JPH08158717A - 錠 - Google Patents

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JPH08158717A
JPH08158717A JP29923294A JP29923294A JPH08158717A JP H08158717 A JPH08158717 A JP H08158717A JP 29923294 A JP29923294 A JP 29923294A JP 29923294 A JP29923294 A JP 29923294A JP H08158717 A JPH08158717 A JP H08158717A
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JP
Japan
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key
swing
main unit
inner cylinder
head unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP29923294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Setohara
博昭 瀬戸原
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Kumahira Safe Co Inc
Original Assignee
Kumahira Safe Co Inc
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Publication date
Application filed by Kumahira Safe Co Inc filed Critical Kumahira Safe Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性、携帯性に富んだシリンダー錠の特長
を生かすと共に、破壊や不正使用に対する抵抗力である
防盗性を向上させることができる錠の提供を目的とす
る。 【構成】 鍵の差し込み深度および鍵山形状の鍵情報を
ヘッドユニット内筒で検出する鍵情報検出手段と、上記
の鍵情報検出手段で検出した鍵の差し込み深度および鍵
山形状ならびに鍵によるヘッドユニット内筒の回転情報
をメインユニットに伝報する鍵情報伝達手段と、上記の
鍵情報伝達手段によって得られた情報に基づいて、複数
のタンブラーを操作して解錠および施錠を行う解施錠手
段とを設けたことを特徴とする錠。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、錠を差し込むことに
よって鍵の形状および動きを読み取り、その形状情報お
よび動作情報を伝達手段を介して別個の照合部に伝達
し、照合部で照合し解錠若しくは施錠する新規な錠に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在使用されている錠は、シリンダー
錠、ディスクタンブラー錠、符号錠の3種に大別され
る。シリンダー錠は、形状、操作性、携帯性等に優れ、
重宝がられている。ディスクタンブラー錠は、鋼板、真
鍮板のディスクの中央に鍵の入る孔を設け、その鍵の入
る孔の位置を種々変えている。そして、ディスクは、ス
プリングで一方に押され、その端が外筒の溝にはまり込
んで内筒が廻らないよう構成している。
【0003】符号錠は、文字または数字を特定の組み合
わせすることによって解錠できる錠であって、文字盤の
特定な文字、数字を一定の場所に合わせると、文字盤ま
たはこれで連動する円盤の切欠きが揃って、そこに閂の
一部、閂の関連部分を入れ込むと解錠できるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シリンダー錠は、大き
さ、形状、解錠する操作の操作性、鍵を持ち歩くことの
携帯性などに関してすぐれ、非常に多く使用されてい
る。しかしながら、錠前の基本的機能である、鍵と錠の
一致を照合する場所が手前(操作を行う位置)に近く、
容易に破壊等の攻撃を受けやすい構造上の欠点がある。
棒かぎ錠は、照合を行う位置が奥(操作を行う位置より
離れている位置)にあり、その間に照合部を守る位置
