JPH08131005A - 搾乳場の追い出し装置 - Google Patents

搾乳場の追い出し装置

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Publication number
JPH08131005A
JPH08131005A JP6273750A JP27375094A JPH08131005A JP H08131005 A JPH08131005 A JP H08131005A JP 6273750 A JP6273750 A JP 6273750A JP 27375094 A JP27375094 A JP 27375094A JP H08131005 A JPH08131005 A JP H08131005A
Authority
JP
Japan
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milking
gate
cow
chamber
sensor
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Application number
JP6273750A
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English (en)
Inventor
Ryuzo Nakamura
隆三 中村
Toshikatsu Tono
俊勝 東野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 移動通路8の側方に、この通路長手方向に沿
う直列状態で2箇所の搾乳室を配備し、各搾乳室の移動
通路がわの側壁部分に移動通路8との入出口を設けると
ともに、入出口付近の移動通路8に位置する乳牛の臀部
付近部分に刺激作用を与えて、乳牛の前進を促す前進促
進手段Hを設ける。前進促進手段Hは、パイプ製プッシ
ャー40で臀部付近部分に叩き作用可能な叩き機構a
と、そのプッシャー40で臀部付近部分に作用して乳牛
を強制前進可能な強制駆動機構bとで構成する。 【効果】 搾乳装置との干渉を引き起こす予備行動とな
る後脚の前寄りが牽制阻止され、搾乳装置を踏んだり蹴
ったりする前蹴りが未然に防止されて差入装置の保護が
図れるものを、本来的に装備されている姿勢検出手段の
作動に基づいて姿勢変更自在な牽制部材を切換操作する
という、比較的簡単な改造で合理的に実現することがで
きた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牛舎や豚舎といった畜
舎の搾乳場での搾乳作業を効率良く進めるため、移動通
路において円滑に被搾乳動物を移動させるための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、牛舎においては、自由に餌を食
べれる餌場と、寝床の並んだフリーストール(休息場)
と、搾乳場とが配置され、普段のティーチングによって
乳牛はフリーストールから搾乳場へ秩序立って進んで行
くように馴れされている。そして、フリーストールから
搾乳場への移動通路に、牛の通過や存否を検出するセン
サを設けて、搾乳室への出入口を開閉するゲートをセン
サの作動に基づいて開閉させることで、牛が移動途中で
ぶつかったり、既に牛の入っている搾乳室に次の牛も入
るといった不都合が生じないように制御されているもの
もある。例えば、特開平2‐23823号公報のよう
に、2室直列の搾乳室が移動通路の側方に配置された自
動搾乳装置による搾乳システムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つまり、フリーストー
ルで腹が減ると搾乳室に美味しい餌がある、ということ
等を日頃から乳牛に教え込むティーチングと、順序よく
進んでいける通路やゲートの配置によって効率良く搾乳
させるものであるが、搾乳室横の移動通路で牛が停滞し
て搾乳システムが滞ることがある。つまり、乳牛の機嫌
が良くないとか何らかの理由によって乳牛が立ち止まっ
てしまうと、少々脅かしても全く動かなくなり、搾乳作
業能率が低下する。実験によると、20分以上立ち止ま
