JPH08141524A - 微粒洗浄装置 - Google Patents

微粒洗浄装置

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JPH08141524A
JPH08141524A JP28388594A JP28388594A JPH08141524A JP H08141524 A JPH08141524 A JP H08141524A JP 28388594 A JP28388594 A JP 28388594A JP 28388594 A JP28388594 A JP 28388594A JP H08141524 A JPH08141524 A JP H08141524A
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克己 上重
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朋浩 山本
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修 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多結晶シリコン種等の微粒を高効率で充分良
好に洗浄するのに適した微粒洗浄装置を提供する。 【構成】 微粒洗浄装置は外側容器(20a乃至20
i)と内側容器(70)とを具備する。内側容器(7
0)の底壁には多数の小開口が形成されている。外側容
器(20a乃至20i)には洗浄液供給手段と洗浄液排
出手段とが付設されている。内側容器(70)を外側容
器(20a乃至20i)内に挿入し、外側容器(20a
乃至20i)内で繰り返し上下動せしめるための移動手
段(42、48、50)が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多結晶シリコン粒体の
製造に使用されるシリコン種の洗浄に特に好都合に適用
することができる微粒洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体ウエーハの製造において
は、周知の如く、多結晶シリコンを製造し、次いでかか
る多結晶シリコンを単結晶化して単結晶シリコンインゴ
ットを製造している。多結晶シリコンの製造において
は、一般に多結晶シリコンを棒状に析出せしめている
が、近時においてはシリコンを粒状に析出せしめて、例
えば粒径が1乃至1.5mm程度の多結晶シリコン粒体
を生成することが提案され実用に供されるようになって
きた。かような多結晶シリコン粒体の生成においては、
粒径が約100乃至350μmの多結晶シリコン種が析
出装置に供給され、かかるシリコン種の表面にシリコン
を析出せしめて多結晶シリコン粒体が生成される。
【0003】シリコン種自体は、米国特許第4,69
1,866号明細書及び図面に開示されている如く、比
較的大きい多結晶シリコンを高速搬送してターゲット盤
に衝突せしめて粉砕することによって、或いは特公昭6
3−8044号公報及び特公昭63−8045号公報に
開示されている如く、多結晶棒状シリコンをロールクラ
ッシャーで粉砕することによって、製造することができ
る。本出願人の出願にかかる特願平6−245876号
(出願日:平成6年10月12日、発明の名称:シリコ
ン種の製造方法)には、多結晶シリコン塊を衝撃式粗粉
砕機によって粗粉砕し、次いで衝撃式微粉砕機によって
微粉砕してシリコン種を製造する方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した種々の方法に
よってシリコンを粉砕してシリコン種を製造すると、必
然的にシリコン種には不純物が付着する。シリコン粒体
の製造に使用するシリコン種は、周知の如く高純度のも
のであることが必要であり、従って、上述したとおりに
して製造したシリコン種をシリコン粒体の製造に適用す
るのに先立って、シリコン種を洗浄して不純物を除去す
ることが必要である。然るに、シリコン種の如き微粒の
洗浄に好適に使用することができる微粒洗浄装置は未だ
提案されていない。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その技術的課題は、シリコン種の如き微粒を高効
率で充分良好に洗浄することができる新規且つ優れた微
粒洗浄装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る微粒洗浄装置として、本発明によれば、上面が開放さ
れた外側容器と、側壁と底壁とを有し該底壁には洗浄液
は通過することができるが洗浄すべき微粒は通過するこ
とができない多数の小開口が形成されている内側容器
と、該外側容器内に洗浄液を供給するための洗浄液供給
手段と、該外側容器から洗浄液を排出するための洗浄液
排出手段と、該内側容器を該外側容器に対して相対的に
下降せしめて該外側容器内に挿入し、該外側容器内にお
