JPH08135557A - 水力機械用ステーベーン - Google Patents
水力機械用ステーベーンInfo
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- JPH08135557A JPH08135557A JP6273933A JP27393394A JPH08135557A JP H08135557 A JPH08135557 A JP H08135557A JP 6273933 A JP6273933 A JP 6273933A JP 27393394 A JP27393394 A JP 27393394A JP H08135557 A JPH08135557 A JP H08135557A
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- Japan
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- vane
- stay
- edge portion
- inlet side
- hydraulic machine
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Hydraulic Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】水の流入角度とベーン入口角度とのずれによる
衝突損失を低減して性能向上を図ることがが比較的簡単
な構成によって実現でき、しかも製作に際しても低コス
ト化が可能な水力機械用ステーベーンを提供することを
目的とする。 【構成】縦軸型水力機械の回転自在なランナの外周側の
平行流路にガイドベーンとともに複数枚固定配置される
ステーベーン4であって、そのベーン上下端部が上下一
対の平行なスピードリング5に接合される。ベーン入口
側縁部がこれを取り囲むケーシング6の流路に突出して
いる。ケーシング6の流路に突出しているベーン入口側
縁部の上下端部付近の厚さをその他の部分の厚さよりも
大きい鈍頭形状とする。
衝突損失を低減して性能向上を図ることがが比較的簡単
な構成によって実現でき、しかも製作に際しても低コス
ト化が可能な水力機械用ステーベーンを提供することを
目的とする。 【構成】縦軸型水力機械の回転自在なランナの外周側の
平行流路にガイドベーンとともに複数枚固定配置される
ステーベーン4であって、そのベーン上下端部が上下一
対の平行なスピードリング5に接合される。ベーン入口
側縁部がこれを取り囲むケーシング6の流路に突出して
いる。ケーシング6の流路に突出しているベーン入口側
縁部の上下端部付近の厚さをその他の部分の厚さよりも
大きい鈍頭形状とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フランシス水車等の縦
軸の水力機械等に適用される水力機械用ステーベーンに
関するものである。
軸の水力機械等に適用される水力機械用ステーベーンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フランシス水車等の水力機械は例えば図
9に示すように、回転自在なランナ1の外周側の平行流
路2にガイドベーン3とともにステーベーン4が固定配
置され、ステーベーン4のベーン上下端部が上下一対の
平行なスピードリング5に接合されるとともに、ステー
ベーン4のベーン入口側縁部がこれを取り囲む渦巻ケー
シング6の流路に突出する構成となっている。そして、
水圧鉄管から導かれた水がケーシング6を通って複数枚
のステーベーン4の全周に亘って流入し、この水がガイ
ドベーン3を通ってランナ1へ導かれてランナ1を回転
させる。
9に示すように、回転自在なランナ1の外周側の平行流
路2にガイドベーン3とともにステーベーン4が固定配
置され、ステーベーン4のベーン上下端部が上下一対の
平行なスピードリング5に接合されるとともに、ステー
ベーン4のベーン入口側縁部がこれを取り囲む渦巻ケー
シング6の流路に突出する構成となっている。そして、
水圧鉄管から導かれた水がケーシング6を通って複数枚
のステーベーン4の全周に亘って流入し、この水がガイ
ドベーン3を通ってランナ1へ導かれてランナ1を回転
させる。
【0003】ステーベーン4は一般に二次元形状で設計
されているが、実際にケーシング6からステーベーン4
に流入する水は、ステーベーン4入口部の上下端部近傍
で巻込み流となるため、図9および図10に矢印aで示
すように、三次元的に変化している。この三次元的な流
れはタフト法を用いて観察した実験結果により明らかに
なっている。
されているが、実際にケーシング6からステーベーン4
に流入する水は、ステーベーン4入口部の上下端部近傍
で巻込み流となるため、図9および図10に矢印aで示
すように、三次元的に変化している。この三次元的な流
れはタフト法を用いて観察した実験結果により明らかに
なっている。
【0004】図11はタフト法による流れの観察位置を
模式的に示したものである。すなわち、ステーベーン4
の入口部の上端部近傍(I)、中央部(II)および下端
部近傍(III )の各位置に、それぞれタフト7を設けて
流れの実験を行った。
模式的に示したものである。すなわち、ステーベーン4
の入口部の上端部近傍(I)、中央部(II)および下端
部近傍(III )の各位置に、それぞれタフト7を設けて
