JPH08155405A - 板条材の付着物連続除去方法 - Google Patents

板条材の付着物連続除去方法

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JPH08155405A
JPH08155405A JP6298362A JP29836294A JPH08155405A JP H08155405 A JPH08155405 A JP H08155405A JP 6298362 A JP6298362 A JP 6298362A JP 29836294 A JP29836294 A JP 29836294A JP H08155405 A JPH08155405 A JP H08155405A
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JP
Japan
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plate
strip
plate material
deposit
deposits
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Pending
Application number
JP6298362A
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English (en)
Inventor
Harunobu Kimura
治伸 木村
Hisashi Iwama
久 岩間
Akiyuki Ota
昭行 大田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板条材の付着物を、板条材に傷を付けたりせ
ずに確実に除去できる板条材の付着物連続除去方法を提
供する。 【構成】 走行する板条材50の片面に、弾性体16に基部
を植設したプレート17の先端部分を押付け、前記プレー
ト17の先端部分が押付けられた位置の板条材50の他面
に、凸曲面を有するバックアップ曲板38の前記凸曲面39
を押当て、前記プレート17の先端部分で板条材50の付着
物を掻き取る。 【効果】 プレート17は弾性体16に植設されているの
で、板条材50への押圧力が一定範囲内に抑えられ板条材
50に傷が付かない。又プレート17は板条材50の全面に均
等な圧力で押付けられ、板条材50全面に渡って付着物が
確実に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行する板条材の付着
物を連続的に除去する方法に関するものであって、特に
前記板条材の後端部に、別の板条材の先端部を溶接する
際の溶接前に、前記走行する板条材の付着物を連続的に
除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走行する板条材の油やゴミ等の付着物を
連続的に除去する方法は、多数の板条材を溶接により繋
げながら連続的に焼鈍する場合等に用いられる。即ち、
板条材の連続焼鈍は、図3に示すように、アンコイラー
70から送り出される板条材50をアキミュレーター71、脱
脂処理槽76、焼鈍炉72に順次通して行われる。アンコイ
ラー70とアキミュレーター71の間には、切断機73、付着
物連続除去装置74、スポット溶接機75が順次配置されて
いる。焼鈍中の板条材の後端部は、前記切断機73によ
り、その長さ方向に対し直角に切断される。次に、前記
板条材の後端部の切断面から長さ1m程度の部分の油や
ゴミ等の付着物が付着物除去装置74で除去される。次
に、この付着物を除去した後端部の所定箇所に、次期焼
鈍の板条材51の先端部の切断面をスポット溶接する。前
記板条材51の先端部は、予め、先端部を長さ方向に対し
直角に切断した上、溶接箇所となる部位の油やゴミ等の
付着物を除去しておく。溶接する間、焼鈍中の板条材50
の後端部は停止させておく。この間焼鈍炉72内へは、ア
キミュレーター71内の板条材50を供給する。このように
して、多数のコイルの板条材を、焼鈍を止めずに繋げる
ことができる。ところで、走行する板条材50の付着物を
除去する方法には、図3に示したような回転する2本の
円筒状ブラシをそれぞれ板条材50の両面に押付ける機械
的方法の他、脱脂と酸洗による化学的方法とがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の機械的
方法には、板条材に傷が付き易く又除去物の回収が困
難な為溶接不良が生じ易い、ブラシの回転により板状
材が振動してガイドから外れる、装置の構造が複雑で
作業性が悪い、ブラシが高価、等の問題があり、又化
学的方法には、処理液の管理(メンテナンス)に手間
が掛かる、広いスペースが必要、等の問題があった。
本発明の目的は、溶接不良が生じない、作業性が良い、
スペースを取らない、メンテナンスが容易等、上記問題
を解決した板条材の付着物連続除去方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行する板条
