JPH08143705A - ポリマーの老化防止剤としてのメルカプトフエノール誘導体 - Google Patents

ポリマーの老化防止剤としてのメルカプトフエノール誘導体

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JPH08143705A
JPH08143705A JP3112648A JP11264891A JPH08143705A JP H08143705 A JPH08143705 A JP H08143705A JP 3112648 A JP3112648 A JP 3112648A JP 11264891 A JP11264891 A JP 11264891A JP H08143705 A JPH08143705 A JP H08143705A
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JP
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carbon atoms
group
polymer
antioxidant
compound
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JP3112648A
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Kirkwood S Cottman
カークウッド・ストラー・コットマン
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Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C323/00Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols
    • C08K5/375Thiols containing six-membered aromatic rings

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  • Polymers & Plastics (AREA)
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抽出、揮発性および変色の問題が克服された
被酸化性有機物質用の新規な老化防止剤を提供するこ
と。 【構成】 本発明の老化防止剤は構造式 【化1】 (式中、RおよびRは水素、1〜9炭素原子のアルキ
ル基、5〜6炭素原子のシクロアルキル基および7〜9
炭素原子のアラルキル基からなる群より選ばれ、そして
は7〜20炭素原子の飽和および不飽和の多環式基
からなる群より選ばれる。)を有する少なくとも1種の
化合物から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被酸化性有機材料の老
化防止剤、その製造法およびポリマーの安定化における
その使用に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマー、特に天然および合成のものを
含めて不飽和ポリマーは酸素およびオゾンの悪影響に対
して安定化することが最も困難な有機材料であることが
明らかにされている。多くの物質がポリマーの安定剤と
して提案されかつ使用されてきたが、これらのポリマー
をそれらが暴露される広い種々の条件のもとで完全に保
護する完全に満足すべき物質は発見されていない。
【0003】フェノール系化合物は、ポリマー安定剤と
して広く大規模に受け入れられている、より普通に使用
されている化合物に含まれる。しかしフェノール系酸化
防止剤の多くは、有機材料のかなり効果的な安定剤であ
るが、安定化しようとする材料を変色および汚染する傾
向がある。
【0004】さらに、ある従来知られたフェノール系酸
化防止剤は制限された溶解性しか有せず、そのためこの
酸化防止剤を保護しようとする材料へ混和することが困
難である。
【0005】米国特許第3,553,163号は、アル
キルチオフェノール、たとえば2−メチルチオフェノー
ルをオレフィン型物質、たとえば2−メチル−1−プロ
ペンとフリーデル・クラフツ型触媒の存在下で反応させ
て2−tert−ブチル−4−メチルチオフェノールの
ような化合物を生成させることによって製造したアルキ
ルチオ置換単核フェノール系老化防止剤を明らかにして
いる。
【0006】米国特許第3,565,857号は、1ま
たは2工程の方法において、アルキルチオフェノール、
たとえば2−メチルチオフェノールを縮合反応成分、た
とえばアルデヒドまたはケトンと反応させ、引き続いて
第1反応の生成物を2〜12炭素原子のオレフィン、5
〜9炭素原子の環式オレフィンおよび7〜9炭素原子の
アリールアルケンからなる群より選ばれた化合物と反応
させて、2,2′−メチレンビス(4−メチルチオ−6
−tert−ブチルフェノール)のような酸化防止化合
物を生成させることによって製造されたアルキルチオ置
換多核フェノール系老化防止剤を明らかにしている。
【0007】米国特許第3,751,483号は、フェ
