JPH08144136A - 延伸仮撚機等の玉揚げ時における糸条の吸引方法 - Google Patents
延伸仮撚機等の玉揚げ時における糸条の吸引方法Info
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- JPH08144136A JPH08144136A JP30684194A JP30684194A JPH08144136A JP H08144136 A JPH08144136 A JP H08144136A JP 30684194 A JP30684194 A JP 30684194A JP 30684194 A JP30684194 A JP 30684194A JP H08144136 A JPH08144136 A JP H08144136A
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- suction port
- suction
- doffing
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- Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 延伸仮撚機等多数連設された巻取装置で玉揚
げするに際し、ウェストローラを用いず、全錘一斉に玉
揚げできる糸条の吸引方法を提供する。 【構成】 巻取装置10を任意複数錘のグループに分割
し、各グループ毎に、巻取部の上流に設けた吸引管50
に穿設した吸引口51aに、次の順序で開閉し切断糸条
Yを吸引せしめる。まず、グループ内の吸引口51a
を、糸条切断僅少手前で全開する。次に、全開の吸引口
51aに切断糸条Yが吸引された後、吸引口を糸条が通
過し得る程度残して閉塞する。以上の動作を1グループ
毎に反覆し、全錘の玉揚げ完了後、吸引口51aを完全
に閉塞する。 【効果】 ウェストローラ糸を除去することもなく、複
雑な生産管理をすることもない比較的安価な一斉玉揚げ
機構を有する延伸仮撚機等を提供できる。
げするに際し、ウェストローラを用いず、全錘一斉に玉
揚げできる糸条の吸引方法を提供する。 【構成】 巻取装置10を任意複数錘のグループに分割
し、各グループ毎に、巻取部の上流に設けた吸引管50
に穿設した吸引口51aに、次の順序で開閉し切断糸条
Yを吸引せしめる。まず、グループ内の吸引口51a
を、糸条切断僅少手前で全開する。次に、全開の吸引口
51aに切断糸条Yが吸引された後、吸引口を糸条が通
過し得る程度残して閉塞する。以上の動作を1グループ
毎に反覆し、全錘の玉揚げ完了後、吸引口51aを完全
に閉塞する。 【効果】 ウェストローラ糸を除去することもなく、複
雑な生産管理をすることもない比較的安価な一斉玉揚げ
機構を有する延伸仮撚機等を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は延伸仮撚機等多数連設さ
れた糸条巻取装置で自動的に満パッケージを玉揚げする
際に、パッケージと交換された空ボビンに糸掛けして玉
揚げ完了に至るまで、下流側で切断された走行糸条を捕
捉し、吸引し続ける巻取装置の吸引方法に関するもので
ある。
れた糸条巻取装置で自動的に満パッケージを玉揚げする
際に、パッケージと交換された空ボビンに糸掛けして玉
揚げ完了に至るまで、下流側で切断された走行糸条を捕
捉し、吸引し続ける巻取装置の吸引方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】延伸仮撚機等の繊維機械は複数段の糸条
巻取装置を多数連設している。このような多数の巻取装
置から自動的に満パッケージを搬出し、空ボビンを装着
して糸掛けを行うには、大変な労力と時間がかかるた
め、自動玉揚げ装置が取り付けられており、種々提案さ
れている。その中で装置の構成から区別して、糸掛け、
糸切断、糸吸引、ボビン支持等の各装置を搭載した台車
が機台の前面を走行し、一端から順次玉揚げする所謂ワ
ゴンタイプと、機台内に空ボビン及びパッケージの貯留
部や上記の各装置を装備し、全錘一斉にあるいは1錘づ
つ個別に玉揚げする機台付きタイプとがあり、本出願人
も後者のタイプに相当するものを開示している(特開昭
54―30945号、特公平2―27261号)。
巻取装置を多数連設している。このような多数の巻取装
置から自動的に満パッケージを搬出し、空ボビンを装着