いて該外側容器に対して相対的に上下動せしめ、更に該
外側容器に対して相対的に上昇せしめて該外側容器から
引き出すための移動手段とを具備する、ことを特徴とす
る微粒洗浄装置が提供される。
【0007】該内側容器は着脱自在又は開閉自在な天壁
を有し、該天壁には洗浄液は通過することができるが洗
浄すべき微粒は通過することができない多数の小開口が
形成されているのが好適である。また、該内側容器の該
天壁は実質上鉛直に延びる懸垂ロッドの下端に連結され
ており、該懸垂ロッドにはこれに沿って所定範囲に渡っ
て移動自在にカバー部材が装着されており、該内側容器
が該外側容器内に挿入されると、該カバー部材が該外側
容器の該上面を閉塞し、該内側容器が該外側容器内にお
いて該外側容器に対して相対的に昇降動せしめられる際
には、該カバー部材が該懸垂ロッドに沿って相対的に移
動せしめられて該外側容器の上面を閉塞し続けるのが好
適である。該内側容器が上下動せしめられる領域におい
て該外側容器の側壁は円筒形の内周面を成し、該内側容
器の該側壁は円筒形の外周面を成し、該外側容器の該側
壁の該円筒形内周面によって規定される外側容器有効断
面積S1と該内側容器の該側壁の円筒形外周面によって
規定される内側容器有効断面積S2とは1.10≦S1
/S2≦1.30の関係を有し、該内側容器の該側壁は
中実であり、該内側容器の該底壁における洗浄液通過有
効面積S3と該内側容器有効断面積S2とは0.10≦
S3/S2の関係を有するのが好ましい。好適実施形態
においては、円形軌跡に沿って且つ周方向に間隔をおい
て、複数個の外側容器が配設されていると共に複数個の
内側容器が配設されており、該移動手段は、該円形軌跡
に沿って該複数個の内側容器を該複数個の外側容器に対
して相対的に移動せしめて、該複数個の内側容器の各々
を順次に該複数個の外側容器の各々に対向せしめる。
【0008】
【作用】本発明の微粒洗浄装置においては、外側容器内
に王水、フッ化水素酸或いは純水等の所要洗浄液を供給
し、洗浄すべき微粒を収容した内側容器を外側容器内に
挿入せしめて上記洗浄液に浸漬せしめ、そして外側容器
内において内側容器を外側容器に対して相対的に繰り返
し上下動せしめることができる。内側容器が外側容器に
対して相対的に下降せしめられる際には、洗浄液の主部
は内側容器の底壁に形成されている多数の小開口から内
側容器内に進入し、上方に流動して微粒を洗浄する。内
側容器内に進入して上方に流動する洗浄液の物理的作用
によって、内側容器内の微粒は個々に上方に浮遊せしめ
られ、かくして微粒の表面全体に渡って洗浄液が充分良
好に接触せしめられ、良好な洗浄が達成される。内側容
器が外側容器に対して相対的に下降せしめられる際に
は、内側容器内に収容されている微粒は内側容器の底壁
に圧迫され、圧迫された微粒が洗浄液の流下に対して抵
抗し、それ故に洗浄液の主部は外側容器の内周面と内側
容器の外周面との間の間隙を通って流下せしめられる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に従って構成された微粒洗浄装
置の好適実施例を図示している添付図面を参照して、更
に詳細に説明する。
【0010】図1を参照して説明すると、実質上水平に
延在する静止基盤2の上面には実質上鉛直に上方に延び
る円筒状静止支持体4が固定されている。この支持体4
の外側には円筒状側壁6、円形底壁8及び円形天壁10
から構成された静止受槽12が配設されている。受槽1
2の底壁8には排液開口が形成されており、この排液開
口に排液管13が接続されている。実質上鉛直に配設さ
れている側壁6は底壁8を越えて下方に延出せしめら
れ、上記静止基盤2の上面に連結されている。側壁6の
外周面には実質上水平に延在する環状支持板14が固定
されている。上記底壁8も実質上水平に延在せしめられ
ており、底壁8と環状支持板14とは実質上同高であ
る。受槽12の実質上水平な天壁10は側壁6を越えて
半径方向外方に延出せしめられており、天壁10の延出
周縁部は上記支持板14の上方に位置する。支持板14
と天壁10の延出周縁部とには、夫々、周方向に間隔を
おいて複数個(図示の場合は10個)の円形開口16及
び18が形成されており、支持板14に形成されている
円形開口16の各々と天壁10の延出周縁部に形成され
ている円形開口18の各々とは鉛直方向に相互に整合せ
しめられている。
【0011】図1と共に図2及び図3を参照して説明を
続けると、上記支持板14と天壁10の延出周縁部とに
は、上述した10個の円形開口16及び18の内の9個
に関連せしめて、これらの円形開口16及び18を貫通
して実質上鉛直に延在する9個の外側容器20a、20
b、20c、20d、20e、20f、20g、20h
及び20iが適宜の様式で固定されている。外側容器2
0a、20b、20c、20d、20e、20f、20
g、20h及び20iの各々の側壁は、実質上円筒形状
