JPH0815160A - バイオミメティックセンサ - Google Patents
バイオミメティックセンサInfo
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- JPH0815160A JPH0815160A JP14371394A JP14371394A JPH0815160A JP H0815160 A JPH0815160 A JP H0815160A JP 14371394 A JP14371394 A JP 14371394A JP 14371394 A JP14371394 A JP 14371394A JP H0815160 A JPH0815160 A JP H0815160A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】かび臭物質を精度よく高感度に検出する。
【構成】ジェオスミンや2−メチルイソボルネオール
(2−MIB)の存在下で、メタクリル酸(MAA)と
エチレングリコールジメチルアクリレート(EDMA)
を重合させると、ジェオスミンや2−MIBの立体的分
子構造を記憶する有機重合体が生成されるので、これを
ジェオスミンや2−MIBを抽出して薄膜化したポリマ
ーとして、各種トランスデューサの表面に形成したバイ
オミメティックセンサ(生体機能模倣センサ)に、周波
数変化や光の共鳴角変化から検出対象物質の分子認識機
能を持たせることができ、高感度、高精度の検出を可能
とし、検出物質の選択性を高める。
(2−MIB)の存在下で、メタクリル酸(MAA)と
エチレングリコールジメチルアクリレート(EDMA)
を重合させると、ジェオスミンや2−MIBの立体的分
子構造を記憶する有機重合体が生成されるので、これを
ジェオスミンや2−MIBを抽出して薄膜化したポリマ
ーとして、各種トランスデューサの表面に形成したバイ
オミメティックセンサ(生体機能模倣センサ)に、周波
数変化や光の共鳴角変化から検出対象物質の分子認識機
能を持たせることができ、高感度、高精度の検出を可能
とし、検出物質の選択性を高める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品,医薬,化学工
業,環境測定などの分野における化学物質の計測・識別
を行なうバイオミメテイックセンサに関する。
業,環境測定などの分野における化学物質の計測・識別
を行なうバイオミメテイックセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人間の持つ五感のうち味覚や臭覚
のような化学量について、これらのメカニズムを模擬し
た化学センサの研究開発が進められ、一部商品化された
ものも出るようになった。例えば、水晶振動子または表
面弾性波(SAW)素子の電極表面に、感応膜として脂
質2分子膜を形成したものが、ある種のにおい物質の計
測・識別を目的とするセンサとして知られており、水晶
振動子の電極上に形成した感応膜に吸着するにおい分子
の質量増加に比例して、その共振周波数が変化すること
を利用している。
のような化学量について、これらのメカニズムを模擬し
た化学センサの研究開発が進められ、一部商品化された
ものも出るようになった。例えば、水晶振動子または表
面弾性波(SAW)素子の電極表面に、感応膜として脂
質2分子膜を形成したものが、ある種のにおい物質の計
測・識別を目的とするセンサとして知られており、水晶
振動子の電極上に形成した感応膜に吸着するにおい分子
の質量増加に比例して、その共振周波数が変化すること
を利用している。
【0003】これらセンサは、発振回路に接続され、そ
の周波数変化を周波数カウンタで測定して、データをコ
ンピュータに転送し、センサの応答パターンをパターン
認識することにより、においを識別することができ、安
価な市販の水晶振動子を用いて、感応膜の種類によって
様々な特性を持つガスセンサが得られ、しかも取り扱い
も簡単であるなどの特徴を有する。
の周波数変化を周波数カウンタで測定して、データをコ
ンピュータに転送し、センサの応答パターンをパターン
認識することにより、においを識別することができ、安
価な市販の水晶振動子を用いて、感応膜の種類によって
様々な特性を持つガスセンサが得られ、しかも取り扱い