して糸掛けを行うには、大変な労力と時間がかかるた
め、自動玉揚げ装置が取り付けられており、種々提案さ
れている。その中で装置の構成から区別して、糸掛け、
糸切断、糸吸引、ボビン支持等の各装置を搭載した台車
が機台の前面を走行し、一端から順次玉揚げする所謂ワ
ゴンタイプと、機台内に空ボビン及びパッケージの貯留
部や上記の各装置を装備し、全錘一斉にあるいは1錘づ
つ個別に玉揚げする機台付きタイプとがあり、本出願人
も後者のタイプに相当するものを開示している(特開昭
54―30945号、特公平2―27261号)。
【0003】特開昭54―30945号及び特公平2―
27261号公報に開示するものは、走行糸条を停止せ
しめることなく、一旦ウェストローラに移し替え、ボビ
ン交換後、再び正常巻取り位置の空ボビンに移行し捲回
せしめるものである。駆動手段、制御手段等を機台端部
に設けるのみで全錘一斉に玉揚げすることができ、構造
上安価であるという利点があるが、ウェストローラに捲
回された糸を適当な時期に除去する必要があり、多数の
巻取装置からなる延伸仮撚機等では非常に煩わしい作業
を強いられていた。
27261号公報に開示するものは、走行糸条を停止せ
しめることなく、一旦ウェストローラに移し替え、ボビ
ン交換後、再び正常巻取り位置の空ボビンに移行し捲回
せしめるものである。駆動手段、制御手段等を機台端部
に設けるのみで全錘一斉に玉揚げすることができ、構造
上安価であるという利点があるが、ウェストローラに捲
回された糸を適当な時期に除去する必要があり、多数の
巻取装置からなる延伸仮撚機等では非常に煩わしい作業
を強いられていた。
【0004】そこで、近年では特開平5―85669号
公報及び特開平6―40661号公報に開示されている
ように、玉揚げ時にはウェストローラを使用せず、糸条
を吸引装置で吸引し、ウェストボックスに捕集する方式
のものが普及しつつある。
公報及び特開平6―40661号公報に開示されている
ように、玉揚げ時にはウェストローラを使用せず、糸条
を吸引装置で吸引し、ウェストボックスに捕集する方式
のものが普及しつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平5―85669
号公報に開示するものは、1錘毎に圧空式サクションガ
ン等の吸引装置が設けられ、該吸引装置はソレノイドで
オンオフされ、玉揚げ動作時には、強力な吸引力で糸条
は捕捉され、玉揚げ完了まで継続して吸引されるもので
ある。ここで、吸引口は全開のままであり、複数の吸引
口を開口すると、当然吸引力は減少するため、1,00
0m/minを超える糸速の糸条を吸引する必要がある
今日では、同時に吸引できる錘数もごく少数に制限され
ることになる。このため、巨大な吸引装置であれば、一
斉に玉揚げ可能であるが、現実的には同時吸引可能な範
囲内で、逐次もしくはランダムに玉揚げせざるを得ず、
吸引装置の使用制限や満巻時間等の生産管理が非常に複
雑になるという欠点があった。
号公報に開示するものは、1錘毎に圧空式サクションガ
ン等の吸引装置が設けられ、該吸引装置はソレノイドで
オンオフされ、玉揚げ動作時には、強力な吸引力で糸条
は捕捉され、玉揚げ完了まで継続して吸引されるもので
ある。ここで、吸引口は全開のままであり、複数の吸引
口を開口すると、当然吸引力は減少するため、1,00
0m/minを超える糸速の糸条を吸引する必要がある
今日では、同時に吸引できる錘数もごく少数に制限され
ることになる。このため、巨大な吸引装置であれば、一
斉に玉揚げ可能であるが、現実的には同時吸引可能な範
囲内で、逐次もしくはランダムに玉揚げせざるを得ず、
吸引装置の使用制限や満巻時間等の生産管理が非常に複
雑になるという欠点があった。
【0006】また、特開平6―40661号公報に開示
するものは、多数本糸用の吸引装置であり、各吸込口が
吸込み小管として構成され、上述したものと比較して、
同時に吸引できる錘数が多い。
するものは、多数本糸用の吸引装置であり、各吸込口が
吸込み小管として構成され、上述したものと比較して、
同時に吸引できる錘数が多い。
【0007】しかし、たとえ吸引口を小管として構成し
ても流入空気量は無視できず、全錘を一斉に玉揚げする
ことは不可能であり、逐次もしくはランダムに行うに
は、いずれの場合も1錘毎に糸切断、糸掛け、クレード
ル反転、空ボビン装着等の各装置の駆動手段や制御手段
を配設しなければならず、構造も複雑となり大変高価な
