JPH08144963A - 液化ガス用ポンプ装置 - Google Patents

液化ガス用ポンプ装置

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JPH08144963A
JPH08144963A JP6315830A JP31583094A JPH08144963A JP H08144963 A JPH08144963 A JP H08144963A JP 6315830 A JP6315830 A JP 6315830A JP 31583094 A JP31583094 A JP 31583094A JP H08144963 A JPH08144963 A JP H08144963A
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JP
Japan
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cylinder
piston
liquefied gas
pump chamber
discharge
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JP6315830A
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Isao Kikutani
功 菊谷
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Nabco Ltd
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Nabco Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/10Valves; Arrangement of valves
    • F04B53/12Valves; Arrangement of valves arranged in or on pistons
    • F04B53/125Reciprocating valves
    • F04B53/129Poppet valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B15/00Pumps adapted to handle specific fluids, e.g. by selection of specific materials for pumps or pump parts
    • F04B15/06Pumps adapted to handle specific fluids, e.g. by selection of specific materials for pumps or pump parts for liquids near their boiling point, e.g. under subnormal pressure
    • F04B15/08Pumps adapted to handle specific fluids, e.g. by selection of specific materials for pumps or pump parts for liquids near their boiling point, e.g. under subnormal pressure the liquids having low boiling points
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/06Venting

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビテーションにより発生した気泡を強制
的に排出する。 【構成】 流入口34と吐出口52を有するポンプ室40をピ
ストン22とシリンダ21とで形成しピストンとシリンダと
が相対的に上下動して吸い込み行程と吐出行程を交互に
行うことにより高圧の液化ガスを送出するように構成し
た液化ガス用ポンプ装置において、吐出行程の初期にポ
ンプ室内の上端部とポンプ室外とを連通する気泡排出孔
50を前記流入口とは別個に設けた。ポンプ室上側に位置
する端面に上方に延びる切り欠き部49を形成し、その頭
頂部に気泡排出孔のポンプ室側を開口させる。ピストン
が固定され、シリンダが上下に往復駆動されるようにし