も簡単であるなどの特徴を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のセンサは有用な
ものであるが、なお次のような問題がある。即ち、 異なる感応膜を塗布した複数センサシステムは、と
くににおい物質について、未だ選択性が十分でない。 においは極めて濃度が低いため検出感度が低い。
ものであるが、なお次のような問題がある。即ち、 異なる感応膜を塗布した複数センサシステムは、と
くににおい物質について、未だ選択性が十分でない。 においは極めて濃度が低いため検出感度が低い。
【0005】本発明はこれらの点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、標的とする化学物質、と
くににおい物質を高感度に検出することができ、検出物
質の選択性を高めるバイオミメテイック(生体機能模
倣)センサを提供することにある。
れたものであり、その目的は、標的とする化学物質、と
くににおい物質を高感度に検出することができ、検出物
質の選択性を高めるバイオミメテイック(生体機能模
倣)センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のバイオミメテイックセンサは、標的化学
物質の存在の下に重合反応させて、標的化学物質の立体
的分子構造を記憶する有機重合体から、標的化学物質を
抽出した生体の抗体と似た分子認識機能を有する薄膜を
各種トランスデューサ、例えば水晶振動子または表面弾
性波(以下、SAWとする)素子、または表面プラズモ
ン(以下、SPRとする)素子の表面に固定して、周波
数変化や光の共鳴角変化により、標的化学物質の分子の
検出可能なセンサとしたものである。
めに、本発明のバイオミメテイックセンサは、標的化学
物質の存在の下に重合反応させて、標的化学物質の立体
的分子構造を記憶する有機重合体から、標的化学物質を
抽出した生体の抗体と似た分子認識機能を有する薄膜を
各種トランスデューサ、例えば水晶振動子または表面弾
性波(以下、SAWとする)素子、または表面プラズモ
ン(以下、SPRとする)素子の表面に固定して、周波
数変化や光の共鳴角変化により、標的化学物質の分子の
検出可能なセンサとしたものである。
【0007】
【作用】検出対象である標的化学物質の存在の下に、例
えば、メタクリル酸(機能性モノマー)とエチレングリ
コールジメチルアクリレート(架橋モノマー)を重合反
応させると、標的化学物質の立体的分子構造を記憶した
ポリマーが生成される。このポリマーは、標的化学物質
の立体的分子構造と殆ど同じ形状の部位を持つので、生
物の抗体と類似した分子認識機能を有する選択的なレセ
プターとして利用することができる。したがって、水晶
振動子またはSAW素子の表面に、上記のポリマーの薄
膜を形成することにより、標的化学物質の分子の選択的
な吸着で起きる重量変化を周波数シフトに変換し、もし
くは、SPR素子表面での標的化学物質と、ポリマー薄
膜との選択的吸着によって生ずる光の共鳴角変化に変換
して、高感度に標的化学物質の検出可能なセンサとして
用いることができる。
えば、メタクリル酸(機能性モノマー)とエチレングリ
コールジメチルアクリレート(架橋モノマー)を重合反
応させると、標的化学物質の立体的分子構造を記憶した
ポリマーが生成される。このポリマーは、標的化学物質
の立体的分子構造と殆ど同じ形状の部位を持つので、生
物の抗体と類似した分子認識機能を有する選択的なレセ
プターとして利用することができる。したがって、水晶
振動子またはSAW素子の表面に、上記のポリマーの薄
膜を形成することにより、標的化学物質の分子の選択的
な吸着で起きる重量変化を周波数シフトに変換し、もし
くは、SPR素子表面での標的化学物質と、ポリマー薄
膜との選択的吸着によって生ずる光の共鳴角変化に変換
して、高感度に標的化学物質の検出可能なセンサとして
用いることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。本
発明の主眼は 標的化学物質の立体的分子構造を認識す
ることができるポリマー(Molecular Inp
rinting Polymer,以下、MIPとす
る)を得ることにあり、例えば、メタクリル酸(以下、
MAAとする)とエチレングリコールジメチルアクリレ
