JPH08149262A - 画像形成制御装置、それを用いたデータ処理装置,画像出力装置および画像形成制御方法 - Google Patents

画像形成制御装置、それを用いたデータ処理装置,画像出力装置および画像形成制御方法

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JPH08149262A
JPH08149262A JP6283119A JP28311994A JPH08149262A JP H08149262 A JPH08149262 A JP H08149262A JP 6283119 A JP6283119 A JP 6283119A JP 28311994 A JP28311994 A JP 28311994A JP H08149262 A JPH08149262 A JP H08149262A
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modulation signal
output device
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JP6283119A
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English (en)
Inventor
Shigemasa Shioda
茂雅 塩田
Noribumi Yanai
則文 箭内
Naomi Ogawa
直美 小川
Seiji Maruo
成司 丸尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】出力する1画素内の所定濃度の片寄り情報から
画像出力装置を制御することにある。 【構成】画像形成装置は、データ処理装置などで算出さ
れる画像情報から出力する1画素内の所定濃度の片寄り
を示す片寄り情報を算出し、この片寄り情報を用いて、
出力装置の光学系を制御する、例えば、主走査方向,ビ
ーム照射量,スポット形状,副走査方向の変調信号を生
成し、制御することに特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文字や図形を出力するプ
リンタに係り、特に、ビームを所定方向に走査しながら
照射して印字するレーザビームプリンタのような走査型
の画像出力装置の制御装置、それを用いたデータ処理装
置及び画像出力装置に関する。
【0002】また、画像形成制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】アウトラインフォント等の文字や輪郭部
をベクトルで表現する画像情報から、画素濃度と輪郭部
の傾きを算出して、プリント出力するビーム発振器を複
数備えたものとして、特開平5−103198 号がある。
【0004】特開平5−103198 号の構成例を図47に示
す。このレーザ制御装置は、図形情報生成装置から輪郭
部の傾き情報を、画素濃度算出装置から画素濃度情報を
受け、レーザビームの予め設定されたスポット形状を用
いてビーム発振器1,2を制御するための制御信号を生
成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これによる
と、ビームの照射タイミングを1画素幅よりも小さい単
位で制御しなければならず、その制御が複雑になり、さ
らに、走査位置を副走査方向へずらす等の制御を組み合
わせると、更に複雑な制御が必要になるので、レーザ制
御装置内の構成が複雑になるという問題がある。つま
り、図47のビーム発振器1,2等のレーザプリンタの
光学系を制御する制御装置に、輪郭部の傾き情報と画素
濃度情報の複数の制御情報を利用しているために、この
レーザ制御装置内部でこれら制御情報の整合を取る必要
があるので、装置の構成が複雑になっている。
【0006】本発明の目的は、少ない画像情報を用い
て、簡単な構成で、高画質の出力装置の制御装置及び制
御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の主な特徴は、以下のとおりである。
【0008】内部で発生するか又は外部から入力される
文字または図形の輪郭部をベクトルで表現した画像情報
からプリント出力の1画素内で白又は黒領域がどちらに
片寄っているかまたはどれだけの片寄りが1画素内のど
こに分布しているかを表す片寄り情報を算出する片寄り
情報算出装置を有することを特徴とする。
【0009】この片寄り情報を用いて、主走査方向,副
走査方向,スポット形状及び照射量の変調信号を生成す
るための変調信号生成部を有することを特徴とする。
【0010】この変調信号生成部は、例えば、主走査方
向変調信号生成装置,ビーム照射量変調信号生成装置,
スポット形状変調信号生成装置または副走査方向変調信
号生成装置を有することを特徴とする。
【0011】これらの変調信号は出力装置(プリンタ)
の光学系を制御する変調器へ入力され、プリント出力さ
れることを特徴とする。
【0012】この変調器は、例えば、ビーム発振器,ス
ポット形状変調器または副走査方向変調器などであるこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】これまでの画像情報である画素濃度情報と輪郭
部の傾き情報から主・副走査方向や用いるスポット形状
を選択していたのに対して、出力の1画素内の白領域と
黒領域の分布状態を表す片寄り情報によって、1画素の
ビーム照射の出力形状及び出力量を木目細かく生成する
ことができる。従って、木目細かい制御ができ、高い画
質の出力が得られる。
【0014】また、1種類の情報である片寄り情報に基
づいてビーム照射の制御をするので、制御信号の生成の
ための制御装置の構成が単純化される。
【0015】また、この片寄り情報を用いて、主走査方
向,副走査方向,スポット形状及び照射量の変調信号を
生成することで、任意形状のレーザビームを任意の位置
に任意の照射量で照射することができ、画質を向上させ
ることができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を詳細に説明するための一実
施例を説明する。
【0017】図1には、本発明の特徴を有する画像形成
制御装置の一構成例を示す。
【0018】360は片寄り情報算出装置で、文字や図
形の輪郭部を構成するベクトル情報から、出力装置の各
画素内の黒領域(または、白領域)の片寄りを示す片寄
り情報の算出を行う。
【0019】この片寄り情報算出装置360の他の片寄
り情報算出例として、ビットマップ画像のある注目画素
とこの注目画素を中心とした周辺画素より、注目画素を
離散化する前の1画素領域内の黒領域又は白領域の片寄
り情報を推定することができる。
【0020】370,380,390は、それぞれ主走
査方向及びビーム照射量変調信号生成装置,スポット形
状変調信号生成装置,副走査方向変調信号生成装置であ
る。これらの変調信号生成装置370,380,390
は、片寄り情報算出装置360が算出した各画素ごとのそ
の1画素内の片寄り情報より、例えばプリンタ等のよう
な走査型画像生成装置に於ける光学系を制御する信号を
生成する。
【0021】光学系は、ビームの照射量及び照射タイミ
ングを一画素より小さい単位で切り替えるビーム発振器
450,スポット形状を楕円にしたときの偏平率及び長
軸の傾きを制御するスポット形状変調器460,ビーム
照射位置を副走査方向へ変調する副走査方向変調器47
0等で構成される。
【0022】ここで、ビーム発振器450が発するもの
には、電子等の荷電粒子,レーザ光等の電磁波,プリン
タで使用するインクやトナー等がある。
【0023】更に、ビームの照射状態を1画素より小さ
い範囲で制御することを総称して変調と呼ぶ。
【0024】変調器450,460,470を備える出
力装置は、レーザプリンタ等の様にレーザビームを感光
体上に走査させる出力装置や、FAX等でよく用いられ
ている感熱記録方式を利用した出力装置,インクジェッ
ト方式を利用した出力装置,静電記録方式を利用した出
力装置等がある。
【0025】本実施例では、片寄り情報算出装置360
で片寄り情報を算出し、この算出した片寄り情報を各変
調信号生成手段370,380,390に送る。そし
て、各変調信号生成手段370,380,390では、
受信した片寄り情報より、各変調器450,460,4
70を制御する信号を生成し、それぞれの変調器に送る
ことにより制御する。
【0026】このように、前記算出した片寄り情報1つ
を利用して、複数の変調器を制御することができる。
【0027】よって、各変調信号生成装置370,38
0,390のハード構成が単純化できる。
