JPH08150126A - 在宅診断装置 - Google Patents

在宅診断装置

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Publication number
JPH08150126A
JPH08150126A JP32135294A JP32135294A JPH08150126A JP H08150126 A JPH08150126 A JP H08150126A JP 32135294 A JP32135294 A JP 32135294A JP 32135294 A JP32135294 A JP 32135294A JP H08150126 A JPH08150126 A JP H08150126A
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JP
Japan
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patient
doctor
home
personal computer
diagnostic information
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Pending
Application number
JP32135294A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Kimura
辰男 木村
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
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Publication of JPH08150126A publication Critical patent/JPH08150126A/ja
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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者は自宅に、医師は病院などにいながらに
して、医師が患者の診断情報を得ることができる在宅診
断装置を提供する。 【構成】 患者の自宅1において、聴診部11で在宅患
者から聴取された聴診音は、信号変換器13、パソコン
14、モデム15、電話回線3、モデム21、パソコン
22、信号変換器23を介して医師がいる病院2に配備
されたイヤホン24や第1のスピーカー25で再生さ
れ、超音波プローブ12で在宅患者から収集された超音
波診断情報は、信号変換器13、パソコン14、モデム
15、電話回線3、モデム21を介してパソコン22に
与えられ、パソコン22はその情報に基づき断層画像を
再構成して医師がいる病院2に配備されたCRT29に
表示する。医師は、再生された聴診音や断層画像を参考
に在宅患者の診察を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、在宅患者の聴診音や
超音波診断情報などの診断情報を、医師が病院などにい
ながらが得ることができる在宅診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、患者が医師の診察を受けるために
は、通常、患者は病院などに行かなければならない。ま
た、例えば、高齢者や身体障害者、寝たきり患者などの
ように病院に行くことが困難な患者などに対する診察
は、医師自らが患者の家庭を訪問して、聴診音などを聞
くなどして、所定の診断情報を得て行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような医療診察システムでは、次のような問題があ
る。患者が病院などに行って診察を受ける場合には、患
者は自宅から病院などへ移動しなければならず、また、
病院などでの待ち時間が生じることもあるので、患者に
肉体的、精神的な疲労を強いることになり、患者の病状
に悪影響を与えるなどの問題がある。
【0004】一方、医師が患者の家庭を訪問して診察す
る場合には、医師は患者の各家庭を一軒々々訪問しなけ
ればならず、この際の移動による医師の時間的なロスが
大きくなり、患者一人々々に充分な診察時間がとれなた
ったり、診察できる患者の数が減少するなどの問題があ
る。また、上記医師の移動により医師は肉体的、精神的
な疲労を受け、誤診につながるなどの問題もある。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、患者は自宅に、医師は病院などにい
ながらにして、医師が患者の診断情報を得ることができ
る在宅診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、在宅患者の聴診音や超音波診断情報な
どの診断情報を、医師が病院などにいながらが得ること
