JPH0815219A - オイル劣化検出装置 - Google Patents
オイル劣化検出装置Info
- Publication number
- JPH0815219A JPH0815219A JP6171811A JP17181194A JPH0815219A JP H0815219 A JPH0815219 A JP H0815219A JP 6171811 A JP6171811 A JP 6171811A JP 17181194 A JP17181194 A JP 17181194A JP H0815219 A JPH0815219 A JP H0815219A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- isfet
- deterioration
- output voltage
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- Pending
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 硝酸イオン感応膜を用いたイオン選択性電界
効果トランスジスタ（ＩＳＦＥＴ）の感応電極と比較電
極とをオイル中に設置することにより、オイル中の硝酸
イオン濃度によってＩＳＦＥＴに発生する電圧を検出
し、小型でオイルの種類やグレードに支配されないオイ
ル劣化検知をする。 【構成】 オイルパン１内に定電圧Ｖ1 を付加した比較
電極５と、ＩＳＦＥＴの感応電極３を設置し、ＩＳＦＥ
ＴのドレンＤに定電流ＩD を加える。オイル４の劣化に
より生ずる硝酸イオン濃度が増加すると、ドレンＤとソ
ースＳの間の電圧ＶDSが低下し、ソースＳの出力電圧Ｖ
out が上昇するから、これを出力電圧検知手段６で検知
し、その出力によりオイル劣化を検出する。こうして簡
単、的確にオイルの劣化を検出する。
効果トランスジスタ（ＩＳＦＥＴ）の感応電極と比較電
極とをオイル中に設置することにより、オイル中の硝酸
イオン濃度によってＩＳＦＥＴに発生する電圧を検出
し、小型でオイルの種類やグレードに支配されないオイ
ル劣化検知をする。 【構成】 オイルパン１内に定電圧Ｖ1 を付加した比較
電極５と、ＩＳＦＥＴの感応電極３を設置し、ＩＳＦＥ
ＴのドレンＤに定電流ＩD を加える。オイル４の劣化に
より生ずる硝酸イオン濃度が増加すると、ドレンＤとソ
ースＳの間の電圧ＶDSが低下し、ソースＳの出力電圧Ｖ
out が上昇するから、これを出力電圧検知手段６で検知
し、その出力によりオイル劣化を検出する。こうして簡
単、的確にオイルの劣化を検出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はイオン選択性電界効果
トランジスタ（Ion-Selective Field EffectTransisto
r, 以下ＩＳＦＥＴと略称する）を用いたオイル劣化検
出装置に関する。
トランジスタ（Ion-Selective Field EffectTransisto
r, 以下ＩＳＦＥＴと略称する）を用いたオイル劣化検
出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来内燃機関の潤滑油等のオイルの劣化
を検出するには、種々の方法が用いられていた。例えは
エンジンの運転時間や車両の走行距離から間接的に推定
する方法、オイルの光透過性、静電容量、電気抵抗、粘
度等のオイル自体の特性変化を測定する方法等である。
を検出するには、種々の方法が用いられていた。例えは
エンジンの運転時間や車両の走行距離から間接的に推定
する方法、オイルの光透過性、静電容量、電気抵抗、粘
度等のオイル自体の特性変化を測定する方法等である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 前者の
方法では運転条件や環境条件により劣化程度の差異が著
しく、後者の方法では使用したオイルの種類、グレ−ド
等により判定値が異なるというような理由から、いずれ
も劣化程度を適正に検出し、オイル寿命を的確に判断す
ることは困難であった。
方法では運転条件や環境条件により劣化程度の差異が著
しく、後者の方法では使用したオイルの種類、グレ−ド
等により判定値が異なるというような理由から、いずれ
も劣化程度を適正に検出し、オイル寿命を的確に判断す
ることは困難であった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】オイル劣化は、オイルの
全塩基価の減少と不溶解分の増加とを基準として判断さ
れるが、これらはオイル中の硝酸イオン濃度の増加と相
関があることが知られている。これにもとづきこの発明
は硝酸イオン濃度が特定値以上になったことによりオイ
ル劣化を判断するものである。
全塩基価の減少と不溶解分の増加とを基準として判断さ
れるが、これらはオイル中の硝酸イオン濃度の増加と相
関があることが知られている。これにもとづきこの発明
は硝酸イオン濃度が特定値以上になったことによりオイ
ル劣化を判断するものである。
【０００５】硝酸イオン濃度はガラス電極式センサや特
定波長の赤外線の透過率で測定する方法もあるが、これ
らは構造が大型となり取扱いも不便で、車載用等には不
適であるから、本発明ではＩＳＦＥＴを用いるのであ
る。
定波長の赤外線の透過率で測定する方法もあるが、これ
