JPH08149928A - 農業用ハウスの内部温度調節装置 - Google Patents

農業用ハウスの内部温度調節装置

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JPH08149928A
JPH08149928A JP6319311A JP31931194A JPH08149928A JP H08149928 A JPH08149928 A JP H08149928A JP 6319311 A JP6319311 A JP 6319311A JP 31931194 A JP31931194 A JP 31931194A JP H08149928 A JPH08149928 A JP H08149928A
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JP
Japan
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temperature
agricultural house
winding
house
film
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JP6319311A
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English (en)
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Hiromi Kuwano
寛己 桑野
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Shinwa Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

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Abstract

(57)【要約】 【目的】通気部を被覆する被覆フィルムの巻上げによっ
て通気部を適宜量開放し、内部の温度調節を行なう装置
において、巻上げを行なうために必要な駆動軸がハウス
の出入口を塞がないようにするとともに、自動的な温度
調節が、内部の左右における温度差に基づいても行なえ
るようにすること。 【構成】通気部を左右両側に形成して、右側被覆フィル
ム5と左側被覆フィルム6とを設け、これら被覆フィル
ム5,6に巻取り軸7,8を装着するとともに、これら
巻取り軸7,8に開閉機構を接続した装置であって、開
閉機構を、ハウス1の出入口1aより上方に横架する駆
動軸9,10と、この回転を下方に伝達する伝動手段1
4,14とで構成し、ハウス1内の左右両側には温度セ
ンサを装着してこれら温度センサの検知に基づいて前記
開閉機構を駆動制御するようにした農業用ハウスの内部
温度調節装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種植物を生育する
ための農業用ハウスの内部温度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の生育においては温度の与える影響
がきわめて大きい。このため、内部温度を所望通りに調
整すべく、ハウスを形成しているフィルムを適宜開閉し
て空気を流通させるようにしていた。この方法は、端面
形状がアーチ形であるフィルムの左右両側面に通気窓を
形成して、この通気窓を覆う被覆フィルムを簾状に装着
するとともに、この被覆フィルムの下端縁に巻取り軸を
装着して、この巻取り軸の巻上げ及び巻下ろしにより通
気窓を開閉するものであった。
【0003】つまり開閉を司る開閉機構は、巻取り軸の
端部に回転力を付与するものであって、この開閉機構の
構造は、図7に示したように、並設した複数のハウス5
1…に対して同時に開閉動作が行なえるようにすべく、
農業用ハウス51…の端面側に、駆動部52の駆動によ
り正逆回転する駆動軸53,54を横架して、この駆動
軸53,54の回転を抽出するための例えばウォームと
ウォームギヤとからなるギヤボックス55,56を所定
位置に装着し、これに巻取り軸57の端部を直接接続し
たものであった。