流れの実験を行った。
【0005】図12および図13は、この実験結果によ
るタフト7の挙動を示したものである。ステーベーン4
の中央部(II)では図12に示すように、タフト7がス
テーベーン4に沿って不動であった。これにより、水の
流入角度が入口角度に略一致していることが分かった。
これに対し、ステーベーン4の上端部近傍(I)および
下端部近傍(III )では図13に示すように、タフト7
が細かくステーベーン4に接離する方向(矢印b方向)
に振動していた。このことから、水の流入角度が入口角
度に一致せず、流れの剥離が生じていることが分かっ
た。流れの剥離は、ステーベーン4の負圧面側で、より
大きく生じていることも分かった。
るタフト7の挙動を示したものである。ステーベーン4
の中央部(II)では図12に示すように、タフト7がス
テーベーン4に沿って不動であった。これにより、水の
流入角度が入口角度に略一致していることが分かった。
これに対し、ステーベーン4の上端部近傍(I)および
下端部近傍(III )では図13に示すように、タフト7
が細かくステーベーン4に接離する方向(矢印b方向)
に振動していた。このことから、水の流入角度が入口角
度に一致せず、流れの剥離が生じていることが分かっ
た。流れの剥離は、ステーベーン4の負圧面側で、より
大きく生じていることも分かった。
【0006】したがって、水の流入角度とステーベーン
4の入口角度とのずれにより、ステーベーン入口での衝
突損失が大きくなって性能低下をひきおこすとともに、
このことが下流側での流れの乱れの増加原因ともなっ
て、さらに損失を増大させていたものである。
4の入口角度とのずれにより、ステーベーン入口での衝
突損失が大きくなって性能低下をひきおこすとともに、
このことが下流側での流れの乱れの増加原因ともなっ
て、さらに損失を増大させていたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】なお、このようなステ
ーベーン入口の流入角度と入口角度とに着目し、水力機
械の性能向上を図る技術は、例えば実開昭59−659
84号等でも知られている。この公報記載の技術では、
ステーベーンの入口角度を流入角度に一致するように、
ベーン上下部分の入口角度を中央部分よりも大きくして
いる。
ーベーン入口の流入角度と入口角度とに着目し、水力機
械の性能向上を図る技術は、例えば実開昭59−659
84号等でも知られている。この公報記載の技術では、
ステーベーンの入口角度を流入角度に一致するように、
ベーン上下部分の入口角度を中央部分よりも大きくして
いる。
【0008】しかしながら、上記の技術は理論的には可
能であっても、実際の製作に際しては、ステーベーン入
口部の上下方向すべての部分において流入角度と一致す
る入口角度に設定することは極めて困難であり、またコ
ストも非常に高いものとなる。
能であっても、実際の製作に際しては、ステーベーン入
口部の上下方向すべての部分において流入角度と一致す
る入口角度に設定することは極めて困難であり、またコ
ストも非常に高いものとなる。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、水の流入角度とベーン入口角度とのずれに
よる衝突損失を低減して性能向上を図ることがが比較的
簡単な構成によって実現でき、しかも製作に際しても低
コスト化が可能な水力機械用ステーベーンを提供するこ
とを目的とする。
ものであり、水の流入角度とベーン入口角度とのずれに
よる衝突損失を低減して性能向上を図ることがが比較的
簡単な構成によって実現でき、しかも製作に際しても低
コスト化が可能な水力機械用ステーベーンを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、縦軸型水力機械の回転自在なランナの外
周側の平行流路にガイドベーンとともに複数枚固定配置
されるステーベーンであって、そのベーン上下端部が上
下一対の平行なスピードリングに接合されるとともに、
ベーン入口側縁部がこれを取り囲むケーシングの流路に
突出している水力機械用ステーベーンにおいて、前記ケ
ーシングの流路に突出しているベーン入口側縁部の上下
端部付近の厚さをその他の部分の厚さよりも大きい鈍頭
形状としたことを特徴とする。
に、本発明は、縦軸型水力機械の回転自在なランナの外
周側の平行流路にガイドベーンとともに複数枚固定配置
されるステーベーンであって、そのベーン上下端部が上
下一対の平行なスピードリングに接合されるとともに、
ベーン入口側縁部がこれを取り囲むケーシングの流路に
突出している水力機械用ステーベーンにおいて、前記ケ
ーシングの流路に突出しているベーン入口側縁部の上下
端部付近の厚さをその他の部分の厚さよりも大きい鈍頭
形状としたことを特徴とする。
【0011】本発明において望ましくは、ベーン入口側
縁部の鈍頭形状部分をベーン負圧側に片寄る形状とす
る。
縁部の鈍頭形状部分をベーン負圧側に片寄る形状とす
る。
【0012】また、本発明において望ましくは、ベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分を上下スピードリングの外周
縁部まで延在させるとともに、その各スピードリングの
外周縁側への連設部を滑らかに形成する。
入口側縁部の鈍頭形状部分を上下スピードリングの外周
縁部まで延在させるとともに、その各スピードリングの
