JPH0814210B2 - 伸縮自在の支柱装置 - Google Patents

伸縮自在の支柱装置

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JPH0814210B2
JPH0814210B2 JP11753489A JP11753489A JPH0814210B2 JP H0814210 B2 JPH0814210 B2 JP H0814210B2 JP 11753489 A JP11753489 A JP 11753489A JP 11753489 A JP11753489 A JP 11753489A JP H0814210 B2 JPH0814210 B2 JP H0814210B2
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麻須美 厚川
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日本スカイロボット株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は伸長組立,短縮折畳みを自動的且つ円滑にな
し得るようにした伸縮自在の支柱装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、各種高架構造物などの高所に対する点検等の諸
作業や高所からの撮影や照明を行うには、仮設足場が設
置されたり、高所作業専用のクレーン車等が使用された
りしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし乍ら、仮設足場を組むことは、そのための用地
や組立,分解の作業時間が不可欠であるため、そのよう
な余裕のない場合には適用できないのみならず、足場の
組立てや撤去に伴う手間,コストが嵩むため、経済性に
欠けるという難がある。
一方、高所作業用クレーン車のような専用機器を使用
する場合には、場所的,時間的問題の大半は解決できる
が、そのようなクレーン車は専用機器ゆえに設備コスト
がきわめて莫大になり、また、このような専用機器用の
車輌は全体として大型であるため、重量も大きくなり、
軽便な機動性に欠けるという難がある。
本発明は、上記のような従来の高所における点検、検
査、工事、或は、高所に対する計測,観測や高所からの
撮影,照明,監視等に用いる上で経済性に富み、また、
軽便な機動力を発揮することができるようにした伸縮自
在の支柱装置を提供することをその課題とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するための本発明の構成は、小径の円
筒体が大径の円筒体に密に遊挿され、且つ、小径の円筒
体の下端外面が大径の円筒体の上端内面に気密を保持し
て接続されるようにした複数の異径円筒体を接続して成
る伸縮自在支柱に於て、 (イ) 各円筒体は中心部に孔を設けた有底に形成され
ていると共に、各円筒体の上端内面と下端外面には、互
に雌雄関係によって結合される結合部が形成されている
こと、 (ロ) 短縮収納された状態において前記各孔には芯杆
体が貫設され、小径の円筒体の底部下面とこの円筒体を
密に遊挿する大径の円筒体の底部上面との間に空間が形
成されていること、及び、最小径の円筒体の底部下面側
に位置した前記芯杆体に外部からの圧縮気体の給,排部
を形成すると共に、次の径の円筒体の底部下面に前記
給,排部が相対上昇することにより順次径の大きな円筒
体の底部下面が前記圧縮気体の給,排部の上方に位置付
けられるように形成し、且つ、小径の円筒体とこれを内
挿している大径の円筒体とは相対回転するため外部から
回転力を導入する構造であること、 (ハ) 支柱の伸長組立ては、小径の円筒体の底部下面
に圧縮気体が供給されること、及び、小径の円筒体とこ
れを内挿している大径の円筒体の間に相対的に正回転が
与えられることを、予め設定した順序で行うようにして
