JPH0814895A - 傾斜計 - Google Patents

傾斜計

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JPH0814895A
JPH0814895A JP17048894A JP17048894A JPH0814895A JP H0814895 A JPH0814895 A JP H0814895A JP 17048894 A JP17048894 A JP 17048894A JP 17048894 A JP17048894 A JP 17048894A JP H0814895 A JPH0814895 A JP H0814895A
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JP
Japan
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inclinometer
hall element
case
magnet
central axis
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Application number
JP17048894A
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English (en)
Inventor
Akihiro Soeda
章裕 添田
Koji Sakata
光児 坂田
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一体で鉛直線から全方位の傾斜角に対応し
た電気信号を得ることを可能にすると共に、小型、堅牢
で、しかも外乱の影響を受け難い傾斜計を提供する。 【構成】 この傾斜計本体10の内部にはダンピング液
体21が充填され、その中に上部板13に螺合された調
整ねじ15の下端部に吊り材16を介して振子体17が
吊下されている。振子体17の下端部には、永久磁石1
8が埋設されている。この永久磁石18に対し、所定の
間隔を存して、ホール素子14が下部板12の中央部に
固設されている。傾斜計本体10が傾斜すると、振子体
17は吊り材16の上端を中心として直ちに鉛直姿勢を
とるように応動するため、ホール素子14に対する磁石
18の相対的位置が傾斜角度に応じて変位する。この変
位に応じてホール素子14から発生するホール電圧を検
出することで傾斜角に対応した電気信号を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛直軸からの傾斜角を
測定する傾斜計に関し、より詳しくは、鉛直軸からいず
れの方位に傾斜しても、鉛直軸からの傾斜角に対応した
出力信号を得ることができる傾斜計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】地盤の変動や建築物の傾きを測定する傾
斜計としては、例えば実公平4−22255号公報に開
示されているように、被測定対象と一体に傾斜する固定
部に振子部の上端部を揺動可能に支持し、両面に歪ゲー
ジを添着した起歪板の上端を前記固定部に固定し、この
起歪板の下端部を前記振子部の上端に係合し、被測定対
象の物理的変位により固定部が傾斜したときに、振子部
が鉛直方向を維持しようとする力によって起歪板を固定
部の傾斜角に応じて撓ませ、この撓みに応じて発生する
ひずみゲージの電圧値をホイートストンブリッジなどに
より検出し、この電圧値から被測定対象の傾斜角を算出
する構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の傾斜計は、起歪板を固定部の傾斜に応じて撓ませる
振子部の揺動方向が一方向に限定されているため、鉛直
平面内の傾斜角だけしか測定できない。そこで、被測定
対象の全方位の傾斜を測定しようとする場合は、上記構
成の傾斜計を2台組合わせ、この各傾斜計で測定された
測定結果を演算処理することにより、鉛直軸からの傾斜
角を求めるようにしていた。
【0004】しかし、このような傾斜角測定方式では、
2台の傾斜計を組み合わさなければ全方位の傾斜を測定
することができないため、各傾斜計を被測定対象に配置
するに際しては、各傾斜計の振子部の揺動方向が互いに
直角となる状態に配置しなければならず、その配置作業
が煩雑になるほか傾斜計が大型化する問題がある。ま
た、各傾斜計で測定した傾斜データを演算して、真の傾
斜角を算出するための演算装置が必要になり、この演算
装置の演算誤差になどによって傾斜角測定の信頼性を低
下させる可能性が高くなるという問題があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、単一体で鉛直線から全
方位の傾斜角に対応した電気信号を得ることを可能にす
るとともに、小型で且つ堅牢で、しかも外乱の影響を受
けにくく、信頼性の高い傾斜計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、密閉ケースと、この密閉ケース
内にあって常に鉛直姿勢を維持するように支持体により
あらゆる方向に揺動可能に支持された揺動体と、前記揺
動体の上端または下端のいずれか一方に取付けられた磁
