JPH08128800A - オートパイロット装置 - Google Patents

オートパイロット装置

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JPH08128800A
JPH08128800A JP26688694A JP26688694A JPH08128800A JP H08128800 A JPH08128800 A JP H08128800A JP 26688694 A JP26688694 A JP 26688694A JP 26688694 A JP26688694 A JP 26688694A JP H08128800 A JPH08128800 A JP H08128800A
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roll
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autopilot
roll machine
gain
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Seiichi Yoneyama
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スピンする飛しょう体の制御を行う。 【構成】 慣性座標系比例航法コマンド計算部1、非ロ
ール機体座標系オートパイロット計算部2、非ロール機
体→ロール機体座標変換部3、ジャイロ効果位相補償部
4、フィンミキシング部5、操舵装置部6、機体、慣性
装置部8、ロール機体→非ロール機体座標変換部9、オ
ートパイロットゲイン計算部10にて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スピンする飛しょう
体の制御を行うために飛しょう体に搭載されるオートパ
イロット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のオートパイロット装置の
機能を示すブロック図である。図8において1は、慣性
座標系比例航法加速度コマンドAcp,Acyを計算す
る慣性座標系比例航法コマンド計算部、2は、ロール回
転していない機体の舵角コマンドである、非ロール機体
座標系舵角コマンドδpc´,δyc´,δrc´を加
速度コマンドAcp,Acyから得る非ロール機体座標
系オートパイロット計算部、3は、ピッチ、ヨー、ロー
ルに対する舵角コマンドδpc´,δyc´,δrc´
から操舵装置への入力である1〜4軸の舵角コマンドδ
1c,δ2c,δ3c,δ4cに変換するフィンミキシ
ング部、4は、1〜4軸の非ロール機体座標系舵角コマ
ンドδ1c,δ2c,δ3c,δ4cを入力とし、それ
に応じて舵を切り、非ロール機体座標系舵角δ1,δ
2,δ3,δ4を出力する操舵装置部、5は、その舵角
により応答し、機体加速度、角速度を出力する機体、6
は、機体の出力である機体加速度、角速度であるロール
機体座標系加速度センサ出力nx,ny,nz、ロール
機体座標系角速度センサ出力P,Q,R、及び、ロール
機体座標系加速度センサ出力nx,ny,nz、ロール
機体座標系角速度センサ出力P,Q,Rを積分して得ら
れる速度Vm、高度H、姿勢角θ,ψ,φを検出する慣
性装置部、7は、慣性装置部で検出された速度Vm、高
度Hよりオートパイロットゲインを計算するオートパイ
ロットゲイン計算部であり、オートパイロットゲインC
0,C1,C2,C3,K1,K2、機体の角速度P,
Q,R、加速度nx,ny,nzは、非ロール機体座標
系オートパイロット計算部へフィードバックされる。
【0003】次に動作について説明する。従来のオート
パイロット装置は、上記のように構成されているから慣
性座標系比例航法コマンド計算部1は、数1に示す計算
式により誘導信号及び接近速度より、慣性座標系比例航
法加速度コマンドAcp,Acyを計算する。慣性座標
系比例航法加速度コマンドとして入力された信号Ac
p,Acyは、2の非ロール機体座標系オートパイロッ
ト計算部によりピッチ、ヨー、ロールの非ロール機体座
標系舵角コマンドδpc´,δyc´,δrc´に変換
される。このピッチ、ヨー、ロールの非ロール機体座標
系舵角コマンドδpc´,δyc´,δrc´は、3の
フィンミキシング部に入力され、操舵装置部への入力イ
ンタフェースに合わせた、1〜4軸の非ロール機体座標
系舵角コマンドδ1c,δ2c,δ3c,δ4cに変換