ができる在宅診断装置であって、(a)前記在宅患者が
いる場所に置かれ、その在宅患者から診断情報を収集す
る診断情報収集手段と、(b)前記在宅患者がいる場所
と前記医師がいる場所にそれぞれ置かれ、前記診断情報
収集手段で収集された診断情報を、所定の電話回線を介
して、前記在宅患者がいる場所から前記医師がいる場所
へ伝送するための送受信用モデムと、(c)前記医師が
いる場所に置かれ、前記送受信用モデムにより前記在宅
患者がいる場所から送られてきた診断情報を再生する再
生手段とを備えたものである。
【0007】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。診断情報
収集手段は、在宅患者(自宅にいる患者)から診断情報
を収集する。収集された診断情報は、送受信モデムによ
り、所定の電話回線を介して医師がいる場所(病院な
ど)に置かれた再生手段に送られる。再生手段は、送ら
れてきた診断情報を再生する。医師は、その再生された
診断情報を、その患者の診察に用いる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る在宅診断
装置の概略構成を示すブロック図である。この実施例で
は、在宅患者の診断情報のうち、聴診音や超音波診断情
報を収集してそれを病院にいる医師が聞いたり見たりす
ることができるように構成されている。
【0009】図において、符号1は患者の自宅(在宅患
者がいる場所)であり、この患者の自宅1には、聴診部
11、超音波プローブ12、信号変換器13、パーソナ
ルコンピュータ(以下「パソコン」と略す)14、モデ
ム15、キーボードやマウスなどの指示装置16、マイ
ク17、スピーカー18、CCDカメラ19が配備さ
れ、モデム15は患者の自宅1に引き込まれた電話線に
図示しないモジュラージャックなどで接続されている。
【0010】また、符号2は、医師がいる病院(医師が
いる診察室など)であり、この病院2には、モデム2
1、パソコン22、信号変換器23、イヤホン24、第
1のスピーカー25、指示装置26、マイク27、第2
のスピーカー28、CRT29、メモリ30、画像メモ
リ31が配備され、モデム21は病院2に引き込まれた
電話線に図示しないモジュラージャックなどで接続され
ている。
【0011】なお、この実施例では、医師がいる場所を
病院としているが、医師がいる場所としては、例えば、
開業医の診療所であってもよいし、医師の自宅であって
もよい。すなわち、医師が診察などを行うためにいる場
所に、符号2の一点鎖線で囲まれる機器が配備され、そ
の場所に引き込まれた電話線にモデム21が接続されて
いればよい。
【0012】患者の自宅1と病院2とは所定の電話回線
(例えば、アナログ公衆電話回線など)3で接続するこ
とができ、この電話回線3を介して、患者から収集され
た診断情報や患者の音声、患者の静止画像を患者の自宅
1から病院2に送ったり、医師の音声を病院2から患者
の自宅1に送るように構成している。モデム15と21
とは電話回線3を介した上記データ通信を行うための通
信の確立やデータ変換(変調や復調など)などを行うた
めのものであり、この発明における送受信モデムに相当
する。
【0013】次に、各機器の構成を説明する。まず、患
者の自宅1に配備された機器の構成を説明する。
【0014】聴診部11は、集音部11aが患者の診断
部位に当てられることにより、患者の聴診音を聴取し、
それをFM電波にして送信アンテナ11bから信号変換
器13に向けて送信する。この種の聴診部11は、イヤ
ホン24とともに、ワイヤレス聴診器として市販されて
いる。この実施例では、このワイヤレス聴診器の聴診部
11を患者の自宅1に配備し、イヤホン24を医師がい
る病院2に配備している。
【0015】超音波プローブ12は、患者の診断部位に
当て、患者体内に超音波を送波し、体内からの反射波を
受波するもので、この実施例では、受波した反射波(超
音波診断情報)をFM電波にして送信するためのFM送
信部(図示せず)を内蔵しており、上記聴診部11と同
様に、収集した超音波診断情報をFM電波にして送信ア
ンテナ12aから信号変換器13に向けて送信するよう
に構成されている。なお、超音波プローブ12から送信
されるFM電波の周波数と、上記聴診部11から送信さ
れるFM電波の周波数とを違えており、信号変換器13
でいずれの機器11、12から送信された電波であるか
の識別が行なえるように構成されている。
【0016】信号変換器13は、聴診部11からのFM
電波を受信アンテナ13aで受信したときには、そのF
M電波に基づき、聴診音に応じた電気信号に変換して、
その信号を、聴診音に関するデータであることを識別す
るための識別信号とともにケーブル(例えば、RS23
2Cケーブル)を介してパソコン14に供給し、また、
超音波プローブ12からのFM電波を受信アンテナ13
aで受信したときには、そのFM電波に基づき、超音波
診断情報に応じた電気信号に変換して、その信号を、超
