JPH08133016A - 車両用防盗装置 - Google Patents

車両用防盗装置

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JPH08133016A
JPH08133016A JP27515894A JP27515894A JPH08133016A JP H08133016 A JPH08133016 A JP H08133016A JP 27515894 A JP27515894 A JP 27515894A JP 27515894 A JP27515894 A JP 27515894A JP H08133016 A JPH08133016 A JP H08133016A
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intake manifold
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裕 神山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キー照合失敗後にキー照合が成功した場合で
も、エンジン内部に供給される燃料量を一定に維持して
エンジンの始動性をよくする。 【構成】 イモビC/U1およびECCS4を備える車
両用防盗装置に適用され、イグニッションオン時にキー
照合が失敗するとECCS4はフラグFimmoを「1」に
してEEPROM43に格納し、キー照合が成功すると
ECCS4はEEPROM43からフラグFimmoを読み
込んで「1」か否かを判定する。フラグFim moが「1」
の場合には、通常よりも多くの燃料がインジェクタ5a
〜5dから噴射されるように増量係数αimmoの値を大き
くする。これにより、インジェクタ5a〜5dから噴射
された燃料の一部がインテークマニホールド10a〜1
0dに吸着しても、シリンダ気筒内の混合比を一定範囲
内に維持でき、エンジンの始動性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キーに設定されたID
番号が予め登録されているか否かのキー照合を行う車両
用防盗装置に関し、特に、キー照合結果に応じてインテ
ークマニホールドに噴射する燃料量を調整するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等のキーが不正に解錠されるのを
防止するため、キーがキーシリンダに挿入されるとキー
に内蔵されたID番号を車両に送信し、そのID番号が
予め登録されている場合のみエンジンの始動を許可する
ようにした車両用防盗装置が知られている。キー照合結
果はエンジン制御装置に送られ、このエンジン制御装置
が最終的なエンジン始動許可の判断を行う。キー照合が
成功すると、エンジン制御装置はインジェクタに対して
燃料噴射量を示す信号を出力し、かつ点火装置に対して
点火時期信号を出力する。そして、インジェクタはエン
ジン制御装置から指示された量の燃料をインテークマニ
ホールドに噴射し、この燃料はエンジン内部の複数のシ
リンダ気筒に吸入され、点火装置により一定間隔ごとに
点火される。
【0003】エンジン始動時は一般に温度が低く、イン
ジェクタから噴射された燃料の一部が気化しないおそれ
があるため、エンジン制御装置は通常の燃料噴射量より
も多くの燃料を噴射するようにインジェクタに指示す
る。一方、キー照合に失敗した場合には、エンジン制御
装置はインジェクタに対して燃料を噴射しないように指
示する。このため、キーをスタータ位置に操作してクラ
ンキングを行っても、シリンダ気筒内で燃焼は起きず、
エンジンは始動しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キー照
合に失敗したときにクランキングを行うと、インテーク
マニホールドの内部に残留している燃料がすべてシリン
ダ気筒内に吸い込まれ、インテークマニホールドの内部
が乾燥した状態になる。このため、その後にキー照合が
成功してインジェクタからインテークマニホールドに燃
料が噴射されると、その燃料の一部はインテークマニホ
ールドの壁面に吸着し、その分だけシリンダ気筒内に吸
入される燃料が少なくなる。したがって、場合によって
はエンジン始動に必要とされる混合比が得られなくな