される。4の操舵装置部では、この1〜4軸の非ロール
機体座標系舵角コマンドδ1c,δ2c,δ3c,δ4
cに応じて操舵をし、非ロール機体座標系の舵角δ1,
δ2,δ3,δ4が出力される。5の機体では、この非
ロール機体座標系舵角δ1,δ2,δ3,δ4に対して
機体の加速度、角速度を応答する。そしてこの機体の出
力である機体加速度、角速度であるロール機体座標系加
速度センサ出力nx,ny,nz、ロール機体座標系角
速度センサ出力P,Q,R、及びそれらの積分値である
機体の速度Vm、高度H、姿勢角θ,ψ,φは、6の慣
性装置部で検出され、7のオートパイロットゲイン計算
部へ渡される。オートパイロットゲイン計算部では、機
体の高度H、速度Vm、および自身のメモリに格納され
た空力係数、質量、慣性モーメントより、非ロール機体
座標系オートパイロット計算部のオートパイロットゲイ
ンC0,C1,C2,C3,K1,K2を計算する。ま
た機体の加速度nx,ny,nz、角速度P,Q,R
は、オートパイロットゲイン計算部を通して非ロール機
体座標系オートパイロット計算部へフィードバックされ
る。
【0004】
【数1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のオ
ートパイロット装置では、非ロール機体座標系オートパ
イロット計算部2で計算した非ロール機体座標系舵角コ
マンドδpc´,δyc´,δrc´をフィンミキシン
グ部3で1〜4軸の非ロール機体座標系舵角コマンドδ
1c,δ2c,δ3c,δ4cに変換して操舵装置部4
に入力して、それによって舵を切り、機体が応答し、そ
の応答および応答である機体の加速度、角速度であるロ
ール機体座標系加速度センサ出力nx,ny,nz、ロ
ール機体座標系角速度センサ出力P,Q,R及びその積
分値である機体の速度Vm、高度H、姿勢角θ,ψ,φ
を慣性装置部6で検出し、オートパイロットゲインC
0,C1,C2,C3,K1,K2は、その速度Vm、
高度Hを用いて計算し、非ロール機体座標系オートパイ
ロット計算部2で使用し、かつ非ロール機体座標系オー
トパイロット計算部へは、慣性装置部で検出したロール
機体座標系加速度センサnx,ny,nz、ロール機体
座標系角速度センサ出力P,Q,Rをオートパイロット
ゲイン計算部を通してフィードバックしていたため、高
速でスピンするような飛しょう体では、スピンによって
機体を制御する座標系が回転してしまい、またジャイロ
効果が生じてしまい飛しょう体を目標に向けて誘導でき
ないという問題があった。
【0006】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたものであり、慣性装置部8で検出したロール機
体座標系加速度センサ出力nx,ny,nz、ロール機
体座標系角速度センサ出力P,Q,Rをロール機体→非
ロール機体座標変換部9でロール回転補償し、オートパ
イロットゲイン計算部を通して非ロール機体座標系オー
トパイロット計算部2にフィードバックすること、及び
非ロール機体座標系舵角コマンドδpc´,δyc´,
δrc´を非ロール機体→ロール機体座標変換部3にて
非ロール機体座標系舵角コマンドδpc´,δyc´,
δrc´からロール機体座標系舵角コマンドδpcr,
δycr,δrcrに変換し、さらにジャイロ効果位相
補償部4で位相補償をしてロール機体座標系ジャイロ効
果補償あり舵角コマンドδpc,δyc,δrcとして
出力することにより、スピンする飛しょう体の制御を行
うことが可能となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の実施例
によるオートパイロット装置においては、慣性装置部8
で検出したロール機体座標系加速度センサ出力nx,n
y,nz、ロール機体座標系角速度センサ出力P,Q,
Rをロール機体→非ロール機体座標変換部9でロール回
転補償し、オートパイロットゲイン計算部を通して、非
ロール機体座標系オートパイロット計算部2にフィード
バックすること、及び非ロール機体座標系舵角コマンド
δpc´,δyc´,δrc´を非ロール機体→ロール
機体座標変換部3にて非ロール機体座標系舵角コマンド
δpc´,δyc´,δrc´からロール機体座標系舵
角コマンドδpcr,δycr,δrcrに変換し、さ
らにジャイロ効果位相補償部4にて位相補償をしてロー
ル機体座標系ジャイロ効果補償あり舵角コマンドδp
c,δyc,δrcとして出力することにより、スピン