ものとなる。そのほかに、装置の信頼性が薄い等、人に
よる監視が必要な場合、一斉式では1〜2分で済むもの
が、ランダム式では常に必要であり、逐次式でも1時間
程度は必要である。
ても流入空気量は無視できず、全錘を一斉に玉揚げする
ことは不可能であり、逐次もしくはランダムに行うに
は、いずれの場合も1錘毎に糸切断、糸掛け、クレード
ル反転、空ボビン装着等の各装置の駆動手段や制御手段
を配設しなければならず、構造も複雑となり大変高価な
ものとなる。そのほかに、装置の信頼性が薄い等、人に
よる監視が必要な場合、一斉式では1〜2分で済むもの
が、ランダム式では常に必要であり、逐次式でも1時間
程度は必要である。
【0008】そこで、本発明は上記問題点を解決せんと
するもので、延伸仮撚機等多数連設された巻取装置で玉
揚げを行うに際し、ウェストローラを用いず、全錘一斉
に玉揚げできる糸条の吸引方法を提供することを目的と
するものである。
するもので、延伸仮撚機等多数連設された巻取装置で玉
揚げを行うに際し、ウェストローラを用いず、全錘一斉
に玉揚げできる糸条の吸引方法を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は長手方
向に多数の巻取装置を連設する延伸仮撚機等において、
満パッケージと空のボビンを交換する自動玉揚げに際
し、巻取装置を任意複数錘のグループに分割し、各グル
ープ毎に、巻取部の上流に設けた吸引管に穿設した吸引
口に、切断糸条を吸引せしめるものであって、糸条巻取
り時に閉塞状態である前記吸引口を次の順序で開閉す
る。 1.グループ内の吸引口を、糸条切断僅少手前で全開す
る。 2.全開の吸引口に切断糸条が吸引された後、吸引口を
糸条が通過し得る程度残して閉塞する。 以上の動作を1グループ毎に反覆し、全錘の玉揚げ完了
後、吸引口を完全に閉塞する。
向に多数の巻取装置を連設する延伸仮撚機等において、
満パッケージと空のボビンを交換する自動玉揚げに際
し、巻取装置を任意複数錘のグループに分割し、各グル
ープ毎に、巻取部の上流に設けた吸引管に穿設した吸引
口に、切断糸条を吸引せしめるものであって、糸条巻取
り時に閉塞状態である前記吸引口を次の順序で開閉す
る。 1.グループ内の吸引口を、糸条切断僅少手前で全開す
る。 2.全開の吸引口に切断糸条が吸引された後、吸引口を
糸条が通過し得る程度残して閉塞する。 以上の動作を1グループ毎に反覆し、全錘の玉揚げ完了
後、吸引口を完全に閉塞する。
【0010】
【作用】吸引口の開口量を調節可能に構成された糸条吸
引装置は、まず走行糸条を捕捉する際、吸い込み力を最
大にするように吸引口を全開にして捕捉し、そのまま糸
条を吸引管で吸引し続ける。その後、吸引口を糸条が通
過し得る程度の大きさに閉塞する。一旦、糸条を吸引し
てしまうと吸引管内の空気流によって糸条に引張力が生
じるため、吸引口での吸い込み力は必要ない。このた
め、吸引管に設けられた吸引口を順次、全開から糸条が
通過し得る程度のごくわずかに開口した状態に移行する
ことによって1本の吸引管で多数の糸条を同時に吸引す
ることができ、機台全錘を一斉に玉揚げすることができ
る。
引装置は、まず走行糸条を捕捉する際、吸い込み力を最
大にするように吸引口を全開にして捕捉し、そのまま糸
条を吸引管で吸引し続ける。その後、吸引口を糸条が通
過し得る程度の大きさに閉塞する。一旦、糸条を吸引し
てしまうと吸引管内の空気流によって糸条に引張力が生
じるため、吸引口での吸い込み力は必要ない。このた
め、吸引管に設けられた吸引口を順次、全開から糸条が
通過し得る程度のごくわずかに開口した状態に移行する
ことによって1本の吸引管で多数の糸条を同時に吸引す
ることができ、機台全錘を一斉に玉揚げすることができ
る。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例の1例について、図面に
基づいて説明する。図1は、延伸仮撚機の概略側面図を
示し、機台の長手方向には、多数錘連設されている。糸
条Yはクリール1から第1フィードローラ2、第1ヒー
タ3、クーリングプレート4、ツィスタ5、第2フィー
ドローラ6、第2ヒータ7、第3フィードローラ8、オ
イリングローラ9を経て、上下3段に設けられたいずれ
かの巻取装置10でパッケージ11に形成される。
基づいて説明する。図1は、延伸仮撚機の概略側面図を
示し、機台の長手方向には、多数錘連設されている。糸