(防禦するための層を設けること)が可能となる。しか
しながら、鍵が長くなっているので操作性および携帯性
が悪くなる欠点がある。
【0005】符号錠においては、棒かぎ錠と同様に、照
合を行う位置が奥にあり、照合部を守る処置は行える。
鍵はダイヤルの番号となるため持ち歩く必要は無いが、
6〜8桁の数字を記憶する必要があり、メモして携帯す
ることが多い。そして、操作性の点においては、数字を
合わせるためにダイヤルを9〜14回まわす必要があ
り、非常に操作性が悪いという欠点がある。
【0006】この発明は、上記のような点に鑑みてなさ
れたものであり、操作性、携帯性に優れたシリンダー錠
の特長を生かすと共に、破壊や不正使用に対する抵抗力
である防盗性を向上させることができる錠の提供を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、鍵の差し込み深度および鍵
山形状の鍵情報をヘッドユニット内筒で検出する鍵情報
検出手段と、上記の鍵情報検出手段で検出した鍵の差し
込み深度および鍵山形状ならびに鍵によるヘッドユニッ
ト内筒の回転情報をメインユニットに伝報する鍵情報伝
達手段と、上記の鍵情報伝達手段によって得られた情報
に基づいて、複数のタンブラーを操作して解錠および施
錠を行う解施錠手段とを設けた錠とした。
【0008】また、筒軸心方向に穿設された鍵溝にスラ
イドアームが摺動自在な状態で配設され、上記の鍵溝上
部に鍵の鍵山形状を検出するスイングピンが下方に付勢
された状態で配設されたヘッドユニット内筒を設け、ヘ
ッドユニット外筒に、前記のヘッドユニット内筒が回転
自在に内挿されたヘッドユニットからなる鍵情報検出手
段と、鍵情報検出手段のスライドアームに連動するスラ
イド伝達部材と、鍵情報検出手段のスイングピンの検出
情報をスイングアームを介して回動するスイング伝達軸
と、前記のヘッドユニット内筒の回転に連動する回転伝
達パイプとからなる鍵情報伝達手段と、中空部にスイン
グレバーを配設したメインユニット内筒と、上記メイン
ユニットを回転自在に内挿したメインユニット外筒と、
メインユニット内筒とスイングレバーに係合した複数の
タンブラーと、サイドバーとからなるメインユニットで
構成され、上記のスイングレバーが、前記のスライド伝
達部材に応動し複数のタンブラーに対して所定位置に移
動しスイング伝達軸の回転により複数のタンブラーを回
動させ、前記の回転伝達パイプの回転によりメインユニ
ット内筒を回転させる解錠鍵手段を設けた錠とした。
【0009】さらに、筒軸心方向に穿設された鍵溝にス
ライドアームが摺動自在な状態で配設され、上記のスラ
イドアームに戻しピンを付設し、前記の鍵溝上部に鍵の
戻しピン逃げ穴を穿設すると共に鍵山形状を検出するス
イングピンが下方に付勢された状態で配設されたヘッド
ユニット内筒を設け、上記のヘッドユニット内筒をヘッ
ドユニット外筒に回転自在に内挿されたヘッドユニット
からなる鍵情報検出手段と、鍵情報検出手段のスライド
アームと基部側で連結されてスライドアームに連動する
スライド伝達部材と、鍵情報検出手段における鍵の鍵山
部に当接したスイングピンの検出情報をスイングアーム
を介して回動するスイング伝達軸と、上記のスイング伝
達軸に外挿され前記ヘッドユニット内筒の回転に連動す
る回転伝達パイプとからなる鍵情報伝達手段と、中空部
にスイングレバーを配設したメインユニット内筒と、上
記のメインユニットを回転自在に内挿したメインユニッ
ト外筒と、メインユニット内筒とスイングレバーに係合
した複数のタンブラーと、サイドバーとからなるメイン
ユニットで構成され、上記のスイングレバーが、前記の
スライド伝達部材に応動し複数のタンブラーに対して所
定位置に移動しスイング伝達軸の回転により複数のタン
ブラーを回転させ、前記の回転伝達パイプおよびスライ
ド伝達部材の回転によりメインユニット内筒を回転させ
る解錠鍵手段を設けた錠とした。
【0010】
【作用】実施例において、鍵4をヘッドユニット内筒1
2の鍵溝12bに差し込むと、図6で示すように鍵4の
先端側に突設されたスライドアーム押圧突起42がスラ
イドアーム15に当接する。さらに、鍵4を差し込む
と、スライドアーム15が押され、スライドアーム15
に付随した戻しピン16も同時に移動し始める。
【0011】すると、戻しピン16がヘッドユニット内