音波診断情報であることを識別するための識別信号とと
もにケーブルを介してパソコン14に供給する。
【0017】なお、この実施例では、聴診音に応じた電
気信号への信号変換と超音波診断情報に応じた電気信号
への信号変換とを1個の信号変換器13で行うように構
成しているが、それぞれの信号変換を別個の信号変換器
で行い、各々パソコン14に供給するように構成しても
よい。
【0018】また、パソコン14では、信号変換器13
から供給されるアナログデータをディジタルデータに変
換してモデム15に供給し、電話回線3がアナログ回線
であれば、モデム15はパソコン14から供給されるデ
ィジタルデータをアナログデータに変調して電話回線3
に出力する。病院2側では、モデム21が電話回線3を
介して伝送されてくるアナログデータをディジタルデー
タに復調してパソコン22に供給する。なお、パソコン
14、22で扱われる聴診音に応じた電気信号に対応す
るディジタルデータを以下では聴診音データともいい、
超音波診断情報に応じた電気信号に対応するディジタル
データを以下では超音波診断データともいう。
【0019】マイク17は、患者の音声を集音してその
音声信号をケーブルを介してパソコン14に供給し、ス
ピーカー18は、病院2のマイク27で集音され、パソ
コン22、モデム21、電話回線3、モデム15、パソ
コン14を経て伝送された医師の音声を再生するための
ものである。なお、この音声信号もパソコン14、22
にマイク17、27から入力される際にディジタルデー
タ(音声データ)に変換され、スピーカー18(後述す
る第2のスピーカー28も同じ)にアナログデータの音
声信号として出力される。また、モデム15、21はそ
のパソコン14、22から供給される音声データを変調
して電話回線3に出力し、一方、電話回線3を介して伝
送されてくる信号を復調して音声データに変換してパソ
コン14、22に供給する。
【0020】CCDカメラ19は、患者の静止画像を撮
影し、そのビデオ信号をパソコン14に供給する。パソ
コン14では、このビデオ信号をディジタルデータ(撮
影画像データ)に変換してモデム15に供給する。電話
回線3を介したモデム15、21間のデータ伝送は上述
した各データと同様に行われる。
【0021】パソコン14は、病院2にダイアリングし
て、患者の自宅1と病院2との間に電話回線3を開き、
モデム15、21にデータ通信が可能な状態に通信を確
立させ、また、聴診部11、超音波プローブ12、信号
変換器13から供給された聴診音データや超音波診断デ
ータなどの診断情報や、マイク18から供給された音声
データ、CCDカメラ19から供給された撮影画像デー
タを、モデム15、電話回線3、モデム21を介して病
院2内のパソコン22に伝送するとともに、病院2内の
マイク27で集音され、パソコン22、モデム21、電
話回線3、モデム15を介して伝送されてきた医師の音
声をスピーカー18に再生する。
【0022】また、パソコン14は、聴診音データや超
音波診断データをモデム15に供給するとき、識別デー
タを付して送信し、パソコン22ではその識別データに
基づき、送信されてきたデータが、聴診音データか超音
波診断データかを識別するように構成している。
【0023】なお、この実施例では、聴音部11、超音
波プローブ12、信号変換器13、パソコン14が、こ
の発明の診断情報収集手段を構成する。
【0024】指示装置16は、患者や介護者などがパソ
コン14に対して、通信の開始指示(ダイアリングなど
の指示)や後述する通信モードの指示などを行うための
ものである。
【0025】次に、病院2に配備された機器の構成を説
明する。信号変換器23は、パソコン22とケーブル
(例えば、RS232Cケーブルなど)で接続されてお
り、聴診部11、信号変換器13、パソコン14、モデ
ム15、電話回線3、モデム21、パソコン22を介し
て供給される、聴診部11で聴取された聴診音に応じた
電気信号をFM電波にして送信アンテナ23aからイヤ
ホン24や第1のスピーカー25に向けて送信する。
【0026】イヤホン24や第1のスピーカー25は、
それぞれの受信アンテナ24a、25aで、信号変換器
23から送信されたFM電波を受信し、受信したFM電
波に基づき、聴音部11で聴取された聴診音を再生す
る。
【0027】マイク27は、医師の音声を集音してその
音声信号をケーブルを介してパソコン14に供給し、第
2のスピーカー28は、患者の自宅1内のマイク17で
集音され、パソコン14、モデム15、電話回線3、モ
デム21、パソコン22を経て伝送された患者の音声を
再生するためのものである。
【0028】CRT29は、超音波プローブ12、信号
変換器13、パソコン14、モデム15、電話回線3、
モデム21介して伝送されてきた超音波診断データに基
づき、パソコン22で再構成された断層画像を表示した
り、CCDカメラ19で撮影され、パソコン14、モデ
ム15、電話回線3、モデム21を介して伝送されてき
