JPH08135944A - 廃プラスチック類の減容化処理方法および減容化処理装置 - Google Patents

廃プラスチック類の減容化処理方法および減容化処理装置

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JPH08135944A
JPH08135944A JP7189371A JP18937195A JPH08135944A JP H08135944 A JPH08135944 A JP H08135944A JP 7189371 A JP7189371 A JP 7189371A JP 18937195 A JP18937195 A JP 18937195A JP H08135944 A JPH08135944 A JP H08135944A
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JP
Japan
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waste plastics
combustion
volume
conveyor
reducing
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JP7189371A
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Takashi Yuya
敬志 油谷
Nobuhiro Sato
信弘 佐藤
Masamichi Hirase
正導 平瀬
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Japan Metals and Chemical Co Ltd
Original Assignee
Japan Metals and Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック類を効率良くかつ安全に完
全燃焼させることができる方法および装置を提供するこ
と。 【解決手段】 廃プラスチック類を燃焼炉にて燃焼焼却
することにより、廃プラスチック類の減容化を図る方法
において、廃プラスチック類21の燃焼焼却を、底部がロ
ストル25となっているコンベア22内に、廃プラスチック
類21を装入堆積させ、かつその堆積層の上から該廃プラ
スチック類21を着火して燃焼させると同時に、その燃焼
ガスを底部ロストル25の下面側に吸引することにより、
上記堆積層の自己燃焼を助勢するように構成した燃焼炉
を用いて行う廃プラスチック類の減容化処理方法および
減容化処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチック類
の減容化処理方法および減容化処理装置に関し、特に、
塩ビ、ポリエチレン、シュレッダーダスト等の廃プラス
チックもしくは廃プラスチックを含む産業廃棄物および
一般廃棄物を燃焼焼却して減容化処理するのに有効な技
術について提案する。
【0002】
【従来の技術】近年、塩ビ、ポリエチレン、シュレッダ
ーダスト等の廃プラスチックもしくは廃プラスチックを
含む都市ごみあるいは産業廃棄物(以下、これらを「廃
プラスチック類」と総称する。)の処分が問題となって
いる。特に、廃プラスチック類を多量に含む廃自動車や
廃家電製品などから発生するいわゆるシュレッダーダス
トは、それに含まれる有害物質による二次公害等の問題
から、近年、埋立に関する法規制改正の動きがあり、埋
立処分場用地の遠隔化や枯渇化、さらには埋立費用の高
騰が大きな社会問題になりつつある。そのために、その
打開策としてシュレッダーダストのような廃プラスチッ
ク類を無害化し、減容化処理をする新規技術の開発が求
められている。
【0003】最近、シュレッダーダストをはじめとする
廃プラスチック類の減容化処理方法として、該廃プラス
チック類を燃焼し、燃焼後に生成する焼却灰を溶融する
処理技術がさかんに研究されている。その具体的な従来
技術として、例えば、流動炉方式やロータリーキルン方
式などによって廃プラスチック類を燃焼した後、生成し
た焼却灰を電気炉やバーナー炉で溶融する方式に関する
ものなどが多く提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にかかる燃焼方式では以下に示すような技術的な
欠点があり、実現には至っていない。 .上記流動炉方式は、廃プラスチック類の燃焼は可能
