JPH08138B2 - ロ−イングエルゴメ−タ - Google Patents

ロ−イングエルゴメ−タ

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JPH08138B2
JPH08138B2 JP63193434A JP19343488A JPH08138B2 JP H08138 B2 JPH08138 B2 JP H08138B2 JP 63193434 A JP63193434 A JP 63193434A JP 19343488 A JP19343488 A JP 19343488A JP H08138 B2 JPH08138 B2 JP H08138B2
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rowing
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eddy current
operator
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新六 中尾
正男 伊藤
亮 伊藤
和彦 新井
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Combi Corp
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Combi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、操作者がローイング運動を行う際に仕事量
等その運動に関する情報を算出表示するローイングエル
ゴメータに関し、特に、操作者のローイング運動時の消
費カロリーを正確かつ簡易に算出できるようにしたもの
である。
〔従来技術〕
従来のローイングエルゴメータでは、油圧または空圧
のダンパで負荷を実現することが多く、正確に運動量を
算出できなかった。このため消費カロリーを表示する場
合にはローイング動作の回数に所定の値を乗じて得た大
まかな近似値を用いていた。しかしながら消費カロリー
はローイング動作のピッチや負荷等から影響を受けるの
で、その近似値が実際の値からかなりずれることもあっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は以上の事情を考慮してなされたものであり、
正確かつ簡易に利用者の消費カロリーを算出できるロー
イングエルゴメータを提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明者等は以上の目的を達成するために鋭意研究を
重ねた結果、操作者の消費カロリーがローイングエルゴ
メータ本体への印加仕事量に変換される際の効率と、ロ
ーイングエルゴメータの負荷レベルとの間に精度の高い
相関があるという知見に達した。本発明ではこのような
知見に基づいてまず印加仕事量を高精度に算出できるよ
うに渦電流負荷装置を用い、かつ負荷レベルに応じて自
動的に効率を決め、この効率と上述の印加仕事量に基づ
いて消費カロリーを算出するようにしている。
〔原理〕
本発明者等は本願発明の装置を用いてローイング運動
のピッチおよびローイングエルゴメータの負荷を変化さ
せながら運動者がローイング運動を行うために消費した
エネルギー量を反映する酸素摂取量および運動者がロー
イングエルゴメータの負荷に対して発揮した仕事量の測
定実験を行い実験結果を回帰分析した。
被験者は第2図に示す健常男子8名とした。
そしてローイング運動は17、20、および25回/分のピ
ッチで各々18分間行う。この際負荷をレベル1から6ま
での6段階に区分して3分毎に漸増した。
負荷レベルと酸素摂取量の関係は第3図に示す通りで
ある。この第3図では縦方向に1分間あたりの酸素摂取
量()を表し、横方向に渦電流負荷装置の負荷のレベ
ルを1〜6段階に切り替えた状態を表示し、17回/分
(○印で表示)、20回/分(△印で表示)、および25回
/分(□印で表示)のピッチ毎のローイング運動におけ
る酸素摂取量を表示している。
ところで、この実験を回帰分析した結果、酸素摂取量
VO2(ml/分)に対するピッチP(回/分)およびレベル
L(段階)の関係をあらわす回帰式は、 VO2=80×P+61×L−270 となった。
尚、上記式における VO2:酸素摂取量である。