【0004】ところがこの装置では、図示したように農
業用ハウス51…の出入口58前に、しかも出入口58
を横切る形で駆動軸53,54が横架されていることに
なるので、出入の時に体を屈めたりしなければならな
い。すなわち、複数のハウス51…に対して同時に開閉
操作が行なえる利点を有する反面、出入がしにくく、作
業の邪魔になるという難点があった。
【0005】また、上述の農業用ハウスにおいて、ハウ
ス内の温度を検知して該ハウス内を所定の温度に保持す
べく上述の被覆フィルムを開閉しようとする温度管理装
置はあるものの、風向きや日照方向によってハウスの左
右に温度差が生じる場合、これに対処することができな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、駆
動軸の回転を伝動できるようにすることで、上述の利点
を有しながらも、作業の邪魔にならず、有用な温度調節
が行なえるような農業用ハウスの内部温度調節装置の提
供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段を実施例の図3と図6を用いて説明すると、そ
の構成は、フィルム2で形成した農業用ハウス1の周面
に、通気部3,4を形成するとともに、該通気部3,4
を被覆フィルム5,6で開閉可能に被覆し、該被覆フィ
ルム5,6に、通気部3,4を開閉すべく被覆フィルム
5,6を巻取り及び巻戻しする巻取り軸7,8を装着す
るとともに、該巻取り軸7,8に、巻取り軸7,8を正
逆回転する開閉機構を接続した農業用ハウスの内部温度
調節装置であって、前記開閉機構を、各農業用ハウス1
の端面側であって各農業用ハウス1の出入口1aより上
方に横架する駆動軸9,10と、該駆動軸9,10を正
逆回転する駆動部11と、上記駆動軸9,10の回転を
前記巻取り軸7,8の端部対応位置まで下方に伝動する
伝動手段14,14とで構成した農業用ハウスの内部温
度調節装置であることを特徴とする。
【0008】上述の開閉は例えば、前記通気部3,4
を、農業用ハウス1の左右両側であって上下方向の中間
位置に、フィルム2の長さ方向に沿って長く形成して、
右側被覆フィルム5と左側被覆フィルム6とを設け、前
記巻取り軸7,8を各被覆フィルム5,6の下端縁に装
着して、被覆フィルム5,6の巻上げ及び巻下ろしによ
り通気部3,4の開閉を可能にするとよい。
【0009】またこの場合には、温度調節を効率よく行
なえるようにすべく、前記右側被覆フィルム5と左側被
覆フィルム6とに装着した巻取り軸7,8に、それぞれ
別々の開閉機構を接続して、左右の通気部3,4をそれ
ぞれ別々に開閉可能にするとよい。
【0010】前記伝動手段14,14は、例えば、駆動
軸9,10の回転を農業用ハウス1の長さ方向に出力す
る出力プーリと、該出力プーリの出力をベルト17を介
して入力する入力プーリと、該入力プーリに形成した巻
取り軸接続部とで構成するとよい。
【0011】また温度調節が自動的に行なえるようにす
べく、前記開閉機構に、農業用ハウス1内の所定位置の
温度を検知する温度センサ32,33,36と、該温度
センサ32,33,36の検知に基づいて上記開閉機構
を駆動制御する制御手段31とを接続するとよい。
【0012】さらに、有用な温度調節が自動的に行なえ
るようにするには、例えば、フィルム2で形成した農業
用ハウス1の左右両側に、農業用ハウス1の長さ方向に
沿って長い通気部3,4を形成するとともに、これら通
気部3,4を被覆フィルム5,6で開閉可能に被覆し
て、右側被覆フィルム5と左側被覆フィルム6とを設
け、これら被覆フィルム5,6に、通気部3,4を開閉
すべく被覆フィルム5,6を巻上げ及び巻下ろしする巻
取り軸7,8を装着するとともに、これら巻取り軸7,
8に、巻取り軸7,8を正逆回転する開閉機構を接続し
た農業用ハウスの内部温度調節装置であって、農業用ハ
ウス1内の温度を検知する温度センサ32,33,36
と、農業用ハウス1内の左右の温度差を検知する温度差
センサ32,33,46と、これら温度センサ32,3
3,36および温度差センサ32,33,46の検知に
基づいて農業用ハウス1内を設定された温度に制御すべ
く上記各開閉機構を駆動制御する制御手段31とを設け
るとよい。
【0013】