であるが、流動炉内において焼却残渣と未燃焼ダストの
分離取出しが極めて難しいこと、燃焼速度を速めるため
に送風量を増加すると炉内の局部が高温となり、耐火物
の損傷が著しいこと、等の原因により長時間の連続運転
が不可能であり、建設費用も莫大であるという欠点があ
った。 .ロータリーキルン方式は、廃プラスチック類の燃焼
は可能であるが、炉内での占有率に限りがあるため、処
理量を多くするには設備を大型化する必要があり、ま
た、回転体の完全なシールが難しいために燃焼有害ガス
がキルン外に漏出しやすく、さらには燃焼コントロール
が難しく完全燃焼できないという欠点があった。
【0005】本発明の目的は、上記の従来技術が抱える
欠点を解消することにあり、特に、廃プラスチック類に
含まれる可燃物を、効率良くかつ安全に完全燃焼させる
ことができる方法および装置を提供することにより、廃
プラスチック類の無害化、減容化処理を行い、廃自動車
や廃家電製品のスムーズなリサイクルを図ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の目的
実現に向け鋭意研究を重ねた。その結果、焼却灰を飛散
させることなく、廃プラスチック類を完全燃焼させるこ
とができる有利な燃焼焼却方式を開発した。すなわち、
本発明にかかる廃プラスチック類の減容化処理方法は、 (1) 廃プラスチック類を燃焼炉にて燃焼焼却することに
より、廃プラスチック類の減容化を図る方法において、
廃プラスチック類の燃焼焼却を、底部がロストルとなっ
ているコンベア内に、廃プラスチック類を装入堆積さ
せ、かつその堆積層の上から該廃プラスチック類を着火
して燃焼させると同時に、その燃焼ガスを底部ロストル
の下面側に吸引することにより、上記堆積層の自己燃焼
を助勢するように構成した燃焼炉を用いて行うことを特
徴とする廃プラスチック類の減容化処理方法である。 (2) 廃プラスチック類を燃焼炉にて燃焼焼却することに
より、廃プラスチック類の減容化を図る方法において、
廃プラスチック類の燃焼焼却を、底部がロストルとなっ
ている間歇的にまたは連続的に運転される各コンベア内
に、廃プラスチック類を連続的に装入堆積させ、かつそ
の堆積層の上から該廃プラスチック類を着火して燃焼さ
せると同時に、その燃焼ガスを底部ロストルの下面側に
吸引することにより、上記堆積層の自己燃焼を助勢する
ように構成した燃焼炉を用いて行うことを特徴とする廃
プラスチック類の減容化処理方法である。 (3) 上記(1) または(2) に記載の減容化処理方法におい
て、廃プラスチック類は、コンベアの底部ロストル上に
床敷を介在させて装入堆積されることを特徴とする。そ
の床敷としては、塊状の生石灰または石灰石を用いるこ
とが望ましい。 (4) 上記(1) 〜(3) のいずれかに記載の減容化処理方法
において、廃プラスチック類は、予め、生石灰、石灰
石、消石灰のいずれか少なくとも1種と混合されること
を特徴とする。 (5) 上記(1) 〜(4) のいずれかに記載の減容化処理方法
において、廃プラスチック類の燃焼焼却によって燃焼炉
から発生する排熱は、回収したのち無害化処理されるこ
とを特徴とする。
【0007】そして、本発明にかかる廃プラスチック類
の減容化処理装置は、 (1) 廃プラスチック類を燃焼焼却することにより減容化
するための装置であって、この装置は、底部がロストル
となっているコンベアと、このコンベアの下面に臨んで
配置された吸引用ウインドボックスおよび、このウイン
ドボックス下に連設された燃焼炉本体と、前記コンベア
の上方に配置された廃プラスチック類の点火装置にて構
成したことを特徴とする廃プラスチック類の減容化処理
装置である。 (2) 廃プラスチック類を燃焼焼却することにより減容化
するための装置であって、この装置は、底部がロストル
となっている間歇的にまたは連続的に運転されるコンベ
アと、このコンベアの下面に臨んで配置された複数の吸
引用ウインドボックスおよび、このウインドボックス下
に連設された燃焼炉本体と、前記コンベアの燃焼域の上
方に配置された廃プラスチック類の点火装置にて構成し
たことを特徴とする廃プラスチック類の減容化処理装置
である。 (3) なお、上記(1) または(2) に記載の減容化処理装置
において、上記ウインドボックスは、その内部に2次点
火装置が配設されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にかかる廃プラスチック類
