JPH08137906A - コード化方法、コード体系とそれに基づく検索方法および検索装置 - Google Patents

コード化方法、コード体系とそれに基づく検索方法および検索装置

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JPH08137906A
JPH08137906A JP6279579A JP27957994A JPH08137906A JP H08137906 A JPH08137906 A JP H08137906A JP 6279579 A JP6279579 A JP 6279579A JP 27957994 A JP27957994 A JP 27957994A JP H08137906 A JPH08137906 A JP H08137906A
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Japan
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character
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Withdrawn
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JP6279579A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yamamoto
圭一 山本
Atsushi Kitahara
篤 北原
Yutaka Tashiro
裕 田代
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Sega Corp
Original Assignee
Sega Enterprises Ltd
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Publication date
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 独自のコード体系を設定することにより、一
定の関連性を有する複数のキャラクタの存在によって生
じるキャラクタ認識のばらつきを解消するコード化方
法、コード体系とそれに基づく検索方法および検索装置
を提供する。 【構成】 コード表26aにおいて、8ビットのキャラ
クタコード(以下、コード)は、その上位4ビット分が
表の横方向に、下位4ビット分が表の縦方向に振り分け
られた2桁の16進法で表現される。前記コードを設定
されるキャラクタは、発音が類似または一致するもの毎
にキャラクタグループにまとめられる。同一グループ内
のキャラクタには、一部分的において共通したコードが
付与され、前記コードのうち、上位6ビットはキャラク
タグループを、下位2ビットは同一キャラクタグループ
内の各キャラクタを表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種キャラクタ用のコ
ード体系を独自に設定することにより、検索作業の能率
を向上させるコード化方法、コード体系とそれを用いる
検索方法および検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電算機において各種文字(以
下、キャラクタ)や文字列が扱われる場合には、これら
のキャラクタや文字列を電算機で認識できる形式で表現
するため、個々のキャラクタに対してそれぞれ固有のコ
ードが設定されている。このようなコードはキャラクタ
コードと呼ばれ、一般には、1つのキャラクタを所定の
ビット数のバイナリデータで表現する。
【0003】各キャラクタと、当該キャラクタに設定さ
れる前記キャラクタコードとの対応関係を表すコード体
系は、電算機の記憶領域に格納される。このコード体系
を表形式で視覚化したものが、図10に示すキャラクタ
コード表(以下、コード表)である。
【0004】図10のコード表では、各キャラクタに対
応する8ビット分のキャラクタコードを、当該キャラク
タが記述されている前記コード表内の位置によって、水
平、垂直方向の二元的な座標値として表わしている。す
なわち、前記コード表内で、各キャラクタに設定される
8ビット分のキャラクタコードについて、上位4ビット
のデータ内容が水平座標として、下位4ビットのデータ
内容が垂直座標として、それぞれ設定される。そして、
これら2つの座標値が、それぞれ0から9までの10個
の数字とAからFまでの6つのアルファベットを用いる
16進法で表わされている。例えば、前記コード表内に
おいて、キャラクタ「ア」に対応するキャラクタコード
は、前記キャラクタ「ア」のコード表内の水平座標が
B、垂直座標が1であるから、2桁の16進数:B1
(H)と表現される。
【0005】上記のような構成を有するキャラクタコー
ドは、前記コード表において、当該キャラクタの種別に
分類され、配列されている。図10のコード表内のB1
(H)からDD(H)までには、日本語のかな文字に対
応するキャラクタコードが50音順に設定されている。
このようなコード体系は、特に、データベース内に膨大
な量の文字情報を格納する情報検索の分野において参照
され、検索作業を効率的に行う目的で、前記の文字情報
を所定の配列でソートするために用いられる。
【0006】しかし、前記の文字情報を、従来のコード
体系に従った50音順にソートすると、かな文字表記と
発音(読み)のずれに関して、十分に配慮できないとい
う問題が生じる。例えば、かな文字を用いて「オオサ
カ」、「オウサカ」、「オーサカ」の3種類の異なる文
字列によって表記し、音読すると、各文字列の2文字目
についての表記は、それぞれ異なるが(「オ」「ウ」
「ー」)、これらの文字列には、発音(読み)上の大差
がない。すなわち、これら3種類の文字列はいずれも
「大阪」を表記する場合の、許容可能な「ばらつき」の
域内であると判断される。
【0007】近年、特に電算機によるデータベースを使
った情報検索の技術の進歩は目覚ましく、特定の文字列
の発音に基づいて、当該文字列の表記の「ばらつき」を
吸収するために、曖昧検索の機能が用いられている。こ
の曖昧検索によれば、コード体系上は完全に異なる複数
の文字の間で、例えば発音の類似等、一定の関連性が存
在している場合、前記異なる複数の文字のうちいずれか
が検索条件として直接指定される際に、前記一定の関連
性を共有する他の全ての文字を前記検索条件として自動
的に設定して、検索することができる。例えば、前述の
「大阪」の場合、文字列「オ−サカ」を本来の検索条件
として設定しておいてから、曖昧検索を行うと、前記本
来の検索条件である文字列内の長音記号「ー」の部分と
類似した発音を有する「オ」「ウ」「ウ 」を参照し、こ