する飛しょう体の制御を行うことを可能にしたものであ
る。
【0008】またこの発明の第2の実施例においては、
ロールスピン周波数に応じて空力連成項の値が変わるた
め慣性装置部8で検出したロールスピン周波数Pに応じ
てオートパイロットゲインC0,C1,C2,C3,K
1,K2を計算する空力係数の空力連成項のテーブル値
を変えて、オートパイロットゲインC0,C1,C2,
C3,K1,K2をロールスピン周波数Pに応じて調整
するようにしたものである。
【0009】またこの発明の第3の実施例においては、
ブースタ燃焼中は、速度の変化率が大きいため機体の応
答時定数の分だけ増加した速度を慣性装置部8で検出し
た速度にオフセットさせてその速度を使用してオートパ
イロットゲイン計算部10でオートパイロットゲインを
計算することで、機体応答遅れによる速度の変化を補償
したものである。
【0010】またこの発明の第4の実施例においては、
オートパイロットゲイン計算部10で計算するオートパ
イロットゲインC0,C1,C2,C3,K1,K2
は、所定の時間間隔ごとに計算し、アップデートしてい
くが、このオートパイロットゲインC0,C1,C2,
C3,K1,K2の切り替え時にオートパイロットのゲ
インがステップ的に変わるため、定常的になっているオ
ートパイロットのフィードバック系に外乱が加わったよ
うになる。そのためオートパイロットのゲインC0,C
1,C2,C3,K1,K2の切り替え時にゲインをス
テップ的にアップデートせずに、現在のフレームで計算
したオートパイロットゲインと1つ前のフレームで計算
したオートパイロットゲインの間を現在のフレームで計
算したオートパイロットゲインの間を現在のフレームで
計算したオートパイロットゲインをセンスして、1つ前
のフレームのオートパイロットゲインより、大きい場合
は、単調増加の関数で、小さい場合は、単調減少の関数
で、数フレームかけて補間し、その補間した値を経由し
て現在のフレームのオートパイロットゲインにアップデ
ートすることで、ゲイン切り替え時の外乱印加に似た現
象を回避したものである。
【0011】またこの発明の第5の実施例においては、
ロール機体→非ロール機体座標変換部9、非ロール機体
→ロール機体座標変換部3でのロール回転補償に使用す
るロール角を機体のロール系の時定数×ロールレート分
を慣性装置部8で検出したロール角φにオフセットし、
そのロール角を用いてロール回転補償をするようにした
ものである。
【0012】またこの発明の第6の実施例においては、
高度に応じて空力連成の収束が変化するため、それを補
償するため高度に応じてオートパイロットゲイン計算部
10で設定するオートパイロット時定数を変えてゲイン
を計算するようにしたものである。
【0013】またこの発明の第7の実施例においては、
ジャイロ効果位相補償部4で実施する位相補償の位相角
を機体のピッチレートQ、ヨーレートRをモニタして位
相補償角を求め位相補償を行うようにしたものである。
【0014】
【作用】この発明の第1の実施例に示したオートパイロ
ット装置は、スピンする飛しょう体の制御を実現するよ
うに作用する。
【0015】また、この発明の第2の実施例では、慣性
装置部8で検出したロールスピン周波数Pに応じて、オ
ートパイロットゲインC0,C1,C2,C3,K1,
K2を計算する空力係数の空力連成項のテーブル値を変
えて、オートパイロットゲインをスピン周波数により変
えることにより、スピン周波数が変化してもオートパイ
ロットが不安定とならないように作用する。
【0016】また、この発明の第3の実施例では、ブー
スタ燃焼中は、機体の応答時定数分だけ増加した速度を
慣性装置部8で検出した速度Vmにオフセットさせてそ
の速度を使用してオートパイロットゲインC0,C1,
C2,C3,K1,K2を計算することで機体の応答遅
れによる速度の変化分を補償し、ブースタ燃焼中という
速度の変化率の大きい領域での制御を可能とするように
作用する。
【0017】また、この発明の第4の実施例では、オー
トパイロットゲイン切り替え時に、ゲインをステップ的
にアップデートせずに、現在のフレームで計算したオー
トパイロットゲインと1つ前のフレームで計算したオー
トパイロットゲインの間を現在のフレームで計算したオ
ートパイロットゲインをセンスして、1つ前のフレーム
のオートパイロットゲインより大きい場合は、単調増加
の関数で、小さい場合は、単調減少の関数で数フレーム
かけて補間し、その補間した値を経由して新しいオート
