JPH08146260A - 低偏波分散光ファイバおよびその製造方法 - Google Patents
低偏波分散光ファイバおよびその製造方法Info
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- JPH08146260A JPH08146260A JP6285646A JP28564694A JPH08146260A JP H08146260 A JPH08146260 A JP H08146260A JP 6285646 A JP6285646 A JP 6285646A JP 28564694 A JP28564694 A JP 28564694A JP H08146260 A JPH08146260 A JP H08146260A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- optical fiber
- polarization dispersion
- young
- modulus
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外力に起因する偏波分散を低減し、偏波分散
の変動が小さい低偏波分散光ファイバを提供する。 【構成】 光ファイバ裸線1の周上に第1の被覆層2を
形成し、該第1の被覆層2の周上に第2の被覆層3を形
成してなる光ファイバにおいて、上記第1の被覆層2の
ヤング率をE1(kg/mm2)、厚さをt1(mm)、
上記第2の被覆層3のヤング率をE2(kg/mm2)、
厚さをt2(mm)とすると、 【数1】 とする。
の変動が小さい低偏波分散光ファイバを提供する。 【構成】 光ファイバ裸線1の周上に第1の被覆層2を
形成し、該第1の被覆層2の周上に第2の被覆層3を形
成してなる光ファイバにおいて、上記第1の被覆層2の
ヤング率をE1(kg/mm2)、厚さをt1(mm)、
上記第2の被覆層3のヤング率をE2(kg/mm2)、
厚さをt2(mm)とすると、 【数1】 とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの被覆層の
ヤング率および厚さを管理することによって、光ファイ
バの偏波分散を低減できるようにした低偏波分散光ファ
イバおよびその製造方法に関するものである。
ヤング率および厚さを管理することによって、光ファイ
バの偏波分散を低減できるようにした低偏波分散光ファ
イバおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長距離伝送用の光ファイバ、特に光増幅
式の海底ケーブルにおいては、良好な伝送特性を得るた
めに、偏波分散を低減させる努力がなされている。例え
ば、光ファイバ裸線における非円率(楕円化の度合)、
特にコア部の非円率を小さくすることが行われ、この方
法により、ある程度偏波分散を小さくすることができ
る。
式の海底ケーブルにおいては、良好な伝送特性を得るた
めに、偏波分散を低減させる努力がなされている。例え
ば、光ファイバ裸線における非円率(楕円化の度合)、
特にコア部の非円率を小さくすることが行われ、この方
法により、ある程度偏波分散を小さくすることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、偏波分
散を増大させる要因としては、光ファイバ裸線に生じる
歪みも問題となる。光ファイバ裸線の非円率を小さくし
ても、光ファイバに加わる外力などにより歪みが生じる
と偏波分散は増大してしまう。したがって、光ファイバ
の製造工程、ケーブル化工程、敷設工程などの段階で光
ファイバに外力が加わることによって、偏波分散が初期
値に対して大きく変動することが多く、ケーブルの設計
に制約が多く、また信頼性の点でも不利であった。
散を増大させる要因としては、光ファイバ裸線に生じる
歪みも問題となる。光ファイバ裸線の非円率を小さくし
ても、光ファイバに加わる外力などにより歪みが生じる
と偏波分散は増大してしまう。したがって、光ファイバ
の製造工程、ケーブル化工程、敷設工程などの段階で光
ファイバに外力が加わることによって、偏波分散が初期
値に対して大きく変動することが多く、ケーブルの設計
に制約が多く、また信頼性の点でも不利であった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、外力に起因する偏波分散を低減できるようにした低
