JPH0815517A - カラーフィルタの接着方法及び装置 - Google Patents

カラーフィルタの接着方法及び装置

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JPH0815517A
JPH0815517A JP14758994A JP14758994A JPH0815517A JP H0815517 A JPH0815517 A JP H0815517A JP 14758994 A JP14758994 A JP 14758994A JP 14758994 A JP14758994 A JP 14758994A JP H0815517 A JPH0815517 A JP H0815517A
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雅昭 荒木
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康夫 高山
Masao Funada
雅夫 舟田
Shimizu Sagawa
清水 佐川
Takehiro Niitsu
岳洋 新津
Yasushi Miyajima
靖 宮島
Seiya Omori
誠也 大森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体撮像素子にカラーフィルタを接着するカ
ラー読み取り装置の場合に固体撮像素子とカラーフィル
タ間に気泡を残留させないカラーフィルタ装着方法及び
装置を得ることを目的とする。 【構成】 カラーフィルタ接着用の装置において、カラ
ーフィルタ60をのせる爪の片側を固体撮像素子50の
画素上に固定し、もう片方は傾斜の付いたカラーフィル
タをのせる爪より構成し、傾斜の付いたカラーフィルタ
をのせる爪を水平に移動させることにより、カラーフィ
ルタを固体撮像素子の画素上に塗布された接着剤に徐々
に降下させ、重ね合わせていくカラーフィルタの接着方
法及び装置。 【効果】 カラーフィルタを固体撮像素子の片端から徐
々に接着剤上に降下させることにより固体撮像素子基板
とカラーフィルタを接着する接着剤に気泡を巻き込ませ
にくく、気泡の残留がないカラーフィルタの接着方法を
実現でき、結果的に入射光の乱反射がなく、画像に乱れ
の生じない読み取りを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やイメージスキ
ャナ、ファクシミリ等に応用される画像入力装置のカラ
ーフィルタの接着方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーイメージセンサやCCDの
ように読み取り素子にカラーフィルタを合体して、カラ
ー画像信号を電気信号に変換できるようにしたものの中
には、カラーフィルタ層を直接的に読み取り素子上に形
成するものもあるが、別の仕様として、カラーフィルタ
層をガラス等の透明基板の上に作成してカラーフィルタ
と為し、これを紫外線及び熱により硬化する接着剤を介
して読み取り素子上に貼り合わせる方法が知られてい
る。
【0003】後者のようにガラス等でできたカラーフィ
ルタを読み取り素子上に貼り合わせる場合には、その方
法として例えば特公平4−5273号公報のカラーフィ
ルタの接着方法で記載されているように、カラーフィル
タを吸着保持し、エアシリンダによって固体撮像素子を
上昇させ、両者を圧接する方法が知られている。しか
し、この方法によると、カラーフィルタと固体撮像素子
が一挙に平行に圧接されることにより固体撮像素子上の
接着剤カラーフィルタ間に気泡が生じ、しかもその気泡
は残留していた。
【0004】固体撮像素子とフィルタを貼り合わせる接
着剤に気泡が生じた場合、気泡部と接着剤との屈折率の
違いにより入射光の乱反射が生じ、入射光の透過率が減
少して画像が劣化するという欠点があった。従来の方法
によって生じた気泡を除去するためには、例えば次のよ
うな接着方法を行っていた。すなわち、固体撮像素子上
に接着に必要とする所定量以上の接着剤を滴下し、カラ
ーフィルタを固体撮像素子に加圧することにより、接着
剤内に生じた気泡および表面の気泡をカラーフィルタの
外側へ押し出していた。
【0005】しかし、前記従来の方法では接着剤内に生
じたすべての気泡を効果的に外部へ押し出すことができ
ないばかりでなく、必要とする所定量以上の接着剤がカ
ラーフィルタ下からはみ出し、固体撮像素子基板のいろ
いろなところに付着し、汚れとなり、ワイヤーボンディ