筒12の戻しピン逃げ穴12cから外れ、図2における
下側に戻しピン16が押されて戻しピン切欠き41に戻
しピン16が入り込んで鍵4とスライドアーム15が係
合して一体的となる。これと同時に、スイングピン23
が鍵4のタンブラー用勾配に接し、スイングアーム22
が回転し始める。
【0012】スライドアーム15が押し込まれると、ス
ライド伝達パイプ25も移動しスイングレバー33およ
び固定レバー30も移動する。このとき、スイングレバ
ー33は、4枚のタンブラー341,342,343,
344すべてに作用する位置にあり、スイングアーム2
2がタンブラー用勾配と共に変化するのに従って全ての
タンブラー341,342,343,344を所定の位
置まで回転させる。
【0013】鍵4を差し込むと、鍵4の1番タンブラー
用勾配43を通過し、その勾配情報をスイングピン23
が読み取り、スイングアーム22,スイング伝達軸2
1,スイングレバー33と順次伝達すると同時に、スイ
ングレバー33がメインユニット3の1番タンブラー3
41をスイングさせた後、固定レバー30が1番タンブ
ラー341と結合し1番タンブラー341を固定する。
【0014】同様に鍵4をさらに差し込むと、鍵4の2
番タンブラー用勾配44を通過し、その勾配情報をスイ
ングピン23が読み取り、スイングアーム22,スイン
グ伝達軸21,スイングレバー33と順次伝達され、1
番タンブラー341から外れたスイングレバー33がメ
インユニット3の2番タンブラー342をスイングさせ
た後、固定レバー30が2番タンブラー342と結合し
2番タンブラー342を固定する。
【0015】同様に鍵4をさらに深く差し込むと、鍵4
の3番タンブラー用勾配45を通過し、その勾配情報を
スイングピン23が読み取り、スイングアーム22,ス
イング伝達軸21,スイングレバー33と順次伝達さ
れ、2番タンブラー342から外れたスイングレバー3
3がメインユニット3の3番タンブラー343をスイン
グさせた後、固定レバー30が3番タンブラー343と
結合し3番タンブラー343を固定する。
【0016】さらにまた、鍵4を深く差し込むと、鍵4
の4番タンブラー用勾配46を通過し、その勾配情報を
スイングピン23が読み取り、スイングアーム22,ス
イング伝達軸21,スイングレバー33と順次伝達さ
れ、3番タンブラー343から外れたスイングレバー3
3がメインユニット3の4番タンブラー344をスイン
グさせた後、固定レバー30が4番タンブラー344と
結合し4番タンブラー344を固定する。
【0017】この状態で鍵4を回転させると、スイング
伝達軸21,回転伝達軸26を経由してメインユニット
3へ回転力が伝達され、サイドバー35が中心に向かっ
て進める状態となるので、サイドバー戻し用のコイルス
プリング38に打ち勝ってサイドバー35、サイドバー
ピン39が中心方向に移動し、サイドバーピン溝31c
から外れてメインユニット内筒32が回転可能となる。
【0018】施錠した後で鍵4を抜く時は、鍵4を錠A
から引くと、戻しピン16が鍵4の戻しピン切欠き41
に入り込んでいるためにスライドアーム15も後退す
る。そして、戻しピン16が戻しピンスプリング17で
常に図2における上方に押し上げられているので、鍵4
が後退して戻しピン16が戻しピン逃げ穴12cに入り
込むまでスライドアーム15を後退し、さらに引くと鍵
4は、錠Aから引き抜かれる。
【0019】
【実施例】以下、この発明に係る錠の実施の1例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
に係る錠の鍵を抜いた状態で、図3(イ)−(イ)線に
沿って切断した平断面図である。図2は、図1の錠に鍵
を入れた状態で図3(ロ)−(ロ)線に沿って切断した
縦断面図である。また、図3は、図2の(ハ)−(ハ)
線に沿って切断した拡大断面図である。さらに、図4
は、図1の(ニ)−(ニ)線に沿って切断した拡大断面
図である。さらにまた、図5は、スライドアームと戻し
ピンの関係を示す拡大断面図である。
【0020】図1乃至図5において、この発明に係る錠
Aは、差し込まれた鍵の形状を読み取るヘッドユニット
1と、ヘッドユニット1で読み取った鍵の形状および鍵
の進入状態ならびに鍵操作による反転状態をメインユニ
ット3に伝達する伝達部材2と、伝達部材2から伝達さ
れた情報に基づいて照合し解錠するメインユニット3と
