JPH0813756B2 - 細胞増殖抑制作用または細胞毒作用を有する治療用活性物質の組合せ - Google Patents

細胞増殖抑制作用または細胞毒作用を有する治療用活性物質の組合せ

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JPH0813756B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、癌の治療、自己免疫疾
患の治療等の治療処置に使用される細胞増殖抑制作用ま
たは細胞毒作用を有する活性物質の組合せに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、細胞増殖抑制薬は、例えば悪性疾患の治療等、医学
療法の中に広く取り入れられている。新生物性疾患(腫
瘍性疾患)の治療が成功するか否かは、早期の診断と腫
瘍が除去できるかによる。放射線療法は、限局的な腫瘍
については有効であるが、これとても外科的な処置と併
用される。しかし、広範な腫瘍や、転移したものについ
ては、処置は化学療法や免疫療法に限られる。
【0003】化学療法は、通常激しい副作用を伴う。例
えば腎臓や肝臓の障害、造血機能障害や、その他患者の
活力や抵抗力を損なうような障害である。それに、ほと
んどの細胞増殖抑制性の薬物は強い免疫抑制剤として作
用する。これらの副作用はしばしば細胞増殖抑制剤とし
ての治療効果を低下させ、この副作用のためにその治療
を中断しなければならなくなることもある。
【0004】また、細胞増殖抑制剤の長期投与により、
しばしば、抵抗力のある癌細胞が生き残り、このため結
局は患者が死にいたる。つまり、これらの癌細胞に対し
ては従来の細胞増殖抑制剤は効かないものである。
【0005】一方、インターフェロンやインターロイキ
ン等を使用した免疫療法では、これらは、主として、細
胞自体が有する抵抗力を刺激する目的で使用される。一
般に、免疫療法は、それ自体独立した治療法というもの
ではなく、補助的な付加的な療法である。
【0006】細胞増殖抑制物質の免疫抑制作用は、例え
ば多発性硬化症、乾癬、ある種のリューマチ性疾患等の
自己免疫病の治療において有効である。しかし、それで
もその有効性が、投薬量を必要量以下に減じたり、およ
び/または、治療の中断を余儀なくさせる程の重篤な副
作用に対して比べうるものかどうかが考慮されねばなら
ない。
【0007】そこで、本発明は、従来の細胞増殖抑制剤
単独のもの、例えばビンクリスチン、メトトレキサー
テ、シスプラチン等と比較して充分に改良された細胞増
殖抑制効果または細胞毒効果を生じる活性物質の組合せ
を提供することを、その目的としている。
【0008】したがって、本発明によれば、副作用を大
幅に抑え、かつ、投与量をも減じながら、しかも、効果
をあげる化学療法が提供されることとなる。このよう
に、これまでの細胞増殖抑制剤による治療効果が高めら
れることとなる。また、化学療法が効果的ではない特定
の細胞系統についても、この活性物質の組合せを適用す
ることにより、その化学療法の効果が現れる。
【0009】なお、欧州特許出願第85100179.
2号公報には、既に以下の事項が開示されている。すな
わち、少なくとも1のヒストンおよび/または1のヒス
トン断片(histone fragment)が、ホ
ルモン的効果を呈し、この効果は癌の治療に有利に作用
することを示している。この効果は、ヒストンの中で
も、特に、H1ヒストン、H2Aヒストンおよび/また
はH2Bヒストン、H3ヒストンに認められる。
【0010】また、ドイツ特許公開公報第373727
4号においては、以下の事項が開示されている。すなわ
ち、H2AヒストンとH2Bヒストンとの混合により、
ある種の癌細胞系統に対する直接的な細胞毒作用が開示
されている。また、H1ヒストンの悪性細胞系統に対す
る細胞毒作用は、1989年4月3日の米国特許出願第
07/332658号明細書に、開示されている。この
特許出願は、1985年1月10日の米国特許出願第7
77783号、すなわち米国特許第4818763号の
一部継続出願(CIP出願)である。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、治
療に使用され、発病過程において相乗的に作用する第1
の活性物質と第2の活性物質との組合せであって、第1
