JPH08142330A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH08142330A
JPH08142330A JP27888594A JP27888594A JPH08142330A JP H08142330 A JPH08142330 A JP H08142330A JP 27888594 A JP27888594 A JP 27888594A JP 27888594 A JP27888594 A JP 27888594A JP H08142330 A JPH08142330 A JP H08142330A
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JP
Japan
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ink
electrodes
nozzle
electrode
inkjet head
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JP27888594A
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Noboru Wakatsuki
昇 若月
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク室内或いはノズル内に配置した一対の
電極に交流電圧を印加するインクジェットヘッドに関
し、製造が簡単でコストの改善ができ、しかも電力効率
の高いインクジェットヘッドを提供する。 【構成】 誘電体で成る液状のインク6を収容したイン
ク室13と、インク室13に連通し、インク室13に収容され
たインク6を噴出させるノズル9と、インク室13内或い
はノズル9内に設けられた対向する一対の電極18とを備
え、一対の電極18間に交流電圧を印加する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タのインクジェットヘッドに係り、特にインク室内或い
はノズル内に配置した一対の電極に交流電圧を印加する
インクジェットヘッドに関するものである。
【0002】近来、印字媒体にインクの微小粒子を直接
吹きつけて記録するインクジェットプリンタが、印字媒
体に対する制限がなく、且つ高速印字ができて、低騒音
であり、カラー化が容易であることから急速に普及しつ
つある。
【0003】このインクジェットプリンタのインクジェ
ットヘッドには、インクを満たしたインク室に圧電素子
の電気歪みによって圧力を加えてノズルからインクを噴
射するもの、インク室に外部から熱を加えるか、インク
室の外部に電極を設けてインクの誘電損失による発熱で
インクを蒸発させてその圧力でノズルからインクを噴射
するものがあり、噴射したインクによりドット印字を形
成する。
【0004】圧電素子による方法はヘッドが大きく高価
になる等の欠点があり、熱を利用した方法は使用するイ
ンクに制限があるものの、小型化、低コスト化が期待で
きるが、電力効率が悪いという問題がある。本発明は、
後者に属するもので、この問題を解決するためのヘッド
である。
【0005】
【従来の技術】図18にインクジェットプリンタの概要
を示す。図に示すように、インクジェットヘッド(以下
印字ヘッドという)1を搭載したキャリア2にガイドシ
ャフト3が嵌合し、又キャリア2に送りねじ4が螺合
し、送りねじ4は図示省略したモータに連結されてい
る。キャリア2はプラテン5の前面に配置され、モータ
の正逆回転により送りねじ4によってプラテン5に平行
に矢印A,B方向に移動する。
【0006】印字ヘッド1は、ヘッド部10及び駆動回路
部11から成り、ヘッド部10は、プラテン5に所定の間隙
を介して対向し、先端に後述する複数のノズル孔を備え
ている。駆動回路部11は、印字データに基づいて選択的
に駆動信号をヘッド部10に送信する回路で、図示してい
ないフレキシブルケーブルにより制御部に接続されてい
る。
【0007】従って、キャリア2が移動しながら、印字
ヘッド1のノズルからインク6aを噴射して印字用紙7に
マトリックスドットによって印字を形成する。印字用紙
7は図示していない移動機構の駆動及びプラテン5の回
転によって矢印C方向に行送りされる。
【0008】次に図19及び図20によりヘッド部10を
説明する。図19及び図20に示すように、ヘッド部10
は、抵抗体81,82,…、ノズル91,9 2,…、(例えば、孔径
30〜50μm) が夫々設けられたノズル板121,122,…、圧
力室131,132,…、壁部材141,142,…、加熱板151,152,…
及びインク供給口161,162,…で構成されている。
【0009】抵抗体81,82,…は、加熱板151,152,…の外
側に密着している。また、ノズル板121,122,…と加熱板
151,152,…の間に壁部材141,142,…が配置されて、これ
らに囲まれた空間部によりインク室131,132,…が形成さ
れている。
【0010】実際には、ノズル板121,122,…及び壁部材
141,142,…が一体に形成されて、加熱板151,152,…が静
電接合 (或いは拡散接合) 或いは接着剤等によって接合
されている。
【0011】従って、インク供給口161,162,…からイン
ク6aをインク室131,132,…に供給し、駆動回路部11から
