JPH08150124A - 生体信号計測装置 - Google Patents

生体信号計測装置

Info

Publication number
JPH08150124A
JPH08150124A JP6321355A JP32135594A JPH08150124A JP H08150124 A JPH08150124 A JP H08150124A JP 6321355 A JP6321355 A JP 6321355A JP 32135594 A JP32135594 A JP 32135594A JP H08150124 A JPH08150124 A JP H08150124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
living body
biological signal
secondary battery
unit
outside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6321355A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitomi Iiizumi
仁美 飯泉
Osamu Kai
治 甲斐
Masaaki Makikawa
方昭 牧川
Koji Hagi
浩司 萩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP6321355A priority Critical patent/JPH08150124A/ja
Publication of JPH08150124A publication Critical patent/JPH08150124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体に悪影響を及ぼすことなく生体信号を体
外に伝達することができるとともに、動作電源のメンテ
ナンスを容易に行なうことができる生体信号計測装置を
提供する。 【構成】 計測部10は、生体信号データが記憶された
RAM13から赤外線通信部12を介して体外に生体信
号データを伝達する。計測部10には、電源部50のニ
ッケル水素二次電池54から電気エネルギーが供給され
る。二次電池54は、二次コイル51と整流回路52お
よび充電制御部53を介して充電される。すなわち、外
部の一次コイルに交流電圧を印加すると二次コイル51
に電磁誘導によって交流電圧が誘起され、この交流電圧
を整流回路52が整流し、充電制御部53が二次電池5
4を充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、体内に埋め込まれ、
内部で発生する生体信号を計測するための生体信号計測
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】心臓や筋肉から発生する生体信号(微弱
な電流)を検出し、生体内で生じている現象を記録し、
解析することは生体機能の解明のためや、種々の疾患の
診断および治療のために非常に重要である。このような
生体内で生じている現象を計測する装置、すなわち生体
信号計測装置としては、種々のものが提案され実施され
ている。
【0003】分離型生体信号計測装置 まず、手術により、生体信号を検出する生体信号検出部
を被検体の関心部位(例えば心臓)の近辺に埋め込む。
そして、埋め込まれた生体信号検出部から体外に引き出
されている信号線を〔被検体が横臥している〕ベッドサ
イドに設置された計測装置に接続する。このようにして
生体信号である心電(心臓から発生する微弱電流)を計
測して記録,解析する。
【0004】この分離型生体信号計測装置は、生体信号
検出部で検出した生体信号を、有線(信号線)で体外に
伝達して計測装置で記録,解析するようになっているの
で、計測場所が病院のベッドサイドに限定されるととも
に、日常の自然な環境下に於ける生体現象を捕らえるこ
とが困難であった。さらに信号線を体内から引き出して
いるので、この部分から被検体が感染する恐れがあると
いう問題点があった。そこで、このような問題点を解決
する装置として次に示すような体内埋め込み型生体信号
計測装置がある。
【0005】体内埋め込み型生体信号計測装置 まず、手術により、生体信号を検出する生体信号検出部
と、検出した生体信号を体外に送信するための電磁波放
射部と、生体信号検出部と電磁波放射部とに電源を供給
するための、動作電源としての電池と、を備えた体内埋
め込み型生体信号計測装置を関心部位近辺に埋め込む。
そして、電磁波放射部から放射される電波を、体外に設
置したアンテナで『被検体の皮膚を介して』受信し、こ
の電波に含まれる生体信号を取り出して記録したり解析
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。
【0007】すなわち、体内から生体信号を含む電磁波
を放射することにより『被検体の皮膚を介して』体外に
生体信号を伝達するので、電磁ノイズの影響を受けやす
いことや、電磁波の放射によって被検体に悪影響を及ぼ
すという問題点がある。
【0008】さらに、装置は完全に体内に埋め込まれて
