JPH08131729A - 電気浸透脱水用電極板 - Google Patents

電気浸透脱水用電極板

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JPH08131729A
JPH08131729A JP6315458A JP31545894A JPH08131729A JP H08131729 A JPH08131729 A JP H08131729A JP 6315458 A JP6315458 A JP 6315458A JP 31545894 A JP31545894 A JP 31545894A JP H08131729 A JPH08131729 A JP H08131729A
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Katsunori Nishida
克範 西田
Kyoko Sato
教子 佐藤
Noboru Imasaka
登 今坂
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Nippon Carbon Co Ltd
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Nippon Carbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】上水、下水汚泥、産業廃水汚泥等のフィルタ−
プレス装置における被脱水処理物を圧搾しながら対向電
極間に直流電流を通電して脱水を促進するために使用す
る炭素繊維強化炭素材の電気浸透脱水用電極板に関する
ものであって、炭素繊維強化炭素材料において、ガス透
過率その他の特性を特定したポーラス質のものを使用す
ると、電気浸透脱水電極として非常に優れた性能のもの
が得られる。 【構成】炭素繊維強化炭素材よりなり、カス透過率0.
1〜10cm/sec、気孔率25〜40%、繊維容
積含有率30〜55%としたこと、また炭素繊維強化炭
素材として炭素繊維織布を積層し、これに炭化可能な樹
脂を含浸し、1,000℃〜3,000℃で炭化焼成
し、さらには電気浸透用ろ過機において使用する際に、
電極板自体が排水能力を有するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上水、下水汚泥、産業
廃水汚泥等のフィルタ−プレス装置に取付けられ、被脱
水処理物を圧搾しながら対向電極間に直流電流を通電し
て脱水を促進するために使用する炭素繊維強化炭素材の
電気浸透脱水用電極板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気浸透によって汚泥を▲ろ▼過
脱水するフィルタプレス機は、2枚の▲ろ▼布により▲
ろ▼室を形成し、該▲ろ▼布の外側に各々、電極板を設
置して構成されており、▲ろ▼布を介して排水される
が、▲ろ▼液は電極板を経由して機外へ排出されねばな
らないため、この電気浸透脱水用電極を使用するにあた
り、▲ろ▼液を排水できる流路が形成されていなければ
ならない。その手段として電極板に穴加工等、二次的な
機械加工が必要であるが、この機械加工を施した場合、
加工コストの負担が大きくなり、また強度面でも低下し
て割れ易くなるばかりでなく、有効電極面積の低減や電
極寿命の短縮につながるなど種々の問題が生じていた。
しかし、この機械加工を施さないならば、電極板に▲ろ
▼液の排水流路がなく、また、電極板自身の透水性が悪
いため、脱水、排水能力が劣ることになる。その結果、
プレスおよび通電の運転時間が長時間となり、運転効率
が悪化し、ランニングコストが上昇する等の問題がある
上、▲ろ▼布の介在は通電効率をさらに低下させ、電気
浸透効果を減ずるものであるところから、これを解消す
るため、汚泥と陽極側の電極が直接接触するように電極
を配備すると共に、陽極側に▲ろ▼布を設けない電気浸
透脱水機、例えば特開平6−170123号公報に開示
されているものが考えられる。この場合、陽極からの脱
水は一般に期待できず、完全な片面▲ろ▼過構造となる
ので、脱水効率を更に向上させるために、電極自身が▲
ろ▼材となり得る材料の開発が待たれていた。これらの
ことから、上記電気浸透脱水用電極板として、金属製、