である主部22と、下方に向かって半径方向内側に向か
って延びる円錐台筒形状の下部24と、上方に向かって
半径方向外側に延びる円錐台形状の上部26とを有す
る。外側容器20a、20b、20c、20d、20
e、20f、20g、20h及び20iの各々の底面に
は、下方に突出したノズル28が形成されている。外側
容器20a、20b、20d、20f及び20hのノズ
ル28は、流れ制御弁30を介して王水又はフッ化水素
酸供給源32に接続されていると共に、流れ制御弁30
を介して排液槽34に接続されている。外側容器20
c、20e、20g及び20iのノズル28は純水供給
源35に接続されている。また、外側容器20c、20
e、20g及び20iの側壁における上記上部26に
は、上記支持体4に向かって突出せしめられた排液口部
36が付設されている。そして、かかる排液口部36に
は、上記受槽12の天壁10に形成されている開口を通
って受槽12内まで延びている排液管38が接続されて
いる。外側容器20a、20b、20c、20d、20
e、20f、20g、20h及び20iの各々の上面は
開口されている。
【0012】上記受槽12の上方には静止架台40が配
設されており、かかる静止架台40には空気圧シリンダ
機構42のシリンダ44が鉛直方向に移動自在に且つ鉛
直に延びる中心軸線を中心として回転自在に装着されて
いる。空気圧シリンダ機構42の出力ロッド46は実質
上鉛直に下方に延出せしめられている。図1に簡略に図
示する如く、空気圧シリンダ機構42の上方には更に他
の空気圧シリンダ機構48が配設されており、かかる空
気圧シリンダ機構48の実質上鉛直に延びる出力シリン
ダが空気圧シリンダ機構42の上記シリンダ44に接続
されていいる。空気圧シリンダ機構48のシリンダは鉛
直に延びる中心軸線を中心として回転自在に配設されて
おり、適宜の伝動機構を介して電動モータ50の出力軸
に接続されている。上記空気圧シリンダ機構42の実質
上鉛直に下方に延出せしめられている出力ロッド46
は、静止基盤2上に固定された上記円筒状静止支持体4
内に挿入せしめられている。出力ロッド46の下端には
環状フランジ52が形成されており、かかる環状フラン
ジ52の外径が円筒状静止支持体4の内径に対応せしめ
られている。円筒状静止支持体4の上端には半径方向外
方に張り出した環状フランジ54が形成されており、か
かる環状フランジ54には環状カバー56が固定されて
いる。出力ロッド46は環状カバー56を貫通して円筒
状静止支持体4内に挿入せしめられている。空気圧シリ
ンダ機構42の出力ロッドの、鉛直方向中間部には、実
質上水平に位置する可動支持円盤58が固定されてい
る。空気圧シリンダ機構42が作動せしめられてその出
力ロッド46が伸縮せしめられると、可動支持円盤58
が鉛直方向に昇降動せしめられ、また空気圧シリンダ機
構48が作動せしめられてその出力ロッドが伸縮せしめ
られると、空気圧シリンダ機構42のシリンダ44が鉛
直方向に昇降動せしめられ、従って可動支持円盤58が
鉛直方向に昇降動せしめられる。上記電動モータ50が
作動せしめられて空気圧シリンダ機構48のシリンダが
鉛直に延びる中心軸線を中心として回動せしめられる
と、空気圧シリンダ機構42の全体が鉛直に延びる中心
軸線を中心として回動せしめられ、従って可動支持円盤
58が鉛直に延びる中心軸線(即ち出力ロッド46の中
心軸線)を中心として回動せしめられる。後の説明から
明らかになるとおり、上記空気圧シリンダ機構42及び
48並びに電動モータ50は、可動支持円盤58(従っ
て、懸垂ロッドを介して可動支持円盤58に装着された
内側容器)を適宜に移動せしめるための移動手段を構成
する。
【0013】図1を参照して説明を続けると、上記可動
支持円盤58の周縁部には周方向に間隔をおいて10本
の懸垂ロッド60が装着されている。更に詳述すると、
静止支持円盤58の周縁部には周方向に間隔をおいて1
0個の円形開口が形成され、実質上鉛直に延びる懸垂ロ
ッド60の各々の上端部が上記円形開口を貫通せしめら
れている。懸垂ロッド60の各々の上端部には、可動支
持円盤58の上面側においてワッシャ62が装着されて
いると共に2個の締結ナット64が螺着され、可動支持
円盤58の下面側においてワッシャ66が装着されてい
ると共に締結ナット68が螺着され、かくして可動支持
円盤58に懸垂ロッド60の各々が鉛直方向位置調整自
在に固定されている。懸垂ロッド60の各々の下端には
内側容器70が着脱自在に連結されている。また、懸垂
ロッド60の鉛直方向中間部には環状フランジ部材72
が固定され、そして懸垂ロッド60における環状フラン
ジ部材72と上記締結ナット68との間にはカバー部材
74(このカバー部材74は、後の記載から明確に理解
される如く、上述した外側容器20a、20b、20
c、20d、20e、20f、20g、20h及び20
iの開口された上面を覆う外側容器用蓋として機能す
る)が、懸垂ロッド60に沿って滑動自在に装着されて