ノール核上のイオウ原子が2〜18炭素原子の脂肪族、
脂環族またはアラルキル基へ結合されているフェノール
系チオエーテルを開示している。これらの酸化防止剤
は、フェノール置換基が有機ハロゲン化物との反応を経
て組み込まれるメタセシス反応により製造される。
【0008】フェノール核上のイオウ原子が低級アラル
キル、脂肪族または脂環族の基、たとえばメチル、エチ
ル、シクロブロピル、プロピル、イソプロピル、ベンジ
ルまたは対応するアルケニルまたはアルキニル基へ結合
した種々のフェノール系チオエーテル化合物が知られて
いる。このような「低級」フェノール系チオエーテル化
合物は、たとえば米国特許第3,282,979号に開
示された方法により、あるいは米国特許第3,133,
971号に教示されているような対応するヒドロキシア
リールスルホニウムクロライドの加熱により製造でき
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】新規なかついっそうす
ぐれたポリマーの安定剤についての研究は多くの熟練し
た研究者達の注意を集めつづけているが、この手段に関
する先行技術および文献は1または2以上の不飽和点を
含有する多環式系化合物あるいは1または2以上の不飽
和点を含有する単環式化合物をメルカプトフェノールと
反応させることを開示または示唆していない。本発明の
方法およびそれにより製造された新規な化合物はきわめ
てすぐれた安定剤であり、安定剤の抽出、揮発性および
変色の先行技術の問題のいくつかを克服することを助け
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる、酸素、
オゾンおよび太陽光の悪影響を受けるポリマー材料の安
定剤は、構造式1
【化3】 (式中、RおよびRは水素、1〜9炭素原子のアルキ
ル基、5〜6炭素原子のシクロアルキル基および7〜9
炭素原子のアラルキル基からなる群より選ばれ、そして
は7〜20炭素原子の飽和および不飽和の多環式基
からなる群より選ばれる。)の化合物である。
【0011】好ましくは、構造式1のRおよびRはヒ
ドロキシル基に対してオルト位置に存在し、そして好ま
しくは水素または1〜6炭素原子の低級アルキル基であ
る。
【0012】アルキル基は第一、第二または第三である
ことができる。
【0013】本発明の好ましい化合物は、RおよびR
が水素または1〜4炭素原子のアルキルである上記構造
式1に相当する化合物である。
【0014】構造式1の化合物は、好ましくは少なくと
も2モルのメルカプトフェノールを1モルの多環式ジエ
ン、たとえば、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタ−2,5
−ジエンまたはジビニルベンゼンのような化合物と反応
させることによって製造できる。両方の場合において、
反応は遊離基または酸性触媒の存在下で実施できる。通
常、反応は触媒の不存在で起こる。適当な酸触媒の例
は、トルエンスルホン酸、硫酸およびBFである。遊
離基触媒は過酸化ベンゾイルであろう。紫外線を使用し
ても反応を触媒することができる。
【0015】α,α′−ジヒドロキシキシレンのような
反応性アルコールをメルカプトフェノールと酸触媒の存
在下で反応させて構造式1の化合物を生成させることが
できる。
【0016】1,6−ジクロロヘキサンのようなハライ
ドおよびα,α′−ジクロルオキシレンをメルカプトフ
ェノールの塩(4−ヒドロキシカリウムフェニルチオエ
ート)と反応させて、構造式1の化合物を生成させるこ
とができる。
【0017】構造式1の化合物は、官能性または反応性
のモル比のため、1:1付加物として生成される。
【0018】触媒の不存在あるいは酸性度または塩基性
度による特定の触媒の選択は、生ずる化合物の異性的立
体配置に影響を及ぼすことがある。たとえば、トルエン
スルホン酸のような酸性触媒を使用する場合、ジビニル
ベンゼンを4−メルカプトフェノールと反応させると
き、主として1,4−ビス〔1−(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)エチル〕ベンゼンが生成することが予測され
るであろう。同じ反応において、触媒を使用しないか、
あるいは遊離基触媒を使用するとき、主として1,4−
ビス〔2−(4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル〕ベ
ンゼンが生成することが期待されるであろう。
【0019】本発明の安定剤のほとんどは天然および合
成ゴムのようなポリマー中に比較的可溶性であり、そし
て揮発性が比較的低いので、保護すべき有機材料から滲
出する傾向は少ない。
【0020】次に本発明に係る化合物を例示するが、こ
れらの化合物は本発明の安定剤を限定することを意図す
るものではない。
【0021】8−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−ト
リシクロ〔5.2.1.0.2,6〕デカ−3−エン、
2−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−ビシクロ〔2.