れらを検索条件として追加した自動検索が実行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の曖昧検索では、前記一定の関連性に関してグ
ループ化される複数の文字を参照するために、補助的な
電子辞書等が必要であり、これを検索の都度参照する必
要があったため、検索作業の効率が良くなかった。
【0009】また、前記辞書により特定の文字あるは文
字列に関する前記表記用の候補をまとめても、これらの
表記用の候補は、従来のコード表においては、必ずしも
近接した位置に体系づけられていなかった。このため、
従来のコード表に従ってソートされた文字情報を格納す
るデータベースにおいて、前記表記用の候補を検索条件
とする場合、格納された膨大な量の文字情報の中から、
条件に見合う文字情報群にヒットするまでに時間がかか
っていた。
【0010】本発明は、上記のような従来技術における
問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的
は、各種キャラクタに対し、独自のコード体系を設定す
ることにより、るコード化方法を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、発音(読み)が類
似または一致した複数の異なるキャラクタをまとめて体
系化できるコード化方法を提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、形状の類似した複
数の異なるキャラクタをまとめて体系化できるコード化
方法を提供することにある。
【0013】本発明の第4の目的は、前記第1から第3
までの目的におけるコード化方法の内容を、簡潔な構成
で表現するコード体系を提供する。
【0014】本発明の第5の目的は、特別な辞書の代わ
りに、曖昧検索を実行する条件として一定の関連性を持
つキャラクタをまとめて体系化するコード表によって、
曖昧検索を効率的に実行する検索方法を提供することに
ある。
【0015】本発明の第6の目的は、前記第5の目的を
実現する具体的手段を備えた検索装置を提供することに
ある。
【0016】本発明の第7の目的は、通常の検索作業と
曖昧検索作業を容易に切り替える具体的な手段を備えた
検索装置を提供することにある。複数の異なるキャラク
タをグループ化する一方で、グループ化された前記複数
の異なるキャラクタの各々を容易に判別する具体的手段
を備えた検索装置を提供することにある。
【0017】本発明の第8の目的は、言語を構成するキ
ャラクタセットに関して、前記キャラクタセットの配列
順を保ちつつ、曖昧検索用に複数の異なるキャラクタを
グループ化する検索装置を提供することにある。
【0018】本発明の第9の目的は、曖昧検索を高速に
処理する具体的な手段を備えた検索装置を提供すること
にある。
【0019】本発明の第10の目的は、前記第6から第
9までの目的において、日本語を構成する仮名文字のセ
ットを使用する具体的な手段を備えた検索装置を提供す
ることにある。
【0020】本発明の第11の目的は、仮名文字の配列
内で、曖昧検索用に複数の異なる仮名文字をグループ化
する検索装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するための手段として、まず、請求項1記載の発明で
は、各種キャラクタに、所定のビット数のバイナリデー
タより成る固有のキャラクタコードを付与し、このキャ
ラクタコードによって、前記キャラクタを電算機による
識別が可能な形式で表現するコード化方法において、一
定の関連性を有する少なくとも1つの各種のキャラクタ
をグループ化し、グループ化された前記少なくとも1つ
の各種キャラクタに対しては、キャラクタコードの一部
を共通させて、それぞれ付与することを特徴とする。
【0022】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
コード化方法において、前記一定の関連性が、キャラク
タの発音すなわち読みに関する属性であることを特徴と
する。
【0023】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のコード化方法において、前記一定の関連
性が、キャラクタの形状に関する属性であることを特徴
とする。
【0024】請求項4記載の発明では、各種キャラクタ
と、当該キャラクタに固有に付与された所定のビット数
のバイナリデータより成るキャラクタコードとの対応を
表すコード体系において、一定の関連性に基づいた少な
くとも1つのキャラクタグループが配列され、前記キャ
ラクタグループは、前記一定の関連性を保有する少なく
とも1つのキャラクタによって構成され、前記少なくと
も1つのキャラクタの各々に付与されるキャラクタコー
ドには、前記キャラクタグループを特定する情報と、前
記キャラクタグループ内の個々のキャラクタを特定する
情報とが含まれ、同一のキャラクタグループ内に複数の
キャラクタが含まれる場合には、これら複数のキャラク
タに、一部分が共通した複数のキャラクタコードがそれ
ぞれ付与されることを特徴とする。
【0025】請求項5記載の発明では、検索方法におい
て、一定の関連性に基づく少なくとも1つのキャラクタ
グループが配列され、前記キャラクタグループは、前記
一定の関連性を保有する少なくとも1つのキャラクタに
よって構成され、前記少なくとも1つのキャラクタの各
々に付与されるキャラクタコードには、前記キャラクタ
グループを特定する情報と、前記キャラクタグループ内
の個々のキャラクタを特定する情報とが含まれ、同一の
キャラクタグループ内に複数のキャラクタが含まれる場
合には、これら複数のキャラクタに、一部分が共通した
複数のキャラクタコードがそれぞれ付与されるコード体
系に基づいて、前記検索条件として、任意のキャラクタ
グループに属する任意のキャラクタを指定し、前記任意
のキャラクタに付与されたキャラクタコードから、当該
キャラクタが属する前記キャラクタグループを特定し
て、特定された前記キャラクタグループに属する他の全
てのキャラクタを検索条件として含む曖昧検索を行うこ
とを特徴とする。
【0026】請求項6記載の発明では、検索装置におい
て、一定の関連性に基づく、少なくとも1つのキャラク
タグループが配列され、前記キャラクタグループは、前
記一定の関連性を保有する少なくとも1つのキャラクタ
によって構成され、前記キャラクタに固有に付与される
キャラクタコードには、前記キャラクタグループを特定
する第1の情報と、前記キャラクタグループ内の個々の
キャラクタを特定する第2の情報とが含まれ、同一のキ
ャラクタグループ内に複数のキャラクタが含まれる場合
には、これら複数のキャラクタに、一部分が共通した複
数のキャラクタコードがそれぞれ付与されるコード体系
を格納するコード体系格納手段と、情報検索の指標とな
る検索条件として、所定のキャラクタを指定する指定手