80、61、270:回帰分析した結果求まった定数である。
P:ローイング運動(17回/分○印で表示、20回/分△印
で表示、および25回/分□印で表示)のピッチ数であ
る。
L:レベルを1〜6段階に切り替えた時の渦電流負荷装置
の負荷である。
さらに、仕事量と酸素摂取量との関係は第4図に示す
とおりであり、この4図では縦方向に1分間あたりの酸
素摂取量()を表し、横方向に渦電流負荷装置の負荷
レベルを1〜6段階に切り替えたときの仕事量を表示
し、17回/分(○印で表示)、20回/分(△印で表
示)、および25回/分(□印で表示)のピッチ毎のロー
イング運動における酸素摂取量を表示しており、この図
から同一レベル毎の仕事量と酸素摂取量の回帰式を求め
ると、ほぼ原点を通る直線となり、その回帰係数(直線
の傾き)が運動で消費されたエネルギー(酸素摂取量)
に対してローイングエルゴメータの負荷に作用した仕事
量の割合(効率)であり、この回帰係数から求めたレベ
ル1〜6に対してそれぞれ3.6%、6.6%、7.9%、11.3
%、16.2%および18.7%であった。
また、各レベル毎に対応する効率に基づいて以下の式
から消費カロリーを求めることができる。
E:消費カロリー(kcal)、A:効率、B:変換定数(1wあた
りのカロリー当量、例えば1w=0,239cal)、W:仕事量
(w)を示す。
以上のように、ピッチおよび負荷レベルの回帰式に基
づいて酸素摂取量を求めることができ、各レベルに対応
する効率に基づいて仕事量から消費カロリーを求めるこ
とができる。
又、酸素摂取量に対するピッチおよび仕事量の回帰式
に基づいて仕事量から酸素摂取量ないし消費カロリーを
求めることもできる。
〔実施例〕
(実施例) 以下第1図および第5図以降の図面に基づいて本発明
のローイングエルゴメータの一実施例について説明す
る。
第5図乃至第7図はローイングエルゴメータ1の全体
構成を示したものであり、2は鋼材2aを用いて一側を斜
め、他側を略垂直状(直角三角形)に成形した駆動系ユ
ニット、3は前記駆動系ユニット2の後方に延出して設
けたスライドレールである。4は前記スライドレール3
の前記駆動系ユニット3側に取り付けた足掛部であり、
5は前記スライドレール3に沿って前後にスライド可能
に配置した操作者着座用シート(以下シートと略称す
る)である。6はロープ7を巻回するための巻回用ドラ
ムであり、該ドラム6は前記シート5に着座した操作者
Mの略前方に位置し、ロープ7の牽引操作が容易に行い
うるように成っている。7aは前記ロープ7の端部に取り
付けた左右把持可能な棒状のグリップである。8は前記
ドラム6軸と同軸に併設されたドラム6の旧位置復帰用
(繰り出された前記ロープ7をドラム6に巻きつけるた
め)のリターンスプリングであり、該リターンスプリン
グ8の構成は同図に示すように筒状スプリングが採用さ
れている。9は前記ドラム6の一側下方に配置された駆
動スプロケットであり、該駆動スプロケット9と前記ド
ラム6の側部ギヤー6a間には前記ドラム6の回転を伝達
するための第1チェーン10が巻回されている。11は前記
駆動スプロケット9の回転を他方の小スプロケット12に
伝達するための回転軸であり、該回転軸11を介して前記
小スプロケット12に伝達された所定の回転力は当該小ス
プロケット12に巻回した第2のチェーン13を介して下方
に配置した小スプロケット14に伝達されるように構成さ
れている。15は前記小スプロケット14の回転を他方のタ
イミングプーリ16に伝達する回転軸であり、該回転軸15
を介して前記タイミングプーリ16に伝達された所定の回
転力は当該タイミングプーリ16に巻回したタイミングベ
ルト17を介し、最終段の渦電流負荷装置18「本実施例で
は本出願人の提案した渦電流ブレーキ(特公平1−2531
0号)を採用」に伝達されるように成っている。
19は前記ドラム6の側部に装備された前記ドラム6の
回転数検出センサーであり、20は前記渦電流負荷装置18
の回転数を検出する回転数検出センサーであって、該回
転数検出センサー20は同図に示した如く、前記渦電流負
荷装置18の側部に取り付けられている。22は操作パネル
21の裏面内に組み込まれた演算処理装置(マイクロコン
ピューター)であり、該演算処理装置22で前記回転数検
出センサー19及び20からの検出信号を演算処理し、以て
前記ロープ7のストローク長、ロープ7の牽引ピッチ、