おき、前記圧縮気体が供給されることにより、まず小径
の円筒体をそれが内挿された大径の円筒体内を上昇させ
小径の円筒体の下端外面を大径の円筒体の上端内面に位
置付け、次いで、これら小径の円筒体と大径の間に相対
的に正回転を与えることにより、小径の円筒体の下端外
面と大径の円筒体の上端内面とをその結合部で結合さ
せ、これにひきつづき当該大径の円筒体の底部下面側に
圧縮気体を供給することによりこの円筒体を上昇させ、
以下上記作動を繰返して小径側の円筒体から順次連結伸
長させて支柱に組立てること、 (ニ) 伸長組立てられた支柱における各円筒体の短縮
収納は、大径の円筒体と小径の円筒体の間に相対的に逆
回転を与えること、並びに、各円筒体内部の気体を排出
させることにより、各円筒体同士の結合を解くことを、
大径側の円筒体から順次行うようにしたこと、 を特徴とするものである。
〔作 用〕
短縮収納された状態において各円筒体の底部中央に設
けた孔には芯杆体が貫設され、小径の円筒体の底部下面
とこの円筒体を密に遊挿する大径の円筒体の底部上面と
の間には空間が形成されているが、この状態の最小径の
円筒体の底部下面側に位置する芯杆体には外部からの圧
縮気体の給,排部が形成されているので、この給,排部
からまず最小径の円筒体の底部下面側の空間に圧縮気体
を供給することにより最小径の円筒体を上昇させ、該最
小径円筒体を内挿している次の径の円筒体とに相対回転
が与えられることにより、次の径の円筒体の上端内面と
最小径の円筒体の下端外面とを、両者の雌雄関係によっ
て結合させる。
上記の最小径円筒体の上昇と結合が完了した状態にお
いては、圧縮気体の給,排部が次の径の円筒体の底部上
面に位置しているため、当該次の径の円筒体の底部下面
側の空間に圧縮気体を供給することができない。
そこで、次の径の円筒体の底部下面が圧縮気体の給,
排部に相対上昇するように形成し、この次の径の円筒体
の底部下面を圧縮気体の給,排部の上方に位置付けるよ
うにした。
以下、同様にして小径の側の円筒体から順次円筒体底
部下面に供給される圧縮気体によって上昇させられ、上
昇した各円筒体の下端外面と次の円筒体の上端内面とが
両円筒体の相対回転により順次結合され、各円筒体が支
柱に伸長組立てされる。
伸長組立てられた支柱は、各円筒体が雌雄関係によっ
て機械的に強固に結合し、支柱全体として十分な強度を
保つ。更に、伸長した状態においては上昇せられた各円
筒体の内部は連通するため全体として一つの気密室が形
成され、この気密室に圧縮気体により内圧がかけられる
ことによって、支柱全体の強度が補強される。
また、上記各円筒体の結合部において、大径側の円筒
体から順に、大径の円筒体と小径の円筒体との間に相対
的に逆回転が与えられると共に、先に供給されていた圧
縮気体がその給,排部である通気孔から徐々に排出され
ることにより、伸長組立てられていた支柱は、各円筒体
の大径側のものからそれらの円筒体を収挿する円筒体に
順次引込まれて行き、支柱の短縮収納がなされる。
この際、圧縮気体のクッション作用により雌雄関係の
結合を解除された円筒体の降下収納はスムーズに行なわ
れる。
これは、目的によって、支柱の先端に大きな荷重をか
ける場合に安全確保に重要な働きをする。
〔実施例〕
次に本発明支柱装置の実施例を図に拠り説明する。
第1図は本発明支柱装置の短縮収納状態の一例を示す
正断面図、第2図〜第6図はそれぞれ伸長組立過程にお
ける本発明支柱装置の正断面図、第7図は芯杆体の一例
の要部の正断面図である。
図に於て、1は本発明支柱装置を構成する円筒体のう
ち装置の最下段に位置付けられる最大径の基礎円筒体
で、この実施例では、その底部側が3枚の底板1a,1a′,
1a″と側壁部材11により中空をなす2つの機構室1d,1e
に形成されている。
尚、図の実施例では基礎円筒体1は背が低い短円筒体
で形成し、また、上端内周面に雌ネジも設けられていな
いが、他の円筒体と同長の円筒体で形成したり雌ネジを