ング性に支障をきたしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、カラーフ
ィルタをイメージセンサやCCDのような固体撮像素子
に接着する場合に固体撮像素子とカラーフィルタ間に気
泡を残留させないカラーフィルタの接着方法及び装置を
得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の問題点を
鑑みてなされたもので、固体撮像素子上にカラーフィル
タを接着、固定させようとする場合に、固体撮像素子上
に塗布された接着剤上にカラーフィルタを片方端から、
徐々に降下させ、重ね合わせていくものである。カラー
フィルタは、片側からカラーフィルタ接着用治具で固体
撮像素子上に固定し、もう片側を傾斜の付いたカラーフ
ィルタを接着用治具を水平に片方端から離す方向に移動
させることによってカラーフィルタを固体撮像素子上に
塗布された接着剤に徐々に降下させ、重ね合わせていく
ことを特徴とするカラーフィルタの接着方法及び装置で
ある。本発明を実現するための上記の具体的なカラーフ
ィルタボンダー装置としては、図1,図2に示すもの
や、図3から図6に示す装置のようにカラーフィルタの
片側を押えるスライダーとからフィルタのもう片側を支
え、水平移動させる傾斜の付いたシュートより構成され
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、固体撮像素子上にカラーフィ
ルタ層をガラス等の透明基板の上に作成したカラーフィ
ルタを接着する構造において、固体撮像素子基板とカラ
ーフィルタを接着する接着剤に気泡を巻き込ませにく
く、なおかつ気泡を残留させにくい接着方法をすること
により、固体撮像素子とカラーフィルタを接着させたカ
ラーの固体撮像素子において、入射光の乱反射がなく、
画像に乱れの生じない読み取りを実現する。
【0009】
【実施例】図1は本発明のカラーフィルタの接着に使用
する接着装置の全体構成を示す斜視図、図2は側断面図
である。全体を符号1で示す接着装置は、カラーフィル
タを装着する対象であるイメージセンサの固体撮像素子
を収容するトレイ10を有する。トレイ10は、底面1
2と、両側壁14,16で構成され、底面12の幅寸法
はイメージセンサの固体撮像素子の幅寸法に応じて設定
される。必要に応じて、イメージセンサの固体撮像素子
をトレイ10の底面12の中央に位置決めする手段を設
ける。
【0010】トレイの一方の端部には、ブロック20が
固定される。このブロック20は、傾斜面22を有し、
傾斜面22の中央には溝状のシュート部24が形成して
ある。そしてブロック20のトレイ10の底面12との
接触部は、トレイ底面12に対して垂直壁26に形成さ
れる。この垂直壁26は固体撮像素子50の一方の端部
を位置決めするためのストッパとして機能する。トレイ
10の他方の端部にはスライダー30が装備される。
【0011】スライダー30は、トレイ10の底面12
上に敷かれたガイドレール40に嵌合し、トレイ10の
長手方向であるX方向に摺動自在に装備される。スライ
ダー30は、傾斜面32を傾斜面の中央に設けたシュー
ト34を有する。傾斜面32の下面36はトレイ10の
底面12との間に間隙が形成され、間隙の突き当り部に
は垂直壁38が設けられる。
【0012】次に、この接着装置を使用して、固体撮像
素子の上面にカラーフィルタを接着する工程を説明す
る。まず、ブロック20に対して、スライダー30を充
分に引き離した状態でトレイ10の底面12上に固体撮
像素子50をセットする。次に、スライダー30をX1
方向に摺動してスライダー30の垂直壁38を固体撮像
素子50の端部に突き当てる。この状態では固体撮像素
子50の長手方向の両端部はブロック20の垂直壁26
とスライダー30の垂直壁38との間で挾持された状態
となる。
【0013】次に、固体撮像素子50の上面にディスペ
ンサにより適宜の接着剤を塗布する。その後に、カラー
フィルタ60を用意し、ブロック20側の第1の端部6
0aをブロック20のシュート24を利用して滑り降
し、固体撮像素子50のブロック側の端部上に接触させ
る。この状態では、カラーフィルタ60のスライダー3
0側の第2の端部60bの傾斜面32の頂部33上に載
置される。
【0014】図2は、この状態のカラーフィルタ60の
姿勢を示している。次に、スライダー30をX2方向へ
徐々に摺動させる。このスライダー30の移動に伴い、
カラーフィルタ60の第2の端部60bは、スライダー
30のシュート34の傾斜面を徐々に滑り降りる。カラ
ーフィルタ60は厚さ寸法が1.1mm、幅寸法が7.