距離、牽引ピークワット、牽引設定ワット、牽引平均ワ
ット及び牽引消費カロリー等の諸データを抽出するよう
に成っている。23は前記演算処理装置22で演算処理した
前記の諸データ即ち、前記ロープ7のストローク回、ロ
ープ7の牽引ピッチ、距離、牽引ピークワット、牽引設
定ワット、牽引平均ワット及び牽引消費カロリー等を前
記操作パネル21上に表示する表示手段〔本実施例では第
7図乃至第9図(拡大図)に示す構造の視覚認識表示器
を採用〕であり、操作者Mは前記表示手段23に表示され
る前記諸データを確認しながら所定のローイング運動を
実施するものである。24は前記諸データをプリントする
プリンターである。
第8図は前記操作パネル12の裏面ケース内に装備され
る前記演算処理装置22を中心とする周辺装置をしめした
ブロック図であり、また第1図は第8図の演算処理装置
22における仕事量算出および消費カロリー算出の処理を
機能ブロックとして表すものである。また、第9図は前
記表示手段23の拡大図であり、同図中Aは選択ボタンで
あり、該選択ボタンAを操作することにより、表示器
A′で表示されるデータ、即ちストローク(回数)、距
離、ピッチ等のデータの切り換えが成される。Bはワッ
ト値表示器であり、該ワット値表示器Bにより、例えば
下方のLED(ピークワット或いは設定ワット)の何れか
点灯している側のワット値データが表示されるように成
っている。Cは選択ボタンであり、該選択ボタンCを切
り換え操作することにより、LEDのうちの何れか一方が
点灯し、そのデータ、即ち平均ワット(W)、消費カロ
リー(cal)の一方のデータが上方の表示器C′により
表示されるように成っている。DはLEDを採用したロー
イングタイムを表示するための表示器であり、本実施例
ではたとえば6分間の表示がなされるように成ってい
る。EはLEDを採用したワット表示器であり、左側に0
〜900目盛りを付し右側に%目盛りを付した。Fはロー
イング状態すなわち負荷レベルを選択するための負荷レ
ベル選択ボタンであり、該負荷レベル選択ボタンFの選
択によりローイングの程度がレベル1〜6(左側に設け
たLEDで表示される)の6種類に切り換えられるように
成っている。(上記の1〜6のレベルは6に近づくほど
負荷は大きくなるように設定されている)。Gはローイ
ングパワーモード選択ボタン、Hはアイソパワーモード
選択ボタン、Iはスタート・ストップボタン、Jはプリ
ント開始ボタン、Kはリセットボタンである。
次に、上記の実施例に基づいて本発明に係るローイン
グエルゴメータの使用要領と作用を詳細に説明する。
(1)先ず、ローイング運動を開始する前、即ちシート
5に着座する前に操作者Mは自己の体力、運動経験等を
考慮して前述した操作パネル上の所定の選択ボタンを選
択してセットする。
(2)しかる後、第5図及び第6図に示した如く、シー
ト5に着座し、前方にある足掛部4に両足を乗せ、体を
前屈(前かがみの状態)にして両手を前方に向かって略
水平に伸ばし、前方の操作パネルの略中央の位置にある
グリップ7aをオールを引く要領で確りと掴み、腕を屈折
させつつ同時に体を後方に伸ばす要領で力一杯に引っ張
り、前記グリップ7aに連結したロープ7をドラム6より
所定長引き出す。
(3)前記ロープ7の牽引でロープ7を巻回したドラム
6は所定の回転をし、該ドラム6の回転動は伝達手段、
即ち駆動スプロケット9、第1チェーン10、回転軸11、
小スプロケット12、第2チェーン13、小スプロケット1
4、回転軸15、タイミングプーリ16及びタイミングベル
ト17を介して最終段の渦電流負荷装置18に伝達される。
(4)以上によって第1回のローイング運動は終了す
る。
(5)しかる後、前記グリップ7aの前方への戻が成され
るのであるが、この状態に於ける前記ロープ7はドラム
6が併設したリターンスプリング8により所定の回転に
て巻き戻されるため弛むことなく元の状態にスムースに
巻き込まれる。
(6)そして、以下上記のローイング運動を繰り返し充
実したローイング運動を実施する。
ところで、前記ローイング運動中に於けるロープ7、
ドラム6及び渦電流負荷装置18の夫々の動きは回転数検
出センサー19、回転数検出センサー20によって正確に検
出され、これら両検出センサー19、20で検出された所定
の検出信号は後段の演算処理装置22に入力せしめられ操
作パネル21に配置した所定の表示手段23に入力せしめら
