JPH08133814A - コンクリート製品 - Google Patents

コンクリート製品

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JPH08133814A
JPH08133814A JP6280316A JP28031694A JPH08133814A JP H08133814 A JPH08133814 A JP H08133814A JP 6280316 A JP6280316 A JP 6280316A JP 28031694 A JP28031694 A JP 28031694A JP H08133814 A JPH08133814 A JP H08133814A
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JP
Japan
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concrete
bacteria
concrete product
bacterium
microorganism group
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JP6280316A
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Tsuneo Sugihara
常男 杉原
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TOKAI SHOJI BLOCK KOGYO KK
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TOKAI SHOJI BLOCK KOGYO KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/26Corrosion of reinforcement resistance

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】長期間に亘って耐酸性化性と環境浄化性の両特
性に優れたコンクリート製品を提供すること。 【構成】好気性菌と嫌気性菌が共存した蘇生型の有用微
生物群(EM菌)を含み固化されたコンクリート製品で
あり、該蘇生型の有用微生物群(EM菌)を含む状態で
焼成してなるセラミックス焼成体又は蘇生型の有用微生
物群(EM菌)を含む砕コンクリート体が混入され、固
化されたコンクリート製品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート製品に関
し、特に、有用微生物群を含み固化された耐酸性化性と
環境浄化性の両特性を具有するコンクリート製品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製品中の鋼材は鋼の表面が
鉄の水酸化物の保護被膜で覆われているので錆は発生し
ないが、例えばコンクリート製品が水に濡れると、コン
クリートの骨材として使用された砂利等に含まれる無機
塩類、例えば塩化ナトリウム、が解離して塩素イオンを
生じると、当該コンクリートの内部環境はpH10以下
に低下する。そして、この状態では、コンクリート製品
中の鋼材は鋼の表面を被覆している水酸化物の保護被膜
が破壊されるので鋼材の腐食が進行し、当該コンクリー
ト製品が脆くなるという不具合があった。
【0003】従来、この不具合を解消する方法として、
コンクリートの水セメント比を下げたり、かぶり厚さを
増すなどの配慮や、入念に密実に施工し、水密度の高い
仕上げを施すなどの対策を施す方法が知られている。
【0004】一方、近時、生ゴミ、家畜のふん尿、再生
に不適な低質紙、又は、刈り取った草あるいはせん定時
にでる樹木の皮等の有機残渣に、好気性菌と嫌気性菌が
共存した蘇生型の有用微生物群所謂EM菌と呼ばれる細
菌群(ぼかし)を直接振りかけて数日間密封状態で熟成
することにより堆肥化する生ゴミリサイクル運動や、前
記EM菌をしみ込ませた陶磁器の素焼のくずを例えば玉
葱ネットに入れて家庭排水路に沈めておき、これにより
生活排水中に含有される富栄養化物質を除去することに
よって水環境の悪化を防止しようとする民間レベルの運
動が広がっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記工
法には、きわめて煩雑な作業を要し、工期の長期化とコ
ストアップにつながるという問題があつた。
【0006】また、民間レベルの有用微生物群(EM