ート(以下、EDMAとする)を使い、例えば、かび臭
物質であるジェオスミンや2−メチルイソボルネオール
(以下、2−MIBとする)分子の周りに集めたモノマ
ー(MAAとEDMA)をそのまま一挙に重合させて、
ジェオスミンや2−MIBの立体的分子構造を記憶させ
たMIP膜を作製することができる。
発明の主眼は 標的化学物質の立体的分子構造を認識す
ることができるポリマー(Molecular Inp
rinting Polymer,以下、MIPとす
る)を得ることにあり、例えば、メタクリル酸(以下、
MAAとする)とエチレングリコールジメチルアクリレ
ート(以下、EDMAとする)を使い、例えば、かび臭
物質であるジェオスミンや2−メチルイソボルネオール
(以下、2−MIBとする)分子の周りに集めたモノマ
ー(MAAとEDMA)をそのまま一挙に重合させて、
ジェオスミンや2−MIBの立体的分子構造を記憶させ
たMIP膜を作製することができる。
【0009】実施例1.図1は水晶振動子を用いた本発
明のバイオミメテイックセンサ1aの要部構成を示す模
式平面図である。このセンサ1aは、水晶振動子1の表
裏両面に形成した金電極2と、さらにその上に形成した
MIP薄膜3と、金電極2から支持台4を通るリード5
により構成されており、その作製の要点は以下の通りで
ある。
明のバイオミメテイックセンサ1aの要部構成を示す模
式平面図である。このセンサ1aは、水晶振動子1の表
裏両面に形成した金電極2と、さらにその上に形成した
MIP薄膜3と、金電極2から支持台4を通るリード5
により構成されており、その作製の要点は以下の通りで
ある。
【0010】まず、クロロホルム50ml中に、例えば
ジェオスミン0.9g、メタクリル酸(MAA)1.8
g、エチレングリコールジメチルアクリレート(EDM
A)18.7gに、重合開始剤2,2′−アゾビス(2
−メチルプロピオニトリル)(AIBN)を0.24g
加える。この混合溶液に超音波を照射しながら真空中で
脱泡した後、5分間窒素ガスで置換する。
ジェオスミン0.9g、メタクリル酸(MAA)1.8
g、エチレングリコールジメチルアクリレート(EDM
A)18.7gに、重合開始剤2,2′−アゾビス(2
−メチルプロピオニトリル)(AIBN)を0.24g
加える。この混合溶液に超音波を照射しながら真空中で
脱泡した後、5分間窒素ガスで置換する。
【0011】次に、発振周波数10MHZ ,ATカット
の水晶振動子1の表裏両面に、直径5mmの金電極2を
蒸着し、これに上記の溶液を塗布した後、60℃で窒素
ガス雰囲気中で10時間放置し、MAAとEDMAを重
合させ、MIP薄膜3を形成する。次いで、これを酢酸
−メタノール混合溶液中で洗浄し、MIP薄膜3中のジ
ェオスミンを抽出した後乾燥して、本発明のバイオミメ
テイックセンサ1aを得ることができる。
の水晶振動子1の表裏両面に、直径5mmの金電極2を
蒸着し、これに上記の溶液を塗布した後、60℃で窒素
ガス雰囲気中で10時間放置し、MAAとEDMAを重
合させ、MIP薄膜3を形成する。次いで、これを酢酸
−メタノール混合溶液中で洗浄し、MIP薄膜3中のジ
ェオスミンを抽出した後乾燥して、本発明のバイオミメ
テイックセンサ1aを得ることができる。
【0012】図2(a)〜(c)は、疑似抗体となるM
IP膜3の作製過程を示す模式図であり、(a)はジェ
オスミン分子6の周りにMAA7とEDMA8が共存し
ている状態、(b)は、MAA7とEDMA8を重合さ
せた状態、(c)は、ジェオスミン分子6を抽出し、M
IP9が得られることを、それぞれ表わしたものであ
る。
IP膜3の作製過程を示す模式図であり、(a)はジェ
オスミン分子6の周りにMAA7とEDMA8が共存し
ている状態、(b)は、MAA7とEDMA8を重合さ
せた状態、(c)は、ジェオスミン分子6を抽出し、M
IP9が得られることを、それぞれ表わしたものであ
る。
【0013】図3(a),(b)は、MIP膜3にジェ
オスミン分子6が吸着する前後の状態を示す模式図であ
り、(a)は水晶振動子1上の金電極2の近傍に、ジェ
オスミン分子6を含むその他のにおい分子10,11が
浮遊している状態、(b)は、MIP膜3にジェオスミ
ン分子6のみが吸着した状態を、それぞれ表わしたもの
である。
オスミン分子6が吸着する前後の状態を示す模式図であ