抵抗体81,82,…に選択的に電流を流して、その電気抵抗
による発熱で加熱板151,152,…を加熱させて、インク室
131,132,…内のインク6aを気化させ、その圧力によって
インク6aが上記のようにノズル91,92,…から噴射する。
【0012】インクジェットプリンタのヘッドにはこの
他に、 圧電素子に電圧を印加したときの電気歪みによる変位
でインク室の背面の振動板に圧力を加えてインクを噴射
させる圧電方式 ノズルやインク室に電極を挿入してパルス電圧の印加
によりインクに直接電流を流してインクの誘電損失によ
り発熱で気化させてインクを噴射させる方式(特開昭6
0−18357号公報、特開平2−151447号公
報) ノズルやインク室の外部に電極を設置して交流電圧を
印加して、インクの誘電損失により発熱させる方式(特
開平5−16363号公報)がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法によれ
ば、発熱素子(抵抗体)に電流を流してその発熱で加熱
板を介してインクを気化させる方式では、液体(イン
ク)と固体(抵抗体と加熱板)の熱伝導の差異から、抵
抗体での発熱エネルギーの多くが加熱板より伝導熱とし
て逃げてしまい、インクの気化に寄与する割合が少な
い。
【0014】圧電方式では、インクの種類を問わず、高
速制御が可能であるが、ヘッドが大きく高価になる。特
開昭60−18357号公報、或いは特開平2−151
447号公報の方法では、直流成分のためにインク中の
導電物質が一方の電極に集中したり、電気分解によりガ
スが発生したりして、電極の腐食等により損傷し易い。
【0015】また、特開平5−16363号公報の方法
では、ヘッドの製造方法は簡略化されるものの、ノズル
またはインク室の一部に部分的に電圧を印加することは
できない。特にノズルやインク室が導電性を持てば、イ
ンクへは電界が印加されず加熱は不可能となる。また、
電界がノズルやインク室の壁部分にも印加され、その部
分での電界はインク放出に寄与できず、電力効率の向上
は困難である。という問題点がある。
【0016】本発明は、製造が簡単でコストの改善がで
き、しかも電力効率の高いインクジェットヘッドを提供
することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1及び図2は本発明の
原理図で、図1は請求項1に対応する原理図、図2は請
求項14に対応する原理図である。
【0018】1)請求項1に対応する手段 図1において、6は誘電体で成る液状のインク、13はイ
ンク6が収容されたインク室、9はインク室13に連通
し、インク室13に収容されたインク6を噴出させるノズ
ル、18はインク室13内、或いはノズル9内に設けられた
対向する一対の電極である。
【0019】従って、一対の電極18間に交流電圧を印加
するように構成されている。次に請求項2〜請求項13
の作用を説明する。請求項2では、請求項1において、
一対の電極18は、同一平面に夫々櫛歯状に形成し、櫛歯
状の先端を夫々の間隔内に交互に挿入される構成であ
る。
【0020】請求項3では、請求項2において、電極18
は、複数の短冊状板或いは円弧状板を連結して形成され
ている。請求項4では、請求項1、請求項2或いは請求
項3において、一対の電極18の一方はインク室13或いは
ノズル9の壁面より離れ、他方は壁面に接して設けられ
るか壁面そのものとする。
【0021】請求項5では、請求項1、請求項2、請求
項3或いは請求項4において、電極18の表面に電気的絶
縁性を有する材料で被覆層を形成した。請求項6では、
請求項1、請求項2、請求項3或いは請求項4におい
て、電極18の表面に電極18より熱伝導率の低い材料で被
覆層を形成した。
【0022】請求項7では、請求項1、請求項2、請求
項3、請求項4、請求項5或いは請求項6において、一
対の電極18に直列或いは並列に同調コイルを接続し、交
流電圧を印加する構成である。
【0023】請求項8では、請求項1、請求項2、請求
項3、請求項4、請求項5、請求項6或いは請求項7に
おいて、一対の電極18の一方をアースして、インク室13
及びノズル9と同電位とした構成である。
【0024】請求項9では、請求項1、請求項2、請求
項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7或いは
請求項8において、インク6は、水酸基を含む液体を混
入した構成である。
【0025】請求項10では、請求項1、請求項2、請
求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7或い
は請求項8において、インク6は、分極した材料或いは
電荷が与えられた材料の微粒子を混入した構成である。
【0026】請求項11では、請求項1、請求項2、請
求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7或い
は請求項8において、インク6は、導電性を有する材料
の微粒子を混入した構成である。
【0027】請求項12では、請求項1、請求項2、請
求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7或い
は請求項8において、インク6は、昇華点の低い材料の
微粒子或いは沸点の低い液体を混入した構成である。こ
とを特徴とするのインクジェットヘッド。
