JPH08141075A - 腹膜透析ユニット - Google Patents

腹膜透析ユニット

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JPH08141075A
JPH08141075A JP6306976A JP30697694A JPH08141075A JP H08141075 A JPH08141075 A JP H08141075A JP 6306976 A JP6306976 A JP 6306976A JP 30697694 A JP30697694 A JP 30697694A JP H08141075 A JPH08141075 A JP H08141075A
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JP
Japan
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peritoneal dialysis
bag
box
patient
chair
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JP6306976A
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English (en)
Inventor
Jiro Oshima
治郎 大島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 じん臓病患者が、自宅において、安心して腹
膜透析ができる腹膜透析ユニットを提供すること。 【構成】 自宅の室の内部に設置されるボックス2の内
部に、デスク11、椅子20、殺菌器30、透析液が収
納された供給袋41、人体から排出される廃液を回収す
る回収袋42、消毒用器具32、ごみ袋60などの腹膜
透析に必要な器具類を備える。また椅子20の手置き部
21にヒータ24を内蔵し、供給袋41内の透析液を加
温する。ボックス2内の器具類は殺菌器30により常時
殺菌されており、したがって患者はいつでも安心して、
しかも手際よく腹膜透析を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、じん臓病患者の腹膜透
析を行うための腹膜透析ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】じん臓病患者の透析方法としては、血液
透析と腹膜透析が知られている。腹膜透析は、患者の腹
膜内にチューブを差し入れて、このチューブを通して腹
膜内に透析液を注入する。そして腹膜内に、体内から出
された老廃物で汚れた廃液が溜ったならば、この廃液を
上記チューブから体外へ排出し、新しい透析液を腹膜内
に注入するものである。因みに、1回の腹膜透析に要す
る時間は30〜60分程度であり、また腹膜透析は1日
に4〜5回程度行われる。
【0003】血液透析は、患者自身が行うことはでき
ず、病院で医師や看護婦が行わねばならないのに対し、
腹膜透析は患者自身が自宅で行えることから、近年は、
血液透析に替わって腹膜透析が次第に普及してきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記チューブは、常時
患者の腹膜内に差し入れられており、人体の腹部から体
外に導出するチューブを、廃液の回収袋や透析液の供給
袋から導出するチューブにジョイント部により接続し
て、上述した廃液の体外への排出や、新しい透析液の腹
膜内への注入を行う。すなわち腹膜透析を行う際には、
チューブ同士をジョイント部で接続しなければならな
い。
【0005】ところが、ジョイント部が汚れていると、
チューブを通して腹膜内に細菌が入り、患者は腹膜炎を
生じて死亡する。したがって患者が自宅で腹膜透析を行
うにあたっては、ジョイント部などの器具類を十分に消
毒しなければならない。また腹膜透析を行うためには、
自宅の室に、供給袋、回収袋、ジョイント部の他、回収
袋に回収された廃液の重量を計る秤量器、ジョイント部
を消毒するための消毒液や消毒用器具、空になった供給
袋や回収袋を回収するためのごみ袋、供給袋内の透析液
を加温するための加温器などの多くの器具類を備え、か
つこれらの器具類を常時清潔に保たねばならない。また
他の家族、特に幼児がこの室に乱りに出入りしないよう
にせねばならない。
【0006】すなわち、腹膜透析は、患者が自身で自宅
で行えるという長所があるが、器具類の取り扱い管理が
きわめて面倒であるという問題点があった。
【0007】したがって本発明は、じん臓病患者が自宅
において安心して容易に腹膜透析を行うことができる腹
膜透析ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、開
閉扉3を備えたボックス2を主体とし、このボックス2
の内部に、デスク11と、椅子20と、殺菌器30と、
透析液の供給袋41の加温器と、この供給袋41を懸吊
するハンガー40と、人体から排出された廃液の回収袋
42などのごみ類を回収するごみ回収部60と、供給袋
41と回収袋42と人体からそれぞれ導出するチューブ
43,44,45のジョイント部50を係止する係止具
33,36とを設けたものである。
【0009】
【作用】上記構成において、ボックス2をじん臓病患者
の自宅の室内に設置し、このボックス2を腹膜透析の専
用室にして、原則として患者以外の家族がこのボックス
2内に立ち入らないようにする。そしてこのボックス2
内に、腹膜透析に必要な器具類をすべて備えておき、か
つ殺菌器30によりボックス2内を殺菌して清潔に保
つ。したがって、この腹膜透析ユニット1によれば、患
者は自宅において、安心して、しかも手際よく腹膜透析
を行える。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は腹膜透析ユニットの斜視図である。腹