の活性物質として、少なくとも1の細胞増殖抑制剤を含
むとともに、第2の活性物質として、細胞増殖抑制作用
または細胞毒作用を有する少なくとも1のヒストン、お
よび/または、少なくとも1の活性なヒストン断片と、
を含む細胞増殖抑制作用または細胞毒作用を有する治療
用活性物質の組合せである。
【0012】本発明に係る活性物質の組合せによる効果
は、添付した図1〜図7に開示した以下の実験結果によ
り明かである。
【0013】各々のケースでは、図1に示すH2Aヒス
トンおよびH2Bヒストンの混合物または複合体が使用
されている。各実験は、仔牛胸腺由来の恒常性維持作用
を持つ(ホメオスタシス)胸腺ホルモンを用い高速液体
クロマトグラフィ法(HPLC)により行った(ベルナ
ルディ・G、コムサ・J著「Purification
chromatographigne d’une
preparation de thymus don
ee d’activite hormonale,
Experimenta 21, 416−417,
1965」参照)。
【0014】この場合、溶出は、0.1%トリフルオロ
酢酸で20%〜80%までのアセトニトリル液(移動
相)を作り、μBondapak C18カラムを使用
して行った。溶出速度は1ml/分、溶出液は214n
mの波長で吸光測定した。図1において、横軸は溶出液
の量を示し、左の縦軸は214nmの吸光量を、また、
右の縦軸は濃度勾配(%B)を示している。
【0015】このようにして、純粋なH2Aヒストン、
H2Bヒストンを準備することができる。「H2A:H
2B」(図2以下に示す)は、H2AヒストンとH2B
ヒストンとの混合物であるか、または、両分子の化学的
複合体であることを示している(H2AとH2Bの混合
型ヒストン)。また、周知の他の処理法により純粋なヒ
ストンを準備することもできる。
【0016】このように、本発明は、混合型ヒストン
「H2A:H2B」の使用のみに限定されず、むしろ、
細胞増殖抑制作用または細胞毒作用を有するそれらの活
性化された部分または断片を含むものである。
【0017】しかしながら、ヒストンまたはそれらの活
性化された部分もしくは断片の細胞増殖抑制作用または
細胞毒作用のメカニズムは、未だ解明されていない。本
発明者等は、反復型アミノ酸配列KRAA、KRVAお
よびそれらの周辺部分が、上記分子の生物学的な作用に
おける活性な部分を演じていると確信している。この配
列KRAAは、H1ヒストンのC末端部分に見受けられ
る。また、このアミノ酸配列KRVAは、H2Bヒスト
ンのN末端部分に見受けられる。
【0018】悪性の細胞は、FCS(仔牛の胎児の血
清)で満たされた培養溶媒中で成長させる。10%のF
CSを含むこの培養溶媒RPMI1640は、毎日新し
いものと取り替える。培養フラスコの底が細胞によって
完全に覆われると、これらを丁寧に掻きとり、最適の成
長状態にある細胞を得るために、その一部は他のフラス
コに移す。そして、制御した保温器の中で5.5%の二
酸化炭素中にて36.5℃に保持して培養する。
【0019】生きている細胞の濃度は、ダイニグロシン
(dye Nigrosin)(0.2%リン酸塩でバ
ッファした塩類、すなわちPBS)を使用してノイバウ
アーチャンバ中で測定する。
【0020】本発明に係る化合した化学療法剤の組成
物、例えば混合型ヒストン「H2A:H2B」、およ
び、公知の細胞増殖抑制剤は、単独でも本発明のように
組み合わせても培養溶媒に添加することができる。この
とき、溶液は無菌濾過を条件とする。
【0021】この実験の目的のために、悪性の細胞をそ
の培養フラスコの底から掻き取る。そのフラスコの底は
上記細胞により隙間なく覆われていない。生きている細
胞の数は、3.5×105個/mlに調整される。この
細胞懸濁液の一部は化合した化学療法剤またはその組成
物単体と混合され、保温器中に保管される。この悪性細
胞の最終濃度は、各ウェル毎に1.75×105個/m
lとする。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実験例1〜実験例3について
図面を参照して説明する。
【0023】
【実験例1】
【0024】この実験例では、リンパ腫細胞系統OH7
7の細胞を使用して、混合型ヒストン「H2A:H2
B」と、シスプラチン、メトトレキサーテまたはビンク
リスチンと、の組合せの効果をテストする。図2には、