段と、検索の参照先となる情報を格納する格納手段と、
曖昧検索の実行を指定する曖昧検索指定手段と、前記曖
昧検索の指定がある場合には、前記指定手段により指定
された前記所定のキャラクタに付与されたキャラクタコ
ードを参照して、前記第1の情報から、キャラクタグル
ープを特定して、当該グループ内部の全てのキャラクタ
を検索条件とし、通常検索の場合には、前記第1の情報
および第2の情報から、前記所定のキャラクタのみを検
索条件として、これらの検索条件を満たす情報を、前記
格納手段から抽出する抽出手段とを備えたことを特徴と
する。
【0027】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
検索装置において、前記キャラクタコードが、8ビット
の構成を有し、前記キャラクタグループを特定する第1
の情報が、前記キャラクタコードのうちの上位6ビット
で指定され、前記キャラクタグループ内の個々のキャラ
クタを特定する第2の情報が、前記キャラクタコードの
うちの下位2ビットで指定されることを特徴とする。
【0028】請求項8記載の発明では、請求項6または
7記載の検索装置において、前記キャラクタグループ
が、一定の基準に従って配列されていることを特徴とす
る。
【0029】請求項9記載の発明では、請求項6から請
求項8までに記載の検索装置において、前記格納手段に
格納された情報が、前記コード体系格納手段内のコード
体系に基づいてソートされていることを特徴とする。
【0030】請求項10記載の発明では、請求項6から
請求項9までに記載の検索装置において、前記検索条件
として仮名文字を指定する指定手段と、形状または読み
に関する属性に基づいた少なくとも1つの仮名文字のグ
ループが配列され、前記仮名文字のグループは、形状ま
たは読みが類似または一致する少なくとも1つの仮名文
字によって構成され、この仮名文字に固有に付与される
キャラクタコードには、前記仮名文字のグループを特定
する情報と、前記仮名文字のグループ内の個々の仮名を
特定する情報とが含まれ、同一の仮名文字のグループ内
に複数の仮名文字が含まれる場合には、これら複数の仮
名文字に、一部分が共通した複数のキャラクタコードが
それぞれ付与されるコード体系を格納するコード体系格
納手段と、情報検索の指標となる検索条件として、所定
の仮名文字を指定する指定手段と、前記曖昧検索の指定
がある場合には、前記指定手段により指定された前記所
定の仮名文字に付与されたキャラクタコードを参照し
て、前記第1の情報から、仮名文字のグループを特定し
て、当該グループ内部の全ての仮名を検索条件とし、通
常検索の場合には、前記第1の情報および第2の情報か
ら、前記所定の仮名文字のみを検索条件として、これら
の検索条件を満たす情報を、前記格納手段から抽出する
抽出手段とを具備することを特徴とする。
【0031】請求項11記載の発明では、請求項10記
載の検索装置において、前記仮名文字のグループが、5
0音順に配列されていることを特徴とする。
【0032】
【作用】上記のような構成を有する本発明の作用は、以
下の通りである。まず、請求項1記載の発明によれば、
各種のキャラクタをコード化する際に、一定の関連性を
有する複数のキャラクタを、グループ化することができ
る。すなわち、前記複数のキャラクタに対して、一部分
が共通した複数のキャラクタコードをそれぞれ設定する
ことにより、前記複数のキャラクタをキャラクタコード
によって隣接させて関連づけることができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、発音(読
み)が似通っている、あるいは一致しているなど、発音
に関する属性において関連性を有する複数のキャラクタ
があれば、これらのキャラクタをグループ化することが
できる。
【0034】また、請求項3記載の発明によれば、形状
に関する属性において関連性を有する複数のキャラクタ
があれば、これらのキャラクタをグループ化することが
できる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、一定の関連性を有する複数のキャラ
クタをグループ化した結果を、簡易に表現するための仕
組みを得ることができる。すなわち、少なくとも1つの
キャラクタグループを含む表形式などを用いて前記の結
果を、視覚化することができる。
【0036】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載のコード体系にもとづいて、特に曖昧検索を実行する
ことができる。すなわち、前記のコード体系によって、
同一のキャラクタグループに設定されるキャラクタを検
出し、これらのキャラクタを全て検索条件とする曖昧検
索を速やかに行うことができる。
【0037】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の手法に従い、請求項4記載のコード体系に基づいた
情報検索作業を自動化する仕組みを得ることができる。
すなわち、コード体系格納手段が、請求項4記載のコー
ド体系を格納する。曖昧検索を行う場合、指定手段によ
って所定のキャラクタが指定されたのち、曖昧検索指定
手段が、抽出手段に対して曖昧検索の実行を指定する。
【0038】この場合、抽出手段は、前記所定のキャラ
クタに付与されたキャラクタコード内の第1の情報から
前記所定のキャラクタが属しているキャラクタグループ
を特定する。そして、前記コード体系を調べ、第1の情
報が前記所定のキャラクタと等しい全てのキャラクタを
検索条件として設定する。一方、通常検索の場合、前記
所定のキャラクタに付与されたキャラクタコード内の第
2の情報が併せて参照され、前記所定のキャラクタだけ
を検索条件として設定する。その後、抽出手段は、格納
手段を参照し、蓄積された情報の中から前記検索条件を
満たす情報を抽出する。
【0039】請求項7記載の発明によれば、通常検索と
曖昧検索間での作業の切り替えを容易にする仕組みを得
ることができる。すなわち、前記第1の情報としてキャ
ラクタコードの上位6ビットを、前記第2の情報とし
て、キャラクタコードの下位2ビットを同曖昧検索の場
合には、キャラクタコードの上位6ビットが同じである
キャラクタを、同じキャラクタグループ内に属するもの
とみなし、検索条件として設定することができる。一
方、通常検索の場合には、下位2ビットを用いてキャラ
クタ単位の設定を行い、検索条件の範囲を限定すること
ができる。また、これにより、各種キャラクタの認識を
効率よく行うことができる。
【0040】請求項8記載の発明によれば、キャラクタ
グループの配列に一定の基準を設ける。これにより、言
語を構成するキャラクタセットなど、複数のキャラクタ
間に所定の順序がある場合には、前記キャラクタセット
の配列内で、キャラクタのグループ化を行うことができ
る。
【0041】請求項9記載の発明によれば、請求項4記