石と、前記密閉ケースの中心軸線上であって前記磁石か
ら所定間隔離して対向するように前記密閉ケースに一体
的に設置されたホール素子とを備え、前記密閉ケースが
どの方位に傾斜しても、鉛直軸と前記密閉ケースの中心
軸とのなす角度に対応した出力信号を前記ホール素子よ
り得るように構成したことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の発明は、前記揺動体の支
持体が、線状可撓材から構成されていることを特徴とす
るものである。また、請求項3の発明は、前記線状可撓
材を介して前記揺動体に連結された状態で前記密閉ケー
スに設けられ、前記揺動体の前記密閉ケースの中心軸線
方向に移動することにより前記磁石と前記ホール素子間
の間隔を調整する調整手段を更に設けたことを特徴とす
るものである。
【0008】また、請求項4の発明は、前記揺動体を、
前記調整手段から前記線状可撓材を介して吊下される振
子体から構成したことを特徴とするものである。また、
請求項5の発明は、前記揺動体を液体中に浮遊するフロ
ートをもって構成したことを特徴とするものである。ま
た、請求項6の発明は、前記揺動体の支持体が、前記密
閉ケース内の中心軸線上に設けた枢支ピンと、この枢支
ピンの先端に全方位に揺動可能に枢支したリング部材と
により構成されていることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項7の発明は、前記揺動体の支
持体が、前記密閉ケース内の中心軸線上に設けた自在継
手により構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、前記密閉ケース内にダンピン
グ液体を所定の空気溜め空間をあけて充填したことを特
徴とするものである。
【0010】また、請求項9の発明は、所定量のダンピ
ング液体が充填された密閉ケースと、前記密閉ケースの
中心軸線上に所定間隔離して配置した磁石およびホール
素子と、前記密閉ケース内に配設された下方に膨出する
回転凹面状の皿と、前記皿上に前記密閉ケースの傾斜に
伴い転動して前記磁石から前記ホール素子への磁界を変
化させる磁性体からなる球体とを備え、前記密閉ケース
がどの方位に傾斜しても、鉛直軸と前記密閉ケースの中
心軸とのなす角度に対応した出力信号を前記ホール素子
より得るようにしたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項10の発明は、前記磁石と一
体化されて前記密閉ケースに螺合され、回動操作するこ
とにより前記磁石を前記密閉ケースの中心軸線方向に移
動させ前記ホール素子との間隔を調整する調整手段を設
けたことを特徴とするものである。また、請求項11の
発明は、前記ホール素子の前記磁石と対向する側と反対
のホール素子近傍に前記磁石からの磁束を有効に誘導す
る磁性部材を更に設けたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項12の発明は、定電圧発生回
路により定電圧化された電圧を前記ホール素子に印加
し、前記ホール素子から発生するホール電圧を差動増幅
回路により差動増幅することにより、温度変化による出
力変動を抑制するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0013】
【作用】上記のように構成された傾斜計は、密閉ケース
が被測定対象の傾斜につれて鉛直軸線からいずれかの方
位に傾斜すると、支持体により全方位に揺動可能に支持
された揺動体が鉛直姿勢へ速かに良好に応動し、ホール
素子に対する磁石の相対的位置が傾斜角度に応じて変位
するから、ホール素子から発生するホール電圧を検出す
ることにより、単一の傾斜計で鉛直軸線いずれの方位に
傾斜しても鉛直軸と傾斜計の中心軸間の角度に対応した
電気信号を得ることが可能になる。
【0014】また、調整手段で磁石とホール素子間の間
隔を調整することにより、ホール素子からの出力電圧を
適宜調整できる。また、密閉ケース内に所定の空気溜め
空間をあけてダンピング液体を充填することにより、傾
斜計に加わる振動や衝撃などの外乱の影響を低減でき、
また温度上昇によるダンピング液体の膨張に伴う密閉ケ
ース内の圧力上昇を吸収することができる。
【0015】また、ホール素子の近傍に磁性部材を配置
することにより、磁石からホール素子への有効磁束密度
の変化率が大きくなり、より高精度な傾斜角の測定が可
能になる。また、ホール素子から発生するホール電圧
(ホール起電力)を差動増幅回路で増幅することによ
り、温度変化に伴うドリフト成分を除去でき、信頼性の
高い傾斜角の測定が可能になる。
【0016】また、本発明においては、密閉ケースに設
けた磁石とホール素子間に回転凹面を有する皿上で磁性
球体を傾斜に応じ転動させてホール素子に加わる磁界を
変化させることにより、ホール素子から傾斜に対応した
電気信号を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明に係る傾斜計の第1の
実施例の全体構成を示す縦断面図である。この図1にお
いて、全体符号10で示す傾斜計本体は、アクリル等の
樹脂材から成形された筒状の密閉ケースとしてのケース
