JPH08140066A - ディジタル信号伝送装置 - Google Patents

ディジタル信号伝送装置

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JPH08140066A
JPH08140066A JP6272318A JP27231894A JPH08140066A JP H08140066 A JPH08140066 A JP H08140066A JP 6272318 A JP6272318 A JP 6272318A JP 27231894 A JP27231894 A JP 27231894A JP H08140066 A JPH08140066 A JP H08140066A
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JP
Japan
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signal
variable
digital signal
signals
transmission device
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JP6272318A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tanabe
一宏 田辺
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Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニーズに応じた高画質な特性を保存したま
ま、映像データを一定のデータ量に低減し伝送すること
を目的とする。 【構成】映像信号の周波数帯域、及び量子化精度を切替
る手段を設け、ニーズに応じて、映像信号の帯域及び量
子化精度を適応的に選択し、信号のデータ量を、特定の
伝送路において伝送可能な伝送量まで制限し、送出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョンカメラと
その制御装置(CCU:Camera Control
Unit)間等の映像装置間を、伝送路を介して、映
像信号、音声信号、制御信号などの信号を多重伝送する
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョンカメラとその制御装
置(以下、CCUと称す)との間の伝送は、一方向ある
いは双方向に映像信号、音声信号、制御信号等を周波数
分割多重し、アナログ信号でもって同軸ケーブルを介し
て伝送されていた。しかしながら、アナログ信号処理の
場合、ケーブルの特性や、上記信号を周波数分割して多
重する際のフィルタ特性等の影響を受け、テレビジョン
カメラ(以下、カメラとも称す)側あるいはCCU側で
得られた映像信号、音声信号等が劣化する。
【0003】また、近年、上述した問題を解決するため
に、ディジタル信号処理による伝送装置が開発されてい
るが、このディジタル伝送装置の例としては、本願出願
人が、出願した、「ディジタル映像信号多重伝送方法お
よびその装置」(特願平5−352868号)がある。
上記出願では、カメラ及びCCUの映像信号、音声信号
等をディジタル化し時分割多重して一本のケーブルで双
方向に伝送するとしている。以下、上記出願に述べられ
ている数値を用いて、伝送路の伝送ビットレートと、映
像信号の周波数帯域、及び量子化精度の関係を説明す
る。
【0004】ケーブルの伝送可能ビットレートを最大2
80Mbpsとし、また、カメラからCCUへ伝送する
対象としての映像信号は、その周波数帯域を輝度信号で
0MHz〜6.75MHz(標本化周波数は13.5M
Hz)、色信号で0MHz〜3.375MHz(標本化
周波数は6.75MHz)とし、上記映像信号をディジ
タル化した場合の量子化精度は8ビットとした、国際無
線通信諮問委員会(CCIR)勧告601に記述された
コンポーネントビデオ信号規格(以下、D1規格と称す
る)に準拠した映像信号を用いる。なお、この映像信号
をシリアル化した場合の伝送ビットレートは、以下の計
算により、216Mbpsとなる。
【0005】 輝度信号:13.5MHz×8ビット=108Mbps 色信号:6.75MHz×2色×8ビット=108Mb
ps 上記信号の合計:108Mbps+108Mbps=2
16Mbps 一方、上述のケーブルを用いて双方向に上記信号を伝送
させるため、ビットレート280Mbpsの伝送容量
