JPH08150995A - 半開放式呼吸装置 - Google Patents

半開放式呼吸装置

Info

Publication number
JPH08150995A
JPH08150995A JP32132594A JP32132594A JPH08150995A JP H08150995 A JPH08150995 A JP H08150995A JP 32132594 A JP32132594 A JP 32132594A JP 32132594 A JP32132594 A JP 32132594A JP H08150995 A JPH08150995 A JP H08150995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breathing
gas
open
circuit
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32132594A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Yoshida
昭彦 吉田
Junichi Shiobara
潤一 塩原
Kazuyuki Yoshida
和志 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP32132594A priority Critical patent/JPH08150995A/ja
Publication of JPH08150995A publication Critical patent/JPH08150995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 呼吸回路内に多量の水が侵入した場合に、吸
着材の溶出液が口内に入るのを防止しつつ呼吸が可能な
半開放式呼吸装置を提供する。 【構成】 本発明の半開放式呼吸装置は、呼吸回路内に
水が侵入して回路内にある閉塞機構61、71に水が侵
入し、閉塞機構61、71は水(液体)に接触すると作
動して呼吸回路を閉鎖する。これにより、使用者のマウ
スピース9にキャニスタ5に充填された炭酸ガス吸着材
の溶出液が入るのを防止する。一方、マウスピース9で
は、使用者の呼吸によりマウスピース内の内圧が高ま
り、デマント機構34によりガスボンベ7から呼吸ガス
が直接供給されるので、開放式呼吸装置の如く、使用者
はそのまま呼吸を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中で使用される呼吸
装置、特に、呼吸回路内を循環するガスから炭酸ガスを
除去して呼吸気を利用する半開放式呼吸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半開放式呼吸装置は、一般に、呼吸袋、
キャニスタ(炭酸ガス吸着装置)、呼吸ガスボンベを備
え、呼吸回路内を循環するガス(呼吸気および呼吸ガス
ボンベから供給されたガス等)から炭酸ガスを除去する
とともに、呼吸回路内に呼吸ガスを供給しつつ、呼吸回
路から余剰分のガスを排出する構成になっている。
【0003】この種の従来の半開放式呼吸装置では、水
中でマウスピースを外したり、回路の損傷等により呼吸
回路内に水が侵入する場合がある。そして、呼吸回路内
に侵入した水がキャニスタに入ると、キャニスタ内の炭
酸ガス吸着材が溶出するおそれがある。一般に、炭酸ガ
ス吸着材はアルカリ化合物からできており、このような
アルカリ化合物が溶出して口内に入ると人体に好ましく
ない影響を与えるという不都合がある。また、炭酸ガス
吸着材が多量の水に浸漬すると炭酸ガス吸着能力が低下
するという不都合がある。
【0004】かかる不都合を解決するため、実開平3ー
124999号公報及び実公昭54ー13757号公報
には、呼吸回路内の導管やキャニスタに吸水材を配置し
て、呼吸回路内に水が侵入した場合に、呼吸回路やキャ
ニスタを遮断する構成が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水中遊泳中に
呼吸装置内に水が侵入した場合に、呼吸回路の導管が突
然閉鎖されたり、キャニスタが遮断されたりすると、突