11と、このケース11の下端開口を密封するアクリル
等の樹脂材から成形された下部板12およびケース11
の上端開口を密封するアクリル等の樹脂材から成形され
た上部板13とにより密閉空間を形成する。
【0018】下部板12の下面中央に形成した凹部12
a内には、ケース11の中心軸線上に位置してホール素
子14が固定配置されている。上部板13の中央には、
ケース11の中心軸線Lに一致させて水密に螺合した調
整手段としての調整ねじ15が設けられており、この調
整ねじ15のケース11内に突出した下端部中心には、
可撓性を有する細線状の支持体としての吊り材16が固
着され、この吊り材16の垂下端には、上端中央を固着
することにより3〜5g程度の揺動体としての振子体1
7が鉛直に吊下されている。この振子体17の下端部中
央には、永久磁石18が埋設されている。
【0019】下部板12の下面には、永久磁石18の磁
束B(図2参照)をホール素子14に対し直角に有効に
誘導させるための磁性部材19が添着されている。上記
ケース10内には、所定の空気溜め空間20を存してシ
リコンオイル等のダンピング液体21が充填されてい
る。
【0020】前記調整ねじ15は、ホール素子14と永
久磁石18間の間隔を調節するものであり、これによ
り、ホール素子14のホール電圧を調整できる。また、
前記ダンピング液体21は、揺動体としての振子体17
に作用する振動を抑制して微小振動、衝撃等の外乱に対
する応答を低減させるためのものであり、さらに、空気
溜め空間20は、ダンピング液体21の温度の上昇に伴
う熱膨張を吸収してケース11内の圧力上昇を抑制する
ものである。
【0021】図1において、22は前記傾斜計本体10
の下端に一体的に結合した回路収容部であり、この回路
収容部22は、傾斜計本体10のケース11より長い合
成樹脂製の円筒状のケース23と、このケース23の上
端開口を閉塞し、傾斜計本体10の下部板12の下面に
結合される合成樹脂製の円板状の結合材24と、ケース
23の下端開口を閉塞する合成樹脂製の蓋部材25と、
ケース23内に収容され、前記結合部材24と蓋部材2
5間に差し渡し状態に支持された回路基板26とから構
成されている。
【0022】前記回路基板26には、後述するホール素
子14に一定電圧の電力を供給する定電圧発生回路、ホ
ール素子14から発生するホール電圧を増幅する差動増
幅回路、差動増幅回路の出力を増幅する増幅回路、バッ
ファ回路及びこれらの各回路に電力を供給する電源回路
をそれぞれ構成する回路部品26aが実装されている。
【0023】また、蓋部材25には、ケーブル取付部材
27によって信号及び電源用ケーブル28の端部が結合
されている。このケーブル28の信号用及び電源用の各
芯線28aは、回路基板26に設けた信号出力端子及び
電源端子(いずれも図示省略)に接続され、さらに回路
基板26とホール素子14間は、リード線29により接
続されている。
【0024】次に、回路基板26に実装された各種回路
の具体的構成を図2に基づいて説明する。図2におい
て、30はDC24Vの電圧をDC12Vの電圧に変換
する電源回路であり、この電源回路30の出力端には、
ホール素子14に供給される所定の定電圧を発生する定
電圧レギュレータ(定電圧発生回路)31が接続されて
いる。
【0025】定電圧レギュレータ31は、スイッチング
トランジスタ31aと、抵抗R1とR2により検出した
出力電圧とツェナーダイオード31bで設定される基準
電圧とを比較して出力電圧が一定となるようにトランジ
スタ31aのゲートを制御するオペアンプ31cとから
構成され、この定電圧レギュレータ31の出力端には、
ホール素子14が接続されている。
【0026】32はホール素子14に永久磁石18の磁
界をかけることにより、ホール素子14から発生する電
圧(ホール起電力)の差分を増幅する差動増幅回路であ
り、この差動増幅回路32は、オペアンプ32aから構
成され、ホール素子14に発生する温度および外乱によ
るドリフト成分を相殺して傾斜角に相当する電圧成分の
みを取り出すようになっている。
【0027】また、差動増幅回路32の出力側には、こ
れらの出力電圧を増幅する反転増幅回路33が接続され
ており、この反転増幅回路33は、差動増幅回路32か
らの出力電圧を反転増幅するオペアンプ33aと、振子
体17の鉛直方向がケース11の中心軸線に一致して永
久磁石18がホール素子14に正対しているときに増幅
回路33の出力が零となるようにオペアンプ33aの出
力を調整する零調用可変抵抗33bとゲインを決定する
入力抵抗33cと、帰還抵抗33dとから構成されてい
る。また、増幅回路33の出力側には、オペアンプ34
aからなるバッファ回路34が接続されており、このバ
ッファ回路34の出力信号は、ケーブル28を通して不
図示の傾斜角測定計等へ送出される。
【0028】次に、上記のように構成された第1の実施
例の動作について説明する。この傾斜計は、被測定部位
に設置されて、傾斜角度を検出する状態にあるものとし
てその動作について説明する。図1において、被測定対
象に傾斜が発生しない場合は、ケース11、回路収容部
22を含めた傾斜計本体10全体の中心軸線Lは、鉛直
軸と一致している。その結果、常に鉛直姿勢を保つ振子
体17の軸線はケース11の中心軸Lと一致する状態に