【0028】本実施例を用いると各変調信号生成装置3
70,380,390間及び変調器450,460,4
70間で情報のやり取りを行うことなく各変調は独立に
制御することができる。
【0029】言い換えると、変調器を幾つ組み合わせて
も、変調器の制御が複雑になることがない。
【0030】更に変調器が、レーザ発振器だけでも高精
彩な画像を出力することができる。図2には、片寄り情
報算出装置の一構成例を示す。
【0031】361はMPU、362は記憶装置1で、
マスクROM,EPROM,EEPROM,フラッシュメモリ,
強誘電体メモリ,フロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,電源でバックアップ
してあるDRAM及びSRAM等の不揮発性のメモリで
構成することができる。
【0032】記憶装置362には、片寄り情報算出装
置,片寄り情報を算出するプログラムが保持されてい
る。そのほか、文字情報(文字コード,文字サイズ,書
体コード,表示位置情報等)を解読して、メモリに文字
や図形を展開するとき参照する文字や図形のアウトライ
ンフォント及びビットマップフォント情報等を記憶して
いる。
【0033】364は、記憶装置2であり、DRAM,
SRAM,フラッシュメモリ,強誘電体メモリ,フロッ
ピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気デ
ィスク等高速に読み出し及び書き込みができるメモリで
構成することができる。この記憶装置364には、算出
した片寄り情報を含むエッジ情報,文字や図形輪郭部を
表すベクトル情報,文字や図形表すビットマップ画像等
を記憶している。
【0034】363は、その他の情報処理装置インタフ
ェースを介して、片寄り情報算出装置360以外の情報
処理装置から文字や図形の文字情報(文字コード,文字
サイズ,書体コード,表示位置情報等),ビットマップ
フォント及びアウトラインフォント情報やビットマップ
画像情報を片寄り情報算出装置360に取り込むことが
できる。
【0035】377は前記その他の情報処理装置と片寄
り情報算出装置360とをつなぐ信号線である。
【0036】365は変調信号生成装置インタフェース
で、各画素に相当する部分の片寄り情報を含むエッジ情
報を図1記載の各変調信号生成装置370,380,3
90に送る。
【0037】上述の記憶装置またはインタフェースは、
物理的に独立した構成を示しているが、1つにまとまっ
ていても構わない。
【0038】図3に図1記載の主走査方向及びビーム照
射量変調信号生成装置370の内部構成例を示す。51
は片寄り情報と主走査方向及びビーム照射量変調信号と
の関係を表したテーブルを記憶してあるテーブル記憶装
置で、マスクROM,EPROM,EEPROM,CD−ROM,電
源でバックアップしてあるRAM,強誘電体メモリ,ハ
ードディスク,光ディスク,光磁気ディスク等、高速に
読み出しが出来き、不揮発性のある記憶媒体で構成する
ことができる。52はデジタル信号をアナログ信号に変
換するD/Aコンバータである。55は、パラレル信号
をシリアル信号に変換するP/S変換器である。53
は、テーブル記憶手段51が出力するデジタル化された
変調信号をP/S変換器55に送る、例えば、バスなど
の信号線である。54は、P/S変換器55からD/A
変換器52へ変調信号を送る、例えば、バスなどの信号
線である。この変調信号は、主走査方向へ複数に分割し
た準画素単位に於ける、ビームの照射量である。
【0039】731は、主走査方向及びビーム照射量変
調信号を図1記載のビーム発振手段450に送る、例え
ば、バスなどの信号線である。
【0040】401は、前記変調器450,460,4
70を含む出力手段から送られてくる同期信号を送る信
号線である。この同期信号には、水平・垂直同期信号,
画素クロック信号,前記画素クロック信号の4倍の周波
数を持つクロック信号等がある。
【0041】402はビーム発振手段450の出力を補
正するために、テーブル記憶装置51を切り替える信号
を送る信号線である。
【0042】次に、これらの動作の一例について説明す
る。
【0043】図2記載の片寄り情報算出装置から入力さ
れた片寄り情報より、テーブル記憶装置51でそれに対
応する主走査方向及びビーム照射量変調信号をP/S変
換器55に送る。ここで、P/S変換器55は、複数個
を並列に配置している。そしてP/S変換器55は先
ず、1画素分の主走査方向及びビーム照射量変調信号を
受ける。つぎに、1画素を主走査方向へ複数に分割した
準画素単位のビーム照射量を表したデジタル信号を、前
記画素クロック信号の4倍の周波数を持つクロック信号
と同期させてD/A変換器52に送る。D/A変換器5
2は、前記送られてきたデジタル情報をアナログ信号に
変換し、図1記載のビーム発振手段450に送る。D/
A変換器52とビーム発振器450の間に、定電流器を
置くことにより、ビーム発振器450のビーム照射量を
安定に保つことができる。402は、前記ビーム発振器
450の種類又は実際の照射量から照射状態を安定にす
るために、テーブル記憶装置51内のデータを切り替え
る為にテーブル記憶装置51へ切り替え信号を送る信号
線である。
【0044】このようにテーブル記憶装置51を使うこ
とにより、ビームの発振手段の対象が何であっても、ま
たビームの発振状態が不安定であっても、テーブル記憶
装置51内部で別のテーブルに切り替える、又はテーブ
ル記憶装置51そのものを取り替えることができるの
で、調整が簡単になるというメリットがある。またテー
ブル記憶装置51,D/A変換器52,P/S変換器5
5等の簡単な構成で、主走査方向及びビーム照射量変調
信号生成装置を実現できる。
【0045】なお、テーブル記憶装置51が高速動作す
るものであれば、P/S変換器55を用いない構成にす
ることができる。
【0046】図4には、図1記載したスポット形状変調
信号生成手段の内部構成例を示す。61は片寄り情報と
スポット形状変調信号との関係を表したテーブル記憶装
置で、図3記載のテーブル記憶装置51と同様な記憶媒
体で構成する。62は52と同様なD/A変換器であ
る。63は、テーブル記憶装置61内でデジタル化して
ある1画素単位のスポット形状変調信号を、D/Aコン
バータ62へ送る信号線である。テーブル記憶装置61
とD/A変換器62の間にP/S変換器を入れることに
より、主走査方向及びビーム照射量変調信号生成装置3
70と同じように、準画素単位でビームのスポット形状
を変調させることができる。
【0047】403は、スポット形状変調器の種類によ
り、又はスポット形状変調器が行うビームのスポット形
状の変調状態から、この変調状態を補正するのに、テー
ブル記憶手段61内に記憶しているテーブルを切り替え
る信号を送る信号線である。図5には、図1記載の副走
査方向変調信号生成器の内部構成例を示す。
【0048】71は片寄り情報と副走査方向変調信号と
の関係を表したテーブルを記憶してあるテーブル記憶装
置で、図3記載のテーブル記憶装置51と同様な記憶媒
体で構成する。72は、52,62と同様なD/Aコン
バータである。73は、テーブル記憶手段71内でデジ
タル化してある副走査方向変調信号をD/A変換器72
へ送る信号線である。テーブル記憶装置71とD/A変
換器72の間にP/S変換器を入れることにより、主走
査方向及びビーム照射量変調信号生成装置370と同じ
ように、準画素単位でビームのスポット形状を変調させ
ることができる。404は、副走査方向変調信号生成器
の種類により、又は副走査方向変調信号生成器が行う走
査ビームの副走査方向への走査位置のずれ量の結果か
ら、ずれ量を補正するためにテーブルを切り替える信号
を送る信号線である。スポット形状変調信号生成器38
0及び副走査方向変調信号生成器380は、テーブル記
憶装置とD/Aコンバータ等の簡単な構成で実現でき
る。
【0049】図6には、片寄り情報の一例である黒領域
または白領域の重心情報、つまり、重心座標の算出例を
示す。
【0050】この図6では、左から右方向が主走査方向
(正のx方向),上から下方向が副走査方向(負のy方
向)であるとする。図6の81は、文字又は図形の輪郭
部の一部を座標(x1,y1),(x2,y2)で表し
てあるベクトルである。82は、通常ビットマップ画像
に変換する時参照する1画素領域である。83は、ベク
トル81と1画素領域82で表す黒領域である。96は
1画素領域82の中心点座標、97は算出する重心点の
座標である。98は、1画素領域内82の黒領域を微小
領域に分割したときの、前記微小領域の座標である。こ
こで、1≦k≦n(k;任意の自然数,n;前記微小領
域の総数)であるとする。これより、重心の座標97は
以下の式より算出することができる。
