JPH08155531A - 冷間乾式伸線用ダイスボックス及び鋼線材の伸線方法 - Google Patents

冷間乾式伸線用ダイスボックス及び鋼線材の伸線方法

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JPH08155531A
JPH08155531A JP33110394A JP33110394A JPH08155531A JP H08155531 A JPH08155531 A JP H08155531A JP 33110394 A JP33110394 A JP 33110394A JP 33110394 A JP33110394 A JP 33110394A JP H08155531 A JPH08155531 A JP H08155531A
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JP
Japan
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wire
die
lubricant
wire drawing
steel wire
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JP33110394A
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Inventor
Takashi Takeuchi
孝 竹内
Akio Hirata
明男 平田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高炭素鋼線、合金鋼線など熱間圧
延鋼線材を冷間伸線するのに用いられる伸線用ダイスボ
ックスに関し、伸線加工能率と伸線品質の向上を計ろう
とするものである。 【構成】 伸線用ダイスボックスを隔壁5で潤滑剤1の
収納室2と伸線ダイス7の収納室4とに独立させ、潤滑
剤1の収納室2には回転する循環ネジ12を設け、ダイス
収納室4には使用ずみ潤滑剤12の排出口11を設け、常に
伸線する線材Wの表面に新鮮な潤滑剤1を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炭素鋼線、合金鋼線な
ど熱間圧延鋼線材の冷間伸線に用いられる伸線用ダイス
ボックス並びにその伸線方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より伸線を容易に効率よく実施する
ため並びに高品質の鋼線を得るため、伸線用ボックスの
構成について種々の工夫が重ねられている。実開平 2-5
9809号は、そのうちの最も新しい提案の一つで、伸線潤
滑剤の収納室と伸線ダイスの収納室を独立させ、そのダ
イス収納室のダイス入口部直下に劣化潤滑剤の排出口を
設けたことを特徴とするものである。
【0003】上記提案の伸線用ダイスボックスを用いた
伸線機によって伸線を行えば、伸線ダイス入口部で発生
する不純物や劣化潤滑剤を含む使用ずみ潤滑剤は、その
直下に設けた排出口より、該ボックス外に排除され、潤
滑剤収納室に混り込むことはないので、在来の潤滑剤中
への不純物や劣化潤滑剤の混入による支障は解消され
る。然し乍ら本発明者らはこのような提案装置において
もなお次のような問題を残していることに着目した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3は前記提案ダイス
ボックスの縦断面図で、潤滑剤収納室2内の潤滑剤1中
には、ダイス収納室4内で発生、落下する不純物や劣化
潤滑剤を含む使用ずみ潤滑剤12は直ちに排出口11より排
除されるので混入することはない。然し乍ら線材Wの外
表面に圧着ロール10により強制付着された潤滑剤を伴い
ながら、ガイドダイス9を通過する線材Wのガイド周辺
には空洞13を生じる。これは圧着ロール10の回転と線材
Wの進行により、潤滑剤1が隔壁5の方向に押し流され
次第に押し固められるためと思われる。
【0005】このため、圧着ロール10により強制付着さ
れているとは言うものの線材W外表面への潤滑剤付着量
が不足する。勿論圧着ロール10を用いない場合は更に不
足する。
【0006】また、このような従来の伸線ダイスボック
