JPH08154A - 鳥獣害防止装置 - Google Patents

鳥獣害防止装置

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JPH08154A
JPH08154A JP15922194A JP15922194A JPH08154A JP H08154 A JPH08154 A JP H08154A JP 15922194 A JP15922194 A JP 15922194A JP 15922194 A JP15922194 A JP 15922194A JP H08154 A JPH08154 A JP H08154A
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JP
Japan
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igniter
support member
bird
ignition
prevention device
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JP15922194A
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Inventor
Masayoshi Tsumura
正好 津村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は耕作地、植林地域、畜舎等への有害
な鳥獣の進入を破裂音の発生によって防ぐ、鳥獣害防止
装置を提供する。 【構成】 本発明の鳥獣害防止装置1は、支持筐体4
と、支持筐体4内に保持されて着火体Sを下方から点接
触状態に支持する着火体支持部材2と、着火体支持部材
2の上方または下方のいずれか一方または双方において
支持筐体4内に設けられる多孔状の発音体支持部材3
と、支持筐体4の上方に被せ状態に設けた誘導筒5とを
具えて成り、着火体支持部材2上には表面燃焼する着火
体Sをセットするとともにこの着火体Sには、自己燃焼
による破裂音を発する発音体Eの導火線を接触させるよ
うにセットするようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は耕作地、植林地域、畜舎
等への有害な鳥獣の進入を破裂音の発生によって防ぐ、
鳥獣害防止装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】耕作地等への有害鳥獣の進入を防止する
ため、従来から種々の工夫がされている。この工夫の中
には破裂音を発して鳥獣を驚かせて威嚇する手段がある
が、この手法では破裂音がうるさいので、人や家畜にと
って害となるため設置場所が限られること、定期的に破
裂音を生ずるので鳥獣が慣れてしまって効果が無くなっ
てくること、破裂音を出すためのプロパンガス、カーバ
イド等を使った装置が大がかりになり、設置コスト、ラ
ンニングコストがかかること、聴覚による威嚇だけで視
覚的な威嚇ができないこと等の問題ないしは改善の余地
があった。
【0003】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景の
認識に基づいてなされたものであって、設置場所の選択
が自在で、更に発音のタイミングの設定が自在で、更に
視覚的な威嚇効果もあげることができる新規な鳥獣害防
止装置に関するものである。
【0004】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載の鳥獣害防止
装置は、支持筐体と、支持筐体内に保持されて着火体を
下方から点接触状態に支持する着火体支持部材と、着火
体支持部材の上方または下方のいずれか一方または双方
において支持筐体内に設けられる多孔状の発音体支持部
材と、前記支持筐体の上方に被せ状態に設けた誘導筒と
を具えて成り、前記着火体支持部材上には表面燃焼する
着火体をセットするとともにこの着火体には、自己燃焼
による破裂音を発する発音体の導火線を接触させるよう
にセットするようにしたことを特徴とする。
【0005】また請求項2記載の鳥獣害防止装置は、前
記要件に加え、前記支持筐体には、反射板を具えること
を特徴とする。
