JPH0815251A - 食品鮮度状態表示体 - Google Patents
食品鮮度状態表示体Info
- Publication number
- JPH0815251A JPH0815251A JP6171560A JP17156094A JPH0815251A JP H0815251 A JPH0815251 A JP H0815251A JP 6171560 A JP6171560 A JP 6171560A JP 17156094 A JP17156094 A JP 17156094A JP H0815251 A JPH0815251 A JP H0815251A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- pigment
- filter paper
- freshness
- food freshness
- Prior art date
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- Pending
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/75—Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated
- G01N21/77—Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator
- G01N21/78—Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator producing a change of colour
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- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流通段階の食品の鮮度状態を可視化して的確
に表示することの可能な食品鮮度状態表示体を提供す
る。 【構成】 少なくとも一部が透明乃至半透明である保持
体と、該保持体にフィルターペーパー、脂質膜及び色素
を保持した構成とし、食品に増殖する細菌数が食品の安
全性に問題を示す状態になると、その細菌数に相関した
細菌が脂質膜に移行し、脂質膜が分解されて脂質膜に保
持されている色素が流出し、したがって食品鮮度状態表
示体の色変化が生じ、食品の鮮度状態が容易かつ確実に
表示されるようにする。
に表示することの可能な食品鮮度状態表示体を提供す
る。 【構成】 少なくとも一部が透明乃至半透明である保持
体と、該保持体にフィルターペーパー、脂質膜及び色素
を保持した構成とし、食品に増殖する細菌数が食品の安
全性に問題を示す状態になると、その細菌数に相関した
細菌が脂質膜に移行し、脂質膜が分解されて脂質膜に保
持されている色素が流出し、したがって食品鮮度状態表
示体の色変化が生じ、食品の鮮度状態が容易かつ確実に
表示されるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品鮮度状態表示体に係
り、特に食品の鮮度状態が正確かつ容易に判る安価な食
品鮮度状態表示体に関する。
り、特に食品の鮮度状態が正確かつ容易に判る安価な食
品鮮度状態表示体に関する。
【0002】
【従来の技術】食品は、産地あるいは工場から出荷され
た後、種々の流通経路を経由して小売店あるいは食品を
調理する最終使用者等に輸送される。食品の中でも肉、
魚肉、乳製品等は鮮度の低下や腐敗を生じ易いため、流
通段階において一定温度以下の保存が要求される。そし
て、このような食品には、良好な状態で食すことができ
るように賞味期限が付されており、消費者等はこの賞味
期限を目安として鮮度状態の判断を行っている。
た後、種々の流通経路を経由して小売店あるいは食品を
調理する最終使用者等に輸送される。食品の中でも肉、
魚肉、乳製品等は鮮度の低下や腐敗を生じ易いため、流
通段階において一定温度以下の保存が要求される。そし
て、このような食品には、良好な状態で食すことができ
るように賞味期限が付されており、消費者等はこの賞味
期限を目安として鮮度状態の判断を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流通経