【0051】
【数1】
【0052】
【数2】
【0053】図7〜図10には、前記重心座標の算出方
法の他の例を示す。
【0054】ここで図7〜図10に於いても、左から右
方向が主走査方向(正のx方向),上から下方向が副走
査方向(負のy方向)とする。
【0055】図7の81は、文字又は図形の輪郭部の一
部を座標(x1,y1),(x2,y2)で表してある
ベクトルである。82は、通常ビットマップ画像に変換
する時参照する1画素領域である。83は、ベクトル8
1と1画素領域82で表す黒領域である。
【0056】先ず図8の画素の境界線89上に等間隔の
点をn個設定する。次に前記点と、前記点から主走査方
向に線分を引きベクトルと交差する点との距離L(k)
{k:0≦k≦n,任意の整数}を算出する。
【0057】同様に図9記載にあるように副走査方向の
距離M(k){k:0≦k≦n,任意の整数}を算出す
る。ここでL(k),M(k)が図7記載の画素の一辺のそ
れぞれ長さp…85,q…84を越えるとき、L(k)=
p,M(k)=qとする。
【0058】図10記載の求める重心(Gx,Gy)9
6は、画素の中心点を(x0,y0)97とすると以下の
式により算出できる。
【0059】
【数3】
【0060】
【数4】
【0061】図11〜図14には、前記重心座標の算出
方法のさらに他の一例を示す。
【0062】図6〜図10記載の方式は、文字又は図形
の輪郭部を表してあるベクトル情報を用いて片寄り情報
を算出する方式である。それに対し図11〜図14記載
の方法は、文字又は図形を表しているのがビットマップ
画像であるときの片寄り情報の算出方法の一例を示し
た。ここでは、図面向かって左から右方向が主走査方向
(正のx方向),上から下方向が副走査方向(負のy方
向)であるとする。
【0063】図11の81,82は、それぞれビットマ
ップ画像内の白画素と黒画素を表している。84は、重
心を算出する注目画素である。83は、重心を算出する
為に参照する画素群を表している。
【0064】図12記載の86は、各画素の画素濃度を
表したマトリックスである。本実施例では、黒画素を
1,白画素を0とした。ここでは、説明のために白黒二
値画像を例にしているが、多値画像でも利用可能であ
る。
【0065】図13には、ビットマップ画像の主走査方
向言い換えるならばx方向の重心座標Gxの算出方法を
示した。87は、注目画素の位置を原点にしたとき、周
辺画素のx方向の座標を示したマトリックスである。8
9はコンボリューシュン演算子である。Gxは、マトリ
ックス86,87の各項をそれぞれかけ、その和をとり
マトリックス86記載の数字の総和で割ることにより算
出する。図13のGx算出方法を一般化したものが数5
である。
【0066】
【数5】
【0067】ここで、A(x+i,y+j)は座標(x
+i,y+j)の画素濃度、(x,y)は注目画素の絶
対座標、(i,j)は注目画素を原点とした時の周辺画
の相対座標を表している。
【0068】図14には、ビットマップ画像の副走査方
向言い換えるならばy方向の重心座標Gyの算出方法を
示した。算出方法は基本的に図13と同じである。しか
し、88記載のマトリックスが、注目画素の位置を原点
にしたとき、周辺画素のy方向の座標を示してある。図
14のGy算出方法を一般化したものが数6である。
【0069】
【数6】
【0070】ここで先ず、ビットマップ画像のテンプレ
ートから重心座標を予め算出し、予めテーブル化してお
く。つぎに、ビットマップ画像のパターンマッチング処
理を用いて、前記ビットマップ画像に於ける変調信号を
生成する。これによると、各画素毎の重心を算出するよ
りも早く処理を実現することができる。
【0071】更に図11〜図14記載のビットマップ画
像から重心座標を算出する方式と、図6〜図10記載の
ベクトル情報から重心座標を算出する方式とを組み合わ
せることにより、本発明の画像形成装置が外部から入力
する画像が、いかなるものであっても高画質な画像を出
力することができる。
【0072】図15には、前記重心座標を記憶した図2
記載の記憶装置364内のデータ構造を示した。本実施
例では、前記重心座標算出の為に参照した1画素(図
6,図7記載の82,図11記載の84)に於ける主走
査方向のアドレスX(k)と、画素の属性情報atr(k)を
付加したものと、重心座標Gx(k),Gy(k)とを一緒
にした1画素の情報として記憶してある(k:任意の自
然数)。前記画素の属性情報atr(k)には、走査線の最
後の画素の場合にはEOLを、データの最後の場合には
EODを、その他の場合にはEDGEを入力する。この
ように画素に関する情報を総称してエッジ情報と呼ぶ。
このエッジ情報には、画素濃度,エッジ部分の傾き情報
などがある。このエッジ情報は、文字や図形の輪郭を表
すベクトル情報からビットマップ画像を作るときに、各
画素について量子化するために切り捨てられる情報を吸
収する。前記重心座標算出処理では、文字や図形のエッ
ジ部分に相当するエッジ情報のみを算出する。これによ
り、エッジ情報を記憶しておくメモリの量を低減でき
る。また、白黒画像は一般に、白黒領域の境界にあり画
素濃度が急激に変化するエッジ部分と、黒領域,白領域
及び中間調等の様な画像の濃度がなだらかに変化するか
全く変化しない非エッジ部分の集まりである。同一主走
査線上の両端の部分もエッジと仮定すると、非エッジ部
分は必ずエッジ部分に囲まれている。よって、片寄り情
報算出装置では、前記同一主走査線上の例えば黒領域及
び白領域等のエッジ以外の部分を囲んでいるエッジ情報
を利用して非エッジ部分の変調信号を生成する。図6〜
図14を用いて説明した重心座標の算出方法では、前記
エッジ部分の重心座標のみを算出し、図2記載の記憶装
置364に記憶する。これにより記憶装置364に於け
るメモリの使用量を低減できる。1は、主走査線上に於
けるアドレスの一番小さい画素のエッジ情報である。
2,3は、前記重心座標算出方法によって参照した画素
部分(いわゆるエッジ部分)のエッジ情報である。4
は、主走査線上に於けるアドレスの一番大きい画素のエ
ッジ情報である。6は、画像データの一番最後のエッジ
情報である。
【0073】図16,図17には、図1記載の片寄り情
報算出手段360に於ける、非エッジ部分のエッジ情報
算出処理フローを示した。
【0074】先ず図16に於ける個々の手順について説
明する。手順4010では、エッジ情報のデフォルト値
として、address =0,defGx=0,defGy=0,de
fatr=EDGEを入力する。手順4020では、図15
記載のエッジ情報を1個読みだす。次の読み込み時は、
前回読み込んだエッジ情報が(EOL)又は(EOD)で
なければ、同一主走査線方向の処理していなくて且つ、
前回読み込んだエッジ情報のアドレスの一番近いエッジ
情報を読み込む。また、前回読み込んだエッジ情報が
(EOL)又は(EOD)であれば、エッジ情報を読み
込んでいない次の走査線に関するエッジ情報を読み込
む。手順4030では、受信したエッジ情報をX(k),
Gx(k),Gy(k),atr(k)に分離する。手順404
0では、atr(k)=EOLを判定し、真であるならば手
順4050を、偽であるならば手順4100を処理させ
る。手順4050では、Gx(k)<0を判定し、真であ
るならば手順4070を、偽であるならば手順4060
を処理させる。手順4060では、address から同一主走査
ライン上に於ける最後までの画素のエッジ情報をGx=
0,Gy=0,atr=EDGEとする。手順4060と
同様に手順4070 では、Gx=1,Gy=1,atr =E
DGEとする。手順4080では、1ライン分のエッジ
情報を各変調信号生成手段370,380,390に送
信する。手順4090は、手順4010と同じであるの
で、説明は省略する。
【0075】次に図17に於ける個々の手順について説
明する。手順4100では、atr(k)=EODを判定
し、真であるならば手順4150を、偽であるならば手
順4110を処理させる。手順4110では、Gx(k)
<0を判定し、真であるならば手順4120を、偽であ
るならば手順4130を処理させる。手順4120と417
0とは手順4070と、手順4130と4160とは手
順4060と、同じ処理なので説明は省略する。手順4
140は、エッジ情報のデフォルト値として、address
=X(k),defGx=Gx(k),defGy=Gy(k),de
fatr=atr(k)を入力する。手順4150では、Gx
(k)<0を判定し、真であるならば手順4170を、偽
であるならば手順4160を処理させる。手順4180
では、1ライン分のエッジ情報を各変調信号生成手段3
70,380,390に送信し、処理を終了する。