設けることは任意ある。
2は上記円筒体1の内径の内側にゆるく収まる外径を
有し、当該円筒体1に収められて上端がその円筒体1か
ら十分突出する程度の長さを有するように形成した中間
円筒体の一つで、この円筒体2の上端内周には結合部の
雌側の一例として雌ネジ2bが形成されている。2aはこの
円筒体2の底部、2dはこの円筒体2の外面と前記円筒体
1の内面を気密に接続するため円筒体2の下端外周に配
設したスカート状をなすリップシール材である。
而して、3,4は本発明支柱装置の伸縮部を形成する円
筒体で、円筒体3,4のうち中間円筒体3はその内,外径
と長さが上記円筒体2と同様に形成されている。従っ
て、図中、3aはこの円筒体3の底部、3bは円筒体3の上
端内周面に形成した雌ネジ、3cは同じく下端外周面に形
成した雄ネジ、3dは雄ネジ3cの下方に取付けたスカート
状のリップシール材である。
支柱装置の最上端を形成する先端円筒体4は、この実
施例において、その内,外径並びに長さの構成、並び
に、底部4aを有し、且つ、下端外周面に雄ネジ4cが形成
され、スカート状のリップシール材4dを有する点におい
て、先の円筒体2,3と同様の構成である。尚、リップシ
ール材3d,4dを円筒体の短縮収納時に保護するため、円
筒体2,3の底部2a,3aの上面にスペーサを設けることが望
ましい。
ここで、先端円筒体4は上端を閉塞しているが、この
実施例では円筒体4の上端にはネジ等により着脱自在に
した台座5がオーリング等を介し気密に被嵌されること
によって、この円筒体4の上端を閉塞している。尚、閉
塞位置は上端に限られるものではない。
上記台座5は、その上面にカメラや照明用の光源、或
は、計測手段,作業台,アンテナ等をマウントするため
の台座として利用する。
また、リップシール材2d〜4dは、各円筒体同士をそれ
らの内,外面において気密を保持して遊挿する手段の一
例として設けたものであるから、このシール材に代え同
等機能を持つオーリング、その他の気密摺動手段を選択
適用することは任意である。
更に、結合部としては、種々のネジ形状が適用でき、
また、ネジ以外にキー結合やテーパ結合、或は、スパラ
イル条などによる結合態様をとることもできる。
而して、各円筒体2〜4は、それぞれ径の小さい円筒
体が径の大きい円筒体の内部に収挿された状態で基礎円
筒体1に収納されることにより、支柱装置として短縮収
納された状態となる。基礎円筒体1の底部1aの上面と円
筒体2の底部2aの下面の間には、底部1a上にスラストベ
アリング1fが設けられている。このベアリング1fは円筒
体の短縮収納時においてリップシール材2dを保護するス
ペーサとしての役割も果す。
上記の各円筒体2〜4は、小径側の円筒体が上昇した
位置において大径側の円筒体と結合又は分離するため、
相対回転力の伝達構造を具備している。この伝達構造
は、一例として次に説明する角孔6と芯杆体7により構
成される。
図示した実施例では、各円筒体の短縮収納状態におい
て、各円筒体2〜4の底部2a〜4aの中心部に、同じ大き
さ,平面形状の角孔6が形成されている。この角孔6
は、四角形,六角形,星形等、要するに非円形をなす適
宜形状の孔であれば足りるが、この実施例では四角形に
形成している。
一方、収納状態の各円筒体2〜4における前記の各底
板2a〜4aの各角孔6を貫通するように、基礎円筒体1の
底板1aと1a′とに対し軸受7a,7bを介し回転可能に貫通
させて機構室1e,1dに中空の芯杆体7が立設されてい
る。この芯杆体7は、図示した例では、同軸上において
上方側の固定部71と下方の回転部72とに分割形成されて
いる。
また、芯杆体7は、高さ方向における有効長が収納状
態における最小径円筒体4の上端を超えない長さで、基
礎円筒体の底部1aより上方の外形が四角形の角孔6と同
じ外形に形成され、且つ、回転部72の直ぐ上方の固定部
71に通気孔75が芯杆体7に形成される通気路74と連通し
て形成されている。