た。シリンダが固定され、ピストンが往復駆動されるよ
うにしてもよい。少なくとも吐出行程の初期に一時的に
気泡排出孔を連通状態としてから閉じる開閉手段を気泡
排出孔に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液化ガスをタンクから
所望位置へ圧送するためのポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のポンプとして、特開平5
−18352号公報に記載のものがある。その概略は、
ピストン形のもので図8に示すような構成になってお
り、シリンダ1に嵌入したピストン2がピストンロッド
3によって上下に駆動されるようになっており、図示の
状態はピストン2が上昇端に達してピストン下側のポン
プ室に液体が充満し、ピストンロッド3が下降を開始し
た時である。この状態では、シリンダ1の底部側に切頭
円錐状の切頭ハウジング4に設けられた出口チャンネル
5がボール弁6で閉じられ、ピストン2を上下に貫通し
て設けられている切頭円錐状の孔7の上端8が開口し、
この開口と入口開口9とが連通している。ピストンロッ
ド3の下端にはボール連結部10を介して筒状ステム1
1が連結され、そのステム11がピストン2に固定され
た保持構造体12によって上下方向に余裕を持って連結
されている。
【0003】ピストンロッド3が下降すると、始めに筒
状ステム11の下面が孔7の上端8を閉じ、更に下降す
るとピストン2を伴って下降するようになり、これによ
ってポンプ室の圧力が上昇し、ボール弁6が開き、ポン
プ室内の液体が出口13から送出される。ピストン2が
下死点に達し、次にピストンロッド3が上昇を開始する
とき、ボール弁6が閉じており、先ず筒状ステム11が
上昇して保持構造体12に係合してからピストン2が上
昇を始める。ピストン2が上昇を始めるまえに孔7の上
端8が開口し入口開口9に連通する。従って、ピストン
2が上昇すると液体がポンプ室に吸い込まれる。ピスト
ン2が上死点に達すると、ピストンロッド3が下降を始
め、図示の状態となり、前述の動作を繰り返す。このポ
ンプ装置は、もしピストンシールの摩擦熱によって蒸気
気泡が形成された場合は、それらの気泡は切頭円錐孔7
の壁に沿って上方に逃げだすというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報記載のポンプ
装置は、ポンプ室への液体流入通路とキャビテーション
により生じた気泡の排出通路とを兼用しているので、気
泡を逆流させる構成となり、気泡を円滑に排出できな
い。すなわち、入口から流入してくる液体に逆らってそ
の同じ入口から気泡を排出するのであるから、気泡の排
出される量は少ないと考えられる。特に、対象流体が粘
性の高い液化ガスの場合、気泡の流動性が低く、排出が
不完全となってポンプ室に気泡が残る点に問題がある。
【0005】気泡がポンプ室に残ると、吐出行程(圧縮
行程)において液体圧力が飽和蒸気圧力を越えたときに
液体に戻る。この気泡が液体に戻る際に強い衝撃や振動
が発生するとともに、金属表面に侵食が生じる。本発明
の目的は、ポンプ室内にキャビテーションにより発生し
た気泡を強制的に排出する構造とすることにより、ポン
プの損傷を予防することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、流入口
と吐出口を有するポンプ室をピストンとシリンダとで形
成しピストンとシリンダとが相対的に上下動して吸い込
み行程と吐出行程を交互に行うことにより高圧の液化ガ
スを送出するように構成した液化ガス用ポンプ装置にお
いて、前記吐出行程の初期に前記ポンプ室内の上端部と
ポンプ室外とを連通する気泡排出孔を前記流入口とは別
個に設けたことを特徴とする。
【0007】前記手段において、前記ポンプ室を形成す
るピストン端面とシリンダ端面の中の上側に位置する端
面に、上方に延びる切り欠き部を形成し、この切り欠き
部はその頭頂部が吐出口よりも上方に位置するように形
成されており、この頭頂部に気泡排出孔のポンプ室側を
開口させるのがよい。前記ポンプ室の上側に位置する端
面がピストン端面であり、上端部を固定されるパイプの
下端に前記ピストンが固定され、前記パイプの内孔を通
って伸延するロッドの下端に前記シリンダを連結し上端
に往復駆動部を結合し、前記シリンダが上下に往復駆動
されるようにしたものとするのがよい。前記ポンプ室の