導電性FRP、焼結カーボン材、炭素繊維強化炭素材を
用いることが提案されているが、これらのものには、次
に述べるような欠点がある。まず金属製のものは、通電
によりイオン化溶出するため、電蝕が激しく消耗し易い
ものである。また導電性FRP製のものは必要な電導度
のものを得るのが難しく、強度面でも問題がある。さら
に焼結カーボン製のものなど、カーボン材のものは、強
度が弱く、割れ易い。また通電によって発生する酸素に
より、消耗が激しく、反りが生じたり破損することも多
い上、水が褐色に濁ってしまう点でも問題がある。この
ことから、強度、耐久性に優れた炭素繊維強化炭素製の
ものとして、例えば特開昭64−30613号公報、特
開昭64−30614号公報などに開示されている電気
浸透脱水電極が開発された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
は高強度、耐久性に優れているが、高強度、高密度を重
視した材料によるため、電極材の開気孔が少なく、排水
の透過や表面流路を保持する機能を持ち得るものでなく
良好な脱水性、排水性が得られない。そこで、本発明は
上記の問題点に鑑み、これを解決すべくなされたもので
あって、炭素繊維強化炭素材料に、ガス透過率その他の
特性を特定したポーラス質のものを使用すると、電気浸
透脱水電極として非常に優れた性能のものが得られると
の知見を基に完成したもので、高強度で耐久性が良く、
穴加工等の機械加工を施さずにすみ、かつ電極板自体か
らも排水能力を有し、排水性の良好な電気浸透脱水用電
極板を提供し脱水機の脱水効率を向上させることを目的
としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】これを解決する手段とし
て、本発明は、炭素繊維強化炭素材よりなり、ガス透過
率0.1〜10cm/sec、気孔率25〜40%、
繊維容積含有率30〜55%としたこと、また炭素繊維
強化炭素材として炭素繊維の織布を積層し、これに炭化
可能な樹脂を含浸して1000℃〜3000℃で炭化焼
成し、さらにはこの炭素材を電気浸透用▲ろ▼過機に使
用する際に、電極板自体が排水能力を有するようにした
ものである。
【0005】
【実施例】本発明において使用する炭素繊維は、長繊維
を織成し、これを積層して、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂等の炭化可能な樹脂を含浸して約1000〜300
0℃で炭化焼成してガス透過率0.1〜10cm/s
ec、気孔率25〜40%、繊維容積含有率30〜55
%の炭素繊維強化炭素材を得る。そして、この炭素繊維
強化炭素のガス透過率が0.1〜10.0cm/se
cであることの必要性は、0.1cm/sec未満で
は透水性が劣り、10.0cm/secを越えると強
度が不足して短寿命となる。また、気孔率を25〜40
%とすることは、25%未満では透水性が劣り、脱水効
率が悪くなり、40%を越えるとフィルタープレスでの
機械強度不足で短寿命の不都合が生じる。さらに、繊維
容積含有率を30〜55容積%とすることは、30容積
%未満では炭素繊維強化炭素材の強度不足となり、55
容積%を越えても同様に炭素繊維強化炭素材は強度不足
となる。
【0006】上記本発明の炭素繊維強化炭素材を電気浸
透用▲ろ▼過装置の電極として使用するには図1に示す
ように、フイルタ−プレスの1対の▲ろ▼板間の一方の
▲ろ▼板1の表面には、▲ろ▼布を設けることなく、▲
ろ▼布と電極の機能を併有する本発明の炭素繊維強化炭
素材よりなる陽極側電極板4を取付け、▲ろ▼室3を隔
てた反対側の▲ろ▼板2には、ダイヤフラム5が取付け
られ、その表面に▲ろ▼液孔7を開口した陰極側電極板
6を配設し、さらにその表面に▲ろ▼布8を張設する。
このように構成されているので、汚泥を脱水するには、
汚泥を原液入口9から原液ポンプにより▲ろ▼室3内に
圧入すると、▲ろ▼布を設けない陽極側電極板4は長繊
維を織成した積層体のポーラス状であるところから、恰
も▲ろ▼材の役割を果たして汚泥を▲ろ▼過し▲ろ▼液
出口10から機外に排出される。一方反対側は、▲ろ▼
布8で汚泥は▲ろ▼過されて陰極側電極板6を経由しダ
イヤフラム5の表面に設けられた▲ろ▼液孔7を通って
▲ろ▼液出口11より機外に排出される。一定時間汚泥
