JPH08129983A - イオン源装置 - Google Patents
イオン源装置Info
- Publication number
- JPH08129983A JPH08129983A JP6288812A JP28881294A JPH08129983A JP H08129983 A JPH08129983 A JP H08129983A JP 6288812 A JP6288812 A JP 6288812A JP 28881294 A JP28881294 A JP 28881294A JP H08129983 A JPH08129983 A JP H08129983A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plasma
- gas
- chamber
- introducing port
- plasma chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 claims description 14
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 4
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 claims description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 abstract 2
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プラズマ室のガス圧をほぼ均一にし、均一な
プラズマを生成し、ガス導入口へのプラズマを入りにく
くする。 【構成】 プラズマ室2にガス導入口5から導入された
ガスと電子との衝突によりプラズマ15を生成し、プラ
ズマ15から引出電極10によりイオンビームを引き出
すイオン源装置において、ガス導入口5の近傍のプラズ
マ室2内に、ガス導入口5からプラズマ室2に導入され
るガスを、周囲に拡散する拡散板16を設ける。
プラズマを生成し、ガス導入口へのプラズマを入りにく
くする。 【構成】 プラズマ室2にガス導入口5から導入された
ガスと電子との衝突によりプラズマ15を生成し、プラ
ズマ15から引出電極10によりイオンビームを引き出
すイオン源装置において、ガス導入口5の近傍のプラズ
マ室2内に、ガス導入口5からプラズマ室2に導入され
るガスを、周囲に拡散する拡散板16を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均一なプラズマを生成
して均一なイオンビームを引き出し、薄膜を形成するI
BS装置,IVD装置等のイオン源装置に関する。
して均一なイオンビームを引き出し、薄膜を形成するI
BS装置,IVD装置等のイオン源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のイオン源装置は、例えば図3に示
すようになっている。同図において、1は箱体、2は箱
体1により形成されたプラズマ室、3は箱体1内の片側
に絶縁支持体4を介して導入されたフィラメントであ
り、フィラメント電源により高温に加熱され、熱電子を
放出する。5は箱体1の片側に形成された複数個のガス
導入口である。
すようになっている。同図において、1は箱体、2は箱
体1により形成されたプラズマ室、3は箱体1内の片側
に絶縁支持体4を介して導入されたフィラメントであ
り、フィラメント電源により高温に加熱され、熱電子を
放出する。5は箱体1の片側に形成された複数個のガス
導入口である。
【0003】6は所要のガス種,ガス流量に制御するガ
ス箱であり、ガス箱6のガスが、主配管7,分岐体8及
びそれぞれの分岐管9を介してガス導入口5からプラズ
マ室2に導入される。
ス箱であり、ガス箱6のガスが、主配管7,分岐体8及
びそれぞれの分岐管9を介してガス導入口5からプラズ
マ室2に導入される。
【0004】10は箱体1のフィラメント3に対向した
位置の開口に設けられた引出電極であり、加速電極1
1,減速電極12,接地電極13からなり、それぞれ絶
縁体14により絶縁して支持されている。
位置の開口に設けられた引出電極であり、加速電極1
1,減速電極12,接地電極13からなり、それぞれ絶
縁体14により絶縁して支持されている。
【0005】そして、フィラメント電源により高温に加
熱されたフィラメント3からの熱電子が箱体1との間で
加速され、ガス導入口5からプラズマ室2に導入された
イオン化されるガスと衝突し、プラズマ15が生成し、
適切な電圧が与えられた引出電極10によりイオンビー
ムが引き出される。
熱されたフィラメント3からの熱電子が箱体1との間で
加速され、ガス導入口5からプラズマ室2に導入された
イオン化されるガスと衝突し、プラズマ15が生成し、
適切な電圧が与えられた引出電極10によりイオンビー
ムが引き出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記イオン源装
置の場合、イオン源が大口径化するに従い、プラズマ室
2でのガスの広がりが悪くなり、そのためプラズマ密度
が不均一になる。なお、プラズマ密度を均一にするた
め、ガス導入口5を数多く形成すると、装置が非常に煩
雑になり、かつ、高価になるという問題点がある。
置の場合、イオン源が大口径化するに従い、プラズマ室
2でのガスの広がりが悪くなり、そのためプラズマ密度
が不均一になる。なお、プラズマ密度を均一にするた
め、ガス導入口5を数多く形成すると、装置が非常に煩
雑になり、かつ、高価になるという問題点がある。
【0007】一方、プラズマ15がある程度ガス導入口
5に入り込み、プラズマ15中の荷電粒子であるイオン
や電子が、箱体1とガス箱6間で加速されるため、放電
が起こり、イオン源が運転できなくなったり、故障した
りする。特に、高エネルギタイプの20KV〜40KV
及びそれ以上のイオン源においては、前記の放電現象が
はなはだしく、その放電の対策としてガス箱6を箱体1
と同じ電位系で使用すると、電源,制御盤等が高価にな