【作用】すなわち請求項1の構成によれば、内部温度が
所望の温度よりも上昇した場合には、駆動部を駆動して
駆動軸を所定量一方に回転する。そして駆動軸の回転
は、伝動手段を介して下方に伝動され、巻取り軸に出力
される。巻取り軸が回転することにより、被覆フィルム
は巻取られれ、通気部が所定量開放される。するとこの
開閉量に応じた空気の流通が行なわれ、内部温度の低下
がなされる。
【0014】また逆に、内部温度が所望の温度よりも低
下した場合には、駆動部を駆動して駆動軸を所定量逆方
向に回転する。この事により巻取り軸は被覆フィルムを
巻戻す方向に回転して、通気部を所定量閉じる。作業に
際しての農業用ハウス内への出入は、出入口より上方に
横架された駆動軸に構わず堂々と行なえばよい。
【0015】請求項2の構成によれば、右側被覆フィル
ムと左側被覆フィルムとの巻上げ及び巻下ろしにより通
気部の開閉が行なえる。通気部が開放されると、左右そ
れぞれの方向からの風を受け、農業用ハウス内全体に空
気が流通する。
【0016】請求項3の構成によれば、右側被覆フィル
ムと左側被覆フィルムとをそれぞれ別々に開閉する開閉
機構を、風向きや日差しの方向等を勘案して駆動すれば
よい。
【0017】請求項4の構成によれば、駆動軸からの回
転は、例えばウォームとウォームギヤとを介して出力プ
ーリに出力され、この出力プーリの回転は、ベルトを介
して入力プーリに入力され、そして巻取り軸接続部から
巻取り軸に伝達される。
【0018】請求項5の構成によれば、温度センサの検
知に基づいて制御手段が開閉機構を適宜駆動し、内部温
度を自動的に制御する。
【0019】請求項6の構成によれば、内部温度の自動
制御は、温度センサと温度差センサとの検知に基づい
て、左右別々に行なえる。すなわち、例えば温度センサ
が設定温度よりも高い値を示した場合であって、温度差
センサが左側からの風を検知した場合には、制御手段は
左側被覆フィルムを巻上げる。また例えば、温度差セン
サが左側からの日差しと、右側からの風を検知した場合
には、情況にもよるが、右側被覆フィルムを巻下ろすと
ともに左側被覆フィルムを巻上げて熱を積極的に取り込
むなどする。
【0020】
【発明の効果】上述の結果、請求項1の農業用ハウスの
内部温度調節装置によると、通気部の開閉を司る開閉機
構の駆動軸は、出入口よりも高い位置に横架しており、
巻取り軸には伝動手段を介して回転を伝達するようにし
ているので、従来のように駆動軸が出入口を塞ぐように
ことはなく、作業は円滑に行なえる。しかも、温度調節
操作が簡単であるとともに経済的でもある。
【0021】請求項2の農業用ハウスの内部温度調節装
置によると、フィルムの左右両側に通気部を形成して、
それぞれ開閉可能にしたので、空気の流れ(風)を容易
に取り込むことができ、温度調節が迅速に行なえる。ま
た、内部の温度環境を左右均一にすることもできる。し
かも、通気部の開閉は、各被覆フィルムの巻上げと巻下
ろしによって行なうので、開放時に各被覆フィルムはフ
ィルムの上方にロール状に巻かれて位置し、農業用ハウ
ス全体の体裁がよく、また閉塞時には各被覆フィルムは
重力の方向に従って垂れているので、閉塞状態が良好で
ある。
【0022】請求項3の農業用ハウスの内部温度調節装
置によると、右側被覆フィルムと左側被覆フィルムとを
それぞれ別々に開閉できるようにしたので、風向きや日
差しの方向等の諸条件を勘案して駆動することで、効率
のよい温度調節が行なえる。
【0023】請求項4の農業用ハウスの内部温度調節装
置によると、伝動手段をプーリとベルトとを用いて構成
したので、出力プーリの回転方向と入力プーリの回転方
向、すなわち巻取り軸接続部が巻取り軸を回転する方向
は同一であるので、設定が容易であるとともに、構造の
簡素さゆえコストを低減することもできる。
【0024】請求項5の農業用ハウスの内部温度調節装
置によると、内部温度は自動的に制御されるので、監視
の負担は要らず、生産性の向上等を望むことができる。
【0025】請求項6の農業用ハウスの内部温度調節装
置によると、温度調節のための通気部の開閉は自動的
に、しかも温度センサと温度差センサとの検知に基づい
て左右別々に行なわれるので、その時の諸条件に応じた
適切な調整が極めて効率よく行なえる。すなわち、例え