路中の中継時、一時保管時において、本来冷凍保存が必
要な冷凍食品が常温環境下に放置されて食品の鮮度低
下、腐敗が進行し、その後、再度冷凍されて流通された
場合、賞味期限内であっても食品の鮮度状態は低いもの
となっている。しかし、消費者にとり最終段階の食品鮮
度状態のみから食品の鮮度状態を判断することは極めて
困難であり、上記の賞味期限のみを判断基準とせざるを
得ず、食品衛生上の問題となっている。このような問題
を解決するためには、食品の鮮度状態を的確に表示する
表示体を食品に付して流通させればよいが、流通コスト
の上昇を生ぜず、かつ鮮度状態の表示機能に優れ、さら
に食品衛生上安全な表示体は未だ開発されていない。本
発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、流
通段階等の食品の鮮度状態を可視化して的確に表示する
ことの可能な食品鮮度状態表示体を提供することを目的
とする。
路中の中継時、一時保管時において、本来冷凍保存が必
要な冷凍食品が常温環境下に放置されて食品の鮮度低
下、腐敗が進行し、その後、再度冷凍されて流通された
場合、賞味期限内であっても食品の鮮度状態は低いもの
となっている。しかし、消費者にとり最終段階の食品鮮
度状態のみから食品の鮮度状態を判断することは極めて
困難であり、上記の賞味期限のみを判断基準とせざるを
得ず、食品衛生上の問題となっている。このような問題
を解決するためには、食品の鮮度状態を的確に表示する
表示体を食品に付して流通させればよいが、流通コスト
の上昇を生ぜず、かつ鮮度状態の表示機能に優れ、さら
に食品衛生上安全な表示体は未だ開発されていない。本
発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、流
通段階等の食品の鮮度状態を可視化して的確に表示する
ことの可能な食品鮮度状態表示体を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は少なくとも一部が透明乃至半透明で
ある保持体と、該保持体に連続孔を有するフィルターペ
ーパー、脂質膜を支持する可溶性炭水化物膜、食品に増
殖する細菌数に相関して分解される脂質膜、脂質膜の分
解に伴い流出する色素を保持するような構成とした。
るために、本発明は少なくとも一部が透明乃至半透明で
ある保持体と、該保持体に連続孔を有するフィルターペ
ーパー、脂質膜を支持する可溶性炭水化物膜、食品に増
殖する細菌数に相関して分解される脂質膜、脂質膜の分
解に伴い流出する色素を保持するような構成とした。
【0005】
【作用】保持体に保持されたフィルターペーパーから、
食品に増殖する細菌がその数に相関して、フィルター上
部に設置された脂質膜部に移行し、その細菌数に応じて
脂質膜を分解する。脂質膜が分解されると、膜内乃至膜
上に保持されている色素が流出するために、色素の色相
からフィルターの色相に色変化が生じるので、細菌の増
殖状態、すなわち食品の鮮度状態が容易かつ確実に可視
化され、表示される。
食品に増殖する細菌がその数に相関して、フィルター上
部に設置された脂質膜部に移行し、その細菌数に応じて
脂質膜を分解する。脂質膜が分解されると、膜内乃至膜
上に保持されている色素が流出するために、色素の色相
からフィルターの色相に色変化が生じるので、細菌の増
殖状態、すなわち食品の鮮度状態が容易かつ確実に可視
化され、表示される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の1実施例を示す概略断面図で
ある。図1において、本発明の食品鮮度状態表示体1
は、フィルターペーパー3、このフィルターペーパー3
の一方の面に設けられた色素含有脂質膜4、これらフィ
ルターペーパー3及び色素含有脂質膜4を両面からシー
ルする透明乃至半透明保持体2を備えている。尚、フィ
ルターペーパー3側の透明乃至半透明保持体2の面には
粘着剤層5及び細菌侵入孔6が形成されている。また、
図2は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。図
2において、本発明の食品鮮度状態表示体11は、フィ
ルターペーパー13、このフィルターペーパー13の一
方の面に設けられた可溶性炭水化物膜14、さらにこの
可溶性炭水化物膜14を挟む色素含有脂質膜15、これ
らフィルターペーパー13と可溶性炭水化物膜14及び