載のコード体系に設定されたキャラクタグループ毎に、
あるいは、前記キャラクタセットの配列内で、キャラク
タグループ毎に情報検索用に格納されているデータをソ
ートする。これにより、特に曖昧検索で膨大なデータ量
を参照する必要がある場合は、前記データが、複数の検
索条件が指定される順序どおりにソートされる。よっ
て、検索作業において、時間が大幅に節約できる。
【0042】請求項10および11記載の発明によれ
ば、請求項6から9までの検索装置において、日本語の
表音文字である仮名を使用できるようになる。
【0043】このように、本発明は、多岐にわたる適用
が可能であり、特に、情報検索において、曖昧検索作業
の能率性を向上させることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例について、
図面を用いて詳述する。なお、本実施例では、1つのカ
ナ文字を入力し、このカナ文字で始まるタイトルを持つ
全ての楽曲に関する曲情報を抽出して表示する曲情報検
索システムを例に挙げて、説明を進めるものとする。
【0045】1.本実施例における構成 1−1.本実施例の全体構成 はじめに、図2に、本実施例の曲情報検索システムの全
体構成を示す。図2に示すように、この曲情報検索シス
テムは、検索条件として、楽曲のタイトルの最初の1文
字をカナ文字で指定する指定手段21、検索条件とし
て、指定手段21により指定されたカナ文字に加え、こ
のカナ文字と読みや入力において混同しやすい他の異な
るカナ文字をも含む曖昧検索の実行を指定する曖昧検索
指定手段22、前記指定手段21および前記曖昧検索指
定手段22により与えられた検索条件から、曲情報を抽
出する抽出手段23、楽曲に関する所定の情報を格納す
る格納手段24、および前記格納手段23により、前記
格納手段24から抽出された曲情報を表示する出力手段
25とから構成されている。なお、前記格納手段24に
格納される持される前記所定の情報は、コード表格納手
段26に格納されているコード表26aに指定されるコ
ード体系に基づいて予めソートされている。
【0046】1−2.本実施例の格納手段24における
ファイルフォーマット このような構成を有する本実施例において、前記格納手
段24は、曲目に関する情報を複数のファイルに分割し
て格納するデータベースである。この格納手段24の構
成を図3に示す。
【0047】図3に示すように、格納手段24は複数の
情報格納用ファイルからなっており、これらのファイル
は、複数のポインタあるいはアドレスによってそれぞれ
関連づけられている。ここで、前記ポインタは、特定の
ファイル内に格納された所定の情報について、当該ファ
イル内で前記情報を保持するレコードの位置を指し示し
ている。一方、前記アドレスは、当該ファイル内での前
記情報の格納位置を相対アドレスによって指し示してい
る。このようにして、ポインタおよびアドレスにより複
数のファイルを相互に関連づけることにより、前記指定
手段21により指定された検索条件を満たす一連の曲情
報を入手することができる。
【0048】本実施例の格納手段24には、前記情報格
納用ファイルとして、以下に示す5種類のファイルが格
納されている。
【0049】1 曲名インデックスファイル MB_M
USIC.IDX31 2 人名インデックスファイル MB_NAME.ID
X32 3 曲情報ファイル MB_MUSIC.INF33 4 人名データファイル MB_NAME.DAT34 5 曲名データファイル MB_MUSIC.DAT3
5 次に、上記5種類のファイルに格納されるデータ様式お
よび上記5種類のファイル間の関連を、図4から図8を
用いて詳しく説明する。
【0050】初めに、曲名インデックスファイルMB_
MUSIC.IDX31のデータ様式を図4に示す。図
4において、曲名インデックスファイルMB_MUSI
C.IDX31内の各レコードは、文字入力検索テーブ
ル4Aおよび、曲名読みデータ4b、および個々の曲名
読みデータ4bに対して固有に設定されており、前記曲
情報ファイルMB_MUSIC.DAT34との関連づ
けを行う2ビットのポインタ4cとから成る各レコード
4Bから構成されている。
【0051】図4に示すように、文字入力検索テーブル
4Aには、前記指定手段21より入力され得るカナ文字
(ア〜ンまで48音)用に、各2ビットずつのポインタ
が格納されている。また、曲名読みデータ4bには、各
曲名の読みの先頭5バイト(5キャラクタ)の文字デー
タが格納されている。
【0052】前記曲名読みデータ4bにおける文字デー
タは、前記コード表26aに設定されたキャクラタコー
ドによって、電算処理が可能な形式で表現されている。
曲名インデックスファイルMB_MUSIC.IDX3
1内のレコードは、この曲名読みデータ4bについて、
図2におけるコード表26aのコード体系に従い、50
音順にソートされている。
【0053】一方、図3において、前記ポインタ4c
は、前記5バイトの曲名読みデータ4bで指定された曲
に関する情報が、曲情報ファイルMB_MUSIC.I
NF34内の何番目のレコードに格納されているかを指
し示している。
【0054】次に、人名インデックスファイルMB_N
AME.IDX32のデータ様式を図5に示す。図5に
おいて、人名インデックスファイルMB_NAME.I
DX32内の各レコードには、人名データファイルMB
_NAME.DAT35との関連づけを行う3ビットの
アドレス5aが格納されている。なお、この人名データ
ファイルMB_NAME.DAT35内の各レコードに
は、図6に示すように、前記出力手段25に表示するた
めの、歌手や作詞者、作曲者のフルネームに関する平均
14ビットのデータが、楽曲毎にまとめて格納されてい
る。
【0055】前記アドレス5aは、前記人名インデック
スファイルMB_NAME.IDX32内の人名読みデ
ータ5aに対応する人名のフルネームデータが、前記人
名データファイルMB_NAME.DAT34内のどの
位置に格納されているかを、相対アドレスによって表し
ている。
【0056】続いて、前記ポインタ4cによって前記曲
名インデックスファイルMB_MUSIC.IDX31
と関連づけられる曲情報ファイルMB_MUSIC.I
NF33のデータ様式を、図7に示す。
【0057】図7において、曲情報ファイルMB_MU
SIC.INF33内の各レコードは、まず、各歌手名
に関する2ビットのポインタ7a、各作詞者に関する2
ビットポインタ7b、および各作曲者に関する2ビット
のポインタ7cとを含む。これらのポインタは、図3に
示すように、前記人名インデックスファイルMB_NA
ME.IDX32との関連づけを行っている。
【0058】曲情報ファイルMB_MUSIC.INF
33は、この他にも、3ビットの曲名アドレス7dと、
3ビットの曲コードNo.7eとを含んでいる。曲名ア
ドレス7dは、曲名データファイルMB_MUSIC.