り、(a)は水晶振動子1上の金電極2の近傍に、ジェ
オスミン分子6を含むその他のにおい分子10,11が
浮遊している状態、(b)は、MIP膜3にジェオスミ
ン分子6のみが吸着した状態を、それぞれ表わしたもの
である。
【0014】図4は、本発明のセンサ1aを用いた測定
装置の要部構成を示す模式図である。図4において、こ
の装置は、蒸留水または測定試料液12を入れる約10
0mlのガラス容器13内にセンサ1aを配置し、これ
をガラス容器13外部の共振周波数測定装置14と記録
計15に接続したものである。測定は、はじめ10ml
の蒸留水を入れた容器を用いて共振周波数を測定した
後、試料液12を10ml入れたガラス容器13と交換
して10分間測定し、再び蒸留水の容器に戻して測定す
ることを交互に行なう。
装置の要部構成を示す模式図である。図4において、こ
の装置は、蒸留水または測定試料液12を入れる約10
0mlのガラス容器13内にセンサ1aを配置し、これ
をガラス容器13外部の共振周波数測定装置14と記録
計15に接続したものである。測定は、はじめ10ml
の蒸留水を入れた容器を用いて共振周波数を測定した
後、試料液12を10ml入れたガラス容器13と交換
して10分間測定し、再び蒸留水の容器に戻して測定す
ることを交互に行なう。
【0015】測定結果を図5に示す。図5は蒸留水で調
製したジェオスミン標準溶液に対する本発明のセンサの
応答の関係を示す線図であり、横軸は時間、縦軸は周波
数シフトを表わし、蒸留水と試料液12の切り替え時点
を矢印で併記してある。図4から、この線図は蒸留水か
らジェオスミン溶液に変わると周波数変化が大きくなる
という繰り返しであり、標的におい物質であるジェオス
ミンの高感度の測定が可能であることがわかる。
製したジェオスミン標準溶液に対する本発明のセンサの
応答の関係を示す線図であり、横軸は時間、縦軸は周波
数シフトを表わし、蒸留水と試料液12の切り替え時点
を矢印で併記してある。図4から、この線図は蒸留水か
らジェオスミン溶液に変わると周波数変化が大きくなる
という繰り返しであり、標的におい物質であるジェオス
ミンの高感度の測定が可能であることがわかる。
【0016】なお、本発明のセンサ1aを得る方法は、
上記の他に、上記の混合液をそのまま60℃で窒素ガス
雰囲気中に10時間放置し、重合反応させて得られたポ
リマーを、数μmから数十μmの粒子に粉砕した後、酢
酸−メタノール混合溶液中で粒子中のジェオスミンを抽
出し、乾燥させたものを金電極2の表面上に塗布、また
はPVC(塩化ビニール)などの膜材料の中に粒子を入
れて包括するとともに膜形成を行なうようにしてもよ
く、得られるセンサ1aは前述と同様の効果が得られ
る。
上記の他に、上記の混合液をそのまま60℃で窒素ガス
雰囲気中に10時間放置し、重合反応させて得られたポ
リマーを、数μmから数十μmの粒子に粉砕した後、酢
酸−メタノール混合溶液中で粒子中のジェオスミンを抽
出し、乾燥させたものを金電極2の表面上に塗布、また
はPVC(塩化ビニール)などの膜材料の中に粒子を入
れて包括するとともに膜形成を行なうようにしてもよ
く、得られるセンサ1aは前述と同様の効果が得られ
る。
【0017】実施例2.次に、SAW素子を用いた本発
明のバイオミメティックセンサ1bについて述べる。図
6はその要部構成を示す模式平面図であり、図6におい
て、このセンサ1bは、STカットの水晶製の共振周波
数90MHZ を持つSAW素子に、金電極2aとその両
端に櫛型電極(IDT)16、および点線で示した表面
波伝播領域17にMIP膜3aを形成してあり、各ID
T16から高周波増幅器18を経て周波数カウンター1
9に接続される。
明のバイオミメティックセンサ1bについて述べる。図
6はその要部構成を示す模式平面図であり、図6におい
て、このセンサ1bは、STカットの水晶製の共振周波
数90MHZ を持つSAW素子に、金電極2aとその両
端に櫛型電極(IDT)16、および点線で示した表面
波伝播領域17にMIP膜3aを形成してあり、各ID
T16から高周波増幅器18を経て周波数カウンター1
9に接続される。
【0018】このセンサ1bのMIP膜3aは次のよう
にして作製される。まず、クロロホルム40ml中に、
例えば2−メチルイソボルネオール(2−MIB)1.
2g,MAA2.3g,EDMA26g,AIBN0.