上側に位置する端面がシリンダ端面であり、上端を固定
されるパイプの下端に前記シリンダが固定され、前記パ
イプの内孔を通り前記シリンダ端面を貫通してシリンダ
内に達するロッドの下端に前記ピストンを設け上端に往
復駆動部を結合し、前記ピストンが往復駆動されるよう
にしたものとするのがよい。前記手段において、少なく
とも前記吐出行程の初期に一時的に開いて気泡排出孔を
連通状態としてから閉じそして吐出行程の終まで閉じた
状態を維持する開閉手段を前記気泡排出孔に設けるのが
よい。
【0008】
【作用】吸い込み行程においてポンプ室内の圧力の低下
やピストンとシリンダの摺動面の摩擦熱によりキャビテ
ーションによる気泡が発生したとき、その気泡はポンプ
室上部に浮上する。そして吐出行程に移るとポンプ室の
圧力が上昇を始め、吐出圧になると吸い込んだ液体を吐
出口から吐出するようになる。このポンプ室の圧力の上
昇が始まると、気泡排出口からポンプ室内の上部付近の
液体がある量だけポンプ室外に流出し、このとき前記気
泡が液体に伴われて確実に流出する。従って、ポンプ室
が吐出圧になった段階ではポンプ室に気泡はなく、圧縮
時の気泡の破壊による衝撃や振動が発生しない。また、
吐出口から流出する液体中に気泡が含まれることはな
い。
【0009】頭頂部が吐出口よりも上方に位置する切り
欠き部に気泡排出孔の一端が開口した前述の構成は、気
泡が浮上し頭頂部に集まるから、集まった気泡が気泡排
出孔から排出さる。従って、ポンプ室上端面が平坦な場
合よりは気泡が排出されやすい。前記シリンダが上下に
往復駆動されるようにした前述の構成は、シリンダが上
方へ駆動されるときが吐出行程であり、ロッドに大きい
引張り力が作用する。ロッド軸方向に圧縮力が作用する
のは吸い込み行程であり、ロッドにあまり大きい圧縮力
は作用しない。従って、ロッドに座屈は生じ難い。前記
ピストンが上下に往復駆動されるようにした前述の構成
は、ピストンが上方へ駆動されるときが吐出行程であ
り、ロッドに大きい引張り力が作用する。ロッド軸方向
に圧縮力が作用するのは吸い込み行程であり、ロッドに
あまり大きい圧縮力は作用しない。従って、ロッドに座
屈は生じ難い。開閉手段を気泡排出孔に設けた前述の構
成は、吐出行程において気泡排出孔が長く開口している
と、気泡排出口から液体が漏れる分だけポンプ効率が低
下するから、気泡排出が終わる頃には閉じるようにした
ものである。なお、吸い込み行程中は開いていても差し
支えない。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図4を用いて説
明する。この実施例は、燃料タンクから内燃機関の気化
器等の所望の所へ液化ガスを送るためのポンプ装置であ
り、ピストンが固定され、シリンダが上下に駆動される
ようにしたものである。このポンプ装置はシリンダ2
1、ピストン22、往復駆動部23等で構成されてい
る。
【0011】シリンダ21は、下端に端壁30を有し、
その端壁30から円筒部31が上方へ伸延したものであ
り、円筒部31の上端に続いて形成されたシリンダ支持
部32が上方へ伸延し、支持部32の上端に円形の端板
33を設けて、端板33の上面中心に往復駆動部23を
連結されている。端壁30は上面が中心部に向かって下
降傾斜した斜面に形成され、この端壁30には、周方向
に等間隔で配列した流入弁孔34を4個穿設してあり、
中心に弁支持孔35を穿設され、その弁支持孔35に端
壁30の上側から各弁孔34を開閉する1個の流入弁3
6を支持している。流入弁36は、下面が前記端壁30
に一致する逆円錐状に形成され、上面が後述するピスト
ン22の下面に対応する形状とされ、その支持状態は、
流入弁36の下面中心に設けた弁軸37を弁支持孔35
に上下に摺動可能に挿通し、その下端の抜け止め部38
と端壁30との間に弱いコイルばね39を介在させ、そ
のばね力で流入弁36を閉弁方向に押圧しており、ポン
プ室40が外側よりもある程度低圧になったときに開弁
するようになっている。上方のシリンダ支持部32はシ
リンダの円筒部31をそのまま上方へ延長した部分に周
方向に等間隔で4個の窓状の開口41を形成した形状で
ある。
【0012】ピストン22は、シリンダ21の円筒部3
1に上方から嵌入して所定位置にピストン支持部42に
よって固定支持されている。ピストン22の外周の適所
にはシールリングを装着してある。ピストン支持部42
は、ピストン22の上面に固定された支持板43、支持