条Yはクリール1から第1フィードローラ2、第1ヒー
タ3、クーリングプレート4、ツィスタ5、第2フィー
ドローラ6、第2ヒータ7、第3フィードローラ8、オ
イリングローラ9を経て、上下3段に設けられたいずれ
かの巻取装置10でパッケージ11に形成される。
【0012】巻取装置10は自動玉揚げ機構を備えてお
り、その1ユニットの概略を図2に基づいて説明する
と、糸条Yは下方のスレッドガイド20(図1参照)を
支点として、途中トラバースロッド21で変向されトラ
バースガイド22により左右に綾振りされる。そして、
その糸条Yはテークアップローラ24に当接して回転し
ているボビンに捲回され、パッケージ11に形成され
る。
り、その1ユニットの概略を図2に基づいて説明する
と、糸条Yは下方のスレッドガイド20(図1参照)を
支点として、途中トラバースロッド21で変向されトラ
バースガイド22により左右に綾振りされる。そして、
その糸条Yはテークアップローラ24に当接して回転し
ているボビンに捲回され、パッケージ11に形成され
る。
【0013】ボビンはその両端をクレードルアーム25
の先端部に回転自在に取り付けられたボビンホルダ26
で支持される。クレードルアーム25は、パッケージ径
が増大するにつれて、軸27を支点として回動し、かつ
一方のクレードルアームはカム28でローラ29が押圧
されることにより軸方向外側に揺動する。
の先端部に回転自在に取り付けられたボビンホルダ26
で支持される。クレードルアーム25は、パッケージ径
が増大するにつれて、軸27を支点として回動し、かつ
一方のクレードルアームはカム28でローラ29が押圧
されることにより軸方向外側に揺動する。
【0014】このクレードル部の後方には、パッケージ
貯留用レール40が機枠15に取り付けられおり、搬出
される満パッケージ11のボビンの両端部が該レール上
に載せられ、後方に貯留される。また、クレードル部の
上方には、空ボビン貯留部41を設け、空ボビン装着時
には、スィングレバー42が回動することによって、先
頭の空ボビン43を、ボビンホルダ26に装着可能な位
置に搬送する。
貯留用レール40が機枠15に取り付けられおり、搬出
される満パッケージ11のボビンの両端部が該レール上
に載せられ、後方に貯留される。また、クレードル部の
上方には、空ボビン貯留部41を設け、空ボビン装着時
には、スィングレバー42が回動することによって、先
頭の空ボビン43を、ボビンホルダ26に装着可能な位
置に搬送する。
【0015】トラバースロッド21とトラバース装置2
3の間には、糸寄せガイド81、糸条吸引装置12、糸
条切断装置13、収束ガイド72及び糸掛け装置14等
が配設されている。
3の間には、糸寄せガイド81、糸条吸引装置12、糸
条切断装置13、収束ガイド72及び糸掛け装置14等
が配設されている。
【0016】糸条吸引装置12について、その構成を詳
述すると、図3に示すように、トラバースしている糸条
Yに接触しないように、糸条走行経路の下に、吸引口5
1aを上面に穿設したブロック51がサクション管50
に固定され、吸引口51aはサクション管50に気密に
接続している。ブロック51上を、前記吸引口51aと
ほぼ等しい大きさの穴55aを穿設された薄板のバンド
55が摺動するように、バンド55の一端55bは、コ
イルスプリング54によって巻き込み方向に付勢された
回動自在のピン53に取り付けられ、他端55cは揺動
レバー59に取り付けられる。揺動レバー59は、先端
部にローラ59aを設け、常にサクションカム58に押
圧するようにスプリング61によって付勢されている。
サクションカム58を回動させることによって、バンド
55の穴55aが摺動し、吸引口51aの開口量を調節
できる。
述すると、図3に示すように、トラバースしている糸条
Yに接触しないように、糸条走行経路の下に、吸引口5
1aを上面に穿設したブロック51がサクション管50
に固定され、吸引口51aはサクション管50に気密に
接続している。ブロック51上を、前記吸引口51aと
ほぼ等しい大きさの穴55aを穿設された薄板のバンド
55が摺動するように、バンド55の一端55bは、コ
イルスプリング54によって巻き込み方向に付勢された
回動自在のピン53に取り付けられ、他端55cは揺動
レバー59に取り付けられる。揺動レバー59は、先端
部にローラ59aを設け、常にサクションカム58に押
圧するようにスプリング61によって付勢されている。