然呼吸ができない状態になるという問題点がある。
【0006】また、水中で呼吸回路内に多量の水が侵入
した場合であっても、その水がキャニスタに侵入するこ
とを有効に防止できれば、上述の弊害は防止できる。
【0007】そこで、本発明の目的は、呼吸回路内に多
量の水が侵入した場合に、吸着材の溶出液が口内に入る
のを防止しつつ呼吸が可能な半開放式呼吸装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、着用者が口にくわえて呼吸するマウ
スピースと、炭酸ガスを除去するキャニスタと、ガスの
流入出により伸縮する呼吸袋と、呼吸ガスを補充するガ
スボンベとを接続してなる呼吸回路を備え、この呼吸回
路を循環するガスから炭酸ガスを除去しつつ呼吸ガスを
補充する半開放式呼吸装置において、前記呼吸回路に
は、液体が接触すると呼吸回路を閉鎖する閉塞機構が設
けられているとともに、前記マウスピースにはその内圧
の変化により前記ガスボンベから呼吸ガスを供給するデ
マント機構が設けられていることを特徴とする。
【0009】第2の発明は、前記閉塞機構は、液体を吸
収すると多数の通気孔が閉じる吸水性フィルタであるこ
とを特徴とする。
【0010】第3の発明は、前記閉塞機構は、閉位置ま
たは開位置に位置して呼吸回路を開閉する開閉弁と、こ
の開閉弁を開き状態に支持する支持部材とを備え、前記
支持部材は水により溶ける溶解性部材を有し、この溶解
性部材が溶解すると支持が解かれて前記弁が閉じること
を特徴とする。
【0011】第4の発明は、着用者が口に加えるための
マウスピースと、炭酸ガスを除去するキャニスタと、ガ
スの流入出により伸縮する呼吸袋と、呼吸ガスを補充す
るガスボンベとを接続してなる呼吸回路を備え、前記呼
吸袋は前記マウスピースと前記キャニスタとを接続する
導管の途中に接続されており、この呼吸回路を循環する
ガスから炭酸ガスを除去しつつ呼吸ガスを補充する半開
放式呼吸装置において、前記導管内には、呼吸袋側に延
出する案内板が設けられており、この案内板が前記導管
内に侵入した水を呼吸袋に案内することを特徴とする。
【0012】第5の発明は、前記呼吸回路には、液体を
吸収すると多数の通気孔が閉じる吸水性フィルタを有す
る第1閉塞機構、及び、閉位置または開位置に位置して
呼吸回路を開閉可能に設けられた開閉弁とこの開閉弁を
開き状態に支持する支持部材とを有し、この支持部材は
水に溶ける溶解性部材を有する第2閉塞機構とを備える
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】第1の発明の半開放式呼吸装置では、呼吸回路
内に水が侵入して回路内にある閉塞機構に接触する。閉
塞機構は水(液体)に接触すると作動して呼吸回路を閉
鎖する。これにより、使用者の口に炭酸ガス吸着材の溶
出液が入るのを防止する。
【0014】一方、呼吸回路が閉鎖されると、使用者の
呼吸によりマウスピース内の内圧が高まり、デマント機
構が作動してガスボンベから呼吸ガスが直接供給される
ので、開放式呼吸装置の如く、使用者はそのまま呼吸を
維持することができる。
【0015】第2の発明では、閉塞機構として通気孔を
有する吸水性フィルタを用いているので、簡易な構成で
マウスピースへの水の侵入を防止できる。この吸水性フ
ィルタとしては、例えば、吸水性ポリマーを含む不織布
等が用いられ、吸水性ポリマーの膨潤により通気孔を塞
ぐものである。
【0016】第3の発明では、閉塞機構として、機械的
機構を備えるものであり、弁を支持する溶解性部材が、
侵入した水に溶解して弁を作動させ、呼吸回路を閉じ
る。従って、確実に呼吸回路を閉鎖することができる。
【0017】第4の発明では、マウスピースとキャニス
タとを接続する導管の途中に呼吸袋を設けており、呼吸
袋が接続された導管の途中に案内板を設けているので、
水中でマウスピースを外したために、水が侵入した場合
に、導管を通ってキャニスタに向かう水は案内板に当た
って、呼吸袋に導かれる。従って、吸着材の溶出液の流
出を防止する。
【0018】第5の発明では、上述した第2、第3、第
4の発明を組み合わせたもので、これによれば、吸着材
の溶出液が口内に入るのを確実に防止しつつ呼吸が可能
となる。
【0019】