偏波分散光ファイバを提供することを目的とする。
で、外力に起因する偏波分散を低減できるようにした低
偏波分散光ファイバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、光ファイバ裸線の周上に第1の被覆層を
形成し、該第1の被覆層の周上に第2の被覆層を形成し
てなる光ファイバにおいて、上記第1の被覆層のヤング
率をE1(kg/mm2)、厚さをt1(mm)、上記第
2の被覆層のヤング率をE2(kg/mm2)、厚さをt
2(mm)とすると、
に、本発明は、光ファイバ裸線の周上に第1の被覆層を
形成し、該第1の被覆層の周上に第2の被覆層を形成し
てなる光ファイバにおいて、上記第1の被覆層のヤング
率をE1(kg/mm2)、厚さをt1(mm)、上記第
2の被覆層のヤング率をE2(kg/mm2)、厚さをt
2(mm)とすると、
【数3】 であることを特徴とする低偏波分散光ファイバ、および
光ファイバ裸線の周上に第1の被覆層を形成し、該第1
の被覆層の周上に第2の被覆層を形成する光ファイバの
製造方法において、
光ファイバ裸線の周上に第1の被覆層を形成し、該第1
の被覆層の周上に第2の被覆層を形成する光ファイバの
製造方法において、
【数4】 のパラメータを管理することを特徴とする低偏波分散光
ファイバの製造方法を提供するものである。
ファイバの製造方法を提供するものである。
【0006】
【作用】一般に、光ファイバは光ファイバ裸線の周上
に、光ファイバ裸線に加わる応力を軽減するための被覆
層が設けられて構成されている。通常は、図1に示すよ
うに、例えば外径(クラッド径)が125μmの光ファ
イバ裸線1の周上に、クラッド材よりも高屈折率の、比
較的低ヤング率の紫外線硬化型樹脂などからなる第1の
被覆層2が設けられ、さらに第1の被覆層の周上には比
較的高ヤング率の紫外線硬化型樹脂などからなる第2の
被覆層3が設けられる。本発明者は、光ファイバの被覆
層に注目し、被覆層のヤング率および厚さが光ファイバ
の偏波分散に対して大きく影響することを見い出して本
発明に至った。すなわち、第1の被覆層および第2の被
覆層のヤング率を増大させると偏波分散は増大し、また
第1の被覆層径(厚さ)および第2の被覆層径(厚さ)
を減少させると偏波分散は増大することを知見した。
に、光ファイバ裸線に加わる応力を軽減するための被覆
層が設けられて構成されている。通常は、図1に示すよ
うに、例えば外径(クラッド径)が125μmの光ファ
イバ裸線1の周上に、クラッド材よりも高屈折率の、比
較的低ヤング率の紫外線硬化型樹脂などからなる第1の
被覆層2が設けられ、さらに第1の被覆層の周上には比
較的高ヤング率の紫外線硬化型樹脂などからなる第2の
被覆層3が設けられる。本発明者は、光ファイバの被覆
層に注目し、被覆層のヤング率および厚さが光ファイバ
の偏波分散に対して大きく影響することを見い出して本
発明に至った。すなわち、第1の被覆層および第2の被
覆層のヤング率を増大させると偏波分散は増大し、また
第1の被覆層径(厚さ)および第2の被覆層径(厚さ)
を減少させると偏波分散は増大することを知見した。
【0007】そして、被覆層の
【数5】 というパラメータと偏波分散値との関係を調べたとこ
ろ、図2および図3に示すような関係が得られた。偏波
分散の測定は、被測定光ファイバにおける伝搬光の偏波
による遅延時間を測定して行われる。図2は、第2の被
覆層3のヤング率および厚さを一定(√ヤング率/被覆
層厚さ=130)としたときの、第1の被覆層2の√ヤ
ング率/被覆層厚さと偏波分散値との関係を示したグラ
フである。また図3は、第1の被覆層2のヤング率およ
び厚さを一定(√ヤング率/被覆層厚さ=14)とした
ときの、第2の被覆層3の√ヤング率/被覆層厚さと偏
波分散値との関係を示したグラフである。図2および図
3に示されるように、光ファイバの偏波分散と被覆層の
√ヤング率/被覆層厚さとの間には比例関係が得られ
る。尚、図2および3は、ある特定の条件下における測
定値を示したものであるが、条件を変えた場合にも、や
はり比例関係を示すグラフが得られる。したがって、本
発明によれば、光ファイバを製造する際に、第1の被覆
層および第2の被覆層の√ヤング率/被覆層厚さを管理
して、これを好適に設定することにより、所望の偏波分
散規格内におさまるような低偏波分散光ファイバを得る
ことが可能である。