っている乳牛もあり、何らかの対策が必要になってき
た。本発明の目的は、複数の被搾乳動物が通過する搾乳
室横の移動通路での停滞を防止し、効率良く搾乳処理が
行えるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、移動通路の側方に、この通路長手方向に沿う
直列状態で複数の搾乳室を配備し、各搾乳室の移動通路
がわの側壁部分に移動通路との入出口を設けるととも
に、入出口付近の移動通路に位置する被搾乳動物の臀部
付近部分に刺激作用を与えて、その被搾乳動物の前進を
促す前進促進手段を設けてあることを特徴とするもので
ある。又、前進促進手段を、被搾乳動物の臀部付近部分
に叩き作用可能な叩き機構と、臀部付近部分に作用して
被搾乳動物を強制前進可能な強制駆動機構とで構成して
あると好都合である。
【0005】
【作用】乳牛等の被搾乳動物が動かなくなると、例えば
力づくで移動させようとしてもなかなか動かず、却って
余計に止まってしまう性質があるが、尻を叩く等、臀部
を刺激すれば比較的容易に移動可能であることが判って
きた。そこで、請求項1の構成によれば、搾乳室の入出
口付近の移動通路に位置する被搾乳動物の臀部付近部分
に刺激作用を与えて、その被搾乳動物の前進を促す前進
促進手段を設けてあるから、搾乳室から移動通路に出た
被搾乳動物がそこで立ち止まることがあると前進促進手
段を作動させて前進させることができ、停滞することを
防止できるようになる。
【0006】請求項2の構成では、叩き機構による臀部
の叩き刺激によって効果的に前進の動機付けができるか
ら、強制駆動機構による強制前進を円滑に行うことがで
きるのであり、単に強制前進させる場合に比べて被搾乳
動物を引きずる等の無理を強いることなく迅速に移動さ
せることができるようになる。
【0007】
【発明の効果】その結果、請求項1に記載の追い出し装
置では、被搾乳動物の習性を利用することにより、臀部
に対して刺激する前進促進手段を備えることで、被搾乳
動物を傷付けることなく円滑に移動させることができ、
移動通路での停滞のない良好な搾乳作業効率を得ること
ができた。請求項2に記載の追い出し装置では、上記効
果をより一層強化できる利点がある。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を牛舎に適用した場
合について、図面に基づいて説明する。図1に牛舎の全
体レイアウトが示されている。1は広い餌場、2はフリ
ーストール(休息場)、3は搾乳場であり、餌場1の片
側に餌箱1aが配置され、フリーストール2の両側には
パイプで仕切られた多数のストール(寝床)2aが配置
されている。餌場1とフリーストール2とは2箇所のゲ
ート4,5で仕切られており、これらゲート4,5は、
餌場1とフリーストール2とのいずれの方向にも開く自
由開閉状態と、餌場1からフリーストール2への通過の
み許容するワンウェイ状態とに切換自在に構成されてい
る。
【0009】この牛舎における搾乳システムを概略説明
すると、先ず、餌場1に乳牛を放しておき、搾乳時間の
数時間前になると、自由開閉状態にあるゲート4,5を
ワンウェイ状態に切換え、フリーストール2へ集まるよ
うにする。そして、時間が過ぎて空腹になった牛から、
順次、搾乳場3へ向かい、分配ゲートG6 の揺動によ
り、搾乳の終了した乳牛は餌場1に開放し、搾乳できな
かった乳牛はセパレーションエリア3Sに導かれて搾乳
の再トライを待つようになるのである。フリーストール
2には餌がないが、搾乳場3には牛の嗜好をそそる美味
しい餌が用意されているため、このことを知っている
(教育されている)乳牛が、空腹になると自然に搾乳場
3に向かうようになるのである。
【0010】次に、搾乳場3について説明する。図1に
示すように、搾乳場3では人為作業することなく搾乳で
きる自動搾乳装置A(図26参照)を備えており、その
自動搾乳装置Aの機械装置類、及び監視を行う制御室
6、直列配置された2箇所の搾乳室7,7、これらの搾
乳室の横に配置される移動通路8、控室28、及び移動
通路8の始端と終端とを連絡する略コ字状のセパレーシ
ョンエリア3S等が配置されている。