【0028】請求項13では、請求項1、請求項2、請
求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請
求項8、請求項9、請求項10、請求項11或いは請求
項12において、電極18に印加する交流電圧の周波数
を、インク6の誘電緩和周波数付近とした構成である。
【0029】2)請求項14に対応する手段 図2において、9はノズル、6は誘電体で成る液状のイ
ンク、13は複数設けられ、夫々インク6を収容したイン
ク室、9は複数のインク室13に夫々連通して設けられ、
インク室13に収容されたインク6を噴出させるノズル、
18はインク室13内、或いはノズル9内に一対ずつ対向し
て複数対設けられ、異なる周波数で共振する電極であ
る。
【0030】従って、電圧を印加すべき電極18が共振す
る周波数を異なる周波数から選択して、選択した周波数
の交流電圧を該電極18に印加するように構成されてい
る。
【0031】
【作用】
1)請求項1に対応する作用 図1に示すように、インク室13内或いはノズル9内に対
向して一対の電極18を設けるとインク6を誘電体とする
コンデンサが形成され、電極18間に交流電圧を印加する
と、インク6の誘電損失により発熱してインク6が気化
し、その圧力によってノズル9からインクの粒子が噴出
する。従って、インク6だけにエネルギーが注入されて
有効にインク6の気化に利用されるので、簡単な構成に
より、電力効率の改善を図ることができる。
【0032】次に請求項2〜請求項13の作用を説明す
る。請求項2、請求項3及び請求項4では、インク室13
或いはノズル9内の狭い空間に電極17を設けることがで
きる。
【0033】請求項5では、電極18の表面の絶縁性被覆
層により直流的な電流を遮断し、インク6の電気分解や
電極18の損耗を防止することができる。請求項6では、
電極18の表面の電極18より熱伝導率の低い材料の被覆層
によりインク6の誘電損失による発熱が電極18へ伝導し
て逃げるのを防止し、インク6の気化に利用される熱効
率を高めることができる。
【0034】請求項7では、一対の電極18に直列或いは
並列に同調コイルを接続したことにより、直列接続では
入力インピーダンスが純抵抗負荷となり、力率が0とな
って効率の良い駆動ができ、並列接続では電極18の入力
インピーダンスを高くすることができ、配線抵抗等の損
失を低減することができる。
【0035】請求項8では、一対の電極18の一方をアー
スして、インク室13及びノズル9と同電位としたことに
より、電極18の数を半分に減少させることができる。請
求項9では、インク6に水酸基を含む液体を混入したこ
とにより、インク6の誘電損失が増加し、発熱の効率を
高めることができる。
【0036】請求項10では、インク6に分極した材料
或いは電荷が与えられた材料の微粒子を混入したことに
より、インク6の誘電損失が増加し、発熱の効率を高め
ることができる。
【0037】請求項11では、インク6に導電性を有す
る材料の微粒子を混入したことにより、インク6の誘電
損失が増加し、発熱の効率を高めることができる。請求
項12では、インク6に昇華点の低い材料の微粒子或い
は沸点の低い液体を混入したことにより、インク6の誘
電損失による発熱時の気化が促進され、インク室13或い
はノズル9内の圧力を増加させることができる。
【0038】請求項13では、電極18に印加する交流電
圧の周波数をインク6の誘電緩和周波数付近としたこと
により、インク6の誘電損失が著しく増加し、発熱の効
率を高めることができる。
【0039】2)請求項14に対応する作用 図2に示すように、電圧を印加すべき電極18が共振する
周波数を選択して、選択した周波数の交流電圧を印加す
ると、対応するインク室13或いはノズル9内のインク6
が気化してインク6の粒子をノズル9から噴射する。従
って、配線を一つに纏めることができ、複数のノズル9
の選択を周波数設定で行うことができる。
【0040】
【実施例】以下、図3〜図17により本発明の実施例1
〜実施例7を説明する。全図を通じて同一符号は同一対
象物を示す。
【0041】1)実施例1(請求項1、請求項2、請求
項3、請求項5、請求項6、請求項7、請求項9に対応
する) 図3及び図4は本発明の実施例1を示す構成図、図5は
実施例1の説明図、図6はインクに混入する液体の例と
その物性を示す図、図7は液体のインピーダンスの周波
数特性の測定結果を示す図、図8は液体の誘電率の周波
数特性の測定結果を示す図、図9は液体の特性を示す
図、図10は材料の熱伝導特性を示す図である。
【0042】1) ヘッド部の構成 図3及び図4は複数のノズル孔を有するヘッド部の一部
分を示しており、図3はヘッド部の分解斜視図、図4は
は電極の配置等を示す平面図である。
【0043】図3に示すように、ヘッド部10aは上部基
板12a及び下部基板15aから成り、上部基板12aに図中
2点鎖線で示すように下部基板15aが接着等の方法で接
合されている。下部基板15aは、シリコン板をマイクロ
エッチング(或いは金属材をプレス型成或いはエッチン
グ)して形成したインク室13a1,13a2,…、ノズル9a1,9a
2,…、インク供給口16a1,16a2,…及びインク供給路17を
備えている。エッチング深さは、例えば 100μmであ
る。
【0044】図4に示すように、上部基板12aは、アル
ミナ(アルミナ系耐火物)基板の側端部に設けられた外