ろ、図2および図3に示すような関係が得られた。偏波
分散の測定は、被測定光ファイバにおける伝搬光の偏波
による遅延時間を測定して行われる。図2は、第2の被
覆層3のヤング率および厚さを一定(√ヤング率/被覆
層厚さ=130)としたときの、第1の被覆層2の√ヤ
ング率/被覆層厚さと偏波分散値との関係を示したグラ
フである。また図3は、第1の被覆層2のヤング率およ
び厚さを一定(√ヤング率/被覆層厚さ=14)とした
ときの、第2の被覆層3の√ヤング率/被覆層厚さと偏
波分散値との関係を示したグラフである。図2および図
3に示されるように、光ファイバの偏波分散と被覆層の
√ヤング率/被覆層厚さとの間には比例関係が得られ
る。尚、図2および3は、ある特定の条件下における測
定値を示したものであるが、条件を変えた場合にも、や
はり比例関係を示すグラフが得られる。したがって、本
発明によれば、光ファイバを製造する際に、第1の被覆
層および第2の被覆層の√ヤング率/被覆層厚さを管理
して、これを好適に設定することにより、所望の偏波分
散規格内におさまるような低偏波分散光ファイバを得る
ことが可能である。
【0008】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。本発明の低
偏波分散光ファイバを製造するには、まず光ファイバ裸
線1の周上に第1の被覆層2を形成する。その際に、第
1の被覆層2のヤング率をE1(kg/mm2)、厚さを
t1(mm)とすると、
偏波分散光ファイバを製造するには、まず光ファイバ裸
線1の周上に第1の被覆層2を形成する。その際に、第
1の被覆層2のヤング率をE1(kg/mm2)、厚さを
t1(mm)とすると、
【数6】 とする。第1の被覆層2はウレタン・アクリレート、エ
ポキシ・アクリレート、ブタジエン・アクリレートなど
の紫外線硬化型樹脂や、熱硬化型樹脂を好適に用いて形
成され、樹脂の種類の選択や、硬化の度合の調整によっ
てヤング率を調整することができる。この第1の被覆層
のヤング率は低すぎても高すぎても側圧特性が低下して
しまい、用途に応じて適宜変更されるものであるが、例
えば0.05〜0.3kg/mm2程度の範囲で好まし
く設定される。また第1の被覆層2の厚さは、用途等に
よって、また樹脂の種類によっても適宜変えることがで
きるが、薄すぎても厚すぎても側圧特性が低下してしま
い、好ましくは0.02〜0.07mm程度の範囲で適
宜設定される。
ポキシ・アクリレート、ブタジエン・アクリレートなど
の紫外線硬化型樹脂や、熱硬化型樹脂を好適に用いて形
成され、樹脂の種類の選択や、硬化の度合の調整によっ
てヤング率を調整することができる。この第1の被覆層
のヤング率は低すぎても高すぎても側圧特性が低下して
しまい、用途に応じて適宜変更されるものであるが、例
えば0.05〜0.3kg/mm2程度の範囲で好まし
く設定される。また第1の被覆層2の厚さは、用途等に
よって、また樹脂の種類によっても適宜変えることがで
きるが、薄すぎても厚すぎても側圧特性が低下してしま
い、好ましくは0.02〜0.07mm程度の範囲で適
宜設定される。
【0009】次いで、第1の被覆層2の周上に第2の被
覆層3を形成する。その際に、第2の被覆層3のヤング
率をE2(kg/mm2)、厚さをt2(mm)とする
と、
覆層3を形成する。その際に、第2の被覆層3のヤング
率をE2(kg/mm2)、厚さをt2(mm)とする
と、
【数7】 となるようにする。第2の被覆層3はウレタン・アクリ
レート、エポキシ・アクリレート、ブタジエン・アクリ
レートなどの紫外線硬化型樹脂や、熱硬化型樹脂を好適
に用いて形成され、樹脂の種類の選択や、硬化の度合の
調整によってヤング率を調整することができる。この第
2の被覆層のヤング率は低すぎても高すぎても側圧特性
が低下してしまい、用途によって適宜変更されるもので
あるが、例えば20〜100kg/mm2程度の範囲で
好ましく設定される。また第2の被覆層3の厚さは、用
途等によって、また樹脂の種類によっても適宜変えるこ
とができるが、薄すぎても厚すぎても側圧特性が低下し
てしまい、好ましくは0.02〜0.08mm程度の範
囲で適宜設定される。
レート、エポキシ・アクリレート、ブタジエン・アクリ
レートなどの紫外線硬化型樹脂や、熱硬化型樹脂を好適
に用いて形成され、樹脂の種類の選択や、硬化の度合の
調整によってヤング率を調整することができる。この第