を減容化するための処理装置は、底部がロストルとなっ
ているコンベア、あるいは底部にロストルを有するエン
ドレス状に連設してなる間歇的にまたは連続的に運転さ
れる各コンベアと、このコンベアの下面に臨んで配置さ
れた複数の吸引用ウインドボックスおよび、このウイン
ドボックス下に連設された燃焼炉本体と、前記コンベア
の燃焼域の上方に配置された廃プラスチック類の点火装
置にて構成した点に特徴があり、効率的かつ生産性の高
い燃焼装置である。このような本発明にかかる処理装置
によれば、廃プラスチック類に含まれる可燃物を完全燃
焼させながら焼却することができ、廃プラスチック類の
燃焼処理効率の向上を図ると共に、減容化達成率を更に
向上させることができる。
【0009】図1は、本発明にかかる廃プラスチック類
の減容化処理装置を用いたシュレッダーダストの処理の
一例を示す処理フロー説明図である。図1において、符
号1はシュレッダーダストを燃焼するための本発明の減
容化処理装置であり、2は焼却残渣から鉄類3,非鉄金
属類4を分別して焼却灰5を回収するための選別機、6
は焼却灰を電気炉7に供給するための炉上ビン、8は電
気炉から回収される溶融物である。また、9は集塵機、
10は煙突、11は重金属回収装置、12は無害化処理装置で
あり、これらの装置により、電気炉7から発生するヒュ
ームが処理される。一方、17は熱交換器、18は発電機、
19は排ガス処理装置、20は脱水装置であり、これらの装
置により、減容化処理装置1から発生する排ガスを利用
(熱交換)した発電が行われ、同時に排ガスの処理が行
われる。なお、図1では、本発明の減容化処理装置によ
って減容化された焼却残渣が、電気炉によって溶融処理
されるが、本発明はこのフローにかかる方式に限られる
ものではない。例えば、減容化処理装置による燃焼によ
って生成した焼却灰をセメントなどを用いて固化するこ
ともできるし、油類やガス等の燃焼エネルギーで溶融す
ることもできる。
【0010】図2は、本発明の減容化処理装置の一例を
示す説明図、図3は、同じく本発明の減容化処理装置の
A−A線断面図である。図2から明らかなように、この
装置の主要部分はコンベア22によって構成される。この
コンベア22の好ましい実施例は、シュレッダーダストを
燃焼焼却するためにこれを収容するベッセル(容器)を
エンドレスに連設した形態を有する。そして、このコン
ベア22、すなわち上記ベッセルの底部にはロストル25を
有し、後述する燃焼炉24の周りをエンドレスに循環移動
するように構成される。かかるコンベア22はベッセル状
でなければ、少なくともその両側壁にシュレッダーダス
トの脱落防止板28を設ける必要がある。また、ロストル
25の開口構造は、コンベア22の移動方向に並行方向また
は直行のどちらに向かって開口するものでも良く、その
開口間隔も任意に設定できる。
【0011】上記コンベア22は循環移動するが、そのち
ょうど内側には、燃焼炉本体24が配設される。この燃焼
炉本体24は、ウインドボックス15と燃焼室26とで構成さ
れている。上記ウインドボックスは、コンベア22の特定
の領域、すなわち、廃プラスチック類の供給ホッパ−16
および点火装置13を始端とする平行移動部分(燃焼域)
に燃焼ガス吸引用ウインドボックス15として配設されて
いる。そして、このウインドボックス15の下方側には燃
焼室26が連設されている。同図中の矢印23は、燃焼ガス
の流動方向を示し、この燃焼ガスは燃焼排ガス吸引孔27
から吸引される。なお、ウインドボックス15内には、2
次点火装置14が配設されている。
【0012】このような減容化処理装置を用いてシュレ
ッダーダストのような廃プラスチック類を減容化するた
めの処理方法の一例を図1に基づいて説明する。まず、
循環移動するコンベア22内に、供給ホッパー16からシュ
レッダーダスト21を切り出し、所定の厚みに連続的に堆
積させる。次いで、この堆積したシュレッダーダスト21
層の上から点火装置13にてシュレッダーダスト21を着火
して燃焼させると同時に、前記コンベア22の下面側に設
けた燃焼炉本体24からはウインドボックス15を通じて燃
焼室26に燃焼排ガスを吸引する吸引する。この操作によ
り、シュレッダーダスト21は空気の強制的な供給を受け
て連続的に燃焼する。この燃焼が継続すると、燃焼室26
で発生する排ガスは、高温であるため熱交換器17で発電
用のエネルギーとして回収されたのち、排ガス処理装置
19にて無害化処理され、脱水装置20、煙突10を経て大気