部電極19a1,19b1 、19a2,19b2 、…に連結した電極18
a1,18b 1 、18a2,18b2 、…が設けられ、電極18a1,18
b1 、18a2,18b2 、…は連結位置からインク室13a1,13
a2,…に入るまではアルミナ基板上にあり、インク室13a
1,13a 2,…に入るとアルミナ基板から離れて、インク室1
3a1,13a2,…の対応する空間の中心部の同一平面に位置
する。インク室13a1,13a2,…内の電極18a1,18b1 、18
a2,18b2 、…の形状は間隔を有する複数の板状に形成し
て夫々一端を櫛歯状に連結し、他端は双方を間隔内に交
互に挿入されて対向するように形成されている。
【0045】また、図5(a) に示すように、電極18a1,1
8b1 、18a2,18b2 、…は、例えば、180dpi(141μm/ド
ット)の場合に、幅10μmで長さ70μmの短冊状の板を
40μmピッチで連結して櫛歯状に形成し、互いに間隔内
に挿入して距離10μmで対向させ、幅が約 100μmに設
定されている。
【0046】また、図5(b) に示すように、電極18a1,1
8b1 、18a2,18b2 、…の断面は、上部基板12aのアルミ
ナ基板上に形成したニッケル−クロム(Ni−Cr)の
10nmの層の上に、金(Au)の 500nmの電極層を形
成し、電極層の表面に厚さ1μmの二酸化ケイ素(Si
2)の被膜20が形成されている。二酸化ケイ素は熱伝導
率が低く、且つ電気的絶縁性を有している。外部電極19
a1,19b1 、19a2,19b2、…も大きさは異なるが電極18a1,
18b1 、18a2,18b2 、…の断面と同様の断面構造を有し
ている。
【0047】なお、外部電極19a1,19a2,…には、同調コ
イルLa,Lb,…が直列に接続され、夫々駆動回路部11aに
連結されている。同調コイルLa,Lb,…は等しいインピー
ダンスに設定されている。一方、外部電極19b1,19b2,…
はアースされている。
【0048】(2) インクに混入する液体 インク室13a1,13a2,…に供給するインク6bには、誘電損
失を大きくするために水酸基(OH基)を含みイオン化
し易い液体として、水やアルコール等が混入されてい
る。
【0049】図6にインクに混合する液体の例とその物
性を示す。適当な液体は、比重が小さく、蒸発し易く、
比熱が小さいものが良く、また、使用温度範囲で液体で
あることが必要であり、アルコール系の材料、エーテル
系の材料等が適当である。水も0°Cで凍結する欠点が
あるが、寒剤等との組み合わせでより低い温度まで使用
可能である。
【0050】また、インク6bに混入する液体と電極18
a1,18b1 、18a2,18b2 、…に印加される交流の周波数の
組み合わせによってインク6bの誘電損失が異なり、これ
を測定した結果を図7に示している。ヘッドを想定し
て、ギャップ 0.1mm、面積1mm2 程度の電極間に、
18%の塩酸溶液と水(水道水)を入れて、インピーダン
スを測定した。測定電圧は1mV程度である。なお、図
中、静電防止材は、エタノールと水に、脂肪族ジエタノ
ールアミドと硫酸エステルが混合されたものである。
【0051】図7より、インク6bの混入液が塩酸の場合
は、100 KHz〜1MHz、H2 Oの場合は、10MHz
程度、静電防止材の場合は、100 Hz〜10MHzの範囲
の周波数が低いインピーダンスを示しており、これらの
周波数が選択される。
【0052】また図8に純水、純水に4%のエチレ
ングリコールを加えたもの及び水性ボールペンインク
(炭素微粒子含有)の三種類の液体の周波数による誘電
率を測定した結果を示している。これは、直径20mmの
電極を厚さ10μmのポリイミド(絶縁物質)で被覆し
て、1mmの間隙に液体を充填し、インピーダンス測定
装置で測定したものである。
【0053】図8から明らかに、、のようなエチレ
ングリコールや導電微粒子の存在が誘電損失を増加させ
ていることが分かる。また、交流電圧の周波数の選択に
は、インク6bの誘電緩和周波数付近の周波数を選択する
ことにより、誘電損失を著しく増加させることができ
る。
【0054】このような構成を有するので、印字パター
ンのドットに対応する信号に基いて駆動回路部11aによ
って、ノズル9a1,9a2,…に対応する電極18a1,18b1 、18
a2,18b2、…に選択的に所定の高周波の交流電圧を印加
することにより、該当するインク室13a1, 13a2, …内の
インク6bの誘電損失による発熱でインク6bに混入した液
体が気化して圧力が増し、選択されたノズル9a1,9a2,…
からインク6bの粒子が噴出する。
【0055】この場合、電極18a1,18b1 、18a2,18b2,、
…に直列に同調コイルLa,Lb,…が接続されているので、
直列共振状態で入力インピーダンスが純抵抗負荷とな
り、力率0となり効率の良い駆動ができる。また、電極
18a1,18b1 、18a2,18b2 、…がインク室13a1, 13a2,
内にあって、誘電体としてのインク6bの誘電損失による
発熱が効率良く行われ、気化し易い液体を混入している
ので圧力の上昇が速い。
【0056】更に、電極18a1,18b1 、18a2, 18b2、…の
表面の二酸化ケイ素の被膜20の絶縁性と低熱伝導率によ
り、直流がカットされて電気分解が防止されると共に、
発熱が電極18a1,18b1 、18a2,18b2 、…から外部に逃げ