【0006】更にまた請求項3記載の鳥獣害防止装置
は、前記要件に加え、前記着火体支持部材は、鋸歯状で
あることを特徴とする。
【0007】更にまた請求項4記載の鳥獣害防止装置
は、前記要件に加え、前記着火体支持部材の上方には、
着火体の形状を示すとともに、着火体の形状に沿って小
穴を有する導火線ガイドを具えることを特徴とする
【0008】更にまた請求項5記載の鳥獣害防止装置
は、前記要件に加え、前記小穴付近には、着火後の燃焼
時間を示す数字が書かれていることを特徴とする。
【0009】更にまた請求項6記載の鳥獣害防止装置
は、前記要件に加え、前記発音体支持部材は、着火体支
持部材の下方二カ所に具えることを特徴とする。
【0010】更にまた請求項7記載の鳥獣害防止装置
は、前記要件に加え、前記誘導筒の開口部には、雨ブタ
を具えることを特徴とする。
【0011】更にまた請求項8記載の鳥獣害防止装置
は、前記要件に加え、前記誘導筒の開口部には、定置破
裂器を具えることを特徴とする。これら発明により前記
目的を達成しようとするものである。
【0012】
【発明の作用】請求項1に記載された発明によれば、自
己燃焼による破裂音を発する発音体を正確に、任意の時
間間隔で着火することができる。
【0013】また請求項2に記載された発明によれば、
前記支持筐体には反射板を具えるので、装置全体を宙吊
り状態にした場合全体が回転する、また反射板により破
裂音が分散する。
【0014】更にまた請求項3に記載された発明によれ
ば、前記着火体支持部材は、鋸歯状であるので着火体を
下方から点接触状態で支持する。
【0015】更にまた請求項4に記載された発明によれ
ば、前記着火体支持部材の上方には、着火体の形状を示
すとともに、着火体の形状に沿って小穴を有する導火線
ガイドを具えるので、導火線が確実に着火体に接触する
とともに発音体の荷重を支える。
【0016】更にまた請求項5に記載された発明によれ
ば、小穴付近には、着火後の燃焼時間を示す数字が書か
れているので、着火後の時間経過を把握できる。
【0017】更にまた請求項6に記載された発明によれ
ば、前記発音体支持部材は、着火体支持部材の下方二カ
所に具えるので、竹ヒゴを二点で支持する。
【0018】更にまた請求項7に記載された発明によれ
ば、前記誘導筒の開口部には、雨ブタを具えるので、外
部からの雨滴、異物の進入を防ぐ。
【0019】更にまた請求項8に記載された発明によれ
ば、前記誘導筒の開口部には、定置破裂器を具えるの
で、竹ヒゴを外したロケット花火を定置破裂させる。
【0020】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。鳥獣害防止装置1は大別すると支持筐体4
と、支持筐体4内に保持されて着火体Sを下方から点接
触状態に支持する着火体支持部材2と、着火体支持部材
2の上方または下方のいずれか一方または双方において
支持筐体4内に設けられる多孔状の発音体支持部材3
と、前記支持筐体4の上方に被せ状態に設けた誘導筒5
とを具えて成る。また前記着火体支持部材2に対して
は、着火体Sが載置され、前記発音体支持部材3に対し
ては、発音体Eが設置される。
【0021】まず鳥獣害防止装置1に適用する発音体E
について説明する。このものは火薬量が微量の玩具であ
るロケット花火E1 、爆竹E3 等が入手の容易さ、安全
性等の見地から適している。ロケット花火E1 は、一端
が閉塞された数cm長の薬筒に自己燃焼性の火薬を詰
め、この火薬に対して導火線を接するとともに導火線の
一端を薬筒外部に突出させたものであり、薬筒外周に3
0cm前後の竹ヒゴを取り付けたものである。このもの
はおもちゃ花火として使用される場合は、空き瓶等の開
口部に竹ヒゴを挿入し発射方向を上方に固定した後、導
火線に着火する。火が火薬に達すると火薬は激しく自己
燃焼を開始し、薬筒の開放部からガスを噴出し、この推
進力によって上空30m付近まで達するのである。薬筒
の開放部からのガスの噴出、またはピューという笛音を
発する。更に火薬の調合しだいでは、上空30m付近ま
で達した時点で破裂し、バーンという破裂音を発するよ
うなものもある。
【0022】次に着火体Sについて説明する。このもの
は発音体Eに着火するために鳥獣害防止装置1に対して
設置されるものであり、長時間にわたって表面燃焼する
ものが好ましい。このため本実施例においては、容易に