おかれ、且つ永久磁石18は、ホール素子14に正対し
ているため、定電圧レギュレータ31から定電圧を印加
することによりホール素子14に流れる電流Iの方向に
対し永久磁石18の磁束Bが直角に加えられると、ホー
ル素子14から発生するホール電圧Vは最大となる。
【0029】図3は、横軸に傾斜角度、縦軸に出力電圧
(V)を取って表わしたホール素子14の出力特性を示
すもので、ホール素子14の出力電圧Vは、傾斜角度が
0度のときに最大となり、傾斜角度が0度を中心にして
(+)方向および(−)方向へ増加するにつれて図示の
ように減少する。このホール電圧は、差動増幅回路32
において増幅され、温度その他のドリフト成分を相殺し
た後、反転増幅回路33に入力される。この反転増幅回
路33では、差動増幅回路32からの出力電圧をオペア
ンプ33aで反転することにより、傾斜角がゼロのとき
のホール素子14の出力を零にする。
【0030】一方、図1において、回路収容部22を含
めた傾斜計本体10全体が矢印Aで示す左方向へ傾いた
とすると、吊り材16により吊下され、且つダンピング
液体21内に浸漬されている振子体17は、鉛直姿勢を
保ったまま、その下端側がホール素子14に対し傾斜角
度に応じて中心軸線Lから左方向へ相対的に変位する。
これに伴い永久磁石18からホール素子14に直角に加
えられる有効磁束数Bが永久磁石18の相対変位量に応
じて減少し、ホール素子14から発生するホール電圧V
も減少する。
【0031】このホール電圧Vが差動増幅回路32に入
力されると、温度および外乱によるドリフト成分が除去
され、傾斜角度に応じた成分のみが反転増幅回路33に
出力される。反転増幅回路33では、差動増幅回路32
からの出力電圧をオペアンプ33aにより反転すること
により、図3に示す出力特性と正反対の出力電圧V′に
変換する。即ち、傾斜角度がゼロのときの出力電圧Vを
0に傾斜角度が大きくなるにつれ、その角度に応じて増
加する出力電圧に変換することになる。
【0032】反転された出力電圧V′は、バッファ回路
34及びケーブル28を通して傾斜計本体10外の傾斜
角演算部(不図示)に送出され、傾斜角が演算される。
このときの傾斜角θの演算は、次に示す3次の多項式に
より求められる。 θ=αV′3+βV′2+γV′+δ ただし、α,β,γ,δは多項式の3次、2次、1次お
よび0次の係数である。
【0033】以上のように、この第1実施例において
は、ケース11内の中心軸線L上に、上部板13の中央
部に螺合した調整ねじ15に細線状の可撓性を有する吊
り材16により振子体(揺動体)17を常に鉛直姿勢を
保つように揺動可能に吊持し、この振子体17の下端部
に埋設した永久磁石18の磁束と直交するホール素子1
4を下部板12の下面に設置してある。
【0034】ケース11が被測定対象の傾きに応じて鉛
直軸から任意の方位に傾斜したときに、永久磁石18と
ホール素子14との相対的位置を変化させることによ
り、ホール素子14と直交する永久磁石18からの有効
磁束数を変化させ、このときのホール素子14に発生す
るホール電圧値から傾斜角を検出できるようにしている
から、被測定対象に設置された傾斜計が鉛直軸からいず
れの方位に傾斜しても、その傾斜角度を測定することが
できるとともに、振子体17は、吊り糸あるいはピアノ
線のような細線状の可撓性を有する吊り材16により吊
持されているから、傾斜に対する振子体17の機械的応
答性が良好となり、摩擦摺動部分が存在しないから、ヒ
ステリシス特性が頗る良好であり、高精度の傾斜角測定
が実現可能になる。
【0035】また、この第1の実施例においては、振子
体17は、調整ねじ15によりケース11の上部板13
に支持されているから、この調整ねじ15を回動操作し
てホール素子14と永久磁石18との間の間隔を調整す
ることにより、ホール素子14から発生するホール電圧
を最適値に調節することができる。さらに、この第1の
実施例においては、振子体17をケース11内に充填し
たダンピングオイル21に浸漬することにより、傾斜計
本体22等に加えられる衝撃やその他の外乱に対する影
響を低減でき、耐振動性能が良好な傾斜計を提供するこ
とができる。
【0036】また、この第1の実施例においては、ホー
ル素子14に加えられる電圧を定電流発生回路に比べて
構成が簡略で、小型軽量な定電圧レギュレータ31によ
り定電圧化し、且つホール素子14から出力されるホー
ル電圧を差動増幅回路32により増幅するように構成し
てあるから、温度変化に伴うドリフトが極めて少なく全
体の回路構成を頗る簡略且つ小形にすることができる。
またさらに、振子体17の吊り材16をピアノ線、釣り
糸などの高張力な材質で構成することにより、十分な強
度をもたせることができる。
【0037】さらに、ケース11、下部板12、上部板
13および振子体17に線膨張係数の近い材質を用いる
ことにより、温度変化に伴う部材間の膨張・収縮による
変形等の影響を低減できる。また、ケース11内に空気
溜め空間20を設けることにより、ケース11内の圧力
上昇を抑えることができる。また、永久磁石18と対向
するホール素子14の反対側に近接して磁性部材19を
設けることにより、ホール素子14に対し永久磁石18
の磁束を有効に作用させることができる。また、この実