材の片面に、弾性体に基部を植設したプレートの先端部
分を押付け、前記プレートの先端部分が押付けられた位
置の板条材の他面に、凸曲面を有するバックアップ曲板
の前記凸曲面を押当て、前記プレートの先端部分で板条
材の付着物を掻き取ることを特徴とする板条材の付着物
連続除去方法である。
【0005】請求項1記載の発明において、プレートに
は、板条材上の付着物を掻きとる為の剛性を有する任意
の材料、例えばりん青銅、SUS(ステンレススチール) 、SS
(炭素鋼)等の金属材料、又はPVC(ポリ塩化ビニー
ル)、ポリエチレン、6−ナイロン等の高分子材料等が
適用される。前記プレートを植設する弾性体には、天然
ゴム、合成ゴム等の弾性を有する任意の材料が用いられ
る。前記弾性体にプレートを植設するには、弾性体に切
欠きを入れ、この切欠きにプレートの一端を挿入する等
の方法が適用される。プレートの板条材への押付け力
は、弾性体の硬度を変える方法、プレートと弾性体の間
にシム板を入れる方法等により調節する。プレートは、
走行してくる板条材とのなす角度θが鈍角になるように
セットして(図1参照)、付着物を確実に掻き取れるよ
うにするのが好ましい。プレートを押付けると板条材が
撓んで押付力が低下するので、板状材のプレートを押付
けた位置の反対側にバックアップ曲板を押当てて前記撓
みを抑える。板条材にはバックアップ曲板の凸曲面を押
当てて、板条材の走行が阻害されないようにする。前記
バックアップ曲板には任意の材料が用いられるが、潤滑
性を有する材料、例えば前述のポリエチレン等が好まし
い。本発明の付着物除去方法は、銅系、アルミニウム
系、又は鉄系等の板条材の付着物除去に適用できる。板
条材のサイズは任意であるが、厚さが0.08〜0.45mm、幅
290〜750mm 程度のものにおいて特に有効である。
【0006】
【作用】本発明では、走行する板条材の片面に、弾性体
に基部を植設したプレートの先端部分を押付け、他面
に、凸曲面を有するバックアップ曲板の前記凸曲面を押
当てるので、板条材表面に固着した付着物を確実に掻き
取ることができる。プレートは基部が弾性体に植設され
ているので、その先端部分の板条材への押圧力が一定範
囲内に抑えられ、材料に傷が付かない。又プレートは板
条材の全面に均等な圧力で押付けられ、板条材全面に渡
って付着物が確実に除去される。板条材下面の除去物は
そのまま落下し、板状材上面の除去物は板条材の上面に
溜まり、板条材が尻抜けしたあと自然落下するので、回
収が容易であり、しかも除去物が溶接箇所に混入したり
することもない。更に、プレートの交換が容易に行え作
業性が良い、プレートとバックアップ曲板とで板条材を
挟み付けるので板状材が振動してガイドから外れたりし
ない、装置は構造が簡単で小型でありスペースを取らな
い、プレートには廉価な材料が適用できる、等の効果も
ある。
【0007】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)図1は、本発明の付着物連続除去方法の第
1の実施例を示す側面図である。図で10、30は付着物除
去装置で、走行する板条材50の下側と上側にそれぞれ上
下方向の向きを逆にして配置されている。板条材50下面
の付着物は、板条材50の下側に配置された付着物除去装
置10により除去される。この装置10は、エアシリンダー
11の先端に横棒12が取付けられ、前記横棒12の両端に支
持棒13、14が垂直に取付けられ、前記支持棒13の先端に
プレート保持具15が取付けられている。前記プレート保
持具15内には合成ゴム16が充填され、前記合成ゴム16に
SUS製のプレート17の基部が植設されている。前記プ
レート17は、付着物が確実に除去できるように、走行し
てくる板条材50とのなす角度θが鈍角になるようにセッ
トされている。もう一方の支持棒14の先端には、凸曲面
を有するバックアップ曲板18が前記凸曲面19が板条材50
に押当たるように取付けられている。前記プレート17と
バックアップ曲板18は、エアシリンダー11により上下に
移動が可能になっている。板条材50の上側の付着物除去
装置30は、前述の付着物除去装置10と上下の向きを逆に
して、且つバックアップ曲板38の凸曲面39及びプレート
37の先端部分が、それぞれ前記除去装置10のプレート17
の先端部分及びバックアップ曲板18の凸曲面19と板条材
50を挟んで押合うように配置されている。
【0008】付着物除去装置に図1に示した除去装置を
用いた他は、図3に示したのと同じ方法により燐青銅の
板条材を連続焼鈍した。焼鈍中の走行する板条材50の後
端部を切断機73で長さ方向に直角に切断すると同時に、
図1に示した2台の付着物除去装置10,30 を、前記板条
材50の上側と下側にそれぞれ配置し、前記板条材50の後
端部通過時に、前記2台の装置10,30 のエアシリンダー
11,31 を作動させて、各々の装置10,30 のバックアップ
曲板の凸曲面19,39 とプレート17,37 の先端部分を板条
材50に押圧して、前記板条材50後端部の両表面の油やゴ
ミ等の付着物をそれぞれプレート17,37 の先端部分で掻