外周縁側への連設部を滑らかに形成する。
【0013】さらに、本発明において望ましくは、上下
スピードリングの外周縁部を円弧状の断面形状を有する
ものとし、その各スピードリングの円弧状外周縁部とベ
ーン入口側縁部の鈍頭形状部分とを滑らかにつながる形
状とする。
スピードリングの外周縁部を円弧状の断面形状を有する
ものとし、その各スピードリングの円弧状外周縁部とベ
ーン入口側縁部の鈍頭形状部分とを滑らかにつながる形
状とする。
【0014】
【作用】本発明に係る水力機械用ステーベーンによれ
ば、ベーン入口部で水の流入角度が変化していても、ス
テーベーンに沿って滑らかに流入するようになるので、
入口衝突損失が低減され、性能が向上する。すなわち、
水の流入角度とステーベーンの入口角度とのずれによる
衝突損失を低減して、ステーベーンの性能向上を図るこ
とがが比較的簡単な構成によって実現でき、しかも製作
に際しても低コスト化が可能となる。
ば、ベーン入口部で水の流入角度が変化していても、ス
テーベーンに沿って滑らかに流入するようになるので、
入口衝突損失が低減され、性能が向上する。すなわち、
水の流入角度とステーベーンの入口角度とのずれによる
衝突損失を低減して、ステーベーンの性能向上を図るこ
とがが比較的簡単な構成によって実現でき、しかも製作
に際しても低コスト化が可能となる。
【0015】また、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分
を、ベーン負圧側に片寄る形状とした場合には、従来の
ステーベーンにおいて負圧側で顕著に現れていた流れの
剥離が低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化し
ていても、ステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が低減され、性能が向上する。
を、ベーン負圧側に片寄る形状とした場合には、従来の
ステーベーンにおいて負圧側で顕著に現れていた流れの
剥離が低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化し
ていても、ステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が低減され、性能が向上する。
【0016】また、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分を
上下スピードリングの外周縁部まで延在させてベーン負
圧側に片寄る形状とした場合には、さらに流れの剥離が
効果的に低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化
していてもステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が一層低減されて性能が大幅に向
上する。
上下スピードリングの外周縁部まで延在させてベーン負
圧側に片寄る形状とした場合には、さらに流れの剥離が
効果的に低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化
していてもステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が一層低減されて性能が大幅に向
上する。
【0017】さらに、スピードリングの外周縁部を流線
形状とし、各スピードリングの円弧状外周縁部とベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつながる形状と
した場合には、ベーン入口部で水の流入角度が変化して
いてもスピードリングおよびステーベーンに沿って滑ら
かに流入するようになり、さらに一層の流れの剥離が効
果的に低減され、入口衝突損失が低減されて性能が大幅
に向上する。
形状とし、各スピードリングの円弧状外周縁部とベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつながる形状と
した場合には、ベーン入口部で水の流入角度が変化して
いてもスピードリングおよびステーベーンに沿って滑ら
かに流入するようになり、さらに一層の流れの剥離が効
果的に低減され、入口衝突損失が低減されて性能が大幅
に向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る水力機械用ステーベーン
4の実施例を図1〜図8を参照して説明する。なお、以
下の実施例では水力機械として縦軸型フランシス水車を
適用しており、その全体構成は図9に示したものと同一
であるから、図9も本実施例の説明に使用する。
4の実施例を図1〜図8を参照して説明する。なお、以
下の実施例では水力機械として縦軸型フランシス水車を
適用しており、その全体構成は図9に示したものと同一
であるから、図9も本実施例の説明に使用する。
【0019】図1〜図4は第1実施例を示している。図
1はステーベーン4全体およびケーシング6を示す縦断
面図、図2は要部を拡大して示す説明図でステーベーン
4入口側縁部をケーシング6側から見た図、図3はステ
ーベーン4の横断面図、図4は本実施例による性能を従
来例との比較で示した特性図である。
1はステーベーン4全体およびケーシング6を示す縦断
面図、図2は要部を拡大して示す説明図でステーベーン