【実施例】以下に、添付図面の図1乃至図3を参照して
本発明の第1実施例を詳細に説明する。
【0020】第1実施例にかかる半開放式呼吸装置1
は、図1に示すように、呼吸袋3、キャニスタ(炭酸ガ
ス吸着装置)5、ガスボンベ7及びマウスピ−ス9から
構成されており、排気の場合には、マウスピース9から
排出された呼吸気が排気通路としての排気管(導管)4
を通って、呼吸袋3に供給され、吸気の場合には、呼吸
回路内のガスが呼吸袋3からキャニスタ5を経て、吸気
管10を通ってマウスピース9に供給される。また、キ
ャニスタ5には、中圧管25を介して呼吸ガスボンベ7
から定量的に空気が供給されるようになっている。
【0021】また、呼吸袋3と排気管4とは接続管45
により接続されており、この接続管45の途中に呼吸回
路内のガスを常時排気する排気機構が取付けられてい
る。
【0022】次に、半開放式呼吸装置1の各構成部分に
ついて説明する。
【0023】マウスピ−ス9に接続された吸気管10と
排気管4とは、一本の呼吸管14内において吸気管10
を内側とし、その外側を排気管4が取り囲む二重管構造
の1本の管となっている。このような二重管構造とする
ことにより、半開放式呼吸装置1の脱着動作が容易であ
り、装置全体の外観を損ねないとともに装置全体の構成
を簡略化することができる。また、呼吸管14におい
て、内側通路を吸気管10とする二重管構造にすること
によって、排気管4が外力等により破損した場合であっ
ても吸気管10側の損傷を防止できるので吸気の確保を
図ることができるようになっている。
【0024】キャニスタ5は、排気管4と吸気管10の
他と呼吸ガスボンベ7に接続されており、その一側に設
けられた吸気口19に排気管4が接続されている。ま
た、キャニスタ5内には、炭酸ガス吸着剤が充填された
吸着剤カートリッジ16が収納されて、キャニスタ内の
一側には空気の流入側通路5aが、他側には流出側通路
5bが形成されている。
【0025】尚、キャニスタ5内には、吸着剤カートリ
ッジ16を入れ忘れた場合に、流出入側通路5bを閉じ
る吸着剤カートリッジ16の入れ忘れ防止弁26が設け
られている。
【0026】マウスピース9とキャニスタ5とは呼吸管
14に接続されているが、吸気管10とキャニスタ5と
の接続箇所5eには、水が多量に侵入すると吸気管10
を閉じる閉塞機構61が設けられている。
【0027】この閉塞機構61は、図2に示すように、
回動軸62を中心に弁体63が回動自在に軸支されてお
り、弁体63の他端部64は弁体63に対して略L字形
状に形成されている。この他端部64は弁体63を弁座
65に着座させるように、コイルスプリング66により
付勢されている。
【0028】このコイルスプリング66は、本実施例で
は矢印E方向に伸長して他端部64を付勢するように圧
縮されているもので、他端部64の端面64aは、コイ
ルスプリング66の付勢力に抗して支持部材67に支持
されている。支持部材67は、その一端67aがカート
リッジ16に回動自在に軸支されており、他端部67b
は略L字形状に折り曲げられており、その先端はカート
リッジ内に設けられた溶解性部材68に当接されてい
る。
【0029】従って、溶解性部材68はスプリング66
の付勢力に抗して弁体の他端部64を押圧して弁体63
を開位置に保持している。
【0030】溶解性部材68は、カートリッジ16のケ
ース16aの内側に配置されており、支持部材の他端部
67bはそのケース16aに形成された孔69からケー
ス16a内に向けて突設し、溶解性部材68に当接して
いる。
【0031】溶解性部材68は、水に濡れるとその剛性
が低下し、または溶解するもので、具体的には紙、砂
糖、塩、寒天粉料、炭酸カルシウム等の人体に無害なも
のが用いられる。
【0032】再び図1を参照して説明するが、呼吸袋3
は、その袋本体29が、ゴム等の弾性材料から形成され
ており、ガスの流出入により、図1に矢印Aに示す方向
に、伸縮するようになっている。
【0033】この袋本体29の一側に袋本体29内のガ
スを排出する弁ユニット30が設けられている。この弁
ユニット30は、袋本体29が拡張して所定量のガスが
溜まった場合に、ガスを排出するものである。袋本体2
9内には、呼吸袋29の潰れを防止する潰れ防止部材4