施例における傾斜計本体10は、構成部品数を少なくで
き、その製作が容易になるとともに、低コスト化でき
る。
【0038】(第2の実施例)図4は、本発明に係る傾
斜計の第2の実施例の要部構成を示す縦断面図である。
図4において、40は傾斜計本体であり、この傾斜計本
体40には、アクリル等の合成樹脂材から成形された円
筒状の第1ケース41と、この第1ケース41の下端開
口を閉塞する下部板42と、第1ケース41の上端開口
を閉塞する上部板43とにより密閉室が形成されてい
る。
【0039】上部板43の上面中央に形成した凹部43
a内には、第1ケース41の中心軸L上に位置してホー
ル素子44が固着され、下部板42の中央には、第1ケ
ース41の中心軸線Lに一致させて水密に調整ねじ45
が螺合されている。この調整ねじ45のケース内の突出
端には、可撓性と所要の剛性を有する細線状の支持体と
しての連結材46を介して、アクリル等の合成樹脂材か
ら成形されたフロートからなる振子体47がその下端に
連結されている。
【0040】この振子体47の上端に永久磁石48が取
付けられている。上部板43の上面には、永久磁石48
の磁束をホール素子44に対し直角に有効に誘導させる
ようにするための磁性部材49が介挿されている。第2
ケース51は、上部板43上に固着された蓋部材50に
より下部開口が閉塞され、上面は閉鎖されている。第1
ケース41及び第2ケース51内には、シリコンオイル
等のダンピング液体52が、第2ケース51内の上部に
空気溜め空間53を設けて充填されている。
【0041】前記第1ケース41と第2ケース51間
は、上部板43、磁性部材49および蓋部材50を貫通
して形成した通路54によって連通されている。また、
第1ケース41内の振子体47は、ダンピングオイルよ
りなるダンピング液体52により与えられる浮力によっ
て常に鉛直姿勢を保持できるようになっている。
【0042】次に、上記のように構成された第2の実施
例の動作について説明する。図4において、傾斜計本体
40が被測定対象の傾斜により矢印B方向に傾いたとす
ると、振子体47は鉛直姿勢を保ったまま、その上部側
がホール素子44に対し傾斜角度に応じて中心軸線Lか
ら右方向へ相対的に変位する。これに伴い永久磁石48
からホール素子44に直角に加えられる有効磁束数が永
久磁石48の相対変位量に応じて減少し、ホール素子4
4から発生するホール電圧も減少する。
【0043】従って、このホール電圧を図2に示す差動
増幅回路32、反転増幅回路33およびバッファ回路3
4を通過させることにより、被測定対象の傾斜角度に応
じた出力信号を得ることができる。このような第2の実
施例によれば、上記第1の実施例と同様な作用効果が得
られるほか、第1の実施例の振子体17に比べてフロー
ト式の振子体47を軽量化でき、強度上あるいは運搬上
優位となる。
【0044】(第3の実施例)図5は、本発明に係る傾
斜計の第3の実施例の要部構成を示す概略縦断面図であ
る。図5において、60は傾斜計本体であり、この傾斜
計本体60は、底部が閉鎖されたアクリル等の合成樹脂
材からなる有底円筒状のケース61と、このケース61
の上端開口を閉塞する蓋部材62とを有している。
【0045】また、傾斜計本体60は、蓋部材62の上
面中央に形成した凹部62a内にケース61の中心軸線
L上に固定したホール素子63と、ケース61内の略中
間部に中心軸線Lと直角に配設した支持体の一部である
ステー64と、このステー64の中央部においてケース
61の中心軸線Lと軸線を一致させて突設した支持体の
一部である枢支ピン65と、この枢支ピン65の先端に
中心軸線Lからいずれの方位にも揺動できるように枢支
したリング部材66と、このリング部材66の上下部に
中心軸線Lと軸線を一致させて固設した棒状の揺動体と
しての上部揺動部材67と下部揺動部材68を有してい
る。
【0046】この上部揺動部材67の上端には、永久磁
石69が固着され、下部揺動部材68の下端には、両揺
動部材67,68が常に鉛直姿勢を保つように作用する
おもり70が固着されている。ケース61内には、シリ
コンオイル等のダンピング液体71がケース61内の上
部空気溜め空間72が形成される量だけ充填されてい
る。蓋部材62の上面には、永久磁石69の磁束をホー
ル素子63に対し直角に有効に誘導させるための磁性部
材73が固着されている。
【0047】このように構成された第3の実施例の動作
について説明する。図5において、傾斜計本体60が被
測定対象の傾斜により矢印C方向に傾いたとすると、リ
ング部材66を含む両揺動部材67,68は、支持体と
しての枢支ピン65により鉛直姿勢を保ったままにおか
れるが、永久磁石69に対しホール素子63が相対的に
左方向へ変位する。これに伴い永久磁石69からホール
素子に直角に加えられる有効磁束数が減少し、ホール素
子44から発生するホール電圧も減少する。
【0048】従って、このホール電圧を図2に示す回路
により第1の実施例と同様に処理することで、被測定対
象の傾斜角度に応じた出力信号を得ることができる。こ
のような第3の実施例においても第1実施例とほぼ同様
な作用効果が得られる。なお、第3の実施例では、ホー
ル素子63の永久磁石69に対する上下方向間隔を調整
できるように、上述したように調整ねじを用いることが