【0076】図18には、重心情報と変調量との関係を
表すテーブルを示す。このテーブル例の内容は、図3記
載のテーブル記憶装置61,71,81内に記憶してあ
るものと同じである。11は前記Gxの値、12は前記
Gyの値、14は前記テーブルに記載のアルファベット
と、各変調方法の変調量との関係を表す注釈である。1
3は前記テーブルから決定される変調量を表している。
本実施例に於ける前記変調量として、一画素を主走査方
向へ分割したサブピクセルに対するビーム照射のオン,
オフ位置を表す主走査方向への変調量,副走査方向への
ビームの照射位置のずれ量を表す副走査方向の変調量,
ビームスポット形状を楕円形にしたときに於ける楕円の
長軸の傾きを表すスポット傾斜角度,前記照射するビー
ムのスポット形状の偏平率を表すスポット偏平率,ビー
ムの露光分布に於ける最大強度位置の強度を表すビーム
照射量を示している。そのほかにビームの空間的広がり
を表すスポット半径,前記電磁波ビームの周波数、また
複数のビーム発振器からビームを照射する場合には、ビ
ーム発振器の固有番号等、照射するビームの照射状態を
表すものであるならば何でもよい。前記Gx,Gyから
変調量13への変換方法は、前記Gx,Gyの組み合わ
せにより決定する。
【0077】図19には、黒領域の片寄りを表現する重
心情報と各変調量との関係を示す。この図は輪郭部を表
すベクトルが通過する1画素領域を示しており、向かっ
て左から右が主走査方向,上から下が副走査方向である
とする。3110,3120はそれぞれ、前記ベクトル
情報により算出した一画素領域に占める白領域,黒領域
である。3130は一画素領域における中心点、314
0は黒領域の重心の位置である。図18記載の画像は白
黒二値画像であるが、白黒多値画像,フルカラー画像で
あってもよい。更に黒領域の片寄りを表す例として重心
の位置を用いているが、前記片寄りを表すものであるな
らば何でもよく、例えば、対角線を結んだ交点や、前記
輪郭を表すベクトルと1画素領域の境界部分との交点3
180,3190等が考えられる。3150,3160
はそれぞれ、前記中心点から前記重心の位置まで動かし
たときの主走査方向への移動量X,副走査方向への移動
量Yを表している(X,Y:任意の実数)。この移動量3
150は、1画素幅よりも小さい単位でレーザビームの
出力タイミングを変える主走査方向変調と密接な関係が
ある。言い換えるならば、主走査方向変調量と移動量3
150は、1対1の関係であり、比例関係で表すことも
できる。これを式に表すと、
【0078】
【数7】 主走査方向変調量P=A×Y …(数7)
【0079】
【数8】 副走査方向変調量Q=B×X …(数8) となる(A,B:実定数)。また、移動量3160と,ビ
ームの走査位置を副走査方向へずらす副走査変調及びビ
ームの照射量とは、移動量3150と前記主走査方向変
調と同様な関係がある。これを式に表すと、
【0080】
【数9】 ビーム照射量R=C×(D−2×|X|) …(数9) となる(C:実定数,D:1画素領域における副走査方
向と平行な1辺の長さ3200)。更に、スポット形状
を楕円にしたときの長軸の傾きとベクトル3170との傾き
は同じであることが望ましい。
【0081】図30では、本発明を適用した別の構成例
を示す。情報処理装置100はパソコン・ワークステー
ション・ワードプロセッサ等で構成される。300は画
像信号生成装置で、片寄り情報算出装置360と,主走
査方向及びビーム照射量変調信号生成装置370と,ス
ポット形状変調信号生成装置380と,副走査方向変調
信号生成装置390で構成する。主走査方向及びビーム
照射量変調信号生成装置370と,スポット形状変調信
号生成装置380と,副走査方向変調信号生成装置39
0は、図1記載の変調信号生成装置と同じである。片寄
り情報算出装置360も図1記載のものと同様である。
片寄り情報算出装置360は、画像コード解読手段31
0,スケール変換手段320,画像輪郭部直線近似手段
330,エッジ部分のエッジ情報算出部340,非エッ
ジ部分のエッジ情報算出部350で構成する。400
は、ビーム発振器450,スポット形状変調器460,
副走査方向変調470を備える出力装置である。
【0082】画像コード解読手段310では、情報処理
装置100から送られてくるコード情報が、どの様な画
像(例えば文字,図形等)であるかを解読する。例えば
解読の結果文字であるならば、出力される文字コード,
書体,文字の大きさ,文字の色及び出力位置の情報を、
スケール変換手段320に送る。スケール変換手段32
0では、画像コード展開手段310から送られてきた前
記情報を基に、ベジェ曲線やスプライン曲線等を利用し
て文字及び図形等の輪郭部を表現する為に補助点を定義
する。次に、前記補助点の座標を、例えば紙やディスプ
レイ等のような出力する媒体のサイズに合わせるために
座標変換を行う。更に、輪郭近似を行う為の補助点の情
報を画像輪郭部直線近似手段230に送る。画像輪郭部
直線近似手段330では、前記スケール変換手段320
より送られてきた前記補助点の情報を基に、出力する画
像の輪郭部を近似した、ベクトルを算出する。最後に、
非エッジ部分の片寄り情報算出部340に前記輪郭部の
ベクトル情報を送る。非エッジ部分の片寄り情報算出部
340は、図6〜図10で説明をした処理を行う。非エ
ッジ部分の片寄り情報算出部350は、図16,図17
で説明した処理を行う。
【0083】図48には、図6〜図10記載の片寄り情
報の一つである重心座標の算出例を用いて、実際にレー
ザビームプリンタの感光体ドラムにビーム照射した結果
を示す。1は、レーザビームの照射した画素の照射状
態、2は、図6〜図10で重心座標を算出するときに参
照した画素、3は文字又は図形の輪郭部を表すベクトル
である。この図より本発明を用いると、ビーム照射で輪
郭部を再現していることがわかる。また、図11〜図1
4記載の重心座標の算出例を用いても、図48と同様な
結果になる。
【0084】図20,図21,図22及び図23では、
片寄り情報算出方法における別の実施例を示す。この実
施例の特徴は、図6〜図14記載の片寄り情報が、2次
元の重心の位置をエッジ情報として利用しているのに対
し、図20〜図23で説明する片寄り情報が360度で
表現してあるエッジ部分の傾きと画素濃度をエッジ情報
として利用していることを特徴とする。
【0085】図20では、図2記載の片寄り情報算出装
置360における片寄り情報算出方法例のアルゴリズム
を示す。本アルゴリズムの処理例として‘○’という図
形の輪郭部をベクトル化したものを用いて説明する。1
010はプリンタエンジン等の出力装置が主走査方向に
走査する、ある主走査線と同一の主走査線、1020は
ベクトル化した前記図形の一部分を拡大した部分、10
30は1画素の情報に変換するとき参照する領域、10
40は輪郭を表すベクトルが1画素内の領域内を通過す
る画素領域(言い換えるならばエッジと判定された画素
領域)を拡大した部分、1050は画素領域1040の
主走査方向のアドレスx(k)(k:任意の自然数)、1
080,1090は前記図形の輪郭部を近似したベクト
ル、1060はエッジの傾きα(k)で、主走査線1010と
輪郭近似直線1080の交点を中心に主走査方向(図8
では左から右方向)の主走査線を基線として反時計周り
方向に線分を回転させ、黒から白に変わる境界部分と一
致させたときの傾き(0度≦α(k)<360度)であ
る。
【0086】前記α(k)を用いてエッジ部分を0度から
360度で表現することにより、エッジ部分を挟んでど
ちら側が黒,白領域であるかを表現することができる。
つまり360度で表現したエッジ部分の傾きは、片寄り
情報である。ベクトル1080によって表現するエッジの傾
きがα(k)=315(deg)とすると180≦α(k)≦3
60(deg)なので、ベクトル1080を境に図面向かっ
て走査線1010上に於いて、左側が黒領域,右側が白
領域であるとわかる。次にエッジの傾きα(k)は図23
に示すように、離散的な値にする。更に、1度間隔でエ
ッジの表現を行うとエッジの傾きα(k)は、情報量とし
て9bit 必要であるが、本実施例によれば、水平(主走
査),垂直(副走査)方向に近い斜線を45,135,
225,315度近傍より細い間隔に設定することによ
り、前記α(k)を5bit で表現することができる。10
70はベクトル1080を境にした画素領域1040内
の黒領域の割合つまり画素濃度で、これをβ(k)(k:
任意の自然数)と表す。本実施例では、8階調(情報量
は3bit)で表現しており、β(k)=0は一画素領域に
黒領域がない、いわゆる白画素の場合、β(k)=7は黒
画素である。
【0087】図21では、前記x(k),α(k),β(k)