いるので、電池が消耗するごとに(例えば、2〜3年ご
とに)手術によって装置を取り出して電池を交換しなけ
ればならず、装置の動作電源のメンテナンスが煩雑であ
るという問題点がある。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、生体に悪影響を及ぼすことなく生体
信号を体外に伝達することができるとともに、動作電源
のメンテナンスを容易に行なうことができる体内埋め込
み型生体信号計測装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係る生体信号計測装置は、体内に埋め込
まれ、内部で発生する生体信号を計測するための生体信
号計測装置であって、生体信号を検出する生体信号検出
部と、生体の皮膚直下付近に埋め込まれ、赤外線による
通信を行なう赤外線通信部と、前記生体信号検出部から
の生体信号を生体信号データとして取り込むとともに、
前記赤外線通信部を介して前記生体信号データを出力す
る制御部と、からなる計測部を備えるとともに、前記計
測部に電気エネルギーを供給する二次電池と、生体の皮
膚直下付近に埋め込まれるコイルと、前記コイルに誘起
された電気エネルギーを前記二次電池に充電する充電制
御部と、からなる電源部を備えることを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。生体の内
部で発生した生体信号は生体信号検出部によって検出さ
れ、制御部により生体信号データとして取り込まれる。
この制御部に取り込まれた生体信号データは、生体の皮
膚直下付近に埋め込まれている赤外線通信部を介して、
制御部によって体外に伝達される。この計測部によって
計測された生体信号データは、赤外線によって体外に伝
達されるので、電磁波等で伝達する場合に比較して電磁
ノイズによる影響を受けず、さらに被検体に悪影響を及
ぼすことがない。
【0012】生体信号を計測するための計測部は、電源
部に備えられた二次電池から所要の電気エネルギーを供
給される。よって二次電池の電気エネルギーは、計測部
によって次第に消費されていく。そこで、生体の皮膚直
下付近に埋め込まれるコイルに外部から電気エネルギー
を誘起させ、この電気エネルギーを充電制御部を介して
二次電池に充電する。このように計測部の動作に必要な
二次電池の電気エネルギーを、コイルに誘起される電気
エネルギーによって充電するので、計測部の動作に必要
な電気エネルギーを容易に確保することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。まず、図1に示す概念図を参照して、体内に
埋め込まれる型生体信号計測装置に相当する体内コンピ
ュータについて簡単に説明する。
【0014】図中、符号Bは生体であり、この内部には
手術によって体内コンピュータ1が埋め込まれている。
この体内コンピュータ1は主として生体B内で発生する
生体信号を計測するとともに、赤外線を利用して、計測
した生体信号を生体信号データとして外部に出力する。
赤外線により外部に出力された生体信号データは、例え
ば、赤外領域に感度の高いアバランシェ・フォトダイオ
ードを備えた外部通信部100aを介して、外部に設置
された解析用コンピュータ100に取り込まれる。この
解析用コンピュータ100に取り込まれた生体信号デー
タは、多方面にわたって解析されるようになっている。
【0015】また、体内コンピュータ1は当然のことな
がら動作電源を内蔵しているが、この動作電源は、この
発明のコイルに相当する二次コイルに、交流を発生する
電源供給部200に接続された一次コイル200aを介
して電磁誘導により起電力(電気エネルギー)を発生さ
せ、この誘起された起電力によって充電可能なように構
成されている。
【0016】次に、図2を参照して体内コンピュータ1
について詳細に説明する。図2は、体内コンピュータ1
の概略構成を示すブロック図である。
【0017】体内コンピュータ1は、計測部10および
計測部10に電気エネルギーを供給するための電源部5
0とから構成されている。まず、計測部10について説
明する。
【0018】計測部10は、主として計測処理を制御す
るためのCPU11を備えている。このCPU11のシ
リアルI/Oには、外部との通信を行なうための赤外線
通信部12が接続されている。CPU11は、赤外線通
信部12にデータが入力された際に後述する光割込みを
発生するように構成されている。CPU11のバスに
は、主として計測された生体信号データや計測プログラ
ムを記憶するためのRAM13と、メインプログラムを
格納するROM14と、主として体内コンピュータ1の
時計機能を有して所定の周期で割込み(RTC割込み)
を発生するRTC(Real Time Clock) 15と、生体信号
検出部16からの生体信号を生体信号データに変換する
ためのA/D変換器17と、生体内の所要の箇所に電気
的な刺激を与えるための電気刺激部18を駆動するため
の駆動回路19とが接続されている。なお、CPU11
は、この発明における制御部に相当する。
【0019】次に、図3を参照して赤外線通信部12に
ついて説明する。赤外線通信部12の送信側は、パルス