り、予定していた出力トルクが得られなくなるおそれが
ある。すなわち、キー照合が失敗した状態でクランキン
グを繰り返し、その後にキー照合が成功すると、エンジ
ンの始動性が悪くなるおそれがある。
【0005】特に、ユーザが複数のスペアキーをキーホ
ルダに束ねて持ち歩いている場合等は、エンジンがかか
るまでキーを順々にキーシリンダに挿入してクランキン
グを行う場合がある。このような場合には、何回もクラ
ンキングが繰り返されることになり、上記のような問題
が起こりやすい。
【0006】本発明の目的は、キー照合失敗後にキー照
合が成功した場合でも、エンジン内部に吸入される燃料
量を一定に維持するようにした車両用防盗装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
づけて本発明を説明すると、本発明は、車両のキーから
送信されるID番号を受信し、このID番号が予め登録
されているか否かのキー照合を行うキー照合装置1と、
このキー照合装置1によるキー照合が成功すると、所定
量の燃料をインテークマニホールド10a〜10dに噴
射させてエンジンを始動させるエンジン制御装置4とを
備えた車両用防盗装置に適用され、キー照合装置1によ
るキー照合が成功する前にクランキングが行われると判
定信号を出力するクランキング判定手段を備え、判定信
号が出力された後にキー照合装置1によるキー照合が成
功した場合には、判定信号が出力されずにキー照合が成
功した場合に比べて、インテークマニホールド10a〜
10dに噴射させる燃料量を増量するようにエンジン制
御装置4を構成することにより、上記目的は達成され
る。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された車
両用防盗装置において、判定信号が出力された後にキー
照合装置1によるキー照合が成功すると、インテークマ
ニホールド10a〜10dの壁面に吸着される燃料を補
償してエンジンに一定量の燃料が供給されるように、イ
ンテークマニホールド10a〜10dに噴射させる燃料
量を増量するエンジン制御装置4を設けるものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載され
た車両用防盗装置において、キー照合装置1によるキー
照合が成功する前にクランキングが行われた回数を計測
する計測手段を備え、計測された回数が多いほど、イン
テークマニホールド10a〜10dに噴射させる燃料量
を増量するようにエンジン制御装置4を構成するもので
ある。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載された
車両用防盗装置において、キー照合装置1によるキー照
合が成功すると、計測中の回数をリセットするように計
測手段を構成するものである。請求項5に記載の発明
は、請求項3または4に記載された車両用防盗装置にお
いて、計測手段によって計測された回数とインテークマ
ニホールド10a〜10dに噴射させる燃料量との関係
を示すテーブルを記憶するテーブル記憶手段42を備
え、計測手段によって計測された回数とテーブルとに基
づいてインテークマニホールド10a〜10dに噴射さ
せる燃料量を決定するようにエンジン制御装置4を構成
するものである。請求項6に記載の発明は、請求項3に
記載された車両用防盗装置において、計測手段によって
計測された回数に比例する量の燃料をインテークマニホ
ールド10a〜10dに噴射させるようにエンジン制御
装置4を構成するものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明では、キー照合が成功す
る前にクランキングが行われた後にキー照合が成功した
場合には、クランキング1回でキー照合が成功した場合
に比べてインテークマニホールド10a〜10dに噴射
する燃料量を多くするため、噴射された燃料の一部がイ
ンテークマニホールド10a〜10dに吸着されても、
エンジン内部に吸入される燃料量をほぼ一定に維持でき
る。請求項2に記載の発明では、インテークマニホール
ド10a〜10dの壁面に吸着される燃料量を補償して
エンジンに一定量の燃料が供給されるような量の燃料を
インテークマニホールド10a〜10dに噴射するた
め、エンジンの始動性が向上する。請求項3に記載の発