を記憶しておく図2記載の記憶装置364における内部
構成の一部を示す。1210,1220,1230は、
同一主走査線上の前記エッジ情報(x(k),α(k),β
(k))を格納しておく様に物理的に区分けされている記
憶領域である。このように同一の主走査線上の情報とし
て物理的に記憶領域を区分けすることによって、副走査
方向のアドレスを前記エッジ情報内に記憶しておく必要
がなく、2次元アドレスを持つエッジ情報に比べてエッ
ジ情報の総情報量低減が可能である。当然の話である
が、この物理的に区分けされている記憶領域にはそれぞ
れアドレスを付けて区別している。前記エッジ情報(x
(k),α(k),β(k))のx(k)に着目する。前記エッ
ジ情報(x(k),α(k),β(k))そのものが画像の圧縮
情報であるが、x(k)は主走査方向のアドレスなのでラ
ン長に変換するのが容易である。従って、通常のランレ
ングス符号化の様な画像の圧縮符号化も、MH,MR,
MMR等の様な画像の圧縮符号化も簡単に行うことが可
能である。よって、前記出力装置400がFAXであっ
ても、前記エッジ情報(x(k),α(k),β(k))を用
いて簡単な演算処理により、画像を出力することが可能
である。前記エッジ情報(x(k),α(k),β(k))は、
従来のビットマップの画像情報と違ってエッジの傾きα
(k)と画素濃度β(k)を用いてエッジ部分を正確に表現
することができるため、疑似的な高解像度の画像を形成
することができる。更に、エッジ情報を算出する時の走
査線の間隔を広くしても、言い換えると解像度を低くし
ても画質劣化が少なく、且つ走査する走査線が減る分高
速な画像出力処理を行えるという効果がある。また従
来、ビットマップの画像情報に変換して画像の拡大縮小
処理を行うと画質劣化を伴うという問題があった。だ
が、前記エッジ情報(x(k),α(k),β(k))を用い
て画像の輪郭線を再現することが可能なので、前記エッ
ジ情報(x(k),α(k),β(k))を用いて画質劣化が
少ない画像の拡大縮小処理を行うことができる。更に、
輪郭部をベクトルで表現している文字及び図形は、座標
変換を行うことにより画像の拡大縮小処理を簡単に行う
ことができる。よって、エッジ情報算出前に拡大縮小処
理を行うと、エッジ情報を利用して拡大縮小処理をする
よりも、更に画質劣化のない画像を得ることができる。
尚、図15に示した各情報を用いても同様の効果が得ら
れる。1240,1260,1270は同一主走査線上の
前記エッジ情報、1250は前記物理的に区分けされて
いる記憶領域を1つと数えた時の全記憶領域の総数を表
している。全記憶領域の総数1250は、例えばプリン
タ等の様にハード出力されるものならば300dpi 等の
ような出力装置の解像度及び、例えばページプリンタ等
であるならばプリンタの解像度及びA4サイズ等のよう
な最大出力範囲に依存する。
【0088】再び図20の説明に戻る。本実施例では、
まず主走査線1010と輪郭近似直線との交点を求め、
その交点部分1110が含まれる画素領域1040の前
記α(k)を算出する。次に画素領域を表す2次元のアド
レス((走査線1010の副走査方向のアドレス),(前
記x(k))),画素領域1040の大きさ1120,11
30及び近似直線1080より前記β(k)を算出して、
図2記載の記憶装置364に記憶する。前記最大出力範
囲内の出力文字及び図形の処理が終わったならば、図2
1記載の各記憶領域1210,1220,1230内で
前記x(k)の小さい順に並べ変え処理を行う。
【0089】図22では、前記図21の記憶領域121
0内を並べ変え処理実行後の前記記憶領域内を示す。例
えばx(1)<x(2)<x(m)であるとすると、図20記
載のエッジ情報1260,1270は、図21記載のエ
ッジ情報1260,1270の様に並べ変える。このよ
うにして並べ変え処理が終了すると、前記記憶領域12
10,1220に記憶してある前記エッジ情報の最初に
主走査線のはじめの画素が黒であるか白であるかを表す
エッジ情報1280を記憶し、更に最後に同主走査線上
におけるエッジ情報の最後を表すコード(EOL)129
0,1300を、画像を出力する為の最後のエッジ情報
のあとに情報エッジ情報の最後を表す(EOD)131
0を付け、画像信号生成手段330に送る。本発明に於
いて、エッジ情報算出手段320では、画像信号生成手
段330より要求があれば、前記エッジ情報(x(k),
α(k),β(k))を、図22記載の記憶領域1210内
のエッジ情報1280から順次1260・・・と送り、
前記(EOL)1290を画像信号生成手段330へ送
る。次に記憶領域1220の前記エッジ情報についても
同様な処理を行い、(EOD)1310のコードを送信
することにより処理を終了する。
【0090】図24,図25,図26では、図1記載の
片寄り情報算出装置360で算出したエッジ部分のエッ
ジ情報から、非エッジ部分のエッジ情報を算出する処理
フローを示す。
【0091】まず図24の説明を行う。手順2010で
は、前記エッジに囲まれている非エッジ部分の変調信号
を決定するために、一番最後に処理したエッジ情報を記
録しておく変数address(主走査方向のアドレス),def
α(エッジの傾き),defβ(画素濃度)を設定する
が、一番最初は何も処理していないので、初期値として
それぞれ0,90(deg),0を入力する。手順2020
では図2記載の記憶装置364から、前記エッジ情報の
一つを取り出す。手順2030ではそれが(EOL)である
か判定し、真ならば手順2040を偽ならば手順209
0を実行させる。手順2040では180≦defα≦3
60 であるか判定し、真であるならば手順2050
を、偽であるならば手順2060を実行させる。手順2
050ではx(k)+1から同一主走査線の最後までの画
素におけるエッジ情報をα=0,β=0、手順2060
ではx(k)+1から同一主走査線の最後までの画素にお
けるエッジ情報をα=0,β=7とした時の変調信号を
生成し、図2記載の記憶装置364に記憶する。手順2
070では前記変数address,defα,defβ にそれぞれ
0,90(deg),0 を入力する。手順2080では、一
走査線分の変調信号を、図1記載の各変調信号生成手段
370,380,390に送る。
【0092】次に図25の説明を行う。手順2090で
は送られてきた情報が(EOD)1330であるか判定
し、真ならば手順2180を偽ならば手順2100を処
理させる。手順2100では受信したエッジ情報を画素
座標x(k),エッジの角度α(k),画素濃度β(k)に分
離する。手順2110では前記α(k)が0又は180(d
eg)であるかどうか判定し、真ならば手順2120を偽
ならば手順2130を処理させる。手順2120では、β
(k)=>3か判定し、真ならば手順2150を偽ならば手順
2140を実行させる。手順2130ではα(k)が0<
α(k)<180(deg)であるか判定し、真ならば手順2
140を偽ならば手順2150を実行させる。手順21
40では、前記非エッジにおけるエッジ情報全てをエッ
ジの角度α=90(deg) ,画素濃度β=0とした時のエ
ッジ情報を生成し、図2記載の記憶装置364に記憶す
る。手順2150では、前記非エッジ部分におけるエッ
ジ情報全てをエッジの角度α=90(deg),画素濃度β
=7としたときの変調信号を生成し、図2記載の記憶装
置364に記憶する。手順2160では前記変数addres
s,defα,defβにそれぞれx(k),α(k),β(k)を
入力する。
【0093】最後に図26の説明を行う。手順2180
では180≦defα≦360 であるか判定し、真である
ならば手順2190を、偽であるならば手順2200を
実行させる。手順2190ではx(k)+1から同一主走
査線の最後までの非エッジ部分におけるエッジ情報全て
をエッジ角度α=0,画素濃度β=0として、手順22
00ではx(k)+1から同一主走査線の最後までの非エ
ッジ部分におけるエッジ情報全てをα=0,β=7とし
て変調信号を生成し、記憶手段364に記憶する。手順
2170では、一ライン分のエッジ情報を、図1記載の
各変調信号生成装置370,380,390に送る。本
実施例では前記手順2210の処理の後、終了となって
いるが、実際には手順2010の処理に戻り、次の出力
画像のエッジ情報が送られてくるのを待機している。
【0094】図27では、前記エッジ情報と変調量との
関係を表しているテーブルを示す。11は前記α(k)の
値、12は前記β(k)の値、14は前記テーブルに記載
のアルファベットと、各変調方法の変調量との関係を表
す注釈である。13は前記テーブルから決定される変調
量を表している。前記変調量として本実施例に於いて、