が、カメラからCCUへ伝送する分と、CCUからカメ
ラへ伝送する分とで、2:1に容量配分される。すなわ
ち、カメラからCCUへ伝送する信号のビットレート
は、280Mbps×2÷3=約186.6Mbps以
下であり、CCUからカメラへ伝送する信号のビットレ
ートは、280Mbps÷3=約93.3Mbps以下
である。
【0006】なお、伝送する信号は、他に音声、制御信
号があるが、映像信号に比べて小さいので無視するもの
とする。さらに、上記信号の合計のビットレートである
216Mbpsを187Mbps以下にするために、実
質的には意味のない、すなわち必ずしも伝送されること
が目的とされない、水平/垂直帰線期間のデータが除去
される。これもD1規格に従って行なわれるものであ
る。
【0007】なお、水平帰線期間のデータを除去した場
合について考慮すると、上記輝度信号の周波数帯域に関
連した、1水平走査線当りの標本点の数である水平サン
プル数858に対し、その水平走査線の有効画素点の数
である、水平有効サンプル数は720である。すなわ
ち、138(=858−720)が除去する水平帰線期
間に相当するサンプル点の数である。よって、216M
bpsに相当するデータ数は、216Mbps×720
÷858=約181Mbps<187Mbpsとなり、
上記カメラからCCUへ伝送する信号のビットレートの
範囲を満足する。以上の方法により、D1規格に準拠し
た映像信号を伝送するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の伝送装置ではD
1規格に準拠した映像信号について説明したが、近年、
高画質化のニーズを背景に、解像度の高い画像を得るた
めに画素数が60万画素のCCD(Charge Co
upled Devices)を採用し、またS(信号)
/N(雑音)を向上させるために、A/D変換器も量子化
精度10ビットのものを使用した、D1規格に準拠した
映像信号以上の、より高品質な映像信号が得られるカメ
ラシステムが発表されている。しかし、このようなカメ
ラシステムで得られた高画質な映像データを、上述され
た双方向伝送装置を用いて伝送する場合、上記伝送装置
の伝送ビットレートの制限から、その映像データの画質
を結局D1規格に準拠した映像信号レベルまで画質を落
してからでないと伝送することができない。
【0009】また、映像信号を高画質化する場合、解像
度は、映像信号の周波数帯域(標本化周波数は周波数帯
域の2倍と考える)に依存し、S/N比は、量子化精度
に依存する。従って、高画質を得るために、広い周波数
帯域と高い量子化精度が、映像信号を画像処理する過程
では必要となる。しかしながら、伝送段階では必ずしも
それらは必要としない。すなわち、映像機器システムの
全ディジタル化が進んでいる現状では、伝送に係わる処
理や、記録機器及び受像機器等のインタフェース処理も
ディジタル処理で行なわれるものであり、従って、信号
の記録伝達過程で、アナログ処理に起こるような特性劣
化の要因はなくなる。よって、画像処理後、周波数帯域
と量子化精度を必要最小限まで落としても、その後の伝
送段階での、画質の品位低下は来さない。
【0010】そのため、本発明においては、カメラ−C
CU間等のディジタル伝送において、カメラで得られ
る、高画質な映像データを、その高画質な特性をできる
だけ保存したままCCUへ伝送するために、映像信号の
周波数帯域、及び量子化精度を切替る手段を設け、ニー
ズに応じて、映像信号の帯域及び量子化精度を適応的に
選択し、該選択された処理により、上記信号の単位時間
当りのデータ量を、特定の伝送路において伝送可能な単
位時間当りの伝送量まで制限して、その信号を送出する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、ディジタル信号の輝度信号と色信号と
からなるカラー映像信号について、上記輝度信号と上記
色信号とを、それぞれ別個に標本化レートの可変レート
変換を行なう手段と、上記可変レート変換された輝度信
号と上記可変レート変換された色信号とをそれぞれ別個
に可変の量子化精度調整する手段と、上記可変の量子化
精度調整された輝度信号と上記可変の量子化精度調整さ
れた色信号とを多重化する手段と、上記可変レート変換
手段および上記可変の量子化精度調整する手段を制御す
る制御手段とを有し、上記多重化された信号を送信する
ものである。
【0012】また、本発明は、アナログ信号の輝度信号
と色信号とからなるカラー映像信号について、上記輝度
信号と上記色信号とを、それぞれ別個に標本化レートの