5gを加えて混合し、超音波を印加しながら真空中で脱
泡した後、5分間窒素ガスで置換する。次に、この混合
溶液を図6に示すSAW素子の表面波伝播領域17に塗
布し、波長366nmの紫外線を5℃で5時間照射し
て、MAAとEDMAを重合させ、MIP薄膜3aを形
成する。そして、これを酢酸−メタノール混合溶液中で
洗浄し、MIP薄膜3a中の2−MIB抽出、乾燥して
本発明のバイオミメテイックセンサ1bを得ることがで
きる。また、重合反応させたポリマーを、粒子状として
用いてもよいことは、実施例1.で述べたのと同じであ
る。
にして作製される。まず、クロロホルム40ml中に、
例えば2−メチルイソボルネオール(2−MIB)1.
2g,MAA2.3g,EDMA26g,AIBN0.
5gを加えて混合し、超音波を印加しながら真空中で脱
泡した後、5分間窒素ガスで置換する。次に、この混合
溶液を図6に示すSAW素子の表面波伝播領域17に塗
布し、波長366nmの紫外線を5℃で5時間照射し
て、MAAとEDMAを重合させ、MIP薄膜3aを形
成する。そして、これを酢酸−メタノール混合溶液中で
洗浄し、MIP薄膜3a中の2−MIB抽出、乾燥して
本発明のバイオミメテイックセンサ1bを得ることがで
きる。また、重合反応させたポリマーを、粒子状として
用いてもよいことは、実施例1.で述べたのと同じであ
る。
【0019】図7は、SAW素子を用いた本発明のバイ
オミメティックセンサ1bの測定装置の要部構成を示す
模式図である。図7において、この装置は、温度調節器
20により40℃程度とした恒温水槽21中に設置した
フローセル22内の上部にセンサ1bを固定し、蒸留水
と測定試料液12との切り替え可能なように、これらの
液を熱交換器23で加温しながらフローセル22を通過
させ、蒸留水と試料液12を10分間隔で交互に送り、
各々の周波数(f1 ,f)を周波数カウンター19によ
り測定を行ない、センサの応答を周波数シフト(f1 −
f2 )として取り出すものである。
オミメティックセンサ1bの測定装置の要部構成を示す
模式図である。図7において、この装置は、温度調節器
20により40℃程度とした恒温水槽21中に設置した
フローセル22内の上部にセンサ1bを固定し、蒸留水
と測定試料液12との切り替え可能なように、これらの
液を熱交換器23で加温しながらフローセル22を通過
させ、蒸留水と試料液12を10分間隔で交互に送り、
各々の周波数(f1 ,f)を周波数カウンター19によ
り測定を行ない、センサの応答を周波数シフト(f1 −
f2 )として取り出すものである。
【0020】測定結果を図8に示す。図8は蒸留水で調
製した2−MIB標準溶液に対する本発明のセンサ1b
の応答の関係を示す線図であり、図5の場合と同様に横
軸は時間、縦軸は周波数シフトを表わし、蒸留水と試料
液の切り替え時点を矢印で併記してある。図8から、図
5に示す線図と同じく、この場合の標的におい物質であ
る2−MIBが高感度に測定可能であることがわかる。
製した2−MIB標準溶液に対する本発明のセンサ1b
の応答の関係を示す線図であり、図5の場合と同様に横
軸は時間、縦軸は周波数シフトを表わし、蒸留水と試料
液の切り替え時点を矢印で併記してある。図8から、図
5に示す線図と同じく、この場合の標的におい物質であ
る2−MIBが高感度に測定可能であることがわかる。
【0021】実施例3.次に、SPR素子を用いた本発
明のバイオミメティックセンサ1cについて述べる。図
9はその要部構成を示す模式平面図であり、図9におい
て、このセンサ1cは、屈折率1.5243を有するB
Kプリズム24の底面に50μmの金電極2bと、その
上にMIP膜3bを形成してあり、入射方向を矢印で示
したレーザ光25の照射に対して変化する共鳴角度θの
変化を検出するものである。
明のバイオミメティックセンサ1cについて述べる。図
9はその要部構成を示す模式平面図であり、図9におい
て、このセンサ1cは、屈折率1.5243を有するB
Kプリズム24の底面に50μmの金電極2bと、その
上にMIP膜3bを形成してあり、入射方向を矢印で示
したレーザ光25の照射に対して変化する共鳴角度θの
変化を検出するものである。
【0022】このセンサのMIP膜3bの作製は、前述
と基本的に同じであり、まず、クロロホルム40ml中
に、例えば2−MIB1.2g,MAA2.3g,ED
MA26g,AIBN0.5gを加えて混合し、超音波
を印加しながら真空中で脱泡した後、5分間窒素ガスで
置換する。次に、この混合溶液を図9に示すSPR素子
のプリズム24の底面の蒸着した金電極2bの表面に塗
布し、波長366nmの紫外線を5℃で5時間照射し
て、MAAとEDMAを重合させ、MIP薄膜3bを形
成する。次いで、これを酢酸−メタノール混合溶液中で
洗浄し、MIP薄膜3b中の2−MIB抽出、乾燥して
本発明のバイオミメテイックセンサ1cを得ることがで
きる。この場合も、実施例1や実施例2で述べたよう
に、重合反応させたポリマーを、粒子状として用いても