を供給した後、圧力水を圧水通路12よりダイヤフラム
5と▲ろ▼板2との間に送入し、図2に示すようにダイ
ヤフラム5を膨脹させ、▲ろ▼室3内の汚泥を圧搾脱水
する。その後陽極側電極板4に+、陰極側電極板6に−
となるように直流電気を通電することにより電気浸透作
用による脱水を促進する。そして汚泥の脱水が終了した
後には▲ろ▼板を開き▲ろ▼布を引き下げて脱水ケーキ
を機外に取出す。
【0007】
【表1】
【0008】この表1における従来の電極は、例えば特
開平6−170123号公報、(特願平4−35969
6号)に開示された陽極側に▲ろ▼布を配しない構造の
電気浸透加工脱水方式の電極であって、気孔率10%、
かさ比重1.6のものであり、これに対して本発明の実
施例の電極は炭素繊維強化炭素製の電気浸透脱水電極で
電極自体の排水能力を有するものであって、気孔率30
%、かさ比重1.4の電極を夫々使用したものである。
その結果、表1に示すように、従来の電極に比べて本発
明の実施例の電極は、▲ろ▼過速度が汚泥サンプルAの
場合で26.1%増加し、汚泥サンプルBの場合で3
4.5%増加し、汚泥サンプルCの場合で27.3%増
加する優れた効果を発揮する。即ち、本発明は従来に比
べ、同等のケーキ水分において▲ろ▼過速度は約25〜
35%増加し、電気浸透による脱水効果は電気浸透を行
なわない加圧脱水機との▲ろ▼過速度の比較で、従来電
極の場合1.2〜2.5倍に対し本発明の電極で1.6
〜3.2倍と飛躍的に増大した。
【0009】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、2枚の
▲ろ▼布間に通電して脱水する電気浸透用▲ろ▼過機に
使用しても従来のように排水性を確保するために電極板
に穴加工等の二次加工が不要になり、加工コストが削減
でき、加工による強度低下も生じない。また通電加速試
験で電極板の消耗も従来の炭素繊維強化炭素製の電極と
同等で、耐用年数も変わらない。また炭素質、黒鉛質の
カーボン製の電極に比較して約5〜10倍の強度を有
し、割れにくく丈夫であり、損耗が進んでも反りが発生
しないことや、水の褐色の濁りが発生しない点でもメリ
ットがある。そして、処理物の脱水時のプレスによる変
形(たわみ)に対しても、十分に追随し得る柔軟性を有
する等、優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極を使用した電気浸透加圧脱水装置
の縦断側面図
【図2】同じくダイヤフラム作動による脱水時の縦断側
面図
【符号の説明】
1 ▲ろ▼板 2 ▲ろ▼板 3 ▲ろ▼室 4 陽極側電極板(炭素繊維強化炭素材) 5 ダイヤフラム 6 陰極側電極板 7 ▲ろ▼液孔 8 ▲ろ▼布 9 原液入口 10 ▲ろ▼液出口 11 ▲ろ▼液出口 12 圧水通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今坂 登 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維で強化された炭素材であって、
    該炭素材のガス透過率を0.1〜10cm/sec、
    気孔率を25〜40%、繊維容積含有率を30〜55%
    としたことを特徴とする電気浸透脱水用電極板。
  2. 【請求項2】 炭素繊維強化炭素材として、炭素繊維織
    布を積層してこれに炭化可能な樹脂を含浸し、1000
    ℃〜3000℃で炭化焼成してなることを特徴とする請
    求項1記載の電気浸透脱水用電極板。
  3. 【請求項3】 電極板自体が排水能力を有する炭素繊維
    で強化された炭素材を電気浸透用▲ろ▼過機に使用する
    ことを特徴とする請求項1記載の電気浸透脱水用電極
    板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102192640A (zh) * 2011-03-01 2011-09-21 宜兴能达环保科技有限公司 含水物料的电渗透脱水方法及装置
CN106565071A (zh) * 2015-10-12 2017-04-19 威立雅水处理及技术支持有限公司 泥浆脱水装置

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