膜ユニット1はボックス2を主体にしている。このボッ
クス2は、患者の自宅の室内に設置される。ボックス2
には患者が出入りするための開閉扉3が設けられてい
る。またボックス2には、窓4,5,6,7が多く設け
られている。このボックス2の内部で患者が腹膜透析を
している最中に、患者に異常が発生していないかどうか
を、他の家族がこれらの窓部4〜7からボックス2の内
部を容易に視認できるようにしている。
【0011】次に、ボックス2の内部について説明す
る。図2はボックス2の内部の斜視図、図3はボックス
2の内部の側面図である。ボックス2の内部には、腹膜
透析に必要な器具類を載置するデスク1、棚12,1
3,14が設けられている。またボックス2の内部中央
には患者が座る椅子20が設けられており、また椅子2
0の後方には殺菌器30が設けられている。この殺菌器
30は紫外線殺菌器であって、ボックス2内の空気を吸
引して殺菌する。この殺菌器30は、望ましくは24時
間駆動させ、ボックス2の内部を常時清潔に保つ。
【0012】デスク11上には、テレビ31と、消毒用
器具32と、チューブの載置具33と、フック36など
が設けられている。一般に、腹膜透析に要する時間は3
0〜60分程度であり、1日に4〜5回行われる。した
がってその間、椅子20に座って腹膜透析を行う患者
は、テレビ31を見ることができる。勿論、テレビ31
以外にも、カセットプレーヤーなどを置いてもよい。消
毒用器具32は、アルコール液などの消毒液の入った容
器、ガーゼ、綿棒などを備えており、チューブのジョイ
ント部(後述)などの汚れやすい器具を消毒する。載置
具33やフック36については後で説明する。
【0013】図3は、患者が椅子20に座って腹膜透析
を行っている様子を示している。ボックス2の天井に吊
り下げられたハンガー40(図2も参照)には、供給袋
41が懸吊されている。この供給袋41にはヒータ(後
述)で暖められた透析液が収納されている。またボック
ス2の床上には、廃液を回収する回収袋42が置かれて
いる。供給袋41に接続されたチューブ43と、回収袋
42に接続されたチューブ44は、人体から導出するチ
ューブ45に接続されている。このチューブ45の一端
部は、人体の腹膜の内部に差し入れられている。また図
示しないが、チューブ43,44,45には、液の流れ
を適宜止めるためのクリップがそれぞれの適所に設けら
れている。腹膜透析を行う場合、各チューブ43,4
4,45をジョイント部50で接続したうえで、まず矢
印aで示すように腹膜内に溜った廃液を回収袋42に回
収した後、次に矢印bで示すように、供給袋41内の新
しい透析液を腹膜内に供給する。
【0014】50はチューブ同士を接続するためのジョ
イント部である。図4はジョイント部50を示すもので
あって、チューブ45の先端部にはオス部51が接続さ
れている。このチューブ45は人体の腹部から導出して
おり、不用時(透析をしないとき)はキャップ52を被
着している。また他方のチューブ44にはメス部53が
接続されている。腹膜透析を行うときは、キャップ52
をオス部51から取りはずし、メス部53をオス部51
に接続する。ジョイント部50に細菌が付着すると、細
菌は体内に侵入し、患者は腹膜炎を生じやすい。そこで
消毒用器具32により、オス部51やメス部53を入念
に消毒する。なお、チューブ45は病院において医師の
手により患者の腹部に差し込まれる。患者は常時このチ
ューブ45を腹部につけている。
【0015】次に、図5および図6を参照して椅子20
を説明する。椅子20の手置き部21は、ケース22か
ら成っている。ケース22はその上部に開閉蓋23を備
えており、またその内部にはヒータ24が設けられてい
る。供給袋41は開閉蓋23を開閉してケース22の内
部に収納され、ヒータ24により37℃程度に加温され
る。すなわちこの手置き部21は、透析液の加温器を兼
務している。腹膜透析を行うときは、加温された供給袋
41をハンガー40に懸吊して使用する。
【0016】図5において、25は背もたれ部、26は
キャスターである。また図2に示すように、椅子20に
はヒータ24に給電するコード27が接続されている。
図5において、28はボックス2の床上に設けられた体
重計である。患者はこの体重計により体重を計る。また
図2において、ボックス2の内部には秤量器29が設け
られている。この秤量器29により、供給袋41や回収
袋42の重さを計る。患者は、体重計28で計った体重
や、秤量器29で計った供給袋41および回収袋42の
重さなどのデータを手帳に記入する。
【0017】図2において、デスク11にはごみ袋60
が懸吊されている。このごみ袋60には、空になった使
用後の供給袋41や、廃液の回収袋42などのごみ類が
回収される。図7は、ごみ袋60の懸吊構造を示してい
る。61は蓋板であって、ごみの投入口62が開口され
ている。この蓋板61は、デスク11に取りはずし自在
に嵌め込まれており、デスク11の下面に設けられた受
部63と蓋板61の周囲に設けられた突部64により、
ごみ袋60の上縁部を挟持している。ごみ袋60を手に
保持して強く下方へ引っ張れば、その上縁部は受部63
と突部64の間から抜け出し、ごみ袋60をデスク11
から取りはずすことができる。また蓋板61をデスク1
1から上方へ取りはずすことにより、新たなごみ袋60
をデスク11に懸吊することができる。
【0018】図8および図9は、載置具33を示してい
る。載置具33はひょうたん形であって、その上面には
細溝34,35が形成されている。チューブ45をこの
細溝34,35に嵌め込むことにより、チューブ45を
保持する。このようにチューブ45を載置具33に載置
すれば、その先端のオス部51がデスク11の上面や他
の器物などに接触して汚れるのを防止できる。勿論、こ
の載置部33には、他のチューブ43,44を載置して
もよい。