7が配置されている。この潰れ防止部材47は、袋本体
29の内側どうしが面接触してくっついたり、袋本体2
9が折れたりするのを防止するものであり、これによ
り、呼吸袋3が潰れて呼吸が阻止されるのを防止し、更
に、呼吸袋内の容量を確保することができる。
【0034】マウスピ−ス9は、吸気弁11と排気弁1
3とを備え、吸気弁11と排気弁13とはそれぞれ逆止
弁であり、吸気の場合には吸気弁11のみが開き、排気
の場合には排気弁13のみが開くようになっている。
尚、排気弁13はダイヤフラム33によるオン、オフ弁
となっている。
【0035】更に、マウスピース9のケーシング31に
は、ケーシング内に浸入した水を排出する排水弁41が
設けられている。この排水弁41は、排水口に着座して
排水口を閉じる排水弁体と該弁体を付勢するコイルスプ
リングとから構成されており、コイルスプリングの付勢
力に抗して弁体を押圧することによって、排水口を開く
ものである。
【0036】また、マウスピース9内には、デマント機
構34が設けられており、呼吸回路が閉鎖されたとき
に、開放式呼吸装置の如く、ガスボンベから呼吸ガスの
供給を直接うけて呼吸できるようになっている。このデ
マント機構34は、マウスピース内の内圧が高くなると
弁を開いてガスボンべ7の呼吸ガスを供給する構成とな
っている。
【0037】次に、本実施例の作用について説明する。
【0038】マウスピース9をくわえて使用者が排気す
ると、マウスピース9の吸気弁11が閉じ、排気弁13
が開いて、排気が排気管4を通って、呼吸袋3に流入さ
れる。これによって、袋本体29はケース27内におい
て矢印A方向に拡張される。次に、使用者が吸気する
と、マウスピ−ス9では吸気弁11が開き、排気弁13
が閉じ、呼吸袋3が縮んで、袋本体3内のガスが流出孔
8からキャニスタ5に流入される。吸気の場合には、呼
吸回路内のガスが呼吸袋3からキャニスタ5に流入さ
れ、ここでガス中の二酸化炭素が吸着されて、吸気管1
0を通ってマウスピース9に供給される。尚、キャニス
タ5には、その吸気管10の接続側に、管25を介して
呼吸ガスボンベ7から定量的に空気(呼吸ガス)が供給
される。
【0039】一方、閉塞機構61では、図2に示すよう
に、溶解性部材68が水に濡れていないので、所定の剛
性を持っており、コイルスプリング66の付勢力に抗し
て支持部材67を支持し、弁体63を開き状態に保持し
ている。従って、キャニスタ5のカートリッジ16aを
通過して、二酸化炭素が吸着処理された後のガスは閉塞
機構61を通過して吸気管10を通って、マウスピース
9に供給される。
【0040】一方、水中でマウスピース9を口から外し
たために、あるいは呼吸回路が損傷したためにキャニス
タ5内に多量の水が侵入する場合がある。このように多
量の水がキャニスタ5内に侵入した場合には、カートリ
ッジ16内に設けられた溶解性部材68も侵入した水に
濡れる。溶解性部材68は水に濡れると剛性を失い又は
溶解して、図3に示すように、支持部材の他端部67b
の押圧力に耐えられなくなり、矢印Gに示すように回動
し、コイルスプリング66が伸長して他端部64を押し
上げて弁体63を回動する。従って、弁体63は弁座6
5に着座して吸気管10を閉じる。これにより、吸気管
10が閉鎖されるので、吸着材が溶出した液が吸気管1
0を介して、マウスピース9に流入するのを防止する。
【0041】呼吸回路が閉鎖されたことにより、マウス
ピース9内では使用者の呼吸によりその内圧が高まり、
デマント機構34が開いて、管25を介してガスボンベ
7から呼吸気が直接供給される。従って、呼吸装置の着
用者は、開放式呼吸装置の如くガスボンベ7から呼吸ガ
スを直接吸引して呼吸するので、呼吸回路が閉鎖されて
も水中で呼吸が確保できる。
【0042】また、デマント機構34による呼吸では内
圧の高まりが必要であることから、デマント機構34が
作動すると呼吸抵抗が高くなるので、着用者はそれによ
り呼吸回路の閉鎖を推測することができ、速やかに遊泳
を終了する等の処置を取ることができる。
【0043】次に、図4乃至図7を参照して本発明の他
の実施例を説明するが、上述した第1の実施例と同一の
部分には、同一の符号を付することによって、その部分
の詳細な説明を省略する。