一画素を主走査方向へ分割したサブピクセルに対するビ
ーム照射のオン・オフ位置を表す主走査方向への変調
量,副走査方向へのビームの照射位置のずれ量を表す副
走査方向の変調量,ビームスポット形状を楕円形にした
ときにおける楕円の長軸の傾きを表すスポット傾斜角
度、前記照射されるビームのスポット形状の偏平率を表
すスポット偏平率,レーザプリンタ等のような電磁波ビ
ームを走査する場合には、ビームの露光分布における最
大強度位置の強度、また複数のビーム発振器からビーム
を照射する場合には、ビーム発振器の固有番号等、照射
するビームの照射状態を表すものであるならば何でもよ
い。前記α(k),β(k)から変調量13への変換方法
は、前記α(k),β(k)の組み合わせにより決定する。
エッジの傾きαkと前記スポット傾斜角度とは密接な関
係があり、β(k)=0(白画素)又は7(黒画素)以外
は、0≦α(k)<180(deg)の時(スポット傾斜角
度)=α(k)(deg),180≦α(k)<360(deg)の時
(スポット傾斜角度)=α(k)−180(deg)で表現す
る。前記非エッジ部分の変調量も同様、各々のα,βの
組み合わせにより決定する。
【0095】図28は、図18と図27のテーブル内に
記載されている主走査方向への変調量,副走査方向への
変調量,スポット傾斜角度,スポット偏平率,ビームの
照射量の右にある数字と実際のビームの照射状態の仕様
を表した一例である。図27の左から右へが主走査方
向、上から下へが副走査方向であるとする。21は何も
変調をかけない状態でのビームの照射状態、22は変調
をかけた時のビームの照射状態、23はビームの照射状
態を表す変調量である。前記ビームにおける照射状態2
1,22の形状は、ビームの照射分布における最大強度
部分を1とし、1/e2でスライスしたときのビームの
実空間の広がりを表している。
【0096】図29には、図25で説明した非エッジ部
分のエッジ情報決定手順2110から2160までの処
理をわかりやすく説明するために、エッジ部分のエッジ
の角度α(k),画素濃度β(k)と、前記エッジ部分の主
走査方向隣の非エッジ部分のエッジの角度α,画素濃度
βの関係を表したテーブルを示す。前記非エッジ部分
は、前記エッジ部分で囲まれている。また、前記非エッ
ジ部分は、黒領域か,白領域かどちらかである。更に、
前記エッジ情報から、エッジ部分を挟んで主走査線方向
のどちらが黒領域であるかを判別することができる。よ
って、テーブルは前記エッジ部分のエッジ情報を基に非
エッジ部分のエッジ情報を算出することができる。図2
9には、これをテーブル化した。実際には、図22に示
したエッジ情報1260から、エッジ情報1260から
1270までにある非エッジ部分のエッジ情報を、言い
換えると白領域か黒領域かをテーブルから算出する。
【0097】図31には、画像信号生成送信装置300
の他の実施例を示す。前記画像信号生成送信装置は、図
24〜図26記載の処理フローをハード化(LSI化)し
たときの構成例である。1351は圧縮情報解凍装置、
370,380,390は図1記載の変調信号生成装置
である。圧縮情報解凍装置1351は、エッジ部のエッ
ジ情報より非エッジ部のエッジ情報を算出し、前記変調
信号生成装置370,380,390に送る。前記変調
信号生成装置370,380,390は、図1記載のも
のと同じなので、説明は省略する。圧縮情報解凍装置3
51における基本的な処理フローは、図24,図25,
図26と同じである。エッジ部分のエッジ情報算出処理
と非エッジ部分のエッジ情報算出処理を一つの図1記載
のMPUで処理していたが、非エッジ部分のエッジ情報
を別のハードで処理することにより高速化が期待でき
る。また、エッジ情報に重心の位置情報を用いても、前
記画像信号生成送信装置と同じ構成になる。更に、図1
6,図17の処理フローも同様なハード化が可能であ
る。
【0098】図32では、本発明をレーザプリンタに応
用したときの、図1における各変調器450,460,
470の構成例を示す。300は、図1記載の片寄り情
報算出装置360,変調信号生成装置370,380,
390を含む画像信号生成装置である。481はコリメ
ートレンズ、482はシリンドリカルレンズである。4
83は回転多面鏡で、材質としてアルミニウム等の反射
膜をコーティングしたプラスチック,ガラス等を用い
る。484,485はf−θレンズ、486は感光体ド
ラム、487は前記感光体ドラムが回転する方向、48
8はビームを照射する走査線、51は主走査方向、52
は副走査方向、491,492はビームの光軸を表して
いる。450はビーム発振器で例えば固体レーザやガス
レーザ等、高速に光量を変更できるものである。731
は画像信号生成装置300がビーム発振器450を制御
するための信号を送る信号線である。画像信号生成装置
300が、主走査方向及びビーム照射量変調器450から
射出するビームの出力タイミングを1画素より小さい単
位で制御することにより、前記図28の主走査方向への
高速な変調を実現する。更に画像信号生成装置300
が、前記ビームの照射量を変えることにより、前記図2
8のビームの照射量の高速な変調を実現する。460は
スポット形状変調器で、本実施例においては電気光学効
果(EO)材料(例えばLiNbO3 等)と非EO材料
(例えばガラス等)で組み合わした光学部品である。4
70は特開平5−130405 号にあるような副走査方向変調
器で、スポット形状変調器460と同様に電気光学効果
(EO)材料(例えばLiNbO3等)と非EO材料(例
えばガラス等)で組み合わした光学部品である。493
は、ビームの感光体ドラムへの照射状態である。
【0099】ビーム発振器450から出たビームは光学
素子481を透過し、スポット形状変調器460を透過
する。これにより、ビームスポットの形状変調を行う。
更に副走査方向変調器470を透過することによりビー
ムの副走査方向への変調を行う。光学素子482を透
過,回転多面鏡483で反射,光学素子484,485
を透過後感光体ドラム486に達する。スポット形状変
調器460,副走査方向変調器470は、照射したビー
ムに先ずビームスポットの形状変調を行い、次に副走査
方向変調を行うような順番に配置してある。これによ
り、光学系の設計及び調整が簡単になるというメリット
がある。図32には記載していないが、スポット形状変
調器460とビーム発振器450の間に偏光素子を入れ
てもよい。前記偏光素子により、より偏平度の高いスポ
ット形状のレーザビームをビーム発振器450から照射
することができる。これにより、前記偏光素子を使用し
ない時よりも、スポット形状変調器460及び副走査方
向変調器470等による、レーザビームの強度分布が発
散が少ないので、より正確な変調を行うことができる。
図33,図34にはスポット形状変調器460を構成す
る光学素子の一例を示した。図34は図33の光学素子
を上から見た図である。461,462はビームの透過
面に付けられたITO等の様な透明電極である。463
は前記透明な非EO材料を用いて作った光学部品、46
4は前記EO材料を用いて作った光学部品である。そし
て、光学部品463と464とを組み合わせたスポット
形状変調器460を構成する光学素子は、ビームスポッ
ト形状を電気的に変えるレンズのような働きをする。4
65は、電気的な信号を発生させる手段431と、前記
透明電極461とをつなぐ導電線である。466は前記
電極462とグランド等の基底電圧を持つ端子とをつな
ぐ導電線である。
【0100】図35,図36には、前記スポット形状変
調器460の動作原理を示す。図35の465,466
を同じ電圧の端子につなぐと、前記スポット形状変調器
を透過させる前のスポット形状41と、透過させた後の
スポット形状42は変わらない。しかし、図36の様に
電極461の電圧を電極462より高くすると、463
と464の光学的な屈折率の違いが現われて、43の様
な楕円形のスポット形状になる。
【0101】図32のスポット形状変調器460は、図
36に示している楕円形が変わる方向500を、光軸4
91対して変形させたい方向に回転させた複数の光学素
子を光軸491上に並べ、組み合わせたものである。図
1記載のスポット形状信号生成装置380が、必要な前
記光学素子を選択し、電圧を前記選択された光学素子に
かけることにより、ビームのスポット形状を楕円にした
長軸の角度、いわゆる前記図28に示したビームスポッ
ト傾斜角度の高速な変調を実現する。更に前記選択した
光学素子にかける電圧を変更すると、前記図28記載の
ビームスポット偏平率の高速な変調を行う。
【0102】図37では、図33〜図36で説明した光
学素子を組み合わせたスポット形状変調器460の動作
を示した。510,520,530,540は光軸49