2.1〕ヘプタ−5−エン、5−(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−ペンタシクロ〔8.2.1.1.
4,70.2,90.3,8〕テトラデカ−11−エ
ン、2−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−5−ビニル
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン、1−(4−ヒドロキ
シフェニルチオ)−アセナフテン、(4−ヒドロキシフ
ェニルチオ)−アセナフテン、2−(4−ヒドロキシフ
ェニルチオ)−ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン、2−
〔3−(1−フェニルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ルチオ〕ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン。
【0022】次の実施例により本発明の老化防止剤化合
物の製造を説明するが、これらの実施例は本発明の範囲
を限定するものではない。
【0023】
【実施例1】8−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−トリシクロ
〔5.2.1.0.2,6〕デク−3−エンの製造
【0024】温度計、水凝縮器およびかきまぜ機を備え
た反応器に51gの4−メルカプトフェノール、26.
4gのジシクロペンタジエンおよび70mlのベンゼン
を加えた。この混合物を70℃に加熱し、10滴のトル
エンスルホン酸を加え、この反応混合物を2時間かきま
ぜた。生成物を水洗し、次いで255℃および12mm
Hgで蒸留すると、51gの生成物が得られた。分析す
るとイオウ含量は12.5%であり、これに対して理論
値のイオウ含量は12.4%であった。
【0025】
【実施例2】12および/または13−(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)ペンタシクロ〔9.2.1.1.3,90.
2,100.4,8]ペンタデカ−4−エンの製造
【0026】実施例1の反応器に、63gの4−メルカ
プトフェノール、50mlのベンゼンおよび99gのト
リシクロペンタジエンを加えた。この混合物を40℃に
加熱し、40滴のBFエーテレートを加えた。この混
合物を、ガスクロマトグラフィーにより反応成分が消失
するまで反応させた。揮発性物質を除去すると標題化合
物が得られた。収率は理論値の100%であった。
【0027】
【実施例3】5−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−ペンタシクロ
〔8.2.1.1.4,70.2,90.3,8〕テト
ラデカ−11−エンの製造
【0028】実施例1の反応器に50mlのトルエン、
4滴のBFエーテレートおよび276gのノルボルナ
ジエン二量体を加えた。150mlのトルエン中63g
の4−メルカプトフェノールの溶液を1.5時間かけて
滴下して、反応混合物を45℃以下に保持した。この混
合物を30分間反応させ、次いで0.25gのNa
を加え、生成物をポット温度185℃および15m
mHgでストリッピングした。159gの生成物が得ら
れた。
【0029】
【実施例4】4−ヒドロキシフェニルチオシクロドデカジエンの製造
【0030】実施例1の反応器に100.8gの4−メ
ルカプトフェノールおよび100mlのトルエンを加え
た。反応混合物を40℃に維持しながら、32.6gの
1,5,9−シクロドデカトリエンを20分間かけて加
えた。この混合物を24時間かきまぜ、次いで220℃
のボット温度および11mmHgにおいてストリッピン
グして46gの生成物を得た。
【0031】
【実施例5】5−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−ペンタシクロ
〔8.2.1.1.4,70.2,90.3,8〕テト
ラデカ−11−エンの製造
【0032】実施例1の反応器に2滴のBFエーテレ
ート、100mlのトルエンおよび292gの2,5−
ノルボルナジエンを加えた。反応混合物の温度を少なく
とも40℃以下に維持しながら、100mlのトルエン
中100gの4−メルカプトフェノールの溶液を加え
た。この反応混合物を1時間かきまぜ、次いで2.0g
のNaCOの存在下、30mmHgにおいて130