スを使用して熱間圧延鋼線材を伸線するには、高炭素鋼
線においても合金鋼線においても、先づその熱間圧延鋼
線材表面より酸洗いまたはワイヤーブラシ、ショットブ
ラストなどのメカニカルにより、スケールを除去し、更
に除去表面にボンデ、石灰等の造膜を施した後、伸線加
工を行うのが常であった。
【0007】このスケール除去、造膜の伸線前処理を施
さないと、伸線の継続に従い、圧着ロールにより潤滑剤
の付着を強制しても、前記のような空洞13化現象が進
み、線材表面の潤滑剤が不足し、伸線加工の継続が不可
能となるからで、わざわざ大変な手数をかけてこの前処
理を施していたわけである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題を解決しようとするもので次のような特徴を有する。
隔壁によって、粉体状潤滑剤の収納室と伸線ダイスの収
納室を独立させて、粉体状潤滑剤の収納室には線材のパ
スラインの下方に、軸心が該パスラインに沿って回転す
る循環ネジを設け、伸線ダイスの収納室には使用ずみ潤
滑剤の排出口を具備した伸線用ダイスボックスを提供す
ることである。
【0009】本発明の第2の特徴は、上記粉体状潤滑剤
の収納室を更に潤滑剤の供給室と回収室に分けて、循環
ネジによる粉体状潤滑剤の流動をより活発に行わせるこ
とである。
【0010】本発明の第3の特徴は、上記伸線用ダイス
ボックスを用いた伸線機により、従来不可能であった伸
線前処理を施さない熱間圧延鋼線材を、その儘伸線加工
することに成功したことである。以下その内容を実施例
により詳述する。
【0011】
【実施例】ばね用合金線の熱間圧延鋼線材は、線表面の
品質を向上するため、伸線前に皮剥機にかけて皮剥を施
し、その後伸線加工を施しているが、皮剥加工は必らず
しもスムースではなく、またできた皮剥品の真円度が低
く、後の伸線加工によって得られる線の真円度も低いと
言う別の問題もあった。従って実施例においては、この
ばね用合金線の皮剥前の熱間圧延鋼線材に、伸線前処理
を施すことなく伸線加工することによって行った。
【0012】用いた熱間圧延鋼線材の直径は5〜15mmの
もの各種について、線速150m/min、伸線ダイス1〜2
枚で減面率15〜20%として実施した。伸線機に取りつけ
た伸線用ダイスボックスは図1の概略図に示す通りで、
粉体状潤滑剤としては、ステアリン酸カルシウム及びス
テアリン酸ナトリウムを主成分とする通常のものを用い
た。
【0013】図1において、1は粉体状潤滑剤、2はそ
の収納室、3はダイスケース、4はダイス収納室、5は
隔壁、6はノズルダイス、7は伸線ダイス、8は線材W
の入口、9はガイドダイス、10は圧着ロール、11は劣化
した潤滑剤が主となる使用ずみ潤滑剤12の排出口であ
る。14は潤滑剤の収納室2の線材Wのパスラインの真下
100mmに、線材Wのパスラインに沿う軸心を中心として
回転する循環ネジで、該収納室2を第2の隔壁15で2分
する回収室16と供給室17にわたって設置されている。18
は循環ネジ12の駆動モーター、19は隔壁15に設けた第2
のガイドダイスである。
【0014】図2は循環ネジ14の構成を拡大して示した
縦断面図で、ネジ山径45mm、谷径31mm、ピッチ14mmとし
た。ネジ回転は 500RPMで潤滑剤の循環量は略 3.5l
/min であった。この循環により収納室2内のガイドダ
イス9、19に近い潤滑剤1は常に下から上に盛り上がる
ように移動循環し、空洞を生じることは無くなった。な
お、ガイドダイス9、19の孔径は通過する線材Wの線径
によって異なるが、大体Wの線径より4mm程度大きくし
たものが、Wに付着した潤滑剤を絞り込むのに適当であ
った。
【0015】また循環ネジ14のネジ形状は、図のように
ネジ山20、ネジ溝21ともとがったまヽで丸味を持たさな
いことが重要である。この部分に大きな丸味を持たすと
循環機能が著しく低下する。
【0016】以上の条件で伸線作業を行ったところ、熱
間圧延鋼線材Wには、伸線前処理を施していないのに、
該線材W表面への粉体状潤滑剤1の付着が常に安定して
保たれ、1枚の伸線ダイスで6〜8TONの伸線をスム
ースに行うことが出来た。勿論線材W表面のスケール等
は、劣化した潤滑剤と共に排出口11より排除され、線材