2の被覆層のヤング率は低すぎても高すぎても側圧特性
が低下してしまい、用途によって適宜変更されるもので
あるが、例えば20〜100kg/mm2程度の範囲で
好ましく設定される。また第2の被覆層3の厚さは、用
途等によって、また樹脂の種類によっても適宜変えるこ
とができるが、薄すぎても厚すぎても側圧特性が低下し
てしまい、好ましくは0.02〜0.08mm程度の範
囲で適宜設定される。
【0010】本発明によれば、第1の被覆層2および第
2の被覆層3を形成する際に、そのヤング率および厚さ
を√E1/t1≦10.0かつ√E2/t2≦120とする
ことによって、外力が加わらない状態での偏波分散の初
期値が0.30ps/√km程度以下の低偏波分散光フ
ァイバを得ることができる。さらに、低偏波分散光ファ
イバを用いたシステムの設計上、第1の被覆層2および
第2の被覆層3は、好ましくは√E1/t1≦8.5、か
つ√E2/t2≦100に形成され、この場合には外力が
加わらない状態での偏波分散の初期値が0.20ps/
√km程度以下のものが得られる。また、このようにし
て得られる本発明の低偏波分散光ファイバは、例えば5
0gf程度の張力に対する偏波分散の変動幅を0.02
ps/√km程度に小さくしうるものであり、光伝送特
性の安定化を図ることができる。
2の被覆層3を形成する際に、そのヤング率および厚さ
を√E1/t1≦10.0かつ√E2/t2≦120とする
ことによって、外力が加わらない状態での偏波分散の初
期値が0.30ps/√km程度以下の低偏波分散光フ
ァイバを得ることができる。さらに、低偏波分散光ファ
イバを用いたシステムの設計上、第1の被覆層2および
第2の被覆層3は、好ましくは√E1/t1≦8.5、か
つ√E2/t2≦100に形成され、この場合には外力が
加わらない状態での偏波分散の初期値が0.20ps/
√km程度以下のものが得られる。また、このようにし
て得られる本発明の低偏波分散光ファイバは、例えば5
0gf程度の張力に対する偏波分散の変動幅を0.02
ps/√km程度に小さくしうるものであり、光伝送特
性の安定化を図ることができる。
【0011】(実施例1)外径0.125mm、長さ2
0kmの石英系光ファイバ裸線を用意し、これに紫外線
硬化型樹脂を塗布して外径0.25mmとした。この樹
脂をヤング率が0.14kg/mm2となるように硬化
させて第1の被覆層2を形成した。引き続いて紫外線硬
化型樹脂を塗布して外径0.4mmとし、この樹脂を硬
化させてヤング率55kg/mm2の第2の被覆層3を
形成した。この光ファイバにおいて√E1/t1=5.9
9、√E2/t2=99である。得られた光ファイバを、
直径300mm、幅300mmのボビンに張力50gf
で巻回したときの偏波分散を測定したところ、0.15
ps/√kmと良好な値が得られた。また、同じ光ファ
イバを張力を100gfに増大させて同じボビンに巻回
したときの偏波分散を測定した。その結果、偏波分散は
0.16ps/√kmであり、張力が増大しても偏波分
散はほとんど変わらなかった。
0kmの石英系光ファイバ裸線を用意し、これに紫外線
硬化型樹脂を塗布して外径0.25mmとした。この樹
脂をヤング率が0.14kg/mm2となるように硬化
させて第1の被覆層2を形成した。引き続いて紫外線硬
化型樹脂を塗布して外径0.4mmとし、この樹脂を硬
化させてヤング率55kg/mm2の第2の被覆層3を
形成した。この光ファイバにおいて√E1/t1=5.9
9、√E2/t2=99である。得られた光ファイバを、
直径300mm、幅300mmのボビンに張力50gf
で巻回したときの偏波分散を測定したところ、0.15
ps/√kmと良好な値が得られた。また、同じ光ファ
イバを張力を100gfに増大させて同じボビンに巻回
したときの偏波分散を測定した。その結果、偏波分散は
0.16ps/√kmであり、張力が増大しても偏波分
散はほとんど変わらなかった。
【0012】(比較例1)上記実施例1において、第1
の被覆層2のヤング率を0.48kg/mm2(√E1/
t1=11.1)にした以外は同様にして光ファイバを
作製した。得られた光ファイバを、上記実施例1と同様
のボビンに張力50gfで巻回したときの偏波分散は
0.28ps/√kmであった。また張力を100gf
に増大させた場合には、偏波分散は0.34ps/√k
mに増大した。
の被覆層2のヤング率を0.48kg/mm2(√E1/
t1=11.1)にした以外は同様にして光ファイバを