色素含有脂質膜15の三層を両面からシールする透明乃
至半透明保持体12を備えている。尚、フィルターペー
パー13側の透明乃至半透明保持体12の面には粘着剤
層16及び細菌侵入孔17が形成されている。また、図
3は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。図3
において、本発明の食品鮮度状態表示体21は、フィル
ターペーパー23、このフィルターペーパー23の一方
の面に設けられた脂質膜24、さらに脂質膜24を挟む
色素25、これらフィルターペーパー23と脂質膜24
及び色素25の三層を両面からシールする透明乃至半透
明保持体22を備えている。尚、フィルターペーパー2
3側の透明乃至半透明保持体22の面には粘着剤層26
及び細菌浸入孔27が形成されている。さらに、図4は
本発明の他の実施例を示す概略断面図である。図4にお
いて、本発明の食品鮮度状態表示体31は、フィルター
ペーパー33、このフィルターペーパー33の一方の面
に設けられた可溶性炭水化物膜34、この可溶性炭水化
物膜34を挟む脂質膜35、さらに脂質膜35を挟む色
素36、これらフィルターペーパー33と可溶性炭水化
物膜34と脂質膜35及び色素36の四層を両面からシ
ールする透明乃至半透明保持体32を備えている。尚、
フィルターペーパー33側の透明乃至半透明保持体32
の面には粘着剤層37及び細菌侵入孔38が形成されて
いる。本発明の食品鮮度状態表示体のフィルターペーパ
ーは、有機材料あるいは無機材料、さらには複合材料に
より形成された公知のフィルターペーパーを使用するこ
とができる。本発明に用いる可溶性炭水化物膜は、フィ
ルターペーパー上に脂質膜を形成する際に、安定化させ
る目的で使用するが、別途形成した均質な脂質膜を使用
する場合には使用しなくてもよい。具体的には、馬鈴薯
澱粉、コーンスターチ、大豆粉、米粉等を加工して形成
される可溶性炭水化物膜で食品衛生上安全なものが挙げ
られる。本発明に用いる脂質膜は、レシチンやコレステ
ロール等の脂質、あるいはそれらの混合物によって形成
される食品衛生上安全な脂質膜で、食品の腐敗すなわち
細菌の増殖に相関して分解されるものであればよい。本
発明に用いる色素は、スピルリナ色素、ベニバナ色素、
紅麹色素、クチナシ色素等の食品衛生上安全なものを使
用することができる。このような食品鮮度状態表示体
は、粘着剤層を介して個々の食品に直接貼付することが
できる。この状態で、色素としてスピルリナ青色素を使
用した場合には、食品鮮度状態表示体は上面から透明乃
至半透明保持体をとおして見ると、青色を呈している。
食品が流通経路を流れ種々の環境下で保存されると、そ
の保存状態に従って食品中で細菌が増殖する。増殖した
細菌は食品上に貼付された食品鮮度状態表示体の食品側
に設けられた細菌侵入孔からフィルターペーパーを通過
して脂質膜に至る。そして、食品に増殖する細菌数が食
品の安全性に問題を示す菌数に達すると、それに相関し
て、食品鮮度状態表示体の脂質膜が細菌による分解によ
って破壊され、脂質膜によって保持されていた色素が流
出する。この色素の流出程度に応じて、食品鮮度状態表
示体の色相はスピルリナ青色素の青色から、色相を違え
たフィルターペーパーの色相に色変化するので、食品の
鮮度状態が可視化される。尚、上記の例では粘着剤層が
設けられているが、本発明の食品鮮度状態表示体は、こ
れに限定されるものではなく、粘着剤層を設けずに食品
に密着するように設置してもよい。次に、実験例を示し
て本発明を更に詳細に説明する。 (実験例)まず、脂質膜の原材料として大豆レシチンを
用いて、n−デカンに溶解して下記の表1に示した4種
類の濃度の液(液1〜4)を調整した。
説明する。図1は本発明の1実施例を示す概略断面図で
ある。図1において、本発明の食品鮮度状態表示体1
は、フィルターペーパー3、このフィルターペーパー3
の一方の面に設けられた色素含有脂質膜4、これらフィ
ルターペーパー3及び色素含有脂質膜4を両面からシー
ルする透明乃至半透明保持体2を備えている。尚、フィ
ルターペーパー3側の透明乃至半透明保持体2の面には
粘着剤層5及び細菌侵入孔6が形成されている。また、
図2は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。図
2において、本発明の食品鮮度状態表示体11は、フィ
