JPH0814388A - ピストンリング及びその製造方法 - Google Patents
ピストンリング及びその製造方法Info
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- JPH0814388A JPH0814388A JP7179665A JP17966595A JPH0814388A JP H0814388 A JPH0814388 A JP H0814388A JP 7179665 A JP7179665 A JP 7179665A JP 17966595 A JP17966595 A JP 17966595A JP H0814388 A JPH0814388 A JP H0814388A
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- ring
- ring body
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J9/00—Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
- F16J9/26—Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction characterised by the use of particular materials
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2201/00—Metals
- F05C2201/04—Heavy metals
- F05C2201/0433—Iron group; Ferrous alloys, e.g. steel
- F05C2201/0436—Iron
- F05C2201/0439—Cast iron
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- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
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- F05C2203/00—Non-metallic inorganic materials
- F05C2203/08—Ceramics; Oxides
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- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S277/00—Seal for a joint or juncture
- Y10S277/935—Seal made of a particular material
- Y10S277/943—Ceramic or glass
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 極めてもろく長い耐摩耗性、耐スカフィング
性の材料を、ひび割れ、その他の損傷を伴わないでピス
トンリングのみぞ内にはめ込むことにある。 【構成】 ピストンリング10は、外周辺16のまわり
に円周方向に互いに間隔を置いた1連のみぞ穴19を持
つ環状のリング本体12を備えている。各みぞ穴は外周
辺から半径方向内方に延びる。互いに隣接するみぞ穴間
に、外周辺に対応するヒンジ点22を形成する。セラミ
ックスから成る摩耗面材料20を、スカラップ形の各み
ぞ穴にはめ込む。このはめ込み段階では、摩耗面材料を
各みぞ穴内に加熱噴霧する。次いで外周辺16を研削し
て摩耗面材料を露出して仕上外面を生成する。
性の材料を、ひび割れ、その他の損傷を伴わないでピス
トンリングのみぞ内にはめ込むことにある。 【構成】 ピストンリング10は、外周辺16のまわり
に円周方向に互いに間隔を置いた1連のみぞ穴19を持
つ環状のリング本体12を備えている。各みぞ穴は外周
辺から半径方向内方に延びる。互いに隣接するみぞ穴間
に、外周辺に対応するヒンジ点22を形成する。セラミ
ックスから成る摩耗面材料20を、スカラップ形の各み
ぞ穴にはめ込む。このはめ込み段階では、摩耗面材料を
各みぞ穴内に加熱噴霧する。次いで外周辺16を研削し
