JPH08131529A - 芳香器 - Google Patents

芳香器

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JPH08131529A
JPH08131529A JP6295758A JP29575894A JPH08131529A JP H08131529 A JPH08131529 A JP H08131529A JP 6295758 A JP6295758 A JP 6295758A JP 29575894 A JP29575894 A JP 29575894A JP H08131529 A JPH08131529 A JP H08131529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
container
deliquescent
substance
aromatic
Prior art date
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Pending
Application number
JP6295758A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Iwasaki
光雄 岩崎
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は固体芳香剤の有効終点を外部から
容易に認識できるようにした芳香器を提供することを目
的とする。 【構成】 底部に透孔を有する透明または半透明の芳香
剤収納部と、透孔を介して芳香剤収納部と連通する液体
収納部とを具備してなり、芳香剤収納部に潮解性物質
と、潮解性物質に対し1ないし35重量%の香料とから
なる芳香剤を充填したことを特徴とする。なお、液体収
納部には芳香剤収納部からの液体を吸収するため多孔質
物質を充填してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、担体として潮解性物
質を用い、芳香を徐々に揮散させるようにした芳香器に
関する。
【0002】
【従来の技術】揮発性溶液からなる芳香剤は使用に伴い
徐々に量が減少していくが、固形物からなる芳香剤はパ
ラジクロルベンゼン、樟脳などの昇華性物質以外は初期
の形状が最後まで一定しているため、使用者は芳香剤の
効果が既に無くなっているのか、あるいは近く無くなり
そうなのかを判断することが極めて困難であった。な
お、上記パラジクロルベンゼン、樟脳は、その特有の匂
いのため、芳香剤としては不適であり、使用されない。
固形物からなる芳香剤を使用した芳香器においても、芳
香効果の終点、あるいは終点が近いことを使用者が容易
に判断できるような芳香器の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記欠点を
解消するために創案されたものであって、潮解性物質を
香料の担体として用い、揮発性溶液からなる芳香剤と同
様に、芳香剤の効果の終点、あるいは終点が近いことを
使用者が容易に判断できるようにした芳香器を提供する
ことを課題とする。この発明の別の課題は、潮解性物質
から揮散される芳香のみならず潮解により生じた液体の
からの芳香も揮散しうるようにした芳香器を提供するこ
とにある。この発明の更に別の課題は、上記液化物を多
孔質物質に吸収させて、流出を防ぐ芳香器を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するために、請求項1の発明では、香料を添加させた
潮解性物質を芳香剤として容器内に収納してなる芳香器
において、容器が、芳香剤を収納する芳香剤収納部と、
該芳香剤収納部の側方または下方で上記芳香剤の潮解に
より生じた液体を収納する液体収納部とを有しており、
上記芳香剤収納部が、充填された芳香剤の高さまたは量
が外から見えるように少なくとも一部において透明また
は半透明に形成されると共に上記芳香剤を潮解可能な通
気手段が形成されてなる、という技術的手段を講じてい
る。また、請求項2の発明では、容器内に、上記芳香剤
と、該芳香剤の潮解により生じた液体を吸収可能な多孔
質物質とが収納されており、上記容器に通気手段が形成
されてなる、という技術的手段を講じている。請求項4
の発明では、液体収納部に、パルプ、シリカゲル、セラ
イト、フェルト、スポンジなどの潮解された液体を吸収
可能な多孔質物質が収納される、という技術的手段を講
じている。また、上記潮解性物質としては、塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウム、またはこれらの混合物から選
ぶことができ、該潮解性物質に対し1ないし35重量%
の香料を添加させることが好ましい。なお、ここで香料
には調合香料も含まれる。
【0005】
【作用】芳香器の使用において、外気中の水蒸気が通気
手段を通して侵入し、芳香剤の潮解性物質を徐々に液化
する。これにより残留香料を伴いながら、芳香剤は徐々
に量が減っていき、最終的には完全に液化する。これに
より、芳香剤収納部は徐々に芳香剤が減少しながら空の
状態となるから、揮発性液体からなる芳香剤を充填した
芳香器の場合と同様に芳香剤の効果の終点、あるいは終