るのを防止し、熱の損失が低減して有効に気化に使用さ
れる。
【0057】次に上記ベッド部の駆動要件について説明
する。 (a) 放射インクの量と放射速度 インク室13a1, 13a2, …から噴射されるインク6bの量及
び放射速度を計算(パスカルの法則から推定)すると、 インク室の面積a: 0.3mm2 ノズルの面積b :径40μmとして 0.001mm2 放射周期 :10KHz ピストン :変位1μm とすると、放射速度X=(a/b)×移動量×周期×2
=4.8 m/s 放射インク量=0.3 ×10-6×1×10-6=0.3 ×10-13 となる。しかし、実際には、インクの粘性や管路面積の
変化による圧力ロスがある。
【0058】(b) 気化に必要な熱量と体積膨張 液体を蒸発させて体積を急増させるために必要なエネル
ギーの計算例を示す。1mm-3のインクを蒸発させる場
合を想定(周囲への熱伝導などは考えない極限)し、20
°Cから沸点まで温度上昇に要するエネルギーを計算
(体積は1モルが22.4リットルとなる) した結果を図9
に示す。
【0059】図9から分かるように、エネルギー効率の
点からは、エチルエーテルのように蒸発熱の小さい液体
が望ましいが、沸点があまり低いと実用的には問題があ
る。 (c) インク室に必要な圧力 インク室とノズルの断面積変化 インク室とノズルの断面積が急激に変化する場合の圧力
損失を推定 (化学工業便覧 丸善 昭和43年刊 P.109に
よる)(常態に復帰したときの値) すると、 圧力損失Δp=ξ・U2 2・ρ/2 平均速度U2 :10m/s 密度ρ:水で代表 インク室の面積a:0.3 mm2 ノズルの面積b :径40μmとして0.0013mm2 とすると、次表からξを求め(但し、推定値)て計算す
ると、 圧力損失Δp= 0.8×102 ×1000/101325 /2=0.39 a
tm となる。(1atm =101325 pascal で換算) 粘性による摩擦 (化学工業便覧 丸善 昭和43年刊
P.103より推定) 圧力損失Δp=ρFp =4f(ρ・U2 2/2)(L/D) ノズル径D:径40μm、 管長L:0.3mm程度 層流の時のレイノズル数f=600 (管径D=40μm、動
粘度ν=0.668 ×10 -62 /s、流速v=10m/s) 層流であり、中心流速の1/2を平均流速U2 として圧
力損失Δpを計算すると、 圧力損失Δp=4×600 ×1000×102/2×0.3 ×103 ×
40×10-6/101325 =4×6/2 ×0.3 ×4/1.01 ×10-1=1.4 atm ノズル出口のインクの表面張力による抵抗 インクの表面張力dが、径Dのノズルの先端で受ける圧
力は、 圧力損失Δp=d×πD/〔(D/2)2π〕 ノズル径D:40μm 水の表面張力d:72 dyn/cm (20°C) として計算する
と、 圧力損失Δp=72×10-5×100 ×4/(40×10-6)/101325
=0.070 atm この結果より、圧力損失の推定値は、ノズル径Dの差
異、粘性及び表面張力による圧力損失を加算しても、2
atm 程度と推定される。
【0060】また、放出後の圧力変化は、ベルヌイの定
理から、 流速v2/2+圧力p/密度ρ=0 (10m/s)2/2+圧力p/(1×103)=0 ∴ 圧力p=−1/2 ×105/101325=−0.49 atm となり、速度が速くなると圧力が小さくなる。更に、イ
ンク放射、及び圧力室の気化ガスの再液化により内部圧
力が減少する。ノズルの先端では表面張力による締めつ
け力でインク流が遮断されることになる。
【0061】インク室に必要な気化量とそれに要する
エネルギー インクジェットヘッドとしてどの程度の気化量が必要か
を推定する。噴射体積を100 ピコリットルとする。
【0062】インク室内の蒸発気体の体積は、5気圧で
500ピコリットル(1気圧で2500ピコリットルの体積と
なればよい) とする。水ならば気化に必要なエネルギー
は、20°Cからの温度上昇を含めて619cal/gであり、1
cal =4.186 joulで変換して、5.4 ×10-6 joul とな
る。
【0063】エネルギーは電源から供給されるので、水
に対して求めた値 5.4×10-6 joulは、電力=電圧(直
流)×電流(直流)×周期 であり、ここで、電圧:35
V、周期:繰り返し周波数10KHzとすると1/20000 で
あるから、 5.4 ×10-6 joul =35×電流×1/20000 ∴ 電流= 3.1mA が得られ、例えば、24ドットを1列に並べて同時駆動す
るとすれば、74.4mAとなり、1.3 ワット秒に相当す
る。
【0064】(d) 抵抗加熱による方法との比較 以下に、従来例で説明した抵抗加熱による間接的なイン
クの温度上昇法と、本発明によるコンデンサをインク中
に形成して、インクの高周波による誘電損失による方法
のエネルギー効率を比較する。
【0065】発熱体に無限長の均一媒体を想定すれば、
エネルギーの流れは熱伝導率に比例すると考えられる。
図10に材料の熱伝導特性を示すように、抵抗体により
インクを気化する方法に比べれば、例えば、基板(従来
例で説明したヘッド部のノズル板、壁部材及び加熱板に
相当)として熱伝導率の悪いホウケイ酸ガラス等を用い
たとしても、1/2以上が基板に放熱されてしまう。更
に、抵抗体自身が温度上昇する。
【0066】例えば、 100μm×10μm×1μmの抵抗