ルターペーパー13、このフィルターペーパー13の一
方の面に設けられた可溶性炭水化物膜14、さらにこの
可溶性炭水化物膜14を挟む色素含有脂質膜15、これ
らフィルターペーパー13と可溶性炭水化物膜14及び
色素含有脂質膜15の三層を両面からシールする透明乃
至半透明保持体12を備えている。尚、フィルターペー
パー13側の透明乃至半透明保持体12の面には粘着剤
層16及び細菌侵入孔17が形成されている。また、図
3は本発明の他の実施例を示す概略断面図である。図3
において、本発明の食品鮮度状態表示体21は、フィル
ターペーパー23、このフィルターペーパー23の一方
の面に設けられた脂質膜24、さらに脂質膜24を挟む
色素25、これらフィルターペーパー23と脂質膜24
及び色素25の三層を両面からシールする透明乃至半透
明保持体22を備えている。尚、フィルターペーパー2
3側の透明乃至半透明保持体22の面には粘着剤層26
及び細菌浸入孔27が形成されている。さらに、図4は
本発明の他の実施例を示す概略断面図である。図4にお
いて、本発明の食品鮮度状態表示体31は、フィルター
ペーパー33、このフィルターペーパー33の一方の面
に設けられた可溶性炭水化物膜34、この可溶性炭水化
物膜34を挟む脂質膜35、さらに脂質膜35を挟む色
素36、これらフィルターペーパー33と可溶性炭水化
物膜34と脂質膜35及び色素36の四層を両面からシ
ールする透明乃至半透明保持体32を備えている。尚、
フィルターペーパー33側の透明乃至半透明保持体32
の面には粘着剤層37及び細菌侵入孔38が形成されて
いる。本発明の食品鮮度状態表示体のフィルターペーパ
ーは、有機材料あるいは無機材料、さらには複合材料に
より形成された公知のフィルターペーパーを使用するこ
とができる。本発明に用いる可溶性炭水化物膜は、フィ
ルターペーパー上に脂質膜を形成する際に、安定化させ
る目的で使用するが、別途形成した均質な脂質膜を使用
する場合には使用しなくてもよい。具体的には、馬鈴薯
澱粉、コーンスターチ、大豆粉、米粉等を加工して形成
される可溶性炭水化物膜で食品衛生上安全なものが挙げ
られる。本発明に用いる脂質膜は、レシチンやコレステ
ロール等の脂質、あるいはそれらの混合物によって形成
される食品衛生上安全な脂質膜で、食品の腐敗すなわち
細菌の増殖に相関して分解されるものであればよい。本
発明に用いる色素は、スピルリナ色素、ベニバナ色素、
紅麹色素、クチナシ色素等の食品衛生上安全なものを使
用することができる。このような食品鮮度状態表示体
は、粘着剤層を介して個々の食品に直接貼付することが
できる。この状態で、色素としてスピルリナ青色素を使
用した場合には、食品鮮度状態表示体は上面から透明乃
至半透明保持体をとおして見ると、青色を呈している。
食品が流通経路を流れ種々の環境下で保存されると、そ
の保存状態に従って食品中で細菌が増殖する。増殖した
細菌は食品上に貼付された食品鮮度状態表示体の食品側
に設けられた細菌侵入孔からフィルターペーパーを通過
して脂質膜に至る。そして、食品に増殖する細菌数が食
品の安全性に問題を示す菌数に達すると、それに相関し
て、食品鮮度状態表示体の脂質膜が細菌による分解によ
って破壊され、脂質膜によって保持されていた色素が流
出する。この色素の流出程度に応じて、食品鮮度状態表
示体の色相はスピルリナ青色素の青色から、色相を違え
たフィルターペーパーの色相に色変化するので、食品の
鮮度状態が可視化される。尚、上記の例では粘着剤層が
設けられているが、本発明の食品鮮度状態表示体は、こ
れに限定されるものではなく、粘着剤層を設けずに食品
に密着するように設置してもよい。次に、実験例を示し
て本発明を更に詳細に説明する。 (実験例)まず、脂質膜の原材料として大豆レシチンを
用いて、n−デカンに溶解して下記の表1に示した4種
類の濃度の液(液1〜4)を調整した。
【表1】 次に、フィルターペーパー(ワットマン(株)製 N
o.1)を準備し、このフィルターペーパー上に直接均
質な脂質膜を形成するために、支持する目的で馬鈴薯の
可溶性澱粉で形成した膜を設置した。この可溶性澱粉膜
(國光オブラート(株)製 3号厚)上に表1に示され
る各液を1μl/cm2の割合で塗布した。さらに、脂
質膜が乾燥した後に、2%濃度のスピルリナ青色素を1
0μl/cm2の割合で脂質膜上に塗布して、乾燥後フ
ィルターペーパー側に細菌侵入孔を設けた透明なシール