これらの細胞増殖抑制剤を単独で添加した場合、およ
び、混合型ヒストン「H2A:H2B」だけを単独で使
用した場合の細胞毒性テストの結果を示している。
【0025】具体的には、この細胞系統OH77の細胞
は、以下の物質とともに48時間培養される。すなわ
ち、図2において「CisP1」は、シスプラチン1μ
g/mlを添加してこの細胞を48時間培養した結果を
細胞の成長率で示している。また、図2において、「C
isP2」はシスプラチン2μg/mlを添加した結
果、「MTX1」はメトトレキサーテ5μg/mlを添
加した場合、「MTX2」はメトトレキサーテ10μg
/mlを添加した場合、「Vin1」はビンクリスチン
5μg/mlを添加した場合、「Vin2」はビンクリ
スチン10μg/mlの添加の場合、をそれぞれ示して
いる。さらに、上記混合型ヒストン「H2A:H2
B」、250μg/mlを添加した場合も図2に示して
いる(「H2A:H2B」)。また、この細胞の成長率
は図2においてはパーセントで縦軸に表示している。さ
らに、図2において、「K」は、この細胞に、上記細胞
増殖抑制剤または混合型ヒストン「H2A:H2B」を
添加していない場合の48時間の培養による成長率を示
している。
【0026】この結果、上記細胞増殖抑制剤をそれぞれ
単独で添加しただけでは、または、混合型ヒストン「H
2A:H2B」単独の添加では、細胞増殖抑制効果が全
くないことがわかる。
【0027】図3は別の細胞毒性テストの結果を示して
いる。このテストでは、上記各細胞抑制剤と混合型ヒス
トン「H2A:H2B」とを組み合わせて使用した。上
記細胞系統OH77の細胞に、100μg/mlの混合
型ヒストン「H2A:H2B」と5μg/mlのビンク
リスチンとを組合せて添加し、これを48時間培養した
結果を図3の「Vin/H2A:H2B」で示す。ま
た、同じく100μg/mlの混合型ヒストン「H2
A:H2B」に対して5μg/mlのメトトレキサーテ
を組み合わせて添加した場合の細胞の48時間培養での
成長率は、図3にて「MTX/H2A:H2B」で示し
ている。同様に100μg/mlの混合型ヒストン「H
2A:H2B」に対して1μg/mlのシスプラチンを
組み合わせて添加した場合の上記細胞の48時間培養で
の成長率は、「CisP1/H2A:H2B」で示す。
さらに、この図3にても、「K」は細胞増殖抑制剤等を
添加しない場合の48時間培養での成長率を示す。ま
た、比較のため、100μg/mlの混合型ヒストン
「H2A:H2B」を単独で細胞に添加した場合も図3
に示す(「H2A:H2B」)。
【0028】このように、ビンクリスチン単体または混
合型ヒストン「H2A:H2B」単体を添加した場合に
比較して、ビンクリスチンと混合型ヒストン「H2A:
H2B」とを組み合わせて添加すると、それらの相乗的
作用により、細胞の成長が抑制され、細胞が死滅したこ
とが、図3の結果により明かである。
【0029】細胞増殖抑制作用についても、メトトレキ
サーテまたはシスプラチンと混合型ヒストン「H2A:
H2B」とを組み合わせて添加した場合の効果が著しい
ことが、それらの組成物質単体を添加した場合と比較す
ることにより、明確である。この場合、シスプラチンの
添加よりもメトトレキサーテを添加した場合が特にその
効果がはっきりしている。
【0030】
【実験例2】
【0031】この実験は、混合型ヒストン「H2A:H
2B」を上記細胞増殖抑制剤と組み合わせて使用(添
加)した場合であって、生体外(in vitro)で
黒色腫細胞系統EG463の細胞に対するテストを示
す。図4は、上記細胞増殖抑制剤単独の場合、および、
混合型ヒストン「H2A:H2B」を単独で添加した場
合の結果を示している。この場合も細胞系統EG463
の黒色腫細胞を、以下に示す物質と48時間培養したと
きの成長率で図示している。
【0032】図4にて、「CisP1」は上記細胞を1
μg/mlのシスプラチンを添加して培養した場合を、
「CisP2」は2μg/mlのシスプラチンを添加し
た場合を、「MTX1」は5μg/mlのメトトレキサ
ーテの場合を、「MTX2」は10μg/mlのメトト
レキサーテの場合を、「Vin1」は5μg/mlのビ
ンクリスチンの場合を、「Vin2」は10μg/ml
のビンクリスチンを添加した場合を、また、「H2A:
H2B」は250μg/mlの混合型ヒストン「H2
A:H2B」を添加した場合を示している。さらに、こ