菌)活用運動や普及運動は人々の善意の集約がその原動
力であるため、EM菌の具有する優れた環境浄化作用を
十分に発揮させるには自ずから限界があり、例えばEM
菌をしみ込ませた陶磁器の素焼のくずをネットに入れて
沈めて家庭排水を浄化する場合には、使用中に陶磁器の
素焼のくずにしみ込ませたEM菌が流出してしまうの
で、適宜時期に新しいものと交換する必要があり、作業
に手間が掛かるばかりでなく、外観品位を低下させる等
の不都合があった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであって、その解決すべき課題は、EM菌の具有する
優れた環境浄化作用を長期間に亘って十分に発揮させる
ことであり、その目的とするところは、長期間に亘って
耐酸性化性と環境浄化性の両特性に優れたコンクリート
製品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のかかる問題点を解
決するために本発明が採った手段は、請求項1記載の発
明は、「有用微生物群(EM菌)を含み固化されてな
る」処に特徴を有するコンクリート製品を、その内容と
する。
【0009】次に、請求項2記載の発明は、「有用微生
物群(EM菌)を含む状態で焼成してなるセラミックス
焼成体が混入されている」処に特徴を有するコンクリー
ト製品を、請求項3記載の発明は、「有用微生物群(E
M菌)を含むコンクリート体が混入されている」処に特
徴を有するコンクリート製品を、それぞれその内容とす
る。
【0010】本発明でいう有用微生物群(EM菌)と呼
ばれる細菌群は五科一〇属八〇余種の蘇生型の微生物群
からなり、菌の種類を特に限定するものではない。ま
た、有用微生物群(EM菌)は一号から四号までの四種
類の微生物群に分類することができ、EM菌二号はグラ
ム陽性の放射菌、EM菌三号は光合成菌、EM菌四号は
乳酸菌と酵母菌がそれぞれ中心の微生物群であり、EM
菌一号は前記二号、三号、及び四号を一緒に混合した蘇
生型の微生物群である。
【0011】
【作用】このように構成された本発明に係るコンクリー
ト製品は次のように作用する。
【0012】先ず、請求項1の発明に係るコンクリート
製品は、固化されたコンクリート製品中に好気性菌と嫌
気性菌が共存した蘇生型の有用微生物群(EM菌)が均
一に混入されているため、当該コンクリート製品が水に
濡れたり水中に浸されている場合であっても、例えば骨
材に使用された砂利等に含まれる塩化ナトリウム等の無
機塩類のほとんどが無機質栄養源として有用微生物群
(EM菌)に貪食されてしまうので、コンクリート製品
内で塩素イオンが発生してその内部環境が酸性状態に傾
き、これにより鋼の表面を覆っている鉄の水酸化物の保
護被膜が破壊され、その結果、鋼材の腐食(錆の発生)
が進行してコンクリート製品が脆弱化されることを防止
することができ、当該コンクリート製品の耐久性を増強
させることができる。
【0013】次に、前記コンクリート製品は、該コンク
リート製品内に封入された状態であってもその生物学的
活動を営むことができる蘇生型の有用微生物群(EM
菌)が含まれているから、該有用微生物群(EM菌)に
例えば水環境に対して悪影響を与えている窒素、リン等
の栄養塩類、硫化物、有機物等の富栄養化成分を栄養源
として貪食させることができ(所謂接触材として使用す
ることができ)、これにより、淡水赤潮やアオコ等の藻
類の異常発生、上水道施設におけるろ過障害、水の異臭
味などの水質の悪化、魚類のへい死の誘発などを防止す
ることができる。
【0014】更に、有用微生物群(EM菌)をコンクリ
ート製品内で増殖させることができるから、有用微生物
群(EM菌)の具有する抗酸性特性を持続的に発揮させ
ることができ、例えば生ゴミや家畜舎の敷料等であって
もこれらを当該コンクリート製品に当接された状態で載
置すれば、効率的に堆肥化させることができ、特異な悪
臭の発生等を防止することができる。
【0015】そして、更に、請求項1の発明に係るコン
クリート製品は、前記有用微生物群(EM菌)が固化さ
れたコンクリート製品内に封入された構成となっている
から、有用微生物群(EM菌)の自由度を極めて低くす
ることができるので、木炭やゼオライト等の多孔質の素
材に有用微生物群(EM菌)を含浸させた場合と比べて
有用微生物群(EM菌)がコンクリート製品から脱離・
遊出することを防止することができ、例えば流水中に当
該コンクリート製品を配置しても長期間に亘り有用微生
物群(EM菌)の環境浄化性及びコンクリートに対する
耐酸性化性の両作用特性を持続的且つ効率的に発揮させ
ることができる。