板43を下端に固定されポンプの設置深さに応じた長さ
に形成されるパイプ44等からなる。支持板43はピス
トン上面から半径方向外方に四方向に伸延した部分45
を有し、その部分45の前記開口41を通って外方に出
た端部をパイプ44の下端のフランジ46に結合されて
いる。パイプ44は上端にフランジ47を有し、このフ
ランジ47に往復駆動部23の固定側を結合されてい
る。このパイプ44はポンプ設置深さに応じた長さに形
成される。支持板43の下面にパイプ44を下方へ延長
するような形で設けられ、多数の小孔を有する容器状の
部分48は下死点に達したシリンダ21を余裕をもって
覆う保護カバーである。
【0013】ピストン22は、短円柱状をなし、その下
面に上方へ延びる切り欠き部49を形成され、例えば三
角形断面の環状溝を下面中心回りに形成し、その切り欠
き部49の頭頂部に下向きに開口し周方向に等間隔で穿
設された4個の気泡排出孔50を有し、気泡排出孔50
の他端は夫々外方へ向かいピストン22の上部周面の同
じ高さ位置に図1に51で示すように開口している。こ
の周面の開口51は、シリンダ21が昇降する間にその
下死点付近、つまり、最下降位置から僅かに上昇するま
での間だけ開口し、下死点付近から離れるとシリンダ2
1の円筒部31の上縁(窓状の開口41の縁)が重なる
ことによって閉じられるようになっている。すなわち、
シリンダ21の円筒部31の上縁を開口51の開閉手段
として用いてある。ピストン22の中心下面には吐出口
52が下向きの開口しており、その吐出口52にはばね
でボールを押圧した吐出弁53を設けてあり、その吐出
弁53を介して送出通路54が接続している。吐出孔5
2の高さは気泡排出孔50がピストン下面に開口してい
る高さ位置よりも下方である。送出通路54は支持板4
3を貫通し、上方へ出た部分からパイプで形成され、所
望位置へ送出できるようになっている。
【0014】往復駆動部23は、回転を往復運動に変換
する通常のクランク機構55と、そのクランク機構55
に連結されパイプ44内を下方へ伸延した連結杆56、
その連結杆56の下端を前記端板33に連結しているユ
ニバーサルジョイント57、シリンダ支持部32の上端
とパイプ44内に形成したばね受け58との間に圧縮状
態で設置された下降駆動ばね59等からなる。クランク
機構55は、回転軸60を回転駆動源により回転駆動さ
れると連結杆56、シリンダ支持部32を介してシリン
ダ21を昇降駆動する。ばね59は上昇駆動時に縮され
てエネルギーを蓄え、下降駆動時にそのエネルギーを放
出する。ユニバーサルジョイント57は連結杆56の駆
動時の揺動を許容するものである。
【0015】このように構成されたポンプ装置は、例え
ば、図3に示すように、液化天然ガス(以下LNGと略
記する)を収容する燃料タンク61にフランジ47を使
用し、下端がタンクの底に接近するように設置して使用
する。回転軸60の回転により、シリンダ21が昇降動
作してポンプ動作する。そのポンプ動作を図4を用いて
説明する。
【0016】図4(a)はシリンダ21が下降途中であ
り、ポンプ室40の容積が増加中である。従って、ポン
プ室40内はシリンダ21の外側よりも圧力が低く、流
入弁36が開いて流入口34からポンプ室40にLNG
を吸い込んでいる状態である。シリンダ21が下死点に
達すると図4(b)に示すようになり、続いてシリンダ
21は上昇を開始する。この時、吸い込み行程でキャビ
テーションにより気泡が発生したとすると、その気泡は
浮力で上昇して切り欠き部49の頭頂部に集まってい
る。この状態でシリンダ21が上昇するようになると、
流入弁36が閉じ、ポンプ室40の圧力が上昇するか
ら、気泡は気泡排出口50を通って少量のLNGと共に
ポンプ室40外へ押し出され、更にポンプ室40の圧力
が上昇して吐出弁53が開く頃には気泡の排出は終わ
り、図4(c)の状態を経て円筒部31の上縁が気泡排
出孔50の開口51を閉じる。そして更にシリンダ21
が上昇を続けることにより、ポンプ室40の容積を減少
させ、吐出孔52からLNGを吐出する。
【0017】シリンダ21が上死点に達したときは、図
4(d)に示す状態であり、続いてシリンダ21が下降
を開始すると、ポンプ室40の圧力が低下を始め、これ
によって吐出弁53が閉じ、流入弁36が開いて吸い込
み行程が始まる。そして、前述した図4(a)の状態を
経て、吸い込みを続け、下死点に到達する前に開口51
を開く。このような吸い込み行程と吐出行程を交互に繰