DAT36との関連づけを行う。なお、図8に示すよう
に、この曲名データファイルMB_MUSIC.DAT
35内の各レコードには、前記出力手段25に出力する
ための表示用の楽曲のフルネームデータ8a(平均20
ビット)と、当該曲名の歌い出しデータ8b(平均30
ビット)とが格納されている。前記曲名アドレス7d
は、図3において、曲名データファイルMB_MUSI
C.DAT36内の情報の格納位置を相対アドレスによ
って表している。また、曲コードNo.7eは、各曲毎
に設定された固有の曲名コードである。
【0059】1−3.コード表26aの構成 さて、本実施例の曲情報検索システムでは、50音のカ
ナ文字用キャラクタを独自の体系で配列した本発明のコ
ード体系を使用したコード表26aを用いる。以下、こ
のコード表26aについて詳しく説明する。
【0060】図1に、このコード表26aの構成を示
す。図1において、前記コード表26aは、これら8ビ
ットのバイナリコードを2分割し、上位4ビット分を表
の横方向に、下位4ビット分を表の縦方向に振り分け
て、それぞれ0〜F(H)までの16進数で表した、縦
横16個ずつのマス目により構成されている。そして、
各マス目のコード表26a内での位置が、そのまま当該
マス目内に記入されているキャラクタに付与されたキャ
ラクタコードを表現している。
【0061】図1において、前記コード表26a内の4
0(H)以降には、50音のカナ文字(ア〜ン)に対応
するキャラクタコードが割り当てられている。図1中、
上位4ビットを等しくするコード列1aにおいて、カナ
文字用の各コードは、40(H)に設定された「ア」用
のコードに始まり、44(H)に設定された「イ」用の
コード、48(H)に設定された「ウ」用のコード、C
(H)に設定された「エ」用のコードと順次規則的に配
列されている。
【0062】図1に示すように、これらのカナ文字用の
各コードは、縦方向の4マスを1単位とする各キャラク
タグループ1b、1c、1dおよび1eの最上位のマス
にそれぞれ属している。そして、同一キャラクタグルー
プ内の最上位以外の各マスには、前記カナ文字と、類似
した発音を有する他のカナ文字用のコードがそれぞれ設
定されている。
【0063】例えば、前記キャラクタグループ1bで
は、最上位のマスにカナ文字「ア」用のコード、最上位
以外の残りの3マスのうち2マスに、カナ文字「ア 」用
のコードおよび長音記号「ー」用のコードとが設定され
ている。これは、例えば、カナ文字「ア」を用いた「カ
アサン」という文字列を音読した場合に、その発音は、
カナ文字「ア 」を用いた「カア サン」および長音記号
「ー」を用いた「カーサン」と大差がなく、この結果、
これら3つの文字が混同して入力あるいは表記されやす
いためである。このように、本発明のコード表26a
は、キャラクタの読みに深く配慮したコード構成を有し
ており、発音の一致もしくは類似によって表記を混同し
やすい複数の異なるキャラクタ(文字)を、同一のキャ
ラクタグループとしてまとめて体系化している。
【0064】ところで、図1のコード列1aにおいて、
50音順に配列された4つのカナ文字「ア」、「イ」、
「ウ」、「エ」は、前述した通り、上位4ビットとして
共通の内容4(H)を保有している。そして、これら4
つのカナ文字を区別する場合には、図3に示すように、
前記カナ文字の各々に設定された8ビットのキャラクタ
コードのうち、下位4ビット内の上位2ビットだけを変
化させ、この2ビットの内容によって、前記4つのカナ
文字の区分を行っている。このように、各カナ文字は、
その8ビットのキャラクタコードのうちの上位6ビット
は、そのカナ文字に固有の値である基本キーとなってい
る。
【0065】前記コード表26aにおいて、この基本キ
ーは、各カナ文字と、当該カナ文字と同一のキャラクタ
グループに属する他の全てのキャラクタ(本実施例では
4種類まで)との間で共有される。そして、同一キャラ
クタグループ内のキャラクタは、各キャラクタコードの
うち、残りの下位2ビットの内容によって区別できるよ
う構成されている。
【0066】2.本実施例における作用および効果 上記のような構成を有する本実施例の曲目検索システム
の作用および効果は、以下の通りである。すなわち、前
出の図2において、指定手段21により、情報検索を行
いたい楽曲のタイトルの初めの1文字が、カナ文字で入
力される。この入力内容は、図2の入力データ21aに
相当し、曲情報検索のための検索条件となる。本実施例
では、この入力データ21aとして、1文字分のカナ文
字「ヒ」を指定する。次に、抽出手段23が、前記入力
データ21aにマッチする全ての楽曲に関する情報を、
格納手段24内に格納されている曲目情報24aから検
索する。すなわち、前記格納手段24内に登録されてい
る楽曲の中から、そのタイトルが「ヒ」で始まるものを
探す。
【0067】この際、曖昧検索指定手段22により前記
抽出手段23に対して、前記入力データ21に関する曖
昧検索を指定することができる。曖昧検索では、読みや
表記において前記入力データ21と混同しやすい複数の
文字および文字列(例えば「ヒ」と「ビ」など)を予め
考慮する。そして、前記入力データ21に関する本来の
検索に加えて、これらの文字および文字列に関しても自
動的に検索作業を行う。これにより、直接検索対象とし
て指定されない文字や文字列を含む広い範囲を対象に検
索作業ができるので、わずかな入力ミスや些細な表記の
誤りによって、検索の効果が消失するのを防ぐことがで
きる。
【0068】本実施例では特に、前記コード表26aを
利用することにより、従来より効果的な曖昧検索を行う
ことができる。そこで、前記抽出手段23の作用につい
て、通常検索の場合と曖昧検索が指定された場合とに分
けて、図面を用いて以下に詳述する。
【0069】2−1.本実施例における抽出手段23の
作用1−通常検索の場合 初めに、通常検索を行う場合の抽出手段23の作用につ
いて説明する。抽出手段23は、前記入力手段21より
入力データ21aが与えられると、格納手段24内の曲
目情報24aから、前記入力データ21aにマッチする
