JPH08142839A - 車輪ブレ−キ圧制御装置 - Google Patents
車輪ブレ−キ圧制御装置Info
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Abstract
ヨ−レ−トγに基づいて第1横すべり角β1を算出し;
gyc,Vsoおよびγならびにホイ−ルベ−スLに基づい
て第2横すべり角β2を算出し;車体前後方向速度V
x,横方向速度Vyに基づいて第3横すべり角β3を算
出し;および、VyとVsoに基づいて第4横すべり角β
4を算出し;算出した横すべり角β1〜β4のそれぞれに
第1重み係数K3,K4,K5,K6を乗算した積の和βを
算出する;ことを特徴とする。
Description
ブレ−キ液圧を制御する装置に関し、特に、これに限定
する意図ではないが、転舵,加減速,路面の傾斜,凹凸
等車両の運転状態あるいは走行状態に応じて、それらが
あっても走行安定性および操舵性を確保するための前後
左右車輪ブレ−キの制動力配分を算出しその配分に従っ
て各車輪ブレ−キ圧を個別に増,減する制動力配分制
御、に好適な車輪ブレ−キ圧制御装置に関する。
するブレ−キペダルの押込み圧に対応するブレ−キ圧
(第1圧力)が、ブレ−キマスタシリンダから与えられ
る。複数個の車輪の回転速度から車体の移動速度(基準
速度)を推定演算し、基準速度と車輪の回転速度から車
輪のスリップ率あるいは路面の摩擦係数μを算出もしく
は推定し、車体が移動しているにもかかわらず車輪回転
が完全停止(車輪ロック)するのを回避するように車輪
ブレ−キ圧を減圧し、その後制動距離が可及的に短くな
るように増圧し、更に必要に応じて減,増圧を繰返すア
ンチスキッド制御のために、車輪ブレ−キ圧を減,増圧
するための増減圧弁ならびに増減圧弁に第1圧力よりも
高い圧力(第2圧力)を第1圧力ラインに与える、流体
ポンプおよびそれを駆動する電気モ−タでなる圧力源が
備えられ、アンチスキッド制御を実行する電子制御装置
が、車輪ブレ−キ圧の変更(自動介入)が必要と判定す
ると、前記圧力源より第2圧力を増減圧弁に与え、そし
て増減圧弁を使用して車輪ブレ−キを低圧(ドレイン
圧)と第2圧力に選択的に切換える。低圧供給により車
輪ブレ−キ圧は低下し第2圧力供給により車輪ブレ−キ
圧が上昇する。この種のアンチスキッド制御の1つが、
特開平2−38175号公報に提示されている。
よび制動距離に視点を置いて車輪ブレ−キ圧を制御する
ばかりでなく、車両の運転状態および走行状態ならびに
車両上の荷重分布に応じた、制動中の車両の方向安定性
を確保するための前後左右車輪ブレ−キの制動力配分を
電子制御装置で算出し、この配分を満すように、増減圧
弁を使用して車輪ブレ−キ圧を調整する制動力配分制御
が提案されている。本発明者等は、例えば、特開平5−
85327号公報,特開平5−85340号公報および
特開平5−85336号公報において提示した。
べり角速度Dβを、 Dβ=Gy/Vso−γ Gy:横加速度, Vso:推定車体速度 γ :ヨ−レ−ト で算出して、横すべり角速度Dβの絶対値が所定値以上
であると、角速度Dβの極性に応じて、正のとき後左車
輪ブレ−キ圧を増圧し、負のときには後右車輪ブレ−キ
圧を増圧して、過大なヨ−イングを抑制するブレ−キ圧
制御が開示されている。また、横すべり角速度Dβを積
分して横すべり角βを算出し、横すべり角βをパラメ−
タとして過大なヨ−イングを制御するとの提案もある。
βは、車体の前後軸Xに対する車体の進向方向のなす角
度であるが、通常その値が小さく、上述の横すべり角速
度演算式Dβ=Gy/Vso−γは、β≒Vy/Vxとの
近似を用い更にVx≒Vsoとの近似を用いてβ≒Vy/
Vso→Dβ≒DVy/Vsoと見なし、横すべり運動方程
式Gy=DVy+Vso・γ→DVy/Vso=Gy/Vso
−γとDβ≒DVy/VsoからDβ≒Gy/Vso−γと
近似計算するものである。なお、 Gy:横加速度, Vy:横速度,Vx:前後
速度, DVy:横加速度 である。ところが、これは、β≒Vy/VxおよびVx
≒Vsoなる近似を用いているので、すなわちβの値が0
に近い値であることを仮定しているので、βが大きいと
きには、その分横すべり角β(および角速度Dβ)の推
定精度が低く、上述の従来の車輪ブレ−キ圧制御の精度
が低下してしまうと推察する。
を目的とする。
検出手段(41〜44,11),車輪回転速度(Vwi)より車体速度
(Vso)を推定算出する車体速検出手段(11),車体横方向
加速度検出手段(11),ヨ−レ−ト検出手段(YA),車体横
すべり角速度Dβを算出する横すべり角速度検出手段(1
1),車体横すべり角βを推定算出する横すべり角検出手
段(11),これらの検出手段の検出値又は算出値に基づい
て、車両走行安定性および操舵性を確保するための車輪
ブレ−キ圧の増,減圧要否を決定する情報処理手段(1
1)、および、該決定に従って車輪ブレ−キ圧を増,減圧
するブレ−キ圧操作手段(11,19b〜19m,31〜64)を備える
車輪ブレ−キ圧制御装置において、前記横すべり角検出
手段(11)は、車体横方向加速度gyc,車体速度Vsoおよ
びヨ−レ−トγに基づいて第1横すべり角β1を算出(図
7の203,207)する第1検出手段(11);車体横方向加速度
gyc,車体速度Vsoおよびヨ−レ−トγならびにホイ−
ルベ−スLに基づいて第2横すべり角β2を算出(図7の2
04,207)する第2検出手段(11);車体前後方向速度V
x,横方向速度Vyに基づいて第3横すべり角β3を算
出(図7の209)する第3検出手段(11);および、車体横方
向速度Vyと車体速度Vsoに基づいて第4横すべり角β
4を算出(図7の210)する第4検出手段(11);のうちの少
くとも2者を含み、かつ、それらが算出した横すべり角
のそれぞれに第1重み係数K3,K4,・・を乗算した積
の和βを算出(図7の211)する横すべり角算出手段(11)、
を含むことを特徴とする。
めに、図面に示す実施例の対応要素に付した記号を、参
考までに示した。
2以上で、異ったパラメ−タに基づいて算出した2種以
上の横すべり角の重み付け加算値を横すべり角βとして
算出(図7)することを特徴とする。
の欄で説明した、Dβ=Gy/Vso−γに従って第1横
すべり角速度Dβ1を、 Dβ1=gyc/Vso−γ ・・・(1) gyc:横加速度 で算出してそれを積分して第1横すべり角β1を算出
し、第2検出手段(11)で第2横すべり角速度Dβ2を、
後記(2)式(数2)で算出してそれを積分して第2横すべり
角β2を算出し、第3検出手段(11)で第3横すべり角β3
を、後記(4)式(数4)で算出し、第4検出手段(11)で第4
横すべり角β4を、後記(5)式(数5)で算出すると、(1)式
に基づいて算出するβ1は、実横すべり角(β)が零近く
での信頼性は高いが、それが大きくなるにつれて信頼性
は低い。ところが(2)式で算出するβ2は、実横すべり角
(β)が大きいときには信頼性が高いが、実横すべり角
(β)が小さいときには、(2)式のパラメ−タが多く、各
パラメ−タの算出に誤差があり誤差の累算値がβに対し
て相対的に大きいので信頼性は低く、β3およびβ4では
(4)式のVx値および(5)式のVso値が小さい時は信頼性
が低い。そこで、これらβ1〜β4の平均値を横すべり角
βとすれば、実横すべり角(β)の予想される変動範囲の
全体において、1つの計算式(例えば(1)式)で算出した
値を横すべり角βと決定する場合よりも、信頼性が高
い。
およびβ4に大きい値の第1重み係数K3およびK6を乗
算しβ2およびβ3には小さい値の第1重み係数K4およ
びK5を乗算して、各積の和を横すべり角βと決定し、
実横すべり角(β)が大きいときには、β1およびβ4に小
さい値の第1重み係数K3およびK6を乗算しβ2および
β3には大きい値の第1重み係数K4およびK5を乗算し
て、各積の和を横すべり角βと決定することにより、実
横すべり角(β)の大,小にかかわらず、精度が高い横す
べり角が得られる。
角速度Dβ1および第2横すべり角速度Dβ2にそれぞれ
第2重み係数K1およびK2を乗算した積の和を横すべり
角速度Dβと決定し(図7の205)、このDβに対応して、
それが小さいときには第1重み係数K3およびK6は大き
くK4およびK5は小さく、Dβが大きいときにはその逆
となるように、第1重み係数K3〜K6を、Dβに対応付
けた値としている。すなわちDβの関数としている。
数K3〜K6を決定するパラメ−タとしているのは、βの
誤差は比較的に大きく見込まれるが、Dβは相対値(微
分値であるので、算出はΔt周期で計算する場合、Dβ
=最新の横すべり角計算値β(n)−Δt前の横すべり角
計算値β(n-1)と、差分計算を行なうので、Dβに基づ
いた横すべり角βの変化方向と変化速度の推定精度が高
く、変化速度が大きいことは現在又は直近未来に、横す
べり角βが大きい、ということであり、Dβにより、横
すべり角βの大きさを高い信頼性で推定しうる。
の実施例では等しい値としている。係数K1を大きくし
その分K2を小さくすると、Dβは、実横すべり角
(β)が小さい領域で信頼性が高く、大きい領域で信頼