サクションカム58を回動させることによって、バンド
55の穴55aが摺動し、吸引口51aの開口量を調節
できる。
【0017】尚、各段毎に1本のサクション管が長手方
向に貫設され、それぞれのサクション管50、50、5
0は共に機台端部に設けたウェストボックス91を介し
て、真空ポンプ92に接続されている(図5参照)。
向に貫設され、それぞれのサクション管50、50、5
0は共に機台端部に設けたウェストボックス91を介し
て、真空ポンプ92に接続されている(図5参照)。
【0018】トラバース装置23の前方にはロッド71
に取り付けられた収束ガイド72が綾振りしている糸条
Yに干渉しない待機位置から中央に平行に移動できるよ
うになっている。収束ガイド72の糸条Y側には突出部
72aを有すると共に、該突出部72aの根元に糸条Y
を捕捉する切り欠き72bを有している。
に取り付けられた収束ガイド72が綾振りしている糸条
Yに干渉しない待機位置から中央に平行に移動できるよ
うになっている。収束ガイド72の糸条Y側には突出部
72aを有すると共に、該突出部72aの根元に糸条Y
を捕捉する切り欠き72bを有している。
【0019】糸条切断装置13は、図4にも示すよう
に、垂直部63aの先端に取り付けられたピン65を支
点として一対のカッター66、67を回動自在に支持す
るL字型のレバー63がカッターカム62が回転するこ
とによって上下に揺動するようになっている。一対のカ
ッター66、67は下端にそれぞれローラ70を有して
おり、前記レバー63が押し上げられると、ローラ70
がカッターガイド69の逆V字型溝69aに案内され、
カッター66、67が回動し、上方を走行する糸条Yを
切断するようになっている。
に、垂直部63aの先端に取り付けられたピン65を支
点として一対のカッター66、67を回動自在に支持す
るL字型のレバー63がカッターカム62が回転するこ
とによって上下に揺動するようになっている。一対のカ
ッター66、67は下端にそれぞれローラ70を有して
おり、前記レバー63が押し上げられると、ローラ70
がカッターガイド69の逆V字型溝69aに案内され、
カッター66、67が回動し、上方を走行する糸条Yを
切断するようになっている。
【0020】14は糸掛け装置で、図2及び図9に示す
ように、糸掛けアーム84は駆動軸89からタイミング
ベルト90を介して回動可能で、軸88に支持されてい
る。該アーム84の先端には、V字型に形成された糸条
案内部85aを有するガイド85が取り付けられると共
に、中央部内側に糸掛けレバー86がロータリーアクチ
ュエータ87を介して取り付けられている。
ように、糸掛けアーム84は駆動軸89からタイミング
ベルト90を介して回動可能で、軸88に支持されてい
る。該アーム84の先端には、V字型に形成された糸条
案内部85aを有するガイド85が取り付けられると共
に、中央部内側に糸掛けレバー86がロータリーアクチ
ュエータ87を介して取り付けられている。
【0021】81は糸寄せガイドで、糸条吸引装置12
の上流側で長手方向に往復運動するロッド80に固定さ
れ、巻取り時には糸条Yの綾振りに干渉しないよう側方
に待機している。
の上流側で長手方向に往復運動するロッド80に固定さ
れ、巻取り時には糸条Yの綾振りに干渉しないよう側方
に待機している。
【0022】尚、軸27、軸89、ロッド71およびロ
ッド80は機台長手方向に貫設され機台端部に設けられ
た駆動手段、制御手段(図示せず)に連結されており、
各錘は一斉にパッケージの搬出、空ボビンの装着、糸寄
せ、糸掛け等同じ動作をするようになっている。また、
軸57も同様に機台端部に設けられた駆動手段、制御手
段に連結されており、サクションカム58およびカッタ
ーカム62を回転することによって行われる吸引および
切断のタイミングを、各錘毎に自由に設定することがで
きる。
ッド80は機台長手方向に貫設され機台端部に設けられ
た駆動手段、制御手段(図示せず)に連結されており、
各錘は一斉にパッケージの搬出、空ボビンの装着、糸寄
せ、糸掛け等同じ動作をするようになっている。また、
軸57も同様に機台端部に設けられた駆動手段、制御手
段に連結されており、サクションカム58およびカッタ
ーカム62を回転することによって行われる吸引および
切断のタイミングを、各錘毎に自由に設定することがで
きる。
【0023】以上の構成の延伸仮撚機において、長手方
向に多数連設される巻取装置10を機台端に設けたポン