へ放出される。なお、本発明においては、ウインドボッ
クス15内に配設した2次点火装置14を用いることによ
り、シュレッダーダスト21の完全燃焼を助勢させるよう
にしてもよい。
【0013】一方、上記燃焼により生じた焼却残渣は、
減容化処理装置(燃焼炉)1後端から選別機2に供給さ
れ、ここで比重選鉱や磁力選鉱等の手段により鉄類3や
非鉄金属類4を分別回収した後、焼却灰5として電気炉
7の炉上ビンに導かれる。そして、この焼却灰5は、必
要に応じて生石灰などの石灰質化合物(造滓剤)を添加
して電気炉7に供給され、ここで溶融処理されたのちそ
の溶融物8は炉外にて冷却固化される。このようにして
得られる冷却固化品は、焼却灰5中の無機質分からなる
スラグと上記選別機2で回収されなかった金属類からな
るメタルとで構成され、いずれも無害化されており、特
にメタルは、有効な再利用が可能である。ここで、上記
焼却残渣の処理で発生するヒュームは、集塵機9によっ
て集塵した後、その中に含まれるZn、Pb等の重金属が重
金属回収装置11にてそれぞれ回収され、さらにその残渣
は、無害化処理装置12にて無害化処理したのち管理型処
理場等に廃棄される。なお、上記電気炉7は、直流・交
流、単相・三相、高周波または低周波の電気炉のいずれ
の電気炉をも用いることができる。
【0014】このようにしてスラグ化されたシュレッダ
ーダスト21は、元の容量の10%程度以下に減容化され、
重金属の溶出もなく安定無害化でき、化成肥料や骨材、
その他の用途に有効利用することができる。すなわち、
本発明の減容化処理方法によれば、廃プラスチック類の
減容化のみでなく、減量・安定無害なスラグ状物質に変
え、廃プラスチック類の再資源化を図ることができるの
である。
【0015】上述したように、本発明は、燃焼炉として
従来の流動炉などに代わって、上掲の減容化処理装置1
を採用したものであり、下記に述べるような効果があ
る。 (1) 廃プラスチック類に含まれる可燃物を完全燃焼でき
る。図2に示すように、本発明にかかる減容化処理装置
は、コンベア内に装入堆積した廃プラスチック類の表層
を、点火装置にて着火燃焼させると同時に、その燃焼ガ
スをウインドボックスを介して底部ロストルの下面側に
吸引するような構成としてある。このような構成とする
ことにより、着火した廃プラスチック類の燃焼は、ま
ず、上層の着火温度の低いプラスチック類が燃焼して液
化気化し、次第に着火温度の高いプラスチック類やゴム
類へと燃焼の段階を変化させながら、その燃焼位置が順
次堆積層の下方へと順次移動する。そして、このような
燃焼炉方式を採用すると、廃プラスチック類の燃焼に必
要な空気量を任意に選択することができるので、廃プラ
スチック類に含まれる可燃物が未燃物として残ることは
なく、しかも燃焼排ガス中にCOガスが残ることもない。
【0016】また、本発明において、廃プラスチック類
の供給に当たってはロストル直上には、耐熱保護の目的
で融点の高い物質を床敷材として介在させることができ
る。この床敷としては、生石灰または石灰石を用いるこ
とが好ましい。かかる生石灰または石灰石は、燃焼排ガ
ス中のNOX 、SOX 、塩素およびダイオキシン等のガスを
低減できると共に、後工程の電気炉による溶融工程を採
用した場合においては、焼却灰溶融の際に有効なフラッ
クスとなるからである。この生石灰または石灰石または
消石灰は、廃プラスチック類と予め混合することもでき
る。
【0017】さらに、本発明において、廃プラスチック
類の燃焼をより完全に行うためには、廃プラスチック類
に含まれる可燃物の成分および処理量に応じて、ウイン
ドボックス内に2次点火装置を取り付け、ウインドボッ
クス内で燃焼排ガスをより完全に燃焼させてもよい。こ
の2次点火装置としては、バーナーをウインドボックス
の側壁に内部に向かって挿入配設したものや、ウインド
ボックス内に油受け皿を取り付け、この油受け皿に油を
連続的に供給しながらその油をガス化させて燃焼する方
式のもの等が使用できる。
【0018】(2) 廃プラスチック類の燃焼環境に全く問
題を生じさせない。上述したように、本発明にかかる減
容化処理装置による燃焼処理では、燃焼排ガスを燃焼炉
本体のウインドボックス内に吸引しているので、コンベ
ア内の廃プラスチック類表層付近は、大気に比べて絶え
ず負圧状態となり、燃焼排ガスが大気に漏出することは
ない。従って、燃焼排ガス中に含まれるNOX 、SOX 、塩
素およびダイオキシン等の有害なガスは、大気中に漏れ