可変レート変換を行なう手段の前段に、上記アナログ信
号の輝度信号と色信号とからなるカラー映像信号につい
て、上記輝度信号と上記色信号とを、それぞれ別個に可
変の帯域制限を行ない、ディジタル信号に変換する手段
を有したものである。
【0013】また、本発明は、上記の制御手段が、上記
伝送される信号である映像情報の解像度をより高くさせ
ると共に上記映像情報に対する量子化雑音の増大を許容
する場合は、上記可変の帯域制限を行ないディジタル信
号に変換する手段の帯域制限幅がより広くなるように、
また、上記可変レート変換手段の変換後の標本化レート
がより高くなるように、また、上記可変の量子化精度調
整する手段の調整後の量子化精度がより粗くなるように
制御し、また、上記映像情報に対する量子化雑音をより
低減させると共に上記映像情報の解像度の低下をいとわ
ない場合は、上記可変の帯域制限を行ないディジタル信
号に変換する手段の帯域制限幅がより狭くなるように、
また、上記可変レート変換手段の変換後の標本化レート
がより低くなるように、また、上記可変の量子化精度調
整する手段の調整後の量子化精度がより細かくなるよう
に制御するとしたものである。
【0014】また、本発明は、上記制御手段が、上記可
変な複数種類の制御の組合せの情報を、複数の組合せに
ついて記憶したテーブルを有し、該テーブルに記憶され
た上記組合せ情報に応じて切替え制御を行なうとしたも
のである。
【0015】また、本発明は、上記伝送路の一端のディ
ジタル信号伝送装置が、テレビジョンカメラに接続さ
れ、他端のディジタル信号伝送装置が、テレビジョンカ
メラ制御装置に接続されるとしたものである。
【0016】
【作用】信号の伝送量を制限する必要がある場合等にお
いて、周波数帯域幅、及び量子化精度を切替る手段を設
けたことにより、解像度を重視する場合は、帯域幅を広
く、量子化精度は粗く取り、量子化雑音の影響を押さえ
ることを重視する場合は、帯域幅を狭く、量子化精度は
細かく取ることで、画質についてのニーズに応じた、様
々な画質特性を保持したまま、映像データを所定のデー
タ量以内に低減することが可能となる。
【0017】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の概略構成の図を
示す。以下、図1に従ってこの構成および信号の流れを
説明する。
【0018】テレビジョンカメラ(以下、カメラと称
す)1で得られたカラー映像信号は、13のディジタル
伝送装置内のフォーマット変換回路2で輝度信号と色信
号とに変換される。ここで、輝度信号と色信号とに変換
される理由は、上記カラー映像信号の解像度をより支配
するのは輝度であり、色に対する人間の視感度は輝度に
対する視感度よりも悪いため、色信号の解像度が輝度信
号の解像度よりも小さいとしてもよく、そのため、色信
号の周波数帯域の制限がより許容されるためである。輝
度信号はフィルタ回路+レート変換回路3で、周波数帯
域の制限が行なわれると同時に、標本化レートが変換さ
れる。ここで、制限される帯域(高域成分のカットオフ
周波数、標本化レートは帯域の2倍と考える)は可変と
する。このことは、制御回路5によって、フィルタ定数
が切替えられることによって行なわれる。色信号は、フ
ィルタ回路+レート変換回路4でもって、上記と同様に
周波数帯域の制限が行なわれると同時に、標本化レート
が変換される。このことも、制御回路5によって帯域の
切替えが制御される。標本化レート変換された輝度信号
は、量子化精度切替回路6で量子化精度が切替えらる。
このことは、例えば、量子化精度10ビットの信号を8
ビットに切替える場合、単に10ビットの内下2桁のビ
ットを切り捨てるような処理でよい。この精度特性(何
ビットの量子化精度にするか)も可変であり、制御回路
5によって切替えられる。標本化レート変換された色信
号についても、量子化精度切替回路7で量子化精度が切
替えられる。また、この精度特性も、制御回路5によっ
て切替えられる。
【0019】以上の方法でもって伝送データ量を低減せ
られた輝度信号及び色信号が、多重処理回路8で多重さ
れた後、レート変換回路9で特定の伝送レートを持つ信
号に変換される。該変換後、伝送処理回路10で一連の
処理が施された後、伝送路11を介してCCU12へ送
出される。
【0020】なお、本発明に係わる装置をユーザが利用
する場合、伝送量と信号の周波数帯域と量子化精度の関
係を計算しながら、制御回路5にデータを設定するのは
不便であり、また、設定の組合せにも制限があるため、
対象となる伝送路の伝送量等に対し、伝送可能な輝度信
号と色信号の周波数帯域と量子化精度の組み合わせをテ