プ側からA、B、C、Dの順に複数錘のグループに分割
し、各グループ内においてサクションカム58とカッタ
ーカム62の形状および位相を一致させておき、その玉
揚げ動作について説明すると、以下の工程による。
向に多数連設される巻取装置10を機台端に設けたポン
プ側からA、B、C、Dの順に複数錘のグループに分割
し、各グループ内においてサクションカム58とカッタ
ーカム62の形状および位相を一致させておき、その玉
揚げ動作について説明すると、以下の工程による。
【0024】a.満管信号が入力されると、真空ポンプ
92の運転を開始する。 b.全錘で待機中の収束ガイド72が中央に向かって移
動し、移動途中で綾振りしている糸条Yを切り欠き72
bで捕捉して中央で停止する。糸条Yは収束ガイド72
までは一定の軌道を走行することになる(図5)。 そして、まずポンプ側のAグループにおいて、 c.軸57が矢印X方向に回転すると、サクションカム
58の凹部58aが揺動レバー59のローラ59aに当
接することになり、バンド55はコイルスプリング54
によってピン53に巻き込まれ、バンド55の穴55a
が吸引口51a上に摺動し、該吸引口51aは全開にな
り、糸条Yを吸引する(図6)。 d.cの工程と同時にカッターカム62の凸部でL字型
レバー63が押し上げられ、糸条Yを切断する。切断さ
れた上流側の糸条端は吸引口51aに吸引される(図
7)。 e.軸57が回転し、カッター66、67は元の位置に
戻ると共に、バンド55は糸条が通過しうる程度のごく
わずかな隙間を残して吸引口を閉じる。該隙間から流入
する空気量はほとんどないが、サクション管50内の空
気流による引張力のため、糸条Yは吸引され続ける。
92の運転を開始する。 b.全錘で待機中の収束ガイド72が中央に向かって移
動し、移動途中で綾振りしている糸条Yを切り欠き72
bで捕捉して中央で停止する。糸条Yは収束ガイド72
までは一定の軌道を走行することになる(図5)。 そして、まずポンプ側のAグループにおいて、 c.軸57が矢印X方向に回転すると、サクションカム
58の凹部58aが揺動レバー59のローラ59aに当
接することになり、バンド55はコイルスプリング54
によってピン53に巻き込まれ、バンド55の穴55a
が吸引口51a上に摺動し、該吸引口51aは全開にな
り、糸条Yを吸引する(図6)。 d.cの工程と同時にカッターカム62の凸部でL字型
レバー63が押し上げられ、糸条Yを切断する。切断さ
れた上流側の糸条端は吸引口51aに吸引される(図
7)。 e.軸57が回転し、カッター66、67は元の位置に
戻ると共に、バンド55は糸条が通過しうる程度のごく
わずかな隙間を残して吸引口を閉じる。該隙間から流入
する空気量はほとんどないが、サクション管50内の空
気流による引張力のため、糸条Yは吸引され続ける。
【0025】そして、グループ毎にcからeまでの工程
が順次行われる(図8)。ここで反ポンプ側のDグルー
プから行ってもよい。この時、1のグループの吸引口が
閉じ始めると、別のグループが開口し始め、サクション
管内の流量を一定に保つように制御される。反ポンプ側
のグループの吸引口がcの状態で糸条を吸引すると、次
に、 f.一斉にクレードルアーム25が後方に回動し、満パ
ッケージ11は後方の貯留レール40上に搬送される。 g.収束ガイド72も元の待機位置に復帰する。 h.クレードルアーム25のローラ29が開放カム28
の回動で押圧され、一方のクレードルアームが外側に開
いて、ボビンホルダ26から満パッケージ11が解放さ
れる。満パッケージ11は貯留レール40に沿って後方
に転動し貯留される。 i.スィングレバー42が回動し、貯留部41内の先頭
の空ボビン43がボビンホルダ26間に搬送される。 j.一方のクレードルアームが閉じ、空ボビン43はボ
ビンホルダ26に装着される。 k.クレードルアーム25が前方に回動し、ボビン43
はテークアップローラ24と接触し、摩擦で回転する。
スィングレバー42は元の位置に復帰し、次回の玉揚げ
時に空ボビン装着可能な状態で待機する。 l.糸寄せガイド81が待機位置から、中央で吸引され
ている糸条Yを捕捉して、糸掛けアーム84近傍まで移
動する。糸条Yは糸掛けガイド85のV字溝85aの上
方を走行する(図5)。 m.糸掛けアーム84が回動し、糸条Yを捕捉して空ボ
ビン近傍まで達する(図5鎖線)。 n.糸掛けガイド86が回動し、糸条Yが下方に押さえ