て摩耗面材料を露出して仕上外面を生成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周辺のまわりに円周
方向に互いに間隔を置いた1連のみぞ穴とこれ等のみぞ
穴にはめ込んだ摩耗面材料とを持つ金属質ピストンリン
グに関する。
方向に互いに間隔を置いた1連のみぞ穴とこれ等のみぞ
穴にはめ込んだ摩耗面材料とを持つ金属質ピストンリン
グに関する。
【0002】
【発明の背景】ピストンリングはよく知られている。こ
れ等のピストンリングは通常、ピストンの外周辺のまわ
りに配置した環状みぞ内に受入れられる。又ピストンは
シリンダ内で往復動する。典型的には、ピストンリング
は、不連続であり、2つの端部部分を持つ。これ等の端
部部分は相互に隔離され、ピストンリングをピストンの
対応するみぞ内への挿入のために広げる。次いでピスト
ンリングは圧縮され、各端部部分を相互に近づけてピス
トンをシリンダ内に取付ける。ピストンはガスのような
流体をシリンダ内で圧縮する。内燃機関では、これ等の
流体は、点火され、膨脹してピストンを点火点から遠ざ
かる向きに押す。内燃機関内のピストンリングの外面す
なわち支持面は、高温になり腐食を生じ、シリンダの壁
に対し摩擦による相互作用を生ずる。
れ等のピストンリングは通常、ピストンの外周辺のまわ
りに配置した環状みぞ内に受入れられる。又ピストンは
シリンダ内で往復動する。典型的には、ピストンリング
は、不連続であり、2つの端部部分を持つ。これ等の端
部部分は相互に隔離され、ピストンリングをピストンの
対応するみぞ内への挿入のために広げる。次いでピスト
ンリングは圧縮され、各端部部分を相互に近づけてピス
トンをシリンダ内に取付ける。ピストンはガスのような
流体をシリンダ内で圧縮する。内燃機関では、これ等の
流体は、点火され、膨脹してピストンを点火点から遠ざ
かる向きに押す。内燃機関内のピストンリングの外面す
なわち支持面は、高温になり腐食を生じ、シリンダの壁
に対し摩擦による相互作用を生ずる。
【0003】耐久性、耐摩耗性(wear resis
tance)及び耐スカフィング性(scuff re
sistance)を向上するにはセラミックス(ce
ramics)から成る摩耗面材料を使うことはよく知
られている。しかしこのような材料は、典型的には極め
てもろくひび割れ又は認容できない損傷を受ける。ピス
トンリングをピストンの対応するみぞ内に取付けるため
に広げ、次いでシリンダ内に挿入するために圧縮すると
きはピストンの作動前にも損傷の生ずることが多い。
tance)及び耐スカフィング性(scuff re
sistance)を向上するにはセラミックス(ce
ramics)から成る摩耗面材料を使うことはよく知
られている。しかしこのような材料は、典型的には極め
てもろくひび割れ又は認容できない損傷を受ける。ピス
トンリングをピストンの対応するみぞ内に取付けるため
に広げ、次いでシリンダ内に挿入するために圧縮すると
きはピストンの作動前にも損傷の生ずることが多い。
【0004】
【発明の開示】縦方向軸線のまわりに延びるピストンリ
ングは、内周辺とこの内周辺から或る半径方向距離を隔
てた外周辺とを持つ一般に環状のリング本体を備えてい
る。このリング本体は延性鋳鉄から作るのがよい。各端
部部分は相互に分離されてピストンリングを広げ、ピス
トンの対応するみぞ内に挿入される。次いでピストンリ
ングを圧縮し、各端部部分を互いに近づけピストンをシ
リンダ内に取付ける。1連のみぞ穴は外周辺のまわりに
円周方向に互いに間隔を置いて設けてある。各みぞ穴は
この外周辺から半径方向内方に延びる。各みぞ穴は互い
に重ならないで、リング本体の外周辺に対応するヒンジ
点を互いに隣接するみぞ穴間に形成してある。ただしこ
れ等の各ヒンジ点の円周方向長さは最小にするのがよ
い。ピストンリングを広げ又は圧縮するときは各ヒンジ
点にリング本体のたわみが生ずる。従って各ヒンジ点に
より、極めてもろく長い耐摩耗性、耐スカフィング性の
材料を、ひび割れ又はその他の認容できない損傷を伴わ
ないでみぞ穴内にはめ込むことができる。
ングは、内周辺とこの内周辺から或る半径方向距離を隔
てた外周辺とを持つ一般に環状のリング本体を備えてい
る。このリング本体は延性鋳鉄から作るのがよい。各端
部部分は相互に分離されてピストンリングを広げ、ピス
トンの対応するみぞ内に挿入される。次いでピストンリ
ングを圧縮し、各端部部分を互いに近づけピストンをシ