ーブル化し、ユーザはその組み合わせの中から用途に応
じて選択する構成とする。
【0021】また、テーブル選択はリアルタイムに実行
可能であり、すなわち、ユーザが選択したテーブル情報
に従って即座に制御回路5が制御動作するものである。
制御回路5は、周波数帯域と量子化精度を切替るだけで
なく、それらの組合せに応じた信号多重の構成を選択
し、特定の伝送レートを持つ信号に変換するよう制御し
てもよい。この時、多重して伝送した映像信号を受信側
のCCU12で多重分離する場合、どのような構成で多
重したかを知る必要があり、映像信号にテーブル情報を
多重しCCU12へ伝送し、その情報から多重構成を知
ることが可能となる。
【0022】以上、図1に従って構成および信号の流れ
を説明したが、以下、標本化周波数、量子化精度、伝送
ビットレートの定量的な組合せ実施例を表した表1を用
いて説明する。
【0023】
【表1】
【0024】前述した従来技術の例では、一本のケーブ
ルで双方向に伝送するシステムを取り上げた。この場合
カメラからCCUへの伝送ビットレートは、最大約18
7Mbps(=約280Mbps×2÷3)となる。こ
れは、D1規格準拠の映像信号対応レベルの伝送システ
ムを想定したものであるが、現状では、同様な伝送シス
テムで用いる同軸ケーブルでもって、最大360Mbp
s程度の伝送が可能である。ここでは、従来例と同様に
双方向伝送を考え、カメラからCCUへの伝送ビットレ
ートは最大240Mbps(=360Mbps×2÷
3)とする。
【0025】なお、カメラにおいて画素数が約60万画
素のCCDを採用し、量子化精度は10ビットで処理さ
れたカラー映像信号の伝送量は、以下の計算により約6
44Mbpsとなる。すなわち、約21.48(MH
z)×3(チャネル)×10(ビット)=約644.4
Mbps、ただし、約21.48MHz:約60万画素
のCCDの標本化周波数(厳密には21.477272
72MHzである。)、3チャネル:R,G,Bの3色
の色信号チャネルである。
【0026】ここで、約644Mbpsのデータを最大
伝送ビットレート240Mbpsの伝送路に送出するこ
とはできない。このような高画質な映像信号を本発明の
方法により、ニーズに応じた高画質な特性を保存したま
ま伝送させる。以下、(1)〜(5)にそれぞれの例を
示す。
【0027】(1)解像度を重視する場合の例1(表1
−項番1) 量子化精度は8ビットとする。解像度を支配する輝度信
号の周波数帯域はそのままで、色信号の周波数帯域のみ
制限し、色信号の周波数帯域を輝度信号のそれの1/3
にする。 輝度信号の標本化周波数=約21.48MHz 輝度信号の周波数帯域は標本化周波数の半分とする。以
下の例においても、全て同様とする。 色信号の標本化周波数=約7.16MHz(但し、色信
号は2チャネル(CH) ) 水平/垂直帰線期間(ブランキング期間)を除去する。 水平帰線期間除去比率=有効画素数/水平画素数=1140/1365 =約0.835 垂直帰線期間除去比率=(1垂直走査期間の水平走査線数−垂直帰線期間の水 平走査線数)/1垂直走査期間の水平走査線数 =(262.5−19)/262.5=約0.9276 帰線期間除去比率=約0.835×約0.9276=約0.7745 総伝送ビットレート=(約21.48MHz+約7.16MHz×2CH)× 8ビット×約0.7745=約221.8Mbps 図2に、上記(1)の例の標本化レート変換後の輝度信
号と色信号を多重する方法を示す。輝度信号Yは、8ビ
ット約21.48MHz周期のデータであり、色信号C
R/CBは8ビット約7.16MHz周期のデータであ
る。これを10ビット単位のデータとして多重する。1
0ビット単位に変換する理由は、最終的に伝送路11へ
出力する際、10ビット用パラレル/シリアル変換回路
を用いてシリアル化するからである。なお、変換が8ビ
ット単位であれば多重構成も変わってくる。10ビット
単位での多重の速度は、約21.48MHzの倍速の約
42.95MHzである。輝度信号Y0,Y1,Y2およ
び色信号CR0,CB0のデータビットを、Y0,CR0
1,Y2の順に8ビットパラレル構成で並べ、さらにC
B0を2ビットずつに分割して、8ビットパラレル構成に
分割した2ビットをそれぞれ結合させ、10ビット構成
のデータにして並べる。このような構成にすると、約1
4.32MHz周期の中に約42.95MHz周期のデ
ータが6サイクル入り、内2サイクルのデータが無効デ
ータとなる。この無効サイクルの分を除去すれば、実効
処理レートは、約42.95MHz×4÷6=約28.