【0011】図2に示すように、移動通路8の入口側に
は開閉自在な第1ゲートG1 が、出口側には、終了位置
と再トライ位置とに切換可能な第6ゲートG6 が夫々配
置されており。一方、各搾乳室7,7には乳牛の入口で
ある第2(第4)ゲートG2,G4 、及び出口である第3
(第5)ゲートG3,G5 が装備されている。
【0012】第1ゲートG1 は、通常テキサスゲートと
呼ばれ、上下軸心回りで揺動可能な左右一対のゲート片
9,9を備え、エアーシリンダ等によって一対のゲート
片9,9を同時に開閉可能な観音開き構造に構成されて
いる。第2ゲートG2 は、上下軸心回りで揺動自在な扉
型に構成され、開き位置では移動通路8を殆ど塞ぐ状態
に設定してあり、必ず第1搾乳室7から先に牛が入るよ
うにしてある。第2搾乳室7の第5ゲートG5 も全く同
じ構造である。
【0013】第3ゲートG3 は、搾乳室7の側壁に上下
軸心回りで揺動可能に支承された第1扉10と、この第
1扉10に上下軸心回りで揺動可能に支承された第2扉
11とによる2つ折れ構造の折れ戸に構成されている。
第3ゲートG3 は、その閉じ作動に伴う第2扉11の移
動により、搾乳室7からでた牛の臀部を押して前進を促
進させるように構成されている〔図5(ヘ)参照〕。第
2搾乳室7の第5 ゲートG5 も全く同じ構造に設定され
ている。
【0014】第6ゲートG6 は、上下向きの軸心P回り
で揺動可能な分配ゲート(セパレーションゲート)12
と、餌場1側及びセパレーションエリア3S側夫々への
ワンウェイゲート13,14とで成る複合扉に構成され
ている。分配ゲート12は、移動通路8と餌場1とを連
絡させるべくセパレーションエリア3S側に揺動した終
了位置と、移動通路8とセパレーションエリア3Sとを
連絡させるべく餌場1側に揺動した再トライ位置とに切
換可能に構成されている。ワンウェイゲート13,14
は、分配ゲート12の終了位置又は再トライ位置に沿っ
た位置に復帰付勢するように構成されている。
【0015】又、各ゲートを連係動作させるために、牛
の通過や存否を検出する多数のセンサS1 〜S8 が装備
されている。全てのセンサは、投光器と受光器との対で
成る光センサに構成され、光軸を遮ることによって検出
作動するものである。図面表現上、各センサの光軸にS
1 〜S8 を符記するものとすれば、各センサは次のよう
に配置されている。
【0016】図2に示すように、上下一対の第1、第2
センサS1,S2 は、第1ゲートG1から60cm離れた地
点における移動通路8を直交する状態に配置されてお
り、第1センサS1 は牛の脚部分を、第2センサS2 は
胴体部分を夫々検出するものである。第3センサS3
は、第1搾乳室7の始端側部分と、第1搾乳室7の終端
側の移動通路反対側部分とに亘るように斜め配置されて
いる。第4センサS4 は、第1搾乳室7の始端側の移動
通路反対側部分と、第1搾乳室7の終端側部分とに亘る
ように斜め配置されている。第5センサS5 は、第2搾
乳室7の始端側部分と、第2搾乳室7の終端側の移動通
路反対側部分とに亘るように斜め配置されている。第6
センサS6 は、第2搾乳室7の始端側の移動通路反対側
部分と、第2搾乳室7の終端側部分とに亘るように斜め
配置されている。上下一対の第7、第8センサS7,S8
は、第2搾乳室7の終端側付近における移動通路8を直
交する状態に配置されており、第1、第2センサS1,S
2 と同様に第7センサS7 は脚部分を、第8センサS8
は胴体部分を夫々検出する。
【0017】次に、図2〜図7を参照して各センサと各
ゲートとの連係動作について説明する。先ず、初期状態
では、図3(イ)に示すように、第2ゲートG2 が開
き、かつ、第6ゲートG6 (分配ゲート12)が終了位
置に操作されており、その他のゲートG1,G3,G4,G5
は全て閉じている。図3(ロ)に示すように、第1ゲー
トG1 が開き、牛が移動通路8に入ってきて第1、第2
センサS1,S2 を通過すると第1ゲートG1 が閉じる。
そして、第3センサS3 を通過して第1搾乳室7に牛が
入り、首に装着したリスポンダ(図示せず)によってタ
グ(受信装置:図25参照)Tが固体(牛)検出作動す