らは構造が大型となり取扱いも不便で、車載用等には不
適であるから、本発明ではＩＳＦＥＴを用いるのであ
る。
【０００６】すなわち、オイル中にＩＳＦＥＴの感応電
極と比較電極とを配置し、比較電極に定電圧を印加し、
ＩＳＦＥＴのゲ−トを接地し、ソ−スを一定の抵抗を介
して接地し、ドレンに一定電流を加え、ソ−スに生じる
出力電圧を出力電圧検知手段により検出し、出力電圧検
知手段の出力によりオイル劣化を検出するものである。
極と比較電極とを配置し、比較電極に定電圧を印加し、
ＩＳＦＥＴのゲ−トを接地し、ソ−スを一定の抵抗を介
して接地し、ドレンに一定電流を加え、ソ−スに生じる
出力電圧を出力電圧検知手段により検出し、出力電圧検
知手段の出力によりオイル劣化を検出するものである。
【０００７】
【作用】オイルの劣化が進むにつれて、オイル中の硝酸
イオン濃度が増加するので、定電流に対するＩＳＦＥＴ
のドレン−ソ−ス間の電圧がこれに応じて減少し、ソ−
スの出力電圧が上昇する。この出力電圧の上昇により出
力電圧検知手段の出力を得てオイル劣化を知る。
イオン濃度が増加するので、定電流に対するＩＳＦＥＴ
のドレン−ソ−ス間の電圧がこれに応じて減少し、ソ−
スの出力電圧が上昇する。この出力電圧の上昇により出
力電圧検知手段の出力を得てオイル劣化を知る。
【０００８】
【実施例】図１に実施例を示す。内燃機関のオイルパン
１の側壁にＩＳＦＥＴ２を取付け、その感応電極３をオ
イルパン１に設けた孔からオイル４に臨ませる。感応電
極３はトリテトラデシルメチルアンモニウム・硝酸塩
（以下ＴＴＭＡ-ＮＯ3と略す）を用いた硝酸イオン感応
膜であり、ＩＳＦＥＴのドレンＤに電源（電圧Ｖcc）か
らの定電流ＩD を流し、ゲ−トＧを接地し、ソ−スＳを
抵抗Ｒを介して接地し、ゲ−トＳに出力電圧（Ｖout）
の出力電圧検知手段６を設ける。
１の側壁にＩＳＦＥＴ２を取付け、その感応電極３をオ
イルパン１に設けた孔からオイル４に臨ませる。感応電
極３はトリテトラデシルメチルアンモニウム・硝酸塩
（以下ＴＴＭＡ-ＮＯ3と略す）を用いた硝酸イオン感応
膜であり、ＩＳＦＥＴのドレンＤに電源（電圧Ｖcc）か
らの定電流ＩD を流し、ゲ−トＧを接地し、ソ−スＳを
抵抗Ｒを介して接地し、ゲ−トＳに出力電圧（Ｖout）
の出力電圧検知手段６を設ける。
【０００９】一方オイル４中に比較電極５として分極性
金属電極｛この例では白金(Ｐt) ｝を設置し、一定電圧
Ｖ1 を印可する。比較電極５は、このように別置とせ
ず、銀／塩化銀電極としてＩＳＦＥＴ２に固着してワン
チップ化してもよい。また解離基を持たない疎水性高分
子膜をＩＳＦＥＴ２の表面に固着して比較電極としても
よい。
金属電極｛この例では白金(Ｐt) ｝を設置し、一定電圧
Ｖ1 を印可する。比較電極５は、このように別置とせ
ず、銀／塩化銀電極としてＩＳＦＥＴ２に固着してワン
チップ化してもよい。また解離基を持たない疎水性高分
子膜をＩＳＦＥＴ２の表面に固着して比較電極としても
よい。
【００１０】オイル４の劣化が進むにつれてオイル中の
硝酸塩イオンが増加し、比較電極５と感応膜３との間の
オイルの硝酸塩イオン濃度が大となり、一定電流ＩD に
対してドレンＤ、ソ−スＳ間の電圧ＶDS が低下し、ソ
−スＳの出力電圧 Ｖout が上昇する。これを図２に示
すような出力電圧検知手段６が検知するものである。
硝酸塩イオンが増加し、比較電極５と感応膜３との間の
オイルの硝酸塩イオン濃度が大となり、一定電流ＩD に
対してドレンＤ、ソ−スＳ間の電圧ＶDS が低下し、ソ
−スＳの出力電圧 Ｖout が上昇する。これを図２に示
すような出力電圧検知手段６が検知するものである。
【００１１】出力検圧検知手段６は、例えば図２のよう
にオペアンプＯＰの正側入力としてＶout 、負側入力と
して抵抗Ｒ1、Ｒ2 により得られる電源（Ｖcc） からの
定電圧Ｖ2 を入力し、オペアンプＯＰの出力によりラン
プＬの点灯回路を閉じるものである。また、出力検出手
段として他の公知の手段を用いてもよい。
にオペアンプＯＰの正側入力としてＶout 、負側入力と
して抵抗Ｒ1、Ｒ2 により得られる電源（Ｖcc） からの
定電圧Ｖ2 を入力し、オペアンプＯＰの出力によりラン
プＬの点灯回路を閉じるものである。また、出力検出手
段として他の公知の手段を用いてもよい。
【００１２】この発明のオイル劣化検出装置は、内燃機
関のオイルパンではなく、オイルフィルタその他油路中
の適宜の位置に設置することもできる。また潤滑油のみ
でなく、作業機械の作動油等に適用できる。
関のオイルパンではなく、オイルフィルタその他油路中
の適宜の位置に設置することもできる。また潤滑油のみ
でなく、作業機械の作動油等に適用できる。
【００１３】
【発明の効果】この発明のオイル劣化検出装置は、ＩＳ
ＦＥＴを用いることにより、小型で取付位置が自由であ
り、オイルの種類やグレードに影響されず正確に劣化程
度を検知することができる。従ってオイル交換時期等の
オイル管理を簡単的確に行うことができる。
ＦＥＴを用いることにより、小型で取付位置が自由であ
り、オイルの種類やグレードに影響されず正確に劣化程
度を検知することができる。従ってオイル交換時期等の
オイル管理を簡単的確に行うことができる。
【図１】実施例を示す図
【図２】図１の出力電圧検知手段の例を示す図