Wに付着する潤滑剤1は常に新鮮である。なお、排出口
11を減圧し、排除をより積極的に行ってもよい。
【0017】そしてこの伸線によって得られた合金鋼線
を皮剥機にかけると、皮剥は至極円滑で、得られた皮剥
線の真円度も高く、これを用いた合金鋼線の品質を向上
することができた。
【0018】上記実施例においては、循環ネジ14を線材
Wの通過面より 100mm真下に設けたものについて示した
が、これは線材径、伸線速度その他により適宜変更する
ことができ、またその回転速度も 300〜1000RPM程度
の範囲から適宜選択される。
【0019】また粉体状潤滑剤1の収納室2を回収室16
と供給室17の2つにわけて、回収循環の顕著なものにつ
いて示したが、これは1室のみのものでも勿論実施で
き、また線材Wへの付着性のよい粉体状潤滑剤を使用す
るときは圧着ロール10を省略することができる。また伸
線加工する実施例として、熱間圧延鋼線材に伸線前処理
を施さないものについて示したが、伸線前処理を施した
ものについても適用できることは言うまでもない。また
ダイスの構成はノズルダイスを用いたものについて示し
たが勿論これを用いないものでも差し支えない。
【0020】
【発明の効果】以上各項において説明したように、本発
明の冷間乾式伸線用ダイスボックスにおいては、粉体状
潤滑剤収容室に、回転する循環ネジが設けてあるので、
伸線すべき線材の表面に常に安定して該潤滑剤が供給さ
れ、伸線ダイス収納室には使用ずみ潤滑剤の排出口が設
けてあるので、前記供給潤滑剤中に劣化潤滑剤や不純物
が混入することがない。
【0021】従って、効率よく品質のよい伸線加工が行
えると共に、従来、工程上の支障となり、大きな手数を
要していた伸線前処理を省くことができると言う顕著な
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷間乾式伸線用ダイスボックスの実施例の構成
を説明するための概略図である。
【図2】図1における循環ネジの構成を説明する縦断面
の概略図である。
【図3】従来提案された伸線用ダイスボックスの構成を
説明する概略図である。
【符号の説明】
1 粉体状潤滑剤 2 粉体状潤滑剤の収納室 3 ダ
イスケース 4 伸線ダイスの収納室 5 隔壁 6 ノズルダイス
7 伸線ダイス 8 線材の入口 9 ガイドダイス 10 圧着ロール 11 使用ずみ粉体状潤滑剤の排出口 12 使用ずみ粉体
状潤滑剤 13 収納室内の潤滑剤中に生じた空洞 14 循環ネジ
15 第2の隔壁 16 回収室 17 供給室 18 駆動モーター 19 隔壁
15のガイドダイス 20 循環ネジ14のネジ山 21 循環ネジ14のネジ溝 W
熱間圧延鋼線材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体状潤滑剤の収納室と伸線ダイスの収
    納室を線材の通過するガイドダイスを具備する隔壁によ
    って独立させ、かつ粉体状潤滑剤の収納室には、線材パ
    スラインの下方に軸心が該パスラインに沿って回転する
    循環ネジを設け、伸線ダイスの収納室には使用ずみ潤滑
    剤の排出口を設けてなることを特徴とする冷間乾式伸線
    用ダイスボックス。
  2. 【請求項2】 粉体状潤滑剤の収納室を、線材の通過す
    るガイドダイスと循環ネジの導通部を具備する第2の隔
    壁によって、伸線ダイス収納室に接する側の回収室と反
    対側の供給室の複数に分け、供給室には通過する線材を
    挾みつけて、伸線外周に粉体状潤滑剤を強制付着させる
    圧着ロールを設けてなることを特徴とする請求項1記載
    のダイスボックス。
  3. 【請求項3】 伸線前処理を施していない熱間圧延鋼線
    材を、請求項1または2記載の冷間乾式伸線用ダイスボ
    ックスを備えた冷間乾式伸線機によって引伸することを
    特徴とする鋼線材の伸線方法。
JP33110394A 1994-12-07 1994-12-07 冷間乾式伸線用ダイスボックス及び鋼線材の伸線方法 Pending JPH08155531A (ja)

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