点が近いことを使用者が容易に判明しうる。液体には香
料が含まれているので、液体収納部からも香気を揮散さ
せることができる。また、多孔質物質は潮解した液化物
を吸収、含浸し、容器が使用中に転倒した場合でも、液
体が容器から漏れるのを防ぐことができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の芳香器の好適実施例を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明の1実施例に係
わる芳香器の一部を切欠して示す斜視図であって、芳香
剤収納部11と、液体収納部12と、芳香剤収納部11
の開口頂部を被冠する蓋体13とからなっていて、全体
として筒状体を形成している。蓋体13には複数のスリ
ットからなる通気口13aが穿設され、これを介して香
気が外に飛散するとともに外部の湿気が浸入するように
なっている。また芳香剤収納部11と、液体収納部12
との間には例えばメッシュ状の多数の透孔14を有する
仕切り部材15が介在している。すなわち、この仕切り
部材15は芳香剤収納部11の底部となっていて、この
透孔14を介して液体収納部12と連通している。な
お、仕切り部材15は場合によっては(後述の多孔質物
質の充填状態によっては)省略することも可能である。
その他、この間に単にメッシュ状シートを介在させても
よい。
【0007】芳香剤収納部11内には潮解性物質と香料
とからなる芳香剤16(例えば塩化カルシウム、塩化マ
グネシウム、またはこれらの混合物に香料を例えば10
重量%添加、含浸させたもの)が充填されている。この
潮解性物質の粒度は香料の有効期間等との関連で最適の
粒度を実験的に定めて選択することができる。潮解性物
質に対する香料の割合は、芳香器の設置場所、芳香剤の
種類、所望とする香りの強度などにより適宜、決定し得
るが、一般に潮解性物質に対し1ないし35重量%の範
囲で適宜用いられる。液体収納部12には、芳香剤収納
部11からの液化物を吸収、保持するため、多孔質物質
17が充填されている。多孔質物質17としては、例え
ばパルプ、シリカゲル、セライト、フェルト、スポンジ
などから選ぶことができる。なお、多孔質物質17は芳
香器の転倒の場合等の液漏れを防止するためのものであ
り、多孔質物質17の充填を省略することもできる。
【0008】この芳香器は例えばプラスチックから作ら
れ、この場合、少なくとも芳香剤収納部は外から芳香剤
収納部11の状態を肉眼で知ることができるように透明
または半透明のプラスチックからなることを要する。以
上のような構成からなる芳香器は、使用前においては、
非通気性の包材で包装された状態に保たれ、使用時にお
いて、包装が開封されることにより、芳香剤16中の香
料が通気口13aを介して外部に飛散するとともに、外
部の湿気が通気口13aを介して芳香剤収納部11に浸
入する。その結果、外部の湿気が芳香剤16の潮解性物
質と接し、潮解性物質を徐々に液化し、液体収納部12
方向に流れ落ちることになる。
【0009】したがって、潮解性物質の液化が進むにつ
れて、芳香剤収納部11中の芳香剤16の充填高さが次
第に下がることになる。この液化の速度は芳香剤16中
の香料の有効寿命と対応させており、潮解性物質が完全
に液化したとき、芳香剤16中の香料の有効性も終了す
るように設定することが好ましい。また、潮解性物質が
完全に液化したとき、芳香剤収納部11中に芳香剤16
が存在しなくなり空になる。このような芳香剤収納部1
1中に芳香剤16の充填高さは、透明または半透明の芳
香剤収納部11を介して外から肉眼で認識できるから、
芳香剤の効果の終点、あるいは終点が近いことを容易に
判断し得る。なお、肉眼による認識をより容易にするた
め、必要に応じて芳香剤を予め着色するようにしてもよ
い。
【0010】図2は、本発明の他の実施例に係わる芳香
器を示すもので、円筒状の芳香剤収納容器21と、これ
より大径の円筒状の液体貯溜容器22と、液体貯溜容器
22の開口頂部を塞ぐ蓋体23とからなっている。液体
貯溜容器22は下部に多孔質物質17を収容する多孔質
物質収容部22aが設けられていて、この多孔質物質収
容部22a上の中央部に、メッシュ状仕切り部材24を
介して芳香剤16が充填された芳香剤収納容器21が立
設されている。この仕切り部材24は前述のように場合
によっては省略することも可能であり、また、この間に
単にメッシュ状シート、あるいは多孔板を介在させたも
のであってもよい。この芳香剤収納容器21には、その
下部周壁に沿って複数のスリット状(軸方向に延びてい
る)の通気口25が一定間隔で並設されている。液体収
納部22にも多孔質物質収容部22aより上方の周壁に
沿って複数のスリット状の通気口26が一定間隔で並設
されている。
【0011】芳香剤収納容器21内に充填される芳香剤
16、すなわち潮解性物質の種類および粒度、潮解性物
質に対する香料の割合等については前記実施例と全く同
一である。さらに多孔質物質17についても前記実施例
と全く同一のものを使用することができる。この芳香器
も、外から芳香剤収納容器21の状態を肉眼で知ること
ができるように透明または半透明の材料からなることを
要する。
【0012】この芳香器も、使用前においては、非通気