符号変調回路12aと、パルス符号変調回路12aから
の出力に応じて赤外発光部12bを駆動するためのLE
D駆動回路12cとから構成されている。なお、この例
では、赤外発光部12bを、〔波長850nm付近に発
光出力のピークを有する〕赤外発光ダイオードを2個直
列に接続して、さらにこれを並列に接続したもの(合計
4個の赤外発光ダイオード)で構成している。パルス符
号変調回路12aには、CPU11のシリアルI/Oの
TXD信号線(送信データが順次に出力される信号線)
とTXC信号線(送信時のクロックを出力する信号線)
が接続されている。なお、赤外発光部12bは、生体B
の皮膚を赤外線が透過するように発光出力と皮膚の強度
などを勘案して適宜の深さに埋め込まれるが、例えば、
これは皮膚直下約10mmの深さである。また、図1に
示した外部通信部100aの送信側は、この赤外線通信
部12の送信側と同様に構成されているが、その赤外発
光部は、例えば、12個の発光ダイオードで構成されて
いる。
【0020】パルス符号変調回路12aは、種々の方式
により構成可能であるが、ここで図4を参照して回路の
一例を説明する。クロックが出力されるTXC信号線
は、Dフリップフロップ(D−FF)12a1 のAバー
端子に接続され、D−FF12a1 のQバー出力は、N
ORゲート12a2 の入力に接続されている。送信デー
タが順次に出力されるTXD信号線は、NORゲート1
2a2 の入力に接続されている。そして、NORゲート
12a2 の出力は、LED駆動回路12cに接続されて
いる。なお、D−FF12a1 は、Aバー端子への入力
パルスの立ち下がりとともに立ち下がったQバー端子の
出力が所定時間(後述するT秒)後に立ち上がるよう
に、図示しない外部付加回路によりその時定数が設定さ
れている。
【0021】このパルス符号変調回路12aについて図
5のタイミングチャートを参照して説明する。例えば、
同図(a)に示すように、順次に『00101011
0』の送信データがTXD信号線に出力されたとする。
このときTXC信号線には、同図(b)に示すような、
TXD信号線のパルス幅の半分のパルス幅を有するクロ
ックが出力されている。このTXC信号線のクロック
は、D−FF12a1 のAバー端子に入力されているの
で、D−FF12a1 のQバー端子には同図(c)に示
すような、クロックのパルス幅(同図(b))よりも短
いパルス幅T秒のパルスが出力されることになる。そし
て、TXD信号線の送信データ(同図(a))とD−F
F12a1 のQバー端子出力(同図(c))が双方共に
『0』(LOWレベル)である時間だけNORゲート1
2a2 の出力端子から『1』(HIGHレベル)のパル
スが出力されるようになっている。
【0022】このパルス符号変調回路12aにより、L
ED駆動回路12cへの出力データのパルス幅を短くす
ることができる。すなわち、送信データの『0』,
『1』が維持されている間赤外線光を発光させるのでは
なく、送信データのパルス幅の最初(具体的にはT秒)
だけ発光させるようにする。この方式の採用により、次
に示すような利点が生じる。通常、外部通信部100a
の受光回路が赤外線を検出した場合であって、その受光
回路の感度に比して光強度が強い場合には、受光状態か
ら遮光状態への移行時に遅延が生じる。しかし、パルス
符号化によりパルス幅を短くしているので、この遅延が
生じたとしても遅れを吸収することができる。また、赤
外線発光ダイオードに流すことができる電流は、連続通
電よりも間欠通電の方が大きくすることができるので、
体外に配置されている外部通信部100aでは電流値を
大きくすることができ、発光出力を強くすることができ
る。また、体内に埋め込まれた体内コンピュータ1では
内蔵している電源部50の関係上、赤外線発光ダイオー
ドに流す電流値を大きくすることはできないが、パルス
幅(T秒)を短く、すなわち発光時間を短くすることが
できるので節電することができる。
【0023】図3に戻り、受信側について説明する。受
信側は、分光感度の850nm付近にピークを有するフ
ォトダイオード12dと、その光電流の波形整形ととも
に信号強度を増幅する増幅回路12eと、増幅された光
電流の増減に応じてパルスを発生するためのパルス発生
回路12fとから構成されている。パルス発生回路12
fの出力からは受信データが出力されて、CPU11の
シリアルI/OのRXD信号線(受信データが順次に入
力される信号線)に入力される。なお、パルス発生回路
12fは、CPU11のシリアルI/OのDTR信号線
(データ受信が可能であることを示す信号線)に所定の
信号が出力されるまでは、パルスを発生しないように構
成されている。また、RXD信号線に受信データが入力
されるとCPU11には後述する光割込みが発生するよ
うになっている。
【0024】ちなみに、通信実験において、外部通信部
100aの赤外発光ダイオードに〔1個あたり〕1Aの
電流を流し、赤外線通信部12の赤外発光ダイオードに
〔1個あたり〕100mAの電流を流した場合、外部か
ら内部への通信(通信速度9600baud)が食用肉
の厚さ約10cmで可能であり、内部から外部への通信
(通信速度1200baud)が食用肉の厚さ約6cm
で可能であった。