楽曲の曲情報の検索を開始する。
【0070】前述したように、前記格納手段24内の曲
目情報24aは、複数のファイルに分割格納されてい
る。そこで、まず、曲名インデックスファイルMB_M
USIC.IDX31内の文字入力検索テーブル4Aが
参照される。そして、文字入力検索テーブル4Aに格納
された全てのカナ文字用のポインタの中から、前記入力
データ21aに指定されたカナ文字「ヒ」に相当するポ
インタを1つ選択する。このポインタ選択により、同じ
曲名インデックスファイルMB_MUSIC.IDX3
1内の、曲名読みデータ4bのうち、タイトルの最初の
文字が「ヒ」である楽曲に関する曲名読みデータが格納
されたレコードが特定される。すなわち、図9に示すよ
うに、前記ポインタ選択により、選択されたポインタ
(「ヒ」用のポインタ)から、50音の次の音
(「フ」)までの曲名読みデータが抽出される。
【0071】上記のようにして抽出された曲名読みデー
タには、前述したように、固有に設定されたポインタ4
cが付与されている。そして、このポインタ4cによっ
て、曲情報ファイルMB_MUSIC.DAT33内が
アクセスされ、抽出された前記各曲名読みデータが指定
する楽曲の歌手名、作詞者名、作曲者名を得るためのポ
インタ7a、7b、7cがそれぞれ取得される。また、
前記楽曲に関する曲名アドレス7dおよび曲コードN
o.7eも取得される。
【0072】次に、前記曲情報ファイルMB_MUSI
C.DAT33より取得された3種類のポインタ7a、
7b、7cによって、人名インデックスファイル32が
アクセスされる。この人名インデックスファイル33か
ら、人名データファイルMB_NAME.DAT34中
で、前記楽曲の歌手名用の相対アドレス、前記楽曲の作
詞者名用の相対アドレス、および前記楽曲の作曲者名用
の相対アドレスがそれぞれ取得される。そして、取得さ
れたこれらの相対アドレスによって、人名データファイ
ルMB_NAME.DAT34がアクセスされ、前記楽
曲の歌手、作詞者、作曲者それぞれのフルネームデータ
6aが取得される。
【0073】一方、前記曲情報ファイルMB_MUSI
C.DAT33より取得された前記楽曲に関する曲名ア
ドレス7dによって、曲名データファイルMB_MUS
IC.DAT35がアクセスされる。これにより、前記
楽曲のフルタイトルデータ8aおよびその歌い出しデー
タ8bが取得される。
【0074】上記のような作用により、抽出手段23
は、入力データ21aの検索条件を満たす全ての楽曲に
関して、楽曲のフルタイトルとその歌い出し、歌手、作
詞者、作曲者のフルネームとを検索結果として取得し、
これらを出力データ23aとして出力手段25へ送る。
出力手段25では、適切なインターフェースを介し、こ
の出力データ23aを楽曲毎に、利用しやすい形式で表
示する。
【0075】2−2.本実施例における抽出手段23の
作用2ー曖昧検索の場合 次に、曖昧検索を行う場合の抽出手段23の作用につい
て説明する。この場合、前記指定手段21より、入力デ
ータとして1文字のカナ文字「ヒ」を指定してから、曖
昧指定手段22が、抽出手段23に対して曖昧検索指定
22aを与える。この曖昧検索指定手段22は、例え
ば、前記指定手段21において、キーボード上のヘルプ
キーを2度押下する等、所定のキー操作を行うなどによ
って、容易に達成することができる。
【0076】曖昧検索が指定された場合、抽出手段23
では、まず、前記入力データ21aとして直接入力され
た1文字のカナ文字「ヒ」だけでなく、これと読みや形
状において混同されやすい他の文字をも対象として含め
た、より広い範囲での情報検索作業を行う。このような
検索作業を適切に自動化するためには、混同しやすい複
数の異なる文字や文字列を予め予想して体系化しておく
必要がある。
【0077】本実施例では、この体系化を、特別な辞書
を持つことなく、前記キャラクタ用のコード表26aを
利用して容易に行うことができる。すなわち、曖昧検索
時の抽出手段23では、入力データ21aとして直接入
力されたカナ文字「ヒ」用の基本コード(キャラクタコ
ード内の上位6ビット)と、同じ基本コードを有するコ
ード表26a内の全てのキャラクタを検索対象の範囲に
含める。ここで、前記コード表26a内で、同じ基本コ
ードを有するキャラクタとは、同一のキャラクタグルー
プに属するキャラクタのことである。従って、前記入力
データ21aで直接入力されたカナ文字「ヒ」と同一の
キャラクタグループに属する他の全てのキャラクタ
(「ビ」「ピ」「ヴィ」)が、曖昧検索の対象として設
定される。
【0078】抽出手段23は、上記のように設定された
曖昧検索の対象に関し、上述した通常検索と同様の手順
で格納手段24内の曲目情報24aを参照して、「ヒ」
「ビ」「ピ」「ヴィ」の各々で始まるタイトルを持つ楽
曲に関する情報を、順次抽出する。すなわち、これらの
各楽曲のフルタイトルとその歌い出し、歌手、作詞者、
作曲者のフルネームとを、前記出力データ23aとして
出力手段25へ転送し、出力手段25から楽曲毎に、利
用しやすい形式で表示する。
【0079】以上、述べてきたように、本実施例では、
検索作業を、前記コード表26aのコード体系に従って
行う。これにより、前記コード表26a内で同一グルー
プに設定された複数のキャラクタを順次検索するだけ
で、形状や発音(読み)の一致あるいは類似に起因する
キャラクタ入力およびキャラクタ表記のばらつきに関し
て、体系的な処理を行うことができる。このように、キ
ャラクタ認識の機能が向上するため、特に、直接指定さ
れた検索条件に関して、表記のばらつきを吸収する必要
のある曖昧検索において、大変効果的である。
【0080】これにより、前記表記のばらつきを検索領
域として含有する際に、各キャラクタの読み方に関する
特別な辞書を設置する必要がなくなり、曖昧検索時に前
記辞書を参照するための操作と時間が節約できる。さら
に、データベースにおいて膨大な量の文字データを扱う
場合には、このデータベースに格納される文字データ
を、予め同一のコード表によって予めソートしておくこ