【0016】次に、請求項2の発明に係るコンクリート
製品は、前記蘇生型の有用微生物群(EM菌)を含み焼
結されたセラミックス焼成体をコンクリート打設時に混
入し、固化したコンクリート製品である。このため、前
述した請求項1の発明にの作用に加え、特に、請求項1
の発明に比しセラミックス焼成体に含まれる有用微生物
群(EM菌)の自由度を極めて低くすることができるの
で、有用微生物群(EM菌)がコンクリート製品から脱
離・遊出することを強力に防止することができ、更に、
例えば流水中に当該コンクリート製品を配設しても長期
間に亘り有用微生物群(EM菌)の具有する環境浄化性
及びコンクリートに対する耐酸性化性の両作用特性を持
続的に発揮させることができる。
【0017】次に、請求項3の発明に係るコンクリート
製品は、蘇生型の有用微生物群(EM菌)を含み固化さ
れたコンクリート体をコンクリート打設時に混入し、固
化したコンクリート製品であるため、前述した請求項1
及び請求項2の発明の作用に加え、特に、前記コンクリ
ート体を大ブロックに成型してこれを保管することがで
き、且つ、コンクリート打設時に前記コンクリート体を
破砕するようにすると、粉砕した砕コンクリート体の表
面に新鮮な有用微生物群(EM菌)を露出させることが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、これは代表的なものを示したものであり、
その要旨を越えない限り、以下の実施例により本発明が
限定されるものではない。
【0019】まず、図1には、本発明をコンクリート製
品としてのコンクリートブロックに適用した一実施例が
示してある。このコンクリートブロックは、図1に示し
たように、コンクリート打設時、型枠11内に液状コン
クリート12とEM菌一号の濃厚溶液13とを適宜割合
で交互に注入し、一体に固化せしめた直方体形状のコン
クリートブロックである。
【0020】なお、前記液状コンクリート11とEM菌
一号の濃厚溶液13とを適宜割合で混合した後、これを
型枠11内に打設して一体に固化するようにしてもよ
い。
【0021】次ぎに、図2には、本発明をコンクリート
製品としてのコンクリートブロックに適用した他の実施
例が示してある。このコンクリートブロックは、図2に
示したように、コンクリート打設時に液状コンクリート
22とEM菌四号を含み焼成したアルミナセラミックス
焼成体24とを適宜割合で交互に型枠21内に注入した
後、一体に固化せしめたコンクリートブロックである。
【0022】前記アルミナセラミックス焼成体24は、
EM菌四号を適宜割合で混入し、ついで1000℃で焼
結した砂利状又は石状のアルミナセラミックス焼成体2
4であり、比較的大きなアルミナセラミックス焼成体を
焼結後、これを適宜大きさに粉砕したものであってもよ
い。なお、EM菌四号を適宜割合で混入し、ついで10
00℃で焼結することができれば、前記アルミナセラミ
ックス焼成体に代えて、他の種類に属するセラミックス
焼成体を使用することができる。
【0023】次ぎに、図3には、本発明をコンクリート
製品としてのU字型側溝用ブロック3に適用した他の実
施例が示してある。このU字型側溝用ブロック30は、
図3に示したように、EM菌四号を含む砕コンクリート
体32が、砂利石31と同様に前記U字型側溝用ブロッ
ク30内に均一に分散された状態で配設されている。
【0024】前記U字型側溝用ブロックは、(1)コン
クリート打設時、型枠内に液状コンクリートとEM菌四
号の濃厚溶液とを適宜割合で交互に注入し、一体に固化
せしめて保管用の比較的大きなコンクリート体を製造す
る工程、(2)前記コンクリート体を公知の粉砕手段で
粉砕して砕コンクリート体を調製する工程、(3)前記
砕コンクリート体と、液状コンクリートを交互に型枠内
に注入し、固化する工程、の少なくとも3工程を含む工
程で成型した。
【0025】上記実施例に記載のコンクリート製品によ
れば、つぎの作用効果を奏する。先ず、本発明に係るコ
ンクリート製品は、蘇生型のEM菌が均一に分散された
状態で封入されているため、水に濡れたり水中に長時間
浸されている場合であっても、砂利等に含まれる塩化ナ
トリウム等の無機塩類のほとんどがEM菌の無機質栄養
源として貪食、消去されてしまうので、コンクリート製
品内で塩素イオンが発生して内部環境が酸性に傾き、そ
の結果、鋼の表面を覆っている鉄の水酸化物等の保護被
膜が破壊されることを防止することができ、鋼材の腐食
(錆の発生)が進行して脆弱化されることを防止するこ
とができる。
【0026】それ故、コンクリートブロックの耐久性を