入手でき安価である市販の蚊取線香を用いる。このもの
は直径130mm程のスパイラル形状をしており、中心
に取付用穴を具える。着火後は表面燃焼し、ほぼ一定の
速度で数時間程度持続する。このため着火後の経過時間
は、残量によって把握することができる。
【0023】次に図1に示すロケット花火E1 を用いる
場合の鳥獣害防止装置1を構成する諸部材について詳細
に説明する。まず支持筐体4について説明する。このも
のは以下述べる諸部材を収容する金属製の円筒容器であ
り、外部との通気が保たれている。また全体を図10
(a)(b)に示すようにメッシュ状やケージ状に構成
してもよい。そして鳥獣害防止装置1の使用形態として
図1、2に示す地上に固定するタイプの場合には、スペ
ーサ71を介して支柱72を設け、この支柱72を地面
に打ち込み固定する。また鳥獣害防止装置1の使用形態
はこの他に、図7に示すように、鳥獣害防止装置1全体
を吊具81によって吊持し、鳥獣害防止装置1の動きに
よって視覚的に鳥獣を威嚇することを目的とした吊り下
げタイプがある。この場合には、支持筐体4に対して複
数個所に反射板41を設ければ、ここに風を受けること
で支持筐体4が吊具81のよりもどし82を中心に回転
する。
【0024】次に着火体支持部材2について説明する。
このものは、支持筐体4内に保持されて着火体Sを下方
から点接触状態に支持するための部材であり、図3に示
すように円環状の枠部材20の中心から枠に向かって放
射状に一例としてコイルスプリングにより構成される支
持体21を張設して成る。着火体Sとの接触部分である
支持体21は着火体Sを点接触で支えるため、着火体S
の下部からは常時新鮮な空気を供給する。また請求項3
に開示したように、この支持体21は要は着火体Sを点
接触で支えることができればよいので、図9に示すよう
に鋸歯状の形態を採ることもできる。
【0025】次に発音体支持部材3について説明する。
このものは、着火体支持部材2の上方または下方のいず
れか一方または双方において支持筐体4内に設けられる
ものであって、発音体Eを支持するための多孔状の金網
であり、網目は竹ヒゴの径に合わせて適宜の大きさとす
る。発音体Eとしてロケット花火E1 を用いる場合は、
図1、2、4に示すように着火体支持部材2の下方の近
い位置に竹ヒゴの径よりやや大きめの目をした金網32
を、竹ヒゴの先端部付近に同様の金網33を設置する。
もちろんこれらと併用して着火体支持部材2の上方に薬
筒の径よりやや大きめの目をした金網34を設置しても
よい。また竹ヒゴを除去したロケット花火E2 または爆
竹E3 を用いる場合は、着火体支持部材2の上方に薬筒
の径よりやや大きめの目をした金網34を設置する。
【0026】次に導火線ガイド31について説明する。
このものは請求項4に開示し図3に示すように、発音体
Eの導火線の位置を固定する金属板31aと、ここから
放射状に突出した支持筐体4内部への取付部位であるガ
イド31bとから成る。金属板31aは着火体Sと同形
のスパイラル形状に打ち抜かれており、請求項5に開示
し図5に示すように、燃焼時間に応じた位置に小穴31
cが設けられ、対応する数字が書かれている。そしてこ
の小穴31cにロケット花火E1 (発音体E)の導火線
を差し込むと、導火線は下方に位置する着火体Sに当接
する。この状態で着火体Sは導火線を介してロケット花
火E1 の荷重を受けてこれを支持する。また図8に示す
ように金属板31aは円盤状とし、これに着火体Sの形
状を書き込むとともに小穴31cを設け、対応する数字
を書いてもよい。ただしこの場合、竹ヒゴを具えたロケ
ット花火E1 に適用するには、竹ヒゴ用の小穴を別途設
ける必要がある。
【0027】これら着火体支持部材2、発音体支持部材
3等、支持筐体4の内部に収容される諸部材は、一般的
なボルト、ナットによる固定のほか、例えば図1に示す
支持筐体4と誘導筒5の固定手段として使用したバヨネ
ット結合等、適宜の係合手段によって着脱可能に保持さ
れる。
【0028】次に誘導筒5について説明する。このもの
は図1、2に示す地上固定タイプの場合、金属板を加工
した円錐の頂点に整流筒51を取り付けた、いわゆる漏
斗を逆さにした形状とする。また図7に示す吊り下げタ
イプの場合、頂点から下ろした垂線が底面の円の中心を