ば内部温度が急激な日差しの影響で上昇したような場合
には、温度差センサの検知に基づいて風を取り入れる側
の通気部を開ければよい。すると空気の流通により即座
に温度上昇が抑えられ、所定の温度を保とうとする。急
激な温度変化を避け、所望の温度環境を保持できて、有
用な温度調節となる。
【0026】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は農業用ハウス1…(以下、ハウスとい
う)の内部温度調節装置の概略構造を示す斜視図であ
り、並設した複数のハウス1…に対して同時に温度調節
が行なえる。温度調節は、ハウス1…のフィルム2を開
閉して内部に外気を流通させることで行なう。
【0027】すなわち、ハウス1は図2に示したように
端面形状がアーチ状をなしており、フィルム2の左右両
側に通気窓3,4を形成している。これら右側通気窓3
と左側通気窓4は上下方向の中間位置に、長さ方向に沿
って長く形成したものである。なお、端部側には、通気
窓3,4を形成しない部分を適宜長さ有している。これ
は後述する巻上げおよび巻下ろしを小スペースで行なえ
るようにするためである。
【0028】また、この通気窓3,4は、空気の流通が
可能であればよく、図示したように全体に長く大きなも
のでなくとも、適宜大の孔を複数並べて形成するも、網
体で形成するもよい。
【0029】そしてこれら通気窓3,4は、被覆フィル
ム5,6で開閉可能に被覆している。すなわち右側被覆
フィルム5と左側被覆フィルム6は、通気窓3,4より
も若干大きく形成し、上端縁部を通気窓3,4の上部に
対して溶着等により固定して、簾状にしている。そして
下端縁には、巻取り軸7,8を装着して正逆回転により
各被覆フィルム5,6の巻上げと巻下ろしとを行ない、
通気窓3,4を開閉可能にしている。右側被覆フィルム
5に装着した巻取り軸7は右側巻取り軸7で、左側被覆
フィルム6に装着したのは左側巻取り軸8である。
【0030】これら巻取り軸7,8は、金属製のパイプ
で、ハウス1よりも若干長めである。なお、巻取り軸
7,8は、被覆フィルム5,6の上下方向の中間位置に
装着して二重巻取り可能にするもよい。この様にすると
巻取り軸の上下動の幅が狭くなり、フィルムにおける前
述した通気窓を形成しない部分の長さを短くすることも
できる。
【0031】巻取り軸7,8の回転は図3にも示すよう
に、ハウス1の端面側に横架した2本の駆動軸9,10
により行なっている。駆動軸9,10を2本にしたのは
右側被覆フィルム5と左側被覆フィルム6とを別々に巻
き取れるようにするためで、それぞれに装着した巻取り
軸7,8に対応して右側駆動軸9および左側駆動軸10
としている。
【0032】これら右側駆動軸9と左側駆動軸10は、
一端に連結した駆動部11でそれぞれに正逆回転するよ
うにしている。右側駆動軸9に連結したのは右側正逆モ
ータ12、左側駆動軸10に連結したのは左側正逆モー
タ13である。
【0033】横架する高さは、ハウス1の出入口1aよ
りも上方であり、伝動手段14により下方へ回転力を伝
達するようにして、外観上門形にしている。伝動手段1
4は、図4に示したように、2つのギヤボックス15,
16を所定間隔を隔てて上下に並べ、これをチェーン1
7で連結して伝動可能にしている。
【0034】上側のギヤボックス15には、駆動軸9,
10を連結する連結軸18,18を左右に突出させ、こ
の回転をウォームとウォームギヤ(図示せず)とを介し
て、ハウス1の長さ方向の出力プーリ19に伝達するよ
うにしている。連結軸18,18と駆動軸9,10との
接続は、連結軸18,18に形成した挿通孔18a,1
8aを介して相互間で回転不可に行なっている。下側の
ギヤボックス16には出力プーリ19からの回転を入力
する入力プーリ20を軸支しており、この入力プーリ2
0には棒状の巻取り軸接続部21を突設している。先端
部の挿通孔21aは、連結軸18,18の場合と同様の
ものである。
【0035】2つのギヤボックス15,16は、図示し
たように支柱22に対して固定金具23…で挟持して取
付ければ、上下に並べることが簡単に行なえ、間隔の調
整も容易である。なお、図示はしないが少なくともチェ
ーン17部分を覆うカバーを取付ける。
【0036】巻取り軸7,8と巻取り軸接続部21との