リンダ内に取付ける。1連のみぞ穴は外周辺のまわりに
円周方向に互いに間隔を置いて設けてある。各みぞ穴は
この外周辺から半径方向内方に延びる。各みぞ穴は互い
に重ならないで、リング本体の外周辺に対応するヒンジ
点を互いに隣接するみぞ穴間に形成してある。ただしこ
れ等の各ヒンジ点の円周方向長さは最小にするのがよ
い。ピストンリングを広げ又は圧縮するときは各ヒンジ
点にリング本体のたわみが生ずる。従って各ヒンジ点に
より、極めてもろく長い耐摩耗性、耐スカフィング性の
材料を、ひび割れ又はその他の認容できない損傷を伴わ
ないでみぞ穴内にはめ込むことができる。
【0005】好適な摩耗面材料は、耐久性、耐摩耗性及
び耐スカフィング防止性を向上するようにセラミックス
から構成する。
び耐スカフィング防止性を向上するようにセラミックス
から構成する。
【0006】リング本体に十分な構造及び強度を与える
ように、みぞ穴の半径方向内側寸法はリング本体の外周
辺及び内周辺間の半径方向距離の半分を越えないように
するのがよい。さらに各みぞ穴はリング本体の上面及び
下面間に中心を持ちリング本体の上下の面間の縦方向の
全軸線方向距離の80%を越えない縦方向の軸線方向長
さを持つのがよい。
ように、みぞ穴の半径方向内側寸法はリング本体の外周
辺及び内周辺間の半径方向距離の半分を越えないように
するのがよい。さらに各みぞ穴はリング本体の上面及び
下面間に中心を持ちリング本体の上下の面間の縦方向の
全軸線方向距離の80%を越えない縦方向の軸線方向長
さを持つのがよい。
【0007】本発明によるピストンリングは、延性鋳鉄
から一般に環状のリング本体を形成することによって作
る。次いでリング本体の外周辺の円周のまわりに1連の
みぞ穴を切り互いに隣接するみぞ穴間にヒンジ点を残
す。この場合一般に円形のカッタを使い1連のスカラッ
プ(scallop)を形成するのがよい。これ等の各
スカラップは一般に湾曲し、1連の大体において円形の
部分を備える。切削作業は、リング本体の内周辺を横切
る前に終了し、中断されない内面を残す。前記したよう
に各みぞ穴の半径方向及び縦方向の長さは、リング本体
に望ましくない弱い部分が生じないように制御する。次
いで各みぞ穴内に摩耗面材料をはめ込む。このはめ込み
工程は、摩耗面材料をみぞ穴内に外周面上に加熱噴霧
(thermally spraying)を行いコ−
ティング(coating)を形成する段階を含むのが
よい。次いでピストンリングの外周面は、一層小さい直
径になるまで研削され、みぞ穴内に摩耗面材料を露出さ
せ、摩耗面材料の半径方向外側長さがリング本体の仕上
外面と同一平面になるようにする。
から一般に環状のリング本体を形成することによって作
る。次いでリング本体の外周辺の円周のまわりに1連の
みぞ穴を切り互いに隣接するみぞ穴間にヒンジ点を残
す。この場合一般に円形のカッタを使い1連のスカラッ
プ(scallop)を形成するのがよい。これ等の各
スカラップは一般に湾曲し、1連の大体において円形の
部分を備える。切削作業は、リング本体の内周辺を横切
る前に終了し、中断されない内面を残す。前記したよう
に各みぞ穴の半径方向及び縦方向の長さは、リング本体
に望ましくない弱い部分が生じないように制御する。次
いで各みぞ穴内に摩耗面材料をはめ込む。このはめ込み
工程は、摩耗面材料をみぞ穴内に外周面上に加熱噴霧
(thermally spraying)を行いコ−
ティング(coating)を形成する段階を含むのが
よい。次いでピストンリングの外周面は、一層小さい直
径になるまで研削され、みぞ穴内に摩耗面材料を露出さ
せ、摩耗面材料の半径方向外側長さがリング本体の仕上
外面と同一平面になるようにする。
【0008】本発明の特徴及び態様を添付図面について
以下に詳しく説明する。
以下に詳しく説明する。
【0009】
【実施例】図1ないし4に例示したピストンリング10
は縦方向軸線A−Aのまわりに延びている。ピストンリ
ング10は、内周辺14と、内周辺14から或る半径方
向距離を隔てた外周辺16とを持つ一般に環状のリング
本体12を備えている。リング本体12は、不連続で2
つの端部部分17、18を持つ。各端部部分17、18
は相互に隔離され、ピストンの対応するみぞ内への挿入
のために、ピストンリングを広げるようにしてある。次
いでピストンリングを圧縮し、各端部部分を相互に近づ
け、ピストンをシリンダ内に装着するようにする。1連