明では、キー照合が成功する前にクランキングが行われ
た回数を計測し、その回数が多いほどインテークマニホ
ールド10a〜10dに噴射する燃料量を増量するた
め、インテークマニホールド10a〜10d内部の乾燥
度に応じた量の燃料が噴射される。請求項4に記載の発
明では、キー照合が成功した時点で計測手段による回数
をリセットするため、この回数計測によってインテーク
マニホールド10a〜10dの乾燥度を正確に検出でき
る。請求項5に記載の発明では、計測手段によって計測
される回数とインテークマニホールド10a〜10dに
噴射される燃料量との関係を示すテーブルを設け、実際
に計測された回数に対応する燃料量をこのテーブルから
選択する。請求項6に記載の発明では、計測手段によっ
て計測された回数に比例する量の燃料をインテークマニ
ホールド10a〜10dに噴射するため、燃料噴射量の
演算が簡易化する。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】
−第1の実施例− 図1は本発明による車両用防盗装置の第1の実施例のブ
ロック図である。図1の1はキーシリンダ2に挿入され
たキー3のID番号を照合するイモビライザコントロー
ルユニット(以下、イモビC/Uと呼ぶ)である。この
イモビC/U1は、キー3から送信されたID番号を予
め登録されているID番号と比較し、両者が一致した場
合にはエンジン始動許可信号を、一致しない場合にはエ
ンジン始動禁止信号を出力する。
【0011】4はエンジンEの始動を制御するエンジン
制御装置(以下、ECCSと呼ぶ)であり、CPU4
1、ROM42およびEEPROM43から成る。CP
U41は、ROM42に格納されているプログラムに従
って、ECCS4全体の動作を制御する。イモビC/U
1から出力されたエンジン始動許可信号もCPU41に
入力され、エンジン始動許可の最終的な判断はこのCP
U41が行う。CPU41は、エンジン始動の際には、
インジェクタ5a〜5dに対して燃料噴射量を示す信号
を、点火装置6に対して点火時期を示す信号を出力す
る。インジェクタ5a〜5dは、ECCS4内部のCP
U41から出力された信号に応じた燃料をインテークマ
ニホールド10a〜10dに噴射し、この燃料はエンジ
ン内部のシリンダ気筒7a〜7dに導入される。
【0012】8はエンジンEへの吸入空気量を増減する
スロットルバルブ、9はスロットルバルブ8の開度を検
出するスロットル開度センサであり、不図示のポテンシ
ョメータの出力電圧によりスロットルバルブ8の開度を
検出する。スロットルバルブ8の開度調整は不図示のサ
ーボ駆動回路により行われる。11はノッキング状態を
検出するノックセンサ、12は排気系の酸素濃度を検出
するO2センサ、13はエンジンEへの吸入空気量を検
出するエアフローメータ、14は排気ガスの一部を再循
環してNOXの発生を抑えるEGR(Exhaust Gas Recir
culation:排気ガス再循環装置)、15はエンジンを始
動させるスタータモータ、16は冷却水の温度を測定す
る水温検出センサである。
【0013】図2は第1の実施例におけるECCS4内
部のCPU41の動作を示すフローチャートであり、C
PU41はキー3がイグニッションオン位置に操作され
たときに図2の処理を開始する。以下、図2に基づいて
第1の実施例の動作を説明する。
【0014】図2のステップS1では、キー照合が成功
したか否かを判定する。この判定は、イモビC/U1か
らエンジン始動許可信号が入力されたか否かによって行
う。判定が否定されるとステップS2に進む。ステップ
S2では、キー照合の失敗を示すフラグFimmoを「1」
にし、このフラグ値をEEPROM43に格納して処理
を終了する。このように、キー照合に失敗すると、CP
U41は燃料噴射量を示す信号を出力することなく処理
を終了するため、インジェクタ5a〜5dから燃料は噴
射されず、エンジンEも始動しない。ステップS1の判
定が肯定されるとキー照合が成功したと判断してステッ
プS3に進む。ステップS3では、EEPROM43に
格納されているフラグFimmoを読み込み、フラグFimmo
が「1」か否かを判定する。判定が肯定されるとステッ
プS4に進み、フラグFimmoを「0」にリセットし、そ
の値をEEPROM43に格納する。