性の包材で包装された状態に保たれ、使用時において、
包装が開封されることにより、芳香剤16中の香料が通
気口23を介して外部に飛散するとともに、外部の湿気
が通気口25、26を介して芳香剤収納容器21に浸入
する。その結果、外部の湿気が芳香剤16の潮解性物質
と接し、潮解性物質を徐々に液化せしめ、潮解性物質は
徐々に多孔質物質収容部22aに向かって流れ落ちる。
なお、液化した芳香剤16が多孔質物質17に吸収さ
れて広がると、そこからも香気が発生することになる。
したがって、潮解性物質の液化が進むにつれて、芳香剤
収納部21中の芳香剤16の充填高さが徐々に下がり、
潮解性物質が完全に液化したとき、芳香剤収納容器21
中に芳香剤16が存在しなくなり空になるから、芳香剤
の効果の終点、あるいは終点が近いことを容易に判断し
得る。
【0013】なお、上記実施例では、芳香剤16と多孔
質物質17とを別々にして芳香器内に充填するようにし
たが、芳香剤16と多孔質物質17とは、予め一緒に混
合し、それを芳香器内に充填してもよい。その場合は、
芳香器は仕切り部材のない単一の収容部からなり、この
混合物の充填高さの変化を目安にして芳香剤の有効終点
を知ることができる。この多孔質物質17の芳香剤16
に対する混合比は、潮解性物質の液化物を吸収するのに
十分な量であればよく、例えば芳香剤16に対し、30
〜60重量%の割合で添加することができる。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、潮解性物質の潮解現
象を利用して固体の芳香剤を、その有効期間に応じて高
さを徐々に降下させ、潮解性物質の完全な液化ととも
に、最終的に当初の芳香剤収納部を空の状態とするよう
にしたから、揮発性液体からなる芳香剤を充填した芳香
器の場合と同様に芳香剤の効果の終点、あるいは終点が
近いことを消費者が容易に判断し得る。また、芳香剤の
液化物は多孔質物質で吸収し得るようにすれば、容器が
使用中に転倒した場合でも、液化物が容器外に漏れるの
を防止することができる。更に、潮解後の液化物中にも
香料が含まれており、該液体からも徐芳させることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係わる芳香器の一部切欠斜
視図。
【図2】本発明の他の実施例に係わる芳香器の一部切欠
斜視図。
【符号の説明】
11…芳香剤収納部、 12…液体収納部、 13…蓋体、 13a…通気口、 14…透孔、 15…仕切り部材、 16…芳香剤、 17…多孔質物質、 21…芳香剤収納容器、 22…液体貯溜容器、 22a…多孔質物質収容部、 23…蓋体、 24…メッシュ状仕切り部材、 25、26…通気口。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料を添加した潮解性物質を芳香剤とし
    て容器内に収納してなる芳香器において、 容器が、芳香剤を収納する芳香剤収納部と、該芳香剤収
    納部の側方または下方で上記芳香剤の潮解により生じた
    液体を収納する液体収納部とを有しており、 上記芳香剤収納部が、充填された芳香剤の高さまたは量
    が外から見えるように少なくとも一部において透明また
    は半透明に形成されると共に上記芳香剤を潮解可能な通
    気手段が形成されてなることを特徴とする芳香器。
  2. 【請求項2】 香料を添加させた潮解性物質を芳香剤と
    して容器に収納してなる芳香器において、 容器内に、上記芳香剤と、該芳香剤の潮解により生じた
    液体を吸収可能な多孔質物質とが収納されており、上記
    容器に通気手段が形成されてなることを特徴とする芳香
    器。
  3. 【請求項3】 潮解性物質が、塩化カルシウム、塩化マ
    グネシウム、またはこれらの混合物から選ばれたもので
    あり、該潮解性物質に対し1ないし35重量%の香料を
    添加させたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    芳香器。
  4. 【請求項4】 液体収納部に、パルプ、シリカゲル、
    セライト、フェルト、スポンジなどの潮解された液体を
    吸収可能な多孔質物質が収納されてなることを特徴とす
    る請求項1または3に記載の芳香器。
  5. 【請求項5】 芳香剤収納部と液体収納部とが通気性お
    よび通水性を有する仕切り部材で仕切られてなることを
    特徴とする請求項1または請求項4に記載の芳香器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005034187A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 揮散性薬剤徐放部材とそれを用いた空気調和機
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RU181524U1 (ru) * 2018-04-18 2018-07-17 Владимир Генрихович Шапочкин Ароматизатор воздуха

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