通らないような斜円錐の頂点に整流筒51を取り付けた
形とする。誘導筒5は、前記支持筐体4の上方に被せ状
態に設けられ、バヨネット結合等、適宜の係合手段によ
って着脱可能に保持される。支持筐体4内部より発射さ
れたロケット花火E1 は、誘導筒5の内壁に沿って上昇
し整流筒51によって進路を一例として垂直方向に矯正
されて外部へと飛び出す。もちろん整流筒51を斜めに
取り付ければ、ロケット花火E1 は斜め方向へと飛び出
す。また請求項7に開示したように整流筒51には、外
部からの雨滴、異物の進入を防ぐための雨ブタ52が設
けられる。このものは通常は閉じているものの、内部か
らの押圧により、容易に開放するものである。
【0029】本発明の鳥獣害防止装置1は以上述べたよ
うな具体的な構成部材を有するものであり、次のように
用いて耕作地、植林地域、畜舎等への有害な鳥獣の進入
を防止する。
【0030】まず図1、2に示す発音体Eとしてロケッ
ト花火E1 を使用した鳥獣害防止装置1について説明す
る。このものは支持筐体4内部に、着火体支持部材2を
配し、この上方に導火線ガイド31を、下方に金網32
と金網33とを配したものである。そして実際に使用す
るにあたっては図3、4に示すように、まず着火体Sの
取付用穴に対しビス22を差し込み、ビス22に対して
ビス付ナット24を取り付け、更にビス付ナット24に
対してナット23を締め付けて固定することで導火線ガ
イド31と着火体Sとは適宜の間隔に保たれる。このと
き着火体Sは、導火線ガイド31のスパイラルに合わ
せ、これを支持体21上に載置する。因みに導火線ガイ
ド31の外端を、着火体Sの外端よりも短くしておけば
着火体Sへの着火を容易に行うことができる。なおビス
付ナット24は中空状の管であってもよく、またビス2
2、ナット23は蝶ビス、蝶ナットとすれば手締めで簡
単に行うことができる。
【0031】次いでロケット花火E1 の導火線を導火線
ガイド31の小穴31cに差し込みその先端を着火体S
に当接させる。このとき竹ヒゴは金網32、金網33に
よって動きを規制され、ロケット花火E1 の位置決めが
行われる。このようにして所望の時間経過後、時間間隔
となるよう小穴31cに対して順次ロケット花火E1
セットし、支柱72を地面に打ち込んで、着火体Sに点
火した後支持筐体4に対して誘導筒5を被せるのであ
る。
【0032】着火体Sは時間とともに表面燃焼が進行
し、燃焼部はついにはロケット花火E1 の導火線との接
触個所まで達する。すると導火線に着火され導火線は自
己燃焼を開始する。ロケット花火E1 はその荷重を導火
線を介して着火体Sによって支えられているので、導火
線の燃焼の進行とともに下降する、この下降は薬筒が導
火線ガイド31に当接するまで続き導火線の立ち消えを
防止する。その後薬筒内の火薬が激しく自己燃焼を開始
し、薬筒の開放部からガスを噴出し、この推進力によっ
てロケット花火E1 は上昇を開始する。
【0033】ロケット花火E1 の上方には誘導筒5があ
るため、この内壁に沿って上昇し整流筒51によって進
路を垂直方向に矯正されて外部へと飛び出す。そして薬
筒の開放部からのガスの噴出により、ピューという笛音
を発しながら上空30m付近まで達して破裂し、バーン
という破裂音とともに閃光を発するのである。また吊り
下げタイプの場合には、反射板41に風を受けて鳥獣害
防止装置1が回転するので、この動きによっても鳥獣を
威嚇する。もちろん支持筐体4もしくは誘導筒5に対し
て天敵を模した絵等を描いておくと更に効果を発揮す
る。
【0034】この笛音、破裂音、閃光、火薬の匂い、ロ
ケット花火E1 の移動、更には鳥獣害防止装置1の動き
等により、有害な鳥獣を威嚇し、耕作地、植林地域、畜
舎等への進入を防ぎ、すでに進入していたものに関して
は追い出す。
【0035】次に図4、11(a)、12に示す、発音
体Eとして竹ヒゴを除去したロケット花火E2 を使用し
た鳥獣害防止装置1について説明する。このものは先に
述べたロケット花火E1 を用いた場合と基本的構成は同
じであり、支持筐体4内部に、着火体支持部材2を配
し、この上方に導火線ガイド31を、更にその上方に金
網34を配したものである。
【0036】そして本実施例の特徴的構成として請求項
8に開示したように、整流筒51に対して定置破裂器6
を取り付ける。このものは金属板31aによりスパイラ