ここで、上記の中空芯杆体7の固定部71と回転部72と
の同軸上の分割構造、並びに、支持構造は、一例として
次のように形成されている。
固定部71は、中空丸パイプ状の芯筒71aの上部に当該
芯筒71aと一体に四角パイプ体により形成されていると
共に、この芯筒71aの外側に外形が丸パイプ状の軸筒部7
2aがあり、これに上記固定部71と外形が同じ四角パイプ
体による回転部72が被嵌されて形成されている。この回
転部72は、基礎円筒体1の底部1aより下方に位置する軸
筒部72aにおいて軸受7a,7bにより底部1a,1a′に回転自
在に支持される。一方、固定部71の芯筒71aの下端は基
礎円筒体1の底部1a″に固定されている。また、固定部
71の通気孔75はパイプ等による通気路74を介して外部の
圧縮気体源に連結されている。76は底部1aに設けた第2
通気孔である。
上記において、回転部72の高さは、短縮収納状態にお
ける円筒体3の底部の角孔6に対応する高さとする。
尚、芯杆体7の中心を貫通している中空部分は、電源
コード等の通路として利用する。また、通気路74は芯筒
71a自体やそれに形成した溝等を利用するようにしても
よい。
上記実施例における各円筒体2〜4の底部に形成した
角孔6と、この角孔6に貫挿されて機構室1e,1dに立設
された芯杆体7とは、各円筒体2〜4を基礎円筒体1に
短縮収納状態において、大径の円筒体に対し小径の円筒
体が伸長方向に移動するのをガイドし、且つ、小径の円
筒体が上昇させられた状態においてこの円筒体を回転し
ないように保持固定すると共に、大径の円筒体に回転力
を伝達するための構造の一例を形成する。
図に於て、8は円筒体1に形成した中空の機構室1dに
おいて、芯杆体7における回転部72の軸筒部72aの下部
に装着した入力歯車、9は前記歯車8に回転力を供給す
る回転機で、例えば、ギャードモータ等により形成さ
れ、この回転機9の作用で上記芯杆体7の回転部72に
正,逆回転を選択的に与える。9aは回転機9の出力歯車
で、入力歯車8と噛合している。
尚、台座5にマウントされるカメラ,アンテナ等の諸
機材に対する電源コードや制御系の電気,光等の信号ケ
ーブル等は、芯杆体7の中空部を通して、予め配設して
おくことが望ましい。このコードやケーブル等の先端
は、台座5上において接続用ソケットやプラグ等を設
け、また、円筒体1の気密室1e側は、適宜の気密シール
等を介し又は介さないで外部に引出すようにする。
10は上記芯杆体7の通気孔75、及び、円筒体1の底部
1aに設けた通気孔76に選択的に圧縮気体を給排するため
の圧縮気体の給排系で、図の実施例では、圧縮空気源10
aに接続された気体の給排管10bが、止め弁10c,10dなど
を介し機構室1eの通気路74、及び、基礎円筒体1の底部
1aの通気孔76に連通させられていると共に、排気管10e
が接続されており、これにより圧縮空気源10aと各円筒
体の内部との間で圧縮気体が給排されるようになってい
る。10fは排気管10eの止め弁、10gは元締バルブで給排
系10には、このほかに圧力調整弁など必要な部品が配設
されるものとする。尚、使用する圧縮気体としては、空
気、不活性ガス、その他の加圧ガス等、気体の種類は任
意であり、水などの液体も使用可能である。
本発明において、最下端の基礎円筒体1は本発明装置
のベースとなる部材であるから、図示しないが、その底
面には、伸縮又は折畳自在の張り足部材を設けることが
望ましい。
以上の図示した1〜10の各部材により、本発明支柱装
置の一例を構成するので、次にその作動例について第1
図〜第7図により説明する。
上記の本発明装置は、各円筒体2〜4が基礎円筒体1
をベースにし、順次小径の円筒体が大径のものの内部に
収納されることにより、短縮された収納状態になる。こ
のとき、電源コードや信号ケーブル等があれば、これら
は機構室のドラムに巻取られる。
支柱装置が上記の短縮収納状態(第1図)にあると
き、各円筒体を伸長させ支柱に組立てるためには、ま