【0015】ステップS5では、増量係数αimmo
「1」よりも大きい数値αfimmoを代入する。この増量
係数αimmoは、インジェクタ5a〜5dから噴射される
燃料量を通常時に比べてどの程度増やすかを示す係数で
あり、通常時は「1」である。この係数が大きいほどイ
ンジェクタ5a〜5dから噴射される燃料量が多いこと
を示す。ステップS5の処理を行うのは、キー照合失敗
時にクランキングを行った場合であり、インテークマニ
ホールド10a〜10dの内部が乾燥していると考えら
れるため、インテークマニホールド10a〜10dの壁
面に吸着される燃料を補償すべく、増量係数αimmo
「1」よりも大きくする。一方、ステップS3の判定が
否定されるとステップS6に進み、増量係数αimmo
「1」を代入する。
【0016】ステップS5またはS6の処理が終了する
といずれもステップS7に進み、(1)式に基づいてエ
ンジン始動時の増量係数αstatを演算する。なお、
(1)のαtwは始動時水温増量係数を、αtfは始動時燃
温増量係数を示す。これら係数はそれぞれ水温または燃
温に応じて変化するため、水温検出センサ16や不図示
の燃温検出センサの検出結果に基づいて、これら係数の
値を定める。
【数1】αstat=αtw×αimmo×αtf …(1) αtw:始動時水温増量係数 αtf:始動時燃温増量係数
【0017】ステップS8では、(2)式に基づいて最
終的な始動時増量係数αを演算する。なお、(2)式の
α0は、スロットルバルブ8の開度や排気ガス中の酸素
濃度等によって定まる燃料増量係数である。
【数2】α=α0×αstat …(2)
【0018】ステップS9では、(3)式に基づいてイ
ンジェクタ5a〜5dからの燃料噴射量Tiを演算す
る。なお、(3)式のTpは、スロットルバルブ8の開
度等に基づいて他の燃料噴射量制御ルーチンによって演
算される基本燃料噴射量を示し、Tvbはバッテリ電圧補
正係数を示す。このバッテリ電圧補正係数Tvbは、バッ
テリ電圧が高いほど小さい値になる。
【数3】Ti=Tp×α+Tvb …(3) ステップS10では、ステップS9で演算した燃料噴射
量Tiを示す信号をインジェクタ5a〜5dに出力して
処理を終了する。
【0019】以上に説明した図2の処理をまとめると、
イグニッションオン時にキー照合が失敗した場合には、
ECCS4はEEPROM43に格納されるフラグF
immoを「1」に設定する。一方、キー照合が成功する
と、ECCS4はEEPROM43に格納されているフ
ラグFimmoを読み込んで「1」か否かを判定する。フラ
グFimmoが「1」の場合は直前にキー照合が失敗したこ
とを示しており、この場合には、通常よりも多くの燃料
がインジェクタ5a〜5dから噴射されるように、増量
係数αimmoの値を大きくする。そして、スロットルバル
ブ8の開度や排出ガス中の酸素濃度等も考慮に入れて、
最終的な燃料噴射量Tiを演算し、その演算結果をイン
ジェクタ5a〜5dに出力する。
【0020】このように、第1の実施例では、キー照合
が失敗したことを記憶しておき、キー照合が成功する直
前にキー照合が失敗した場合には、インジェクタ5a〜
5dから噴射される燃料量を増やすようにしたため、噴
射された燃料の一部がインテークマニホールド10a〜
10dに吸着しても、シリンダ気筒7a〜7d内の混合
比を一定範囲内に維持できる。したがって、エンジンE
の始動性がよくなる。
【0021】−第2の実施例− 第2の実施例は、キー照合が失敗した回数に応じてイン
ジェクタから噴射する燃料量を変化させるものである。
第2の実施例は、ECCS内部のCPUの動作を除いて
第1の実施例と共通するため、以下ではCPUの動作を
中心に説明する。図3は第2の実施例のECCS4内部
のCPU41の動作を示すフローチャートであり、キー
3がイグニッションオン位置に操作されたときにCPU
41は図3の処理を開始する。
【0022】図3のステップS51では、キー照合が成
功したか否かを判定し、判定が否定されるとステップS
52に進み、フラグFimmoを「1」にしてEEPROM
43に格納する。ステップS53では、キー照合の失敗
回数を計測する変数Cimmoを「1」加算して処理を終了
する。ステップS51の判定が肯定されるとステップS
54に進み、EEPROM43に格納されているフラグ