4入口側縁部をケーシング6側から見た図、図3はステ
ーベーン4の横断面図、図4は本実施例による性能を従
来例との比較で示した特性図である。
【0020】図1および図9に示すように、本実施例の
水力機械用ステーベーン4は、回転自在なランナ1の外
周側の平行流路2にガイドベーン3とともに複数枚固定
配置されている。各ステーベーン4のベーン上下端部
は、上下一対の平行なスピードリング5に接合されると
ともに、ベーン入口側縁部がこれを取り囲むケーシング
6の流路に突出している。
水力機械用ステーベーン4は、回転自在なランナ1の外
周側の平行流路2にガイドベーン3とともに複数枚固定
配置されている。各ステーベーン4のベーン上下端部
は、上下一対の平行なスピードリング5に接合されると
ともに、ベーン入口側縁部がこれを取り囲むケーシング
6の流路に突出している。
【0021】このものにおいて、ケーシング6の流路に
突出しているステーベーン4のベーン入口側縁部の上下
端部付近の厚さが、その他の部分の厚さよりも大きい鈍
頭形状とされている。そして、この鈍頭形状のステーベ
ーン4の入口側の上下端部付近におけるスピードリング
5の外周縁側への連設部が、滑らかに立ち上がる形状と
されている。
突出しているステーベーン4のベーン入口側縁部の上下
端部付近の厚さが、その他の部分の厚さよりも大きい鈍
頭形状とされている。そして、この鈍頭形状のステーベ
ーン4の入口側の上下端部付近におけるスピードリング
5の外周縁側への連設部が、滑らかに立ち上がる形状と
されている。
【0022】このように構成した本実施例の水力機械用
ステーベーン4によると、ベーン入口部で水の流入角度
が変化していても、ステーベーン4に沿って滑らかに流
入するようになるので、入口衝突損失が低減され、性能
が向上する。すなわち、図4の横軸は流量を従来のステ
ーベーン4における最高効率点流量Q0 で無次元化した
量を表し、縦軸は効率を従来のステーベーン4における
最高効率η0 でに実線で無次元化した量を表している。
この図4に実線で示したように、ステーベーン4のベー
ン入口側縁部の上下端部付近を鈍頭形状とした本実施例
の場合は、従来の形状のステーベーン4に比較してΔη
分の性能の向上が見られた。
ステーベーン4によると、ベーン入口部で水の流入角度
が変化していても、ステーベーン4に沿って滑らかに流
入するようになるので、入口衝突損失が低減され、性能
が向上する。すなわち、図4の横軸は流量を従来のステ
ーベーン4における最高効率点流量Q0 で無次元化した
量を表し、縦軸は効率を従来のステーベーン4における
最高効率η0 でに実線で無次元化した量を表している。
この図4に実線で示したように、ステーベーン4のベー
ン入口側縁部の上下端部付近を鈍頭形状とした本実施例
の場合は、従来の形状のステーベーン4に比較してΔη
分の性能の向上が見られた。
【0023】図5は、本発明の第2実施例による水力機
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、前記第
1実施例のステーベーン4に比較して、ベーン入口側縁
部の鈍頭形状部分が、ベーン負圧側に片寄る形状とされ
ている。
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、前記第
1実施例のステーベーン4に比較して、ベーン入口側縁
部の鈍頭形状部分が、ベーン負圧側に片寄る形状とされ
ている。
【0024】このような構成の第2実施例のステーベー
ン4によると、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分をベー
ン負圧側に片寄る形状としたことで、従来のステーベー
ン4において負圧側で顕著に現れていた流れの剥離が低
減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化していて
も、ステーベーン4に沿って滑らかに流入するようにな
り、入口衝突損失が低減され、性能が向上する。
ン4によると、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分をベー
ン負圧側に片寄る形状としたことで、従来のステーベー
ン4において負圧側で顕著に現れていた流れの剥離が低
減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化していて
も、ステーベーン4に沿って滑らかに流入するようにな
り、入口衝突損失が低減され、性能が向上する。
【0025】図6は、本発明の第3実施例による水力機
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、ベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分が上下スピードリング5の外
周縁部まで延在するとともに、その各スピードリング5
の外周面との連設部が滑らかに形成されている。
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、ベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分が上下スピードリング5の外
周縁部まで延在するとともに、その各スピードリング5
の外周面との連設部が滑らかに形成されている。
【0026】このような構成の第3実施例のステーベー