ず、芯杆体7の通気孔75に圧縮気体を供給する。
通気孔75に供給される圧縮気体は、最上端円筒体4の
底部4aの下面側に供給されるので、この円筒体4は、底
部4aの下面側、つまり、次の円筒体3の内部に供給され
る圧縮気体の作用を受けて、当該円筒体4だけが芯杆体
7にガイドされ第2図に示す位置まで上昇させられる。
この第2図の状態において、回転部72に回転機9から
正回転を与えると、第3図に示すように先に上昇してい
る円筒体4の下端外面4cと、回転し始めた円筒体3の上
端内面3bが雌雄ネジの螺合によって結合される(第3図
参照)。
この円筒体3と先に上昇した円筒体4との結合が完了
すると同時に、通気孔76から圧縮気体を供給して、円筒
体3の底部3aを通気孔75の上方に位置付け(第4図参
照)、芯杆体7の通気孔75から圧縮気体をこの円筒体3
の底部3aの下面側に供給し、当該円筒体3を上昇させ、
第5図の状態にしてから、回転部72に正回転を与え円筒
体2を回転させて円筒体3と円筒体2とを結合する。
(第6図参照)。
このようにして、まず、支柱の先端に位置付けられる
最小径の円筒体4が、その円筒体4が収挿されている次
の円筒体3に伸長した状態でネジ結合され、次いで円筒
体3が、収挿されている径の大きい円筒体2に伸長した
状態でネジ結合されていくことにより、実施例における
本発明支柱装置の伸長組立てを完了する。尚、結合後に
は円筒体2の底部と円筒体1の底部の間の気体を排気し
て第6図に示す状態にする。
このようにして、各円筒体2〜4の上昇は、圧縮気体
によって行われるが、各円筒体相互の結合はそれぞれの
雌,雄ネジにより機械的に強固に結合される。
第1図〜第6図の実施例では、基礎円筒体1の上端に
は雌側のネジが設けられていないので、円筒体2は基礎
円筒体1にネジ結合されないが、ネジ結合するように形
成することは任意である。
尚、このように供給される圧縮気体は伸長された円筒
体全体に内圧をかけた状態を保持するので、各円筒体2
〜4は、機械的結合による強度に加え、それらが保持し
ている内圧によって補強される。
また、各円筒体2〜4は、伸長組立てられた状態にお
いて、各円筒体のネジ結合部が二重壁を形成しているの
で、あたかも竹の節のような作用をし、本発明支柱の耐
坐屈強度を更に補強する。
この組立状態からの短縮収納は、一例として、次のよ
うな態様で行われる。
まず、円筒体2を第5図の状態にするため、通気孔76
から圧縮気体を供給してその底部2aを芯杆体7の回転部
72の上端に当接させておき、この状態において回転機9
を逆転させ、円筒体2とその上の円筒体3の結合を解
き、圧縮気体を徐々に排気する。ここで、各円筒体1〜
4の内部からの気体の排出は、芯杆体7の通気孔75を通
して排気管10eから行う。円筒体2と3の結合が解かれ
ると円筒体2の中に、円筒体3が円筒体4と結合したま
まで残留ガス圧のクッション作用を受け乍ら軟降下す
る。この降下により円筒体4の底部4aの角孔6は芯杆体
7の固定部71に当接する(第4図)。次に円筒体3を第
3図の状態にするため、通気孔76から圧縮気体を排気し
て円筒体2,3の底部の角孔6が回転部72に位置するよう
にする(第4図参照)。
この状態で芯杆体7の回転部72を逆転させて円筒体2,
3に逆回転を与えることにより、円筒体3と円筒体4と
の結合を解き、圧縮気体を通気孔75から徐々に排気する
ことにより、円筒体4を徐々に降下して、円筒体に収納
され支柱の短縮収納は完了する(第2図参照)。
同様にして、円筒体が3本以上ある場合でも、各円筒
体が大径側から順に各円筒体の中に収挿されるように降
下させることにより、本発明支柱は自動的に短縮収納さ
れることとなるのである。
上記実施例に於て、円筒体の底部を芯杆体7の通気孔
75に位置付けるため通気孔76から円筒体2の底部下面に
圧縮気体を給排し、当該底部2aを上下動させたが、これ
に代えて、底部2aを昇降させるためネジ機構やシリンダ
等を底部2aと基礎円筒体1の底部1aの間などに設けるよ