パイロットゲインにアップデートすることで、ゲイン切
り替え時の外乱印加に似た現象を回避するように作用す
る。
【0018】また、この発明の第5の実施例では、ロー
ル機体→非ロール機体座標変換部9、非ロール機体→ロ
ール機体座標変換部3でのロール回転補償に使用するロ
ール角を機体のロール系の時定数×ロールレート分を慣
性装置部8で検出したロール角φにオフセットし、その
ロール角を用いてロール回転補償をすることで、ロール
回転補償の精度を向上させるように作用する。
【0019】また、この発明の第6の実施例では、高度
に応じてオートパイロットゲイン計算部10で設定する
オートパイロット時定数を変えて、オートパイロットゲ
イン計算をすることにより、高度が変化しても安定に作
動する機体時定数を実現するように作用する。
【0020】また、この発明の第7の実施例では、ジャ
イロ効果位相補償部4で実施する位相補償の位相角を機
体のピッチレートQ、ヨーレートRをモニタして位相補
償角を求め位相補償を行うことにより、位相補償の精度
を向上させるように作用する。
【0021】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明のオートパイロット装置の
一実施例を示す。1、2、5、6、7、8、10は、上
記従来装置と同じものである。そして、3は、非ロール
機体→ロール機体座標変換部、4は、ジャイロ効果位相
補償部、9は、ロール機体→非ロール機体座標変換であ
る。
【0022】図1は、この発明の実施例1を示す図であ
る。ブロック図において1の慣性座標系比例航法コマン
ド計算部では、ホーミング装置からの誘導信号、接近速
度に比例航法定数をかけて慣性座標系比例航法加速度コ
マンドAcp,Acyを作る。計算式は、数1に示す。
また2の非ロール機体座標系オートパイロット計算部で
は、慣性座標系比例航法加速度コマンドAcp,Acy
を非ロール機体座標系舵角コマンドδpc´,δyc
´,δrc´に変換する。3の非ロール機体→ロール機
体座標変換部では、非ロール機体座標系舵角コマンドδ
pc´,δyc´,δrc´をロール回転補償し、ロー
ル機体座標系舵角コマンドδpcr,δycr,δrc
rに変換する。変換式は、数2に示す。そして4のジャ
イロ効果位相補償部では、ピッチ舵角とヨー舵角の間の
90degの位相差を補償する。計算式は、数3に示
す。5のフィンミキシング部では、ピッチ、ヨー、ロー
ルのロール機体座標系ジャイロ効果補償あり舵角コマン
ドδpc,δyc,δrcを1〜4軸の舵角コマンドδ
1c,δ2c,δ3c,δ4cに変換する。そして6の
操舵装置部では、この舵角コマンドに従って舵を切り、
7の機体では、この舵角の応答として機体の加速度n
x,ny,nz、角速度P,Q,Rを出力する。また8
の慣性装置部では、この加速度、角速度であるロール機
体座標系加速度センサ出力nx,ny,nz、ロール機
体座標系角速度センサ出力P,Q,R及びそれらの積分
値である機体の速度Vm、高度H、姿勢角θ,ψ,φを
検出し、座標変換、オートパイロットゲイン計算、オー
トパイロットへのフィードバックに使用する。9のロー
ル機体→非ロール機体座標変換部では、慣性装置部8で
検出したロール機体座標系加速度センサ出力nx,n
y,nz、ロール機体座標系角速度センサ出力P,Q,
Rにロール回転補償を施し、非ロール機体座標系加速度
センサ出力nx´,ny´,nz´、非ロール機体座標
系角速度センサ出力P´,Q´,R´に変換する。変換
式は、数4に示す。この両者は、オートパイロットゲイ
ン計算部を通して、非ロール機体座標系オートパイロッ
ト計算部2へフィードバックされ、フィードバック制御
系を構成する。また10のオートパイロットゲイン計算
部では、慣性装置部8で検出した高度H、速度Vm及び
自分自身のメモリにテーブルとして格納された空力係
数、質量、慣性モーメントより、オートパイロットゲイ
ンC0,C1,C2,C3,K1,K2を計算して非ロ
ール機体座標系オートパイロット計算部2へ出力する。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】実施例2.図2はこの発明の実施例2を示
す図である。オートパイロットゲイン計算部10にロー
ルスピン周波数Pを入力して、それによりオートパイロ
ットゲインを計算する空力係数の中の空力連成項の値を
変える例である。その他の部分は、実施例1と同一であ
る。これによりスピン周波数が変化して空力練成の影響