【0025】次に図6のフローチャートを参照し、CP
U11の動作について説明する。このフローチャート
は、体内コンピュータ1のメインプログラムを示してお
り、このメインプログラムはROM14に格納されてい
る。なお、このCPU11は、ステップS1のスリープ
状態(CPU11のシリアルI/Oの光割込み検知やR
TC15からのRTC割込み検知機能を除く余分な機
能、例えば、クロックの生成機能等を停止してCPU1
1の消費電力を抑制することができる状態)と、ステッ
プS3〜ステップS11の光割込み状態と、ステップS
12のRTC割込み状態との3つの状態のうち、どれか
一つの状態で動作するようになっている。
【0026】まず、ステップS1は、上述したスリープ
状態であって割込み(光割込み,RTC割込み)が発生
するまではこのスリープ状態を維持する。
【0027】割込みが発生すると、ステップS2におい
て割込みコードを判別し、そのコードに応じて処理を分
岐する。この割込みコードは、先に述べた光割込み(受
信データがCPU11のRXD信号線に入力されたと
き)と、RTC15の時計機能が割込みを発生させるR
TC割込みがある。まず、この割込みが光割込みであっ
た場合、すなわち、赤外線通信部12にデータが入力さ
れてCPU11のRXD信号線にデータが入力された場
合に実行されるステップS3〜S11について説明す
る。
【0028】ステップS3では、CPU11のRXD信
号線から最初に入力された受信データをコマンドCMD
とし、これがCPU11のリセット動作を表す“R”で
あるか否かを判断して処理を分岐する。コマンドCMD
が“R”である場合には、ステップS5へと分岐して、
ここでCPU11のリセットを行なう。このCPUリセ
ットはCPU11を初期状態にするが、RAM13に記
憶されている生体信号データ等は初期状態にされること
なく保持されたままである。このステップS3でのCP
Uリセット後は、CPU11が初期化されてステップS
1のスリープ状態から再度処理を実行開始する。
【0029】ステップS6では、コマンドCMDが
“O”であるか否かを判断して処理を分岐する。コマン
ドCMDが“O”である場合には、ステップS7へと分
岐して、ここで動作確認処理が実行される。この動作確
認処理は、例えば、RAM13の読み出しを行なうリー
ドテストや、生体信号検出部16の動作テストや、電気
刺激部18の動作テストなどである。この動作確認処理
後は、ステップS1のスリープ状態に戻る。
【0030】ステップS8では、コマンドCMDが
“F”であるか否かを判断して処理を分岐する。コマン
ドCMDが“F”である場合には、ステップS9へと分
岐して、ここで計測データ出力処理が行なわれる。出力
されるデータはRAM13に記憶されている生体信号デ
ータであり、CPU11によってRAM13の生体信号
データが順次に赤外線通信部12に出力されて行なわれ
る。そして外部通信部100aを介して解析用コンピュ
ータ100が生体信号データを受け取る。このように、
計測された生体信号データは赤外線によって体外に向け
て出力されるので、電磁ノイズの影響を受けることな
く、生体に悪影響を及ぼすことなく生体信号を体外に伝
達することができる。また、体外に信号線を引き出すこ
とで生体信号を外部に伝達する場合に比較して、計測場
所が限定されることなく日常の自然な環境下における生
体現象を容易に計測することができ、体外に信号線を引
き出していないので生体が感染する恐れもない。
【0031】ステップS10では、コマンドCMDが
“C”であるか否かを判断して処理を分岐する。コマン
ドCMDが“C”である場合には、ステップS11へと
分岐して計測プログラム変更処理を行なう。具体的に
は、このコマンドの受信後から入力されるデータを計測
プログラムであると判断して、RAM13の計測プログ
ラム格納領域に格納する。なお、この計測プログラムの
読込みとともにRTC15には、そのRTC割込み周期
が設定されるようになっている。
【0032】なお、体内コンピュータ1を生体Bの体内
に埋め込む手術を行なう際に、既に計測プログラムをR
AM13の計測プログラム格納領域に格納した状態で手
術を行なってもよいし、計測プログラムを格納せずに埋
め込み、手術後に所要の計測プログラムをステップS1
0にて格納するようにしてもよい。
【0033】次に、ステップS2において、割込みコー
ドがRTCである場合について説明する。このRTC割
込みは、所定の周期でRTC15によりCPU11に割
込みを生じさせるものであり、計測プログラムによって
この所定の割込み周期が設定されるようになっている。
【0034】そして、RTC割込みが生じた場合には、
生体信号検出部16によって例えば心電が測定され、こ
の心電がA/D変換器17によって生体信号データに順
次変換されてRAM13の計測データ格納領域に格納さ
れるようになっている。この計測プログラムやRTC割
込みの周期などは上述したステップS11にて変更可能
であり、計測プログラムにバグが発見された場合や、異
なる生体信号を計測したり異なる周期で計測する必要が
生じた場合には、手術を行なって体内コンピュータ1を
生体Bから取り出すことなく容易に変更可能である。