1を中心として45度ずつ回転させた光学素子である。
図28記載のビームスポット傾斜角度変調の仕様に合わ
すには、必要な角度に回転させた前記光学素子を、追加
することによって達成する。550はビームがスポット
形状変調器460を透過後、スポット形状を見るために
配置したビームを透過しないスクリーンである。例えば
ビームスポットの形状が540を透過する前が完全な円
形であるとする。560は530に、570は540
に、580は510に、590は520に電圧をかける
ことによって形状変更されたビームのスポット形状であ
る。
【0103】図38,図39は、副走査方向の変調器4
70を構成する光学素子の一例を示した。図39は図3
8の光学素子を上から見た図である。471,472
は、図33で図示している461,462と同じ透明電
極である。473は前記透明な非EO材料を用いて作っ
た光学部品、474は前記EO材料を用いて作った光学
部品である。475は、電気的な信号を発生する装置4
21と、前記透明電極471とをつなぐ導電線である。
476は前記電極472とグランド等の基底電圧を持つ
端子とをつなぐ導電線である。
【0104】図40,図41は、前記副走査方向の変調
器470を構成する光学素子の動作原理を示した図であ
る。電極471と電極472の電位差を同じにすると、
前記光学素子を透過する前のビームスポット44の光軸
491上の位置と、透過後のビームスポット45の位置
は同じである。しかし、例えば前記電極471の電圧を
電極472よりも高くすると光軸上のずれ497を生じ
る。この光学素子を図32記載の光軸491上に置き、
副走査方向にずれるように調整することにより図28の
副走査方向への高速な変調を実現することができる。前
記副走査方向変調器460,スポット形状変調器470
の実施例としてEO材料を応用したものを示したが、そ
のほかに液晶シャッタを利用してビームの進行方向及び
スポット形状を変調させるもの、圧電体を利用して光学
素子を物理的に微小変動させることにより変調させるも
のや、回折格子やナイフのエッジ等ビームの波動として
の性質を利用して変調させるものなどがある。
【0105】図45では、図32の感光体ドラム486
に図20で説明した画素領域1040を中心とした露光結果
を示す。
【0106】図46では、本発明と従来の画像形成装置
による画像の理想的な輪郭部の露光結果を示す。1は画
像の理想的な輪郭部を表した図である。2は本発明の画
像形成装置によるビームで照射した結果、3は従来の画
像形成装置によるビームで照射した結果、4は画像の理
想的な輪郭部、5は照射したビームのスポットを表して
いる。本発明により、画像の理想的な輪郭部を再現でき
る画像形成装置を実現可能にした。
【0107】図42には、変調信号と感光体ドラム上に
於けるビームの照射状態との関係を示す。721,72
2,723は、それぞれ図1記載の主走査方向変調信号
生成装置370がビーム発振器450に送る主走査方向
及びビーム照射量変調信号を含む画像信号,スポット形
状変調信号生成装置380がスポット形状変調器460に
送るスポット形状変調信号,副走査方向変調信号生成装
置390が副走査方向変調器470に送る副走査方向変
調信号である。前記信号721,722,723の縦軸は
信号の電圧レベル、横軸は時間を表している。493
は、感光体ドラムに対してレーザビームを走査したとき
の露光分布結果に於いて、ある閾値でスライスした前記
露光分布の広がりを表している。497は、信号722
が立ち上がった時の感光体ドラム上に於けるレーザビー
ムのスポット形状を表している。495は、感光体ドラ
ム上に於けるレーザビームのスポット形状を表してい
る。前記493,495,497について補足しておく
と、図面向かって左から右方向が主走査方向、上から下
方向が副走査方向である。
【0108】信号721の立ち上がっている時間を変え
ることにより、前記露光分布の主走査方向の幅を変え、
前記信号の電圧レベルを変えることにより、レーザビー
ムの照射量が変わりビームのスポット半径を変えるの
で、結果として前記露光分布の副走査方向の幅を変え
る。ここで、画素クロックより充分小さい周波数でパル
スを発生させても、副走査方向の幅を変えることもでき
る。図32記載のスポット形状変調器を構成する光学部
品に、それぞれ722のような信号を送ると、スポット
形状497を得ることができる。更に、信号電圧レベル
を変えることにより、スポット形状497の偏平率を変
えることができる。信号723の電圧レベルを図に示す
ように変えると、感光体ドラム上のビームを照射する走
査線488からずれた位置にビームを照射することがで
きる。
【0109】図43には、一画素領域にベクトルの端点
が存在する場合のエッジ情報算出方法を示した。321
0は一画素領域、3220はベクトルの端点、3230
は前記一画素領域内の白領域、3240は前記1画素領
域内の黒領域、3250,3260はベクトルで表現す
る図形の輪郭線、3270は前記黒領域の重心点、32
80は輪郭線3250,3260のなす角の二等分線で
ある。この1画素領域3210に於ける変調量は、以下
のようにして算出する。先ず、黒領域3240の重心点32
70を算出し、主,副走査方向への変調量,ビームの照
射量を算出する。次に、輪郭線3250,3260のな
す角θの二等分線3240を算出し、前記二等分線32
40の主走査線に対する傾き角度を、図28記載のビー
ムスポット傾斜角度とする。更に、輪郭線3250,3
260のなす角θとビームスポットの偏平率には、1対
1の関係があり、この関係を利用してビームスポットの
偏平率を算出することができる。これを式に表すと、
【0110】
【数10】 ビームスポット偏平率R=E×θ …(数10) となる(E:実定数)。
【0111】図44には、図43に示した1画素領域の
露光結果を示した。3210は図32記載の1画素領域
3210と同じ領域である。本発明を用いると、楔型突
出部分の先端を鋭くすることができる。
【0112】
【発明の効果】本発明における片寄り情報を利用して、
1画素内で微細なビーム照射状態を制御するので高精彩
な印字出力が可能になる。更に1つの片寄り情報を用い
て複数の変調器を制御できるために構成が単純化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す概略図。
【図2】片寄り情報算出装置の構成を示す概略図。
【図3】主走査方向及びビーム照射量変調信号生成装置
の内部構成例。
【図4】スポット形状変調信号生成装置の内部構成例。
【図5】副走査方向変調信号生成器の内部構成例。
【図6】片寄り情報の一例である重心座標の算出例。
【図7】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図8】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図9】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図10】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図11】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図12】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図13】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図14】重心座標の他の算出方法を示す説明図。
【図15】重心座標を記憶する記憶装置内のデータ構造
図。
【図16】片寄り情報算出装置での非エッジ部分のエッ
ジ情報算出処理フロー。
【図17】片寄り情報算出装置での非エッジ部分のエッ
ジ情報算出処理フロー。
【図18】重心情報と変調量との関係を表すテーブルの
一例。
【図19】黒領域の片寄りを表す重心情報と各変調量と
の関係を示す図。
【図20】片寄り情報算出方法の他の実施例。
【図21】片寄り情報算出方法の他の実施例。
【図22】片寄り情報算出方法の他の実施例。
【図23】片寄り情報算出方法の他の実施例。
【図24】片寄り情報算出装置で算出したエッジ部分の
エッジ情報から、非エッジ部分のエッジ情報を算出する
処理フロー。
【図25】片寄り情報算出装置で算出したエッジ部分の
エッジ情報から、非エッジ部分のエッジ情報を算出する
処理フロー。
【図26】片寄り情報算出装置で算出したエッジ部分の
エッジ情報から、非エッジ部分のエッジ情報を算出する
処理フロー。
【図27】エッジ情報と変調量との関係を表すテーブ
ル。
【図28】テーブル内に記載されている変調量と実際の