連結は、伸縮可能な自在継手24を介して、図5に示し
たように行なう。これは、図3に示したように巻取り軸
7,8が上下方向に移動するにもかかわらず、この巻取
り軸7,8に回転力を出力する入力プーリ20は上下に
は動かないからである。
【0037】自在継ぎ手24は、巻取り軸7,8に一端
を固定する小径パイプ25と、巻取り軸接続部21に一
端を固定する大径パイプ26とからなり、小径パイプ2
5に形成した長孔25a内に大径パイプ26先端部のス
ライドピン26aをスライドさせる構造で、全体として
伸縮する。
【0038】つぎに図6を用いて、制御回路31による
右側正逆モータ12と左側正逆モータ13との駆動制御
について説明する。
【0039】右側温度センサ32は、ハウス1内の右側
における測定したい所定位置に装着され、該部分の温度
を検知する。また左側温度センサ33は、右側温度セン
サ32とは逆に左側の所定部分の温度を検知する。これ
ら温度センサ32,33による検知信号は、開閉用温度
調節器34に出され、この開閉用温度調節器34では、
あらかじめ設定した所定の温度、例えば20℃になると
制御回路31に向けて信号を出力する。なお、開閉用温
度調節は、デジタル信号を出力して設定温度以外の信号
でも出力できるようにするもよい。また、左右の温度セ
ンサ32,33の検知値を比較すれば、値の大きい方を
日の差してくる方向として認識することもできる。表示
器35は、開閉用温度調節器34の設定表示や現在表示
を行なう。
【0040】温度センサ36は、ハウス1内の測定した
い所定位置に装着され、上述の右側温度センサ32や左
側温度センサ33であるもよい。温度センサ36の検知
結果は、警報用温度調節器37に出力され、この警報用
温度調節器37では、あらかじめ設定した所定温度、例
えば30〜40℃などになると制御回路31に信号を出
力する。
【0041】警報手段38はランプやブザー等で構成
し、警報用温度調節器37から信号が発せられると、制
御回路31を通してその信号を入力し、作動する。
【0042】右側上限スイッチ39は、例えば巻き取ら
れた被覆フィルム5の接触により切換えられるスイッチ
により構成し、右側通気窓3の上端部に装着されてい
る。スイッチがONしたときには、被覆フィルム5は巻
上げられた状態となりそれ以上の巻上げが不可能とな
る。
【0043】右側下限スイッチ40も、被覆フィルム5
の接触により切換えられるスイッチ等で構成し、右側通
気窓3の下端部に装着されている。スイッチがONした
ときには、被覆フィルム5は巻下ろされて、それ以上右
側巻取り軸7が回転しない状態となる。左側上限スイッ
チ41と左側下限スイッチ42はそれぞれ、上述の右側
上限スイッチ39および右側下限スイッチ40と同様で
ある。
【0044】右側開度カウンタ43と左側開度カウンタ
44は、ロータリエンコーダで構成され、駆動部11に
装着されている。巻上げ量を計数するものである。
【0045】制御回路31は、上述の各部からの信号に
基づいて、右側正逆モータ12や左側正逆モータ13、
警報手段38を駆動する。例えば、各温度センサ32,
33が所定位置の温度を検知して、ともに設定温度の2
0℃を越えていた場合、開閉用温度調節器34からは設
定温度を越えたという検知信号が出力される。すると検
知信号を入力した制御回路31は、右側正逆モータ12
と左側正逆モータ13とを駆動して巻取り軸7,8を巻
き取り方向に回転する。そして右側開度カウンタ43と
左側開度カウンタ44とが所定の巻上げ量を計数すると
信号が制御回路31に出され、制御回路31は各モータ
12,13を停止する。
【0046】モータ12,13を停止して所定時間(例
えば5分や10分など)が経過しても、開閉用温度調節
器34から、設定温度を越えたという信号が出ている場
合には、制御回路31は再び各モータ12,13を駆動
して被覆フィルム5,6の巻上げを行ない、所定量巻上
げた時点で再度各モータ12,13を停止する。そして
また所定時間の経過後、信号が出ているか否かにより動
作を行なう。
【0047】信号が出ている場合には同じ動作を繰り返
すが、もし信号が出ていなければ、制御回路31は所定
時間の経過後、各モータ12,13を逆転して被覆フィ