【0035】また、単に生体信号を計測するだけでな
く、駆動回路19および電気刺激部18を介して生体の
所要箇所を刺激し、そのときの生体信号を計測するよう
にしてもよい。この刺激としては、例えば、電気刺激を
用いて脊髄損傷などによって失われた生体機能を改善す
るための機能的電気刺激(FES:Functional ElectricalS
timulation)などが挙げられる。
【0036】次に、図2に戻って電源部50について説
明する。図中、符号51は二次コイルであり、この二次
コイル51は、全波整流回路および平滑コンデンサを含
む整流回路52に接続されている。整流回路52は充電
制御部53に接続され、充電制御部53は、この発明に
おける二次電池に相当するニッケル水素(NiMH)二次電池
54(3個直列)を充電するようになっている。充電制
御部53およびニッケル水素二次電池54は、DC−D
Cコンバータ55に接続されて、その電圧が計測部10
内の各部に所要の電圧値に降圧および昇圧されて供給さ
れる。なお、DC−DCコンバータ55にはリチウム一
次電池56が接続されており、非常時に電気エネルギー
をRAM13にだけ供給するようになっている。これは
RAM13のバックアップ用電源であり、例えば、DC
−DCコンバータ55への供給電圧(ニッケル水素二次
電池54)が低下した場合(後述する充電が行なわれず
に主電源であるニッケル水素二次電池54が容量切れを
起こした場合など)にこれを検知して、計測した生体信
号データがRAM13から消失することを防止するため
である。
【0037】図7を参照して、ニッケル水素二次電池5
4の充電方法、すなわち電力供給方法について説明す
る。これは生体Bの皮膚を環状にしてその環状部に2次
コイル51を埋め込んだ、いわゆる皮膚トンネルST(A
ndren,C.F., et al. :The SkinTunnel Transformer:A N
ew System That Permits Both High Efficiency Transf
er of Power and Telemetry of Data through the Inta
ct Skin,IEEE Trans.BME,BME-15-4,pp.278-280,1968)
であり、外見上は生体Bの体から突き出たコイル部の中
央部に穴が開いているようになる。このように体内コン
ピュータ1を埋め込む際には、その電源部50の2次コ
イル51で皮膚トンネルSTを形成するようにすること
が好ましい。
【0038】そして充電を行なう際には、Uの字状の
(2つの)磁性体コア210を突き合わせるようにして
一次コイル200aおよび皮膚トンネルSTの二次コイ
ル51に通す(図8を参照)。この状態で電源供給部2
00から一次コイル200aに交流電圧を印加すること
により、二次コイル51には電磁誘導により交流電圧が
誘起される。この誘起された交流電圧は整流回路52に
よって全波整流され、充電制御部53を介してニッケル
水素二次電池54に充電を行なうようになっている。こ
のように皮膚トンネルSTを形成し、磁性体コア210
をコイル51,200aに通すことにより両コイルの結
合係数を高めることができるので、効率よく外部から電
力を供給することができる。この充電は、計測部10の
計測頻度や通信頻度によって異なるが、例えば、数カ月
毎あるいは数年毎に行なうようにする。このように電池
が消耗するごとに手術によって体内コンピュータを取り
出してその電池を交換することなく、外部から電力を供
給することによって内部の動作電源(ニッケル水素二次
電池54)を充電することができるので、装置の動作に
必要な電気エネルギーを容易に確保することができる。
その結果、動作電源のメンテナンスを容易に行なうこと
ができる。
【0039】なお、DC−DCコンバータ55あるいは
充電制御部53によりニッケル水素二次電池54の電圧
を検出し、この電圧が所定の電圧を下回った場合にはC
PU11に割込みを発生させ、赤外線通信部12を介し
て外部に電圧低下を示す警報データを出力するようにし
てもよい。これにより、解析用コンピュータ100に体
内コンピュータ1の動作電源の残容量が少なくなったこ
とを知らせることができ、結果、充電の時期を容易に知
ることができるとともに充電の忘れなどを防止すること
ができる。
【0040】なお、この実施例では、二次コイル51で
皮膚トンネルSTを形成するようにしたが、皮膚トンネ
ルSTを形成することなく皮膚直下付近に二次コイル5
1を埋め込み、この二次コイル51に外部から一次コイ
ル200aを近接させた状態で二次コイル51に電圧を
誘導する、すなわち、電磁結合によって充電するように
してもよい。また、二次電池としてはニッケル水素二次
電池以外に、ニッケルカドミウム二次電池(ニッカド二
次電池)やリチウムイオン二次電池等も利用可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、計測部によって計測された生体信号データ
は赤外線によって体外に伝達されるので、電磁波等で伝
達する場合に比較して電磁ノイズの影響を受けることな
く、かつ、生体に悪影響を及ぼすことがない。また、計
測部の動作に必要な二次電池の電気エネルギーを、コイ