れる。
この表示手段23で表示される仕事量(実際には平均ワ
ットとして表示する)は簡易かつ正確に算出することが
できる。すなわち第1図の仕事量算出部24において渦電
流負荷装置18の負荷とロープ7の変位とに基づいて算出
するのである。また表示手段23で表示される消費カロリ
ーは仕事量に基づいて同様に簡易かつ正確に算出でき
る。すなわち第1図に示すように負荷レベル選択ボタン
Fの操作に応じてレベル1〜6に対応するレベル信号が
効率決定部25に供給され、この信号に応じてレベルに対
応した効率データが生成される。例えばレベル1であれ
ば3.6%、レベル2であれば6.6%のごとくである。消費
カロリー算出部26はこの効率データとともに上述の仕事
量データを受け取って消費カロリーを算出するのであ
る。この場合効率は負荷レベル毎に上述した第4図の回
帰分析により設定されるので極めて実際に近いものとな
る。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した如く、本発明によれば渦電流負荷
装置を用いて仕事量を正確に検出できるようにするとと
もに回帰式分析で予め求めた負荷レベル毎の効率に基づ
いて仕事量から消費カロリーを算出しているので処理が
簡単でしかも高精度の算出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るローイングエルゴメータの一実施
例の要部構成を示すブロック図、第2図、第3図および
第4図は本発明の原理を説明する回帰分析説明図、第5
図は上記実施例の全体構成を示す斜視図、第6図は同側
面図、第7図は同正面図、第8図は上記実施例に装備し
た演算処理装置を中心とする制御部を示すブロック図、
第9図は表示手段の拡大正面図である。 18……渦電流負荷装置、25……効率決定部、26……消費
カロリー算出部、F……負荷レベル選択ボタン。
フロントページの続き (72)発明者 新井 和彦 東京都千代田区内神田3丁目16番9号 コ ンビ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−234880(JP,A) 特開 昭63−3880(JP,A) 実開 昭59−135772(JP,U) 実開 昭60−166366(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作者のローイング動作に対して任意の負
    荷を与える渦電流負荷装置を具備し、上記操作者のロー
    イング動作の変位量及び上記渦電流負荷装置の負荷量に
    基づいて上記操作者がローイングエルゴメータ本体に加
    える仕事量を算出するローイングエルゴメータに於い
    て、上記の渦電流負荷装置の負荷のレベルを1〜6段階
    に切り替える切り替え手段と、上記操作者の消費カロリ
    ーが上記のローイングエルゴメータ本体に加わる仕事量
    から変換される効率を、仕事量及び操作者の酸素摂取量
    の回帰分析の回帰式 VO2=80×P+61×L−270 上記式における VO2:酸素摂取量である。 80、61、270:回帰分析した結果求まった定数である。 P:ローイング運動(17回/分○印で表示、20回/分△印
    で表示、および25回/分□印で表示)のピッチ数であ
    る。 L:レベルを1〜6段階に切り替えた時の渦電流負荷装置
    の負荷である。 に基づいて決定する効率決定手段と、上記ローイングエ
    ルゴメータ本体に加わる仕事量及び上記効率決定手段に
    よって決定された効率に基づいて上記操作者の消費カロ
    リーを E:消費カロリー(kcal)、A:効率、B:変換定数(1wあた
    りのカロリー当量)、W:仕事量(w)、 により算出するように構成したことを特徴とするローイ
    ングエルゴメータ。
JP63193434A 1988-08-04 1988-08-04 ロ−イングエルゴメ−タ Expired - Lifetime JPH08138B2 (ja)

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JPH0245073A JPH0245073A (ja) 1990-02-15
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