から、その主要部材が構成されている。
【0021】錠Aのヘッドユニット1は、図示しないケ
ースに取り付けられるヘッドユニット外筒11と、上記
ヘッドユニット外筒11に回転自在な状態で内挿された
ヘッドユニット内筒12とから主要部材が構成されてい
る。
【0022】ヘッドユニット外筒11は、正面側で内外
に膨出縁11a,11bが形成されると共に、後面側に
ストッパ受11cが切欠される。そして、内膨出縁11
aとストッパ受11cに嵌合されるストッパリング14
によってヘッドユニット内筒12の位置決めを行ってい
る。
【0023】ヘッドユニット内筒12は、ヘッドユニッ
ト外筒11の内膨出縁11aに嵌合する切欠き12aが
切欠され、通例のシリンダー錠と同じく中央に鍵溝12
bが設けられている。ヘッドユニット内筒12の鍵溝1
2bには、スライドアーム15が摺動自在に配設され、
上記スライドアーム15に戻しピン16が付随してい
る。また、ヘッドユニット内筒12の鍵溝12bの上部
には、前記戻しピン16の戻しピン逃げ穴12cが穿設
されている。
【0024】スライドアーム15に付随された戻しピン
16は、図5で示すように上部にスプリング受16aが
形成され、上下端に上下円錐嵌合体16b,16cが形
成され、スライドアーム15の段付穴15aに戻しピン
スプリング17を遊挿した状態で内挿されている。
【0025】上記の戻しピンスプリング17は、スライ
ドアーム15の段付穴15aの上方大径穴内で戻しピン
16の胴部に遊挿され、上端がスライドアーム15のス
プリング受16aに下端が段付穴15aの段部に掛止さ
れ、スライドアーム15が鍵4のスライドアーム押圧突
起42に押圧されると、戻しピン16の上円錐嵌合体1
6bがヘッドユニット内筒12の戻しピン逃げ穴12c
から脱する。この時、戻しピン16の下円錐嵌合体16
cが鍵4の戻しピン切欠き41に入り込んで、以後、戻
しピン16は鍵4と一体的に移動する構造となってい
る。
【0026】錠Aの伝達部材2は、その基部がヘッドユ
ニット内筒12の鍵溝12bと平行に配設されたスライ
ド伝達パイプ25に回転自在な状態で内挿されたスイン
グ伝達軸21と、基部が上記スイング伝達軸21に軸着
されたスイングアーム22と、上記スイングアーム22
の先端に係合したスイングピン23と、前記スイング伝
達軸21を中心としてスイングアーム22を反時計方向
に付勢するスイングアームスプリング24と、スイング
伝達軸21に外挿されたスライド伝達パイプ25および
回転伝達軸26とから構成されている。
【0027】スライド伝達パイプ25は、その基部が前
記スライドアーム15に連結され、スライドアーム15
に追動する。また、スライド伝達パイプ25は、後述の
メインユニット内筒32内で固定レバー30を固着して
いる。上記スライド伝達パイプ25は、スイングレバー
33の針33dがスイング可能とするためにメインユニ
ット内筒32のタンブラー34の下部が切欠かれてい
る。スイング伝達軸21は、ヘッドユニット内筒の鍵溝
12bで検知した鍵情報をメインユニット3に伝達する
もので、ヘッドユニット1とメインユニット3を連結す
る中間パイプ101を貫通し、メインユニット3の内筒
32におけるスライド伝達パイプ25に回転自在な状態
で挿入されている。上記のスイング伝達軸21の下部に
は、スイングレバー33の係止突起33cを係合する切
欠きが削設されている。
【0028】上記スイング伝達軸21に軸着されたスイ
ングアーム22は、先端にスイングピン23を係合する
係合切欠き22aが切欠されている。スイングピン23
は、ヘッドユニット内筒12の鍵溝12bに差し込まれ
た鍵4の鍵山形状の情報を検出し、その情報をスイング
アーム22、スイング伝達軸21を介してメインユニッ
ト3に伝達するもので、スイングアームスプリング24
で下方に付勢されている。上記スイングアームスプリン
グ24は、一端がスイングピン23の胴部の孔(図示し
ない)に挿入され、中間でスイング伝達軸21に遊巻
し、他端がヘッドユニット内筒12の内壁の掛止孔12
eに掛止されている。
【0029】ヘッドユニット1とメインユニット3を外
部的に連結する中間パイプ101は、ヘッドユニットの
後端部とメインユニット3の先端部に外挿するもので、
中間内側にリング状膨出部101aでヘッドユニット1
の外周に刻設されたネジ溝13およびメインユニット3