性が下がるものとなり、係数K1を小さくしその分K2を
大きくすると、その逆となるので、Dβおよびβの信頼
性を、実横すべり角(β)の小さい領域で高くするか又
は大きい領域で高くするかの調整又は特性設定を、第2
重み係数K1およびK2の値で定めることができる。本発
明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施
例の説明より明らかになろう。
統を示し、図2には該車輪ブレ−キ圧系統の各種電磁弁
およびセンサが接続された、車輪ブレ−キ51〜54の
それぞれの圧力を制御するための電気系統の概要を示
す。
をドライバ(運転者)が踏込むと、シングル型のマスタ
シリンダ2が踏込圧対応の前輪ブレ−キ用流体圧を発生
し、ハイドロブ−スタ5が踏込圧に比例した後輪ブレ−
キ用流体圧を発生する。図1に示す状態において、前輪
ブレ−キ用流体圧は電磁切換弁61および62を通して
前右車輪FRの車輪ブレ−キ51および前左車輪FLの
車輪ブレ−キ52に加わる。後輪ブレ−キ用流体圧は、
電磁切換弁63並びに、電磁弁35を介して後右車輪R
Rの車輪ブレ−キ53に、また電磁弁37を介して後左
車輪RLの車輪ブレ−キ54に加わる。
リザ−バ4のブレ−キ液を吸引してチェックバルブ25
を通してアキュムレ−タ22に供給する。アキュムレ−
タ22の高圧は、ハイドロブ−スタ5ならびに電磁切換
弁64に供給される。アキュムレ−タ22のブレ−キ液
の圧力は圧力センサ46で検出される。アキュムレ−タ
22の圧力が下限値以下に下がると低圧スイッチ47が
閉となる。リザ−バ4とアキュムレ−タ22の間にはリ
リ−フバルブ23が介挿されており、アキュムレ−タ2
2の圧力が上限値に達するとリリ−フバルブ23がアキ
ュム−タ22のブレ−キ液を、その圧力が上限値未満に
なるまでリザ−バ4に放出する。なお、図2に示し後述
する電子制御装置10が、低圧スイッチ47の閉(圧力
が下限値を越えた)/開(圧力が下限値以下)を監視し
かつ圧力センサ46の検出圧を読んで、低圧スイッチ4
7が開(圧力が下限値以下)のときには電気モ−タ24
を駆動し、圧力センサ46の検出圧が設定値に達すると
電気モ−タ24を止めて、アキュムレ−タ22の圧力を
実質上一定圧(下限値と設定値の間の範囲)に維持す
る。
スタ5に印加され、ハイドロブ−スタ5は、該圧力を、
ブレ−キペダル3の押し込み力に比例する圧力に調圧し
て、電磁切換弁63および64に与える。これがブ−ス
タ圧であり、ブレ−キマスタシリンダ2から出力する圧
力の約120%程度の圧力となる。
ブ−スタ圧が与えられる。電磁切換弁64は、その電気
コイルに通電がないときには図1に示すように、ブ−ス
タ圧を、前右車輪ブレ−キ51の増圧用電磁弁31なら
びに前左車輪ブレ−キ52の増圧用電磁弁33、の入力
ポ−トに与えるが、電気コイルに通電があると、ブ−ス
タ圧に代えてアキュムレ−タ圧を増圧用電磁弁31およ
び33の入力ポ−トに与える。電磁切換弁63には、ブ
−スタ圧と、比例制御弁6の出力圧が与えられる。電磁
切換弁63は、その電気コイルに通電がないときには図
1に示すように、ブ−スタ圧を電磁弁35,37に与え
るが、電気コイルに通電があると、ブ−スタ圧に代えて
比例制御弁6の出力圧を電磁弁35,37に与える。
してそれらを閉(弁閉)とし、電磁弁32,34,36
および38に通電してそれらを開(弁開)とすると、そ
れぞれ前右車輪ブレ−キ51,前左車輪ブレ−キ52,
後右車輪ブレ−キ53および後左車輪ブレ−キ54の圧
力が、電磁弁32,34,36および38を通してリザ
−バ4に抜ける。
スタシリンダ2の出力圧のみを車輪ブレ−キに与えるブ
レ−キ圧伝達系,アンチスキッド制御中のブレ−キ圧伝
達系,トラクション制御中のブレ−キ圧伝達系および制
動力配分制御中のブレ−キ圧伝達系、のそれぞれを構成
する要素を、各車輪ブレ−キ別で、表1および表2に示
す。なおこれらの表において、各伝達系を構成する要素
は、車輪ブレ−キを出発点にしてブレ−キ圧源に向かう
方向に摘出し表示した。また、表1および表2ならびに
図面においては、「アンチスキッド制御」を「ABS制
御」と、「トラクション制御」を「TRC制御」と表記
した。本書では「ABS」は「アンチスキッド」を意味
し、「TRC」は「トラクションコントロ−ル」を意味
する。制動力配分制御は、この実施例では大きくは全輪
ブレ−キを対象とする「B−STR制御」と後2輪のブ
レ−キを対象とする「2−BDC制御」とがあり、全輪
ブレ−キを対象とする「B−STR制御」は更に、オ−
バステアを抑制するための「B−STR−OS」制御と
アンダ−ステアを抑制するための「B−STR−US」
制御の2つに分けられている。
および「TRC制御」において、増圧が必要なときに
は、電子制御装置10(図2)により、電磁弁32,3
4,36,38は非通電(弁閉)、電磁弁31,33,
35,37も非通電(弁開)とされ、減圧が必要なとき
には、電磁弁32,34,36,38は通電(弁開)、
電磁弁31,33,35,37も非通電(弁閉)とさ
れ、ホ−ルド(現ブレ−キ圧をそのまま維持)が必要な
ときには、電磁弁32,34,36,38は非通電(弁
閉)、電磁弁31,33,35,37は通電(弁閉)と
される。
はマイクロコンピュ−タ11であり、このマイクロコン
ピュ−タ11の主要素はCPU14,ROM15,RA
M16およびタイマ17である。電子制御装置10に
は、更に、センサを付勢(通電)し検出信号を発生する
信号処理回路18a〜18m,検出信号の入力をマイク
ロコンピュ−タ11に与え、マイクロコンピュ−タ11
の制御信号をドライバ19a〜19mに与えるための電
気回路すなわち入,出力インタ−フェイス12,13、
モ−タドライバおよびソレノイドドライバ19a〜19
mがある。
54それぞれの回転速度を車輪速度センサ41〜44の
それぞれが検知し、各車輪速度を表わす電気信号(車輪
速度信号)を信号処理回路18a〜18dが発生して入
力インタ−フェイス12に与える。ブレ−キペダル3の
踏込み中閉となるストップスイッチ45の開(ペダル3
の踏込みなし:オフ)/閉(ペダル3の踏込みあり:オ
ン)を表わす電気信号を信号処理回路18eが発生して
入力インタ−フェイス12に与える。圧力センサ46が
アキュムレ−タ22の液圧を検知し、信号処理回路18
fが、検知圧を表わす電気信号(圧力信号)を発生して
入力インタ−フェイス12に与える。アキュムレ−タ2
2の液圧が下限値以下のとき開となる低圧スイッチ47
の閉(下限値を越える圧力:オン)/開(下限値以下:
オフ)を表わす電気信号を信号処理回路18gが発生し
て入力インタ−フェイス12に与える。
が検知し、信号処理回路18iが、ヨ−レ−ト(実ヨ−
レ−ト)γを表わす電気信号を発生して入力インタ−フ
ェイス12に与える。ステアリングホイ−ルの回転角度
を前輪舵角センサθFが検知し信号処理回路18jが、
前輪舵角θfを表わす電気信号を発生して入力インタ−
フェイス12に与える。後輪の舵角は後輪舵角センサθ
Rが検知し信号処理回路18kが、後輪舵角θrを表わ
す電気信号を発生して入力インタ−フェイス12に与え
る。車体の前後加速度gxを加速度センサ(GXセン
サ)が検知し信号処理回路18lが、前後加速度を表わ
す電気信号を発生して入力インタ−フェイス12に与え
る。車体の横加速度gyを加速度センサ(GYセンサ)
が検知し信号処理回路18mが、横加速度を表わす電気
信号を発生して入力インタ−フェイス12に与える。
ンピュ−タ11の処理機能の概要を示す。図3は処理機
能をハ−ドウェア形式にブロック区分して示し、図4は
同様なブロック区分をフロ−チャ−ト形式で示す。図5
に、処理の繰返し全体のフロ−チャ−トを示す。
動され、車両上電気系統の電源が投入され該系統の電圧
が安定した後に電子制御装置10に動作電圧が印加され
る(図3のステップ1;以下、カッコ内ではステップと
いう語を省略して、ステップNo.数字のみを記す)。
動作電圧が加わるとマイクロコンピュ−タ11は、内部
レジスタ,入出力ポ−トおよび内部タイマを初期状態に
設定し、入,出力インタ−フェイス12,13を、待機
時の入力読取接続および出力信号レベルに設定する
(2)。そして、モ−タドライバ19aに電気モ−タ2
4(ポンプ21)の駆動を指示して、アキュムレ−タ2
2の液圧制御を開始すると共に、この液圧制御と併行し
て、実質上所定周期で、処理周期を定めるためのタイマ
Δtをスタ−トして(3)、「センサ読取り」(4)か
ら「出力制御」(800)までの処理すなわち車輪ブレ
−キ圧制御を、実質上Δt周期で繰返し実行する。な
お、アキュムレ−タの液圧制御では、圧力センサ46に
よる検出圧が上限値に達すると電気モ−タ24(ポンプ
21)を停止し、低圧スイッチ47が開(液圧が下限値
以下)になると電気モ−タ24(ポンプ21)を駆動す
る。
り」(4)から「出力制御」(800)までの処理すな
わち車輪ブレ−キ圧制御の中の、「センサ読取り」
(4)では、まず、入力インタ−フェイス12に接続さ
れた入力手段(センサ,スイッチ等)のすべての情報を
読込む。そして、ABS制御,2−BDC制御(後2輪
のブレ−キを対象とした制動力配分制御),TRC制御