いる。
【0014】図1と共に図3を参照して説明すると、上
記内側容器70の各々は主部76、蓋部78及び底部8
0から構成されている。主部76は中実な(即ち開口が
形成されていない)側壁によって規定された円筒形状で
あり、その外周面の上端部と下端部とには雄螺条が形成
されている。蓋部78は円形天壁82とその周縁から垂
下する円筒状連結壁84とを有する。天壁82の中央部
には内周面に雌螺条が形成されている連結用ねじ孔86
が形成されている。かかる連結用ねじ孔86には、上述
した懸垂ロッド60の下端部に形成されている雄螺条が
螺合され、かくして懸垂ロッド60の各々の下端に、内
側容器70の蓋部78が装着される。蓋部78の天壁8
2には適宜の間隔をおいて多数の開口88も形成されて
いる(例えば、直径数mmの円形開口88を数mmのピ
ッチで天壁82の略全域に渡って形成することができ
る)。連結壁84の内周面には雌螺条が形成されてい
る。かような蓋部78は、連結壁84の内周面に刻設さ
れている雌螺条を主部76の外周面の上端部に刻設され
ている雄螺条に螺合せしめることによって主部76の上
端部に連結され、蓋部78の天壁82が内側容器70の
天壁を規定する。この際には、蓋部78の天壁82の内
面即ち下面と主部72の上端との間に円形メッシュ部材
90とメッシュ保持部材91とが介在せしめられる。メ
ッシュ部材90には、液体及び過少微粉は通過せしめる
が内側容器70内に収容される洗浄すべき微粒は通過せ
しめない所要寸法の小開口(例えば一辺の長さが75μ
m程度の正方形)が多数形成されており、これによって
内側容器70の天壁に多数の小開口が規定される。メッ
シュ保持部材91は、例えば環状リング部と相互に直交
する2本の直径状部とを有する形態でよい。底部80は
円形底壁92とその周縁から直立する円筒状連結壁94
とを有する。底壁92には適宜の間隔をおいて多数の開
口96が形成されている(上記天壁82の場合と同様に
例えば、直径数mmの円形開口96を数mmのピッチで
底壁92の略全域に渡って形成することができる)。連
結壁94の内周面には雌螺条が形成されている。かよう
な底部80は、連結壁94の内周面に刻設されている雌
螺条を主部76の外周面の下端部に刻設されている雄螺
条に螺合せしめることによって主部76の下端部に連結
され、底部80の底壁92が内側容器70の底壁を規定
する。この際には、底部80の底壁92の内面即ち上面
と主部76の下端との間に円形メッシュ部材98とメッ
シュ保持部材99とが介在せしめられる。かかるメッシ
ュ部材98には、上記メッシュ部材90と同様に、液体
及び過少微粉は通過せしめるが内側容器70内に収容さ
れる洗浄すべき微粒は通過せしめない所要寸法の小開口
(例えば一辺の長さが75μm程度の正方形)が多数形
成されており、これによって内側容器70の底壁に多数
の小開口が規定される。メッシュ保持部材99は、上記
メッシュ保持部材91と同様に、例えば環状リング部と
相互に直交する2本の直径状部とを有する形態でよい。
【0015】次に、上述したとおりの微粒洗浄装置を使
用した洗浄操作の一例について説明する。図1及び図2
を参照して説明すると、空気圧シリンダ機構48の出力
ロッドが収縮せしめられ、可動支持円盤58が図1に二
点鎖線58Aで示す上昇位置に位置せしめられている時
には、懸垂ロッド60の各々の下端に連結されている内
側容器70は、図1に二点鎖線70Aで示す如く、外側
容器20a、20b、20c、20d、20e、20
f、20g、20h及び20iの各々から上方に離隔せ
しめられた上昇位置に位置せしめられる。かかる状態に
おいて、図2に番号100で示す着脱位置(懸垂ロッド
60は10本配設されているのに対して外側容器は9個
しか配設されておらず、着脱位置100においては外側
容器が存在しない)においては、(既に内側容器70が
離脱された)懸垂ロッド60の下端に、例えば粒径が約
100μm乃至350μmの多結晶シリコン種である洗
浄すべき微粒を収容した新たな内側容器70が懸垂ロッ
ド60の下端に連結される。多結晶シリコン種は高純度
シリコン塊に王水又はフッ化水素酸により溶解し得る金
属材料から形成された破砕部材を作用せしめることによ
って好都合に生成される。内側容器70に収容されてい
る洗浄すべき微粒には、着脱位置100に搬入する前
に、前洗浄装置において前洗浄作用を施すことができる
(かかる前洗浄作用は、例えば、洗浄すべき微粒を内側
容器70に収容し、かかる内側容器70を前洗浄容器内
に挿入せしめ、底部から前洗浄容器内に純水を供給する
と共に上部から所謂オーバーフロー純水を排出しなが
ら、前洗浄容器内において内側容器70を適宜に上下動
せしめることによって好都合に遂行することができ
る)。懸垂ロッド60の下端への内側容器70の装着
は、内側容器70の蓋部78に形成されている連結用ね
じ孔86に懸垂ロッド60の下端部を手動操作によって
螺合せしめることによって遂行することができる。次い