作製した。得られた光ファイバを、上記実施例1と同様
のボビンに張力50gfで巻回したときの偏波分散は
0.28ps/√kmであった。また張力を100gf
に増大させた場合には、偏波分散は0.34ps/√k
mに増大した。
【0013】(比較例2)上記実施例1において、第1
の被覆層2の外径を0.19mm(√E1/t1=11.
5)にした以外は同様にして光ファイバを作製した。
尚、第2の被覆層3についてはその厚さを実施例1と同
様とし、第2の被覆層3の外径を0.34mmとした。
得られた光ファイバを、上記実施例1と同様のボビンに
張力50gfで巻回したときの偏波分散は0.30ps
/√kmであった。また張力を100gfに増大させた
場合には、偏波分散は0.35ps/√kmに増大し
た。
の被覆層2の外径を0.19mm(√E1/t1=11.
5)にした以外は同様にして光ファイバを作製した。
尚、第2の被覆層3についてはその厚さを実施例1と同
様とし、第2の被覆層3の外径を0.34mmとした。
得られた光ファイバを、上記実施例1と同様のボビンに
張力50gfで巻回したときの偏波分散は0.30ps
/√kmであった。また張力を100gfに増大させた
場合には、偏波分散は0.35ps/√kmに増大し
た。
【0014】(比較例3)上記実施例1において、第2
の被覆層3のヤング率を100kg/mm2(√E2/t
2=133)にした以外は同様にして光ファイバを作製
した。得られた光ファイバを、上記実施例1と同様のボ
ビンに張力50gfで巻回したときの偏波分散は0.2
4ps/√kmであった。また張力を100gfに増大
させた場合には、偏波分散は0.27ps/√kmに増
大した。
の被覆層3のヤング率を100kg/mm2(√E2/t
2=133)にした以外は同様にして光ファイバを作製
した。得られた光ファイバを、上記実施例1と同様のボ
ビンに張力50gfで巻回したときの偏波分散は0.2
4ps/√kmであった。また張力を100gfに増大
させた場合には、偏波分散は0.27ps/√kmに増
大した。
【0015】(比較例4)上記実施例1において、第2
の被覆層3の外径を0.36mm(√E2/t2=13
5)にした以外は同様にして光ファイバを作製した。得
られた光ファイバを、上記実施例1と同様のボビンに張
力50gfで巻回したときの偏波分散は0.27ps/
√kmであった。また張力を100gfに増大させた場
合には、偏波分散は0.31ps/√kmに増大した。
の被覆層3の外径を0.36mm(√E2/t2=13
5)にした以外は同様にして光ファイバを作製した。得
られた光ファイバを、上記実施例1と同様のボビンに張
力50gfで巻回したときの偏波分散は0.27ps/
√kmであった。また張力を100gfに増大させた場
合には、偏波分散は0.31ps/√kmに増大した。
【0016】上記実施例1および比較例1〜4の結果よ
り、光ファイバの被覆層のヤング率および厚さを本発明
の範囲とすることによって、偏波分散を低減して低偏波
分散光ファイバを得ることができるとともに、外力が加
わった際の偏波分散の変動が抑えられることが認められ
た。
り、光ファイバの被覆層のヤング率および厚さを本発明
の範囲とすることによって、偏波分散を低減して低偏波
分散光ファイバを得ることができるとともに、外力が加
わった際の偏波分散の変動が抑えられることが認められ
た。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
力に起因する偏波分散を低減することができ、安定した
伝送特性を有する低偏波分散光ファイバを得ることがで
きる。したがって、本発明により得られる低偏波分散光
ファイバは、外力に対する偏波分散の変動が小さく、光
ファイバケーブルの設計や敷設時の条件等の点で有利で
ある。特に、海底ケーブルなどの、光増幅タイプの長距
離伝送において、伝送特性に優れ、信頼性が高い。
力に起因する偏波分散を低減することができ、安定した
伝送特性を有する低偏波分散光ファイバを得ることがで
きる。したがって、本発明により得られる低偏波分散光
ファイバは、外力に対する偏波分散の変動が小さく、光
ファイバケーブルの設計や敷設時の条件等の点で有利で
ある。特に、海底ケーブルなどの、光増幅タイプの長距
離伝送において、伝送特性に優れ、信頼性が高い。
【図1】 本発明に係る光ファイバの断面図である。
【図2】 本発明における、光ファイバの第1の被覆層