およびB−STR制御(4輪を対象とした制動力配分制
御)に使用するデ−タを「車輪速演算&車輪加速度演
算」(100)および「車両状態量推定」(200)で
整え、そして整えたデ−タに基づいて、「制御モ−ド開
始・終了処理」(300)で、上述の各種制御の開始,
継続,終了の要否を判定し、そして、判定に応じて「A
BS制御」(400),「2−BDC制御」(50
0),「TRC制御」(600)および/又は「B−S
TR制御」(700)を実行してこれら各制御のため
の、車輪ブレ−キ圧操作出力(電磁弁の開,閉およびタ
イミング)を生成し、そして、「出力制御」(800)
で、上述の各種制御の優先順に基づいて車輪ブレ−キ圧
操作出力を調整して、出力ポ−ト13に設定する。すな
わち電磁弁を操作する。
0)以下の各処理の内容を以下に説明するが、本実施例
での参照情報のうちの主たるものをリストすると、次の
通りである: 情報 情報源 実ヨ−レ−トγ ヨ−レ−トセンサYAによる検出値 車輪速度Vwi,i=FR,FL,RR,RL:車輪速度センサ41〜44の検出値より算出 (車輪速度VwFR 車輪速度センサ41の検出値より算出 車輪速度VwFL 車輪速度センサ42の検出値より算出 車輪速度VwRR 車輪速度センサ43の検出値より算出 車輪速度VwRL 車輪速度センサ44の検出値より算出) 前後加速度gx 前後加速度センサGXによる検出値 横加速度gy 横加速度センサGYによる検出値 前輪舵角θf 舵角センサθFによる検出値 後輪舵角θr 舵角センサθRによる検出値 車輪制動有/無 ストップスイッチ45のオン/オフ 車輪加速度DVwi,i=FR,FL,RR,RL:車輪速度センサ41〜44の検出値より算出 (車輪加速度DVwFR 車輪速度センサ41の検出値より算出 車輪加速度DVwFL 車輪速度センサ42の検出値より算出 車輪加速度DVwRR 車輪速度センサ43の検出値より算出 車輪加速度DVwRL 車輪速度センサ44の検出値より算出) 推定車速Vso VwiおよびDVwiに基づいて算出 車両の加速度DVso VwiおよびDVwiに基づいて算出 車輪スリップ率Si,i=FR,FL,RR,RL:VwiおよびDVwiに基づいて算出 (車輪スリップ率SFR VwFRとVsoFRに基づいて算出 車輪スリップ率SFL VwFLとVsoFLに基づいて算出 車輪スリップ率SRR VwRRとVsoRRに基づいて算出 車輪スリップ率SRL VwRLとVsoRLに基づいて算出) 走行路面の摩擦係数μ DVsoおよびgyに基づいて算出 車体横すべり角β γ,gyc,Vsoに基づいて算出 車体横すべり角速度Dβ γ,gyc,Vsoに基づいて算出。
(100):図6 この内容を図6に示す。この処理ではまず、カウンタP
i(カウントレジスタPFR,PFL,PRR,PRLの4個、以
下、iはFR,FL,RR,RL各車輪ブレ−キあてのもの4個を
意味するが、2−BDC制御及びTRC制御は後2輪を
制御対象とするので、2−BDC制御,TRC制御にお
いてはiはRR,RL各車輪ブレーキあてのものを示
す。)のデ−タをレジスタPiに書込んで、カウンタP
iをクリアする。なお、カウンタPiは、車輪速度セン
サ41〜44のそれぞれが発生する、前右,前左,後右
および後左の車輪51〜54それぞれの回転速度(周速
度)に周波数が比例する電気パルスに応答して割込処理
により電気パルスの到来数をカウントするものであり、
例えば、センサ41が1パルスを発生するとマイクロコ
ンピュ−タ11は、割込処理によりカウンタPi,i=
FRの内容を1インクレメントするので、レジスタP
i,i=FRの内容は、Δtの間のセンサ41が発生し
たパルス数(車輪速度に比例した値)を表わす。そし
て、車輪のタイヤ径対応の補正係数Ksiを算出(決
定)する(101)。そして、車輪速度のLSB(Leas
t Significant Bit)設定用補正係数(定数)を用いて
各車輪速度Vwiを算出する(102)。算出式を、図6
のステップ102のブロック中に示す。
前回(Δt前に)算出した各車輪速度Vwi(n-1)から各
車輪の加速度DVwiを算出する(103)。そしてフィ
ルタリング処理により、算出した加速度DVwiおよび車
輪速度Vwiの、時系列平滑化した値DVwiおよびVwiを
算出し、これを検出した加速度DVwiおよび車輪速度V
wiとし、レジスタDVwiおよびVwiに書込む(104,
105)。
体速)Vsoiを算出する(106)。ここでは、車輪速
度の今回値Vwi(n),前回算出した車輪部車体速度Vsoi
(n)より、所定の減速度でのΔtの間の減速量αdn・Δ
tを減算した値Vsoi(n)−αdn・Δt、および、前回算
出した車輪部車体速度Vsoi(n)に、所定の増速度でのΔ
tの間の増速量αup・Δtを加算した値Vsoi(n)+αup
・Δt、の3者の中間値Vsoiを算出し、これを各車輪
部車体速度VsoiとしてレジスタVsoiに書込む。次に、
各車輪部車体速度Vsoi(4輪それぞれ計4個)の最大
値を示すものを車両全体の車体速(通称の車体速)Vso
としてレジスタVsoに書込む(107)。
進行方向に対する車輪の向きの偏差分に対応する、各輪
部車体速Vsoiの、車輪部車体の車両進行方向の速度に
対する各輪部車体速Vsoiの偏差Δiを、横加速度gy
(ヨ−レ−トγでもよい)に対応して算出して、その分
各車輪部車体速度Vsoiを補正して、補正した値NVsoi
=Vsoi−Δiを正規化車輪部車体速度としてレジスタ
NVsoiに書込む(108)。次に、今回算出した正規
化車輪部車体速度NVsoi(n)と前回(Δt前に)算出した
正規化車輪部車体速度NVsoi(n-1)より、正規化車輪部
車体加速度DNVsoiを算出し(4輪それぞれ計4個)
その最大値を示すものを車両全体の車体加速度(通称の
車体加速度)DVsoとしてレジスタDVsoに書込む(1
09)。
7 この内容を図7に示す。この処理ではまず、センサーが
検出した横加速度gyより車両の横方向の傾きを補正し
た真の横加速度gycを算出し、これをレジスタgyc
に書込む(201)。次に路面の摩擦係数μを推定演算
してレジスタμに書込む(202)。演算式はステップ
202のブロック内に示す。次に、横すべり角速度Dβ
1,Dβ2およびDβを次のように算出して、算出した
DβをレジスタDβに書込む(203〜205)。
K4,K5およびK6を算出する(206)。これらの重
み係数k3,K4,K5およびK6は、後述のように各種態
様で推定演算する横すべり角β1〜β4それぞれの重み付
けを行なうものである。次に、横すべり角速度Dβ1お
よびDβ2を積分して、横すべり角β1およびβ2を算出
する(207)。すなわちβ1(n)=β1(n-1)+Dβ1、
β1(n)は今回算出する角速度β1、β1(n-1)は前回(Δ
t前に)算出した角速度、Dβ1は今回算出した横すべ
り角速度Dβ1、で算出する。同様にして、横すべり角
β2も算出する。次に、縦方向(車両の前後方向)の速
度Vxと横方向の速度Vyを検出してレジスタVxとV
yに書込む(208)。次に横すべり角β3およびβ4を
次のように算出する(209,210)。
βに対応して算出した重み係数k3,K4,K5およびK6
を、各種態様で算出した横すべり角β1〜β4のそれぞれ
に乗算して、横すべり角β1〜β4を加重平均した値(横
すべり角推定値)βを、 β=k3・β1+K4・β2+K5・β3+K6・β4 ・・・(6) で算出し、レジスタβに書込む(211)。
り角(β)が零近くでの信頼性は高いが、それが大きくな
るにつれて信頼性は低い。ところが(2)式で算出するβ2
は、実横すべり角(β)が大きいときには信頼性が高い
が、実横すべり角(β)が小さいときには、(2)式のパラ
メ−タが多く、各パラメ−タの算出に誤差があり誤差の
累算値がβに対して相対的に大きいので信頼性は低く、
β3およびβ4では(4)式のVx値及び(5)式のVso値が小
さい時は信頼性が低い。そこで、上記(6)式のように、
これらβ1〜β4の重み付け平均値を横すべり角βとす
る。これにより、実横すべり角(β)の予想される変動範
囲の全体において、1つの計算式(例えば(1)式)で算出
した値を横すべり角βと決定する場合よりも、信頼性が
高い。
およびβ4に大きい値の第1重み係数K3およびK6を乗
算しβ2およびβ3には小さい値の第1重み係数K4およ
びK5を乗算して、各積の和を横すべり角βと決定し、
実横すべり角(β)が大きいときには、β1およびβ4に小
さい値の第1重み係数K3およびK6を乗算しβ2および
β3には大きい値の第1重み係数K4およびK5を乗算し
て、各積の和を横すべり角βと決定することにより、実
横すべり角(β)の大,小にかかわらず、精度が高い横す
べり角が得られる。
1横すべり角速度Dβ1および第2横すべり角速度Dβ2
にそれぞれ第2重み係数K1およびK2を乗算した積の和
を横すべり角速度Dβと決定し(図7の205)、このDβに
対応して、それが小さいときには第1重み係数K3およ
びK6は大きくK4およびK5は小さく、Dβが大きいと
きにはその逆となるように、第1重み係数K3〜K6を、
Dβに対応付けた値としている。すなわちDβの関数と
している。