望ましい。
【0049】(第4の実施例)図6及び図7は、本発明
に係る傾斜計の第4の実施例の要部構成を示す概略縦断
面図である。図6および図7において、80は傾斜計本
体であり、底部が閉鎖されたアクリル等の合成樹脂材か
らなる有底円筒状のケース81と、このケース81の上
端開口を閉塞する蓋部材82とで密閉ケースが形成され
る。
【0050】この蓋部材82の上面中央に形成した凹部
82a内のケース81の中心軸線L上には、ホール素子
83が固着されており、ケース81内の略中間部には、
中心軸線Lと直角にステー84が橋架され、このステー
84上の中央部には、中心軸線Lと軸線を一致させた状
態で設置した外側リング85aと該外側リング85aの
内側に径方向に突出するピン85bにより支持された内
側リング85cからなる支持体としての自在継手85が
設けられている。
【0051】この自在継手85の内側リング85cの中
心軸線L上には、前記ピン85bと直角な方向に突出す
るピン85dにより揺動可能に揺動部材86が支持され
ている。この揺動部材86の上端にホール素子83と対
向するように永久磁石87が取付けられ、また揺動部材
86の下端には、揺動部材86が常に鉛直姿勢を保つよ
うに作用するおもり88が固着されている。そして、ケ
ース81内には、シリコンオイル等のダンピング液体8
9がケース81内の上部に空気溜め空間89aが形成さ
れる程度まで充填されている。
【0052】蓋部材82の上面には、永久磁石87の磁
束をホール素子83に対し直角に有効に誘導させるため
の磁性部材110が添着されている。このように構成さ
れた第4の実施例の動作について説明する。図6におい
て、傾斜計本体80が被測定対象の傾斜により矢印D方
向に傾いたとすると、揺動部材86は、自在継手85に
より鉛直姿勢を保ったままにおかれるが、永久磁石87
に対しホール素子83が左方向へ変位する。
【0053】これに伴い永久磁石87からホール素子8
3に直角に加えられる有効磁束数が減少し、ホール素子
83から発生するホール電圧も減少する。従って、この
ホール電圧を図2に示す回路により第1の実施例と同様
に処理することで、被測定対象の傾斜角度に対応した出
力信号を得ることができる。このような第4の実施例に
おいても第1の実施例とほぼ同様な作用効果が得られ
る。
【0054】(第5の実施例)図8は、本発明に係る傾
斜計の第5の実施例の要部構成を示す概略縦断面図であ
る。図8においては、90は傾斜計本体であり、アクリ
ル等の合成樹脂材からなる円筒状のケース91と、この
ケース91の下端開口を閉塞するアクリル等の合成樹脂
材からなる下部板92とにより密閉空間が形成されてい
る。
【0055】ケース91の上端開口を閉塞するアクリル
等の合成樹脂材からなる上部板93とにより密閉空間が
形成されている。下部板92の下面に形成した凹部92
a内の中心軸線L上に位置してホール素子94が設置さ
れている。上部板93の中央部には、中心軸線Lと軸線
を一致して調整ねじ95が螺合されており、この調整ね
じ95のねじの先端には、永久磁石96が固着されてい
る。
【0056】ケース91内には、下部板92に近接して
配置され、下方に突出(膨出)する所定径の回転弧面を
有する回転凹面状の皿97と、この回転凹面状の皿97
上に転動可能に載置され、常に中心軸線L上に復帰する
磁性体からなる球体98と、ケース91内に空気溜め空
間100を存するように充填したシリコンオイル等のダ
ンピング液体99とが設けられている。下部板92の下
面には、永久磁石96の磁束をホール素子94に対し直
角に有効に誘導させるための磁性部材101が添着され
ている。
【0057】このように構成された第5の実施例の動作
について説明する。図8において、傾斜計本体90が被
測定対象の傾斜により矢印E方向に傾いたとすると、球
体98が回転凹面状の皿97上を傾きE方向に傾斜角度
に応じて転動する。これに伴い永久磁石96とホール素
子94間の磁路が変化し、ホール素子94に直角に加え
られる磁束も変化するため、ホール素子94から発生す
るホール電圧が傾斜角度に応じて変化する。
【0058】このホール電圧を図2に示す回路により第
1の実施例と同様に処理することで、被測定対象の傾斜
角度に応じた出力信号を得ることができる。このような
第5の実施例においても第1の実施例とほぼ同様な効果
が得られるほか、上記第1〜第4の実施例に示す場合よ
りも、傾斜計の特に上下寸法の寸法を小型化できる効果
がある。
【0059】なお、上記各実施例では、ホール素子に傾
斜角度に応じたホール電圧を発生させるために永久磁石
を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、電磁石を利用することもできる。また、上記各実施
例では密閉ケースとしてアクリル等の合成樹脂材を用い
た場合について説明したが、本発明はこれに限らず、非
磁性体の金属材を用いることもできる。
【0060】また、上記図3に示すホール素子14の出
力特性は、ホール素子14に対し永久磁石18のN極を
対峙させた場合のものを示したが、永久磁石18のS極
をホール素子14に対峙させてもよい。この場合のホー
ル素子14の出力特性は、図2と逆にホール素子14と
永久磁石18とが中心軸線L上で一致しているときにホ