増強させることができるという優れた作用効果を奏す
る。
【0027】次ぎに、本発明に係るコンクリート製品に
含まれる好気性及び嫌気性の蘇生型の有用微生物群(E
M菌)は、固化されたコンクリート内に封入されていて
もその生物学的活動を営むことができるから、有用微生
物群(EM菌)に例えば水環境に対して悪影響を与えて
いる窒素、リン等の栄養塩類、硫化物、有機物等の富栄
養化成分を栄養源として貪食させることができ、これに
より、淡水赤潮やアオコ等の藻類の異常発生、上水道施
設におけるろ過障害、水の異臭味などの水質の悪化、魚
類のへい死の誘発などを防止する、所謂接触材と同様な
優れた作用効果を奏する。
【0028】次ぎに、本発明に係るコンクリート製品上
に例えば生ゴミや家畜舎の敷料等を当接、載置すれば、
これらを効率的に堆肥化させることができ、且つ特異な
悪臭の発生等を防止することができる。
【0029】次ぎに、有用微生物群(EM菌)をコンク
リート製品内に封入することによってその自由度を低減
させることができるので、木炭やゼオライト等の多孔質
の素材に有用微生物群(EM菌)を含浸させた場合と比
べて有用微生物群(EM菌)が脱離・遊出することを防
止することができる。そのため、流水中に当該コンクリ
ート製品を配置した様な場合であっても、長期間に亘り
有用微生物群(EM菌)の環境浄化性特性及び耐酸性化
特性を持続的且つ効率的に発揮させることができる。
【0030】次ぎに、特に光合成菌を主たる含有微生物
とするEM 三号菌を含むコンクリート製品にあって
は、これを堤防等の法面に使用した場合には、大気中の
炭酸ガス、アンモニア、メタン、硫化水素等を生物学的
に固定させることができるので、堤防等の法面を保護す
ることができると同時に炭酸ガス、アンモニア、メタ
ン、硫化水素等に起因する大気の温室効果を解除させる
ことができ、且つ土壌の物理化学性や生物性の能力を高
めることができる。
【0031】又、特に、請求項2の発明に係るコンクリ
ート製品は、前記蘇生型の有用微生物群(EM菌)を含
み焼結されたセラミックス焼成体をコンクリート打設時
に混入し、固化したコンクリート製品であるため、該有
用微生物群(EM菌)の自由度を極めて低くすることが
でき、これにより、有用微生物群(EM菌)がコンクリ
ート製品から脱離・遊出することを強力に防止すること
ができる。
【0032】それ故に、例えば流水中に当該コンクリー
ト製品を配設しても長期間に亘り有用微生物群(EM
菌)の具有する環境浄化性及びコンクリートに対する耐
酸性化性の両作用特性を持続的に発揮させることができ
るという格別の作用効果を奏する。
【0033】又、請求項3の発明に係るコンクリート製
品は、蘇生型の有用微生物群(EM菌)を含み固化され
たコンクリート体をコンクリート打設時に混入し、固化
したコンクリート製品であるため、特に、前記コンクリ
ート体を大ブロックに成型してこれを保管することがで
き、且つ、コンクリート打設時に前記コンクリート体を
破砕するようにすると、粉砕した砕コンクリート体の表
面に新鮮な有用微生物群(EM菌)を露出させることが
できるという格別の作用効果を奏する。
【0034】なお、本発明は上記実施例にのみ限定され
るものではなく、前述した有用微生物群(EM菌)と呼
ばれる微生物群のうち少なくとも一以上の微生物群を含
むコンクリート製品の全てを含み、これらのコンクリー
ト製品には、空洞コンクリートブロック、鉄筋コンクリ
ート組立へい、テラゾブロック、プレストレスコンクリ
ートダブルTスラブ等のような建築用製品、歩道用コン
クリート平板、鉄筋コンクリートU形、コンクリート及
び鉄筋コンクリートL形、コンクリート境界ブロック、
雨水ます及び雨水ますふた等のような道路用製品、下水
道や農業用コンクリート管等のような管類、コンクリー
トフリューム、各種コンクリートブロック等のようなか
んがい排水用製品、コンクリート矢板、土留めあるいは
護岸用のコンクリートブロック等のような土留め、護岸
用のコンクリート製品、電柱用ポール等のようなポール
・パイル製品、コンクリート橋げた等のようなスラブ、
けた用製品、トンネル施工用の各種セグメント製品、枕
木やスラブ軌道用コンクリート製品、及び消波根留めブ
ロック等が含まれる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、先ず、請求項1の発
明に係るコンクリート製品によれば、該コンクリート製
品内に好気性菌と嫌気性菌が共存した蘇生型の有用微生
物群(EM菌)が均一に分散された状態で封入されてい
るため、水に濡れたり水中に長時間浸されている場合で
あっても、砂利等に含まれる塩化ナトリウム等の無機塩