ると、第2ゲートG2 が閉じられるとともに第4ゲート
G4 が開く〔図4(ハ)参照〕。
【0018】そして、第1搾乳室7において自動搾乳装
置Aでの搾乳が開始され、かつ、次の牛が移動通路8に
入ることが可能となるべく再び第1ゲートG1 が開きう
る状態となる。尚、第1ゲートG1 は、該ゲート手前に
配置された図示しない存否センサによって第1ゲートG
1 直前の待機位置に牛が来ており、かつ、第1、第2搾
乳室7,7のいずれかが空いている条件のときにのみ開
き可能に設定されている、と好都合である(第1ゲート
G1 の開き作動のみ手動操作する手段もある)。
【0019】次の牛が移動通路8に入り、第1,第2セ
ンサを通過完了すると第1ゲートG1 が閉じられ、そし
て、第5センサS5 を遮りながら第4ゲートG4 から第
2搾乳室7へ導かれるようになる〔図4(ニ)参照〕。
第4ゲートG4 から第2ゲートG2 が閉じた時点、又
は、次の牛が第1,第2センサS1,S2 を遮った時点で
開いても良い。次の牛が第2搾乳室7に入って、そのタ
グTが固体検出すると、第4ゲートG4 が閉じられ、2
箇所の搾乳室7,7双方での搾乳が行われる状態とな
る。
【0020】次に、第1搾乳室7での搾乳が終了して、
自動搾乳装置Aがリセットされると、そのことに連係し
て第1搾乳室7の出口である第3ゲートG3 が開き、牛
が移動通路8に進みだす〔図5(ホ)参照〕。このと
き、牛の通過で遮られた第4センサS4 が再び初期状態
(光軸開通状態)に戻ること、又は遮られ時間が設定時
間以上続くことに連係して、折り畳まれた状態の第3ゲ
ートG3 が閉じ作動し、図5(ヘ)に示すように、第2
扉11が牛の臀部を後押しして前進を促進させる機能が
発揮されるようにしてある。第1搾乳室7を出た牛が、
第5、第6センサS5,S6 を通過してから第7、第8セ
ンサS7,S8 に差し掛かると第3ゲートG3 が閉じられ
るとともに第2ゲートG2 が開き、第7、第8センサS
7,S8 の通過完了で第1ゲートG1 が開きうる状態にな
る〔図6(ト)参照〕。搾乳が終了している場合には、
第6ゲートG6 は終了位置に維持されており、牛は餌場
側ワンウェイゲート13を通って餌場1へ開放される。
【0021】第2搾乳室7での搾乳が終わると、上記と
ほぼ同様に作用する〔図6(チ)参照〕が、違いを述べ
ると、第5ゲートG5 の閉じ作動と第1ゲートG1 の開
き可能状態とは、第7,第8センサS7,S8 の通過完了
に伴って達成されるとともに、第4ゲートG4 は依然と
して閉じ状態に維持されている点である(このときに第
4ゲートG4 が開き作動されるのは、その時点で第1搾
乳室7に牛が入っている場合である)。そして、第2搾
乳室7の牛が第7,第8センサS7,S8 を通過完了する
と、第1ゲートG1 が開きうる状態になり、かつ、第2
〜第5ゲートG2,G3,G4,G5が全て閉じた状態となる
(図7参照)。この状態のときに、未だ第1搾乳室7に
牛が入っていないのであれば、各ゲートG1 〜G6 は第
2ゲートのみ開いた初期状態〔図3(イ)の状態〕に戻
る。
【0022】このシステムでは、両方の搾乳室7,7が
共に空の状態では、第1搾乳室7に優先して牛を入れる
ように設定されている。又、各搾乳室7,7前の移動通
路8における第3〜第6センサS3 〜S6 のクロス配置
の利点は次のようである。すなわち、直列配置された搾
乳室7への移動通路8からの出退移動は、搾乳室7の横
側壁部分で行う構造上、センサの斜め配置によって搾乳
室7の入出口に近い位置でセンシングできる機能、及
び、例えば、第2搾乳室7を出た牛が第7、第8センサ
S7,S8 の通過中にバックすることがあると、第5、第
6センサS5,S6が作動してその不都合を検出できる機
能、の双方の機能を発揮できることであり、各ゲートの
前後に移動通路8に直交してセンサを配置する手段に比
べて、入出口に近い箇所で検出できて検出精度に優れな
がら必要センサ数が少なくて済むという利点がある
【0023】上記した各ゲートの開閉作動は、システム
が円滑に稼働しているときの一例であり、ケース・バイ
・ケースによって様々な作動状況が考えられる。例え