ン4によると、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分を上下
スピードリング5の外周縁部まで延在させてベーン負圧
側に片寄る形状としたことで、さらに流れの剥離が効果
的に低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化して
いてもステーベーン4に沿って滑らかに流入するように
なり、入口衝突損失が一層低減されて性能が大幅に向上
する。
ン4によると、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分を上下
スピードリング5の外周縁部まで延在させてベーン負圧
側に片寄る形状としたことで、さらに流れの剥離が効果
的に低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化して
いてもステーベーン4に沿って滑らかに流入するように
なり、入口衝突損失が一層低減されて性能が大幅に向上
する。
【0027】図7は、本発明の第4実施例による水力機
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、ベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分が上下スピードリング5の外
周縁部まで延在するとともに、その各スピードリング5
の外周面との連設部が滑らかに形成されている。そし
て、さらに上下スピードリング5の外周縁部が流路内外
に向かって湾曲した略略半円弧状の断面形状を有するも
のとされており、その各スピードリング5の円弧状外周
縁部とベーン入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつ
ながる形状となっている。
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、ベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分が上下スピードリング5の外
周縁部まで延在するとともに、その各スピードリング5
の外周面との連設部が滑らかに形成されている。そし
て、さらに上下スピードリング5の外周縁部が流路内外
に向かって湾曲した略略半円弧状の断面形状を有するも
のとされており、その各スピードリング5の円弧状外周
縁部とベーン入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつ
ながる形状となっている。
【0028】このような構成の第4実施例のステーベー
ン4によると、スピードリング5の外周縁部が流線形状
であるとともに、各スピードリング5の円弧状外周縁部
とベーン入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつなが
る形状となっているので、ベーン入口部で水の流入角度
が変化していてもスピードリング5およびステーベーン
4に沿って滑らかに流入するようになり、さらに一層の
流れの剥離が効果的に低減され、入口衝突損失が低減さ
れて性能が大幅に向上する。
ン4によると、スピードリング5の外周縁部が流線形状
であるとともに、各スピードリング5の円弧状外周縁部
とベーン入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつなが
る形状となっているので、ベーン入口部で水の流入角度
が変化していてもスピードリング5およびステーベーン
4に沿って滑らかに流入するようになり、さらに一層の
流れの剥離が効果的に低減され、入口衝突損失が低減さ
れて性能が大幅に向上する。
【0029】図7は、本発明の第5実施例による水力機
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、ベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分が上下スピードリング5の外
周縁部まで延在するとともに、その各スピードリング5
の外周面との連設部が滑らかに形成されている。そし
て、さらに上下スピードリング5の外周縁部が流路内側
に向かって略1/4円弧状の断面形状を有するものとさ
れており、その各スピードリング5の円弧状外周縁部と
ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつながる
形状となっている。
械用ステーベーン4を示す横断面図である。同図に示す
ように、本実施例のステーベーン4においては、ベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分が上下スピードリング5の外
周縁部まで延在するとともに、その各スピードリング5
の外周面との連設部が滑らかに形成されている。そし
て、さらに上下スピードリング5の外周縁部が流路内側
に向かって略1/4円弧状の断面形状を有するものとさ
れており、その各スピードリング5の円弧状外周縁部と
ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつながる
形状となっている。
【0030】このような構成の第5実施例のステーベー
ン4によっても、スピードリング5の外周縁部が流路内
側に向かって流線形状であるとともに、各スピードリン