の「√ヤング率/被覆層厚さ」と偏波分散値との関係の
例を示すグラフである。
の「√ヤング率/被覆層厚さ」と偏波分散値との関係の
例を示すグラフである。
【図3】 本発明における、光ファイバの第2の被覆層
の「√ヤング率/被覆層厚さ」と偏波分散値との関係の
例を示すグラフである。
の「√ヤング率/被覆層厚さ」と偏波分散値との関係の
例を示すグラフである。
1 光ファイバ裸線 2 第1の被覆層 3 第2の被覆層
Claims (2)
- 【請求項1】 光ファイバ裸線の周上に第1の被覆層を
形成し、該第1の被覆層の周上に第2の被覆層を形成し
てなる光ファイバにおいて、 上記第1の被覆層のヤング率をE1(kg/mm2)、厚
さをt1(mm)、上記第2の被覆層のヤング率をE
2(kg/mm2)、厚さをt2(mm)とすると 【数1】 であることを特徴とする低偏波分散光ファイバ。 - 【請求項2】 光ファイバ裸線の周上に第1の被覆層を
形成し、該第1の被覆層の周上に第2の被覆層を形成す
る光ファイバの製造方法において、 上記第1の被覆層のヤング率をE1(kg/mm2)、厚
さをt1(mm)、上記第2の被覆層のヤング率をE
2(kg/mm2)、厚さをt2(mm)とすると 【数2】 のパラメータを管理することを特徴とする低偏波分散光
ファイバの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285646A JPH08146260A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 低偏波分散光ファイバおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6285646A JPH08146260A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 低偏波分散光ファイバおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08146260A true JPH08146260A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17694234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6285646A Pending JPH08146260A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 低偏波分散光ファイバおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08146260A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004025346A1 (ja) * | 2002-09-11 | 2004-03-25 | The Furukawa Electric Co.,Ltd. | 低偏波モード分散特性の光ファイバテープ心線及びその心線の動的粘弾性測定法 |
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1994
- 1994-11-18 JP JP6285646A patent/JPH08146260A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004025346A1 (ja) * | 2002-09-11 | 2004-03-25 | The Furukawa Electric Co.,Ltd. | 低偏波モード分散特性の光ファイバテープ心線及びその心線の動的粘弾性測定法 |
US7209614B2 (en) | 2002-09-11 | 2007-04-24 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber tape of low polarization mode dispersion characteristic and method for measuring dynamic viscoelasticity of the optical fiber tape |
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