ル状に経路を形成したものであり、誘導筒5の外部へと
飛び出したロケット花火E2はピューという笛音を発し
ながら経路の最外周部から進入し、経路壁に沿って進行
し中心部に停滞する、その後バーンという破裂音ととも
に閃光を発するのである。この笛音、破裂音、閃光、火
薬の匂い等により、有害な鳥獣を威嚇し、耕作地、植林
地域、畜舎等への進入を防ぎ、すでに進入していたもの
に関しては追い出す。
【0037】また本実施例の場合、ロケット花火E2
鳥獣害防止装置1の外部には飛び出さなく、定位置での
音による威嚇を目的とするので、支持筐体4に破裂音拡
散用穴42を設けたり、反射板41を設け音を分散させ
る手法も有効である。もちろん先に述べた実施例と同
様、図7に示すように装置全体を吊具81によって吊る
すことで、反射板41に風を受けて装置全体が回転し、
視覚的な威嚇、アトランダムな音の分散による威嚇がで
きる。
【0038】次に図4、11(b)、12に示す発音体
Eとして、爆竹E3 を使用した鳥獣害防止装置1につい
て説明する。このものは先に述べた二つの実施例と基本
的構成は同じであり、支持筐体4内部に、着火体支持部
材2を配し、この上方に導火線ガイド31を、更にその
上方に金網34を配したものである。そして本実施例の
場合、発音体Eは外部に飛び出さないため、誘導筒5は
不要であり、この代わりに雨ブタ5′を支持筐体4に被
せる。爆竹E3 は着火がなされるとバーンという破裂音
を発するのであり、この破裂音、閃光、火薬の匂い等に
より、有害な鳥獣を威嚇し、耕作地、植林地域、畜舎等
への進入を防ぎ、すでに進入していたものに関しては追
い出す。また前記実施例と同様、爆竹E3 は鳥獣害防止
装置1の外部には飛び出さなく、定位置での音による威
嚇を目的とするので、支持筐体4に破裂音拡散用穴42
を設けたり、反射板41を設け音を分散させる手法も有
効である。もちろん先に述べた実施例と同様、図7に示
すように装置全体を吊具81によって吊るすことで、反
射板41に風を受けて装置全体が回転し、視覚的な威
嚇、音の不規則な発生による威嚇ができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、これによって以下のような効果を発揮す
る。請求項1に記載された発明によれば、自己燃焼によ
る破裂音を発する発音体Eを任意の時間間隔で着火する
ことができる。また発音体Eの導火線の立ち消えが防止
される。
【0040】また請求項2に記載された発明によれば、
支持筐体4には反射板41を具えるので、装置全体を宙
吊り状態にした場合全体が回転する、また反射板41に
より破裂音が分散する。これらによって相乗的な威嚇効
果を得ることができる。
【0041】更にまた請求項3に記載された発明によれ
ば、着火体支持部材2は、鋸歯状であるので着火体Sを
最小限の接触面積で保持し、着火体Sの立ち消えを防止
する。
【0042】更にまた請求項4に記載された発明によれ
ば、着火体支持部材2の上方には、着火体Sの形状を示
すとともに、着火体Sの形状に沿って小穴31cを有す
る導火線ガイド31を具えるので、発音体Eの設置及び
着火時間のセットが容易に行うことができるとともに、
導火線が確実に着火体に接触し、発音体Sの荷重を支え
る。
【0043】更にまた請求項5に記載された発明によれ
ば、小穴31c付近には、着火後の燃焼時間を示す数字
が書かれているので、着火後の経過時間を把握すること
ができ、鳥獣害の発生し易い時間だけ発音体Eの発射を
行うことができる。
【0044】更にまた請求項6に記載された発明によれ
ば、発音体支持部材3は、着火体支持部材2の下方二カ
所に具えるので竹ヒゴを二点で支持し、結果としてロケ
ット花火E1 を確実に保持する。
【0045】更にまた請求項7に記載された発明によれ
ば、誘導筒5の開口部には、雨ブタ52を具えるので、
外部からの雨滴、異物の進入を防ぎ、着火体Sの立ち消
え、発音体Eの湿り等を防止する。
【0046】更にまた請求項8に記載された発明によれ
ば、誘導筒5の開口部には、定置破裂器6を具えるの
で、竹ヒゴを外したロケット花火E2 を定置破裂させ
る。これにより上方に障害物があるような場所、強風時
でも鳥獣害防止装置1の使用が可能になる。これらによ
って設置場所の選択が自在で、更に発音のタイミングの