体と想定すれば、 1×10-2×1×10-3×1×10-4×想定比重5=5×10-9
g となる。
【0067】これらを踏まえて、基板への放熱、抵抗体
自身の温度上昇等を含めると、インク自身の温度上昇に
寄与するエネルギーの割合は、概略1/3以下と推定さ
れる。
【0068】本発明においては、インク中の誘電損失を
利用することで、発熱とインク中に限られる。従って、
殆どの投入エネルギーは、インク温度の上昇に寄与する
と考えられる。
【0069】2)実施例2(請求項8及び請求項14に
対応する) 図11は実施例2を示す構成図で、図に示すように、電
極18a1,18a2,…には、外部電極19a1,19a2,…を介して周
波数が異なる同調コイル211,212,…が直列に接続され、
これらが並列に接続されて選択周波数発信部11bに連結
されている。一方、電極18b1,18b2,…は、外部電極19
b1,19b2,…を介してアースされている。
【0070】選択周波数電圧発信部11bは、入力される
印字パターンのドットに対応する信号に基いて、対応す
るノズル9a1,9a2,…からインク6bを噴射させるための周
波数を設定された複数の周波数から選択して発信する。
即ち、電極18a1,18b1 、18a2,18b2 …の電気容量C1,C2,
…(ここではC1=C2=…) と、対応する同調コイル21 1,
212,…のインピーダンスL1,L2,…によって夫々決まる複
数の同調周波数f1,f2,…が設定されている。
【0071】このような構成を有するので、印字パター
ンのドットに対応す信号に基いて、選択周波数電圧発信
部11bより対応する周波数を選択して発信すると、その
周波数に同調する同調コイル(211,212, …のいずれか)
に接続する電極(18a118b1 、18a2,18b2,…のいずれか)
に高周波電圧が印加されて、対応するノズル(9a,9b,…
のいずれか) からインク6bが噴射する。
【0072】このようにして、選択周波数電圧発信部11
bに接続する配線を一本に纏めるせることができる。ま
た、異なる複数の周波数を一度に選択して発信すること
により、夫々の同調周波数によって複数のノズル(9a,9
b, …のいずれか) を同時に駆動させることもできる。
【0073】3)実施例3(請求項1に対応する) 実施例3は、上記実施例1及び実施例2におけるインク
室内の平面形の電極の代えて立体形の電極としたことで
ある。
【0074】図12(a) 及び(b) に示すように、インク
室13a1(13a2,…) 内に電極18A1(18B 1)、18A2(18B2
…) がギャップgを介して所定面積が対向するように立
体形に形成されている。電極18A1,18B1(18A2, 18B2
…) は外部電極19A1,19B1(19A2,19B2、…) に接続され
ている。
【0075】電極18A1,18B1(18A2,18B2 、…) の上部基
板12bに接触する部分及び外部電極19A1,19B1(19A2,19B
2 、…) は実施例1で説明した電極及び外部電極と同様
の材料で形成され、電極18A1,18B1(18A2,18B2 、…) の
立体部分は、例えば、厚さ50μmのアルミニウム板を10
μmの二酸化ケイ素の被膜20aで被覆し、幅は80μm、
立ち上がり部の間隔は 100μm、ギャップgは40μmに
設定されている。
【0076】従って、電極18A1,18B1(18A2,18B2 、…)
の夫々の一対の電極に高周波の交流電圧が印加される
と、電極の面対向でコンデンサとして作用し、ギャップ
g内のインク6bが誘電損失によって発熱し、気化による
圧力でインク6bの粒子がノズル9a1(9a2,…) から噴出
し、実施例1及び実施例2と同様の効果が得られる。
【0077】4)実施例4(請求項4及び請求項8に対
応する) 実施例4は、上記実施例1〜実施例3におけるインク室
内で対向する電極の一方をインク室の壁としたことであ
る。
【0078】図13(a) に示すように、下部基板15b
は、金属材、例えば、アルミニウム板で形成され、イン
ク室13a1(13a2,…) 側の面に酸化アルミニウム(アルミ
ナ:Al2 3)の被膜20bが形成されている。
【0079】一方、上部基板12b側のインク室13a1(13a
2,…) の壁に相当する位置に、(b)に示すように、前記
実施例1の図5(b) で説明した電極部と同様の断面構造
を有し、円板状に形成された電極181(182,…) が設けら
れている。
【0080】電極181(182,…) は、図示していない外部
電極を介して、駆動回路部11aへ接続され、下部基板15
bはアースされている。このような構成を有するので、
電極181(182,…) と、これに対向するインク室13b1(13b
2,…) の壁が電極として、インク6bを誘電体とするコン
デンサが形成されるので、実施例1〜実施例3と同様の
効果がある。
【0081】5)実施例5(請求項10に対応する) 実施例5は、図14に示すように、上記実施例1で説明
したインク6bに、エレクトレット (或いはセラミック)
の微粒子22が混入されている。
【0082】従って、エレクトレットの電気的分極特性
によりインク6bの誘電損失が増加し、発熱効率が高めら
れる。 6)実施例6(請求項11に対応する) 実施例6は、図15に示すように、上記実施例1で説明
したインク6bに、導電性を有する材料、例えば、炭素微
粒子23が混入されている。