り返してLNGをタンク61から送出する。
【0018】この実施例の液化ガス用ポンプ装置は、吸
い込み行程の後に吐出行程が始まる時のポンプ室40の
圧力が上昇し始めたときに気泡排出孔50から気泡が排
出されるから、ポンプ室40内で気泡が消滅することは
なく、従って、気泡消滅時の振動や衝撃がポンプを損傷
させることはない。そして吐出が始まる頃になると直ち
に気泡排出孔50がシリンダ21によって閉じられるか
ら、吐出効率の低下がきわめて少ない。また、気泡排出
口50のポンプ室40側は切り欠き部49の頭頂部に開
口しており、この位置に気泡の集まることが流入口34
から流入するLNGによっては阻害されないから、次の
吐出行程の初期に確実に排出される。また、ばね59の
下降駆動作用力はその分連結杆56の座屈を起こりにく
くするから、ばね59の強さを吸い込み行程に必要な程
度の下降駆動力を生じるものとするか、それよりもやや
小さいものとすることにより、ロッド56の軸方向に作
用する圧縮荷重がなくなるか又は小さくなる。従って、
往復駆動部23の連結杆が長いことによる座屈に対処で
き、細くてもポンプ装置を深いタンクに対応できるもの
とすることができる。また、太さの点で小型化に有効で
ある。
【0019】第1実施例において、ポンプ室40の上側
の端面を形成するピストン22の端面に切り欠き部49
を設けた構成を示したが、切り欠き部49の形状はこれ
に限らず、例えば、図5(a)〜(e)に示すように、
断面形状が半円状のもの49a、3角形のもの49b、
49c、長方形のもの49d、49e等であってもよ
い。要は、浮上した気泡がポンプ室40の上部に開口す
る気泡排出孔50の周辺に集まり、ポンプ室の圧力が上
昇し始めると直ちに排出されることが好ましいのであ
る。
【0020】本発明の第2実施例を図6、図7を用いて
説明する。この実施例は、燃料タンクから内燃機関の気
化器等の所望の所へ液化ガスを送るためのポンプ装置で
あり、シリンダが固定され、ピストンが上下に駆動され
るようにしたものである。このポンプ装置はシリンダ7
1、ピストン72、往復駆動部73等で構成されてい
る。
【0021】シリンダ71は、下端が開放され、上端に
端壁74を有し、その端壁74からシリンダ支持部であ
るパイプ75が上方へ伸延し、パイプ75の上端に燃料
タンクの開口部に結合されるフランジ部76を有するも
のである。端壁74は下面に切り欠き部77を形成さ
れ、すなわち中心部に向かって下降傾斜した斜面に形成
されている。この切り欠き部77の頂部には周方向に等
間隔で3個の気泡排出口78が開口し、気泡排出口78
は夫々半径方向外方に伸延し、シリンダ71の外周に設
けた排気管79に連通し、排気管79が下向きに伸延し
て開口したまま終端している。各気泡排出口78の途中
には1個のボール80で開閉される2個の弁孔81、8
2を有する弁83を気泡排出口78の開閉手段として介
在させてある。弁83は、弁の前後の圧力が均衡してい
るか又はポンプ室84側が低圧であるときに弁孔81を
ばね85の作用で閉じており、シリンダ71側の圧力が
僅かに上昇するとばね85に抗して弁孔81を開き、さ
らにシリンダ71側の圧力が上昇してポンプ吐出圧に近
付くとばね85に抗して弁孔82を閉じるようになって
いる。前記気泡排出口78の開口よりもやや下側位置の
シリンダ71内に吐出口86が開口し、この開口に続い
てシリンダ71の周壁を半径方向に貫通して吐出通路8
7が形成されている。吐出口86には吐出弁88を設け
てあり、吐出通路87には吐出管89が接続されてい
る。吐出弁88はポンプ室84が所定の吐出圧にまで上
昇するとばねに抗してボール型の弁が開くようになって
いる。パイプ75はポンプ設置深さに応じた長さに形成
される。
【0022】ピストン72は、前記シリンダ71内にそ
の下方開放部を閉じて内側にポンプ室84を形成するよ
うに、摺動可能に設けられ、ピストンロッド70、流入
弁90を有する。ピストン72の外周にはシールリング
を設けてある。ピストンロッド70は、下端がピストン
72の中心部に遊嵌され、僅かに半径方向の変位が可能
にナット91で保持されており、上部がシリンダ端壁7
4をシールリングを介して流体密に摺動可能に貫通して
伸延し、上端を往復駆動部73に連結されている。前記
遊嵌状態はピストンロッド70の軸芯とピストン72の
軸芯のずれを吸収するためである。流入弁90は、ピス
トン72の同じ半径位置で周方向に等間隔に4個を上下