つけられ、ボビンホルダ26周面の切り欠き26aに係
合することによって切断され、バンチ巻の後、トラバー
スガイド22に捕捉され、ボビンに捲回されパッケージ
が形成され始める。 o.糸寄せガイド81及び糸掛け装置14が復帰する。 p.軸57が回動し、吸引装置12においてバンド55
が吸引口51aを完全に閉塞し、真空ポンプ92が停止
する。
が順次行われる(図8)。ここで反ポンプ側のDグルー
プから行ってもよい。この時、1のグループの吸引口が
閉じ始めると、別のグループが開口し始め、サクション
管内の流量を一定に保つように制御される。反ポンプ側
のグループの吸引口がcの状態で糸条を吸引すると、次
に、 f.一斉にクレードルアーム25が後方に回動し、満パ
ッケージ11は後方の貯留レール40上に搬送される。 g.収束ガイド72も元の待機位置に復帰する。 h.クレードルアーム25のローラ29が開放カム28
の回動で押圧され、一方のクレードルアームが外側に開
いて、ボビンホルダ26から満パッケージ11が解放さ
れる。満パッケージ11は貯留レール40に沿って後方
に転動し貯留される。 i.スィングレバー42が回動し、貯留部41内の先頭
の空ボビン43がボビンホルダ26間に搬送される。 j.一方のクレードルアームが閉じ、空ボビン43はボ
ビンホルダ26に装着される。 k.クレードルアーム25が前方に回動し、ボビン43
はテークアップローラ24と接触し、摩擦で回転する。
スィングレバー42は元の位置に復帰し、次回の玉揚げ
時に空ボビン装着可能な状態で待機する。 l.糸寄せガイド81が待機位置から、中央で吸引され
ている糸条Yを捕捉して、糸掛けアーム84近傍まで移
動する。糸条Yは糸掛けガイド85のV字溝85aの上
方を走行する(図5)。 m.糸掛けアーム84が回動し、糸条Yを捕捉して空ボ
ビン近傍まで達する(図5鎖線)。 n.糸掛けガイド86が回動し、糸条Yが下方に押さえ
つけられ、ボビンホルダ26周面の切り欠き26aに係
合することによって切断され、バンチ巻の後、トラバー
スガイド22に捕捉され、ボビンに捲回されパッケージ
が形成され始める。 o.糸寄せガイド81及び糸掛け装置14が復帰する。 p.軸57が回動し、吸引装置12においてバンド55
が吸引口51aを完全に閉塞し、真空ポンプ92が停止
する。
【0026】fからpまでは全錘一斉に行われる。これ
で、玉揚げが終了する。機台の錘数または真空ポンプの
容量によって、全錘eの状態で吸引するには吸引力が不
足する場合には、上述したbからpまでの動作を1段毎
に行うのも、自由である。
で、玉揚げが終了する。機台の錘数または真空ポンプの
容量によって、全錘eの状態で吸引するには吸引力が不
足する場合には、上述したbからpまでの動作を1段毎
に行うのも、自由である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、ウェス
トローラを用いず糸条を吸引して玉揚げを行う際に、全
錘を複数錘のグループに分割し、各グループ毎に吸引口
の開口量を調節可能に構成したため、同時に多数の糸条
を吸引することが可能で、多数の巻取装置を備えた機台
でも全錘一斉に玉揚げすることができ、ウェストローラ
に捲回された糸を除去することも、複雑な生産管理をす
ることも必要のない比較的安価な一斉玉揚げ機構を備え
た延伸仮撚機等を提供できるという効果を奏する。
トローラを用いず糸条を吸引して玉揚げを行う際に、全
錘を複数錘のグループに分割し、各グループ毎に吸引口
の開口量を調節可能に構成したため、同時に多数の糸条
を吸引することが可能で、多数の巻取装置を備えた機台
でも全錘一斉に玉揚げすることができ、ウェストローラ
に捲回された糸を除去することも、複雑な生産管理をす
ることも必要のない比較的安価な一斉玉揚げ機構を備え
た延伸仮撚機等を提供できるという効果を奏する。
【図1】本発明を実施する延伸仮撚機の概略側面図であ
る。
る。
【図2】延伸仮撚機の巻取装置の側面図である。
【図3】糸条吸引装置の要部斜視図である。
【図4】糸条切断装置の要部斜視図である。
【図5】1本のサクション管に連設された各錘の糸条吸
引装置における通常巻取時の状態を示した図である。
引装置における通常巻取時の状態を示した図である。
【図6】1本のサクション管に連設された各錘の糸条吸
引装置における玉揚げ時の動作状態を示した図である。
引装置における玉揚げ時の動作状態を示した図である。
【図7】1本のサクション管に連設された各錘の糸条吸