の図4にて「K」は上記細胞増殖抑制剤等を添加してい
ない場合の細胞の48時間培養での成長率を示してい
る。
【0033】これに対して図5は、EG463系の黒色
腫細胞について、上記細胞増殖抑制剤と混合型ヒストン
「H2A:H2B」とを組合せて添加し、これを48時
間培養した場合の細胞成長率を示している。
【0034】すなわち、5μg/mlのビンクリスチン
と100μg/mlの混合型ヒストン「H2A:H2
B」との場合(「Vin1/H2A:H2B」)、5μ
g/mlのメトトレキサーテと100μg/mlの混合
型ヒストン「H2A:H2B」との組合せ(「MTX1
/H2A:H2B」)、1μg/mlのシスプラチンと
100μg/mlの混合型ヒストン「H2A:H2B」
との組合せ(「CisP1/H2A:H2B」)、をそ
れぞれ示している。
【0035】なお、図5にて「K」は上記細胞増殖抑制
剤や混合型ヒストン「H2A:H2B」を添加しない場
合の成長率を再度示している。また、100μg/ml
の混合型ヒストン「H2A:H2B」を単独でこの細胞
に添加した場合も図示している(「H2A:H2
B」)。
【0036】図5から明らかなように、混合型ヒストン
「H2A:H2B」とビンクリスチンとの組合せでは、
これらの相乗的効果によるものではなく、むしろ単なる
付加的効果によるものであると考えられる。これは図4
のビンクリスチン単体の場合の細胞増殖抑制作用と比較
することにより明かでもある。
【0037】これに対して、メトトレキサーテとシスプ
ラチンの場合は、それら単体の場合と比較して(図
4)、これらを混合型ヒストン「H2A:H2B」とそ
れぞれ組み合わせて投与(添加)することにより、細胞
毒性作用を呈していることが明かである。これは混合型
ヒストン「H2A:H2B」とメトトレキサーテ、混合
型ヒストン「H2A:H2B」とシスプラチン、の各相
乗的作用を明示している。
【0038】
【実験例3】
【0039】この実験は、混合型ヒストン「H2A:H
2B」を上記細胞増殖抑制剤と組み合わせて、生体外
(in vitro)で形質転換されていない人体の繊
維芽細胞(nontransformed human
fibroblasts)に対して添加した場合であ
る。図6は、上記各細胞増殖抑制剤、および、混合型ヒ
ストン「H2A:H2B」を、上記人体の繊維芽細胞
(HufiblFibroblast)系統の細胞に、
それぞれ単独で添加した場合のデータを示している。こ
の細胞系統の繊維芽細胞を、以下に示す物質とともに4
8時間培養したときの成長率%で表している。
【0040】図6にて、「CisP1」は上記細胞に1
μg/mlのシスプラチンを添加して培養した場合、
「CisP2」は2μg/mlのシスプラチン添加の場
合、「MTX1」は5μg/mlのメトトレキサーテ添
加の場合、「MTX2」は10μg/mlのメトトレキ
サーテの場合、「Vin1」は5μg/mlのビンクリ
スチンの場合、「Vin2」は10μg/mlのビンク
リスチンを添加した場合、また、「H2A:H2B」は
250μg/mlの混合型ヒストン「H2A:H2B」
を添加した場合を、それぞれ棒グラフにより示してい
る。さらに、図6にて「K」は上記細胞増殖抑制剤を付
加または添加していない場合の48時間培養での細胞の
成長率を示している。
【0041】これに対して図7は、人体の繊維芽細胞H
ufibl系の細胞を、細胞増殖抑制剤と混合型ヒスト
ン「H2A:H2B」との下記の組合せの添加のもと
に、48時間培養した場合に得られたその細胞成長率を
示している。
【0042】すなわち、5μg/mlのビンクリスチン
と100μg/mlの混合型ヒストン「H2A:H2
B」との組合せの場合(「Vin1/H2A:H2
B」)、5μg/mlのメトトレキサーテと100μg
/mlの混合型ヒストン「H2A:H2B」との組合せ
(「MTX1/H2A:H2B」)、および、1μg/
mlのシスプラチンと100μg/mlの混合型ヒスト
ン「H2A:H2B」との組合せ添加(「CisP1/
H2A:H2B」)、をそれぞれ示している。
【0043】なお、図7にて比較のために、「H2A:
H2B」で、混合型ヒストン「H2A:H2B」の10
0μg/mlを添加して培養した場合の上記細胞の成長
率を示している。また、上記添加剤が無添加の場合を
「K」で図示している。
【0044】これらのデータから明らかなように、混合