ール電圧がゼロとなり、傾斜角が(+)方向、(−)方
向に行くにしたがい増加する特性となる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、密閉ケースが被測定対象の傾斜につれて
鉛直線からいずれかの方位に傾くと、揺動体(振子体、
フロート、揺動部材)が鉛直姿勢へ速やかに応動し、ホ
ール素子に対する磁石の相対的位置が変位するから、ホ
ール素子から発生するホール電圧を検出することによ
り、単一の傾斜計で鉛直線からいずれの方位に傾斜して
も鉛直線と傾斜計の中心軸線とがなす角度あるいは任意
の角度の変化に対応した電気信号を得ることができる。
【0062】また、請求項2,5または7あるいは8に
記載の発明によれば、揺動体を常に鉛直姿勢に向ける支
持体として、線状可撓材またはリング部材と枢支ピン、
あるいは自在継手など具体的構成は異なるが、いずれの
構成によっても全方位の傾斜角度を測定することができ
る。
【0063】また、請求項6の発明によれば、密閉ケー
ス内に空気溜め空間をあけてダンピング液体を充填する
ことにより、傾斜計に加わる外乱の影響を低減すること
ができるとともに、密閉ケース内の圧力上昇による傾斜
角の検知への悪影響を抑制することができる。
【0064】請求項9の発明によれば、密閉ケースに設
けた磁石とホール素子間に回転凹面を有する皿上で磁性
球体を傾斜に応じ転動させてホール素子に加わる磁界を
変化させる構成とすることにより、より小型の傾斜計を
提供することができる。請求項12の発明によれば、ホ
ール素子の近傍に磁性部材を配置することにより、磁石
からホール素子に達する有効磁束数を向上させることが
でき、高精度の傾斜角測定が可能になる。
【0065】さらに請求項13の発明によれば、ホール
素子への電圧印加を定電圧発生回路により行っているか
ら、定電流発生回路方式に比べ、回路構成が簡素化され
小形化を実現することができると共に、定電圧駆動方式
の難点とされる温度変化に伴って生ずるドリフト成分
も、ホール素子から発生するホール電圧を差動増幅回路
で増幅することにより、除去することができ、信頼性の
高い傾斜角の測定を行うことができる。
【0066】また、いずれの発明においても、従来のひ
ずみゲージ式傾斜計のように、起歪板を変形させる方式
と違って、永久磁石をホール素子に対し相対的に変化さ
せる方式であるため、振子体は小形軽量で済み、しかも
ダンピング液体中に収納してあるから、耐衝撃性、耐振
性に極めて優れた傾斜計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る傾斜計の第1の実施例の全体構成
を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る傾斜計のホール素子へ電圧を供給
する定電圧発生回路及びホール素子から出力される電圧
の処理回路一具体例を示す回路構成図である。
【図3】本実施例に使用されるホール素子の傾斜角に対
する出力特性図である。
【図4】本発明に係る傾斜計の第2の実施例の要部を示
す縦断面図である。
【図5】本発明に係る傾斜計の第3の実施例の要部を示
す縦断面図である。
【図6】本発明に係る傾斜計の第4の実施例の要部構成
を示す概略縦断面図である。
【図7】第4の実施例に適用される自在継手の概略平面
図である。
【図8】本発明に係る傾斜計の第5の実施例の要部構成
を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
10,40,60,80,90 傾斜計本体 11,41,51,61,81,91 ケース 12,42,92 下部板 13,43,93 上部板 14,44,63,83,94 ホール素子 15,45,95 調整ねじ 16 吊り材 17 振子材 18,48,69,87,96 永久磁石 20,53,72,89a,100 空気溜め空間 21,52,71,89,99 ダンピング液体 19,49,73,101,110 磁性部材 30 電源回路 31 定電圧レギュレータ 32 差動増幅回路 33 反転増幅回路 34 バッファ回路 46 連結材 47 振子体 50,62,82 蓋部材 68,69,86 揺動部材 64,84 ステー 65 ピン 66 リング部材 70,88 おもり 85 自在継手 97 回転凹面状の皿 98 球体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケースと、この密閉ケース内にあっ
    て常に鉛直姿勢を維持するように支持体によりあらゆる
    方向に揺動可能に支持された揺動体と、前記揺動体の上
    端または下端のいずれか一方に取付けられた磁石と、前
    記密閉ケースの中心軸線上であって前記磁石から所定間
    隔離して対向するように前記密閉ケースに一体的に設置
    されたホール素子とを備え、前記密閉ケースがどの方位
    に傾斜しても、鉛直軸と前記密閉ケースの中心軸とのな
    す角度に対応した出力信号を前記ホール素子より得るよ
    うに構成したことを特徴とする傾斜計。
  2. 【請求項2】 前記揺動体の支持体が、線状可撓材から
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の傾斜
