができ、ガスケットの積層数を
増やすことなくして排気流通孔をよくシールし、ガス洩
れを防止することができる。従って積層枚数の増加によ
るガスケットのコストアップを防止することができる。
【図１】本発明の第１実施例の平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線による断面図である。
【図３】本発明の第２実施例についての図２と同様な断
面図である。
面図である。
【図４】本発明の第３実施例についての図１のＢ−Ｂ線
による断面に相当する断面図である。
による断面に相当する断面図である。
【図５】本発明におけるビード板の積層例を示す断面図
である。
である。
２、３、４及び５ 排気流通孔 ６及び７ 台形ビード ８及び９ ボルト孔 ｈ ビードの高さ Ｗ ビードの幅
Claims (5)
- 【請求項１】 複数個の排気流通孔を横長に並設し、各
排気流通孔の周りにビードを設けた排気マニホルド用金
属ガスケットにおいて、ガスケットの長手方向の両端部
の排気流通孔の周りのビードのバネ定数を他の排気流通
孔の周りのビードのバネ定数よりも大きくしたことを特
徴とする排気マニホルド用金属ガスケット。 - 【請求項２】 ガスケットの長手方向の両端部の排気流
通孔の周りのビードの高さを他の排気流通孔の周りのビ
ードの高さよりも高くしたことを特徴とする請求項１記
載の排気マニホルド用金属ガスケット。 - 【請求項３】 ガスケットの長手方向の両端部の排気流
通孔の周りのビードの幅を他の排気流通孔の周りのビー
ドの幅よりも狭くしたことを特徴とする請求項１記載の
排気マニホルド用金属ガスケット。 - 【請求項４】 ガスケットの長手方向の両端部の排気流
通孔の周りのビードの外側部分におけるビードの高さを
該ビードの他の部分の高さ及び他の排気流通孔の周りの
ビードの高さよりも高くしたことを特徴とする請求項１
記載の排気マニホルド用金属ガスケット。 - 【請求項５】 ガスケットの長手方向の両端部の排気流
通孔の周りのビードの外側部分におけるビードの幅を該
ビードの他の部分の幅及び他の排気流通孔の周りのビー
ドの幅よりも狭くしたことを特徴とする請求項１記載の
排気マニホルド用金属ガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33184494A JPH08159284A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 排気マニホルド用金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33184494A JPH08159284A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 排気マニホルド用金属ガスケット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08159284A true JPH08159284A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=18248292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33184494A Pending JPH08159284A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 排気マニホルド用金属ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08159284A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7866670B2 (en) | 2006-11-08 | 2011-01-11 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Static gasket |
| WO2013161596A1 (ja) | 2012-04-27 | 2013-10-31 | Nok株式会社 | メタルガスケット及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP33184494A patent/JPH08159284A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7866670B2 (en) | 2006-11-08 | 2011-01-11 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Static gasket |
| WO2013161596A1 (ja) | 2012-04-27 | 2013-10-31 | Nok株式会社 | メタルガスケット及びその製造方法 |
| US10288006B2 (en) | 2012-04-27 | 2019-05-14 | Nok Corporation | Metal gasket and manufacturing method therefor |
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Legal Events
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