よい。
と基本的に同じであり、まず、クロロホルム40ml中
に、例えば2−MIB1.2g,MAA2.3g,ED
MA26g,AIBN0.5gを加えて混合し、超音波
を印加しながら真空中で脱泡した後、5分間窒素ガスで
置換する。次に、この混合溶液を図9に示すSPR素子
のプリズム24の底面の蒸着した金電極2bの表面に塗
布し、波長366nmの紫外線を5℃で5時間照射し
て、MAAとEDMAを重合させ、MIP薄膜3bを形
成する。次いで、これを酢酸−メタノール混合溶液中で
洗浄し、MIP薄膜3b中の2−MIB抽出、乾燥して
本発明のバイオミメテイックセンサ1cを得ることがで
きる。この場合も、実施例1や実施例2で述べたよう
に、重合反応させたポリマーを、粒子状として用いても
よい。
【0023】図10は、SPR素子を用いた本発明のバ
イオミメティックセンサ1cの測定装置の要部構成を示
す模式図である。図10において、この装置では、蒸留
水で濃度を調製した2−MIB測定試料液26を、第1
のフローセル27の一方から流し他方から排出するとと
もに、別にこの第1のフローセル27に空気28を送
り、2−MIBを含むガスを、センサ1cの固定された
第2のフローセル29に運び、一方から通し他方から排
気する。同時にレーザ発振器30から出射するHe−N
eレーザ光25をセンサ1cに照射するが、このときレ
ーザ光25は偏光子31を通した後、ビームスプリッタ
32により分岐し、一方はセンサ1cに入射した後、第
1のフォトダイオード(シグナルディテクター)33を
経由して、信号が演算回路34に送られ、他方は第2の
フォトダイオード(リファレンスディテクター)35を
経て、信号が演算回路34に入る。演算回路34で処理
されたデータは図示してない記録計に送られる。図10
における、試料液26,空気28,レーザ光25の進行
方向、および各フォトダイオード33,35からの信号
経路はいずれも矢印により示している。
イオミメティックセンサ1cの測定装置の要部構成を示
す模式図である。図10において、この装置では、蒸留
水で濃度を調製した2−MIB測定試料液26を、第1
のフローセル27の一方から流し他方から排出するとと
もに、別にこの第1のフローセル27に空気28を送
り、2−MIBを含むガスを、センサ1cの固定された
第2のフローセル29に運び、一方から通し他方から排
気する。同時にレーザ発振器30から出射するHe−N
eレーザ光25をセンサ1cに照射するが、このときレ
ーザ光25は偏光子31を通した後、ビームスプリッタ
32により分岐し、一方はセンサ1cに入射した後、第
1のフォトダイオード(シグナルディテクター)33を
経由して、信号が演算回路34に送られ、他方は第2の
フォトダイオード(リファレンスディテクター)35を
経て、信号が演算回路34に入る。演算回路34で処理
されたデータは図示してない記録計に送られる。図10
における、試料液26,空気28,レーザ光25の進行
方向、および各フォトダイオード33,35からの信号
経路はいずれも矢印により示している。
【0024】測定結果を図11に示す。蒸留水と2−M
IB試料液を10分間隔で交互に測定し、その変化を測
定することは、前述の場合と同じであるが、ここでは、
2−MIBの濃度を変えて蒸留水で調製した試料液を用
いており、図11は、各濃度の2−MIB試料液に対し
て、本発明センサ1cにおける共鳴角の変化を示す線図
である。図11中の点線は未測定範囲である。図11の
線図から、2−MIB濃度の増加とともに、共鳴角度θ
は直線的に大きくなり、標的とするかび臭物質2−MI
Bを高感度で測定可能であることがわかる。
IB試料液を10分間隔で交互に測定し、その変化を測
定することは、前述の場合と同じであるが、ここでは、
2−MIBの濃度を変えて蒸留水で調製した試料液を用
いており、図11は、各濃度の2−MIB試料液に対し
て、本発明センサ1cにおける共鳴角の変化を示す線図
である。図11中の点線は未測定範囲である。図11の
線図から、2−MIB濃度の増加とともに、共鳴角度θ
は直線的に大きくなり、標的とするかび臭物質2−MI
Bを高感度で測定可能であることがわかる。
【0025】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のバイオ
ミメティックセンサは、化学物質、とくにかび臭物質に
対して、生体内の抗体に類似した機能を有するポリマー
を有機合成によって作製することができるので、これを
薄膜化して各種トランスデューサの表面上に形成、また
は微粒子として各種トランスデューサの表面上に固定す
ることにより、標的化学物質を高感度に検出することが
でき、センサによる検出の精度と選択性を高め、浄水場
などに適用して大きな効果をあげることができる。
ミメティックセンサは、化学物質、とくにかび臭物質に
対して、生体内の抗体に類似した機能を有するポリマー
を有機合成によって作製することができるので、これを
薄膜化して各種トランスデューサの表面上に形成、また