るという問題点がある。
5に入り込み、プラズマ15中の荷電粒子であるイオン
や電子が、箱体1とガス箱6間で加速されるため、放電
が起こり、イオン源が運転できなくなったり、故障した
りする。特に、高エネルギタイプの20KV〜40KV
及びそれ以上のイオン源においては、前記の放電現象が
はなはだしく、その放電の対策としてガス箱6を箱体1
と同じ電位系で使用すると、電源,制御盤等が高価にな
るという問題点がある。
【0008】本発明は、前記の点に留意し、プラズマ室
のガス圧をほぼ均一にして均一なプラズマを生成し、か
つ、ガス導入口へプラズマを入りにくくしたイオン源装
置を提供することを目的とする。
のガス圧をほぼ均一にして均一なプラズマを生成し、か
つ、ガス導入口へプラズマを入りにくくしたイオン源装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のイオン源装置は、プラズマ室にガス導入口
から導入されたガスと電子との衝突によりプラズマを生
成し、プラズマから引出電極によりイオンビームを引き
出すイオン源装置において、前記ガス導入口の近傍の前
記プラズマ室内に、前記ガス導入口から前記プラズマ室
に導入されるガスを、周囲に拡散する拡散板を設けたも
のである。
に、本発明のイオン源装置は、プラズマ室にガス導入口
から導入されたガスと電子との衝突によりプラズマを生
成し、プラズマから引出電極によりイオンビームを引き
出すイオン源装置において、前記ガス導入口の近傍の前
記プラズマ室内に、前記ガス導入口から前記プラズマ室
に導入されるガスを、周囲に拡散する拡散板を設けたも
のである。
【0010】
【作用】前記のように構成された本発明のイオン源装置
は、ガス導入口の近傍のプラズマ室内に拡散板が設けら
れているため、ガス導入口からプラズマ室に導入された
ガスは周囲に拡散し、プラズマ室のガス圧がほぼ均一に
なり、均一なプラズマが生成される。さらに、生成され
たプラズマが拡散板によりガス導入口に非常に入りにく
くなり、放電が殆ど起こらなくなる。
は、ガス導入口の近傍のプラズマ室内に拡散板が設けら
れているため、ガス導入口からプラズマ室に導入された
ガスは周囲に拡散し、プラズマ室のガス圧がほぼ均一に
なり、均一なプラズマが生成される。さらに、生成され
たプラズマが拡散板によりガス導入口に非常に入りにく
くなり、放電が殆ど起こらなくなる。
【0011】
【実施例】1実施例について図1及び図2Aを参照して
説明する。それらの図において図3と同一符号は同一も
しくは相当するものを示し、異なる点は、図3の装置に
つぎの点が付加されたことである。
説明する。それらの図において図3と同一符号は同一も
しくは相当するものを示し、異なる点は、図3の装置に
つぎの点が付加されたことである。
【0012】即ち、ガス導入口5の近傍のプラズマ室2
内に、ガス導入口5からプラズマ室2に導入されるガス
を、周囲に拡散する円板状の拡散板16が設けられ、拡
散板16の周縁部に複数本の支持脚17の一端が溶接ま
たはねじ止めされ、各支持脚17の他端が箱体1の内面
に溶接またはねじ止めされている。
内に、ガス導入口5からプラズマ室2に導入されるガス
を、周囲に拡散する円板状の拡散板16が設けられ、拡
散板16の周縁部に複数本の支持脚17の一端が溶接ま
たはねじ止めされ、各支持脚17の他端が箱体1の内面
に溶接またはねじ止めされている。
【0013】従って、ガス導入口5からプラズマ室2に
導入されたガスは、拡散板16により周囲に拡散し、プ
ラズマ室2のガス圧がほぼ均一になり、均一なプラズマ
15が生成され、かつ、拡散板16によりプラズマ15
がガス導入口5に入りにくくなる。
導入されたガスは、拡散板16により周囲に拡散し、プ
ラズマ室2のガス圧がほぼ均一になり、均一なプラズマ
15が生成され、かつ、拡散板16によりプラズマ15
がガス導入口5に入りにくくなる。
【0014】つぎに、他の実施例を示した図2Bについ
て説明する。箱体1の内面のねじ穴18に支持脚19の
一端のねじ20がねじ合わされ、拡散板16の周縁部の
孔21にねじ22が挿入され、そのねじ22が支持脚1
9の他端のねじ穴23にねじ合わされ、拡散板16が設
けられている。なお、拡散板16は、平板状のほか、メ
ッシュのようなものでもよく、また、円板のほか、三
角,四角でもよい。
て説明する。箱体1の内面のねじ穴18に支持脚19の
一端のねじ20がねじ合わされ、拡散板16の周縁部の
孔21にねじ22が挿入され、そのねじ22が支持脚1
9の他端のねじ穴23にねじ合わされ、拡散板16が設
けられている。なお、拡散板16は、平板状のほか、メ
ッシュのようなものでもよく、また、円板のほか、三
角,四角でもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。本発明のイ
オン源装置は、ガス導入口5の近傍のプラズマ室2内に
拡散板16が設けられているため、ガス導入口5からプ
ラズマ室2に導入されたガスは周囲に拡散し、プラズマ
室2のガス圧をほぼ均一にすることができ、均一なプラ
ズマ15を生成することができ、さらに、生成されたプ
ラズマ15が拡散板16によりガス導入口5に非常に入
りにくくなり、放電の発生を防止することができる。
ているので、以下に記載する効果を奏する。本発明のイ
オン源装置は、ガス導入口5の近傍のプラズマ室2内に
拡散板16が設けられているため、ガス導入口5からプ
ラズマ室2に導入されたガスは周囲に拡散し、プラズマ
室2のガス圧をほぼ均一にすることができ、均一なプラ
ズマ15を生成することができ、さらに、生成されたプ
ラズマ15が拡散板16によりガス導入口5に非常に入
りにくくなり、放電の発生を防止することができる。
【図1】本発明の1実施例の切断正面図である。
【図2】A,Bは図1の一部の拡大図,他の例の分解切
断正面図である。
断正面図である。
【図3】従来例の切断正面図である。
1 箱体 2 プラズマ室 5 ガス導入口 10 引出電極 15 プラズマ 16 拡散板
Claims (1)
- 【請求項1】 プラズマ室にガス導入口から導入された