が変化しても安定に制御できるオートパイロット装置を
実現することができる。
【0027】実施例3.図3は、この発明の実施例3を
示す図である。ブースタ燃焼中という速度変化の大きい
領域においてオートパイロットゲインを最適にするよ
う、機体の応答時定数分の速度の変化分をオフセットし
た速度を使用してオートパイロットゲインC0,C1,
C2,C3,K1,K2を計算する例である。オートパ
イロットゲイン計算部10の内部の計算方法以外は、実
施例1と同一である。これにより機体応答遅れによる速
度の変化を補償することができる。
【0028】実施例4.図4は、この発明の実施例4を
示す図である。オートパイロットゲインの切り替え時に
オートパイロットゲインの値がをステップ的に変わるた
め、定常的になっているオートパイロットのフィードバ
ック系に外乱が加わったようになる。そのためオートパ
イロットゲインの切り替え時にゲインをステップ的にア
ップデートせずに、現在のフレームで計算したゲインと
1つ前のフレームで計算したゲインの間を現在のフレー
ムで計算したオートパイロットゲインをセンスして、1
つ前のフレームのオートパイロットゲインより、大きい
場合は、単調増加の関数で、小さい場合は、単調減少の
関数で数フレームかけて補間し、その補間した値を経由
して現在のフレームのオートパイロットゲインにアップ
デートすることでゲイン切り替え時の外乱印加に似た現
象を回避する例である。オートパイロットゲイン計算部
10の内部処理以外は、実施例1と同一である。
【0029】実施例5.図5は、この発明の実施例5を
示す図である。ロール機体→非ロール機体座標変換部
9、非ロール機体→ロール機体座標変換部3でのロール
回転補償に使用するロール角を機体のロール系の時定数
×ロールレート分を慣性装置部8で検出したロール角φ
にオフセットし、そのロール角を用いてロール回転補償
をすることで、ロール回転補償の精度を向上する例であ
る。これは、それぞれの座標変換部でこのオフセット処
理を行う。その他の部分は、実施例1と同一である。
【0030】実施例6.図6は、この発明の実施例6を
示す図である。高度に応じてオートパイロットゲイン計
算部10で設定するオートパイロット時定数を変えてオ
ートパイロットゲインを計算することにより、高度が変
化しても、安定に作動する機体時定数を実現する例であ
る。これはオートパイロットゲイン計算部で設定時定数
をかえてオートパイロットゲインを計算することにより
行う。その他の部分は、実施例1と同一である。
【0031】実施例7.図7は、この発明の実施例7を
示す図である。ジャイロ効果位相補償部4で実施する位
相補償の位相角を機体のピッチレートQ、ヨーレートR
をモニタして位相補償角を求め位相補償の精度を向上さ
せる例である。これは、ジャイロ効果位相補償部4で位
相補償角を求めることにより行う。その他の部分は、実
施例1と同一である。
【0032】ところで上記説明では、対ヘリコプター用
のスピンミサイルについて適用した例について述べた
が、他の対戦車スピンミサイル、対戦闘機スピンミサイ
ルについても利用できることは、いうまでもない。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】この発明の実施例1では、慣性装置部8で
検出したロール機体座標系加速度センサ出力nx,n
y,nz、ロール機体座標系角速度センサ出力P,Q,
Rをロール機体→非ロール機体座標変換部9でロール回
転補償し、オートパイロットゲイン計算部を通して、非
ロール機体座標系オートパイロット計算部2にフィード
バックすること、及び非ロール機体座標系舵角コマンド
δpc´,δyc´,δrc´を非ロール機体→ロール
機体座標変換部3にて非ロール機体座標系舵角コマンド
δpc´,δyc´,δrc´からロール機体座標系舵
角コマンドδpcr,δycr,δrcrに変換し、さ
らにジャイロ効果位相補償部4にて位相補償をしてロー
ル機体座標系ジャイロ効果補償あり舵角コマンドδp
c,δyc,δrcとして出力することによりスピンす
る飛しょう体の制御を行うことが可能となる。
【0035】また、この発明の実施例2では、ロールス
ピン周波数pに応じて空力連成項の値が変わるため慣性
装置部8で検出したロールスピン周波数Pに応じて、空
力連成項のテーブル値を変えてオートパイロットゲイン
C0,C1,C2,C3,K1,K2をスピン周波数P
により変えることにより、スピン周波数が変化しても安