うにしてもよい。
また、各円筒体2〜4の上,下端部には、雌雄関係に
よる結合部として、雌,雄ネジを形成したが、このよう
なネジに代え、図示しないが、例えば、浅いテーパ部な
どによる摩擦接合部、或は、前記列の雌,雄ネジに代え
てスパイラル条や周溝のような条,溝とこれら条,溝に
嵌合する適宜形状の凸部を、各円筒体の結合部として形
成してもよい。
また、この結合部に回転止め機能を有する構造とする
こともできる、 更に、上記実施例に於て、各円筒体2〜4の伸長組
立、或は、短縮収納の際、各円筒体2〜4における底部
2a〜4aの角孔6を、芯杆体7の回転部72に位置付けるた
め、芯杆体7にそれ自体を上,下移動できる構造、例え
ば、カムやラック・ピニオン、ネジ機構、シリンダ等に
よる昇降機構を付加して立設してもよい。
このようにすると、上記実施例に於て円筒体1の底部
1aに設けた通気孔76は不要になる。
本発明に於て、角孔6と芯杆体7の回転部72と固定部
71とを使用しないで各円筒体1〜4を相互に回転不能に
収納保持する手段としては、各円筒体1〜4における底
部の対向面の間、或は、各円筒体の下端における周壁内
外面の間に、凹凸関係により嵌り合うなど各円筒体同士
が収納状態において相互に拘束される構造とすることが
ある。
この場合の芯杆体7は、全体を回転する構造とし、上
部側外形を、上昇した小径の円筒体底部の角孔6に嵌合
する角形に形成すると共に、下部側の外形をこの角孔6
に内接する円形に形成する。上記した小径の円筒体は、
その底部角孔6が回転する芯杆体の角形部と当接し、当
該小径の円筒体と大径の円筒体と合又は分離のために
正,逆回転させられる。
また、芯杆体7は全体を回転しない構造とし、その外
形が上部を角形、下部をこの角孔に内接する円形に形成
して、各円筒体4〜2の昇降ガイドとして機能させ、上
昇した小径の円筒体と大径の円筒体との間に与える相対
的な正,逆回転力を大径側の円筒体の外周、または円筒
体2の底部2aに与えるようにしてもよい。
更に、芯杆体7を使用しないで上昇した小径の円筒体
と大径の円筒体との間に相対的に正,逆回転を与える構
造例としては、基礎円筒体1の高さを円筒体2の上端又
はそれより少し高くなるように形成すると共に、この円
筒体1の上端に、各円筒体2〜4にそれらの外周面から
正,逆方向回転力を選択的に与える構造、例えば、正,
逆転駆動力が与えられるピンチローラのようなものを、
各円筒体の外面に対し圧接させるようにしたブラケット
等を介して基礎円筒体1の上端近傍の周上に設けるよう
にする構造などがある。
また、芯杆体7は、上,下の固定部と、これらの中間
の回転部とに同軸上で区分した構造のものを用いてもよ
い。
このように芯杆体7の構造を図の実施例のものと変更
した場合には、各円筒体を小径の円筒体と大径の円筒体
の間において相互に結合,分離する際、相対的に正転又
は逆回転させられる円筒体が小径のものか大径のもの
か、或は、その双方かの違いが生じるだけである。
〔発明の効果〕
本発明装置は以上の通りであるから、圧縮気体の供給
や回転機の起動をオン,オフさせるスイッチを操作する
だけで、自動的に伸長させてその状態を固定し、また、
この伸長状態から自動的に短縮収納できる機能を発揮さ
せることができる。
従って、この支柱の最上端となる円筒体の先端に設け
た台座に、カメラや照明灯,アンテナ,或は、計測器、
作業台等をマウントして上記伸長,短縮を自動的に行う
ようにすれば、仮設足場や専用クレーン等を要すること
なく、高所に対する、或は、高所からの撮影,照明或,
計測,その他の諸作業を手軽に実行することができると
いう効果のほか、次に述べるような特有の効果を奏す
る。
まず、本発明装置は、各円筒体の昇降を圧縮気体の給
排によって行うが、各円筒体は各結合部で機械的に強固
に結合されるので、支柱に伸長組立後は、仮令、気体の
漏洩があっても支柱の支持強度はいささかの不安もな
い。
次に、本発明装置に設けた同軸構造の複合芯杆体は、