のみぞ穴19は、外周辺のまわりに円周方向に互いに間
隔を置いている。各みぞ穴19は、外周辺から半径方向
内方に延びる。摩耗面材料20は、各みぞ穴19を満た
すまで各みぞ穴19内にはめ込まれ、摩耗面材料20
は、一般にリング本体12の外周辺16と同一にする。
次いで外周辺16を研削し、仕上外面21を形成して摩
耗面材料20の半形方向外部30がリング本体12の外
面21と同一平面になるようにする。
は縦方向軸線A−Aのまわりに延びている。ピストンリ
ング10は、内周辺14と、内周辺14から或る半径方
向距離を隔てた外周辺16とを持つ一般に環状のリング
本体12を備えている。リング本体12は、不連続で2
つの端部部分17、18を持つ。各端部部分17、18
は相互に隔離され、ピストンの対応するみぞ内への挿入
のために、ピストンリングを広げるようにしてある。次
いでピストンリングを圧縮し、各端部部分を相互に近づ
け、ピストンをシリンダ内に装着するようにする。1連
のみぞ穴19は、外周辺のまわりに円周方向に互いに間
隔を置いている。各みぞ穴19は、外周辺から半径方向
内方に延びる。摩耗面材料20は、各みぞ穴19を満た
すまで各みぞ穴19内にはめ込まれ、摩耗面材料20
は、一般にリング本体12の外周辺16と同一にする。
次いで外周辺16を研削し、仕上外面21を形成して摩
耗面材料20の半形方向外部30がリング本体12の外
面21と同一平面になるようにする。
【0010】好適な摩耗面材料は、極めてもろいがかじ
り傷、熱及び腐食に対しすぐれた耐磨耗性を持つセラミ
ックス(ceramics)である。
り傷、熱及び腐食に対しすぐれた耐磨耗性を持つセラミ
ックス(ceramics)である。
【0011】みぞ穴19は相互に重ね合わせないで、ヒ
ンジ点22を互いに隣接するみぞ穴19間に形成する。
各ヒンジ点22は、リング本体12の外周辺に対応す
る。すなわち各ヒンジ点22は、リング本体12のまわ
りに円周方向に互いに間隔を置いている。各ヒンジ点2
2により、極めてもろく、長い耐摩耗耐スカフィング材
料(wearing scuff resistant
matrial)、20をひび割れ又はその他の認容
できない損傷をともなわないでみぞ穴19内にはめ込む
ことができる。各ヒンジ点22の円周方向長さを最小に
して、リング本体12の周辺のまわりに露出する摩耗面
材料20の量が最高になるようにするのがよい。
ンジ点22を互いに隣接するみぞ穴19間に形成する。
各ヒンジ点22は、リング本体12の外周辺に対応す
る。すなわち各ヒンジ点22は、リング本体12のまわ
りに円周方向に互いに間隔を置いている。各ヒンジ点2
2により、極めてもろく、長い耐摩耗耐スカフィング材
料(wearing scuff resistant
matrial)、20をひび割れ又はその他の認容
できない損傷をともなわないでみぞ穴19内にはめ込む
ことができる。各ヒンジ点22の円周方向長さを最小に
して、リング本体12の周辺のまわりに露出する摩耗面
材料20の量が最高になるようにするのがよい。
【0012】みぞ穴19があつても、内周辺14の内面
23は中断されない。各みぞ穴19の半径方向の最も内
側の区域は、一般にリング本体12の内周辺及び外周辺
間の半径方向距離の半分を越えない長さに延びている。
23は中断されない。各みぞ穴19の半径方向の最も内
側の区域は、一般にリング本体12の内周辺及び外周辺
間の半径方向距離の半分を越えない長さに延びている。
【0013】図2に明らかなようにリング本体12は、
縦方向上面26及び縦方向下面28を持つ。各みぞ穴1
9は、縦方向上面26及び縦方向下面28の間で縦方向
の中央に位置させるのがよい。
縦方向上面26及び縦方向下面28を持つ。各みぞ穴1
9は、縦方向上面26及び縦方向下面28の間で縦方向
の中央に位置させるのがよい。
【0014】図3に示すように縦方向上面26及び縦方
向下面28は、みぞ穴19により中断されない。各みぞ
穴19の縦方向の軸線方向長さは、縦方向上面26及び
縦方向下面28の間の全縦方向長さの80%より大きく
ならないようにするのがよい。各みぞ穴19の半径方向
及び縦方向の長さ(extent)は、ピストンリング
10に十分な構造強さ及び作動強さを生ずるように制御
される。各ヒンジ点22においては、延性鋳鉄は、縦方
向上面26と縦方向下面28との間の縦方向軸線方向の
全距離にわたり又内周辺14から外周辺16まで半径方
向に延びる。