【0083】従って、インク6bの誘電損失が増加し、発
熱効率が高められる。 7)実施例7(請求項12に対応する) 実施例7は、図16に示すように、インク6b中に、昇華
点の低い材料、例えば、粒状にした樟脳24が混入されて
いる。上記実施例1で説明したインク6bが、油性インク
等のように気化しにくい液体の場合には、昇華点の低い
材料を粒状で混入することによって、その昇華点での気
化によりインク室13a1内の圧力を上昇させることができ
る。
【0084】図17に代表的な昇華点の低い材料の物性
を示している。このようにして、インク室内に一対の電
極を配置して、インクを誘電体とするコンデンサを形成
し、高周波の交流電圧を印加してインクの誘電損失によ
る発熱でインクを気化させてその圧力でインクを噴出さ
せることができ、これに誘導損失を高める方法及び低熱
伝導にする方法を組み合わせて、従来方法よりエネルギ
ー効率を高めて省電力で駆動する小型のインクジェット
ヘッドを得ることができる。
【0085】上記実施例1では、同調コイルを電極に直
列に接続した場合を説明したが、同調コイルを並列に接
続する方法としても良く、この場合には、電極に対する
入力インピーダンスが高くなり、配線抵抗等の損失を低
減することができる。
【0086】また、上記各実施例では、インク室内に電
極を設けた場合を説明したが、ノズル内に設けても良
い。更に、上記各実施例では、高周波の交流電圧を印加
する場合を説明したが、パルスの交番電圧を印加しても
良いことは勿論である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、インク室内或いはノズル内に対向して一対
の電極を設けるとインクを誘電体とするコンデンサが形
成され、交流電圧の印加によりインク部分だけにエネル
ギーを注入することができ、エネルギーが有効にインク
の気化に利用されて、簡単な構成により、電力効率の改
善を図ることができる。
【0088】請求項2、請求項3及び請求項4では、イ
ンク室内或いはノズル内の狭い空間に電極を設けること
ができる。請求項5では、電極の表面の絶縁性被覆層に
より直流的な電流を遮断することができるので、インク
の電気分解や電極の損耗を防止することができる。
【0089】請求項6では、電極の表面の電極より熱伝
導率の低い材料の被覆層によりインクの誘電損失による
発熱が電極へ伝導して逃げるのを防止し、インクの気化
に利用される熱効率を高めることができる。
【0090】請求項7では、電極に接続した直列或いは
並列の同調コイルにより、直列接続では入力インピーダ
ンスが純抵抗負荷となり、力率が0となって効率の良い
駆動ができ、並列接続では電極の入力インピーダンスを
高くすることができ、配線抵抗等の損失を低減すること
ができる。
【0091】請求項8では、一対の電極の一方をアース
して、インク室及びノズルと同電位としたことにより、
電極の数を半分に減らすことができる。請求項9、請求
項10及び請求項11では、インクの誘電損失が増加
し、発熱の効率を高めることができる。
【0092】請求項12では、インクに昇華点の低い材
料の微粒子或いは沸点の低い液体を混入したことによ
り、インクの誘電損失による発熱時の気化が促進され、
インク室或いはノズル内の圧力を増加させることができ
る。
【0093】請求項13では、電極に印加する交流電圧
の周波数をインクの誘電緩和周波数付近としたことによ
り、インクの誘電損失が著しく増加し、発熱の効率を高
めることができる。
【0094】請求項14では、複数のインク室内或いは
ノズル内の異なる周波数で共振する電極に、対応する異
なる複数の周波数を選択した交流電圧を印加することに
より、該当するインク室或いはノズル内のインクを気化
させてインクの粒子をノズルから噴射することができる
ので、複数のノズルから1つのノズルを選択してインク
を噴射させることができ、また、異なる周波数を一度に
選択して発信することにより、複数のノズルを同時に駆
動させることもできる。更に電極と選択周波数電圧発信
部間の配線を一本に纏めることができる。という効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1に対応する原理図
【図2】 本発明の請求項14に対応する原理図
【図3】 本発明の実施例1を示す構成図(その1)
【図4】 本発明の実施例1を示す構成図(その2)
【図5】 実施例1の説明図
【図6】 インクに混入する液体の例とその物性を示す
【図7】 液体のインピーダンスの周波数特性の測定結
果を示す図
【図8】 液体の誘電率の周波数特性の測定結果を示す
【図9】 液体の特性を示す図
【図10】 材料の熱伝導特性を示す図
【図11】 実施例2を示す構成図
【図12】 実施例3を示す構成図
【図13】 実施例4を示す構成図
【図14】 実施例5を示す説明図
【図15】 実施例6を示す説明図
【図16】 実施例7を示す説明図
【図17】 昇華点の低い材料の物性を示す図
【図18】 インクジェットプリンタの概要を示す斜視
【図19】 ヘッド部の一部を破断して示す斜視図
【図20】 従来例のヘッド部を示す構成図
【符号の説明】
6,6a,6bはインク、 9,91,92,9a1,9a2はノズル、
13,131,132,13a1,13a2はインク室、18,181,182,18a1,18
b1,18a2,18b2,18A1,18B1,18A2,18B2は電極、20,20a,20b