グ5の円弧状外周縁部とベーン入口側縁部の鈍頭形状部
分とが滑らかにつながる形状となっているので、ベーン
入口部で水の流入角度が変化していてもスピードリング
5およびステーベーン4に沿って滑らかに流入するよう
になり、さらに一層の流れの剥離が効果的に低減され、
入口衝突損失が低減されて性能が大幅に向上する。
ン4によっても、スピードリング5の外周縁部が流路内
側に向かって流線形状であるとともに、各スピードリン
グ5の円弧状外周縁部とベーン入口側縁部の鈍頭形状部
分とが滑らかにつながる形状となっているので、ベーン
入口部で水の流入角度が変化していてもスピードリング
5およびステーベーン4に沿って滑らかに流入するよう
になり、さらに一層の流れの剥離が効果的に低減され、
入口衝突損失が低減されて性能が大幅に向上する。
【0031】
【発明の効果】以上の実施例で詳述したように、本発明
に係る水力機械用ステーベーンによれば、ベーン入口部
で水の流入角度が変化していても、ステーベーンに沿っ
て滑らかに流入するようになるので、入口衝突損失が低
減され、性能が向上する。すなわち、水の流入角度とス
テーベーンの入口角度とのずれによる衝突損失を低減し
て、ステーベーンの性能向上を図ることがが比較的簡単
な構成によって実現でき、しかも製作に際しても低コス
ト化が可能となる。
に係る水力機械用ステーベーンによれば、ベーン入口部
で水の流入角度が変化していても、ステーベーンに沿っ
て滑らかに流入するようになるので、入口衝突損失が低
減され、性能が向上する。すなわち、水の流入角度とス
テーベーンの入口角度とのずれによる衝突損失を低減し
て、ステーベーンの性能向上を図ることがが比較的簡単
な構成によって実現でき、しかも製作に際しても低コス
ト化が可能となる。
【0032】また、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分
を、ベーン負圧側に片寄る形状とした場合には、従来の
ステーベーンにおいて負圧側で顕著に現れていた流れの
剥離が低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化し
ていても、ステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が低減され、性能が向上する。
を、ベーン負圧側に片寄る形状とした場合には、従来の
ステーベーンにおいて負圧側で顕著に現れていた流れの
剥離が低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化し
ていても、ステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が低減され、性能が向上する。
【0033】また、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分を
上下スピードリングの外周縁部まで延在させてベーン負
圧側に片寄る形状とした場合には、さらに流れの剥離が
効果的に低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化
していてもステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が一層低減されて性能が大幅に向
上する。
上下スピードリングの外周縁部まで延在させてベーン負
圧側に片寄る形状とした場合には、さらに流れの剥離が
効果的に低減され、ベーン入口部で水の流入角度が変化
していてもステーベーンに沿って滑らかに流入するよう
になり、入口衝突損失が一層低減されて性能が大幅に向
上する。
【0034】さらに、スピードリングの外周縁部を流線
形状とし、各スピードリングの円弧状外周縁部とベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつながる形状と
した場合には、ベーン入口部で水の流入角度が変化して
いてもスピードリングおよびステーベーンに沿って滑ら
かに流入するようになり、さらに一層の流れの剥離が効
果的に低減され、入口衝突損失が低減されて性能が大幅
に向上する。
形状とし、各スピードリングの円弧状外周縁部とベーン
入口側縁部の鈍頭形状部分とが滑らかにつながる形状と
した場合には、ベーン入口部で水の流入角度が変化して
いてもスピードリングおよびステーベーンに沿って滑ら
かに流入するようになり、さらに一層の流れの剥離が効
果的に低減され、入口衝突損失が低減されて性能が大幅
に向上する。
【図1】本発明に係るステーベーンの第1実施例を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図2】第1実施例における要部を拡大して示す説明図
でステーベーン入口側縁部をケーシング側から見た図。
でステーベーン入口側縁部をケーシング側から見た図。
【図3】第1実施例における要部を拡大して示す説明図
でステーベーンの横断面図。
でステーベーンの横断面図。
【図4】第1実施例による性能を従来例との比較で示し
た特性図。
た特性図。
【図5】本発明に係るステーベーンの第2実施例を示す
横断面図。
横断面図。
【図6】本発明に係るステーベーンの第3実施例を示す
横断面図。
横断面図。
【図7】本発明に係るステーベーンの第4実施例を示す
横断面図。
横断面図。
【図8】本発明に係るステーベーンの第5実施例を示す
横断面図。