型ヒストン「H2A:H2B」と各細胞増殖抑制剤との
組合せでは、この形質転換されていない人体の繊維芽細
胞に対してはそれらの相乗的効果は認められない。混合
型ヒストン「H2A:H2B」との組合せにより細胞増
殖抑制剤の細胞増殖抑制作用は高められているものの、
この作用は細胞毒性作用には転換されていない。
【0045】また、この発明は、混合型ヒストン「H2
A:H2B」(混合物であれ、複合体であれ)と細胞増
殖抑制剤との組合せに限定されるものではない。H2A
ヒストン単体またはH2Bヒストン単体と細胞増殖抑制
剤との組合せによっても、上記の場合と同様な効果を生
じるものである。また、H1ヒストンと細胞増殖抑制剤
との組合せ、および、H3ヒストンと細胞増殖抑制剤と
の組合せの場合にも、上記の場合に匹敵する効果が達成
される。さらに、当業者にとって明らかなように、これ
らのヒストン分子全体は、細胞増殖抑制作用または細胞
毒作用を呈する少なくとも4または5のアミノ酸残基に
より構成されるそれらの活性な部分に置き換えることが
できる。
【0046】結局は、本発明は、上記細胞増殖抑制作用
を有する化合物のみについて限定されるものではない。
したがって、当業者は他の好適な細胞増殖抑制作用を有
する化合物、これは少なくとも1のヒストンまたはヒス
トン断片からなる、の組合せを選択することができる。
そして、この選択は、高い治療効果を有するとともに、
投与量を少なくすることのできる新規な化学療法剤を作
製するためになされるものである。
【0047】なお、実験動物(鼠、はつかねずみ、モル
モット、羊等)に対するこれらのヒストンの投与によっ
ては、なんの副作用も検出されなかった。それ故、本発
明によれば、長期間の化学療法による治癒の可能性を高
めることができる。同時に、その長期間の治療における
副作用も患者が受け入れられる程度にまで減ずることが
できるものである。
【0048】また、これらの治療薬の投薬の仕方につい
ては、たとえ第1の物質と第2の物質とを同時に投与し
ようが、それぞれ単独で別々に投与しようが、いずれの
場合でも発病過程においてその相乗的な治療効果が引き
起こされる。そのため、これらの2種類の薬剤が同時に
投与されても、また時と場所を変えて別々に服用しても
よい。
【0049】第1の薬剤と第2の薬剤との選択およびそ
れら個々の薬動力学上のふるまいによると、もし発病過
程のある時点で最適な濃度を得る必要があるなら、これ
ら2つの物質は異なる時に投与する方がよい。
【0050】なお、上記各実験例では悪性のリンパ腫と
黒色腫に関してのみ本発明に係る治療剤の組合せの効果
を示したが、本発明はこれらの悪性腫瘍の治療のみに限
定されるものではない。本発明に係る治療薬剤の組合せ
を自己免疫疾患の治療に対して用いて効果的であること
は明かである。
【0051】
【発明の効果】本発明に係るこれらの薬剤または物質の
組合せによれば、以下の効果がある。副作用を抑えつ
つ高い細胞増殖抑制作用を得られる。薬剤単体の場合
と比較して腫瘍細胞に対して細胞毒作用の高い化学療法
剤の新規な組合せを創造することが可能である。ある
種の腫瘍細胞系統またはある種の自己免疫疾患に対して
は単体では役に立たない細胞増殖抑制剤について、その
治療効果を増進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高速液体クロマトグラ
フィ法によるヒストンの分析結果を示すグラフである。
【図2】本発明の実験例1に係る細胞の成長率を示すグ
ラフである。
【図3】本発明の実験例1に係る細胞の成長率を示すグ
ラフである。
【図4】本発明の実験例2に係る細胞の成長率を示すグ
ラフである。
【図5】本発明の実験例2に係る細胞の成長率を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の実験例3に係る細胞の成長率を示すグ
ラフである。
【図7】本発明の実験例3に係る細胞の成長率を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 AGA (72)発明者 ミヒャエル ゼッペザウアー ドイツ連邦共和国 シャイド 6601 アウ フ デン ヒュッテン 32 (72)発明者 ハンス・ペーター ライネンバッハ ドイツ連邦共和国 リーゲルスベルグ 6601 アム ローンベルグ 28