【0044】第2の実施例は、図4に示すように、呼吸
回路を閉鎖する閉塞機構として、キャニスタのカートリ
ッジ16に吸収性フィルタ71を配置したもので、多量
の水がキャニスタ内に侵入した場合に、カートリッジ1
6における通気を停止するものである。吸収性フィルタ
71は、キャニスタ5のカートリッジ16を縦方向の全
面を縦断するように配置されており、通常は、多数の通
気孔を有するため通気性を有し、キャニスタ5の流入側
通路5aから流出側通路5bへガスが通過するのを許可
している。
【0045】しかし、吸収性フィルタ71が多量の水に
濡れると、その通気孔が閉鎖されてカートリッジ16内
のガス通路を閉鎖する。これにより、呼吸回路が閉鎖さ
れて通気及び通水が停止される。
【0046】吸収性フィルタ71としては、ポリアクリ
ル酸系の吸収性樹脂からなる不織布又は吸収性ポリマー
を含有した不織布が好ましく、吸水時に膨潤して通気孔
を閉塞するものである。その他、吸収性フィルタ71と
しては、水分を吸うとゼリー状になる粉末寒天や吸水し
て固まるセメント材等でも同様な効果を得ることができ
る。
【0047】このように、吸収性フィルタ71をカート
リッジ16に配置する構成であるから、カートリッジ1
6を交換することにより、容易に呼吸回路の回復を図る
ことができる。特に、カートリッジ16は使い捨ての場
合には有利である。
【0048】図5に本発明の第3実施例を示す。この第
3実施例では、閉塞機構としての吸収性フィルタ71を
吸気管10に配置するものである。この第3実施例で
は、マウスピース9の直前でガス及び液の流れを停止す
ることから、マウスピース9に炭酸ガスが溶出した液ま
たは水がマウスピース9に侵入するのを確実に防止する
ことができる。
【0049】吸収性フィルタ71は上述した第2実施例
と同様のものが用いられる。
【0050】次に、図6及び図7を参照して本発明の第
4実施例について説明する。
【0051】この第4実施例では、半開放式呼吸装置と
して、図6に示すものが用いられている。即ち、呼吸袋
3はジャケットタイプのものであり、着用者の背中に延
出された二重管構造の呼吸管14は、着用者の肩の部分
において接続管45を介して呼吸袋3に接続されてい
る。
【0052】接続管45は、硬質材料で形成された摺動
筒55を備え、この摺動管55は呼吸袋3に対して摺動
可能に設けられている。この摺動筒55は、第1実施例
の呼吸管14の一部を形成するもので、内側に配置され
た吸気管10及び外側に配置された排気管4を構成する
蛇腹状のホース56が接続されている。
【0053】摺動筒55には、吸気管部10a及び排気
管部4aが一体に形成されており、呼吸袋3の接続口3
aに向けて案内板56が延出されている。この案内板5
6は排気管4aに侵入した水が呼吸気とともにキャニス
タ5へ流れるのを防止し、侵入した水を呼吸袋3に案内
するものである。
【0054】この第4の実施例では、マウスピース9と
キャニスタ5とを接続する導管としての呼吸管14の途
中に呼吸袋3を接続しており、呼吸管14の途中に案内
板56を設けているので、水中でマウスピース9を外し
たために、水が侵入した場合に導管を通ってキャニスタ
に向かう水は案内板56に当たって、呼吸袋3に導かれ
る。従って、水がキャニスタ5に侵入するのを防止でき
るので、キャニスタに充填されている吸着材の溶出液が
流出するのを防止できる。
【0055】次に、第5の実施例について説明する。第
5の実施例では、上述の第1乃至第4の実施例を組み合
わせたもので、キャニスタ5に閉塞機構61、カートリ
ッジに吸収性フィルタ71、吸気管10に吸収性フィル
タ71、及び導管内に案内板56を備える構成としてい
る。この第5の実施例より、呼吸回路内のいかなる箇所
からに多量の水が侵入しても、吸着材の溶出液が口内に
入るのを確実に防止できる。
【0056】
【発明の効果】第1の発明の半開放式呼吸装置では、呼
吸回路内に水が侵入して回路内にある閉塞機構が濡れる
と、閉塞機構は作動して呼吸回路を閉鎖する。これによ
り、使用者のマウスピースに炭酸ガス吸着材の溶出液が
入るのを防止する。
【0057】一方、マウスピースでは、使用者の呼吸に
よりマウスピース内の内圧が高まり、デマント機構によ
りガスボンベから呼吸ガスが直接供給されるので、開放