ルに誘起される電気エネルギーによって充電するので、
生体信号計測装置を手術によって取り出すことなく計測
部の動作に必要な電気エネルギーを容易に確保すること
ができる。よって、動作電源のメンテナンスを容易に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る装置の概念図である。
【図2】実施例に係る体内コンピュータを示すブロック
図である。
【図3】赤外線通信部を示すブロック図である。
【図4】パルス符号変調回路を示す回路図である。
【図5】パルス符号変調回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】体内コンピュータの動作を示すフローチャート
である。
【図7】皮膚トンネルによる電力供給方法の説明に供す
る図である。
【図8】皮膚トンネルによる電力供給方法の説明に供す
る図である。
【符号の説明】
B … 生体 1 … 体内コンピュータ 10 … 計測部 11 … CPU 12 … 赤外線通信部 16 … 生体信号検出部 50 … 電源部 51 … 二次コイル 53 … 充電制御部 54 … ニッケル水素二次電池 ST … 皮膚トンネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に埋め込まれ、内部で発生する生体
    信号を計測するための生体信号計測装置であって、生体
    信号を検出する生体信号検出部と、生体の皮膚直下付近
    に埋め込まれ、赤外線による通信を行なう赤外線通信部
    と、前記生体信号検出部からの生体信号を生体信号デー
    タとして取り込むとともに、前記赤外線通信部を介して
    前記生体信号データを出力する制御部と、からなる計測
    部を備えるとともに、前記計測部に電気エネルギーを供
    給する二次電池と、生体の皮膚直下付近に埋め込まれる
    コイルと、前記コイルに誘起された電気エネルギーを前
    記二次電池に充電する充電制御部と、からなる電源部を
    備えることを特徴とする生体信号計測装置。
JP6321355A 1994-11-29 1994-11-29 生体信号計測装置 Pending JPH08150124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6321355A JPH08150124A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 生体信号計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6321355A JPH08150124A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 生体信号計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08150124A true JPH08150124A (ja) 1996-06-11

Family

ID=18131658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6321355A Pending JPH08150124A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 生体信号計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08150124A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003020126A1 (fr) * 2001-08-29 2003-03-13 Reametaru Co., Ltd. Systeme d'extraction d'informations in vivo, dispositif de marquage utilise avec ce systeme et dispositif de relais
JP2006339715A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Miwatec:Kk 光通信システム
JP2007229490A (ja) * 2001-08-29 2007-09-13 Rare Metal:Kk 生体内情報検出システムに用いるタグ装置
EP1956365A3 (en) * 1998-08-26 2008-10-29 Sensors for Medicine and Science, Inc. Optical-based sensing devices
JP2009038576A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The データ送信装置
JP2012110715A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Fujitsu Ltd リングベースの誘導給電式SpO2センサ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1956365A3 (en) * 1998-08-26 2008-10-29 Sensors for Medicine and Science, Inc. Optical-based sensing devices