類のほとんどがEM菌の無機質栄養源として貪食、消去
されてしまうので、コンクリート製品内で塩素イオンが
発生して内部環境が酸性に傾き、その結果、鋼の表面を
覆っている鉄の水酸化物等の保護被膜が破壊されること
を防止することができ、鋼材の腐食(錆の発生)が進行
して脆弱化されることを防止することができ、それ故、
コンクリートブロックの耐久性を増強させることができ
るという優れた作用効果を奏する。
【0036】次ぎに、本発明に係るコンクリート製品に
含まれる好気性及び嫌気性の蘇生型の有用微生物群(E
M菌)は、固化されたコンクリート内に封入されていて
もその生物学的活動を営むことができるから、有用微生
物群(EM菌)に例えば水環境に対して悪影響を与えて
いる窒素、リン等の栄養塩類、硫化物、有機物等の富栄
養化成分を栄養源として貪食させることができ、これに
より、淡水赤潮やアオコ等の藻類の異常発生、上水道施
設におけるろ過障害、水の異臭味などの水質の悪化、魚
類のへい死の誘発などを防止する、所謂接触材と同様な
優れた作用効果を奏する。
【0037】次ぎに、本発明に係るコンクリート製品上
に例えば生ゴミや家畜舎の敷料等を当接、載置すれば、
これらを効率的に堆肥化させることができ、且つ特異な
悪臭の発生等を防止することができる。
【0038】次ぎに、有用微生物群(EM菌)をコンク
リート製品内に封入することによってその自由度を低減
させることができるので、木炭やゼオライト等の多孔質
の素材に有用微生物群(EM菌)を含浸させた場合と比
べて有用微生物群(EM菌)が脱離・遊出することを防
止することができる。そのため、流水中に当該コンクリ
ート製品を配置した様な場合であっても、長期間に亘り
有用微生物群(EM菌)の環境浄化性特性及び耐酸性化
特性を持続的且つ効率的に発揮させることができる。
【0039】又、請求項2の発明に係るコンクリート製
品は、請求項1の発明に係るコンクリート製品の奏する
作用効果に加えて、特に、前記蘇生型の有用微生物群
(EM菌)を含み焼結されたセラミックス焼成体をコン
クリート打設時に混入し、固化したコンクリート製品で
あるため、該有用微生物群(EM菌)の自由度を極めて
低くすることができ、これにより、有用微生物群(EM
菌)がコンクリート製品から脱離・遊出することを強力
に防止することができ、それ故に、例えば流水中に当該
コンクリート製品を配設しても長期間に亘り有用微生物
群(EM菌)の具有する環境浄化性及びコンクリートに
対する耐酸性化性の両作用特性を持続的に発揮させるこ
とができるという格別の作用効果を奏する。
【0040】又、請求項3の発明に係るコンクリート製
品は、請求項1及び請求項2の発明に係るコンクリート
製品の奏する作用効果に加えて、特に、蘇生型の有用微
生物群(EM菌)を含み固化されたコンクリート体をコ
ンクリート打設時に混入し、固化したコンクリート製品
であるため、特に、前記コンクリート体を大ブロックに
成型してこれを保管することができ、且つ、コンクリー
ト打設時に前記コンクリート体を破砕するようにする
と、粉砕した砕コンクリート体の表面に新鮮な有用微生
物群(EM菌)を露出させることができるという格別の
作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をコンクリート製品としてのコンクリー
トブロックに適用した一実施例である。
【図2】本発明をコンクリート製品としてのコンクリー
トブロックに適用した他の実施例である。
【図3】本発明に係るコンクリート製品としてのU字型
側溝用ブロックの部分破断斜視図である。
【符号の説明】
11 … 型枠 12 … 液状コンクリート 13 … EM菌の濃厚溶液 21 … 枠体 22 … 液状コンクリート 24 … セラミック焼成体 30 … U字型側溝用ブロック 31 … 砕コンクリート体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有用微生物群を含み固化されてなるコンク
    リート製品。
  2. 【請求項2】有用微生物群を含む状態で焼成してなるセ
    ラミックス焼成体が混入されていることを特徴とするコ
    ンクリート製品。
  3. 【請求項3】有用微生物群を含むコンクリート体が混入
    されていることを特徴とするコンクリート製品。
JP6280316A 1994-11-15 1994-11-15 コンクリート製品 Pending JPH08133814A (ja)

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