ば、第2搾乳室7での搾乳が第1搾乳室7よりも早く終
了した場合では、第2搾乳室7の牛が第7、第8センサ
S7,S8 の通過終了に伴って、第1ゲートG1 が開きう
る状態となる。そのときに第1ゲートG1 手前に次の牛
が来ていると、第1ゲートG1 が開き、牛は第1搾乳室
7をやり過ごして直接第2搾乳室7に入るようになる、
といった具合である。
【0024】各センサS1 〜S8 はいずれも同じセンサ
を使用しており、その構造を第1センサS1 のもので説
明すると、図8に示すように、第1センサS1 は、投光
器15と受光器16との対で成る光学式に構成され、投
光器15は、発光体17による投光経路(図2や図8で
はS1 で示してある)始端部への周囲からの他物侵入を
阻止する筒カバー18を設け、かつ、発光体17の前方
に間隔をもって配置される透過壁19を筒カバー18内
に装備してある。詳述すると、発光体17は複数の放熱
孔20bが形成された仕切り壁20a付きの第1カバー
20に固定され、その第1カバー20先端部に透明ガラ
ス製の透過壁19が固定装着されている。筒カバー18
は両端開放の丸筒であり、その基端を第1カバー20先
端外周に螺着することで一体化されている。
【0025】つまり、発光体17は発光するとともに熱
も出し、その熱に反応して蠅が寄って来ることが知られ
ており、透過壁19と筒カバー18とによって発光体1
7の光軸側の周囲に熱が発散されないようにしてある。
これによって、投光器15の光軸が蠅によって遮られ、
センサS1 が誤作動することを防止している。又、同図
に示すように、受光器16にも、受光体21による受光
経路始端部への周囲からの他物侵入を阻止する筒カバー
22が装着されており、受光器16においても蠅等の虫
によって光軸が遮られる不都合がないようにしてある。
【0026】図1に示すように、セパレーションエリア
3Sの終端には一方向ゲート23が、かつ、その手前に
は第2分配ゲート24が装備されている。一方向ゲート
23は、セパレーションエリア3Sから第1ゲートG1
前への揺動のみ許容し、その逆方向の移動は阻止された
ワンウェイゲートであり、第2分配ゲート24は、搾乳
再トライさせるべく第1ゲート部分に向かわせる通常位
置(図1における右側に揺動した位置)と、フリースト
ール2に戻すよう復帰位置(図1における左側に揺動し
た位置)とに切換操作可能である。第2分配ゲート24
を復帰位置にするのは、搾乳失敗ではなくテクニカルセ
パレート(病気等によって搾乳できない状態等)する場
合である。
【0027】次に、搾乳室7及び移動通路8について詳
述する。図13、図14に示すように、第2ゲートG2
はそのゲート先端の上下軸心P2 回りで揺動開閉自在な
単純扉構造であり、搾乳室7上方の右側壁7aとに亘っ
て架設された第2シリンダC2 によって駆動開閉自在で
ある。第3ゲートG3 は、第1扉10基端を上下軸心P
3 で支承するとともに、第2扉11の先端と搾乳室7の
右側壁7aに亘ってガイドロッド29を架設連結して構
成され、第1扉10と右側壁7aに亘る第3シリンダC
3 によって駆動開閉可能である。
【0028】又、第2ゲートG2 には、追い出し機構E
が装着されている。すなわち、縦支点Y回りで揺動自在
な追い出し部材30と、リンク機構31と、追い出しシ
リンダCoとを第2ゲートG2 に取付けて追い出し機構
Eが構成されており、第3ゲートG3 が開くと追い出し
シリンダCoが伸長し、追い出し部材30が丁度牛の臀
部辺りに作用して180度近く回動して押し出すように
作動する。尚、以上の構造は第2搾乳室7においても同
様に構成されている。
【0029】図9、図10に示すように、第1ゲートG
1 には、第1シリンダC1 とリンク機構32とで成る開
閉機構Fにより、上下軸心P1 を有した左右のゲート片
9,9を同時に開閉駆動できるようにされている。又、
図11,図12に示すように第6ゲートG6 は、ワンウ
ェイゲート13,14の揺動支点X1,X2 は分配ゲート
12の軸心P6 の反対側に傾けて設定され、各ワンウェ
イゲート13,14はその軸心側ほど高い傾斜姿勢に設
定されている。そして、分配ゲート12の終了位置及び