向下面28は、みぞ穴19により中断されない。各みぞ
穴19の縦方向の軸線方向長さは、縦方向上面26及び
縦方向下面28の間の全縦方向長さの80%より大きく
ならないようにするのがよい。各みぞ穴19の半径方向
及び縦方向の長さ(extent)は、ピストンリング
10に十分な構造強さ及び作動強さを生ずるように制御
される。各ヒンジ点22においては、延性鋳鉄は、縦方
向上面26と縦方向下面28との間の縦方向軸線方向の
全距離にわたり又内周辺14から外周辺16まで半径方
向に延びる。
【0015】本発明のピストンリング10は、内周辺1
4及び外周辺16により縦方向軸線A−Aのまわりに大
体において環状のリング本体12を形成することによっ
て作られる。次いで1連のみぞ穴19を外周辺16の円
周方向長さのまわりに切削する。作りやすくするため
に、一般に円形からのカツタにより1連のスカラップ
(scallops)を形成する。この場合各スカラッ
プは、一般に湾曲し、1連の大体において円形の部分を
備える。切削作業は、リング本体12の内周を横切るの
に先だって終了し、中断されない内面23を残す。
4及び外周辺16により縦方向軸線A−Aのまわりに大
体において環状のリング本体12を形成することによっ
て作られる。次いで1連のみぞ穴19を外周辺16の円
周方向長さのまわりに切削する。作りやすくするため
に、一般に円形からのカツタにより1連のスカラップ
(scallops)を形成する。この場合各スカラッ
プは、一般に湾曲し、1連の大体において円形の部分を
備える。切削作業は、リング本体12の内周を横切るの
に先だって終了し、中断されない内面23を残す。
【0016】みぞ穴19は、外周辺16のまわりに内周
方向に互いに間隔を置いて、互いに隣接するみぞ穴19
間にヒンジ点22を生ずる。前記したように各ヒンジ点
22は最小にするのがよい。さらに各みぞ穴22の半径
方向及び縦方向の長さは共に、ピストンリング10に望
ましくない弱い部分が生じないように制御する。摩耗面
材料20は次いで各みぞ穴19内にはめ込まれる。この
はめ込み段階は、摩耗面材料を、みぞ穴19内に加熱噴
霧し(thermally spraying),一般
にみぞ穴19を満たし、おそらくは外周辺16にコーテ
イング(coating)を形成する。次いでピストン
リング10の外周辺16を一層小さい直径まで研削し、
摩耗面材料20の半径方向外側部分30が図4に示すよ
うにリング本体12の仕上外面21と同一平面になるよ
うにする。
方向に互いに間隔を置いて、互いに隣接するみぞ穴19
間にヒンジ点22を生ずる。前記したように各ヒンジ点
22は最小にするのがよい。さらに各みぞ穴22の半径
方向及び縦方向の長さは共に、ピストンリング10に望
ましくない弱い部分が生じないように制御する。摩耗面
材料20は次いで各みぞ穴19内にはめ込まれる。この
はめ込み段階は、摩耗面材料を、みぞ穴19内に加熱噴
霧し(thermally spraying),一般
にみぞ穴19を満たし、おそらくは外周辺16にコーテ
イング(coating)を形成する。次いでピストン
リング10の外周辺16を一層小さい直径まで研削し、
摩耗面材料20の半径方向外側部分30が図4に示すよ
うにリング本体12の仕上外面21と同一平面になるよ
うにする。
【0017】以上本発明の好適な実施例について述べ
た。なお本発はその範囲を逸脱しないで種種の変化変型
を行うことができる。
た。なお本発はその範囲を逸脱しないで種種の変化変型
を行うことができる。
【図1】本発明によるピストンリングの1実施例の斜視
図である。
図である。
【図2】図1のピストンリングの端面図である。
【図3】図2のピストンリングの3ー3線に沿う部分断
面図である。
面図である。
【図4】図3のピストンリングの4ー4線に沿う断面図
である。
である。
10 ピストンリング 12 リング本体 14 内周辺 16 外周辺 19 みぞ穴 20 摩耗面材料
Claims (20)
- 【請求項1】 縦方向軸線のまわりに延びる環状のピス
トンリングにおいて、 内周辺と、この内周辺から或る半径方向距離を隔てた外
周辺とを持つリング本体と、 前記外周辺のまわりに円周方向に互いに間隔を置いて前
記外周辺からそれぞれ半径方向内方に延びる1連のみぞ
穴と、 これ等の各みぞ穴内にはめ込まれた摩耗面材料と、を包
合する環状ピストンリング。 - 【請求項2】 互いに隣接する前記みぞ穴間に形成さ