各円筒体が圧縮気体の圧力によって上昇,下降する際の
センタリングガイドの役割を果すと同時に、結合構造の
一例としてネジを切ってある上下の円筒体を順次に嵌脱
するためのスクリュドライバの役割を果す。
しかも、芯杆体は全体として中空体であるから、支柱
先端に取付ける撮影・計測などの機器に接続すべき電源
コード,通信コード,光ファイバーケーブル等の通路と
しても機能するので、簡単な構造で多目的の役割を担わ
せることができる。
次に、本発明装置における各円筒体の底部に設けた角
孔は、前記芯杆体における回転部のスクリュドライバ作
用に対するメス孔の役割を果し、また、各円筒体の結合
部は、各円筒体の底部が変形抵抗となり、先端の荷重や
強風時の風圧による長い支柱の坐屈を防止するいわば竹
の節と同様の補強部の役割を果す。
また、本発明装置においては、各円筒を押上げる圧縮
気体の圧力は、通常のガス圧方式伸縮ポールと異なり、
各円筒が底部で仕切られているため各円筒体ごとに独力
して圧縮気体の圧力が作用する仕組となっており、従っ
て、たとえ圧縮気体の少量の漏洩があっても、気体の供
給が十分であれば容易に円筒体を押上げることができ
る。更に、各円筒体を押上げるに必要な圧縮気体の圧力
は、必要な円筒体より支持重量が増加する下部円筒体ほ
ど底部の面積が大きいのでほぼ一定であり、従って、円
筒体の昇降が容易に行われる。
特に、本発明装置においては、各円筒体の底部の下面
側に導入される圧縮気体は、各円筒体を支柱に伸長組立
てる場合、各円筒体ごとに逐次作用し、各円筒体を順次
上昇させる役割を果すほか、この支柱を短縮収納する場
合においては、落下短縮する支柱上部側の急激な落下を
防止する緩衝作用をすると同時に、支柱内の気体圧力を
適宜上げる等の調節をすることによって円筒体の変形防
止、すなわち支柱の坐屈を防ぐ補強の役割を果す。
これらを要するに、本発明装置は極めて簡単な構造な
がら長い支柱を自在に伸縮させる機能と、荷重のかゝる
長い支柱で大きな問題となる坐屈を効果的に防止する役
割を同時に果すことができる画期的なものである。
更には、本発明装置の本体を形成する円筒体は外形上
に突起や機械的付属物がないので、アルミニウム系の合
金や炭素繊維コンポジット等、軽量で強度のある材料で
形成でき、製造が容易であると共に、装置全体の軽量化
を図ることができる。従って、自動車等によって比較的
簡単に運搬することができ、仮設足場を組めない狭隘な
場所や専用クレーン車等が入り込めない場所における高
所からの、又は、高所に対する撮影や照明、或は、計測
などの諸作業を行う上できわめて便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明支柱装置の短縮収納状態の一例を示す正
断面図、第2図〜第6図はそれぞれ伸長組立過程におけ
る本発明支柱装置の正断面図、第7図は芯杆体の一例の
要部の正断面図である。 1……基礎円筒体、2,3……中間円筒体、4……最小径
円筒体、1a〜4a……底部、2b,3b……雌ネジ、2c〜4c…
…雄ネジ、2d〜4d……リップシール材、1d,1e……機構
室、5……台座、6……底部1a〜4aの角孔、7……芯杆
体、75……通気孔、8……入力歯車、9……回転機、10
……圧縮気体の給排系

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小径の円筒体が大径の円筒体に密に遊挿さ
    れ、且つ、小径の円筒体の下端外面が大径の円筒体の上
    端内面に気密を保持して接続されるようにした複数の異
    径円筒体を接続して成る伸縮自在支柱に於て、 (イ) 各円筒体は中心部に孔を設けた有底に形成され
    ていると共に、各円筒体の上面内面と下端外面には、互
    に雌雄関係によって結合される結合部が形成されている
    こと、 (ロ) 短縮収納された状態において前記各孔には芯杆
    体が貫設され、小径の円筒体の底部下面とこの円筒体を