とにより、検索時間が飛躍的に短縮されるので、極めて
実用的である。
【0081】3.他の実施例 なお、本発明は、一般の検索作業の改良に関するもので
あるから、本実施例で説明したカラオケ用の曲目検索シ
ステムに限らず、検索機能やキャラクタ認識機能を要す
るあらゆる設備および装置においてさまざまな適用が可
能である。
【0082】まず、本発明をキャラクタ認識機能におい
て使用する例としては、光学的な文字認識を行うOCR
(光学式文字読取り装置)における使用が挙げられる。
この場合、キャラクタグループとして、文字全体の形状
が類似するもの、あるいは文字の1部分だけに共通の特
徴が見られるもの等、形状に関する属性により関連づけ
られる複数の文字をまとめておけば、前記の属性に起因
する文字認識のばらつきを吸収する信頼性の高い装置を
提供することができる。
【0083】また、本実施例では、1バイト(8ビッ
ト)で表現されるキャラクタに限定して説明したが、本
発明のコード表26aの構成を、JIS漢字コードなど
に見られる2バイト系のキャラクタコードに適用するこ
とも、むろん可能である。この場合、キャラクタに付与
されるキャラクタコードは16ビットの構成となり、例
えば、このうちの上位12ビットをキャラクタグループ
を特定する情報として用い、残りの下位4ビットを同一
キャラクタグループ内の個々のキャラクタを特定する情
報として用いるような仕組みとしても良い。
【0084】このように、本発明のコード表は、多岐に
わたる分野において、幅広く応用することが可能であ
る。
【0085】また、本実施例に限って言えば、上述した
各手段(入力手段21〜出力手段25)がもたらす作用
を有する限り、その具体的な構成は適宜選択が可能であ
る。例えば、本実施例では、前記入力データ21aとし
て、楽曲のタイトル(曲名)の最初の1文字あるいは最
長5文字までの文字列を入力する場合について説明した
が、この入力データ21aとして、歌手や作詞者あるい
は作曲者の名前など、人名の最初の1文字を入力して検
索するようなシステムにしてもよい。あるいは、前記入
力データ21aとして、複数のカナ文字からなる文字列
を指定することも可能である。また、コード表26aの
空き領域(10〜3F(H))を利用して、英数字をコ
ード設定しておけば、カナ文字だけでなく、英数字を利
用した検索システムを構成することもできる。
【0086】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
各種のキャラクタを一定の関連性に基づいてグループ化
して体系づけておくことにより、電算機によるキャラク
タの認識を必要とされるあらゆる分野において、一定の
関連性を有する各種のキャラクタ認識作業を容易にする
コード化方法、コード体系とそれに基づく検索方法およ
び検索装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるコード体系を視覚化
したコード表。
【図2】本発明の一実施例における曲情報検索システム
の全体構成を表す図。
【図3】本発明の一実施例における格納手段24の構成
を表す図。
【図4】本発明の一実施例における格納手段24内の曲
名インデックスファイル31のデータ様式を表す図。
【図5】本発明の一実施例における格納手段24内の人
名インデックスファイル32のデータ様式を表す図。
【図6】本発明の一実施例における格納手段24内の人
名データファイル34のデータ様式を表す図。
【図7】本発明の一実施例における格納手段24内の曲
情報ファイル33のデータ様式を表す図。
【図8】本発明の一実施例における格納手段24内の曲
名データファイル35のデータ様式を表す図。
【図9】本発明の一実施例における格納手段24内の曲
名インデックスファイル31において文字入力検索テー
ブル4Aから曲名読みデータ4bを指定する仕組みを示
す説明図。
【図10】従来技術における一般的なキャラクタコード
表。
【符号の説明】
26a…コード表 1b−1e…キャラクタグループ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種キャラクタに、所定のビット数のバ
    イナリデータより成る固有のキャラクタコードを付与
    し、このキャラクタコードによって、前記キャラクタを
    電算機による識別が可能な形式で表現するコード化方法
    において、 一定の関連性を有する少なくとも1つの各種のキャラク
    タをグループ化し、グループ化された前記少なくとも1
    つの各種キャラクタに対しては、キャラクタコードの一
    部を共通させて、それぞれ付与することを特徴とするコ
    ード化方法。
  2. 【請求項2】 前記一定の関連性が、キャラクタの発音
    すなわち読みに関する属性であることを特徴とする請求
    項1記載のコード化方法。
  3. 【請求項3】 前記一定の関連性が、キャラクタの形状
    に関する属性であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のコード化方法。
  4. 【請求項4】 各種キャラクタと、当該キャラクタに固
    有に付与された所定のビット数のバイナリデータより成
    るキャラクタコードとの対応を表すコード体系におい
    て、 一定の関連性に基づいた少なくとも1つのキャラクタグ
    ループが配列され、 前記キャラクタグループは、前記一定の関連性を保有す
    る少なくとも1つのキャラクタによって構成され、 前記少なくとも1つのキャラクタの各々に付与されるキ
    ャラクタコードには、前記キャラクタグループを特定す
    る情報と、前記キャラクタグループ内の個々のキャラク
    タを特定する情報とが含まれ、 同一のキャラクタグループ内に複数のキャラクタが含ま
    れる場合には、これら複数のキャラクタに、一部分が共
    通した複数のキャラクタコードがそれぞれ付与されるこ
    とを特徴とするコード体系。
  5. 【請求項5】 一定の関連性に基づく少なくとも1つの