た撮影画像データに基づき、パソコン22で表示制御さ
れた患者の静止画像を表示するためのものである。
【0029】メモリ30は、上記信号変換器23に供給
される聴診音データを記憶しておき、後でそれに基づき
患者の聴診音をパソコン22、信号変換器23を経てイ
ヤホン24や第1のスピーカー25で再生するためのも
のである。
【0030】画像メモリ31は、上記CRT29に表示
される超音波診断データに基づく断層画像を記憶してお
き、後でその断層画像をパソコン22を介してCRT2
9に再生表示するためのものである。
【0031】パソコン22は、患者の自宅1にダイアリ
ングして、病院2と患者の自宅1との間に電話回線3を
開き、モデム21、15にデータ通信が可能な状態に通
信を確立させ、また、マイク27で集音された医師の音
声をモデム21、電話回線3、モデム15を介して患者
の自宅1内のパソコン14に伝送するとともに、患者の
自宅1内のパソコン14から伝送されてきた聴診音デー
タを信号変換器23に供給したりメモリ30に記憶し、
超音波診断データに基づき、患者の断層画像を再構成し
てCRT29に表示したり、その断層画像を画像メモリ
31に記憶し、マイク18で集音された患者の音声をス
ピーカー28に再生し、CCDカメラ19で撮影された
患者の静止画像をCRT29に表示させる。なお、この
実施例では、パソコン22、信号変換器23、イヤホン
24、第1のスピーカー25、CRT29がこの発明に
おける再生手段を構成する。
【0032】指示装置26は、医師がパソコン22に対
して、通信の開始指示(ダイアリングなどの指示)や後
述する通信モードの指示、聴診音データや超音波診断デ
ータに基づく断層画像のメモリ30や画像メモリ31へ
の記憶指示などを行うためのものである。
【0033】ところで、電話回線3は、通常、アナログ
公衆電話回線であるが、この場合、データの伝送速度
(通信速度)が遅く、上記診断情報、音声、静止画像を
混在して伝送するのが難しい。そこで、この実施例では
通信モードを以下のように決め、そのモードの指示を患
者や医師が指示装置16や26から行えるようになって
いる。通信モードは、診断情報を伝送する診断情報モー
ド、患者や医師の音声を伝送する音声モード、静止画像
を伝送する画像モードとしている。
【0034】診断情報モードでは、パソコン14は聴診
音データや超音波診断データのみをパソコン22に伝送
する。一方、パソコン22では、伝送されたデータが聴
診音データである場合には、それを信号変換器23に供
給したり指示装置26からの指示に基づきメモリ30に
記憶し、伝送されてきたデータが超音波診断データであ
る場合には、それに基づき断層画像を再構成し、CRT
29に表示したり指示装置26からの指示に基づき画像
メモリ31に記憶する。
【0035】音声モードでは、パソコン14はマイク1
7で集音した患者の音声データのみをパソコン22に伝
送するとともに、パソコン22から伝送されてきた医師
の音声をスピーカー18に再生し、パソコン22はマイ
ク27で集音した医師の音声データのみをパソコン14
に伝送するとともに、パソコン14から伝送されてきた
患者の音声を第2のスピーカー28に再生する。
【0036】画像モードでは、パソコン14はCCDカ
メラ19から供給された撮影画像データのみパソコン2
2に伝送し、パソコン22では、伝送された撮影画像デ
ータに基づき患者の静止画像をCRT29に表示する。
【0037】また、これらモードの指示は患者側(指示
装置16)、医師側(指示装置26)の両方から行うこ
とができ、その際の各パソコン14、22でのモード合
わせが行われる。例えば、患者により指示装置16から
所定のモードが指示されると、パソコン14は自身のモ
ードを指示されたモードに変更するとともに、電話回線
3を介して制御信号をパソコン22に伝送し、その制御
信号に基づき、パソコン22は自身のモードをパソコン
14のモードと同じモードに変更する。また、医師によ
り指示装置26から所定のモードが指示された場合に
は、それとは逆に、電話回線3を介してパソコン22か
らパソコン14に制御信号が伝送され、パソコン14の
モードの変更が行われる。
【0038】なお、患者の自宅1と病院2との間が高速
ディジタル通信回線で接続される場合には、そのデータ
伝送速度が高速であるので、各種のデータを同時通信す
ることが可能となり、上述したようなモード分けしてデ
ータの伝送を行わなくてもよい。また、高速ディジタル
通信回線を利用した場合には、動画像の伝送も可能とな
り、後述するような患者への指示が行い易くなる。
【0039】次に、上述の構成を有する実施例装置を用
いた在宅患者の診察の一手順を図2のフローチャートを
参照して説明する。なお、この手順では、医師が患者を
呼び出して、すなわち、医師側から患者にダイヤリング
して電話回線3を開いて、診察を行う場合を示してい
る。
【0040】まず、医師は病院2内の機器の電源をON
にする(ステップS1)。次に、医師は指示装置26か