き取った。板条材50が前記装置10,30 を尻抜けしたあ
と、エアシリンダー11,31 を再び作動させて前記2組の
プレートとバックアップ曲板の間に間隙を開け、この間
隙に次に焼鈍する板条材51を通し、この板条材51の先端
部を、前記板条材50の後端部にスポット溶接して両者を
繋げた。溶接作業の間、アキミュレーター71内の板条材
50を焼鈍炉72内へ供給して前記板条材50の後端部を定位
置に止めた。次期焼鈍の板条材51の先端部の切断と付着
物の除去は、前記スポット溶接に先立ち、予め行ってお
いた。
【0009】板条材50の下側に配置したプレート17によ
り掻き取られた付着物は、そのまま落下した。板条材50
上面の付着物は板条材50の上面に堆積したが、板条材50
が尻抜けしたときにバックアップ曲板18の凸曲面19上を
伝わって自然落下した。この為、付着物が溶接箇所に混
入するようなことはなかった。
【0010】このようにして、16個のコイルに巻かれた
板条材を焼鈍を止めずに繋げて、連続焼鈍を行うことが
できた。この間、板条材はガイドから外れたりせずに、
溶接作業は良好に行われた。板状材の溶接箇所を調べた
ところ、いずれも溶接が強固になされていた。これは、
板条材の溶接箇所に傷が付かず、又油やゴミ等の付着物
の除去と回収が確実になされた為である。
【0011】(実施例2)図2は本発明の付着物連続除
去方法の第2の実施例を示す要部説明図である。この付
着物除去方法では、プレート保持具55の合成ゴム16に2
枚のSUS製のプレート57,67 が並行に植設されてお
り、前記2枚のプレート57,67 の両側面間が遮蔽材(図
示せず)で覆われて筒状体68が形成されており、この筒
状体68はプレート保持具55を貫通して集塵機に連通して
いる。前記2枚のプレート57,67 のうちの、前方のプレ
ート67は、その先端が板条材51の面より少し浮かした状
態に保持され、後方のプレート57の先端部分は走行する
板条材50の上面に押付けられる。前記プレート57により
除去された油やゴミ等の付着物は集塵機により直ちに吸
引される。この方法によれば、板条材50の上面において
も、掻き取られた付着物の回収が即座に無人で行える。
尚、付着物の除去に関わらないもう一方のプレート67に
は、任意の材質のプレートが用いられる。又前記遮蔽材
にはビニール等任意の材料が用いられる。
【0012】以上、複数の板条材を連続焼鈍する場合に
ついて説明したが、本発明方法は、複数の板条材を連続
酸洗処理するような場合等に適用しても同様の効果が得
られるものである。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、板
条材の付着物を、板条材に傷を付けずに確実に除去でき
る。従って溶接が良好になされて板条材を強固に繋ぐこ
とができる。又本発明は、作業性が良く、スペースを取
らず、メンテナンスが容易等の利点を有する。依って、
工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の付着物連続除去方法の第1の実施例を
示す側面図である。
【図2】本発明の付着物連続除去方法の第2の実施例を
示す要部説明図である。
【図3】板条材の連続焼鈍方法の説明図である。
【符号の説明】
10,30,74─付着物除去装置 11,31 ──エアシリンダー 12────横棒 13,14 ──支持棒 15,55 ──プレート支持具 16────合成ゴム 17,57,67─プレート 18,38 ──バックアップ曲板 19,39 ──凸曲面 50────板条材 68────筒状体 70────アンコイラー 71────アキミュレーター 72────焼鈍炉 73────切断機 75────スポット溶接機 76────脱脂処理槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する板条材の片面に、弾性体に基部
    を植設したプレートの先端部分を押付け、前記プレート
    の先端部分が押付けられた位置の板条材の他面に、凸曲
    面を有するバックアップ曲板の前記凸曲面を押当て、前
    記プレートの先端部分で板条材の付着物を掻き取ること
    を特徴とする板条材の付着物連続除去方法。
JP6298362A 1994-12-01 1994-12-01 板条材の付着物連続除去方法 Pending JPH08155405A (ja)

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JP (1) JPH08155405A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106975620A (zh) * 2017-05-24 2017-07-25 广州科技职业技术学院 墨刀清洁装置
JP2020116665A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 株式会社ディスコ 保持面洗浄装置

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