に貫通して設けた流入口92のポンプ室84側に形成さ
れた弁孔93に夫々弁体94を装着してあり、弁体94
が弱いコイルばね95によって閉弁状態に保持されるよ
うになっている。
【0023】往復駆動部73は、第1実施例のものと同
様であり、回転を往復運動に変換する通常のクランク機
構55と、そのクランク機構55に連結されパイプ75
内を下方へ伸延した連結杆56、その連結杆56の下端
を前記ピストンロッド70に連結しているユニバーサル
ジョイント57、ピストンロッドに設けたばね受け96
とパイプ75に設けたばね受け97の間に圧縮状態で設
けられた下降駆動ばね98等からなる。クランク機構5
5は、回転軸60を回転駆動源により回転駆動されると
連結杆56、ピストンロッド70を介してピストン72
を昇降駆動する。ばね98は上昇駆動時に縮されてエネ
ルギーを蓄え、下降駆動時にそのエネルギーを放出す
る。ユニバーサルジョイント57は連結杆56の駆動時
の揺動を許容するものである。
【0024】このように構成されたポンプ装置は、第1
実施例と同様に、例えば、図3に示したと同様に、LN
Gを収容する燃料タンク61にフランジ47を使用し、
下端がタンクの底に接近するように設置して使用する。
回転軸60の回転により、ピストン72が昇降動作して
ポンプ動作する。図7の状態は、ピストン72が下死点
に達し、ポンプ室84にはLNGが吸い込まれた状態で
あり、流入弁90が閉弁状態であり、排気孔の弁83が
弁孔81を閉じており、吐出弁88が閉弁状態である。
この状態からピストン72が上昇駆動されると、ポンプ
室84の圧力が上昇し、その初期の段階で弁80の弁孔
81が開き、気泡排出口78、排気管79を経て切り欠
き部77の頭頂部付近のLNGとキャビテーションによ
り発生していた気泡が排出され、次にばね85で設定さ
れた吐出圧に近い所定の圧力になると弁80の弁孔82
が閉じられ、所定の吐出圧になると吐出弁88が開いて
ポンプ室84内のLNGが吐出される。
【0025】ピストン72が所定のストロークL上昇し
て上死点に達すると、ポンプ室84からの吐出が止ま
り、これによって吐出弁88が閉じ、ピストン72が下
降をはじめる。ピストン72が下降を始めると、ポンプ
室84の圧力が低下するから、その初期において弁83
の弁80が弁孔81を閉じる。さらにピストン72が下
降すると、ポンプ室84が負圧になり流入弁90が開い
てタンク内のLNGをポンプ室84内に吸い込む。この
時キャビテーションにより気泡が発生すると、気泡は浮
上して切り欠き部77の頭頂部にあつまる。ピストン7
2が下死点に達すると流入弁90が閉じる。そしてピス
トン72が上昇し前記と同じ動作をする。このように吸
い込み行程と吐出行程を交互に繰り返してLNGをタン
ク61から送出する。
【0026】この実施例の液化ガス用ポンプ装置は、吸
い込み行程の後に吐出行程が始まる時のポンプ室84の
圧力が上昇し始めたときに気泡排出孔78から気泡が排
出されるから、ポンプ室78内で気泡が破壊することは
なく、従って、気泡破壊時の振動や衝撃がポンプを損傷
させることはない。そして吐出が始まる頃になると直ち
に気泡排出孔78が弁83によって閉じられるから、吐
出効率の低下がきわめて少ない。また、気泡排出孔78
のポンプ室40側は切り欠き部49の頭頂部に開口して
おり、この位置に気泡の集まることが流入口92から流
入するLNGによっては阻害されないから、次の吐出行
程の初期に確実に排出される。また、ばね98の下降駆
動作用力はその分連結杆56の座屈を起こりにくくする
から、その強さの選択によりロッド56の軸方向の圧縮
力を低減でき、往復駆動部73の連結杆が長いことによ
る座屈に対処でき、細くてもポンプ装置を深いタンクに
対応できるものとすることができ、また、太さの点で小
型化に有効である。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ポンプ
室内の上端部とポンプ室外とを連通する気泡排出孔を前
記流入口とは別個に設けたから、キャビテーションによ
り発生した気泡が確実に排出され、吐出側に混入するよ
うなこともなくなる効果を奏する。請求項2に記載の発
明によれば、気泡が浮上し頭頂部に集まるから、集まっ
た気泡が気泡排出孔から排出さ、ポンプ室上端面が平坦
な場合よりは気泡が排出されやすい効果を奏する。請求
項3、請求項4に記載の発明によれば、吐出行程でロッ
ドに大きい引張り力が作用し、吸い込み行程ではロッド