で、電動モータ50が作動せしめられて可動支持円盤5
8が30度の角度範囲に渡って回動せしめられ、これに
よって懸垂ロッド60の各々及びこれに装着されている
内側容器70の各々が図2において反時計方向に一点鎖
線で示す円形軌跡に沿って30度の角度範囲に渡って回
動せしめられる。かくすると、着脱位置100において
懸垂ロッド60の下端に装着された内側容器70が外側
容器20aの上方に位置せしめられ、外側容器20aの
上方に位置していた内側容器70が外側容器20bの上
方に位置せしめられ、外側容器20bの上方に位置して
いた内側容器70が外側容器20cの上方に位置せしめ
られ、外側容器20cの上方に位置していた内側容器7
0が外側容器20dの上方に位置せしめられ、外側容器
20dの上方に位置していた内側容器70が外側容器2
0eの上方に位置せしめられ、外側容器20eの上方に
位置していた内側容器70が外側容器20fの上方に位
置せしめられ、外側容器20fの上方に位置していた内
側容器70が外側容器20gの上方に位置せしめられ、
外側容器20gの上方に位置していた内側容器70が外
側容器20hの上方に位置せしめられ、外側容器20h
の上方に位置していた内側容器70が外側容器20iの
上方に位置せしめられ、外側容器20iの上方に位置し
ていた内側容器70が着脱位置100に移動せしめられ
る。しかる後に、着脱位置100において、懸垂ロッド
60の下端から内側容器70が離脱される。懸垂ロッド
60の下端からの内側容器70の離脱は、内側容器60
の蓋部78に形成されている連結用ねじ孔86と懸垂ロ
ッド60の下端部との螺合を手動操作で解除することに
よって遂行することができる。懸垂ロッド60から離脱
された、洗浄作用を受けた微粒を収容している内側容器
60は乾燥装置に搬送され、かかる乾燥装置において微
粒を乾燥することができる(かかる乾燥作用は、例え
ば、周壁に電気抵抗加熱要素が配設されている加熱容器
内に、微粒を収容している内側容器70を所要時間収容
することによって好都合に遂行することができる)。
【0016】次いで、空気圧シリンダ機構48の出力ロ
ッドが伸長せしめられて、可動支持円盤58が図1に実
線で示す位置まで下降せしめられ、装着位置100に位
置する懸垂ロッド60以外の9本の懸垂ロッド60の下
端に装着された内側容器70の各々が外側容器20a、
20b、20c、20d、20e、20f、20g、2
0h及び20i内に夫々挿入せしめられる。図1を参照
することによって容易に理解される如く、可動支持円盤
58が二点鎖線58Aで示す上昇位置から実線で示す位
置まで下降される際には、懸垂ロッド60の各々に滑動
自在に装着されているカバー部材74は、外側容器20
a、20b、20c、20d、20e、20f、20
g、20h及び20iの上端に当接せしめられ、従って
更に下降することが阻止され、懸垂ロッド60が更に下
降せしめられる際には懸垂ロッド60に対して相対的に
上昇せしめられ、外側容器20a、20b、20c、2
0d、20e、20f、20g、20h及び20iの上
面に当接してこれを閉塞した状態に維持される。しかる
後に、外側容器20a、20b、20c、20d、20
e、20f、20g、20h及び20i内において洗浄
作用が開始される。
【0017】洗浄作用の際には、外側容器20a、20
b及び20fにおいては、タンク34から王水供給源3
2から流れ制御弁30及びノズル28を介して、外側容
器20a、20b及び20fの、円筒形状である主部2
2の上端近傍まで王水が供給される(従って、王水供給
源32、流れ制御弁30及びノズル28は洗浄液供給手
段を構成する)。また、外側容器20d及び20hにお
いては、フッ化水素酸供給源32から流れ制御弁30及
びノズル28を介して、外側容器20d及び20hの、
円筒形状である主部22の上端近傍までフッ化水素酸が
供給される(従って、フッ化水素酸供給源32、流れ制
御弁30及びノズル28は洗浄液供給手段を構成す
る)。外側容器20a、20b及び20fに供給された
王水、及び外側容器20d及び20hに供給されたフッ
化水素酸は、一回の洗浄作用が終了する毎に或いは数回
の洗浄作用が終了する毎に、ノズル28及び流れ制御弁
30を介して排液槽34に排出され(従って、ノズル2
8、流れ制御弁30及び排液槽34は洗浄液排出手段を
構成する)、しかる後に新しい王水又はフッ化水素酸が
再供給される。一方、外側容器20c、20e、20g
及び20iにおいては、純水供給源35からノズル28
を介して純水が連続的に供給され(従って、純粋供給源
35及びノズル28は洗浄液供給手段を構成する)、そ
して、外側容器20c、20e、20g及び20iの上
端部においては、所謂オーバーフロー純粋が排液口部3
6及び排液管38を通して受槽12に排出され、そして
更に受槽12から排液管13を通して所定部位へ排出さ
れる(従って、排液口部36、排液管38、受槽12及