ルム5,6を所定量巻下ろす。つまり、このような動作
を繰り返して内部温度を設定温度に保持するのである。
【0048】この動作中、もし右側上限スイッチ39や
左側上限スイッチ41がONされれば、制御回路31は
各モータ12,13をすぐさま停止する。
【0049】上述の被覆フィルム5,6の巻上げと巻下
ろし動作とは、それぞれ別々に行なわれるので、例えば
右側温度センサ32のみが設定温度よりも高い温度を示
し、開閉用温度調節器34から信号が出されれば、右側
正逆モータ12のみを駆動して、右側被覆フィルム5の
巻き取りを行なう。
【0050】また、温度センサ36が30〜40℃の温
度検知を行ない警報用温度調節器綾が信号を出した場合
には、制御回路31は、各上限スイッチ39,41がO
Nされるまで各モータ12,13を駆動して左右の通気
窓3,4を全開にするとともに、警報手段38を作動す
る。
【0051】なお、図6に示した24時間温度管理装置
45は、タイマを内蔵し、24時間のうちの所定時間帯
の温度を設定するものである。例えば、9時から12時
までを15℃、12時から15時までを25℃、15時
から18時までを25℃、18時から9時までを15℃
などと設定すると、制御回路31は上述のような動作を
繰り返してハウス1内を各時間帯の設定温度に保持す
る。
【0052】この24時間温度管理装置45を接続する
ことで、植物に最適な所定の温度環境を終日つくること
ができる。
【0053】また、風向センサ46は、ハウス1の外
部、例えば上面部などの適宜位置に装着され、少なくと
も右側からの風であるのか左側からの風であるのかの信
号を制御回路31に出力する。なお、2つの温度センサ
を左右に配設して構成するもよい。一方の温度が他方に
比べて低い値を示すことによって一方側から風が吹いて
いることが分かるからである。またこのようにした場
合、値が高いほうから日差しがあることの検知にもな
る。
【0054】このような風向センサ46を接続した場合
には、例えば各温度センサ32が設定温度よりも高い値
を示しており、開閉用温度調節器34から信号が出され
た時、制御回路31は風向センサ46の検知結果に基づ
いて、風が吹いてくる方向の被覆フィルム5,6を巻取
る動作を行なえる。この様にすると、温度の調節は素早
く、適切な調整が極めて効率よく行なえることになり、
有用な温度調節ができる。
【0055】また、このほか外気温センサや、冷暖房施
設を接続するもよい。外気温センサを接続した場合に
は、外気温と内部温度との差を考慮して、巻上げ量の設
定などが行なえ、その情況に適した温度調整が素早く行
なえる。
【0056】したがって、この内部温度調節装置では、
通気窓3,4の開閉を司る開閉機構の駆動軸9,10
は、出入口1aよりも高い位置に横架しており、巻取り
軸7,8には伝動手段14を介して回転を伝達するよう
にしているので、駆動軸9,10が出入口1aを塞ぐよ
うにことはなく、出入を伴う農作業は円滑に行なえる。
【0057】また、温度調節のための通気窓3,4はハ
ウス1の左右両側に形成して、それぞれ開閉可能にした
ので、空気の流れ(風)を容易に取り込むことができ、
温度調節が迅速に行なえる。また、内部の温度環境を左
右均一にすることもできる。
【0058】しかも、通気窓3,4の開閉は、各被覆フ
ィルム5,6の巻上げと巻下ろしによって行なうので、
開放時に左右の被覆フィルム5,6はフィルム2の上方
にロール状に巻かれて位置し、ハウス1全体の体裁がよ
く、また閉塞時には各被覆フィルム5,6は重力の方向
に従って垂れているので、閉塞状態が良好である。
【0059】さらに、内部温度は自動的に制御されるの
で、監視の負担は要らず、生産性の向上等を望むことが
できる。その上、通気窓3,4の開閉は2つの温度セン
サ32,34の検知に基づいて左右別々に行なわれるの
で、その時の諸条件に応じた適切な調整が極めて効率よ
く行なえる。すなわち、例えば内部温度が急激な日差し
の影響で上昇したような場合には、各温度センサ32,
33の検知に基づいて風を取り入れられる側の通気窓
3,4を開ければよい。すると空気の流通により即座に
温度上昇が抑えられ、所定の温度を保とうとする。急激
な温度変化を避け、所望の温度環境を保持できて、有用