    キャラクタグループが配列され、前記キャラクタグルー
    プは、前記一定の関連性を保有する少なくとも1つのキ
    ャラクタによって構成され、前記少なくとも1つのキャ
    ラクタの各々に付与されるキャラクタコードには、前記
    キャラクタグループを特定する情報と、前記キャラクタ
    グループ内の個々のキャラクタを特定する情報とが含ま
    れ、同一のキャラクタグループ内に複数のキャラクタが
    含まれる場合には、これら複数のキャラクタに、一部分
    が共通した複数のキャラクタコードがそれぞれ付与され
    るコード体系に基づいて、 前記検索条件として、任意のキャラクタグループに属す
    る任意のキャラクタを指定し、 前記任意のキャラクタに付与されたキャラクタコードか
    ら、当該キャラクタが属する前記キャラクタグループを
    特定して、 特定された前記キャラクタグループに属する他の全ての
    キャラクタを検索条件として含む曖昧検索を行うことを
    特徴とする検索方法。
  6. 【請求項6】 一定の関連性に基づく、少なくとも1つ
    のキャラクタグループが配列され、前記キャラクタグル
    ープは、前記一定の関連性を保有する少なくとも1つの
    キャラクタによって構成され、前記キャラクタに固有に
    付与されるキャラクタコードには、前記キャラクタグル
    ープを特定する第1の情報と、前記キャラクタグループ
    内の個々のキャラクタを特定する第2の情報とが含ま
    れ、同一のキャラクタグループ内に複数のキャラクタが
    含まれる場合には、これら複数のキャラクタに、一部分
    が共通した複数のキャラクタコードがそれぞれ付与され
    るコード体系を格納するコード体系格納手段と、 情報検索の指標となる検索条件として、所定のキャラク
    タを指定する指定手段と、 検索の参照先となる情報を格納する格納手段と、 曖昧検索の実行を指定する曖昧検索指定手段と、 前記曖昧検索の指定がある場合には、前記指定手段によ
    り指定された前記所定のキャラクタに付与されたキャラ
    クタコードを参照して、前記第1の情報から、キャラク
    タグループを特定して、当該グループ内部の全てのキャ
    ラクタを検索条件とし、 通常検索の場合には、前記第1の情報および第2の情報
    から、前記所定のキャラクタのみを検索条件として、 これらの検索条件を満たす情報を、前記格納手段から抽
    出する抽出手段と、を備えたことを特徴とする検索装
    置。
  7. 【請求項7】 前記キャラクタコードが、8ビットの構
    成を有し、 前記キャラクタグループを特定する第1の情報が、前記
    キャラクタコードのうちの上位6ビットで指定され、前
    記キャラクタグループ内の個々のキャラクタを特定する
    第2の情報が、前記キャラクタコードのうちの下位2ビ
    ットで指定されることを特徴とする請求項6記載の検索
    装置。
  8. 【請求項8】 前記キャラクタグループが、一定の基準
    に従って配列されていることを特徴とする請求項6また
    は7記載の検索装置。
  9. 【請求項9】 前記格納手段に格納された情報が、前記
    コード体系格納手段内のコード体系に基づいてソートさ
    れていることを特徴とする請求項6から請求項8までに
    記載の検索装置。
  10. 【請求項10】 前記検索条件として仮名文字を指定す
    る指定手段と、 形状または読みに関する属性に基づいた少なくとも1つ
    の仮名文字のグループが配列され、 前記仮名文字のグループは、形状または読みが類似また
    は一致する少なくとも1つの仮名文字によって構成さ
    れ、この仮名文字に固有に付与されるキャラクタコード
    には、前記仮名文字のグループを特定する情報と、前記
    仮名文字のグループ内の個々の仮名を特定する情報とが
    含まれ、同一の仮名文字のグループ内に複数の仮名文字
    が含まれる場合には、これら複数の仮名文字に、一部分
    が共通した複数のキャラクタコードがそれぞれ付与され
    るコード体系を格納するコード体系格納手段と、 情報検索の指標となる検索条件として、所定の仮名文字
    を指定する指定手段と、 前記曖昧検索の指定がある場合には、前記指定手段によ
    り指定された前記所定の仮名文字に付与されたキャラク
    タコードを参照して、前記第1の情報から、仮名文字の
    グループを特定して、当該グループ内部の全ての仮名を
    検索条件とし、 通常検索の場合には、前記第1の情報および第2の情報
    から、前記所定の仮名文字のみを検索条件として、 これらの検索条件を満たす情報を、前記格納手段から抽
    出する抽出手段と、を具備することを特徴とする請求項
    6から請求項9までに記載の検索装置。
  11. 【請求項11】 前記仮名文字のグループが、50音順
    に配列されていることを特徴とする請求項10記載の検
    索装置。
JP6279579A 1994-11-14 1994-11-14 コード化方法、コード体系とそれに基づく検索方法および検索装置 Withdrawn JPH08137906A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010020660A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Onkyo Corp コンテンツ情報表示装置、サーバ、表示装置及びそれらのプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010020660A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Onkyo Corp コンテンツ情報表示装置、サーバ、表示装置及びそれらのプログラム

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