数K3〜K6を決定するパラメ−タとしているのは、βの
誤差は比較的に大きく見込まれるが、Dβは相対値(微
分値であるので、算出はΔt周期で計算する場合、Dβ
=最新の横すべり角計算値β(n)−Δt前の横すべり角
計算値β(n-1)と、差分計算を行なうので、Dβに基づ
いた横すべり角βの変化方向と変化速度の推定精度が高
く、変化速度が大きいことは現在又は直近未来に、横す
べり角βが大きい、ということであり、Dβにより、横
すべり角βの大きさを高い信頼性で推定しうる。
施例では等しい値としている。係数K1を大きくしその
分K2を小さくすると、Dβは、実横すべり角(β)が
小さい領域で信頼性が高く、大きい領域で信頼性が下が
るものとなり、係数K1を小さくしその分K2を大きくす
ると、その逆となるので、Dβおよびβの信頼性を、実
横すべり角(β)の小さい領域で高くするか又は大きい
領域で高くするかの調整又は特性設定を、第2重み係数
K1およびK2の値で定めることができる。
00):図8 この内容を図8に示す。この処理ではまず、「ABS開
始/終了判別」300Aで、4輪FR,FL,RR,R
L各車輪ブレ−キ51〜54のそれぞれにつき、車輪ブ
レ−キ時の車輪ロックを防止するためのブレ−キ圧制御
すなわちABS制御を開始していない(ABSFi=
0;ABSF=0)ときには、それを開始する必要があ
るか(開始条件が成立しているか)をチェックし、1輪
ブレ−キでもABS制御要を判定するとレジスタABS
Fに1を書込む。各車輪ブレーキ51〜54のそれぞれ
につきABS制御を開始している(ABSFi=1)と
きには、それを終了する必要があるか(終了条件が成立
しているか)をチェックし、各輪ブレーキのABS制御
不要と判定するとレジスタABSFiに0を書込み、全
輪ブレ−キのABS制御不要を判定するとレジスタAB
SFに0を書込む(レジスタABSFのクリアと同
義)。
0Bで、2輪RR,RL各車輪ブレ−キ53,54を対
象とする制動力配分制御すなわち2−BDC制御を開始
していない(BDCFi=0;BDCF=0)ときには
各車輪ブレーキ53,54のそれぞれにつき、それを開
始する必要があるか(開始条件が成立しているか)をチ
ェックし、2−BDC制御要を判定するとレジスタBD
CFi及びBDCFに1を書込む。各輪ブレーキ53,
54のそれぞれにつき、2−BDC制御を開始している
(BDCFi=1)ときには、それを終了する必要があ
るか(終了条件が成立しているか)をチェックし、各輪
ブレーキの2−BDC制御不要と判定するとレジスタB
DCFiに0を書込み、2輪ブレーキとも2−BDC制
御不要を判定するとレジスタBDCFに0を書込む(レ
ジスタBDCFのクリアと同義)。
で、2輪RR,RL各車輪ブレ−キ53,54のそれぞ
れにつき、加速スリップを低減するための車輪ブレ−キ
圧制御すなわちTRC制御を開始していない(TRCF
i=0)ときには、それを開始する必要があるか(開始
条件が成立しているか)をチェックし、各輪ブレーキに
つきTRC制御要を判定するとレジスタTRCFiに1
を書込み、1輪ブレ−キでもTRC制御要を判定すると
レジスタTRCFに1を書込む。TRC制御を開始して
いる(TRCFi=1;TRCF=1)ときには、それ
を終了する必要があるか(終了条件が成立しているか)
をチェックし、各輪ブレーキにつきTRC制御不要と判
定するとレジスタTRCFiに0を書込み、全輪ブレ−
キにつきTRC制御不要を判定するとレジスタTRCF
に0を書込む(レジスタTRCFのクリアと同義)。
別」300Dを実行する。この内容を図9に示す。ここ
ではまず、オ−バステアを抑制するための4車輪ブレ−
キの制動力配分制御すなわちB−STR−OS制御を開
始している(STRoF=1)か否(STRoF=0)
をチェックして(301)、開始していないと、オ−バ
ステア方向である(Dβ・γ<0:横すべり角速度Dβ
とヨ−レ−トγが逆方向&gyc・γ>0:横加速度g
ycとヨ−レ−トγが同方向)かをチエックする(30
2,303)。オ−バステア方向と判定すると、すなわ
ちDβ・γ<0&gyc・γ>0であると、車体速度Vs
oと横すべり角速度Dβの組合せが、開始域1(図9の
ステップ304のブロック中に示す)にあるかをチェッ
クする。すなわち、車体速度Vsoが高く(Vso≧V1〜
V2)、横すべり角速度Dβが大きい(Dβの絶対値≧
α1〜α2)か(オ−バステアを増大する傾向にあるか)
をチェックする(304)。そうであるとB−STR−
OS制御要と判定し、レジスタSTRoFに1を書込む
(306)。オ−バステア増大傾向と判定しないときに
は、すでに過度のオ−バステアになっているかをチェッ
クする(305)。すなわち、車体速度Vsoが高く(V
so≧V3〜V4)、横すべり角βが大きい(βの絶対値≧
α3〜α4)開始域2(図9のステップ305中に示す)
にあるかをチェックして、そうであるとB−STR−O
S制御要と判定し、レジスタSTRoFに1を書込む
(306)。
る(STRoF=1)ときには、車体速度Vsoと横すべ
り角速度Dβの組合せが、終了域1(図9のステップ3
07のブロック中に示す)にあるかをチェックする。す
なわち、車体速度Vsoが低い(Vso<V5)か、横すべ
り角速度Dβが小さい(Dβの絶対値<α5)かをチェ
ックする(307)。そうであると更に、車体速度Vso
が低い(Vso<V6〜V7)か、横すべり角βが小さい
(βの絶対値<α6〜α7)終了域2(図9のステップ3
08中に示す)にあるかをチェックして(308)、そ
うであるとB−STR−OS制御不要と判定し、レジス
タSTRoFに0を書込む(309)。
別」300Eを実行する。この内容を図10に示す。こ
こではまず、現在の前輪ステアリング角度θfおよび車
体速度Vsoで現われる横加速度gyeを、次のように算
出(推定)する(311): gye=Vso2・θf/〔(1+Kh・Vso2)・N・L〕 ・・・(7) N:オーバオールステアリング比 L:ホイ−ルベ−ス Kh:スタビリティファクタ 次に、前輪ステアリング角速度Dθf=θf(n)−θf
(n-1)を算出する(312)。θf(n)は今回読込んだ前
輪ステアリング角度θf、θf(n-1)は前回(Δt前
に)読込んだ前輪ステアリング角度θfである。次に、
ステアリング角速度Dθfに対応する遅れ時間Tdoと、
車体速度Vsoに対応する遅れ係数k1をメモリより読出
して(313,314)、遅れ時間td=Tdo×k1を算
出(推定)する(315)。そして、この遅れ時間t
d,演算(サンプリング)周期Δt,今回ステップ31
1で算出した横加速度gye(n)および前回(Δt前に)
算出した横加速度gye(n-1)に基づいて、現在の確から
しい横加速度gyeaを、 gyea=〔Δt/(Δt+td)〕・gye(n)+〔td/(Δt+td)〕・gye(n-1) ・・・( 8) で算出(推定)する(316)。そして、ステアリング
角度θfおよび車体速度Vsoより推定される横加速度g
yeaに対する実横加速度gycの比gyc/gyeaが所定値k
2より小さく、実横加速度gycが所定値k3を越える
(実横加速度gycはあるが、ステアリングによって生ず
るはずの横加速度gyeaに対して実横加速度gycが低
い:アンダ−ステア)かをチェックする(317)。そ
うであるとレジスタSTRuFに1を書込み、そうでな
いとレジスタSTRuFに0を書込む(318,31
9)。
STR−US開始/終了判別」300Eを実行すると、
コンピュ−タ11は次に「制御優先処理」300Fを実
行する。上述のように、ABS制御,2−BDC制御,
TRC制御,B−STR−OS制御およびB−STR−
US制御の開始/終了判別をして、それぞれが要のとき
にはレジスタABSF,BDCF,TRCF,STRo
FおよびSTRuFに1が書込まれている。ただし、例
えばレジスタSTRoF,STRuFの内容が1であっ
ても、4輪ブレ−キのすべてについてB−STR制御
(減圧,ホ−ルド,増圧)が行なわれるとは限らず、B
−STR制御を行なう車輪ブレ−キは、「B−STR制
御」700で定まる。
400,「2−BDC制御」500および「TRC制
御」600の順に定めており、「制御優先処理」300
Fでは、「ABS制御」400の実行中(ABSF=
1)は「2−BDC制御」500および「TRC制御」
600は禁止する(レジスタBDCF,TRCFをクリ
アしてその内容を0にする)。「2−BDC制御」50
0の実行中(BDCF=1)には、「TRC制御」60
0は禁止する(レジスタTRCFをクリアする)。「B
−STR制御」700は他の制御によらず実行される。
御」700,「2−BDC制御」500および「TRC
制御」600のいずれも、センサYA,θF,θR,G
X,GYの検出値,「車輪速演算&車輪加速度演算」1
00での算出値および「車両状態量推定」200での算
出値に基づいて、制御輪(ブレ−キ圧を制御する車輪ブ
レ−キ)を決定し、制御輪それぞれの、目標スリップ率
Soiおよび実スリップ率(推定値)を算出し、これらに
基づいてスリップ率偏差Esoiを演算し、一方、基準加
速度に対する車輪加速度の偏差(車輪加速度偏差)ED
