JPH08131650A - 組み合わせパズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 簡単な構造で、安価なもので、複雑、高度な
パズルを提供する。 【構成】 立方体である構成片を複数組み合わせるパズ
ルであって、該構成片の複数の面に、他の構成片と組み
合わせた時に１つのパターンを構成するような模様を描
いたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、組み合わせパズルに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】組み合わせパズルとは、例えば、１つの
ケースに収納された同形の構成片に１つの模様が描かれ
ているものがある。その構成片をバラバラにして、再度
その模様を現出するよう並べ換えて遊ぶものである。模
様としては、図形のものや、数字のもの等がある。中で
も、著名なものは、各構成片に１〜１５までの数字が付
してあり、それをバラバラにして、再度１〜１５の順に
並べるものである。

【０００３】また、構成片が同形ではなく、正方形や長
方形のものが混在して存在し、特定のものを所定の場所
に移動するものもある。

【０００４】これらは、すべて構成片は薄い板状であ
り、その表面のみに模様が描かれ、裏面を使用すること
はない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この従来の種々の組み
合わせパズルは、非常に人気があり多数販売されている
が、ゲーム自体が単純で、１度並べ変え方法を覚える
と、もはやパズルとしての面白味はまったくなく厭きて
しまう。よって、だれでも１度は遊んだことがあると思
われるが、長くそれを愛用した等のことも聞かない。こ
れでは、あまりに無駄であり、いずれこの玩具自体も厭
きられてしまう。

【０００６】また、パズル等は子供用のプレゼントとさ
れることが多く、その時にあまり簡単なものは、相手の
こともあり敬遠される。そこで、本業界、及び一般消費
者により複雑で、長期間楽しめ、簡単に会得できず、大
人も楽しめるようなパズルが要望されていた。

【０００７】

【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明組み合わせパズル
を完成したものであり、その特徴とするところは、立方
体である構成片を複数組み合わせるパズルであって、該
構成片の複数の面に、他の構成片と組み合わせた時１つ
のパターンを構成するような模様を描いた点にある。

【０００８】ここで、構成片とは、立方体（おおよそで
よい）に成形された小さな片であり、材質は木、プラス
チック、ガラス、セラミック等でよい。また、大きさは
自由であるが、通常１辺が１〜３cm程度である。１組の
パズルに使用する構成片はいくつでもよいが、通常は９
〜３６個程度である。また、これを嵌め込むためのケー
スとセットにしてもよい。構成片を並べる方法は、正方
形のように縦横同数並べても、長方形のように並べて
も、その他の並べ方でもよい。

【０００９】パターン（模様も同様）とは、色、模様、
図形、文字等どのようなものでもよい。他の面でのパタ
ーンと区別できればよいのである。その簡単な製法を述
べると、構成片が１６個のものを例にとると、まず何も
描いていない構成片を縦横４つづつ正方形状に並べて、
そこに１〜１５の数字及び１つは何も書かないか又はそ
のまま１６を順に描く。そして、それをばらばらにし
て、数字の描かれた部分以外の面を表面にして同様に並
べる。そして、その上にアルファベットのＡ〜Ｐまでを
順に描く。そして、同様にまた他の面にあ〜たまでを、
また他の面にア〜タまでを描く。このようにして、６面
すべて（すべてでなくともよい）に一定の図柄を描く。
これをばらばらにして、従来のパズルのように１〜１５
（又は１６）までをならべ変えて遊ぶのである。並べ換
える場合には、１つの構成片は取り出しておく必要があ
る。この取り出しておくものにも模様や文字を入れる
か、又はブランクにしておくかは自由である。そして、
同様のことをＡ〜Ｐでも、ア〜タでもできる。今、数字
や文字を例にとって説明したが、これは模様や記号でも
同様である。

【００１０】「組み合わせた時に１つのパターンを構成
する」の１つのパターンとは、１つの図柄を意味するも
のではなく、複数の図形や複数の文章であってもよい。

【００１１】上記した如く、６つの面にすべて模様を描
けば（いくつの面に図を描くかは自由）、６つのパター
ンができ、６つの並べ変えができることは当然である。
しかし、模様の描き方によると、１つの構成片の１つの
面の図形が２つ以上のパターンの一部となることも考え
られる。このように描く図形を工夫すると、７つ以上の
パターンを構成でき、非常に複雑なゲームとなる。例え
ば、すべての面に種々の文字（漢字や仮名）を書き、そ
れらを組み合わせて、色々な文や名称を作る等である。