再トライ位置に沿った位置に沿う面に揺動支点X1,X2
を設定してあり、その結果、ゲートの自重により各ワン
ウェイゲート13,14は閉じ姿勢に復帰付勢される構
造である。
【0030】図25、図26に示すように、搾乳室7に
入った牛が後脚で自動搾乳装置Aを踏み付けないよう
に、後脚の前方移動を阻止する前蹴り防止装置Iが設け
てある。つまり、前蹴り防止装置Iは、所定の搾乳姿勢
にある乳牛(被搾乳動物に相当)の後脚の直前位置に突
出して後脚の前方移動を規制可能な作用姿勢と、所定の
搾乳姿勢にある被搾乳動物の前進を許容する退避姿勢と
に姿勢変更自在な牽制部材33を配備し、牽制部材33
を、姿勢検出手段35の検出作動に基づいて退避姿勢か
ら作用姿勢に切換えるように、牽制部材33の姿勢を切
換操作可能な移動操作手段34と姿勢検出手段35とを
連係して構成されている。
【0031】詳述すると、搾乳室7には搾乳中に牛をお
となしくしていてもらうために、美味しい餌を食べさせ
るようにしてあり、その餌箱36が搾乳室7の前端部
に、電動モータ37によって前後移動可能な状態で配備
してある。そして、タグT検出後には、前寄り位置にあ
る餌箱36を後方に寄せ移動して乳牛を後ずさりさせる
ことで所定の搾乳姿勢にセットするのである。つまり、
餌箱36が後方に寄ったことで作動する検出スイッチ3
5を設けて姿勢検出手段35としてあり、タグTが検出
し、かつ、その後に検出スイッチ35が作動すると移動
操作手段である牽制用シリンダCk が搾乳室7長手方向
に沿った退避姿勢の牽制部材33を90度回動させて作
用姿勢に姿勢を切換えるよう、検出スイッチ35と牽制
用シリンダCk の制御弁38とが制御装置39で連係さ
れている。クッション材を巻回したパイプ製の牽制部材
33を上下軸心Qにより、右側のものは右側壁7aに、
且つ左のものは第2ゲートG2 に夫々支承してあるとと
もに、牽制用シリンダCk の短縮動で作用姿勢に、又、
伸長動で退避姿勢になるように構成してある。
【0032】そして、搾乳が終わって餌箱36が前進移
動して検出スイッチ35が非作動状態になると牽制用シ
リンダCk の伸長動して牽制部材33を退避姿勢に切換
え、後脚の前進規制を解除して牛の搾乳室7からの退出
移動を許容するのである。この一連の作動は、図4
(ハ)〜図5(ホ)の間において実行されている。とこ
ろで、図21〜図24に示すように、自動搾乳装置A
は、通常は搾乳室7横側方の制御室6がわに退避した位
置にあり、検出スイッチ35が作動すると牛の下腹部に
突出移動した搾乳位置となるように構成されている。
尚、検出スイッチ35の検出作動のみに基づいて牽制部
材33の姿勢切換を行う手段でも良いが、牛が存在しな
いのに餌箱36が後方に寄り移動する異常時の作動牽制
としては、タグT検出も作動条件に設定する手段の方が
望ましい。
【0033】図17〜図20を参照して自動搾乳装置A
の概略について説明すると、乳頭に装着可能な4個のテ
ィートカップ50を先端に備えた腰折れアーム51を搾
乳室7の右横に備えて構成される搾乳器(クラスター)
Aaと、搾乳室7において所定の搾乳姿勢になった牛の
乳頭に4個のティートカップ50をセンシングして位置
合せするセンサロボットAbとから構成されている。図
17、図18に示すように、搾乳器Aaは、ティートカ
ップ50を備えた先端アーム51aと、この先端アーム
51aと搾乳室7がわの固定体54とに架設される基端
アーム51bとから成る腰折れリンク51と、2個の復
帰シリンダ52,53とで構成され、搾乳室7の横に退
避した退避位置と、搾乳室7の左右中央に突出した搾乳
位置とに亘って移動可能である。
【0034】図19、図20に示すように、センサロボ
ットAbは、2個のラフセンサ55,55と1個のスキ
ャナー56とを備えた先端リンク57と、これと支柱5
9とに亘る四連リンク58と、第1及び第2シリンダ6
0,61と等から構成されている。支柱59は2箇所の
搾乳室7,7のサイドに亘て架設された移動用レール6
2に対して転動移動可能に支持され、又、支柱59に対
して四連リンク58は昇降移動可能であり、搾乳室7か
ら横に退避した位置と搾乳室7へ突出した位置とに亘っ
て移動可能である。