iを算出して、スリップ率偏差Esoiおよび車輪加速度
偏差EDiの組合せが、予め定めている急減圧領域,
パルス減圧領域,ホ−ルド領域,パルス増圧領域
および急増圧領域のいずれにあるかを判別して、制御
輪のブレ−キ圧制御モ−ド(急減圧,パルス減圧,ホ−
ルド,パルス増圧,急増圧)を決定する。加えて、この
ようなブレ−キ圧制御における増,減圧の遅れを補償す
るための増減圧補償処理,ブレ−キ圧制御開始時のブレ
−キ圧変動を滑らかにするための初期特定モ−ド演算、
および、ブレ−キ圧制御終了時のブレ−キ圧変動を滑ら
かにするための終了特定モ−ド演算を実行する。これら
の処理ロジックの大要は「ABS制御」400,「B−
STR制御」700,「2−BDC制御」500および
「TRC制御」600で共通であるが、機能が異なるの
で、それぞれの制御において、制御輪の選択,スリップ
率偏差Esoiおよび車輪加速度偏差EDiの組合せに対
応付けられたブレ−キ圧制御モ−ド、ならびに、演算定
数等は異なる。処理ロジックの大要は同様であるので、
以下においては、「B−STR制御」700の内容を詳
細に説明する。
11 この内容を図11に示す。この処理では、「B−STR
−OS制御」700A,「B−STR−US制御」70
0Bおよび「スリップ率サ−ボ演算」700Cをこの順
に実行する。
0A:図12〜図19 まず図12を参照する。まずヨ−レ−トγを参照して車
両の旋回方向を判別し、旋回方向レジスタに、旋回方向
デ−タを書込む(701〜704)。この実施例では、
ヨ−レ−トγの極性の+(正)は左旋回、−(負)は右
旋回である。次にABS制御中(ABSF=1)である
かをチェックする。
きさ(絶対値)と旋回方向(旋回方向レジスタのデ−
タ)に対応して、ブレ−キ圧を制御する車輪(車輪ブレ
−キ)を、図12のステップ708のブロック中に示す
ように決定する。例えば、旋回方向が左旋回の場合、横
すべり角βの絶対値が90°未満のときには車輪RLを
ブレ−キ圧制御対象輪と決定(車輪ブレ−キ54を圧力
制御対象に決定)し、βの絶対値が90°以上270°
未満のときには車輪FRをブレ−キ圧制御対象輪と決定
(車輪ブレ−キ51を圧力制御対象に決定)し、βの絶
対値が270°以上360°未満のときには車輪RLを
ブレ−キ圧制御対象輪と決定(車輪ブレ−キ54を圧力
制御対象に決定)する。
る)と、横すべり角βの大きさ(絶対値)と旋回方向
(旋回方向レジスタのデ−タ)に対応して、ブレ−キ圧
を制御する車輪(車輪ブレ−キ)を、図12のステップ
707のブロック中に示すように決定する。例えば、旋
回方向が左旋回の場合、横すべり角βの絶対値が90°
未満のときには車輪FRをブレ−キ圧制御対象輪と決定
(車輪ブレ−キ51を圧力制御対象に決定)し、βの絶
対値が90°以上270°未満のときには車輪RLをブ
レ−キ圧制御対象輪と決定(車輪ブレ−キ54を圧力制
御対象に決定)し、βの絶対値が270°以上360°
未満のときには車輪FRをブレ−キ圧制御対象輪と決定
(車輪ブレ−キ51を圧力制御対象に決定)する。
°≦|β|<90°および270°≦|β|<360°
(車体がその実移動方向に対して前向き)のとき、前車
輪ブレ−キFR,FLを制御対象輪(その車輪ブレ−キ
圧を増圧)に指定し、90°≦|β|<270°(車体
がその実移動方向に対して横向き又は後向き)のとき
は、後車輪ブレ−キRL,RRを制御対象輪(その車輪
ブレ−キ圧を増圧)に指定する。0°≦|β|<90°
および270°≦|β|<360°のときは、従来例
(特表平3−500868号公報)と同様に車両のスピ
ンモ−メントが抑制され、車両の異常旋回又はスピンの
抑制に効果がある。90°≦|β|<270°のとき従
来例では異常旋回又はスピンが助長されてしまうが、本
実施例では後車輪ブレ−キ(車体の実移動方向に関して
前側の車輪ブレ−キ)が増圧されるので、やはりスピン
モ−メントが抑制され、車両の異常旋回又はスピンの抑
制に効果がある。
ライバによる制動時のABS制御は、操舵性を確保する
ことを1つの目的としている。ABS制御中は、B−S
TR−OS制御として或る車輪ブレーキ圧を加圧して
も、その車輪ではそれ以上の制動力は得られず、かえっ
て逆効果となる。そこで、ABS制御時のB−STR−
OS制御では、加圧すべき車輪ブレーキに代って、その
車輪の対角位置にある1輪のブレーキを減圧する。例え
ば、ABS制御を指定していない(ABSF=0)とき
には、ステップ707により、B−STR−OS制御の
対象輪を、0°≦|β|<90°および270°≦|β
|<360°のとき前車輪FR/FL(の車輪ブレ−
キ)に決定し、90°≦|β|<270°のとき後車輪
RL/RRに決定する。ABS制御指定がある(ABS
F=1)ときには、0°≦|β|<90°および270
°≦|β|<360°のとき後車輪RL/RRをブレ−
キ圧制御対象輪とし、90°≦|β|<270°のとき
前車輪ブレ−キFR/FLを制御対象輪とする。これに
よりABS制御およびB−STR−OS制御が調和す
る。 なお、図12に示す「制御輪選択」705では、
1車輪ブレ−キのみを制御対象ブレ−キに決定するが、
「制御輪選択」705を図13に示す「制御輪選択」7
05Aに置換して、2車輪ブレ−キを制御対象ブレ−キ
に決定するようにしてもよい。また、「制御輪選択」7
05を図14に示す「制御輪選択」705Bに置換し
て、ABS制御中には1車輪ブレ−キを制御対象ブレ−
キに決定し、ABS制御をしないときには2車輪ブレ−
キを制御対象ブレ−キに決定するようにしてもよい。更
には、「制御輪選択」705を図15に示す「制御輪選
択」705Cに置換して、ABS制御中には2車輪ブレ
−キを制御対象ブレ−キに決定し、ABS制御をしない
ときには1車輪ブレ−キを制御対象ブレ−キに決定する
ようにしてもよい。
する輪を決定すると、路面摩擦係数μ(レジスタμのデ
−タ)に対応するゲインKをメモリより読出してレジス
タにセ−ブし(706)、次に、横すべり角速度Dβの
絶対値と横すべり角βの絶対値の組合せが、図16のス
テップ707のブロック中に示す領域A0〜A7のいず
れにあるかを決定する(707)。すなわち横すべり角
速度Dβの絶対値と横すべり角βの絶対値の組合せが属
する領域Aj、j=0〜7、を決定する。次に、図17
を参照すると、領域Ajに割当てられている各輪のスリ
ップ率補正量ΔSi(%)をメモリより読出す(70
8)。「B−STR制御」700および「2−BDC制
御」500でのスリップ率偏差目標値ΔS(%)は、図
17のステップ708のブロック中に示すように、領域
Ajに対してスリップ率補正量ΔSi(%)はjであ
る。なお、図17のステップ708のブロック中には、
「ABC制御」400および「TRC制御」600での
領域Ajに対して割当てられているスリップ率補正量Δ
Si(%)をも示す。
(図16)で得たμ対応ゲインKを、領域Aj対応のス
リップ率補正量ΔSi(%)に乗算して、各車輪ブレ−
キのスリップ率補正量ΔSio=K・ΔSiを算出する
(709)。
は、「B−STR−OS制御」が要(STRoF=1)
かをチェックして(710)、要であると、旋回方向レ
ジスタのデ−タを参照して、それが左旋回を示すと、ス
テップ712のブロック中に示す、横すべり角βの絶対
値対応の目標舵角δrの中の、レジスタβの値の絶対値
に対応するものをメモリより読出してレジスタδrに書
込む(712)。旋回方向レジスタのデ−タが右旋回を
示すと、ステップ713のブロック中に示す、横すべり
角βの絶対値対応の目標舵角δrの中の、レジスタβの
値の絶対値に対応するものをメモリより読出してレジス
タδrに書込む(713)。
rのデ−タ、ならびにヨ−レ−トγ,前輪舵角θfおよ
び車速Vsoは、その後の「出力制御」800(図5)
で、4WSコントロ−ラ70(図2)に転送される。後
述するように、4WSコントロ−ラ70は、与えられた
操舵量δr(方向と量)を実現するように、後輪RR,
RLを操舵する。
〜713)において、横すべり角の絶対値|β|に対応
して、0°からの|β|の増大に伴って操舵量δrを大
きくし|β|が90°に近づくに伴って操舵量δrを小
さくし、90°で車両前後軸Xに対する操舵方向(δr
の極性)を反転し、90°からの|β|の増大に伴って
操舵量δrを大きくしβが360°に近づくに伴って操
舵量δrを小さくする。このように、0°からの横すべ
り角の絶対値|β|の増大に伴って操舵量を大きくする
ので、車体の、意図しない方向の変化量が大きくなるに
つれてこれを抑制する方向の操舵量δrが大きくなる。
|β|が実移動方向に対して車体の向きが反転する90
°に近づくに伴って操舵量δrを小さくし、90°で車
両前後軸Xに対する操舵方向を反転するので、車体の向
きがその実移動方向に対して逆向きに切換わるとき該逆
向きを助長する操舵はなく、しかも逆向きに切換わった
とき操舵方向(δrの極性)もスピンを抑止する方向に
切換わるので、車両の異常旋回又はスピンの抑制効果が
きわめて高い。
示す。4WSコントロ−ラ70は、簡単に言えば、前輪
舵角θfに車速Vso対応の係数(ゲイン)を乗算して主
操舵対応の舵角を算出し、かつ外乱(横風)時や車輌タ