ら通信の開始を指示する(ステップS2)。これによ
り、パソコン22は患者の自宅1をダイアリングし、モ
デム21、15間で通信が確立され、電話回線3を介し
てデータの伝送が可能な状態となる。また、この通信の
開始に伴い、この実施例では、患者の自宅1内のパソコ
ン14、信号変換器13、マイク17、スピーカー1
8、CCDカメラ19がONされる。さらに、パソコン
22は、モードを画像モードにし、パソコン14を画像
モードにする制御信号を伝送する。これにより、病院2
のCRT29には患者の静止画像が表示される。なお、
この静止画像は、アナログ公衆電話回線の場合、約1〜
2秒ごとに表示更新される。
【0041】そして、医師は随時音声モードに切り替え
て患者と会話したり、適宜画像モードに切替えて患者の
状態などを観察しながら問診を行う(ステップS3)。
なお、音声モードに切り替えられたときにはCRT29
の患者の撮影像はフリーズされる。
【0042】問診が終了すると、患者あるいは介護者は
聴診部11や超音波プローブ12の電源をONにする
(ステップS4)。そして、医師は患者や介護者に診断
情報の収集の手順などを指示する(ステップS5)。こ
の際、通信モードが音声モードや画像モードに適宜切り
替えられ、音声や患者の状態などを見ながら指示が与え
られる。次に、患者自身あるいは介護者は、通信モード
を診断情報モードに切替え、医師の指示に従って、患者
の診断情報を収集する(ステップS6)。例えば、聴診
音を聴取する場合には、患者の診断部位に聴診部11の
集音部11aを当てることにより、その聴診音は病院2
のイヤホン24や第1のスピーカー25に再生され、超
音波診断情報を収集する場合には、患者の診断部位に超
音波プローブ12を当てることにより、その部位の断層
画像が病院2のCRT29に再生表示される。医師はそ
れらの情報を参考にして診察を行う。
【0043】なお、このとき、通信モードを音声モード
や画像モードに切り替えることにより、医師と患者など
とは会話したり、医師が患者の状態を観察することがで
きる。また、医師がイヤホン24で聴診音を聞くとき
は、医師はイヤホン24を両耳に当てることになるが、
例えば、この聴診の際に患者側で音声モードに切り替え
たとき、医師は患者と会話するためにイヤホン24を付
けたり外したりしなければならず面倒であるが、聴診音
を第1のスピーカー25で再生させれば、そのような面
倒が解消される。さらに、医師は必要に応じて診断情報
をメモリ30や画像メモリ31に記憶させれば、後で再
生することもできる。
【0044】必要な診断情報が得られ、診察が終了する
と、医師は通信を終了させる(ステップS7)。これに
より電話回線3が切られる。
【0045】このように、この実施例では、患者は自宅
にいながら、医師は病院にいながらにして患者の診断情
報を医師が得ることができ、在宅患者の診察を行うこと
ができるようになった。
【0046】なお、上述の手順では、医師が患者を呼び
出して診察する場合を示したが、それとは逆に患者が医
師を呼び出して、すなわち、患者側から医師にダイヤリ
ングして電話回線3を開いて、診察を受けることももち
ろん可能である。また、このような場合であって、医師
がパソコン22などが配置された場所から離れる場合に
は、例えば、医師は、聴診音データをメモリ30に記憶
させたり、断層画像を画像メモリ31に記憶させておく
ように指示しておけば、医師がいなくても患者側は一方
的に診断情報を伝送し、医師は後でその情報を再生させ
て診察することもできる。
【0047】ところで、定期診察する患者のように、問
診などが不要で、予め決められた手順で医師の指示を受
けずに患者からの診断情報を収集できるような場合に
は、静止画像や音声の伝送は不要となる。このような場
合には、例えば、装置を図3に示すように簡略化するこ
とができる。
【0048】図3の装置では、図1の装置のマイク1
7、27、スピーカー18、第2のスピーカー28、C
CDカメラ19を省き、パソコン14に変えて制御器4
1を備えている。この制御器41は、医師にダイヤリン
グする通信機能やデータをモデム15に供給する制御な
ど、必要最小限の制御を行うもので、それら機能のみを
実現するプログラム(ROMに記憶する)とCPUなど
でコンパクトに構成されたものである。また、この装置
では、診断情報のみの伝送を行う。
【0049】このような装置構成にすれば、患者側に高
価なパソコンを設置する必要がなく、安価でコンパクト
な制御器41を設置すればよいので、装置導入の際の患
者側の負担を軽減することができる。
【0050】また、患者の自宅1と病院2とに間に電話
回線3を2回線接続させ、1回線を図3の装置に、残り
の1回線を音声のみの電話やテレビ電話に使えば、図1
の装置と同様に、診断情報の伝送に加えて、医師の指示
などを患者に伝えたり問診を行うこともできる。
【0051】なお、上述した実施例やその変形例では、
聴音部11、超音波プローブ12と信号変換器13との