ることなくその全量が、ウインドボックスを備えた燃焼
室本体へと導かれるのである。
【0019】(3) 廃プラスチック類を連続的に焼却でき
る。上述したような減容化処理装置は、単一のコンベア
とウインドボックスならびに燃焼室とで構成されるバッ
チタイプの燃焼炉でも実用化が可能であるが、図2に示
すような、複数のコンベアをエンドレス状に連結循環さ
せるタイプの燃焼炉で構成されることがより好ましい。
この理由は、このようなタイプの燃焼炉は、連続して廃
プラスチック類を焼却処理できるからである。また、こ
のタイプの燃焼炉は、燃焼効率が向上すること以外に、
燃焼排ガス温度が一定となり、後工程でのエネルギー回
収や排ガスの無害化処理が容易となる。さらに、このタ
イプの燃焼炉は、廃プラスチック類が着火燃焼してから
焼却灰として排出されるまでの構成が、燃焼による発熱
を分散させやすい構造となっているので、燃焼最高到達
温度を低く抑えることができ、ウインドボックスや燃焼
室を構成する耐火物への負担を軽減できる。なお、この
タイプの燃焼炉は、廃プラスチック類の処理量に応じて
ウインドボックスの連結長さやコンベアの移動速度を適
宜調整することが望ましく、必要に応じて、2次点火装
置を単数または複数設置する。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の減容化処理装置を用いて廃
プラスチック類を燃焼焼却した例を示す。まず、廃プラ
スチック類を下記条件にて燃焼処理した。 (燃焼条件) .廃プラスチック類;自動車シュレッダーダスト .処理量;30kg/h .燃焼温度; 800〜1200℃
【0021】その結果、シュレッダーダスト100 重量部
に対して43重量部の焼却残渣が得られた。この焼却残渣
は、焼却灰;83.4%、鉄(磁着物);10.3 %、非鉄分
(手選);6.3 %からなり、鉄および非鉄金属類を分別
した後の焼却灰の成分組成を表1に示す。
【0022】
【0023】次に、上記焼却灰を下記条件にて溶融処理
した。 (溶融条件) .被処理物;シュレッダーダスト焼却灰 .処理量;300kg .造滓剤(溶融物粘性改善剤);生石灰100kg .電気炉;ジロー炉 .溶融温度;約1400℃
【0024】その結果、スラグ分;265kg とメタル分35
kgが得られ、このスラグ分の嵩比重は、元のシュレッダ
ーダストの嵩比重;0.25に比較して1.5 と高く、容量比
としては、元のシュレッダーダストに対して7%にまで
減容化できることがわかった。さらに、このスラグ分の
溶出テストを行った結果、重金属の溶出はなかった。な
お、この時のスラグ分の成分組成を表2に示す。
【0025】
【0026】このようにしてスラグ化されたシュレッダ
ーダストは、元の容量の7%に減容化され、重金属の溶
出もなく安定無害化処理できることを確認した。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、廃
プラスチック類に含まれる可燃物を効率良くかつ安全に
完全燃焼することができ、廃プラスチック類の大幅な減
容化を達成することができる。しかも、安定無害なスラ
グ状物質に変えることが可能となり、廃プラスチック類
の再資源化を図ることができる。すなわち、本発明は廃
プラスチック類の減容化処理システムとして最も効果的
であり、産業上極めて有用と言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる廃プラスチック類の減容化処理
装置を用いたシュレッダーダストの処理の一例を示すフ
ロー説明図である。
【図2】本発明の減容化処理装置の一例を示す説明図で
ある。
【図3】図2に示す本発明の減容化処理装置のA−A線
断面図である。
【符号の説明】
1 燃焼炉 2 選別機 3 鉄類 4 非鉄金属類 5 焼却灰 6 炉上ビン 7 電気炉 13 点火装置 14 2次点火装置 15 ウインドボックス 16 シュレッダーダスト供給ホッパー 21 シュレッダーダスト 22 コンベア 24 燃焼炉本体 25 ロストル 26 燃焼室 27 燃焼排ガス吸引孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/10 ZAB Z 7/00 ZAB A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃プラスチック類を燃焼炉にて燃焼焼却
    することにより、廃プラスチック類の減容化を図る方法