の外周に刻設されたネジ溝301の端部を止めている。
【0030】メインユニット3は、メインユニット外筒
31と、メインユニット内筒32と、上記メインユニッ
ト内筒32の中空部に配設されたスイングレバー33
と、上記スイングレバー33の各溝33aに挿入された
複数のタンブラー34およびサイドバー35とから、そ
の主要部材が構成されている。
【0031】メインユニット外筒31は、正面側にメイ
ンユニット内筒32の膨出縁32bを掛止する切欠き3
1aが切欠され、後部に比較的長い膨出縁31bが膨出
形成されると共に、下側内面にサイドバーピン溝31c
が削設され、後面にメインユニット内筒押え36が固着
される。
【0032】メインユニット内筒32は、メインユニッ
ト外筒31の切欠き31aに嵌合される膨出縁32bが
形成され、胴部にスイングレバー33が内蔵される中空
部32cが形成されると共に、中央下部にサイドバー3
5用の切欠き32dが切欠され、前部に固定レバー30
用のスリット32eが切欠されている。また、メインユ
ニット内筒32には、スライド伝達パイプ25の貫通孔
32fおよび回転伝達軸26の挿通孔32hが穿設され
ている。
【0033】メインユニット内筒32の中空部32cに
摺動自在な状態で配設された固定レバー30は、スイン
グレバー33の作用で変位した4枚のタンブラー34
1,342,343,344のタンブラー溝に順次入り
込んでタンブラー341,342,343,344の位
置を保持するもので、スライド伝達パイプ25と一体的
に移動する。
【0034】メインユニット内筒32の中空部32cに
配設されたスイングレバー33は、スイング伝達軸21
に外挿係止されタンブラー34を揺動させるもので、ス
イング伝達軸21に外挿するリング33bの内側にスイ
ング伝達軸21に係止する係止突起33cが突設される
と共に、タンブラー34の連続山形に係合する針33d
が延伸されている。そして、スイングレバー33のリン
グ33bとスライド伝達パイプ25が連動して前後に動
くが、回転が自由であり、スイングレバー33の回転は
スイング伝達軸21と連動して回転する。
【0035】メインユニット内筒32の貫通孔32aに
挿入される複数(実施例では1番乃至4番)のタンブラ
ー341,342,343,344は、スライド伝達パ
イプ25に外挿する穴34aが穿設され、上記の穴34
aの下方にスイングレバー33の針33dが揺動する扇
形穴34bが連設されると共に、上記の穴34bの下辺
にスイングレバー33の針33dに係合する連続山形3
4cが設けられている。また、タンブラー341,34
2,343,344の下辺中央には、サイドバー35が
嵌入するサイドバー嵌入溝34dが切欠されている。
【0036】さらに、タンブラー341,342,34
3,344の上辺には、押さえスプリング37の掛止孔
34eが穿設されている。一端をタンブラー341,3
42,343,344に掛止した押さえスプリング37
は、タンブラー341,342,343,344を下方
に付勢するので、その他端がメインユニット内筒32の
内壁に穿設した掛止孔32gに掛止されている。
【0037】メインユニット内筒32の切欠き32dに
挿入されるサイドバー35は、図1で示すように下方両
側にスプリング受35aが突設され、上記スプリング受
35aとメインユニット内筒32の内壁との間に介設さ
れコイルスプリング38,38によって下方に付勢され
ている。サイドバー35の下には、サイドバーピン39
が配設されている。
【0038】図6は、この発明に係る錠に使用される鍵
の拡大側面図である。図6において、鍵4は、先端に戻
しピン16が入り込む戻しピン切欠き41が切欠され、
その後部にスライドアーム5を押圧するスライドアーム
押圧突起42が形成されると共に、1番タンブラー用勾
配43、2番タンブラー用勾配44、3番タンブラー用
勾配45、4番タンブラー用勾配46が順次形成されて
いる。
【0039】図7は、1番タンブラー341の照合が開
始した状態のヘッドユニットの拡大縦断面図である。ま
た、図8は、図7の(ホ)−(ホ)線に沿って切断した
縦断面図である。さらに、図9は、図7の状態における
メインユニットの縦断面図である。次に、図10は、図
9の(ヘ)−(ヘ)線に沿って切断した縦断面図であ
る。
【0040】図11は、1番タンブラー341の照合が
終了した状態のヘッドユニットの拡大断面図である。ま