式呼吸装置の如く、使用者はそのまま呼吸を維持する。
【0058】従って、呼吸回路内に多量の水が侵入した
場合に、吸着材の溶出液が口内に入るのを防止しつつ呼
吸が可能となる。
【0059】第2の発明では、第1の発明における閉塞
機構として通気孔を有する吸水性フィルタを用いている
ので、簡易な構成でマウスピースへの水の侵入を防止で
きる。
【0060】第3の発明では、第1の発明の閉塞機構と
して、機械的機構を備えるものであり、弁を支持する溶
解性部材が侵入した水に溶解して弁を作動させ、呼吸回
路を閉じる。従って、確実に呼吸回路を閉鎖することが
できる。
【0061】第4の発明では、マウスピースとキャニス
タとを接続する導管の途中に呼吸袋を接続し、呼吸袋が
接続された導管の途中に案内板を設けているので、侵入
した水を案内板に当たてて、呼吸袋に導き、キャニスタ
に侵入するのを防止する。従って、吸着材の溶出液の流
出が防止できる、呼吸はそのまま確保できる。
【0062】第5の発明では、上述した第2、第3、第
4の発明を組み合わせたもので、これによれば、吸着材
の溶出液が口内に入るのを確実に防止しつつ呼吸が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる半開放式呼吸装置
の回路図である。
【図2】図1に示す閉塞機構の構成を示す断面図であ
る。
【図3】図2に開閉機能の動作を説明する断面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例にかかる半開放式呼吸装置
の回路図である。
【図5】本発明の第3実施例にかかる半開放式呼吸装置
の回路図である。
【図6】本発明の第4実施例にかかる半開放式呼吸装置
の着用状態を示す概略的構成図である。
【図7】図6に示す半開放式呼吸装置の特徴部分を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 半開放式呼吸装置 3 呼吸袋 5 キャニスタ 7 ガスボンベ 34 デマント機構 56 案内板 61 閉塞機構(第2閉塞機構) 68 溶解性部材 71 吸収性フィルタ(第1閉塞機構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着用者が口にくわえて呼吸するマウスピ
    ースと、炭酸ガスを除去するキャニスタと、ガスの流入
    出により伸縮する呼吸袋と、呼吸ガスを補充するガスボ
    ンベとを接続してなる呼吸回路を備え、この呼吸回路を
    循環するガスから炭酸ガスを除去しつつ呼吸ガスを補充
    する半開放式呼吸装置において、 前記呼吸回路には、液体が接触すると呼吸回路を閉鎖す
    る閉塞機構が設けられているとともに、前記マウスピー
    スにはその内圧の変化により前記ガスボンベから呼吸ガ
    スを供給するデマント機構が設けられていることを特徴
    とする半開放式呼吸装置。
  2. 【請求項2】 前記閉塞機構は、液体を吸収すると多数
    の通気孔が閉じる吸水性フィルタであることを特徴とす
    る請求項1に記載の半開放式呼吸装置。
  3. 【請求項3】 前記閉塞機構は、閉位置または開位置に
    位置して呼吸回路を開閉する開閉弁と、この開閉弁を開
    き状態に支持する支持部材とを備え、前記支持部材は水
    により溶ける溶解性部材を有し、この溶解性部材が溶解
    すると支持が解かれて前記弁が閉じることを特徴とする
    請求項1に記載の半開放式呼吸装置。
  4. 【請求項4】 着用者が口に加えるためのマウスピース
    と、炭酸ガスを除去するキャニスタと、ガスの流入出に
    より伸縮する呼吸袋と、呼吸ガスを補充するガスボンベ
    とを接続してなる呼吸回路を備え、前記呼吸袋は前記マ
    ウスピースと前記キャニスタとを接続する導管の途中に
    接続されており、この呼吸回路を循環するガスから炭酸
    ガスを除去しつつ呼吸ガスを補充する半開放式呼吸装置
    において、 前記導管内には、呼吸袋側に延出する案内板が設けられ
    ており、この案内板が前記導管内に侵入した水を呼吸袋
    に案内することを特徴とする半開放式呼吸装置。