定に制御することが可能となる。
【0036】また、この発明の実施例3では、ブースタ
燃焼中の速度の変化率が大きい時機体の応答時定数分だ
け増加した速度を慣性装置部8で検出した速度Vmにオ
フセットさせてその速度を使用してオートパイロットゲ
イン計算部10でオートパイロットゲインを計算するこ
とで、機体応答遅れによる速度の変化を補償することが
可能となる。
【0037】また、この発明の実施例4では、オートパ
イロットゲインC0,C1,C2,C3,K1,K2の
切り替え時にゲインをステップ的にアップデートせず
に、現在のフレームで計算したオートパイロットゲイン
と1つ前のフレームで計算したオートパイロットゲイン
の間を現在のフレームで計算したオートパイロットゲイ
ンをセンスして、1つ前のフレームのオートパイロット
ゲインより、大きい場合は、単調増加の関数で、小さい
場合は、単調減少の関数で、数フレームかけて補間し、
その補間した値を経由して、現在のフレームで計算した
オートパイロットゲインにアップデートすることで、ゲ
イン切り替え時の外乱印加に似た現象を回避することが
可能となる。
【0038】また、この発明の実施例5では、ロール機
体→非ロール機体座標変換部9、非ロール機体→ロール
機体座標変換部3でのロール回転補償に使用するロール
角を機体のロール系の時定数×ロールレート分を慣性装
置部8で検出したロール角φにオフセットし、そのロー
ル角を用いてロール回転補償をすることで、ロール回転
補償の精度を向上させることが可能となる。
【0039】また、この発明の実施例6では、高度に応
じてオートパイロットゲイン計算部10で設定するオー
トパイロット時定数を変えて、ゲインを計算することに
より、高度が変化して、空力連成の収束が変化しても、
安定に作動する機体時定数を実現することが可能とな
る。
【0040】また、この発明の実施例7では、ジャイロ
効果位相補償部4で実施する位相補償の位相角を機体の
ピッチレートQ、ヨーレートRをモニタして位相補償角
を求め、位相補償を行うことにより、位相補償の精度を
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示すブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施例2を示すブロック図であ
る。
【図3】 この発明の実施例3を示すブロック図であ
る。
【図4】 この発明の実施例4を示すブロック図であ
る。
【図5】 この発明の実施例5を示すブロック図であ
る。
【図6】 この発明の実施例6を示すブロック図であ
る。
【図7】 この発明の実施例7を示すブロック図であ
る。
【図8】 従来のオートパイロット装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 慣性座標系比例航法コマンド計算部、2 非ロール
機体座標系オートパイロット計算部、3 非ロール機体
→ロール機体座標変換部、4 ジャイロ効果位相補償
部、5 フィンミキシング部、6 操舵装置部、7 機
体、8 慣性装置部、9 ロール機体→非ロール機体座
標変換部、10 オートパイロットゲイン計算部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 慣性座標系比例航法加速度コマンドを誘
    導信号と接近速度とを用いて計算する慣性座標系比例航
    法コマンド計算部と、慣性座標系比例航法コマンド計算
    部の出力である慣性座標系比例航法加速度コマンドを非
    ロール機体座標系舵角コマンドに変換する非ロール機体
    座標系オートパイロット計算部と、非ロール機体座標系
    舵角コマンドをロール機体座標系舵角コマンドに変換す
    る非ロール機体→ロール機体座標変換部と、ロール機体
    座標系舵角コマンドのジャイロ効果を補償し、ロール機
    体座標系ジャイロ効果補償あり舵角コマンドを出力する
    ジャイロ効果位相補償部と、ロール機体座標系ジャイロ
    効果補償あり舵角コマンドを操舵装置の入力に合うよう
    に1〜4軸のロール機体座標系ジャイロ効果補償あり舵
    角コマンドに変換するフィンミキシング部と、その1〜
    4軸のロール機体座標系ジャイロ効果補償あり蛇角コマ
    ンドにより操舵をし、ロール機体座標系ジャイロ効果補
    償あり舵角を出力する操舵装置部と、ロール機体座標系
    ジャイロ効果補償あり舵角より、加速度や角速度を出力