    計。
  3. 【請求項3】 前記線状可撓材を介して前記揺動体に連
    結された状態で前記密閉ケースに設けられ、前記揺動体
    の前記密閉ケースの中心軸線方向に移動することにより
    前記磁石と前記ホール素子間の間隔を調整する調整手段
    を更に設けたことを特徴とする請求項2に記載の傾斜
    計。
  4. 【請求項4】 前記揺動体を、前記調整手段から前記線
    状可撓材を介して吊下される振子体から構成したことを
    特徴とする請求項1,2または3に記載の傾斜計。
  5. 【請求項5】 前記揺動体を液体中に浮遊するフロート
    をもって構成したことを特徴とする請求項1,2または
    3に記載の傾斜計。
  6. 【請求項6】 前記揺動体の支持体が、前記密閉ケース
    内の中心軸線上に設けた枢支ピンと、この枢支ピンの先
    端に全方位に揺動可能に枢支したリング部材とにより構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の傾斜
    計。
  7. 【請求項7】 前記揺動体の支持体が、前記密閉ケース
    内の中心軸線上に設けた自在継手により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の傾斜計。
  8. 【請求項8】 前記密閉ケース内にダンピング液体を所
    定の空気溜め空間をあけて充填したことを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6または7に記載の傾斜計。
  9. 【請求項9】 所定量のダンピング液体が充填された密
    閉ケースと、前記密閉ケースの中心軸線上に所定間隔離
    して配置した磁石およびホール素子と、前記密閉ケース
    内に配設された下方に膨出する回転凹面状の皿と、前記
    皿上に前記密閉ケースの傾斜に伴い転動して前記磁石か
    ら前記ホール素子への磁界を変化させる磁性体からなる
    球体とを備え、前記密閉ケースがどの方位に傾斜して
    も、鉛直軸と前記密閉ケースの中心軸とのなす角度に対
    応した出力信号を前記ホール素子より得るようにしたこ
    とを特徴とする傾斜計。
  10. 【請求項10】 前記磁石と一体化されて前記密閉ケー
    スに螺合され、回動操作することにより前記磁石を前記
    密閉ケースの中心軸線方向に移動させ前記ホール素子と
    の間隔を調整する調整手段を設けたことを特徴とする請
    求項9に記載の傾斜計。
  11. 【請求項11】 前記ホール素子の前記磁石と対向する
    側と反対のホール素子近傍に前記磁石からの磁束を有効
    に誘導する磁性部材を更に設けたことを特徴とする請求
    項1または9に記載の傾斜計。
  12. 【請求項12】 定電圧発生回路により定電圧化された
    電圧を前記ホール素子に印加し、前記ホール素子から発
    生するホール電圧を差動増幅回路により差動増幅するこ
    とにより、温度変化による出力変動を抑制するように構
    成したことを特徴とする請求項1または9に記載の傾斜
    計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126059A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Tdk Corp 傾斜センサ
US7489597B2 (en) 2004-09-27 2009-02-10 Sharp Kabushiki Kaisha Electromagnetic field generating element, information recording/reproducing head, and information recording/reproducing apparatus

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7489597B2 (en) 2004-09-27 2009-02-10 Sharp Kabushiki Kaisha Electromagnetic field generating element, information recording/reproducing head, and information recording/reproducing apparatus
US7690009B2 (en) 2004-09-27 2010-03-30 Sharp Kabushiki Kaisha Electromagnetic field generating element, information recording/reproducing head and information recording/reproduction apparatus
JP2006126059A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Tdk Corp 傾斜センサ

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