【0019】図10はフック36の使用方法を示してい
る。このフック36は、ビス37によりデスク11の前
面に着脱自在に係止される。フック36の先端部は屈曲
部36aになっており、図示するようにこの屈曲部36
aにチューブ45を係止する。したがってチューブ45
の先端のオス部51が器物や衣服などに接触して汚れる
のを防止できる。このように、特にジョイント部50
は、載置具32やフック36などの係止具により、汚れ
ないように慎重に取り扱われる。
【0020】ボックス2のデスク11や棚12〜14に
は、上述した器具以外にも、様々な器具が載置される。
これらの器具としては、例えば次のようなものがある。
血圧計、体温計、血糖計、万歩計、タイマー、CDプレ
ーヤー、カセットプレーヤー、電話機、電話帳、手帳、
薬箱、ピンセット具一式、電気スタンド、温風機、扇風
機、白衣、タオル、ティッシュペーパー、非常ベル装
置、懐中電灯・・・
【0021】この腹膜透析ユニット1は上記のように構
成されているので、患者は、自宅において、いつでも
(深夜でも)安心して腹膜透析を行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ボックス
の内部に、腹膜透析に必要なすべての器具類を備え、殺
菌器によりボックス内部を殺菌するようにしているの
で、患者は自宅において、いつでも安心して、しかも手
際よく腹膜透析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】腹膜透析ユニットの斜視図
【図2】腹膜透析ユニットの内部斜視図
【図3】腹膜透析ユニットの内部側面図
【図4】チューブのジョイント部の側面図
【図5】椅子の斜視図
【図6】椅子の手置き部の断面図
【図7】ごみ袋の断面図
【図8】載置具の斜視図
【図9】載置具の側面図
【図10】フックの斜視図
【符号の説明】
1 腹膜透析ユニット 2 ボックス 3 開閉扉 11 デスク 12〜14 棚 20 椅子 21 手置き部 22 ケース 24 ヒータ 30 殺菌器 33 載置具 36 フック 40 ハンガー 41 供給袋 42 回収袋 43,44,45 チューブ 50 ジョイント部 60 ごみ袋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉扉3を備えたボックス2を主体と
    し、このボックス2の内部に、デスク11と、椅子20
    と、殺菌器30と、透析液の供給袋41の加温器と、こ
    の供給袋41を懸吊するハンガー40と、人体から排出
    された廃液の回収袋42などのごみ類を回収するごみ回
    収部60と、前記供給袋41と前記回収袋42と人体か
    らそれぞれ導出するチューブ43,44,45のジョイ
    ント部50を係止する係止具33,36とを設けたこと
    を特徴とする腹膜透析ユニット。
  2. 【請求項2】 前記加温器が、前記椅子20の手置き部
    21であって、この手置き部21が、ヒータ24が内蔵
    されたケース22から成ることを特徴とする請求項1記
    載の腹膜透析ユニット。
JP6306976A 1994-11-16 1994-11-16 腹膜透析ユニット Pending JPH08141075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306976A JPH08141075A (ja) 1994-11-16 1994-11-16 腹膜透析ユニット

Applications Claiming Priority (1)

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JP6306976A JPH08141075A (ja) 1994-11-16 1994-11-16 腹膜透析ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08141075A true JPH08141075A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17963533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6306976A Pending JPH08141075A (ja) 1994-11-16 1994-11-16 腹膜透析ユニット

Country Status (1)

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JP (1) JPH08141075A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105079902A (zh) * 2014-05-16 2015-11-25 彭罗民 标准腹透屋
JP2016512463A (ja) * 2013-03-14 2016-04-28 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッドBaxter International Incorp0Rated 再使用可能な作動ユニットを有する腹膜透析交換のためのシステム及び方法
US11191881B2 (en) 2017-12-13 2021-12-07 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. Articles for warming and monitoring patient during dialysis treatment
WO2022249724A1 (ja) * 2021-05-28 2022-12-01 日機装株式会社 血液浄化装置および血液浄化管理システム

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