横断面図。
【図9】水力機械の一例としてフランシス水車の構成を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図10】従来のステーベーンを示す図で、図9におけ
る水車のステーベーンをケーシング側から見た図。
る水車のステーベーンをケーシング側から見た図。
【図11】模型試験におけるタフト法を用いた観察のタ
フト位置を示す図。
フト位置を示す図。
【図12】図11におけるタフト位置IIのステーベーン
を示す横断面図。
を示す横断面図。
【図13】図11におけるタフト位置III のステーベー
ンを示す横断面図。
ンを示す横断面図。
1 ランナ 2 平行流路 3 ガイドベーン 4 ステーベーン 5 スピードリング 6 ケーシング
Claims (4)
- 【請求項1】 縦軸型水力機械の回転自在なランナの外
周側の平行流路にガイドベーンとともに複数枚固定配置
されるステーベーンであって、そのベーン上下端部が上
下一対の平行なスピードリングに接合されるとともに、
ベーン入口側縁部がこれを取り囲むケーシングの流路に
突出している水力機械用ステーベーンにおいて、前記ケ
ーシングの流路に突出しているベーン入口側縁部の上下
端部付近の厚さをその他の部分の厚さよりも大きい鈍頭
形状としたことを特徴とする水力機械用ステーベーン。 - 【請求項2】 請求項1記載の水力機械用ステーベーン
において、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分をベーン負
圧側に片寄る形状としたことを特徴とする水力機械用ス
テーベーン。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の水力機械用ステ
ーベーンにおいて、ベーン入口側縁部の鈍頭形状部分を
上下スピードリングの外周縁部まで延在させるととも
に、その各スピードリングの外周縁側への連設部を滑ら
かに形成したことを特徴とする水力機械用ステーベー
ン。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の水
力機械用ステーベーンにおいて、上下スピードリングの
外周縁部を円弧状の断面形状を有するものとし、その各
スピードリングの円弧状外周縁部とベーン入口側縁部の
鈍頭形状部分とを滑らかにつながる形状としたことを特
徴とする水力機械用ステーベーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273933A JPH08135557A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 水力機械用ステーベーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273933A JPH08135557A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 水力機械用ステーベーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135557A true JPH08135557A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17534600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6273933A Pending JPH08135557A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 水力機械用ステーベーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08135557A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016136010A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 株式会社東芝 | 水力機械のステーリングおよび水力機械 |
CN112594111A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-04-02 | 东方电气集团东方电机有限公司 | 一种降低固定导叶根部应力的方法 |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP6273933A patent/JPH08135557A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016136010A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 株式会社東芝 | 水力機械のステーリングおよび水力機械 |
CN112594111A (zh) * | 2020-12-17 | 2021-04-02 | 东方电气集团东方电机有限公司 | 一种降低固定导叶根部应力的方法 |
CN112594111B (zh) * | 2020-12-17 | 2022-10-11 | 东方电气集团东方电机有限公司 | 一种降低固定导叶根部应力的方法 |
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