び排液管13は洗浄液排出手段を構成する)。
【0018】上述した洗浄作用の際には、空気圧シリン
ダ機構42が作動せしめられて、その出力ロッド46が
繰り返し収縮及び伸長せしめられ、かくして可動支持円
盤58が図1に実線で示す位置と図1に二点鎖線58B
で示す位置との間を繰り返し昇降動せしめられ、これに
よって内側容器70が外側容器20a、20b、20
c、20d、20e、20f、20g、20h及び20
i内において、図1に実線で示す位置と図1に二点鎖線
70Bで示す位置との間を繰り返し昇降動即ち上下動せ
しめられる。図1と共に図3を参照して説明を続ける
と、洗浄液が満たされている外側容器20a、20b、
20c、20d、20e、20f、20g、20h及び
20i内において、洗浄すべき微粒を収容した内側容器
70を繰り返し昇降動せしめることによって効果的な洗
浄を実現するためには、(a)内側容器70が降下せし
められる時には、底部80の底壁92に形成されている
開口90及びメッシュ部材98の小開口を通って内側容
器70内に洗浄液が進入し、かかる洗浄液が内側容器7
0内を上方に流動することによって、内側容器70内に
収容されている微粒も個々に流動せしめられ、かくして
流動する洗浄液が微粒の全表面に良好に接触せしめられ
ることが重要であり、(b)内側容器70が上昇せしめ
られる時には、微粒が内側容器70の底部に圧迫され、
かかる圧迫された微粒が洗浄液の流下に抵抗し、それ故
に洗浄液は内側容器70の外周面と外側容器20a、2
0b、20c、20d、20e、20f、20g、20
h及び20iの内周面との間隙を通って流下し、かくし
て洗浄液の同一部分が微粒に接触し続けることなく、洗
浄液の異なる部分が順次に微粒に接触せしめられるよう
になすことが望ましい。
【0019】上記条件(a)及び(b)を充分に安定し
て達成するためには、外側容器20a、20b、20
c、20d、20e、20f、20g、20h及び20
iの有効断面積S1(外側容器に関連せしめて本明細書
で使用する語句「有効断面積」は、洗浄作用の際に内側
容器が昇降動せしめられる範囲における外側容器の最少
内径部の内周面によって規定される面積を意味する:図
示の実施例においては、洗浄作用の際に内側容器70が
昇降動せしめられる範囲において外側容器20a、20
b、20c、20d、20e、20f、20g、20h
及び20iの内径は一定である)と、内側容器70の有
効断面積S2(内側容器に関連せしめて本明細書におい
て使用する語句「有効断面積」は、内側容器の最大外径
部における外周面によって規定される断面積を意味す
る:図示の実施例においては、内側容器70における蓋
部78の連結壁84の外径及び底部80の連結壁94の
外径は主部76の外径よりも幾分大きく、従って蓋部7
8の連結壁84及び底部80の連結壁94の外周面によ
って規定される断面積が有効断面積である)との関係S
1/S2が重要であり、そしてまた上記内側容器70の
有効断面積S2と、内側容器70の底壁(天壁が存在す
る場合には底壁と共に天壁)における洗浄液通過有効面
積(内側容器の底壁及び天壁に関連せしめて本明細書に
おいて使用する語句「洗浄液通過有効面積」は、内側容
器底壁及び天壁の投影図における全開口面積を意味す
る:図示の実施例においては、底壁の洗浄液通過有効面
積は、底部80の底壁92に形成されている開口96と
メッシュ部材98の小開口とメッシュ保持部材99の開
口との共通部の合計面積であり、天壁の洗浄液通過有効
面積は、蓋部78の天壁82に形成されている開口88
とメッシュ部材90の小開口とメッシュ保持部材91の
開口との共通部の合計面積である)との関係S3/S2
が重要である。本発明者等の種々の実験によれば、洗浄
すべき微粒の粒径、内側容器70内への微粒充填量、洗
浄液の粘度等も考慮することが重要であるが、一般に、
1.10≦S1/S2≦1.30であり、0.10≦S
3/S2であるのが好適である。S1/S2が過少にな
ると、内側容器70を上昇せしめる際の洗浄液の流下抵
抗が過大になり、従って内側容器70を昇降動せしめる
のに過大な力が必要になると共に、内側容器70の方向
速度を過剰に低下せしめることが必要になって洗浄能率
が低下する。S1/S2が過大になる或いはS3/S2
が過少になると、内側容器70を下降せしめる際に内側
容器70内に流入することなく、外側容器20a、20
b、20c、20d、20e、20f、20g、20h
及び20iと内側容器70との間の間隙を通って上方に
流動する洗浄液の比率が過大になり、洗浄効率が低下す
る。S3/S2は可及的に大きいことが望ましいが、実
際上はメッシュ部材91及び99におけるメッシュ部の
強度等によって制限される。
【0020】上記S1、S2及びS3に関する実験例及
び比較実験例の典型例を挙げると次のとおりである。実験例1 図1乃至図3に図示するとおりの形態の内側容器に、平
均粒径が250μmの多結晶シリコン種を収容した。内