【0035】つまり、搾乳器AaとセンサロボットAb
夫々の先端部を合体させた状態(図22参照)で、乳牛
の下腹部に突出させ(図23参照)、先ず、センサロボ
ットAbで乳頭の位置をセンシングしてティートカップ
50の位置決めを行い、それから図示しない駆動機構で
ティートカップ50を持上げて乳頭に装着し、4個とも
装着し終わると搾乳器Aaによる搾乳が開始されるとと
もにセンサロボットAbのみ側方に退避移動(図24参
照)するのである。退避移動したセンサロボットAb
は、隣の搾乳室7でのセンシングを行うべく移動用レー
ル62を転動移動して行くようになるのである。
【0036】図15、図16に示すように、第3ゲート
G3 を通って第1搾乳室7から退出した部分における移
動通路8には、その場で立ち止まることなく牛を進ませ
るための前進促進手段Hが設けてある。移動通路8の餌
場1側の側壁部分には、通路側壁8aに沿った格納姿勢
と、通路に突出した追い出し姿勢とに揺動切換自在なプ
ッシャー40を備えた叩き機構aと、このプッシャー4
0を通路長手方向に沿って駆動スライドさせるスライド
機構bとが設けてある。
【0037】すなわち、側壁8aに配設された上下一対
のガイドレール42,43に、側面視略H状の移動体4
4を前後スライド自在に嵌装し、この移動体44に対し
て上下軸心X3 で略横倒しU字状のパイプ製プッシャー
40を枢支するとともに、このプッシャー40と移動体
44にって退出シリンダCt を架設してある。又、移動
体44と側壁8aがわの固定部材41とに亘ってロッド
レスシリンダCr が架設され、移動体44を側壁8aに
沿って平行スライド移動可能に支持して前進促進手段H
が構成されている。
【0038】作用を説明すると、第1搾乳室7から移動
通路8に牛が出ると、先ず、退出シリンダCt が伸長動
してプッシャー40を追い出し姿勢に切換え、牛がそれ
以上バックしないようにブロックする。それから退出シ
リンダCt の短縮及び伸長動を連続させることでプッシ
ャー40で2〜3回臀部を叩いて前進を促進させ、次い
でロッドレスシリンダCr を短縮動させることで移動体
44を介して牛を強制前進させ、その位置で再度退出シ
リンダCt を駆動してプッシャー40で2〜3回臀部を
叩き、最後に初期位置に戻るようになる。
【0039】以上一連の作動は、図5(ヘ)に示す第4
センサS4 が感知する状態から、第5又は第6センサS
5,S6 が感知している(つまり、第1と第2搾乳室間に
おける移動通路8に牛が存在している)時間が所定時間
以上になると、牛が動かなくなったと判断して前進促進
手段Hを作動させる、という具合に制御させると好都合
である。又、牛が搾乳室7から出ると必ず前進促進手段
Hを作動させるものでも良い。尚、叩き機構a、強制駆
動機構bを電気や油圧によるモータを駆動源としても良
い。
【0040】〔別実施例〕図27に示すように、吊下げ
式の前進促進手段Hでも良い。すなわち、移動通路8の
天井部分に固定された支持体45下端に叩き部材40を
横支点回りで枢着するとともに、電動モータ等によって
低速で回転駆動されるカムアーム46を支持体45に取
付けて前進促進手段Hが構成されている。つまり、カム
アーム46先端のピン47が叩き部材40の操作片40
aにストッパ作用することで、叩き部材40を水平な退
避姿勢(図27の実線の状態)に維持し、カムアーム4
6を反時計回り方向に回動させることでピン47が操作
片40aの移動軌跡から外れ、叩き部材40が自重によ
って振子移動落下して移動通路に居る牛の臀部に叩き作
用を与え、前進を促進させるのである。
【0041】尚も、カムアーム46が回動すると、垂れ
下がった作用位置(図27の仮想線の状態)にある叩き
部材40の操作片40aにピン47が再び接当してその
操作片40aを押し下げることで、叩き部材40が初期
位置まで持ち上げられるのであり、叩き部材40が停止
スイッチ48を作動させるとカムアーム46が停止する
ように連係作動する。尚、垂れ下がり位置にある叩き部
材40をさらに前に回動移動させて、牛を強制的に前進
させる機能を追加しても良い。以上の構造による前進促
進手段Hは、第1搾乳室7の終端部横と、第2搾乳室7