た、図12は、図11の(ト)−(ト)線に沿って切断
した縦断面図である。さらに、図13は、図11の状態
におけるメインユニットの縦断面図である。さらにま
た、図14は、図13の(チ)−(チ)線に沿って切断
した縦断面図である。
【0041】図15は、2番タンブラー342の照合が
終了した状態のヘッドユニットの拡大断面図である。図
16は、図15の(リ)−(リ)線に沿って切断した縦
断面図である。図17は、図15の状態におけるメイン
ユニットの縦断面図である。図18は、図17の(ヌ)
−(ヌ)線に沿って切断した縦断面図である。
【0042】図19は、4番タンブラー344の照合が
終了した状態のヘッドユニットの拡大断面図である。ま
た、図20は、図19の(ル)−(ル)線に沿って切断
した縦断面図である。さらに、図21は、図19の状態
におけるメインユニットの縦断面図である。さらにま
た、図22は、図21の(ヲ)−(ヲ)線に沿って切断
した縦断面図である。
【0043】前記のような構成からなる錠Aの解錠は、
次のように行う。鍵4をヘッドユニット12の鍵溝12
bに差し込むと、図6で示すように鍵4の先端側に穿設
されたスライドアーム押圧突起42がスライドアーム1
5に当接する。さらに差し込むと、スライドアーム15
が押され、スライドアーム15に付随した戻しピン16
も同時に移動し始める。
【0044】すると、戻しピン16がヘッドユニット内
筒12の戻しピン逃げ穴12cから外れ、図2の下側に
戻しピン16が押されて戻しピン切欠き41に戻しピン
16が入り込んで鍵4とスライドアーム15が係合して
一体的となる。これにと同時に、スイングピン23が鍵
4のタンブラー用勾配に接し、スイングアーム22が回
転し始める。
【0045】スライドアーム15が押し込まれると、ス
ライド伝達パイプ25も移動しスイングレバー33およ
び固定レバー30も移動する。このとき、スイングレバ
ー33は、4枚のタンブラー341,342,343,
344すべてに作用する位置にあり、スイングアーム2
2が鍵4の1番タンブラー用勾配43と共に変化するの
に従って全てのタンブラー341,342,343,3
44を図10で示すように所定の位置まで回転させる。
【0046】鍵4を差し込むと、鍵4の1番タンブラー
用勾配43を通過し、その勾配情報をスイングピン23
が読み取り、スイングアーム22,スイング伝達軸2
1,スイングレバー33と順次伝達すると同時に、スイ
ングレバー33がメインユニット3の1番タンブラー3
41をスイングさせた後、固定レバー30が1番タンブ
ラー341と結合し1番タンブラー341を固定する。
【0047】同様に鍵4をさらに差し込むと、鍵4の2
番タンブラー用勾配44を通過し、その勾配情報をスイ
ングピン23が読み取り、スイングアーム22,スイン
グ伝達軸21,スイングレバー33と順次伝達され、1
番タンブラー341から外れたスイングレバー33がメ
インユニット3の2番タンブラー342をスイングさせ
た後、固定レバー30が2番タンブラー342と結合し
2番タンブラー342を固定する。
【0048】同様に鍵4をさらに深く差し込むと、鍵4
の3番タンブラー用勾配45を通過し、その勾配情報を
スイングピン23が読み取り、スイングアーム22,ス
イング伝達軸21,スイングレバー33と順次伝達さ
れ、2番タンブラー342から外れたスイングレバー3
3がメインユニット3の3番タンブラー343をスイン
グさせた後、固定レバー30が3番タンブラー343と
結合し3番タンブラー343を固定する。
【0049】この状態で鍵4を回転させると、スイング
伝達軸21,回転伝達軸26を経由してメインユニット
3へ回転力が伝達され、サイドバー35が中心に向かっ
て進める状態となるので、サイドバー戻し用のコイルス
プリング38に打ち勝ってサイドバー35、サイドバー
ピン39が中心方向に移動し、サイドバーピン溝31c
から外れてメインユニット内筒32が回転可能となる。
【0050】この状態でキー4を回転させると、スイン
グ伝達軸21,回転伝達軸26を経由してメインユニッ
ト3へ回転力が伝達され、サイドバー35が中心に向か
って進める状態となるので、サイドバー戻し用のコイル
スプリング38に打ち勝ってサイドバー35、サイドバ
ーピン39が中心方向に移動し、サイドバーピン溝31
cから外れてメインユニット内筒32が回転可能とな
る。