材(日本ジー・ビー・シー(株)製 TYPEG103
LM)で包埋して下記の表2に示した食品鮮度状態表示
体(試料1〜4)を作成した。
o.1)を準備し、このフィルターペーパー上に直接均
質な脂質膜を形成するために、支持する目的で馬鈴薯の
可溶性澱粉で形成した膜を設置した。この可溶性澱粉膜
(國光オブラート(株)製 3号厚)上に表1に示され
る各液を1μl/cm2の割合で塗布した。さらに、脂
質膜が乾燥した後に、2%濃度のスピルリナ青色素を1
0μl/cm2の割合で脂質膜上に塗布して、乾燥後フ
ィルターペーパー側に細菌侵入孔を設けた透明なシール
材(日本ジー・ビー・シー(株)製 TYPEG103
LM)で包埋して下記の表2に示した食品鮮度状態表示
体(試料1〜4)を作成した。
【表2】 次に、各表示体を食品(豆腐)に貼付して、表示体が呈
する青色が消失する時間を観察して、結果を図5に示し
た。図5に示されるように、食品の鮮度状態が悪く、食
品に細菌が増殖すると表示体が呈する青色の消失時間が
短くなり、表示体の色変化によって食品の鮮度を可視化
させることが可能であった。また、脂質膜の濃度を濃く
すると形成される脂質膜が厚くなり、これに伴って表示
体が呈する青色の消失時間が長くなり、食品の安全性の
適正な表示を制御することが可能であった。次に、上記
の表示体(試料2)を牛肉並びに魚肉(鱈)に付して、
温度25℃、湿度100%RHの環境下に放置した。そし
て、表示体の色の経時変化と鮮度状態との関係を下記の
表3に示した。尚、食品の鮮度状態は下記の方法により
評価した。 (鮮度状態の評価方法) 4:良好 3:やや変色 2:臭気 1:腐敗
する青色が消失する時間を観察して、結果を図5に示し
た。図5に示されるように、食品の鮮度状態が悪く、食
品に細菌が増殖すると表示体が呈する青色の消失時間が
短くなり、表示体の色変化によって食品の鮮度を可視化
させることが可能であった。また、脂質膜の濃度を濃く
すると形成される脂質膜が厚くなり、これに伴って表示
体が呈する青色の消失時間が長くなり、食品の安全性の
適正な表示を制御することが可能であった。次に、上記
の表示体(試料2)を牛肉並びに魚肉(鱈)に付して、
温度25℃、湿度100%RHの環境下に放置した。そし
て、表示体の色の経時変化と鮮度状態との関係を下記の
表3に示した。尚、食品の鮮度状態は下記の方法により
評価した。 (鮮度状態の評価方法) 4:良好 3:やや変色 2:臭気 1:腐敗
【表3】 表3に示されるように、食品の鮮度の低下に伴い表示体
が呈する青色が消失し、食品の鮮度状態を的確に表示す
るものであった。
が呈する青色が消失し、食品の鮮度状態を的確に表示す
るものであった。
【0007】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば表
示体に設置された脂質膜は、食品に増殖する細菌の菌数
に対応しながら分解され、その分解の程度に伴って脂質
膜に保持された色素が流出するので、表示体の色変化で
食品の鮮度状態を可視化させ、表示することが可能とな
る。
示体に設置された脂質膜は、食品に増殖する細菌の菌数
に対応しながら分解され、その分解の程度に伴って脂質
膜に保持された色素が流出するので、表示体の色変化で
食品の鮮度状態を可視化させ、表示することが可能とな
る。
【図1】本発明の1実施例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図5】食品の鮮度状態及び環境温度と、本発明の表示
体の脂質膜の濃度及び表示体の色の消失に要する時間の
関係を示すグラフである。
体の脂質膜の濃度及び表示体の色の消失に要する時間の
関係を示すグラフである。
1,11,21,31‥‥食品鮮度状態表示体 2,12,22,32‥‥透明乃至半透明保持体 3,13,23,33‥‥フィルターペーパー 4,15‥‥色素含有脂質膜 14,34‥‥可溶性炭水化物膜 24,35‥‥脂質膜 25,36‥‥色素 5,16,26,37‥‥粘着剤層 6,17,27,38‥‥細菌侵入孔
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも一部が透明乃至半透明である
保持体と、該保持体にフィルターペーパー、脂質膜及び
色素を保持することを特徴とする食品鮮度状態表示体。 - 【請求項2】 前記保持体は、フィルターペーパーと脂