WO2003020126A1 (fr) * 2001-08-29 2003-03-13 Reametaru Co., Ltd. Systeme d'extraction d'informations in vivo, dispositif de marquage utilise avec ce systeme et dispositif de relais
JP2003144417A (ja) * 2001-08-29 2003-05-20 Rare Metal:Kk 生体内情報検出システム及びこれに用いるタグ装置、中継装置
JP2007229490A (ja) * 2001-08-29 2007-09-13 Rare Metal:Kk 生体内情報検出システムに用いるタグ装置
JP2006339715A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Miwatec:Kk 光通信システム
JP4617204B2 (ja) * 2005-05-31 2011-01-19 株式会社ムトウ 光通信システム
JP2009038576A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The データ送信装置
JP2012110715A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Fujitsu Ltd リングベースの誘導給電式SpO2センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160270705A1 (en) Method and System for Powering an Electronic Device
US6985773B2 (en) Methods and apparatuses for implantable medical device telemetry power management
US5716380A (en) Common therapy/data port for a portable defibrillator
EP2731673B1 (en) Far field radiative powering of implantable medical therapy delivery devices
CN101232844A (zh) 检测由cpr或患者动作引起的人为信号
CN102781513A (zh) 除颤器充电
US20090171178A1 (en) Method and System for Powering an Electronic Device
KR20190034901A (ko) 저전력 기기의 전력 제어 방법 및 이를 수행하는 저전력 기기
CN102500057A (zh) 多功能植入式胃肠电刺激系统
WO2008118335A2 (en) Methods and apparatus for enhanced fiducial point determination and non-invasive hemodynamic parameter determination
JP3595646B2 (ja) 生体植え込み装置
JPH08150124A (ja) 生体信号計測装置
US9586043B2 (en) Remote programming of MRI settings of an implantable medical device
CN104578336B (zh) 自动感测的无线充电系统
US20120293340A1 (en) Triggering recharging and wireless transmission of remote patient monitoring device
KR102288560B1 (ko) 반려동물 짖음 방지 목걸이 및 이를 포함하는 반려동물 짖음 방지 시스템
CN105477785B (zh) 医疗电子装置
CN110850978A (zh) 全植入式脑机接口系统
CN107137078A (zh) 脑电波检测装置及设备
CN203634640U (zh) 医疗植入装置及其系统
JP3174213B2 (ja) 生体植え込み機器用経皮充電装置
CN114145723A (zh) 监护方法及设备
Liu et al. Towards a fully implantable closed-loop opto-electro stimulation interface for motor neuron disease treatment
US20210244956A1 (en) Primates Dementia Treatment Apparatus and Driving Method Thereof
US20240216705A1 (en) Accessory dock for wireless medical accessories