  5. 【請求項5】 前記呼吸回路には、液体を吸収すると多
    数の通気孔が閉じる吸水性フィルタを有する第1閉塞機
    構、及び、閉位置または開位置に位置して呼吸回路を開
    閉可能に設けられた開閉弁とこの開閉弁を開き状態に支
    持する支持部材とを有し、この支持部材は水に溶ける溶
    解性部材を有する第2閉塞機構とを備えることを特徴と
    する請求項4に記載の半開放式呼吸装置。
JP32132594A 1994-11-30 1994-11-30 半開放式呼吸装置 Pending JPH08150995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32132594A JPH08150995A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半開放式呼吸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32132594A JPH08150995A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半開放式呼吸装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08150995A true JPH08150995A (ja) 1996-06-11

Family

ID=18131338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32132594A Pending JPH08150995A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半開放式呼吸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08150995A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080245364A1 (en) Filtering respirator with nasal and oral separation
ES2793245T3 (es) Protector respiratorio
US20070227542A1 (en) Nose Filter
JP2018512235A (ja) 汚染物質吸入防止用マスク
JP2007529254A (ja) 呼吸用防護具
JPH0238764Y2 (ja)
KR100519464B1 (ko) 흡배수단 다용도 마스크
JPH08150995A (ja) 半開放式呼吸装置
KR102459036B1 (ko) 산소공급수단을 구비한 투명마스크
KR20200016922A (ko) 마스크
CA1103526A (en) Warning and protection device
RU64076U1 (ru) Универсальный изолирующий дыхательный аппарат на сжатом кислороде
JPH10118183A (ja) 鼻被覆具
WO1997024259A1 (fr) Embout destine a un dispositif respiratoire pour la plongee
TW202012016A (zh) 口罩
CN213609044U (zh) 一种具有湿化空气功能的防护罩
JP6770223B1 (ja) 鼻孔マスク
US6920880B1 (en) Mask defogging system and method
KR20210117571A (ko) 휴대용 여과통이 구비된 마스크 장치
JP2007068710A (ja) マスク
TWI632935B (zh) 面罩
US20240172819A1 (en) Transparent mask equipped with oxygen supply means
JPS5819302B2 (ja) 外部汚染空気浸入防止マスク
JPH0725387A (ja) 半閉鎖式呼吸装置の呼吸袋
IES73224B2 (en) Device for conveying treated air to an animal