質膜とからなり、該脂質膜は色素を保持することを特徴
とする請求項1記載の食品鮮度状態表示体。 - 【請求項3】 少なくとも一部が透明乃至半透明である
保持体と、該保持体にフィルターペーパー、可溶性炭水
化物膜、脂質膜及び色素を保持することを特徴とする食
品鮮度状態表示体。 - 【請求項4】 前記保持体は、フィルターペーパーと可
溶性炭水化物膜と脂質膜とからなり、該脂質膜は色素を
保持することを特徴とする請求項3記載の食品鮮度状態
表示体。 - 【請求項5】 前記可溶性炭水化物膜は、可溶性澱粉な
どの食用の炭水化物で形成されることを特徴とする請求
項3及び4記載の食品鮮度状態表示体。 - 【請求項6】 前記脂質膜は、レシチンやコレステロー
ルなど脂質、又はそれらの混合物で形成されることを特
徴とする請求項1乃至5記載の食品鮮度状態表示体。 - 【請求項7】 前記色素は、スピルリナ色素などの人体
に安全な色素であることを特徴とする請求項1乃至6の
いずれかに記載の食品鮮度状態表示体。 - 【請求項8】 前記保持体は、粘着剤層を備えることを
特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の食品鮮度
状態表示体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171560A JPH0815251A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 食品鮮度状態表示体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171560A JPH0815251A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 食品鮮度状態表示体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0815251A true JPH0815251A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15925406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6171560A Pending JPH0815251A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 食品鮮度状態表示体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0815251A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6723285B2 (en) | 2001-04-11 | 2004-04-20 | Natali Chen | Food freshness indicator |
EP1662460A2 (de) * | 2004-11-26 | 2006-05-31 | Andreas Günther Georg Schott | Optische Anzeige eines zeitlichen Endpunktes und Verfahren zur Herstellung der optischen Anzeige |
JP2007518102A (ja) * | 2004-01-13 | 2007-07-05 | ザ・チャールズ・スターク・ドレイパー・ラボラトリー・インコーポレイテッド | 食料及び飲料品質センサ |
JP2008504547A (ja) * | 2004-06-28 | 2008-02-14 | ビオメリュー | 分析サンプルを収容する容器に取り付けできる一体型分析装置 |
WO2013100007A1 (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-04 | シャープ株式会社 | 表示ラベル、商品および商品の包装容器 |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP6171560A patent/JPH0815251A/ja active Pending
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