【0051】施錠した後で鍵4を抜く時は、鍵4を錠A
から引くと、戻しピン16が鍵4の戻しピン切欠き41
に入り込んでいるためにスライドアーム15も後退す
る。そして、戻しピン16が戻しピンスプリング17で
常に第2での上方に押し上げられているので、鍵4が後
退して戻しピン16が戻しピン逃げ穴12cに入り込む
までスライドアーム15も後退し、さらに引くと鍵4
は、錠Aから引き抜かれる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る錠は、タ
ンブラーが内蔵されたメインユニットの前部に鍵情報が
検知できるヘッドユニットを設けると共に、ヘッドユニ
ットで検出した鍵情報をメインユニットに伝達する伝達
部材を介設したので、今回発明した錠は、シリンダー錠
の長所である、操作性、携帯性はそのままに生かし、破
壊・不正使用に対する抵抗力である防盗性を向上させ、
符号錠に取って換わる錠前となり得る等の実用的、経済
的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る錠において鍵を抜いた状態で図
3(イ)−(イ)線に沿って切断した平断面図である。
【図2】図1の錠に鍵を入れた状態で図3(ロ)−
(ロ)線に沿って切断した縦断面図である。
【図3】図2(ハ)−(ハ)線に沿って切断した拡大断
面図である。
【図4】図1(ニ)−(ニ)線に沿って切断した拡大断
面図である。
【図5】スライドアームと戻しピンの関係を示す拡大断
面図である。
【図6】図1の錠に使用される鍵の拡大側面図である。
【図7】1番タンブラーの照合が開始した状態のヘッド
ユニットの拡大縦断面図である。
【図8】図7の(ホ)−(ホ)線に沿って切断した縦断
面図である。
【図9】図7の状態におけるメインユニットの縦断面図
である。
【図10】図9の(ヘ)−(ヘ)線に沿って切断した縦
断面図である。
【図11】1番タンブラーの照合が終了した状態のヘッ
ドユニットの拡大断面図である。
【図12】図11の(ト)−(ト)線に沿って切断した
縦断面図である。
【図13】図11の状態におけるメインユニットの縦断
面図である。
【図14】図13の(チ)−(チ)線に沿って切断した
縦断面図である。
【図15】2番タンブラーの照合が終了した状態のヘッ
ドユニットの拡大断面図である。
【図16】図15の(リ)−(リ)線に沿って切断した
縦断面図である。
【図17】図15の状態におけるメインユニットの縦断
面図である。
【図18】図17の(ヌ)−(ヌ)線に沿って切断した
縦断面図である。
【図19】3番タンブラーの照合が終了した状態のヘッ
ドユニットの拡大断面図である。
【図20】図19の(ル)−(ル)線に沿って切断した
縦断面図である。
【図21】図19の状態におけるメインユニットの縦断
面図である。
【図22】図20の(ヲ)−(ヲ)線に沿って切断した
縦断面図である。
【図23】サイドバー可動状態のメインユニットの拡大
断面図である。
【図24】解錠状態のメインユニットの拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
A……錠 1……ヘッドユニット 2……伝達部材 3……メインユニット 4……鍵 11……ヘッドユニット外筒 12……ヘッドユニット内筒 12b……鍵溝 12c……戻しピン逃げ穴 12e……掛止孔 13……ネジ溝 14……ストッパリング 15……スライドアーム 15a……段付穴 16……戻しピン 16a……スプリング受 16b……上円錐嵌合体 16c……下円錐嵌合体 17……戻しピンスプリング 21……スイング伝達軸 22……スイングアーム 22a……係合切欠き 23……スイングピン 24……スイングアームスプリング 25……スライド伝達パイプ 26……回転伝達軸 30……固定レバー 31……メインユニット外筒 31a……切欠き 31b……膨出縁 31c……サイドバーピン溝 32……メインユニット内筒 32a……貫通孔 32b……膨出縁 32c……中空部 32d……切欠き 32e……スリット 32g……掛止孔 32h……挿通孔 33……スイングレバー 33b……リング 33c……係止突起 33d……針 34……タンブラー 34a……穴 34b……扇形穴 34c……連続山形 34d……サイドバー嵌入溝 35……サイドバー 35a……スプリング受 36……メインユニット内筒押え 37……押さえスプリング 38……コイルスプリング 39……サイドバーピン 41……戻しピン切欠き 42……スライドアーム押圧突起 43……1番タンブラー用勾配 44……2 〃 45……3 〃 46……4 〃 101……中間パイプ 301……ネジ溝 341……1番タンブラー 342……2 〃 343……3番タンブラー 344……4 〃