側容器の全高さは240mm、内径は81.4mm、最
大外径は90mm、内側容器有効断面積S2と上壁及び
下壁の洗浄液通過有効面積S3との関係S3/S2は
0.25で、メッシュ部材におけるメッシュ開口は一辺
の長さが97μmの正方形であった。図1の右側に図示
され番号20aが付されている外側容器と同様の形態の
外側容器内に、その円筒形状である主部の上端部近傍ま
で上水を供給した。外側容器の主部内径は104mm
(従って、内側容器の最大外径部と外側容器の主部との
間の間隙の片側半径方向長さは3mm)で、外側容器有
効断面積S1と内側容器有効断面積S2との関係S1/
S2は1.126であった。内側容器を外側容器内に挿
入し、昇降動速度30mm/秒、ストローク5乃至30
mmで昇降動せしめたところ、上記要件(a)及び
(b)を充分に安定して達成することができた。そし
て、内側容器の昇降動に要した最大必要力は0.5kg
であった。比較実験例1 外側容器の主部内径が102mmであり、従って外側容
器有効断面積S1と内側容器有効断面積S2との関係S
1/S2は1.083であることを除けば上記実験例1
と同一の装置において、内側容器を外側容器内に挿入
し、ストローク5乃至30mmで昇降動せしめたとこ
ろ、内側容器の昇降動速度が10mm/秒以下であった
にも拘らず、内側容器の昇降動に要した最大必要力は
7.0kgであった。比較実験例2 外側容器の主部内径が298mmであり、従って外側容
器有効断面積S1と内側容器有効断面積S2との関係S
1/S2は9.247であることを除けば上記実験例1
と同一の装置において、内側容器を外側容器内に挿入
し、ストローク5乃至30mmで昇降動せしめたとこ
ろ、内側容器の下降速度を130mm/秒以上の高速に
設定しない限り、内側容器を下降せしめる際に内側容器
内の微粒が上方に流動せしめることができなかった。
【0021】上述したとおりの洗浄作用が終了すると、
空気圧シリンダ機構48の出力ロッドが収縮せしめられ
て、可動支持円盤58が図1に二点鎖線58Aで示す上
昇位置に移動せしめられ、懸垂ロッド60の各々の下端
に連結されている内側容器70は、外側容器20a、2
0b、20c、20d、20e、20f、20g、20
h及び20iの各々から上方に取り出される。そして、
装着位置100において懸垂ロッド60に内側容器70
を装着することから順次に進行する上述したとおりの手
順が繰り返される。従って、装着位置100において懸
垂ロッド60に装着された内側容器70内に収容されて
いる洗浄すべき微粒は、外側容器20a内における王水
による洗浄、外側容器20b内における王水による洗
浄、外側容器20c内における純水による洗浄、外側容
器20d内におけるフッ化水素酸による洗浄、外側容器
20e内における純水による洗浄、外側容器20f内に
おける王水による洗浄、外側容器20g内における純水
による洗浄、外側容器h内におけるフッ化水素酸による
洗浄、外側容器20i内における純水による洗浄、を順
次に受け、しかる後に装着位置100において懸垂ロッ
ド60から離脱せしめられる。
【0022】上述したとおりの洗浄操作を遂行する場
合、少なくとも内側容器70共に懸垂ロッド60の下部
並びに外側容器20a、20b、20d、20f、20
hは王水及び/又はフッ化水素酸に接触せしめられる。
従って、少なくともこれらの構成要素は、王水及び/又
はフッ化水素酸に対して非反応性及び非膨潤性である材
料、例えばポリフッ化ビニリデンの如きフッ素系樹脂、
から形成することが望まれる。
【0023】添付図面を参照して、本発明に従って構成
された微粒洗浄装置の好適実施例について詳細に説明し
たが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修
正が可能であることは多言を要しない。
【0024】例えば、図示の実施例においては、内側容
器70の主部76の上端部に蓋部78と共にメッシュ部
材90及びメッシュ保持部材91を着脱自在に装着して
おり、従って内側容器70内に微粒を収容する際或いは
内側容器70内から微粒を排出する際には、内側容器7
0の主部76の上端部から蓋部78と共にメッシュ部材
90及びメッシュ保持部材91を離脱せしめることが必
要であるが、所望ならば、内側容器70の主部76の上
端部に蓋部78と共にメッシュ部材90及びメッシュ保
持部材91を開閉動自在に装着し、内側容器70内に微
粒を収容する際或いは内側容器70内から微粒を排出す
る際には、蓋部78と共にメッシュ部材90及びメッシ
ュ保持部材91を開動せしめるようになすこともでき
る。また、外側容器20a、20b、20c、20d、
20e、20f、20g、20h及び20i内において
洗浄作用を遂行する際に、(例えば、内側容器70の上
下動速度が相当低速である等に起因して)内側容器70
の上面を通して微粒が上方に流出する虞がない場合に
は、蓋部78と共にメッシュ部材90及びメッシュ保持
部材91を省略することもできる。