−ン時の車輌進行方向のふらつきを抑止するためヨ−レ
−トγ,前輪舵角速度および車速に対応して舵角補正分
を算出し、これら算出した舵角および舵角補正分より目
標舵角AGLAを定める。詳しくは、前輪舵角値θf
に、変換部21AS,21BSに通して低角度値は0に
過大角度は飽和値に、不感帯処理およびリミット処理を
施して検出舵角値を制御演算用の舵角値に変換し、しか
も掛算部23Sによって制御演算用の舵角値(変換値)
に車速対応ゲインを乗算して実舵角対応の補助操舵舵角
(所要値)を算出する。一方、ヨ−レ−トγは、まず変
換部51Sおよび55S〜59Sで前輪舵角速度に対応
する不感帯幅2Wyoおよび変換係数Icで演算用ヨ−
レ−トAYsに変換し、車速Vsoに対応するゲインG
yを変換部52Sで算出し、乗算部53で該演算用ヨ−
レ−トAYsに該ゲインGyを乗算して舵角補正分を算
出する。そして、加算部54Sにて、補助(後輪)操舵
舵角(所要値)に検出ヨ−レ−トγ対応の舵角補正分を
加えて目標舵角AGLAとして、フィ−ドバック制御部
60Sに出力する。
はPD(比例・微分)制御系を構成しており、目標舵角
AGLAと、検出された実舵角RAGLとの偏差ΔAG
Lに応じた制御量を出力するように構成してある。微分
制御系61Sの出力DAGLAと比例制御系52Sの出
力PAGLAとが加算部35で加算され、制御量HPI
Dとして出力されるが、コンピュ−タ11から転送され
たレジスタSTRoFのデ−タが1(B−STR−OS
制御 要)のときには、目標舵角AGLAはコンピュ−
タ11から転送されたδrに変更される。
GLは変換部31BSを通ってETH3に変換され、掛
算部36Sで比例ゲインGa17と掛算され、その結果
が出力PAGLAになる。この例では、ゲインGa17
は定数である。
GLは変換部31ASを通ってETH2に変換され、減
算部33Sにおいて、入力値ETH2(最新の値)と遅
延部32Sを通った入力値ETH2(所定時間前の値)
との差分が計算され、それによってETH2の変化速
度、即ち微分値SETH2が得られる。掛算部34Sで
は、微分値SETH2と微分ゲインYTDIFGAIN
とを掛けた値が、微分制御系61Sの出力DAGLAと
して得られる。
では、STRoF=0のときには目標舵角AGLAの微
分値(変化速度)に基づいて決定される変数であり、S
TRoF=1のときには、δrの微分値(変化速度)に
基づいて決定される変数である。即ち、減算部38Sに
おいて、入力値AGLA(最新の値)又はδr(最新の
値)と遅延部37を通った入力値AGLA(Δt前の
値)又はδr(Δt前の値)との差分が計算され、それ
によってAGLA又はδrの変化速度、即ち微分値SA
GLAが得られ、微分値SAGLAを変換部39に通し
た結果が、微分ゲインYTDIFGAINになる。な
お、変換部31AS,31BS及び39Sの各ブロック
内に示すグラフは、各々の変換特性を示しており、横軸
が入力値、縦軸が出力値を示している。
Dは、変換部43Sを通ってHPID2になり、更に変
換部44Sを通ってデュ−ティ値DUTYになる。変換
部43Sはリミッタとして機能する。また変換部44S
は、偏差舵角値からデュ−ティ値への変換機能を有す
る。デュ−ティ値DUTYは、パルス幅変調(PWM)
部45Sに入力される。パルス幅変調部45Sは、入力
値に対応するデュ−ティのパルス信号を生成し、ドライ
バDV1に印加する。後輪操舵電気モ−タM1が回転す
ると、その回転量に応じたパルスが磁極センサRSから
出力される。舵角変換部46Sでは、磁極センサRSが
出力する三相のパルスの位相から回転方向を識別し、そ
の方向に応じて加算方向又は減算方向にパルス数を計数
し、後輪舵角を計算する。舵角変換部46Sは実舵角R
AGLを出力する。減算部47Sは、目標舵角AGLA
と実舵角RAGLとの差分、即ち舵角偏差ΔAGLを制
御部30Sに入力する。
びRLを操舵する機構(図示せず)を駆動する。コンピ
ュ−タ11から転送されたレジスタSTRoFのデ−タ
が1(B−STR−OS制御 要)のときには、4WS
コントロ−ラ70が上述のように、目標舵角AGLAを
コンピュ−タ11から転送されたδrに変更し、この舵
角をもたらすようにモ−タM1を付勢するので、オ−バ
ステアを抑制するためδrが大きく変化するとき、後輪
操舵量が大きくなり、4WSコントロ−ラ70による、
車両進行方向の安定性を確保するための後輪操舵が強く
作用しオ−バステアが強く抑制される。
で算出された各輪スリップ率補正量ΔSioは、後述の
「スリップ率サ−ボ演算」700Cで、車輪ブレ−キ圧
制御(増圧,ホ−ルド,減圧)の入力パラメ−タとして
利用され、車輪ブレ−キ圧制御に反映される。
0B:図20 コンピュ−タ11は、規範車速度Vsouを次のように算
出する(717): Vsou=√〔(1+Kh・Vso2)・N・L・gyc/θf〕 ・・・(9)。
souの偏差ΔV=Vsou−Vsoを算出し、かつ、各輪スリ
ップ率補正量ΔSiuを算出する(718)。すなわち、
各輪に割当てている定数KiとΔVとμ対応ゲインK
(706,図16)の積に−(マイナス)を乗じた値と
0の内、大きいものを、各輪スリップ率補正量ΔSiuと
する。
0C:図21 まず、「B−STR−OS制御」要であるか「B−ST
R−US制御」要であるかをチェックして、「B−ST
R−OS制御」要(STRoF=1)であるとスリップ
率偏差ΔSiとして、レジスタΔSioのデ−タ(ステッ
プ709で算出)を選択し、「B−STR−US制御」
要(STRuF=1)であるとスリップ率偏差ΔSiと
して、レジスタΔSiuのデ−タ(ステップ718で算
出)を選択する(721〜726)。「B−STR−O
S制御」不要(STRoF=0)および「B−STR−
US制御」不要(STRuF=0)であるときには、ス
リップ率補正量ΔSiは0とする(721〜726)。
プ率補正量ΔSiとして(727)、「ABS制御」要
(ABSFi=1)であると、このスリップ率目標値S
oiに「ABS制御」に定められているスリップ率目標値
SoABSiを加算し、和をスリップ率目標値Soiとして更
新し(728,729)、「2−BDC制御」要(BD
CFi=1)であると、スリップ率目標値Soiに「2−
BDC制御」に定められているスリップ率目標値SoBDC
iを加算し、和をスリップ率目標値Soiとして更新し
(730,731)、「TRC制御」要(TRCFi=
1)であると、スリップ率目標値Soiに「TRC制御」
に定められているスリップ率目標値SoTRCiを加算し、
和をスリップ率目標値Soiとして更新し(732)、
「B−STR制御」要(STRoF=1又はSTRuF
=1)であると、スリップ率目標値Soiに「B−STR
制御」に定められているスリップ率目標値SoSTRiを加
算し、和をスリップ率目標値Soiとして更新する(73
4,735)。
i,SoBDCi,SoTRCiおよびSoSTRiは固定値であり、S
oABSi=0.15,SoBDCi=0.01,SoTRCi=−
0.07およびSoSTRi=0である。
で、「ABS制御」400の実行中(ABSFi=1)
は「B−STR制御」700は実行する(レジスタST
RoFおよびSTRuFのデ−タは変更しない)が、
「2−BDC制御」500および「TRC制御」600
は禁止し(レジスタBDCF,TRCFをクリアしてそ
の内容を0にする)、「B−STR制御」700の実行
中(STRoF=1又はSTRuF=1)は「ABS制
御」400を実行する(レジスタABSFをクリアしな
い)が、「2−BDC制御」500および「TRC制
御」600は禁止し(レジスタBDCF,TRCFをク
リアしてその内容を0にする)、「2−BDC制御」5
00の実行中(BDCF=1)には、「TRC制御」6
00は禁止する(レジスタTRCFをクリアする)の
で、ABSF=1,STRoF=1又はSTRuF=1
のときには、BDCF=0,TRCF=0であり、ステ
ップ728〜735で算出するスリップ率目標値Soiに
は、SoBDCiおよびSoTRCiは含まれない。ABSF=
0,STRoF=0およびSTRuF=0で、BDCF
=1のときには、BTRC=0であるので、スリップ率
目標値Soiは、「2−BDC制御」のために(上記ステ
ップ721〜727対応の演算で)算出したスリップ率
補正量(上記ΔSiに対応するもの)+SoBDCiとな
る。ABSF=0,STRoF=0,STRuF=0お
よびBDCF=0でTRCF=1のときには、スリップ
率目標値Soiは、「TRC制御」のために(上記ステッ
プ721〜727対応の演算で)算出したスリップ率補
正量(上記ΔSiに対応するもの)+SoTRCiとなる。
RuF=0のときには、BDCF=0,TRCF=0で
あり、スリップ率目標値Soiは、「ABS制御」のため
に(上記ステップ721〜727対応の演算で)算出し
たスリップ率補正量(上記ΔSiに対応するもの)+S
oABSiとなる。ABSF=0,STRoF=1又はST
RuF=1のときには、BDCF=0,TRCF=0で
あり、スリップ率目標値Soiは、「B−STR制御」の
ために上記ステップ721〜727の演算で算出したス
リップ率補正量ΔSi+SoSTRiとなる。