に軸方向に小さい圧縮力が作用するから、ロッドに座屈
が生じないようにすることができる効果を奏する。請求
項5に記載の発明によれば、気泡排出孔を設けたことに
よるポンプ効率の低下を小さくできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略の構成を示す部分省
略縦断面図である。
【図2】図1の断面図であり、(a)はA−A断面図、
(b)はB−B断面図である。
【図3】同実施例のポンプ装置の使用状態の1例を示す
概略図である。
【図4】同実施例の動作過程を示す概略断面図であり、
(a)はシリンダ下降途中、(b)はシリンダ下死点、
(c)はシリンダ上昇途中、(d)はシリンダ上死点、
の夫々の状態を示す主要部断面図である。
【図5】(a)〜(e)は夫々第1実施例における固定
ピストン下面形状の他の例を示す断面部分図である。
【図6】本発明の第2実施例の概略の構成を示す部分省
略縦断面図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【図8】従来のポンプ装置の1例を示す主要部の縦断面
図である。
【符号の説明】
21 シリンダ 22 ピストン 23 往復駆動部 24 気泡 30 端壁 31 円筒部 32 シリンダ支持部 34 流入口 36 流入弁 40 ポンプ室 41 開口(窓状) 44 パイプ 49 切り欠き部 50 気泡排出口 51 開口 52 吐出口 59 (下降駆動)ばね 70 ピストンロッド 71 シリンダ 72 ピストン 73 往復駆動部 75 パイプ 77 切り欠き部 78 気泡排出口 84 ポンプ室 86 吐出口 92 流入口 98 (下降駆動)ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と吐出口を有するポンプ室をピス
    トンとシリンダとで形成しピストンとシリンダとが相対
    的に上下動して吸い込み行程と吐出行程を交互に行うこ
    とにより高圧の液化ガスを送出するように構成した液化
    ガス用ポンプ装置において、前記吐出行程の初期に前記
    ポンプ室内の上端部とポンプ室外とを連通する気泡排出
    孔を前記流入口とは別個に設けたことを特徴とする液化
    ガス用ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液化ガス用ポンプ装置
    において、前記ポンプ室を形成するピストン端面とシリ
    ンダ端面の中の上側に位置する端面に、上方に延びる切
    り欠き部を形成し、この切り欠き部はその頭頂部が吐出
    口よりも上方に位置するように形成されており、この頭
    頂部に気泡排出孔のポンプ室側を開口させたことを特徴
    とする液化ガス用ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の液化ガス用ポンプ装置
    において、前記ポンプ室の上側に位置する端面がピスト
    ン端面であり、上端部を固定されるパイプの下端に前記
    ピストンが固定され、前記パイプの内孔を通って伸延す
    るロッドの下端に前記シリンダを連結し上端に往復駆動
    部を結合し、前記シリンダが上下に往復駆動されるよう
    にしたことを特徴とする液化ガス用ポンプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の液化ガス用ポンプ装置
    において、前記ポンプ室の上側に位置する端面がシリン
    ダ端面であり、上端を固定されるパイプの下端に前記シ
    リンダが固定され、前記パイプの内孔を通り前記シリン
    ダ端面を貫通してシリンダ内に達するロッドの下端に前
    記ピストンを設け上端に往復駆動部を結合し、前記ピス
    トンが往復駆動されるようにしたことを特徴とする液化
    ガス用ポンプ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
    項4に記載の液化ガス用ポンプ装置において、少なくと
    も前記吐出行程の初期に一時的に開いて気泡排出孔を連
    通状態としてから閉じそして吐出行程の終まで閉じた状
    態を維持する開閉手段を前記気泡排出孔に設けたことを
    特徴とする液化ガス用ポンプ装置。
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