は被膜、 21a〜21c, La〜Lcは同調コイル、22は
エレクトレットの微粒子、 23は炭
素微粒子、24は樟脳

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体で成る液状のインクを収容したイ
    ンク室と、 インク室に連通し、インク室に収容されたインクを噴出
    させるノズルと、 インク室内、或いはノズル内に設けられた対向する一対
    の電極とを備え、 一対の電極間に交流電圧を印加することを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記一対の電極は、同一平面に夫々櫛歯
    状に形成し、櫛歯状の先端を夫々の間隔内に交互に挿入
    されることを特徴とする請求項1のインクジェットヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記電極は、複数の短冊状板或いは円弧
    状板を連結して形成されることを特徴とする請求項2の
    インクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記一対の電極の一方は前記インク室或
    いは前記ノズルの壁面より離れ、他方は壁面に接して設
    けられるか或いは壁面そのものであることを特徴とする
    請求項1、請求項2或いは請求項3のインクジェットヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】 前記電極の表面に電気的絶縁性を有する
    材料で被覆層を形成したことを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項3或いは請求項4のインクジェットヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記電極の表面に電極より熱伝導率の低
    い材料で被覆層を形成したことを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3或いは請求項4のインクジェットヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 前記一対の電極に直列或いは並列に同調
    コイルを接続し、前記交流電圧を印加することを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5或いは請求項6のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 前記一対の電極の一方をアースして、前
    記インク室及び前記ノズルと同電位としたことを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6或いは請求項7のインクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】 前記インクは、水酸基を含む液体を混入
    したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5、請求項6、請求項7或いは請求項
    8のインクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】 前記インクは、分極した材料或いは電
    荷が与えられた材料の微粒子を混入したことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6、請求項7或いは請求項8のインクジェッ
    トヘッド。
  11. 【請求項11】 前記インクは、導電性を有する材料の
    微粒子を混入したことを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7或いは請求項8のインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】 前記インクは、昇華点の低い材料の微
    粒子或いは沸点の低い液体を混入したことを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
    請求項6、請求項7或いは請求項8のインクジェットヘ
    ッド。
  13. 【請求項13】 前記電極に印加する交流電圧の周波数
    は、前記インクの誘電緩和周波数付近であることを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求
    項10、請求項11或いは請求項12のインクジェット
    ヘッド。
  14. 【請求項14】 誘電体で成る液状のインクを収容した
    複数のインク室と、 複数のインク室に夫々連通し、インク室に収容されたイ
    ンクを噴出させるノズルと、 複数のインク室内、或いは複数のノズル内に一対ずつ対
    向して設けられ、異なる周波数で共振する複数対の電極
    とを備え、 電圧を印加すべき電極が共振する周波数を該異なる周波
    数から選択して、選択した周波数の交流電圧を該電極に
    印加することを特徴とするインクジェットヘッド。
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