3mm程度であるのでたわみやすい。したがって、この
動作により、固体撮像素子50とカラーフィルタ60の
接触面はカラーフィルタ60の第1の端部60aから第
2の端部60bに向かって移動していく。
【0015】固体撮像素子50上にカラーフィルタ60
を接着する際に、この接着部に気泡が含まれようとする
が、本発明の接着方法によれば、気泡80も接触面の移
動に応じてカラーフィルタ60の第2の端部60b側に
押し出され、接着時の気泡の巻き込みを防止することが
できる。以上の工程により接着されたイメージセンサ
は、接着装置からとり出され、真空オーブンに投入さ
れ、端部に残留する気泡は完全に脱泡される。
【0016】図3、図4は本発明の原理を利用した接着
装置の他の実施例を示す。全体を符号100で示す接着
装置は、ベース110上に1対のスライダブロック20
0,300を有し、スライダブロック200,300の
中央部にサポートブロック400を有する。第1のスラ
イダブロック200は、ベース110上に敷設したガイ
ドレール230を有し、このガイドレール230上を摺
動するリニアベアリング220に対してスライダヘッド
210がとりつけられる。スライダヘッド210の先端
部には、カラーフィルタの一方の端部を把持するスリッ
ト212が設けられる。
【0017】第2のスライダブロック300は、ベース
110上にガイドレール330を有し、ガイドレール2
30上を摺動するリニアベアリング32に対してスライ
ダヘッド310がとりつけられる。スライダヘッド31
0の先端部には、カラーフィルタの他方の端部を徐々に
降下させるシュート312が形成される。
【0018】固体撮像素子は、トレイ500に収容さ
れ、トレイ500は、中央のサポート400と、第1の
スライダブロック200側に設けられた第1のサポート
250と第2のスライダブロック300側に設けられた
第2のサポート350上にセットされる。第1のスライ
ダブロック200のヘッド210は、カラーフィルタの
第1の端部を把持し、第2のスライダブロック300の
ヘッド310は、スライダヘッド310を矢印X2方向
に摺動することによって、カラーフィルタの第2の端部
をシュート312を利用して、固体撮像素子上に徐々に
降下させる。
【0019】図5は第1のスライダブロック200近傍
の詳細を示す平面図、図6は図5のA矢視図である。ベ
ース110上に敷設されたガイドレール230上を摺動
する第1のリニアベアリング220の上面には、ガイド
レール230に直交するガイドレール240が設けら
れ、このガイドレール240に対して第2のリニアベア
リング245が嵌合される。そして、この第2のリニア
ベアリング245上へヘッド210がとりつけられる。
【0020】すなわち、ヘッド210は、固定撮像素子
の長手方向であるX軸と、X軸に直交するY軸に沿って
移動自在である。ヘッド210にストッパ260を設
け、第1のリニアベアリング220に固定したマイクロ
メータ270のスピンドル272にこのストッパ260
をつき当てることによって、ヘッド210のY軸上の位
置を調整することができる。具体的な構成としては、ス
プリングにより第2のリニアベアリング245を常時Y
2方向に付勢して、ストッパ260をマイクロメータ2
70のスピンドル272に接触させる。この構成を備え
ることにより、トレイ500の底面に載置された固定撮
像素子50の中心に合わせて、カラーフィルタ60の中
心線Cを調整することができる。
【0021】なお、トレイ500内に固定撮像素子50
をセットする際に、押圧部材等を用いて、固定撮像素子
50をトレイ500の一方の側壁510側に押しつけ
た。他方の双璧520と固定撮像素子50との間にギャ
ップGを形成する構成とすることで、幅寸法の異なる固
定撮像素子に対応することができる。第2のスライダブ
ロック300側にも、同様の機構を搭載し、Y軸方向の
調整機能を持たせる。本接着装置にあっては、長さ寸法
と幅寸法の異なる固定撮像素子とカラーフィルタの接着
組立を実施することができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカラーフィルタの接着方法及び装置は、固体撮像素子
にカラーフィルタを貼り合わせる際のカラーフィルタを
固体撮像素子上の接着剤にのせる装置としては、カラー
フィルタを固体撮像素子の読み取り画素上に位置合わせ
するスライダーとカラーフィルタを徐々に降下させる傾
斜のあるシュートより構成し、シュートによって片側
(左側)からカラーフィルタを固体撮像素子の読み取り
画素上に徐々に降下させることでカラーフィルタと固体
撮像素子間に気泡の残留しないカラーフィルタの接着方
法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例に係るカラーフィルタ
の接着治具の斜視図。
【図2】 本発明の第一の実施例に係るカラーフィルタ
の接着治具の側断面図。