は微粒子として各種トランスデューサの表面上に固定す
ることにより、標的化学物質を高感度に検出することが
でき、センサによる検出の精度と選択性を高め、浄水場
などに適用して大きな効果をあげることができる。
【図1】水晶振動子を用いた本発明のバイオミメテイッ
クセンサの要部構成を示す模式平面図
クセンサの要部構成を示す模式平面図
【図2】MIP膜の作製過程を示し、(a)はジェオス
ミン分子、MAA分子、EDMA分子が共存している状
態,(b)はMAAとEDMAを重合させた状態、
(c)はジェオスミン分子を抽出し、MIPが得られる
ことをそれぞれ表わす模式図
ミン分子、MAA分子、EDMA分子が共存している状
態,(b)はMAAとEDMAを重合させた状態、
(c)はジェオスミン分子を抽出し、MIPが得られる
ことをそれぞれ表わす模式図
【図3】MIP膜にジェオスミン分子が吸着する前後の
状態を示し、(a)は金電極の近傍にジェオスミン分子
を含む他のにおい分子が浮遊している状態、(b)はM
IP膜にジェオスミン分子のみが吸着した状態を、それ
ぞれ表わす模式図
状態を示し、(a)は金電極の近傍にジェオスミン分子
を含む他のにおい分子が浮遊している状態、(b)はM
IP膜にジェオスミン分子のみが吸着した状態を、それ
ぞれ表わす模式図
【図4】図1の本発明のセンサを用いた測定装置の要部
構成を示す模式図
構成を示す模式図
【図5】図4の装置により測定した本発明のセンサの応
答の関係を示す線図
答の関係を示す線図
【図6】SAW素子を用いた本発明のバイオミメティッ
クセンサの要部構成を示す模式平面図
クセンサの要部構成を示す模式平面図
【図7】図6の本発明のセンサを用いた測定装置の要部
構成を示す模式図
構成を示す模式図
【図8】図7の装置により測定した本発明のセンサの応
答の関係を示す線図
答の関係を示す線図
【図9】SPR素子を用いた本発明のバイオミメティッ
クセンサの要部構成を示す模式平面図
クセンサの要部構成を示す模式平面図
【図10】図9の本発明のセンサを用いた測定装置の要
部構成を示す模式図
部構成を示す模式図
【図11】図10の装置により測定した本発明センサの
応答の関係を示す線図
応答の関係を示す線図
【符号の説明】1a 水晶振動子センサ1b SAW素子センサ1c SPR素子センサ 1 水晶振動子 2 金電極 2a 金電極 2b 金電極 3 MIP薄膜 3a MIP薄膜 3b MIP薄膜 4 支持台 5 リード 6 ジェオスミン分子 7 MAA 8 EDMA 9 MIP 10 他のにおい分子 11 他のにおい分子 12 試料液 13 ガラス容器 14 共振周波数測定装置 15 記録計 16 IDT 17 表面波伝播領域 18 高周波増幅器 19 周波数カウンター 20 温度調節器 21 恒温水槽 22 フローセル 23 熱交換器 24 プリズム 25 レーザ光 26 試料液 27 第1のフローセル 28 空気 29 第2のフローセルレーザ光 30 レーザ発振器 31 偏光子 32 ビームスプリッタ 33 第1のフォトダイオード 34 演算回路 35 第2のフォトダイオード
Claims (6)
- 【請求項1】標的とする化学物質の存在下で重合させた
前記標的化学物質の立体的分子構造を有する有機重合体
から、前記標的化学物質を抽出して得られる薄膜と、こ
の薄膜が取り付けられ、前記有機重合体と前記標的化学
物質との脱吸着反応を周波数変化または光の共鳴角変化
に変換可能な素子とからなることを特徴とするバイオミ
メティックセンサ。 - 【請求項2】請求項1記載のセンサにおいて、標的化学
物質はジェオスミンまたは2−メチルイソボルネオール
(2−MIB)であることを特徴とするバイオミメティ
ックセンサ。 - 【請求項3】請求項1記載のセンサにおいて、有機重合
体はメタクリル酸(MAA)とエチレングリコールジメ
チルアクリレート(EDMA)からなることを特徴とす
るバイオミメティックセンサ。 - 【請求項4】請求項1記載のセンサにおいて、有機重合
体を微粒子として用いることを特徴とするバイオミメテ
ィックセンサ。 - 【請求項5】請求項1記載のセンサにおいて、周波数変
化に変換可能な素子は、水晶振動子または表面弾性波
(SAW)素子であることを特徴とするバイオミメティ
ックセンサ。 - 【請求項6】請求項1記載のセンサにおいて、光の共鳴
角変化に変換可能な素子は、表面プラズモン(SPR)
素子であることを特徴とするバイオミメティックセン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14371394A JP3243937B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | バイオミメティックセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14371394A JP3243937B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | バイオミメティックセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0815160A true JPH0815160A (ja) | 1996-01-19 |