ガスと電子との衝突によりプラズマを生成し、プラズマ
から引出電極によりイオンビームを引き出すイオン源装
置において、 前記ガス導入口の近傍の前記プラズマ室内に、前記ガス
導入口から前記プラズマ室に導入されるガスを、周囲に
拡散する拡散板を設けたイオン源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6288812A JPH08129983A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | イオン源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6288812A JPH08129983A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | イオン源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08129983A true JPH08129983A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17735058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6288812A Pending JPH08129983A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | イオン源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08129983A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006096618A1 (en) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Axcelis Technologies, Inc. | High conductance ion source |
JP2007523462A (ja) * | 2004-02-23 | 2007-08-16 | ヴィーコ インストゥルメンツ インコーポレイテッド | 流体によって冷却されるイオン源 |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP6288812A patent/JPH08129983A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007523462A (ja) * | 2004-02-23 | 2007-08-16 | ヴィーコ インストゥルメンツ インコーポレイテッド | 流体によって冷却されるイオン源 |
WO2006096618A1 (en) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Axcelis Technologies, Inc. | High conductance ion source |
JP2008536257A (ja) * | 2005-03-08 | 2008-09-04 | アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド | 高コンダクタンスイオン源 |
US7488958B2 (en) | 2005-03-08 | 2009-02-10 | Axcelis Technologies, Inc. | High conductance ion source |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4684848A (en) | Broad-beam electron source | |
US7067821B2 (en) | Flood gun for charge neutralization | |
US6985553B2 (en) | Ultra-short ion and neutron pulse production | |
AU589349B2 (en) | Dynamic electron emitter | |
US5899666A (en) | Ion drag vacuum pump | |
JP3550831B2 (ja) | 粒子線照射装置 | |
US5821677A (en) | Ion source block filament with laybrinth conductive path | |
JPH08129983A (ja) | イオン源装置 | |
JPS6151729A (ja) | イオン源 | |
CN217334004U (zh) | 用于高电流离子注入设备的离子源 | |
JP2519709B2 (ja) | ホロ−カソ−ド型イオン源 | |
JPH09213227A (ja) | イオン源装置 | |
JP3451639B2 (ja) | イオン源電極 | |
JP2814084B2 (ja) | デュオピガトロンイオン源 | |
JP3152759B2 (ja) | イオン銃 | |
JPS61121240A (ja) | 金属イオン源 | |
JPH06349430A (ja) | イオン源 | |
US3812367A (en) | Electron bombardment ion source for a mass spectrometer having a nonspecular inner surface | |
JPS6388739A (ja) | イオン銃 | |
JPH09129152A (ja) | 高周波イオン源 | |
JPH04126340A (ja) | イオン源 | |
JPS63282257A (ja) | イオンプレ−ティング装置 | |
JP2002100297A (ja) | イオン生成方法およびイオン生成装置 | |
JPS60115140A (ja) | ホロ−陰極放電型イオン源 | |
JPH01104981A (ja) | イオンスラスタ |