率目標値Soiを算出すると、コンピュ−タ11は、各輪
のスリップ率偏差Esoiおよび車輪加速度偏差EDiを次
のように算出する(736): Esoi=Soi−(基準速度−制御輪速度−BVWi)/基準速度 ・・・(10) EDi=基準加速度−制御輪加速度 ・・・(11) ここでの処理は、B−STR制御のためのものであるの
で、基準速度,制御輪速度,基準加速度および制御輪加
速度は、ステップ736のブロック中の表中の「B−S
TR制御」の欄に示すものである。
定値ε未満であるかをチェックして(737A)、所定
値ε以上であるとスリップ率偏差Esoiの積分値IEsoi
を算出する(737B)。すなわち、前回算出したスリ
ップ率偏差積分値IEsoiに、ゲインGIi×今回算出し
たスリップ率偏差Esoiを加算した値を、今回算出した
スリップ率偏差積分値IEsoiとする。ゲインGIiはこ
の実施例では1である。このスリップ率偏差積分値IE
soiを、上限値IEsoiU以下、下限値IEsoiL以上に
制限するために、IEsoiがIEsoiU以上であるとスリ
ップ率偏差積分値IEsoiの値を上限値IEsoiUに更新
し、IEsoiL以下であるとスリップ率偏差積分値IEs
oiの値を下限値IEsoiLに更新する(738〜74
1)。IEsoiは、|Esoi|<所定値εの時に0にクリ
アする(737C)。
メ−タYを、 Y=Gsoi・(Esoi+IEsoi) ・・・(12) と算出する。Gsoiはゲインであり、図24に示すよう
に、横すべり角βの絶対値が小さいときには小さい値、
大きいときには大きい値である。
1つのパラメ−タXを、 X=GEDi・EDi ・・・(14) と算出する。GEDiは定数(固定値)である。
に、メモリアクセスにより、パラメ−タXとYの組合せ
(X,Y)が、予め定められている急減圧領域,パ
ルス減圧領域,ホ−ルド領域,パルス増圧領域およ
び急増圧領域のいずれにあるかを判定する(74
6)。なお、例えば制御輪がFR(車輪ブレ−キ51)
の場合、以後の制御(「出力制御」800)で、急減
圧領域と判定した場合には、減圧〔電磁切換弁61通
電,電磁弁31通電(弁閉)および電磁弁32通電(弁
開)〕の継続(連続)を設定する。パルス減圧領域と
判定した場合には、所定時間の上記減圧と、所定時間の
ホ−ルド〔電磁切換弁61通電,電磁弁31通電(弁
閉)および電磁弁32非通電(弁閉)〕の繰返しを設定
する。ホ−ルド領域と判定した場合には、上記ホ−ル
ドの継続(連続)を設定する。パルス増圧領域と判定
した場合には、所定時間の増圧〔電磁切換弁61通電,
電磁弁31非通電(弁開)および電磁弁32非通電(弁
閉)〕と、所定時間の上記ホ−ルドの繰返しを設定す
る。急増圧領域と判定した場合には、上記増圧の継続
(連続)を設定する。
R−OS制御)でこれら増,減圧等の設定に至る過程を
要約すると、「車両状態量推定」200のステップ20
2(図7)において摩擦係数μを算出しており、この摩
擦係数μに対応した係数K、すなわちμが高いと大きい
値の係数Kを、「B−STR−OS制御」700Aのス
テップ706(図16)で算出している。次のステップ
707(図16)で、横すべり角βと横すべり角速度D
βの組合せがA0〜A7のどの領域であるかを判定し
て、次のステップ708(図17)で、領域対応でスリ
ップ率補正量ΔSを決定している。すなわち、横すべり
角βと横すべり角速度Dβに対応して、横すべり角βが
大きいほど、また横すべり角速度Dβが大きいほど大き
い値のスリップ率補正量ΔSを決定している。そして、
係数Kとスリップ率補正量ΔSの積K・ΔSを各輪補正
量ΔSioとし(図17の709)、この各輪補正量ΔS
ioとB−STR制御用の目標値SoSTRiの和を目標スリ
ップ率Soiとしている(図21の723,725,727,734,735)。
そして、スリップ率偏差Esoiと、加速度偏差EDiを算
出して(図22の736)、スリップ率偏差Esoiの積分値IE
soiを算出してこれをYとし、加速度偏差EDiをXとし
て(図22の737〜745)、X,Yに従って、X,Yが正
で、それらの値が共に大きいとパルス増圧あるいは急増
圧を設定し、X,Yが負で、それらの絶対値が共に大き
いとパルス減圧あるいは急減圧を設定する(図23の74
6)。
例えば横すべり角βが増大したとき、目標スリップ率S
oiを大きい値に定めるので、実スリップ率が大きくなる
ように、車輪ブレ−キ圧が調圧される(この調圧を行な
う実際の出力は、後述の「出力制御」800(図5)で
行なう)。これにより車輪ブレ−キ圧が上昇し、横すべ
り角が増加して発生するスピンモ−メントに対する逆の
モーメントが作られ、横すべり角の増大が抑制される。
圧による効果的な横すべり角増大抑止、すなわちスピン
挙動の抑止が期待される。この場合には706(図1
6)により目標スリップ率Soiが大きい値に定まるの
で、車両スピン抑制効果が高い。逆に、摩擦係数μが低
いと車輪ブレ−キ圧の増圧による車両スピン抑制効果が
低いのみならず、かえって車体ヨー運動を乱すおそれが
ある。この場合、706(図16)により目標スリップ
率Soiが小さい値に定まるので、車輪ブレ−キ圧の過増
圧が抑制される。このように摩擦係数μをオーバーステ
ア補償のための車輪ブレ−キ圧制御のパラメ−タにして
いるので、オーバーステア補償の安定性が向上する。
に横すべり角速度Dβに基づいて、横すべり角速度Dβ
が大きいと大きい目標スリップ率Soiを定め、 スリップ率偏差ESoi=目標スリップ率Soi−実スリッ
プ率、および、 加速度偏差EDi=増,減圧に決定しなかった車輪の加
速度DNVso−増,減圧に決定した車輪の加速度DNV
soi、 に対応して、偏差ESoiおよびEDiが正でそれらの絶
対値が大きいとき増圧を決定し、負で絶対値が大きいと
き減圧を決定するので、制御対象輪に決定した車輪が目
標スリップ率Soi近くのスリップ率に制御される。これ
により、他の非制御輪よりスリップ率が大きくなり、ア
ンチスピンモーメントが作られる。
−US制御)で増,減圧等の設定(図23のステップ7
46)に至る過程を要約すると、横加速度センサGYが
検出する横加速度gyc(正確には、図7のステップ2
01で補正した値)は、車体の実際の旋回に対応する値
となり、旋回速度が高いと大きく、旋回速度が低いと小
さい。操舵量θfおよび車体速度Vsoに対応して、図
10のステップ311で基準横加速度gyeを算出し、
ステップ312〜316で、基準横加速度gyeに転舵
に対する旋回の遅れ相当の補正を施して、基準横加速度
gyeaとして、gyc<k2・gyeaのとき、gy
c>k3を条件に、レジスタSTRuFに1を書込む
(図10の312〜318)。
横加速度gycを車体に生ずる規範車体速度Vsouを
推定算出し、規範車体速度Vsouに対する車体速度V
soの偏差ΔVに対応する目標スリップ率偏差ΔSiu
を決定し、これをB−STR−US制御に定めている基
準スリップ率SoSTRiに加算して、和を目標スリッ
プ率Soiとする(図21の724,726,727,
734,735)。そして車輪回転速度Vwiおよび車
体速度Vsoに基づいて車輪の実スリップ率を推定算出
しかつスリップ率偏差Esoiおよび加速度偏差EDi
を算出して(図22の736)、スリップ率偏差Eso
iの積分値IEsoiを算出し、スリップ率偏差Eso
i+積分値IEsoiに比例する値を増,減圧判定用の
1つのパラメ−タYとし、加速度偏差EDiに比例する
値を増,減圧判定用のもう1つのパラメ−タXとする
(図23の737〜745)。そして、図23のステッ
プ746で、増,減圧モ−ドを決定する。
例えば基準横加速度gyeに対して、検出横加速度gy
cが相対的に低いと、制御輪が増圧される(この増圧を
行なう実際の出力は、後述の「出力制御」800(図
5)で行なう)。これにより、検出横加速度gycが基
準横加速度gyeに達しないと、車体に制動が加えら
れ、この制動により車体速度Vsoが低下して、基準横加
速度gyeの旋回がもたらされる。車体速度が高い場
合、摩擦係数μが低い場合あるいはタイヤ摩耗が進んで
いる場合、操舵量θfに対して旋回不足を生じ易いが、
この旋回(不足)が車体横加速度検出手段(GY)が検
出する横加速度gycに現われ、車輪ブレ−キ圧の増圧
判定に導入されてこの場合車輪ブレ−キ圧が増圧され
る。したがってアンダ−ステア補償制御の安定性および
信頼性が向上する。具体時には、基準横加速度gyeに
転舵に対する旋回の遅れ相当の補正を施して、検出横加
速度gycを基準横加速度gyeaと対比するので、操
舵速度に対応して最適な遅れを含むアンダ−ステア補償
制御が行なわれるので、その安定性および信頼性が更に
向上する。
うに、ABS制御と同様に本件アンダ−ステア補償制御
(B−STR−US制御)宛ての目標スリップ率を算出
し、ABS制御宛ての目標スリップ率に加算し、加算値
に対応して図22のステップ736から図23のステッ
プ746に示すように車輪ブレ−キの増,減圧を定める
ので、ブレ−キ圧制御出力が相反することがなくなり、
ABS制御と本件アンダ−ステア補償制御とが整合す
る。