【００１２】また、内容を簡単にしたものとして、各面
の色を統一してもよい。この場合、１パターンが同一色
であるため、どの面がどのパターンかはすぐに分かり、
その後はそれを上下反対にしたり、場所を移動したりす
ればよい。これでも従来のものよりは充分複雑高度であ
る。

【００１３】勿論、アルファベット、漢字、仮名等を用
いて教育用とすることもできる。

【００１４】

【実施例】以下図面に示す実施例に基づき本発明をより
詳細に説明する。図１は、本発明組み合わせパズル１の
全体を示す斜視図であり、それはケース２に収納されて
いる。この中の１つの構成片３を取り出し、残りで並べ
変えを行なうのである。図２は、１つの構成片３の斜視
図である。各面に異なった模様が描かれているのが分か
る。ここでは、３つの面が見えているが、その他の面に
も描いてもよい。この３つの模様は、林檎の絵の一部
４、数字５、葡萄の絵の一部６である。

【００１５】図３は、図２の林檎の絵４のパターンを揃
えたところである。即ち、この例では、９個の構成片３
を用いる組み合わせパズルであり、そこに数字５、葡萄
の絵の一部６、林檎の絵４の一部が描かれ、数字並べと
２種の絵合わせができるものである。図４は、図３の状
態から構成片の１つを取り出し、残りを裏返したり、側
面にしたり、更に並べ変えて数字合わせにしたものであ
る。また、図５は、同様に葡萄の絵６にしたものであ
る。このように、この例でも、３種の遊びができ、従来
の９枚の数字合わせ等（従来も９枚のものは単純すぎて
幼児用である）とは比較にならない複雑なゲームとなっ
ている。この例では、並べ変え時に取り出す構成片にも
模様が描かれ、特別なものとはしていない。よって、並
べ変えた後に取り出した構成片も所定の箇所に納めて完
成である。

【００１６】図６は、本発明組み合わせパズルの並べ変
えの途中を示す平面図である。１つの構成片７を取り出
し、移動するための空間を作っている。現在数字並べを
し、１４まで並べたところである。１４の構成片８が空
間の途中部分にあり１３の横に並べられるところであ
る。このパズルでは、数字の他に、アルファベット、平
仮名、図形等が各面に描かれているのがわかる。また、
従来の並べ変えゲームと異なり、単に場所が移動してい
るだけでなく、模様が逆になったり、裏になったり、横
を向いていたりする。よって構成片を所定の位置に移動
するだけではなく、回転させたり、裏返したりしなけれ
ばならない。これにより、より複雑化しているのであ
る。

【００１７】以上は、ケース内で移動させて用いたが、
ケースを用いずどのような配列で並べるのかも自由にし
て、それも競技者が考えるものとすれば、より高度なも
のとなる。

【００１８】

【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、次のよ
うな大きな効果がある。 簡単な構成のゲームであるにも係わらず、非常に複
雑なゲームにすることができる。特に、良く似た模様を
各面に採用し、且つ構成片を多くすると、大人でも何日
も係るゲームとなる。 また、単に所定の（説明書等に記載しておく）パタ
ーンを復元するだけでなく、自分で創作することもでき
る。特に文字等を使用したものや、簡単な線等の場合に
は種々のものが作れる場合がある。 構成片の６面を使用して、６種以上のパターンを構
成させることもできる。例えば、林檎の模様の一部を苺
のパターンに使用する等である。この場合、パターンの
デザインにも工夫が必要となり、パターンデザイン家に
とっても種々の工夫の余地がある。 幼児等の場合には、単に積木等として使用すること
もできる。 更に、平面状に組み立てず、レンガ積みのように垂
直に立てて、模様の変化できる置物とすることもでき
る。 アルファベットやその他の文字等を記載して、単語
を綴るように並べ変える等、教育用のものとすることも
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る組み合わせパズルの１例を示す斜
視図である。

【図２】本発明に用いる構成片の１例を示す斜視図であ
る。

【図３】図２に示すものを用いて１つのパターンを表現
した平面図である。

【図４】図２に示すものを用いて他のパターンを表現し
た平面図である。

【図５】図２に示すものを用いて他のパターンを表現し
た平面図である。

【図６】本発明の組み合わせパズルの他の例の使用途中
を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 本発明に係る組み合わせパズル ２ ケース ３ 構成片 ４ 林檎の絵 ５ 数字 ６ 葡萄の絵 ７ 取り出した構成片 ８ 移動中の構成片

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 立方体である構成片を複数組み合わせる
   パズルであって、該構成片の複数の面に、他の構成片と
   組み合わせた時１つのパターンを構成するような模様を
   描いたことを特徴とする組み合わせパズル。