設定が自在で、更に視覚的な威嚇効果もあげることがで
き、更にランニングコストが低価な鳥獣害防止装置1が
実現されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロケット花火に適用する本発明の鳥獣害防止装
置を示す分解斜視図である。
【図2】同上地上固定タイプを示す縦断側面図である。
【図3】同上内部構造を拡大して示す分解斜視図であ
る。
【図4】竹ヒゴ付のロケット花火の装着状態を中心線か
ら左側に、竹ヒゴを具えないロケット花火及び爆竹の装
着状態を中心線から右側に、併せ示す縦断側面図であ
る。
【図5】導火線ガイドを示す平面図である。
【図6】着火体支持部材上に着火体を載置した状態を示
す平面図である。
【図7】吊り下げタイプの鳥獣害防止装置を示す側面図
である。
【図8】導火線ガイドの他の実施例を示す平面図であ
る。
【図9】着火体支持部材の他の実施例を示す縦断側面図
である。
【図10】支持筐体の他の二種の構成例を示す斜視図で
ある。
【図11】竹ヒゴを具えないロケット花火に適用する鳥
獣害防止装置並びに爆竹に適用する鳥獣害防止装置を併
せ示す縦断側面図である。
【図12】同上内部構造を拡大して示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 鳥獣害防止装置 2 着火体支持部材 3 発音体支持部材 4 支持筐体 5 誘導筒 5′ 雨ブタ 6 定置破裂器 20 枠部材 21 支持体 22 ビス 23 ナット 24 ビス付ナット 31 導火線ガイド 31a 金属板 31b ガイド 31c 小穴 32 金網 33 金網 34 金網 41 反射板 42 破裂音拡散用穴 51 整流筒 52 雨ブタ 71 スペーサ 72 支柱 81 吊具 82 よりもどし E 発音体 E1 ロケット花火 E2 ロケット花火 E3 爆竹 S 着火体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持筐体と、支持筐体内に保持されて着
    火体を下方から点接触状態に支持する着火体支持部材
    と、着火体支持部材の上方または下方のいずれか一方ま
    たは双方において支持筐体内に設けられる多孔状の発音
    体支持部材と、前記支持筐体の上方に被せ状態に設けた
    誘導筒とを具えて成り、前記着火体支持部材上には表面
    燃焼する着火体をセットするとともにこの着火体には、
    自己燃焼による破裂音を発する発音体の導火線を接触さ
    せるようにセットするようにしたことを特徴とする、鳥
    獣害防止装置。
  2. 【請求項2】 前記支持筐体には、反射板を具えること
    を特徴とする、請求項1記載の鳥獣害防止装置。
  3. 【請求項3】 前記着火体支持部材は、鋸歯状であるこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の鳥獣害防止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記着火体支持部材の上方には、着火体
    の形状を示すとともに、着火体の形状に沿って小穴を有
    する導火線ガイドを具えることを特徴とする、請求項
    1、2または3記載の鳥獣害防止装置。
  5. 【請求項5】 前記小穴付近には、着火後の燃焼時間を
    示す数字が書かれていることを特徴とする、請求項1、
    2、3または4記載の鳥獣害防止装置。
  6. 【請求項6】 前記発音体支持部材は、着火体支持部材
    の下方二カ所に具えることを特徴とする、請求項1、
    2、3、4または5記載の鳥獣害防止装置。
  7. 【請求項7】 前記誘導筒の開口部には、雨ブタを具え
    ることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5または
    6記載の鳥獣害防止装置。
  8. 【請求項8】 前記誘導筒の開口部には、定置破裂器を
    具えることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、
    6または7記載の鳥獣害防止装置。
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