の始端部横の計2箇所に直列配置され、第1搾乳室7か
ら出た牛を第6ゲートG6 に向けて迅速に移動させるよ
うにしてある。
【0042】又、移動通路8の天井部分に水の配管とノ
ズルを通路長手方向に沿って複数箇所配置し、移動通路
に出た牛の臀部めがけて高圧水を放出して前進させるよ
うにした前進促進手段Hでも良い。水の代わりに、圧搾
空気や湯を吹き付けるようにしても良い。
【0043】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】牛舎レイアウトを示す全体平面図
【図2】搾乳場、及び各ゲートと各センサの配置状態を
示す平面図
【図3】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図4】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図5】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図6】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図7】センサとゲートとの連係作動状態を示す作動図
【図8】センサの構造を示す断面側面図
【図9】第1ゲートの正面図
【図10】第1ゲートの開閉駆動構造を示す平面図
【図11】第6ゲートの側面図
【図12】第6ゲートの構造を示す平面図
【図13】第2及び第3ゲートを示す第1搾乳室の側面
【図14】第2及び第3ゲートの開閉構造を示す第1搾
乳室の平面図
【図15】追い出し装置の構造を示す側面図
【図16】追い出し装置の構造を示す平面図
【図17】搾乳器を示す側面図
【図18】搾乳器を示す平面図
【図19】センサロボットを示す側面図
【図20】センサロボットを示す平面図
【図21】搾乳器とセンサロボットとの退避位置での横
並び状態を示す平面図
【図22】搾乳器とセンサロボットとの退避位置での合
体状態を示す平面図
【図23】自動搾乳装置の乳牛下腹部への突出状態を示
す平面図
【図24】搾乳器による搾乳状態を示す平面図
【図25】前蹴り防止装置を示す搾乳室の平面図
【図26】牽制部材の位置を示す側面図
【図27】追い出し装置の別構造を示す側面図
【符号の説明】
7 搾乳室 8 移動通路 G3 入出口 H 前進促進手段 a 叩き機構 b 強制駆動機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通路(8)の側方に、この通路長手
    方向に沿う直列状態で複数の搾乳室(7),(7)を配
    備し、各搾乳室(7)の移動通路がわの側壁部分に前記
    移動通路(8)との入出口(G3 )を設けるとともに、
    該入出口(G3 )付近の前記移動通路(8)に位置する
    被搾乳動物の臀部付近部分に刺激作用を与えて、該被搾
    乳動物の前進を促す前進促進手段(H)を設けてある搾
    乳場の追い出し装置。
  2. 【請求項2】 前記前進促進手段(H)を、前記臀部付
    近部分に叩き作用可能な叩き機構(a)と、前記臀部付
    近部分に作用して被搾乳動物を強制前進可能な強制駆動
    機構(b)とで構成してある請求項1に記載の搾乳場の
    追い出し装置。
JP6273750A 1994-11-08 1994-11-08 搾乳場の追い出し装置 Pending JPH08131005A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003535604A (ja) * 2000-06-22 2003-12-02 メーメット クルト 自動馬訓練システム
KR100479120B1 (ko) * 2002-06-17 2005-03-25 대한민국(관리부서:농촌진흥청) 자동착유용 스톨
JP2020535788A (ja) * 2017-10-03 2020-12-10 デラヴァル ホルディング アーベー 搾乳装置及びその中の動物を搾乳する方法

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