    密に遊挿する大径の円筒体の底部上面との間に空間が形
    成されていること、及び、最小径の円筒体の底部下面側
    に位置した前記芯杆体に外部からの圧縮気体の給,排部
    を形成すると共に、次の径の円筒体の底部下面に前記
    給,排部が相対上昇することにより順次径の大きな円筒
    体の底部下面が前記圧縮気体の給,排部の上方に位置付
    けられるように形成し、且つ、小径の円筒体とこれを内
    挿している大径の円筒体とは相対回転するため外部から
    回転力を導入する構造であること、 (ハ) 支柱の伸長組立ては、小径の円筒体の底部下面
    に圧縮気体が供給されること、及び、小径の円筒体とこ
    れを内挿している大径の円筒体の間に相対的に正回転が
    与えられることを、予め設定した順序で行うようにして
    おき、前記圧縮気体が供給されることにより、まず小径
    の円筒体をそれが内挿された大径の円筒体内を上昇させ
    小径の円筒体の下端外面を大径の円筒体の上端内面に位
    置付け、次いで、これら小径の円筒体と大径の円筒体の
    間に相対的に正回転を与えることにより、小径の円筒体
    の下端外面と大径の円筒体の上端内面とをその結合部で
    結合させ、これにひきつづき当該大径の円筒体の底部下
    面側に圧縮気体を供給することによりこの円筒体を上昇
    させ、以下上記作動を繰返して小径側の円筒体から順次
    連結伸長させて支柱に組立てること、 (ニ) 伸長組立てられた支柱における各円筒体の短縮
    収納は、大径の円筒体と小径の円筒体の間に相対的に逆
    回転を与えること、並びに、各円筒体内部の気体を排出
    させることにより、各円筒体同士の結合を解くことを、
    大径側の円筒体から順次行うようにしたこと、 を特徴とする伸縮自在の支柱装置。
  2. 【請求項2】大径の円筒体と小径の円筒体を相対回転さ
    せ、両方の円筒体を相互に結合,分離させるため、各円
    筒体の底部に角孔を設けると共に、当該角孔とほぼ同等
    の断面外形を有し、且つ、長さ方向において回転部と固
    定部とに同軸上で区分され通気路と圧縮気体の給,排部
    となる通気孔が形成された芯杆体を、前記各底部の角孔
    を貫通させて最下端円筒体に立設したことを特徴とする
    請求項1に記載した伸縮自在の支柱装置。
  3. 【請求項3】大径の円筒体と小径の円筒体とを結合又は
    分離させるため、最下端円筒体に内挿された円筒体の底
    部に圧縮気体を供給することにより、結合又は分離させ
    る大径の円筒体と小径の円筒体の一方の底部を前記芯杆
    体の通気孔に位置付けるようにしたことを特徴とする請
    求項2に記載した伸縮自在の支柱装置。
  4. 【請求項4】大径の円筒体と小径の円筒体とを結合又は
    分離させるため、最下端円筒体に内挿された円筒体の底
    部を機械的に上下させることにより、結合又は分離させ
    る大径の円筒体と小径の円筒体の一方の底部を前記芯杆
    体の通気孔に位置付けるようにしたことを特徴とする請
    求項2に記載した伸縮自在の支柱装置。
  5. 【請求項5】大径の円筒体と小径の円筒体とを結合又は
    分離させるため、芯杆体を上,下に作動させることによ
    り、結合又は分離させる大径の円筒体と小径の円筒体の
    一方の底部を、当該芯杆体の通気孔に位置付けるように
    したことを特徴とする請求項2に記載した伸縮自在の支
    柱装置。
  6. 【請求項6】大径の円筒体と小径の円筒体を結合又は分
    離させるため、円筒体に外部回転力の伝達構造部を設け
    た請求項1〜5のいずれかに記載した伸縮自在の支柱装
    置。
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