    する機体と、その機体の加速度や角速度であるロール機
    体座標系角速度センサ出力、ロール機体座標系加速度セ
    ンサ出力を検出するとともに、そのロール機体座標系角
    速度センサ出力、ロール機体座標系加速度センサ出力を
    積分して機体の速度、位置及び姿勢角を計算する慣性装
    置部と、その慣性装置部の出力であるロール機体座標系
    角速度センサ出力、ロール機体座標系加速度センサ出力
    をロール角により、非ロール機体座標系角速度センサ出
    力、非ロール機体座標系加速度センサ出力に変換するロ
    ール機体→非ロール機体座標変換部と、慣性装置部で出
    力された高度、速度、オートパイロットゲイン計算部の
    メモリに格納された空力係数、質量、慣性モーメントよ
    り、非ロール機体座標系オートパイロット計算部のオー
    トパイロットゲインを計算するオートパイロットゲイン
    計算部を備え、上記ロール機体→非ロール機体座標変換
    部の出力である非ロール機体座標系角速度センサ出力、
    非ロール機体座標系加速度センサ出力をオートパイロッ
    トゲイン計算部をとおして非ロール機体座標系オートパ
    イロット計算部へフィードバックすることでスピンする
    飛しょう体の制御を行うことを特徴としたオートパイロ
    ット装置。
  2. 【請求項2】 ロールスピン周波数により空力連成項の
    値が変化するため、それに応じてオートパイロットゲイ
    ン計算部においてロールスピン周波数の関数としてもつ
    テーブルから空力連成項の値を変えてオートパイロット
    ゲインを計算することを特徴とする請求項1記載のオー
    トパイロット装置。
  3. 【請求項3】 ブースタ燃焼中は、速度の変化率が大き
    いので、オートパイロットゲイン計算部で機体の時定数
    分の応答遅れによる速度の増加分を慣性装置部で検出し
    た速度にオフセットさせ、その速度を使用してオートパ
    イロットゲインを計算することを特徴とする請求項1記
    載のオートパイロット装置。
  4. 【請求項4】 オートパイロットゲインの切り替え時に
    ゲインをステップ的にアップデートぜずに、現在のフレ
    ームで計算したオートパイロットゲインと1つ前のフレ
    ームで計算したオートパイロットゲインの間を現在のフ
    レームで計算したオートパイロットゲインをセンスし
    て、1つ前のフレームのオートパイロットゲインより大
    きい場合は、単調増加の関数で、小さい場合は、単調減
    少の関数で数フレームかけて補間し、その補間した値を
    経由して現在のフレームのオートパイロットゲインにア
    ップデートすることで、ゲイン切り替え時の外乱印加に
    似た現象を回避することを特徴とする請求項1記載のオ
    ートパイロット装置。
  5. 【請求項5】 ロール機体→非ロール機体座標変換部お
    よび非ロール機体→ロール機体座標変換部でのロール回
    転補償に使用するロール角を機体のロール系の時定数×
    ロールレート分を慣性装置部で検出したロール角にオフ
    セットし、そのロール角を用いてロール回転補償をする
    ことを特徴とする請求項1記載のオートパイロット装
    置。
  6. 【請求項6】 高度に応じて空力連成の効果を収束が変
    化するため、それを補償するため高度に応じてオートパ
    イロットゲイン計算部で設定するオートパイロット時定
    数を変えて、オートパイロットゲインを計算し、高度が
    変化しても、安定に作動することを特徴とする請求項1
    記載のオートパイロット装置。
  7. 【請求項7】 ジャイロ効果位相補償部で実施する位相
    補償の位相角を機体のピッチレート、ヨーレートをモニ
    タして位相補償角を求め位相補償を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のオートパイロット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101052040B1 (ko) * 2010-11-25 2011-07-26 삼성탈레스 주식회사 유도탄의 자동 조종 장치 및 방법

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