な温度調節となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】農業用ハウスの内部温度調節装置の概観を示す
斜視図。
【図2】農業用ハウスの斜視図。
【図3】農業用ハウスの正面図。
【図4】伝動手段の斜視図。
【図5】巻取り軸の端部を示す断面図。
【図6】ブロック図。
【図7】従来技術の斜視図。
【符号の説明】
1…農業用ハウス 2…フィルム 3…右側通気窓 4…左側通気窓 5…右側被覆フィルム 6…左側被覆フィルム 7…右側巻取り軸 8…左側巻取り軸 9…右側駆動軸 10…左側駆動軸 11…駆動部 12…右側正逆モータ 13…左側正逆モータ 14…伝動手段 17…チェーン 19…出力プーリ 20…入力プーリ 21…巻取り軸接続部 31…制御回路 32…右側温度センサ 33…左側温度センサ 36…温度センサ 46…風向センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムで形成した農業用ハウスの周面
    に、通気部を形成するとともに、該通気部を被覆フィル
    ムで開閉可能に被覆し、該被覆フィルムに、通気部を開
    閉すべく被覆フィルムを巻取り及び巻戻しする巻取り軸
    を装着するとともに、該巻取り軸に、巻取り軸を正逆回
    転する開閉機構を接続した農業用ハウスの内部温度調節
    装置であって、前記開閉機構を、各農業用ハウスの端面
    側であって各農業用ハウスの出入口より上方に横架する
    駆動軸と、該駆動軸を正逆回転する駆動部と、上記駆動
    軸の回転を前記巻取り軸の端部対応位置まで下方に伝動
    する伝動手段とで構成した農業用ハウスの内部温度調節
    装置。
  2. 【請求項2】前記通気部を、フィルムの左右両側であっ
    て上下方向の中間位置に、農業用ハウスの長さ方向に沿
    って長く形成して、右側被覆フィルムと左側被覆フィル
    ムとを設け、前記巻取り軸を各被覆フィルムの下端縁に
    装着して、被覆フィルムの巻上げ及び巻下ろしにより通
    気部の開閉を可能にした請求項1記載の農業用ハウスの
    内部温度調節装置。
  3. 【請求項3】前記右側被覆フィルムと左側被覆フィルム
    とに装着した巻取り軸に、それぞれ別々の開閉機構を接
    続して、左右の通気部をそれぞれ別々に開閉可能にした
    請求項2記載の農業用ハウスの内部温度調節装置。
  4. 【請求項4】前記伝動手段を、駆動軸の回転を農業用ハ
    ウスの長さ方向に出力する出力プーリと、該出力プーリ
    の出力をベルトを介して入力する入力プーリと、該入力
    プーリに形成した巻取り軸接続部とで構成した請求項1
    から請求項3のうちのいずれか一項に記載の農業用ハウ
    スの内部温度調節装置。
  5. 【請求項5】前記開閉機構に、農業用ハウス内の所定位
    置の温度を検知する温度センサと、該温度センサの検知
    に基づいて上記開閉機構を駆動制御する制御手段とを接
    続した請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記
    載の農業用ハウスの内部温度調節装置。
  6. 【請求項6】フィルムで形成した農業用ハウスの左右両
    側に、農業用ハウスの長さ方向に沿って長い通気部を形
    成するとともに、これら通気部を被覆フィルムで開閉可
    能に被覆して、右側被覆フィルムと左側被覆フィルムと
    を設け、これら被覆フィルムに、通気部を開閉すべく被
    覆フィルムを巻上げ及び巻下ろしする巻取り軸を装着す
    るとともに、これら巻取り軸に、巻取り軸を正逆回転す
    る開閉機構を接続した農業用ハウスの内部温度調節装置
    であって、農業用ハウス内の温度を検知する温度センサ
    と、農業用ハウス内の左右の温度差を検知する温度差セ
    ンサと、これら温度センサおよび温度差センサの検知に
    基づいて農業用ハウス内を設定された温度に制御すべく
    上記各開閉機構を駆動制御する制御手段とを設けた農業
    用ハウスの内部温度調節装置。
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