℃のポット温度までストリッピングして181gの収量
を達成した。
【0033】ここに記載する化合物により好適に保護で
きるポリマーは、酸化分解を受けやすい被酸化性の加硫
ポリマーおよび未加硫ポリマーたとえば、天然ゴム、バ
ラタ、グッタペルカ、および被酸化性の合成ポリマー、
たとえば炭素対炭素の二重結合を含有するもの、たとえ
ば共役および非共役のゴム状ジエンポリマーである。本
発明の実施において使用される合成ポリマーの代表例
は、次の通りである:ポリクロロプレン;共役1,3−
ジエン、たとえばイソプレンおよびブタジエンのホモポ
リマー、特に結合した反復単位の本質的にすべてがシス
−1,4構造であるポリイソプレンおよびポリブタジエ
ン;共役1,3−ジエン、たとえばイソプレンおよびブ
タジエンと50重量%までのエチレン系不飽和モノマ
ー、たとえばスチレンおよびアクリロニトリルを含めて
少なくとも1種の共重合可能なモノマーとのコポリマ
ー;主要比率のモノオレフィンと小比率のマルチオレフ
ィン、たとえばブタジエンまたはイソプレンとの重合生
成物であるブチルゴム;炭素対炭素の二重結合を含むポ
リウレタン;および不飽和をほとんどまたはまったく含
有しないモノオレフィンのポリマーおよびコポリマー、
たとえぼポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロ
ピレンコポリマーおよびエチレン、プロピレンおよび非
共役ジエン、たとえばジシクロペンタジエン、1,4−
ヘキサジエン、エチリデンノルボルネンおよびメチレン
ノルボルネンのターポリマーおよび油。
【0034】本発明のフェノール系酸化防止剤は単独
で、あるいは他の安定剤、加硫剤、促進剤または他の配
合剤と組み合わせて使用できる。ポリマーを効果的に安
定化するためには、小比率の本発明のフェノール系酸化
防止剤の1種または2種以上を慣用の酸化防止量でポリ
マーに加える。この量は生産すべきポリマーの型および
要件に依存して多少変化することがある。
【0035】酸化防止剤のポリマーへの添加法は重要で
ない。それは普通の手段のいずれによっても、たとえば
ポリマーラテックスへの添加、開放ミル中のミリングま
たは内部混合により加えることができる。本発明の安定
剤を用いてシス−1,4−ポリイソプレンゴムまたはシ
ス−1,4−ポリブタジエンゴムを安定化するとき、混
和の好適な方法は、モノマーが本質的に完全に重合した
後、これらのポリマーが通常その中で製造される不活性
有機溶液に安定剤を加えることからなる。
【0036】通常ポリマーの重量に基づいて約0.00
1〜約5.0重量部の酸化防止剤を使用できるが、使用
するこれらの効果的な安定剤の精確な量は、ポリマーの
性質およびポリマーが暴露される劣化条件のきびしさに
多少依存する。ポリマー中の開示した安定剤の有効酸化
防止量は一般にポリマー100重量部に基づいて約0.
05〜約5.0重量部以上であることがわかったが、共
役ジエンポリマーを安定化する場合のほとんどにおい
て、ポリマー100重量部に基づいて約0.5〜約2.
0重量部を使用することが一般に好ましい。
【0037】本発明の化合物のポリマー安定剤としての
効果を評価するため、本発明の代表的化合物を被酸化性
ポリマーに混和した。
【0038】前の実施例において製造した生成物のいく
つかをSBR1006中で100℃における酸素の吸収
により評価した。また、本発明の実施の範囲外である2
種のフェノール系酸化防止剤で安定化した2つのSBR
1006試料を評価した。各実験において1部の酸化防
止剤を使用した。データを下記表1に要約する。試験手
順は、Industrial and Erginee
ring Chemistry,43,456(195
1)およびIndustrial and Engin
eering Chemistry,45,392(1
953)に詳述されている。
【0039】
【表1】
【0040】* Wingstay Lはp−クレゾー
ルとジシクロペンタジエンとのブチル化反応生成物につ
いての商品名である。
【0041】これらの結果から明らかなように、本発明
の化合物(実施例1〜4の生成物)はSBRの安定剤と
して優れた活性を持つ。
【0042】本発明の範囲に入るもう1つの化合物のS
BRに対する安定化効果をWingstay Lと比較
して表2に示す。
【表2】
【0043】* Wingstayはp−クレゾールと
ジシクロペンタジエンとのブチル化反応生成物の商品名
である。
【0044】本発明を例示する目的である代表的な態様