JP3243937B2 JP3243937B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=15345255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14371394A Expired - Fee Related JP3243937B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | バイオミメティックセンサ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243937B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6177513B1 (en) | 1998-08-28 | 2001-01-23 | Toshifumi Takeuchi | Method for evaluating artificial receptors |
JP2010502978A (ja) * | 2006-09-08 | 2010-01-28 | スマート ホログラムズ リミテッド | 検体の検出方法 |
JP2010190716A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Ulvac Japan Ltd | 相互作用パラメータの決定方法及び測定溶液中の結合物質の濃度の測定方法 |
JP2013511035A (ja) * | 2009-11-11 | 2013-03-28 | イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン | 光センサ |
JP2014235098A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 花王株式会社 | カビ臭抑制剤の探索方法 |
JP2019174268A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 日本電波工業株式会社 | 感知方法 |
CN110637226A (zh) * | 2017-05-16 | 2019-12-31 | 新加坡国立大学 | 用于化学传感的分子印迹聚合物 |
CN116754622A (zh) * | 2023-08-14 | 2023-09-15 | 湖南大学 | 一种检测水中2-甲基异莰醇的方法 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP14371394A patent/JP3243937B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
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JP2010502978A (ja) * | 2006-09-08 | 2010-01-28 | スマート ホログラムズ リミテッド | 検体の検出方法 |
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JP2013511035A (ja) * | 2009-11-11 | 2013-03-28 | イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン | 光センサ |
JP2014235098A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 花王株式会社 | カビ臭抑制剤の探索方法 |
CN110637226A (zh) * | 2017-05-16 | 2019-12-31 | 新加坡国立大学 | 用于化学传感的分子印迹聚合物 |
JP2019174268A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 日本電波工業株式会社 | 感知方法 |
CN116754622A (zh) * | 2023-08-14 | 2023-09-15 | 湖南大学 | 一种检测水中2-甲基异莰醇的方法 |
CN116754622B (zh) * | 2023-08-14 | 2023-10-27 | 湖南大学 | 一种检测水中2-甲基异莰醇的方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3243937B2 (ja) | 2002-01-07 |
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