【図3】 本発明の第二の実施例に係るカラーフィルタ
の接着装置の上平面図。
【図4】 本発明の第二の実施例に係るカラーフィルタ
の接着装置の側面図。
【図5】 本発明の第二の実施例装置の要部を示す上面
図。
【図6】 図5のA矢視図。
【符号の説明】
1 接着装置、 10 トレイ、 20 ブロック、
30 スライダー、34 シュート、 40 ガイドレ
ール、 50 固体撮像素子、 60 カラーフィル
タ。
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】すなわち、ヘッド210は、固体撮像素子
の長手方向であるX軸と、X軸に直交するY軸に沿って
移動自在である。ヘッド210にストッパ260を設
け、第1のリニアベアリング220に固定したマイクロ
メータ270のスピンドル272にこのストッパ260
をつき当てることによって、ヘッド210のY軸上の位
置を調整することができる。具体的な構成としては、ス
プリングにより第2のリニアベアリング245を常時Y
2方向に付勢して、ストッパ260をマイクロメータ2
70のスピンドル272に接触させる。この構成を備え
ることにより、トレイ500の底面に載置された固体
像素子50の中心に合わせて、カラーフィルタ60の中
心線Cを調整することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】なお、トレイ500内に固体撮像素子50
をセットする際に、押圧部材等を用いて、固体撮像素子
50をトレイ500の一方の側壁510側に押しつけ
た。他方の双璧520と固体撮像素子50との間にギャ
ップGを形成する構成とすることで、幅寸法の異なる
撮像素子に対応することができる。第2のスライダブ
ロック300側にも、同様の機構を搭載し、Y軸方向の
調整機能を持たせる。本接着装置にあっては、長さ寸法
と幅寸法の異なる固体撮像素子とカラーフィルタの接着
組立を実施することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/07 D (72)発明者 佐川 清水 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 新津 岳洋 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 宮島 靖 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 大森 誠也 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフィルタを固体撮像素子上に接着
    する方法において、 固体撮像素子をトレイの底面に載置する工程と、 固体撮像素子の上面に接着剤を塗布する工程と、 カラーフィルタの長手方向の第2の端部を持ち上げた状
    態で長手方向の第1の端部を固体撮像素子の所定の位置
    に降下させる工程と、 カラーフィルタの長手方向の第2の端部を固体撮像素子
    上に徐々に降下させる工程と、 を備えてなるカラーフィルタの接着方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラーフィルタの接着方
    法において、 カラーフィルタを接着した固体撮像素子を真空オーブン
    に投入して脱泡処理を施す工程を備えてなるカラーフィ
    ルタの接着方法。
  3. 【請求項3】 上面が開口して固体撮像素子を載置する
    樋状のトレイと、トレイの長手方向の第1の端部に固定
    されるブロックと、トレイの第2の端部に配設されてト
    レイの長手方向に摺動するスライダーと、スライダーに
    形成される傾斜面を有するシュートとを備え、 スライダーは、カラーフィルタの長手方向の端部をシュ
    ートの上面で支持するとともに、スライダーを摺動する
    のに伴ない、カラーフィルタを固体撮像素子の上面に徐
    々に降下させる機能を備えてなるカラーフィルタの接着
    装置。
  4. 【請求項4】 上面が開口して固体撮像素子を載置する
    トレイと、トレイを支持するサポートと、トレイの長手
    方向の第1の端部に配設されてカラーフィルタの第1の
    端部を案内する第1のスライダブロックと、トレイの長
    手方向の第2の端部に配設されてカラーフィルタの第2
    の端部を案内するヘッドを有する第2のスライダブロッ
    クとを有し、 第1のスライダブロックはヘッドをトレイの長手方向の
    軸線とこの軸線に直交する軸線に沿って摺動位置決めす
    る手段を備え、第2のスライダブロックはヘッドをトレ
    イの長手方向の軸線とこの軸線に直交する軸線に沿って
    摺動・位置決めする手段を備えてなるカラーフィルタの
    接着装置。
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