れ、前記リング本体の前記外周辺に対応するヒンジ点を
さらに備えた請求項1の環状のピストンリング。 - 【請求項3】 前記内周辺の内面が中断されないように
し、前記各みぞ穴の半径方向の最も内方の区域を、前記
内周辺の半径方向外方に位置させた請求項1の環状のピ
ストンリング。 - 【請求項4】 前記ピストンリングの内周辺と、前記各
みぞ穴の半径方向の最も内方の区域との間の半径方向距
離を、前記リング本体の前記内周辺と前記外周辺との間
の半径方向距離の約半分とした請求項3の環状のピスト
ンリング。 - 【請求項5】 前記摩耗面材料が、セラミックスから成
る請求項1の環状のピストンリング。 - 【請求項6】 前記摩耗面材料が、前記みぞ穴内に噴霧
塗装された請求項5の環状のピストンリング。 - 【請求項7】 仕上外面を形成するように、前記外周辺
を研削した請求項6の環状のピストンリング。 - 【請求項8】 前記各みぞ穴が、スカラップ形である請
求項1の環状のピストンリング。 - 【請求項9】 前記リング本体に、縦方向上面及び縦方
向下面を設け、前記各みぞ穴を、前記縦方向上面と前記
縦方向下面との間の中央に位置させた請求項1の環状の
ピストンリング。 - 【請求項10】 前記各みぞ穴の縦方向の軸線方向の長
さを、前記縦方向上面と前記縦方向下面との間の縦方向
の全軸線方向距離の80%を越えないようにした請求項
9の環状ピストンリング。 - 【請求項11】 内周辺と、この内周辺から或る半径方
向距離を隔てた外周辺とを持つ環状のリング本体を形成
する段階と、 このリング本体の前記外周辺から半径方向内方に延びる
1連のみぞ穴を切削する段階と、 これ等の各みぞ穴内に摩耗面材料をはめ込む段階と、を
包合する、ピストンリングの製造方法。 - 【請求項12】 前記各みぞ穴の切削を、前記リング本
体の内周辺を横切るのに先立って終了し、中断されない
内面を残す段階と、 前記複数個のみぞ穴を前記外周辺のまわりに円周方向に
互いに間隔を置き、互いに隣接する前記みぞ穴間にヒン
ジ点を生成する段階と、をさらに包合する請求項11の
ピストンリングの製造方法。 - 【請求項13】 前記外周辺を一層小さい直径に研削
し、前記摩耗面材料を露出させ、前記リング本体の仕上
外面を生成する請求項12のピストンリングの製造方法 - 【請求項14】 前記の円周方向に間隔を置く段階がさ
らに、前記互いに隣接するみぞ穴間の前記各ヒンジ点の
前記円周方向の長さを最小にする段階を包合する請求項
12のピストンリングの製造方法 - 【請求項15】 前記はめ込む段階が、前記摩耗面材料
を少なくとも前記みぞ穴内に加熱噴霧する段階を包合す
る請求項12のピストンリングの製造方法。 - 【請求項16】 前記切削段階がさらに、前記各みぞ穴
の半径方向の最も内方の区域を、前記リング本体の前記
内周辺と外周辺との間の半径方向距離の半分を越えない
ように、制限する段階を包合する請求項12のピストン
リングの製造方法。 - 【請求項17】 前記切削段階が、スカラップ扇形切欠
きを切削する段階を包含する請求項12のピストンリン
グの製造方法 - 【請求項18】 前記切削段階が、前記みぞ穴を前記リ
ング本体の上面及び下面の間の中央に位置させる段階を
包合する請求項12のピストンリングの製造方法 - 【請求項19】 前記切削段階がさらに、前記上面及び
下面の間の前記みぞ穴の縦方向の軸線方向の長さを、前
記上面と前記下面との間の縦方向の全軸線方向距離の8
0%を越えないように、制限する請求項18のピストン
リングの製造方法。 - 【請求項20】 内周辺と、この内周辺から或る半径方
向距離だけ隔てた外周辺とを持つ大体において環状のリ
ング本体を形成する段階と、 このリング本体の前記外周辺から半径方向内方に延びる
1連のみぞ穴を切削する段階と、 前記各みぞ穴の切削を、前記リング本体の前記内周辺を
横切るのに先立って終了し、中断されない内面を残す段
階と、 前記複数のみぞ穴を、前記外周辺のまわりに円周方向に
互いに間隔を置き互いに隣接するみぞ穴の間にヒンジ点
を生成する段階と、 摩耗面材料を、少なくとも前記各みぞ穴内に噴霧し、こ
れ等のみぞ穴を大体において満たす段階と、 前記外周辺を一層小さい直径に研削し、前記リング本体
の仕上げ外面を生成する段階と、を包含する、ピストリ
ングの製造方法。
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