にコンピュ−タ11は、今回判定した領域と前回判定し
た領域に対応して、判定した領域が、減圧から増圧(パ
ルス増圧,急増圧)に切換わるか、あるいは増圧から減
圧(パルス減圧,急減圧)に切換わると、車輪ブレ−キ
圧の立上り/立下がりを滑らかにするためのブレ−キ圧
制御モ−ド調整を行なう(747)。例えば、ABS時
急減からパルス増圧に変わるときには、それから所定時
間の間、パルス増圧の増圧デュ−ティ(増圧時間/(ホ
ールド時間))を0から、パルス増圧領域に定められ
た所定値まで次第に立上げる(ための増圧デュ−ティの
設定を行なう)。
R制御の開始(STRoF=0→STRoF=1又はS
TRuF=0→STRuF=1の切換わり)があったと
きには、ブレーキ力応答性を上げる初期加圧を行なう
(748)。また、例えばB−STR制御の終了(ST
RoF=1→STRoF=0又はSTRuF=1→ST
RuF=0の切換わり)があったときには、制御輪の直
前の制御油圧とマスタシリンダ油圧とを合わせるためブ
レ−キ圧制御を行ない、調圧を行い制御を終了する。
「TRC制御」600および「B−STR制御」700
それぞれの「スリップ率サ−ボ演算」(図3)で決定し
たブレ−キ圧制御モ−ドを実現する出力(電磁弁の通電
/非通電)を生成し、電磁弁ドライバ19b〜19mに
出力する。
制御装置によれば、第1〜第4検出手段(11)の2以上
で、異ったパラメ−タに基づいて算出した2種以上の横
すべり角(図7のβ1〜β4)の重み付け加算値を横すべり
角βとして算出(図7の211)するので、実横すべり角(β)
の大,小にかかわらず、1つの計算式(例えば(1)式)で
算出した値を横すべり角βと決定する場合よりも、信頼
性が高い横すべり角βを得ることができる。
ある。
通電を制御する電子制御装置の構成概要を示すブロック
図である。
ブレ−キ圧制御に関連する制御機能をブロック区分で示
すブロック図である。
ブレ−キ圧制御の内容の概要を、情報の流れを主体に示
すフロ−チャ−トである。
ブレ−キ圧制御の概要を、制御動作を主体に示すフロ−
チャ−トである。
100の内容を示すフロ−チャ−トである。
を示すフロ−チャ−トである。
00の内容を示すフロ−チャ−トである。
別」300Dの内容を示すフロ−チャ−トである。
判別」300Eの内容を示すフロ−チャ−トである。
容を示すフロ−チャ−トである。
00Aの内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
変形例を示すフロ−チャ−トである。
変形例を示すフロ−チャ−トである。
変形例を示すフロ−チャ−トである。
00Aの内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
00Aの内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
00Aの内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
概要を示すブロック図である。
00Bの内容を示すフロ−チャ−トである。
00Cの内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
00Cの内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
00Cの内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
soiの、横すべり角βの変化に対する変化傾向を示すグ
ラフである。
キペダル 4:ブレ−キ液リザ−バ 5:ハイド
ロブ−スタ 6:比例制御弁 10:電子
制御装置 11:マイクロコンピュ−タ 12:入力
インタ−フェイス 13:出力インタ−フェイス 14:CP
U 15:ROM 16:RA
M 17:タイマ 18a〜1
8m:信号処理回路 19a〜19m:モ−タドライバおよびソレノイドドラ
イバ 20:高圧力源 21:ポン
プ 22:アキュムレ−タ 23:リリ
−フバルブ 24:電気モ−タ 25:チェ
ックバルブ 31,33,35,37:増圧用電磁弁 32,34,36,38:減圧用電磁弁 41〜44:車輪速度センサ 45:スト
ップスイッチ 46:圧力センサ 47:低圧
スイッチ YA:ヨ−レ−トセンサ θF:前輪舵角センサ θR:後輪
舵角センサ GX:前後加速度センサ GY:横加
速度センサ 51〜54:車輪ブレ−キ 61,62,63,64:電磁切換弁 139〜142:チェックバルブ
Claims (2)
- 【請求項1】車輪回転速度検出手段,車輪回転速度より
車体速度を推定算出する車体速検出手段,車体横方向加
速度検出手段,ヨ−レ−ト検出手段,車体横すべり角速
度Dβを算出する横すべり角速度検出手段,車体横すべ
り角βを推定算出する横すべり角検出手段,これらの検
出手段の検出値又は算出値に基づいて、車両走行安定性
および操舵性を確保するための車輪ブレ−キ圧の増,減
圧要否を決定する情報処理手段、および、該決定に従っ
て車輪ブレ−キ圧を増,減圧するブレ−キ圧操作手段を
備える車輪ブレ−キ圧制御装置において、 前記横すべり角検出手段は、車体横方向加速度gyc,車
体速度Vsoおよびヨ−レ−トγに基づいて第1横すべり
角β1を算出する第1検出手段;車体横方向加速度gy
c,車体速度Vsoおよびヨ−レ−トγならびにホイ−ル
ベ−スLに基づいて第2横すべり角β2を算出する第2
検出手段;車体前後方向速度Vx,横方向速度Vyに基
づいて第3横すべり角β3を算出する第3検出手段;お
よび、車体横方向速度Vyと車体速度Vsoに基づいて第
4横すべり角β4を算出する第4検出手段;のうちの少
くとも2者を含み、かつ、それらが算出した横すべり角
のそれぞれに第1重み係数K3,K4,・・を乗算した積
の和βを算出する横すべり角算出手段、を含むことを特
徴とする車輪ブレ−キ圧制御装置。 - 【請求項2】前記横すべり角検出手段は、少くとも第1
検出手段および第2検出手段を含み;第1検出手段は、
車体横方向加速度gyc,車体速度Vsoおよびヨ−レ−ト
γに基づいて第1横すべり角速度Dβ1を算出する第1
加速度検出手段および第1横すべり角速度Dβ1を積分
して第1横すべり角β1を得る第1積分手段を含み;第
2検出手段は、車体横方向加速度gyc,車体速度Vsoお
よびヨ−レ−トγならびにホイ−ルベ−スLに基づいて
第2横すべり角速度Dβ2を算出する第2加速度検出手
段および第2横すべり角速度Dβ2を積分して第2横す
べり角β2を得る第2積分手段を含み;前記横すべり角
検出手段は更に、第1横すべり角速度Dβ1および第2
横すべり角速度Dβ2のそれぞれに第2重み係数K1,
K2を乗算した積の和Dβを算出する横すべり角速度算
出手段と、横すべり角速度Dβに対応する値の第1重み
係数K3,K4,・・を決定する手段と、を含む;請求項
1記載の車輪ブレ−キ圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6292699A JPH08142839A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 車輪ブレ−キ圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6292699A JPH08142839A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 車輪ブレ−キ圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08142839A true JPH08142839A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17785164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6292699A Pending JPH08142839A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 車輪ブレ−キ圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08142839A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10109630A (ja) * | 1996-10-04 | 1998-04-28 | Unisia Jecs Corp | 車体スリップ角検出装置 |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP6292699A patent/JPH08142839A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10109630A (ja) * | 1996-10-04 | 1998-04-28 | Unisia Jecs Corp | 車体スリップ角検出装置 |
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