ビームの照射状態の関係を示す一例。
【図29】エッジ部分のエッジの角度α(k),画素濃度
β(k)と、このエッジ部分の主走査方向隣の非エッジ部
分のエッジの角度α,画素濃度βの関係を表したテーブ
ル。
【図30】本発明を適用した別の構成例を示す。
【図31】画像信号生成送信装置の一例。
【図32】本発明をレーザプリンタに応用した場合の各
変調器の構成例。
【図33】スポット形状変調器を構成する光学素子の一
例。
【図34】スポット形状変調器を構成する光学素子の一
例。
【図35】スポット形状変調器の動作原理を示す図。
【図36】スポット形状変調器の動作原理を示す図。
【図37】光学素子を組み合わせたスポット形状変調器
の動作説明図。
【図38】副走査方向の変調器を構成する光学素子の一
例図。
【図39】副走査方向の変調器を構成する光学素子の一
例図。
【図40】副走査方向の変調器を構成する光学素子の動
作原理図。
【図41】副走査方向の変調器を構成する光学素子の動
作原理図。
【図42】変調信号と感光体ドラム上に於けるビームの
照射状態との関係を示す図。
【図43】一画素領域にベクトルの端点が存在する場合
のエッジ情報算出方法を示す図。
【図44】1画素領域の露光結果を示す図。
【図45】感光体ドラムに画素領域を中心として露光し
た露光結果を示す図。
【図46】本発明と従来の画像形成装置による画像の理
想的な輪郭部の露光結果を示す図。
【図47】従来技術(特開平5−103198 号記載)の構成
例。
【図48】片寄り情報の一つである重心座標の算出例を
用いて、実際にレーザビームプリンタの感光体ドラムに
ビーム照射した結果を示す図。
【符号の説明】
360…片寄り情報算出装置、370…主走査方向及び
ビーム照射量変調信号生成装置、380…スポット形状
変調信号生成装置、390…副走査方向変調信号生成装
置、450…ビーム発振器、460…スポット形状変調
器、470…副走査方向変調器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/22 670 P 9377−5H H04N 1/23 103 B (72)発明者 丸尾 成司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字または図形を含む画像情報を出力する
    出力装置を制御する画像形成制御装置において、 上記出力装置に出力するために入力される画像情報から
    上記出力装置の出力のための1画素内の所定濃度の片寄
    りを示す片寄り情報を算出する片寄り情報算出部と、 上記片寄り情報に基づいて変調信号を生成する変調信号
    生成部と、 上記変調信号に基づいて出力装置を制御する制御部とを
    有することを特徴とする画像形成制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記画像情報は、ベクトル情報であることを特徴とする
    図形形成制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 上記画像情報は、ビットマップ情報であることを特徴と
    する図形形成制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、 上記片寄り情報は、所定濃度の重心位置を表す情報であ
    ることを特徴とする図形形成制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、 上記変調信号生成部は、主走査方向,副走査方向,スポ
    ット形状及び照射量のうち少なくとも1つの変調信号を
    生成することを特徴とする図形形成制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、 上記制御部は、主走査方向,副走査方向,スポット形状
    及び照射量のうち少なくとも1つを制御するための光学
    系装置を制御することを特徴とする図形形成制御装置。
  7. 【請求項7】文字または図形を含む画像情報を出力する
    出力装置に画像情報を出力するための画像情報を生成す
    るデータ処理部と、 上記画像情報、他のデータまたは命令を保持する記憶部
    と、 上記画像情報から上記出力装置の出力のための1画素内
    の所定濃度の片寄りを示す片寄り情報を算出する片寄り
    情報算出部と,上記片寄り情報に基づいて変調信号を生
    成する変調信号生成部と,上記変調信号に基づいて出力
    装置を制御する制御部とを有する画像形成制御部とを有
    することを特徴とするデータ処理装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、 上記画像情報は、ベクトル情報であることを特徴とする
    データ処理装置。
  9. 【請求項9】請求項7において、 上記画像情報は、ビットマップ情報であることを特徴と
    するデータ処理装置。
  10. 【請求項10】請求項7,8または9において、 上記片寄り情報は、所定濃度の重心位置を表す情報であ
    ることを特徴とするデータ処理装置。
  11. 【請求項11】請求項7,8,9または10において、 上記変調信号生成部は、主走査方向,副走査方向,スポ
    ット形状及び照射量のうち少なくとも1つの変調信号を
    生成することを特徴とするデータ処理装置。
  12. 【請求項12】請求項7,8,9,10または11にお
    いて、 上記制御部は、主走査方向,副走査方向,スポット形状
    及び照射量のうち少なくとも1つを制御するための光学
    系装置を制御することを特徴とするデータ処理装置。
  13. 【請求項13】外部から入力される文字または図形を含
    む画像情報を出力する出力装置において、 上記画像情報から上記出力装置の出力のための1画素内
    の所定濃度の片寄りを示す片寄り情報を算出する片寄り
    情報算出部と,上記片寄り情報に基づいて変調信号を生
    成する変調信号生成部と,上記変調信号に基づいて出力
    装置を制御する制御部とを有する画像形成制御部とを有
    することを特徴とする画像出力装置。
  14. 【請求項14】請求項13において、 上記画像情報は、ベクトル情報であることを特徴とする
    画像出力装置。
  15. 【請求項15】請求項13において、 上記画像情報は、ビットマップ情報であることを特徴と
    する画像出力装置。
  16. 【請求項16】請求項13,14または15において、 上記片寄り情報は、所定濃度の重心位置を表す情報であ
    ることを特徴とする画像出力装置。
  17. 【請求項17】請求項13,14,15または16にお
    いて、 上記変調信号生成部は、主走査方向,副走査方向,スポ
    ット形状及び照射量のうち少なくとも1つの変調信号を
    生成することを特徴とする画像出力装置。
  18. 【請求項18】請求項13,14,15,16または1
    7において、 上記制御部は、主走査方向,副走査方向,スポット形状
    及び照射量のうち少なくとも1つを制御するための光学
    系装置を制御することを特徴とする画像出力装置。
  19. 【請求項19】画像の輪郭部を近似したベクトル情報か
    ら画像のエッジ部分に相当する一画素領域のエッジ情報
    を算出するステップと、 上記エッジ情報に主走査方向の位置情報を用いて画像情
    報を生成するステップとを有することを特徴とする画像
    情報生成方法。
  20. 【請求項20】請求項19において、 上記エッジ部分の上記エッジ情報を保持するステップと
    を有するが像情報生成方法。
JP6283119A 1994-11-17 1994-11-17 画像形成制御装置、それを用いたデータ処理装置,画像出力装置および画像形成制御方法 Pending JPH08149262A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218730A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 光走査光学系の計測方法及び計測装置
US11942305B2 (en) 2021-08-10 2024-03-26 Nuflare Technology, Inc. Data generation method, charged particle beam irradiation device, and computer-readable recording medium

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