間をケーブルレスにしたので、聴診音を聴取したり、超
音波診断情報を収集する際の自由度が増し、例えば、寝
たきり患者に聴診部11の集音部11aを当てたり、超
音波プローブ12を当てる際などにケーブルが邪魔にな
らず便利である。しかしながら、聴診などの際にケーブ
ルが特に邪魔にならない場合には、聴音部11、超音波
プローブ12と信号変換器13との間をケーブルで接続
してもよい。このとき、信号変換器13では、聴診部1
1で聴音された聴診音をそれに応じた電気信号に変換
し、超音波プローブ12で受波した反射波をそれに応じ
た電気信号に変換する。また、上記変換処理をパソコン
14や制御器41で行うようにすれば、信号変換器13
を設けず、聴音部11、超音波プローブ12とパソコン
14や制御器41の間をケーブルで接続すればよい。
【0052】さらに、上述した実施例やその変形例で
は、イヤホン24と信号変換器23との間をケーブルレ
スにしたので、例えば、医師がカルテ等を書きながらイ
ヤホン24で聴診音を聞く場合に、ケーブルが邪魔にな
らず便利であるが、この場合も、ケーブルが邪魔になら
ないのであれば、ケーブル接続で構成してもよい。
【0053】また、上述実施例やその変形例では、聴診
音と超音波診断情報を在宅患者から収集し、医師がいる
病院で再生させるように構成したが、いずれか一方のみ
の診断情報を在宅患者から収集して、それを医師がいる
場所で再生できるような構成、例えば、超音波診断情報
のみの場合には、図1、図3の装置から聴音部11、イ
ヤホン24、第1のスピーカー25を省いて装置を構成
する。さらに、聴診音と超音波診断情報以外の診断情報
を在宅患者から収集し、医師がいる病院で再生させるよ
うに構成することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、医師は病院などにいながらにして、在宅患
者の診断情報を得ることができるので、医師は患者の各
家庭を一軒々々訪問して診察する必要がなくなり、医師
の移動時間が節約でき、その時間を患者一人々々に対す
る診察時間に充てたり、より多くの患者の診察に充てる
ことができる。また、医師は離隔地を移動する必要がな
くなったので、医師の肉体的、精神的疲労が軽減され、
それに基づく誤診などをなくすことができる。さらに、
医師に負担をかけずに、高齢者や身体障害者、寝たきり
患者に対する診察を行うこともできる。
【0055】一方、患者は、自宅にいながら診察を受け
ることができるので、病院に行く必要がなく、また、病
院での待ち時間が不要となるので、患者の肉体的、精神
的疲労を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る在宅診断装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】実施例装置による診察の一手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】実施例装置の変形例の概略構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 … 患者の自宅(患者がいる場所) 2 … 病院(医師がいる場所) 3 … 電話回線 11 … 聴音部 12 … 超音波プローブ 13、23 … 信号変換器 14、22 … パソコン 15、21 … モデム 24 … イヤホン 25 … 第1のスピーカー 29 … CRT

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 在宅患者の聴診音や超音波診断情報など
    の診断情報を、医師が病院などにいながらが得ることが
    できる在宅診断装置であって、(a)前記在宅患者がい
    る場所に置かれ、その在宅患者から診断情報を収集する
    診断情報収集手段と、(b)前記在宅患者がいる場所と
    前記医師がいる場所にそれぞれ置かれ、前記診断情報収
    集手段で収集された診断情報を、所定の電話回線を介し
    て、前記在宅患者がいる場所から前記医師がいる場所へ
    伝送するための送受信用モデムと、(c)前記医師がい
    る場所に置かれ、前記送受信用モデムにより前記在宅患
    者がいる場所から送られてきた診断情報を再生する再生
    手段とを備えたことを特徴とする在宅診断装置。
JP32135294A 1994-11-29 1994-11-29 在宅診断装置 Pending JPH08150126A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2017135769A1 (ko) * 2016-02-05 2017-08-10 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그의 동작 방법

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