２ ＩＳＦＥＴ ３ 感応電極 ５ 比較電極 ６ 出力電圧検知手段 ＯＰ オペアンプ Ｌ ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０１Ｎ 27/414
Claims (1)
- 【請求項１】 硝酸イオン感応膜を感応電極としたイオ
ン選択性電界効果トランジスタの感応電極と、定電圧を
印加した比較電極とをオイル中に設置し、イオン選択性
電界効果トランジスタのゲ−トを接地し、ソ−スを抵抗
を介して接地し、ソ−スに出力電圧検知手段を設け、ド
レンに定電流を加えて出力電圧検知手段の出力によりオ
イル劣化を検出するオイル劣化検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6171811A JPH0815219A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | オイル劣化検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6171811A JPH0815219A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | オイル劣化検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0815219A true JPH0815219A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15930172
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6171811A Pending JPH0815219A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | オイル劣化検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0815219A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009139211A1 (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-19 | 出光興産株式会社 | 潤滑油劣化度評価装置 |
| CN102667458A (zh) * | 2009-11-25 | 2012-09-12 | 出光兴产株式会社 | 润滑油的劣化度测定方法及其测定装置、以及机械、装置的润滑油监视系统 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6171811A patent/JPH0815219A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009139211A1 (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-19 | 出光興産株式会社 | 潤滑油劣化度評価装置 |
| JP2009276148A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 潤滑油劣化度評価装置 |
| EP2278319A1 (en) * | 2008-05-13 | 2011-01-26 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Device for evaluating degree of degradation of lubricating oil |
| CN102027358A (zh) * | 2008-05-13 | 2011-04-20 | 出光兴产株式会社 | 润滑油劣化度评价装置 |
| US8664966B2 (en) | 2008-05-13 | 2014-03-04 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Device for evaluating degree of degradation of lubricating oil |
| EP2278319A4 (en) * | 2008-05-13 | 2014-06-11 | Idemitsu Kosan Co | DEVICE FOR EVALUATING THE DEGRADATION DEGREE OF A LUBRICATING OIL |
| CN102667458A (zh) * | 2009-11-25 | 2012-09-12 | 出光兴产株式会社 | 润滑油的劣化度测定方法及其测定装置、以及机械、装置的润滑油监视系统 |
| US9007073B2 (en) | 2009-11-25 | 2015-04-14 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Measuring method for degree of degradation of lubricating oil, and measuring device therefor, as well as lubricating oil monitoring system in machine and device |
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