63MHzで、伝送ビットレートは、約28.63MH
z×10ビット×約0.7745=約221.8Mbp
sとなる。
【0028】図3に、無効サイクル分のデータを除去
し、実効処理レートを約28.63MHzにレート変換
する方法を示す。これは、書き込み動作と読みだし動作
が非同期に行なえるタイプのメモリを用いれば簡単に実
現できる。すなわち、メモリへ書き込む際は、無効サイ
クル分のデータについては書き込み動作を行なわなけれ
ば、メモリ内のデータ量は4/6になる。これを読みだ
す際、書き込みサイクルの6/4のサイクルで連続して
行なえばデータのレートは約42.95MHz×4÷6
=約28.63MHzとなる。実際には水平/垂直帰線
期間も無効サイクルとしてこの期間のデータも捨てる
と、実効処理レートは約42.95MHz×4÷6×約
0.7745=約22.18MHzとなる。ただし、伝
送レートとしては 24MHz以下 であればよいので
特定の伝送レートとして固定的に24MHzで処理す
る。つまり22.18÷24=92%のデータのみ有効
となる。
【0029】(2)解像度を重視する場合の例2(表1
−項番2) 量子化精度は8ビットに落す。輝度信号の周波数帯域に
対し、色信号の周波数帯域を半分にする。 輝度信号の標本化周波数=約19.16MHz 色信号の標本化周波数=約9.58MHz 約19.16MHzの根拠を以下に示す。標本化周波数
が21.48MHzの場合、水平画素数は1365画素 水平走査(ライン)周波数をFL(Hz)とすると、2
1.48MHz=FL×1365画素となる。システム
構成上、CCDの標本化クロック(21.48MHz)
を基準に、PLL(Phase Locked Loo
p)を用いて、全ての標本化クロックを作成する。標本
化クロックの周波数をFC(MHz)とすると、FC=
21.48MHz×N÷M=FL×1365×N÷Mと
なる。ここでN,Mは正の整数。各クロックどうしの同
期を取るためには、1365÷Mが整数であるほうが良
い。1365=13×5×3×7より、Mとしては、
3、5、7、13、15、21、35、39、65など
が選べる。この条件を含めて、総伝送ビットレートが最
大伝送ビットレート240Mbps以下で、輝度信号の
標本化周波数として最も高い周波数は、21.48MH
z×58÷65=約19.16MHzとなる。この場
合、総伝送ビットレートは、 総伝送ビットレート=(19.16MHz+9.58MHz×2CH)×8ビッ ト×0.7745=237.4Mbps となる。
【0030】(3)解像度を重視する場合の例3(表1
−項番3) 量子化精度は輝度信号9ビット、色信号8ビットとす
る。輝度信号の周波数帯域はそのままで、色信号の周波
数帯域のみD1規格レベルに制限する。 輝度信号の標本化周波数=21.48MHz 色信号の標本化周波数=6.75MHz 総伝送ビットレート=(21.48MHz×9ビット+6.75MHz×2C H×8ビット)×0.7745=233.4Mbps (4)S/N(量子化雑音)を重視する場合の例1(表
1−項番4) 量子化精度は10ビットとする。輝度信号の周波数帯域
をNTSCでのサブキャリアの4倍に制限する。色信号
の周波数帯域を輝度信号の半分にする。 輝度信号の標本化周波数=14.32MHz 色信号の標本化周波数=7.16MHz 総伝送ビットレート=(14.32MHz+7.16MHz×2CH)×10 ビット×0.7745=221.8Mbps (5)S/N(量子化雑音)を重視する場合の例2(表
1−項番5) 量子化精度は10ビットとする。輝度信号及び色信号の
周波数帯域をD1規格レベルに制限する。 輝度信号の標本化周波数=13.5MHz 色信号の標本化周波数=6.75MHz 総伝送ビットレート=(13.5MHz+6.75MHz×2CH)×10 ビット×0.7745=209.1Mbps 以上説明したように、ユーザは(1)〜(5)の構成の
中から用途に応じて用いるべき構成を選択することが可
能である。
【0031】以上の方法により、ニーズに応じた高画質
な特性を保存したまま映像信号を伝送することができ
る。
【0032】なお、以上の説明は伝送路として同軸ケー
ブルを取り上げたが、有線伝送としては他に光ファイバ
を用いた場合のディジタル伝送等にも適用でき、またF
PU(Field Pickup Unit)などを用
いた場合の無線伝送にも適用できる事は言うまでもな
い。
【0033】また、操作者(ユーザ)が、外部からテー
ブルを選択して制御を切替える手段を有してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の方法により、ニーズに応じた高画
質な特性を保存したまま映像信号を伝送することができ
る。また、解像度重視とS/N重視の様々な組合せをテ
ーブル化しその選択情報に合わせてデータ構成が切替わ
るため、リアルタイムに、かつ用途に応じて映像信号の
画質特性を切替ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図
【図2】本発明の輝度信号と色信号を多重する構成例を