引装置における玉揚げ時の動作状態を示した図である。
引装置における玉揚げ時の動作状態を示した図である。
【図8】1本のサクション管に連設された各錘の糸条吸
引装置における玉揚げ時の動作状態を示した図である。
引装置における玉揚げ時の動作状態を示した図である。
【図9】糸掛け装置の要部平面図である。
Y 糸条 A、B、C、D グループ 10 巻取装置 11 パッケージ 12 糸条吸引装置 43 空ボビン 50 サクション管 51a 吸引口 55 バンド
Claims (1)
- 【請求項1】 長手方向に多数の巻取装置を連設する延
伸仮撚機等において、満パッケージと空のボビンを交換
する自動玉揚げに際し、巻取装置を任意複数錘のグルー
プに分割し、各グループ毎に、巻取部の上流に設けた吸
引管に穿設した吸引口に、切断糸条を吸引せしめるもの
であって、糸条巻取り時に閉塞状態である前記吸引口を
次の順序で開閉する。 1.グループ内の吸引口を、糸条切断僅少手前で全開す
る。 2.全開の吸引口に切断糸条が吸引された後、吸引口を
糸条が通過し得る程度残して閉塞する。 以上の動作を1グループ毎に反覆し、全錘の玉揚げ完了
後、吸引口を完全に閉塞することを特徴とする延伸仮撚
機等の玉揚げ時における糸条の吸引方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30684194A JPH08144136A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 延伸仮撚機等の玉揚げ時における糸条の吸引方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30684194A JPH08144136A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 延伸仮撚機等の玉揚げ時における糸条の吸引方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08144136A true JPH08144136A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17961905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30684194A Pending JPH08144136A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 延伸仮撚機等の玉揚げ時における糸条の吸引方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08144136A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105113068A (zh) * | 2015-09-06 | 2015-12-02 | 无锡宏源机电科技股份有限公司 | 落管传动装置 |
CN105110090A (zh) * | 2015-09-06 | 2015-12-02 | 无锡宏源机电科技股份有限公司 | 粗纱管卸除装置 |
CN108441999A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-08-24 | 长乐恒申合纤科技有限公司 | 一种纺制石墨烯弹力丝的加弹机及整机升头方法 |
-
1994
- 1994-11-15 JP JP30684194A patent/JPH08144136A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105113068A (zh) * | 2015-09-06 | 2015-12-02 | 无锡宏源机电科技股份有限公司 | 落管传动装置 |
CN105110090A (zh) * | 2015-09-06 | 2015-12-02 | 无锡宏源机电科技股份有限公司 | 粗纱管卸除装置 |
CN108441999A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-08-24 | 长乐恒申合纤科技有限公司 | 一种纺制石墨烯弹力丝的加弹机及整机升头方法 |
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