と詳細を示したが、種々の変化および変更を本発明の精
神または範囲を逸脱しないで行うことができることは、
当業者には明らかであろう。
【手続補正書】
【提出日】平成3年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、RおよびR1 は水素、1〜9炭素原子のアルキ
ル基、5〜6炭素原子のシクロアルキル基および7〜9
炭素原子のアラルキル基からなる群より選ばれ、そして
3 は7〜20炭素原子の飽和および不飽和の多環式基
からなる群より選ばれる。)を有する少なくとも1種の
化合物から成る被酸化性有機物質用の老化防止剤。
【化2】 (式中、RおよびR1 は水素、1〜9炭素原子のアルキ
ル基、5〜6炭素原子のシクロアルキル基および7〜9
炭素原子のアラルキル基からなる群より選ばれ、そして
3 は7〜20炭素原子の飽和および不飽和の多環式基
からなる群より選ばれる。)を有する少なくとも1種の
化合物から成ることを特徴とする前記老化防止剤含有ポ
リマー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明の好ましい化合物は、RおよびR1
が水素または8〜9炭素原子のアラルキル基である上記
構造式1に相当する化合物である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】構造式1の化合物は、好ましくは少なくと
も1モルのメルカプトフェノールを1モルの多環式ジエ
ン、たとえば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2,5
−ジエンまたはジビニルベンゼンのような化合物と反応
させることによって製造できる。両方の場合において、
反応は遊離基または酸性触媒の存在下で実施できる。通
常、反応は触媒の不存在で起こる。適当な酸触媒の例
は、トルエンスルホン酸、硫酸およびBF3 である。遊
離基触媒は過酸化ベンゾイルであろう。紫外線を使用し
ても反応を触媒することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造式 【化1】 (式中、RおよびRは水素、1〜9炭素原子のアルキ
    ル基、5〜6炭素原子のシクロアルキル基および7〜9
    炭素原子のアラルキル基からなる群より選ばれ、そして
    は7〜20炭素原子の飽和および不飽和の多環式基
    からなる群より選ばれる。)を有する少なくとも1種の
    化合物から成る被酸化性有機物質用の老化防止剤。
  2. 【請求項2】RおよびRが水素または1〜4炭素原子
    のアルキル基である請求項1記載の老化防止剤。
  3. 【請求項3】RおよびRがイオウ原子に対してメタ位
    置に存在し、そしてフェノール性のヒドロキシル基がイ
    オウ原子に対してパラ位置に存在する請求項1記載の老
    化防止剤。
  4. 【請求項4】酸化防止剤量の老化防止剤が配合されてな
    る被酸化分解性のポリマーにして、該老化防止剤は構造
    式 【化2】 (式中、RおよびRは水素、1〜9炭素原子のアルキ
    ル基、5〜6炭素原子のシクロアルキル基および7〜9
    炭素原子のアラルキル基からなる群より選ばれ、そして
    は7〜20炭素原子の飽和および不飽和の多環式基
    からなる群より選ばれる。)を有する少なくとも1種の
    化合物から成ることを特徴とする前記老化防止剤含有ポ
    リマー。
  5. 【請求項5】RおよびRが水素または1〜4炭素原子
    のアルキル基である請求項4記載のポリマー。
  6. 【請求項6】RおよびRがイオウ原子に対してメタ位
    置に存在し、そしてフエノール性のヒドロキシル基がイ
    オウ原子に対してパラ位置に存在する請求項4記載のポ
    リマー。
  7. 【請求項7】老化防止剤が(1)8−(4−ヒドロキシ
    フェニルチオ)トリシクロ〔5.2.1.0.3,6
    デカ−3−エン、(2)2−(4−ヒドロキシフェニル
    チオ)ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタ−5−エン、
    (3)5−(4−ヒドロキシフェニルチオ)ペンタシク
    ロ〔8.2.1.1.4,70.2,90.3,8〕テ
    トラデカ−11−エンからなる群より選ばれたものであ
    る請求項4記載のポリマー。
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