【0025】更に、図示の実施例においては、外側容器
20a、20b、20c、20d、20e、20f、2
0g、20h及び20i内に内側容器70を挿入する
際、外側容器20a、20b、20c、20d、20
e、20f、20g、20h及び20i内から内側容器
70を取り出す際、及び洗浄作用を遂行する際には、静
止外側容器20a、20b、20c、20d、20e、
20f、20g、20h及び20iに対して内側容器7
0を移動せしめているが、所望ならば内側容器70を移
動せしめることに代えて或いはこれに加えて外側容器2
0a、20b、20c、20d、20e、20f、20
g、20h及び20iを適宜に移動せしめることもでき
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の微粒洗浄装置によれば、多結晶
シリコン種の如き微粒を高効率で充分良好に洗浄するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された微粒洗浄装置の好適
実施例の主要部を示す縦断面図。
【図2】図1に示す微粒洗浄装置の外側容器の配列等を
示す簡略図。
【図3】図1に示す微粒洗浄装置に内側容器を、一部を
断面で示す側面図。
【符号の説明】
2:静止基盤 4:静止支持体 12:受槽 20a乃至20i:外側容器 42:空気圧シリンダ機構(移動手段) 48:空気圧シリンダ機構(移動手段) 50:電動モータ(移動手段) 58:可動支持円盤 60:懸垂ロッド 70:内側容器 74:カバー部材 76:内側容器の主部 78:内側容器の蓋部 80:内側容器の底部 90:メッシュ部材 98:メッシュ部材 100:着脱位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 修 山口県徳山市御影町1番1号 株式会社ト クヤマ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開放された外側容器と、側壁と底
    壁とを有し該底壁には洗浄液は通過することができるが
    洗浄すべき微粒は通過することができない多数の小開口
    が形成されている内側容器と、該外側容器内に洗浄液を
    供給するための洗浄液供給手段と、該外側容器から洗浄
    液を排出するための洗浄液排出手段と、該内側容器を該
    外側容器に対して相対的に下降せしめて該外側容器内に
    挿入し、該外側容器内において該外側容器に対して相対
    的に上下動せしめ、更に該外側容器に対して相対的に上
    昇せしめて該外側容器から引き出すための移動手段とを
    具備する、ことを特徴とする微粒洗浄装置。
  2. 【請求項2】 該内側容器は着脱自在又は開閉自在な天
    壁を有し、該天壁には洗浄液は通過することができるが
    洗浄すべき微粒は通過することができない多数の小開口
    が形成されている、請求項1記載の微粒洗浄装置。
  3. 【請求項3】 該内側容器の該天壁は実質上鉛直に延び
    る懸垂ロッドの下端に連結されており、該懸垂ロッドに
    はこれに沿って所定範囲に渡って移動自在にカバー部材
    が装着されており、該内側容器が該外側容器内に挿入さ
    れると、該カバー部材が該外側容器の該上面を閉塞し、
    該内側容器が該外側容器内において該外側容器に対して
    相対的に昇降動せしめられる際には、該カバー部材が該
    懸垂ロッドに沿って相対的に移動せしめられて該外側容
    器の上面を閉塞し続ける、請求項1又は2記載の微粒洗
    浄装置。
  4. 【請求項4】 該内側容器が上下動せしめられる領域に
    おいて該外側容器の側壁は円筒形の内周面を成し、該内
    側容器の該側壁は円筒形の外周面を成し、該外側容器の
    該側壁の該円筒形内周面によって規定される外側容器有
    効断面積S1と該内側容器の該側壁の円筒形外周面によ
    って規定される内側容器有効断面積S2とは1.10≦
    S1/S2≦1.30の関係を有し、該内側容器の該側
    壁は中実であり、該内側容器の該底壁における洗浄液通
    過有効面積S3と該内側容器有効断面積S2とは0.1
    0≦S3/S2の関係を有する、請求項1から3までの
    いずれかに記載の微粒洗浄装置。
  5. 【請求項5】 円形軌跡に沿って且つ周方向に間隔をお
    いて、複数個の外側容器が配設されていると共に複数個
    の内側容器が配設されており、該移動手段は、該円形軌
    跡に沿って該複数個の内側容器を該複数個の外側容器に
    対して相対的に移動せしめて、該複数個の内側容器の各
    々を順次に該複数個の外側容器の各々に対向せしめる、
    請求項1から4までのいずれかに記載の微粒洗浄装置。
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