説明する図
【図3】本発明の無効データを除去し伝送レートを低減
させる構成例を説明する図
【符号の説明】
1 カメラ、 2 フォーマット変換回路、 3、4 フィルタ回路+レート変換回路、 5 制御回路、 6、7 量子化精度切替回路、 8 多重処理回路、 9 レート変換回路、 10 伝送処理回路、 11 伝送路、 12 CCU、 13 ディジタル伝送装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/268

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路の両端にあって、該伝送路を介し
    て映像信号、音声信号、制御信号等の信号を多重して伝
    送するディジタル信号伝送装置において、ディジタル信
    号の輝度信号と色信号とからなるカラー映像信号につい
    て、上記輝度信号と上記色信号とを、それぞれ別個に標
    本化レートの可変レート変換を行なう手段と、上記可変
    レート変換された輝度信号と上記可変レート変換された
    色信号とをそれぞれ別個に可変の量子化精度調整する手
    段と、上記可変の量子化精度調整された輝度信号と上記
    可変の量子化精度調整された色信号とを多重化する手段
    と、上記可変レート変換手段および上記可変の量子化精
    度調整する手段を制御する制御手段とを有し、上記多重
    化された信号を送信することを特徴とするディジタル信
    号伝送装置。
  2. 【請求項2】 伝送路の両端にあって、該伝送路を介し
    て双方向に映像信号、音声信号、制御信号等の信号を量
    子化し、それら量子化された信号を多重して伝送するデ
    ィジタル信号伝送装置において、アナログ信号の輝度信
    号と色信号とからなるカラー映像信号について、上記輝
    度信号と上記色信号とを、それぞれ別個に可変の帯域制
    限を行ない、ディジタル信号に変換する手段と、上記デ
    ィジタル信号に変換された輝度信号と上記ディジタル信
    号に変換された色信号とを、それぞれ別個に標本化レー
    トの可変レート変換を行なう手段と、上記可変レート変
    換された輝度信号と上記可変レート変換された色信号と
    をそれぞれ別個に可変の量子化精度調整する手段と、上
    記可変の量子化精度調整された輝度信号と上記可変の量
    子化精度調整された色信号とを多重化する手段と、上記
    可変の帯域制限を行ないディジタル信号に変換する手段
    および上記可変レート変換手段および上記可変の量子化
    精度調整する手段を制御する制御手段とを有し、上記多
    重化された信号を送信することを特徴とするディジタル
    信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のディジタル信号
    伝送装置において、上記制御手段は、上記伝送される信
    号である映像情報の解像度をより高くさせると共に上記
    映像情報に対する量子化雑音の増大をいとわない場合
    は、上記可変の帯域制限を行ないディジタル信号に変換
    する手段の帯域制限幅がより広くなるように、また、上
    記可変レート変換手段の変換後の標本化レートがより高
    くなるように、また、上記可変の量子化精度調整する手
    段の調整後の量子化精度がより粗くなるように制御し、
    また、上記映像情報に対する量子化雑音をより低減させ
    ると共に上記映像情報の解像度の低下をいとわない場合
    は、上記可変の帯域制限を行ないディジタル信号に変換
    する手段の帯域制限幅がより狭くなるように、また、上
    記可変レート変換手段の変換後の標本化レートがより低
    くなるように、また、上記可変の量子化精度調整する手
    段の調整後の量子化精度がより細かくなるように制御す
    ることを特徴とするディジタル信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のディジタル信号伝送装置
    において、上記制御手段は、上記可変な複数種類の制御
    の組合せの情報を、複数の組合せについて記憶したテー
    ブルを有し、該テーブルに記憶された上記組合せ情報に
    応じて切替え制御を行なうことを特徴とするディジタル
    信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のディ
    ジタル信号伝送装置において、上記伝送路の一端のディ
    ジタル信号伝送装置は、テレビジョンカメラに接続さ
    れ、他端のディジタル信号伝送装置は、テレビジョンカ
    メラ制御装置に接続されることを特徴とするディジタル
    信号伝送装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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