immoを読み込み、フラグ値が「1」か否かを判定す
る。判定が肯定されるとステップS55に進み、EEP
ROM43に格納されているフラグFimmoを「0」にリ
セットし、かつキー照合の失敗回数を示す変数Cimmo
「0」にする。
【0023】ステップS56では、ROM42に格納さ
れている燃料増量係数テーブルに基づいて、キー照合失
敗回数Cimmoに対応する照合失敗時の増量係数αfimmo
を検出し、この係数αfimmoを増量係数αimmoとして設
定する。以下、ステップS57〜S61では、図2のス
テップS6〜S10の処理と同様の処理を行う。
【0024】図4はROM42に格納されているキー照
合失敗回数Cimmoと燃料増量係数αfimmoとの関係を示
す図である。図示のように、キー照合失敗回数Cimmo
増えるにつれて燃料増量係数αfimmoは大きくなる。
【0025】以上に説明した図3の処理をまとめると、
ECCS4はキー照合の失敗回数を計測する。そして、
キー照合が成功した場合には、キー照合失敗回数Cimmo
に対応する係数αfimmoをROM42から読み込んで増
量係数αfimmoとして設定し、この増量係数αfimmoに基
づいてインジェクタ5a〜5dからの燃料噴射量を演算
する。
【0026】このように、第2の実施例では、キー照合
の失敗回数に応じて燃料噴射量を変更するため、エンジ
ン始動時のシリンダ気筒7a〜7d内での混合比の変動
をより精度よく抑えられる。すなわち、キー照合失敗時
にクランキングを行った回数が多いほど、インテークマ
ニホールド10a〜10d内の残留燃料は少なくなるこ
とを考慮に入れ、キー照合の失敗回数が多い場合にはよ
り多くの燃料を噴射するようにしたため、実際にシリン
ダ気筒内に吸入される燃料量をほぼ一定にでき、シリン
ダ気筒内での混合比の変動を抑えることができる。
【0027】図4では、キー照合失敗回数Cimmoと燃料
増量係数αimmoがほぼ線形な関係にある例を示したが、
キー照合失敗回数Cimmoと燃料増量係数αimmoは線形な
関係になくてもよい。
【0028】−第3の実施例− 第3の実施例は、第2の実施例を簡略化したものであ
り、以下では第2の実施例との相違点を中心に説明す
る。図5は第3の実施例のECCS4内部のCPU41
の動作を示すフローチャートであり、キー3がイグニッ
ションオン位置に操作されたときにCPU41は図5の
処理を開始する。図5のステップS101〜S105ま
での処理は、図3のステップS51〜S55の処理と共
通する。ステップS106では、キー照合の失敗1回当
たりの増量係数αcimmoにキー照合の失敗回数Cimmo
掛けた値を、増量係数αimmoとして設定する。以下、ス
テップS107〜S111の処理は図2のステップS6
〜S10の処理と共通するため、説明を省略する。
【0029】このように、第3の実施例は、キー照合の
失敗1回当たりの増量係数αcimmoを予め用意してお
き、この係数αcimmoに連続失敗回数Cimmoを掛けるこ
とによって増量係数αimmoを求めるようにしたため、R
OM42内に燃料増量係数テーブルを設けなくても、キ
ー照合の失敗回数を考慮に入れた燃料噴射量を設定でき
る。したがって、第2の実施例に比べてROM42の容
量を大幅に削減できる。
【0030】このように構成した実施例にあっては、イ
モビC/U1がキー照合装置に、ECCS4がエンジン
制御装置に、図2のステップS2およびS3がクランキ
ング判定手段に、図3のステップS53が計測手段に、
ROM42がテーブル記憶手段に、それぞれ対応する。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、キー照合が成功する前にクランキングが行われた
後にキー照合が成功した場合には、インテークマニホー
ルドに噴射される燃料量を増量するようにしたため、イ
ンテークマニホールドに噴射された燃料の一部がその壁
面に吸着しても、エンジン内部に導入される燃料量をほ
ぼ一定に維持できる。請求項3〜6に記載の発明によれ
ば、キー照合が成功する前にクランキングが行われた回
数が多いほど、その後にキー照合が成功したときの燃料
噴射量を多くしたため、インテークマニホールド内部の
乾燥度に応じて燃料噴射量を変えられ、エンジン内部の