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療に使用され、発病過程において相乗
    的に作用する第1の活性物質と第2の活性物質との組合
    せであって、第1の活性物質として、少なくとも1の細
    胞増殖抑制剤を含むとともに、第2の活性物質として、
    細胞増殖抑制作用または細胞毒作用を有する少なくとも
    1のヒストンおよび/または少なくとも1の活性なヒス
    トン断片、を含むことを特徴とする細胞増殖抑制作用ま
    たは細胞毒作用を有する治療用活性物質の組合せ。
  2. 【請求項2】 上記第2の活性物質は、H1ヒストン、
    H2Aヒストン、H2Bヒストン、H2AとH2Bの混
    合型ヒストン、H3ヒストンからなるグループから選択
    される請求項1に記載の治療用活性物質の組合せ。
  3. 【請求項3】 上記第2の活性物質は、活性化したヒス
    トン断片として進化する変異体を含む請求項1に記載の
    治療用活性物質の組合せ。
  4. 【請求項4】 上記第2の活性物質は、上記活性なヒス
    トン断片として上記ヒストンのN末端断片またはC末端
    断片を含む請求項1に記載の治療用活性物質の組合せ。
  5. 【請求項5】 上記第2の活性物質は、少なくともH2
    Aヒストンの断片であり、このヒストン断片の部分配列
    は1−41または1−36または1−12または1−1
    1または12−36または12−41または1−28ま
    たは11−23である請求項1に記載の治療用活性物質
    の組合せ。
  6. 【請求項6】 上記第2の活性物質は、少なくともサブ
    タイプがH2A2のヒストンの断片であり、その部分配
    列は1−30または9−25である請求項1に記載の治
    療用活性物質の組合せ。
  7. 【請求項7】 上記第2の活性物質は、少なくともH2
    Bヒストンの1断片を含み、そのヒストン断片の部分配
    列は、1−35または1−34または1−31または1
    −29または1−26または1−23または24−35
    または24−34または24−32または24−31ま
    たは24−29または1−20または21−29または
    21−31または21−32または21−34または2
    1−35または14−26である請求項1に記載の治療
    用活性物質の組合せ。
  8. 【請求項8】 上記第2の活性物質は、少なくともサブ
    タイプがH2BP.A.のヒストン断片を含み、その部
    分配列が17−50である請求項1に記載の治療用活性
    物質の組合せ。
  9. 【請求項9】 上記第2の活性物質は、少なくともH3
    ヒストンの断片を含み、その部分配列が3−34および
    /または17−29である請求項1に記載の治療用活性
    物質の組合せ。
  10. 【請求項10】 上記第2の活性物質は、少なくとも1
    のヒストンおよび/または1のヒストン断片であり、こ
    のヒストンまたはヒストン断片は、グループKRAAお
    よびKRVAに属する反復型アミノ酸配列のうちの少な
    くとも1つを含む請求項1に記載の治療用活性物質の組
    合せ。
  11. 【請求項11】 上記第2の活性物質は、反復型アミノ
    酸配列KRAAを有するH1ヒストンのC末端部分また
    はその一部分、および/または、反復型アミノ酸配列K
    RVAを有するH2BヒストンのN末端部分またはその
    一部分である請求項10に記載の治療用活性物質の組合
    せ。
  12. 【請求項12】 上記第1の活性物質は、ビンクリスチ
    ン、メトトレキサーテ、シスプラチンのグループから選
    ばれる請求項10または請求項11に記載の治療用活性
    物質の組合せ。
  13. 【請求項13】 上記第2の活性物質は、H2AとH2
    Bの混合型ヒストンである請求項12に記載の治療用活
    性物質の組合せ。
  14. 【請求項14】 上記活性物質の組合せは、癌治療およ
    び自己免疫疾患の治療に用いられる請求項1〜請求項1
    3のうちのいずれか1項に記載の治療用活性物質の組合
    せ。
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