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵の差し込み深度および鍵山形状の鍵情
    報をヘッドユニット内筒で検出する鍵情報検出手段と、 上記の鍵情報検出手段で検出した鍵の差し込み深度およ
    び鍵山形状ならびに鍵によるヘッドユニット内筒の回転
    情報をメインユニットに伝報する鍵情報伝達手段と、 上記の鍵情報伝達手段によって得られた情報に基づい
    て、複数のタンブラーを操作して解錠および施錠を行う
    解施錠手段とを設けたことを特徴とする錠。
  2. 【請求項2】 筒軸心方向に穿設された鍵溝にスライド
    アームが摺動自在な状態で配設され、上記の鍵溝上部に
    鍵の鍵山形状を検出するスイングピンが下方に付勢され
    た状態で配設されたヘッドユニット内筒を設け、 前の記ヘッドユニット内筒をヘッドユニット外筒に回転
    自在に内挿されたヘッドユニットからなる鍵情報検出手
    段と、 鍵情報検出手段のスライドアームに連動するスライド伝
    達部材と、鍵情報検出手段のスイングピンの検出情報を
    スイングアームを介して回動するスイング伝達軸と、前
    記のヘッドユニット内筒の回転に連動する回転伝達パイ
    プとからなる鍵情報伝達手段と、 中空部にスイングレバーを配設したメインユニット内筒
    と、上記メインユニットを回転自在に内挿したメインユ
    ニット外筒と、メインユニット内筒とスイングレバーに
    係合した複数のタンブラーと、サイドバーとからなるメ
    インユニットで構成され、上記のスイングレバーが、前
    記のスライド伝達部材に応動し複数のタンブラーに対し
    て所定位置に移動しスイング伝達軸の回転により複数の
    タンブラーを回動させ、前記の回転伝達パイプの回転に
    よりメインユニット内筒を回転させる解錠鍵手段を設け
    たことを特徴とする錠。
  3. 【請求項3】 筒軸心方向に穿設された鍵溝にスライド
    アームが摺動自在な状態で配設され、上記のスライドア
    ームに戻しピンを付設し、前記の鍵溝上部に鍵の戻しピ
    ン逃げ穴を穿設すると共に鍵山形状を検出するスイング
    ピンが下方に付勢された状態で配設されたヘッドユニッ
    ト内筒を設け、 上記のヘッドユニット内筒をヘッドユニット外筒に回転
    自在に内挿されたヘッドユニットからなる鍵情報検出手
    段と、 鍵情報検出手段のスライドアームと基部側で連結されて
    スライドアームに連動するスライド伝達部材と、鍵情報
    検出手段における鍵の鍵山部に当接したスイングピンの
    検出情報をスイングアームを介して回動するスイング伝
    達軸と、上記のスイング伝達軸に外挿され前記のヘッド
    ユニット内筒の回転に連動する回転伝達パイプとからな
    る鍵情報伝達手段と、 中空部にスイングレバーを配設したメインユニット内筒
    と、上記のメインユニットを回転自在に内挿したメイン
    ユニット外筒と、メインユニット内筒とスイングレバー
    に係合した複数のタンブラーと、サイドバーとからなる
    メインユニットで構成され、上記のスイングレバーが、
    前記のスライド伝達部材に応動し複数のタンブラーに対
    して所定位置に移動しスイング伝達軸の回転により複数
    のタンブラーを回転させ、前記の回転伝達パイプおよび
    スライド伝達部材の回転によりメインユニット内筒を回
    転させる解錠鍵手段とを設けたことを特徴とする錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103615156A (zh) * 2013-11-25 2014-03-05 嘉兴市旭锐商贸有限公司 一种防盗锁

Cited By (2)

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