混合比をほぼ一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用防盗装置の第1の実施例の
ブロック図。
【図2】エンジン制御装置内部のCPUの第1の実施例
の動作を示すフローチャート。
【図3】エンジン制御装置内部のCPUの第2の実施例
の動作を示すフローチャート。
【図4】照合失敗回数と照合失敗時の増量係数との関係
を示す図。
【図5】エンジン制御装置内部のCPUの第3の実施例
の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 イモビC/U 2 キーシリンダ 3 キー 4 ECCS 5a〜5d インジェクタ 6 点火装置 7a〜7d シリンダ気筒 8 スロットルバルブ 9 スロットル開度センサ 10a〜10d インテークマニホールド 11 ノックセンサ 12 O2センサ 13 エアフローメータ 14 EGR 15 スタータモータ 16 水温検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のキーから送信されるID番号を受
    信し、このID番号が予め登録されているか否かのキー
    照合を行うキー照合装置と、 このキー照合装置による前記キー照合が成功すると、所
    定量の燃料をインテークマニホールドに噴射させてエン
    ジンを始動させるエンジン制御装置とを備えた車両用防
    盗装置において、 前記キー照合装置による前記キー照合が成功する前にク
    ランキングが行われると判定信号を出力するクランキン
    グ判定手段を備え、 前記エンジン制御装置は、前記判定信号が出力された後
    に前記キー照合装置による前記キー照合が成功した場合
    には、前記判定信号が出力されずに前記キー照合が成功
    した場合に比べて、前記インテークマニホールドに噴射
    させる燃料量を増量することを特徴とする車両用防盗装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両用防盗装置に
    おいて、 前記エンジン制御装置は、前記判定信号が出力された後
    に前記キー照合装置による前記キー照合が成功すると、
    前記インテークマニホールドの壁面に吸着される燃料を
    補償して前記エンジンに一定量の燃料が供給されるよう
    に、前記インテークマニホールドに噴射させる燃料量を
    増量することを特徴とする車両用防盗装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された車両用防
    盗装置において、 前記キー照合装置による前記キー照合が成功する前に前
    記クランキングが行われた回数を計測する計測手段を備
    え、 前記エンジン制御装置は、前記計測された回数が多いほ
    ど、前記インテークマニホールドに噴射させる燃料量を
    増量することを特徴とする車両用防盗装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された車両用防盗装置に
    おいて、 前記計測手段は、前記キー照合装置による前記キー照合
    が成功すると、計測中の回数をリセットすることを特徴
    とする車両用防盗装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載された車両用防
    盗装置において、 前記計測手段によって計測された回数と前記インテーク
    マニホールドに噴射させる燃料量との関係を示すテーブ
    ルを記憶するテーブル記憶手段を備え、 前記エンジン制御装置は、前記計測手段によって計測さ
    れた回数と前記テーブルとに基づいて前記インテークマ
    ニホールドに噴射させる燃料量を決定することを特徴と
    する車両用防盗装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載された車両用防盗装置に
    おいて、 前記エンジン制御装置は、前記計測手段によって計測さ
    れた回数に比例する量の燃料を前記インテークマニホー
    ルドに噴射させることを特徴とする車両用防盗装置。
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