    において、 廃プラスチック類の燃焼焼却を、底部がロストルとなっ
    ているコンベア内に、廃プラスチック類を装入堆積さ
    せ、かつその堆積層の上から該廃プラスチック類を着火
    して燃焼させると同時に、その燃焼ガスを底部ロストル
    の下面側に吸引することにより、上記堆積層の自己燃焼
    を助勢するように構成した燃焼炉を用いて行うことを特
    徴とする廃プラスチック類の減容化処理方法。
  2. 【請求項2】 廃プラスチック類を燃焼炉にて燃焼焼却
    することにより、廃プラスチック類の減容化を図る方法
    において、 廃プラスチック類の燃焼焼却を、底部がロストルとなっ
    ている間歇的にまたは連続的に運転される各コンベア内
    に、廃プラスチック類を連続的に装入堆積させ、かつそ
    の堆積層の上から該廃プラスチック類を着火して燃焼さ
    せると同時に、その燃焼ガスを底部ロストルの下面側に
    吸引することにより、上記堆積層の自己燃焼を助勢する
    ように構成した燃焼炉を用いて行うことを特徴とする廃
    プラスチック類の減容化処理方法。
  3. 【請求項3】 上記廃プラスチック類は、コンベアの底
    部ロストル上に床敷を介在させて装入堆積されることを
    特徴とする請求項1または2に記載の減容化処理方法。
  4. 【請求項4】 上記床敷として塊状の生石灰または石灰
    石を用いることを特徴とする請求項3に記載の減容化処
    理方法。
  5. 【請求項5】 上記廃プラスチック類は、予め、生石
    灰、石灰石、消石灰のいずれか少なくとも1種と混合さ
    れることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    減容化処理方法。
  6. 【請求項6】 廃プラスチック類の燃焼焼却によって燃
    焼炉から発生する排熱は、回収したのち無害化処理され
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の減
    容化処理方法。
  7. 【請求項7】 廃プラスチック類を燃焼焼却することに
    より減容化するための装置であって、この装置は、底部
    がロストルとなっているコンベアと、このコンベアの下
    面に臨んで配置された吸引用ウインドボックスおよび、
    このウインドボックス下に連設された燃焼炉本体と、前
    記コンベアの上方に配置された廃プラスチック類の点火
    装置にて構成したことを特徴とする廃プラスチック類の
    減容化処理装置。
  8. 【請求項8】 廃プラスチック類を燃焼焼却することに
    より減容化するための装置であって、この装置は、底部
    がロストルとなっている間歇的にまたは連続的に運転さ
    れるコンベアと、このコンベアの下面に臨んで配置され
    た複数の吸引用ウインドボックスおよび、このウインド
    ボックス下に連設された燃焼炉本体と、前記コンベアの
    燃焼域の上方に配置された廃プラスチック類の点火装置
    にて構成したことを特徴とする廃プラスチック類の減容
    化処理装置。
  9. 【請求項9】 上記ウインドボックスは、その内部に2
    次点火装置が配設されていることを特徴とする請求項7
    または8に記載の減容化処理装置。
JP7189371A 1994-09-16 1995-07-25 廃プラスチック類の減容化処理方法および減容化処理装置 Pending JPH08135944A (ja)

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JP7189371A Pending JPH08135944A (ja) 1994-09-16 1995-07-25 廃プラスチック類の減容化処理方法および減容化処理装置

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JP (1) JPH08135944A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108927914A (zh) * 2018-07-06 2018-12-04 叶兆平 一种多级分筛的城市垃圾回收装置

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