JPH08126708A - 複電極対生体刺激装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】生体の一部を集中的に電気刺激できる生体刺激
装置を提供する。 【構成】複相パルス発生器で発生したパルス電圧を複数
の粘着電極対にそれぞれ異なる位相で与える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、低周波パルス電圧を
用いた生体刺激装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、一つの電極対に低周波パルス電圧
を生じさせ、人体に電気刺激を与えることによって、血
行障害などを治療する装置が考えられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】単電極対を用いると、
電極と電極を結ぶ直線に沿った帯状に電流が流れるの
で、生体の特定部位を集中して刺激することが困難であ
った。本発明は、この欠点を解決し、刺激する部位を局
所化できる生体刺激装置を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】生体に張り付けた複数の
電極対に異なる位相の低周波パルス電流を生じさせるこ
とで課題を解決した。

【０００５】

【作用】２組の電極対を生体の表面の４か所に張り付
け、その４点を頂点とする四角形の２本の対角線上に互
いに異なる位相の低周波パルス電流を流せば、対角線の
交点付近の生体は、集中的に刺激される。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の実施例を示したものである。
複相パルス発生器１で生じた生体に刺激を与えるのに十
分な数十ボルト以上のパルス電圧を４枚の粘着電極２に
導線を用いて接続する。粘着電極は、導電性ゴムに粘着
パッドを取り付けたものを利用するとよい。また、４極
を一枚の粘着パッド上に一体化すると生体に張り付ける
際に便利である。図２は、複相パルス発生器の出力電圧
波形の一例である。その他、矩形パルスや三角パルス、
正弦波の一部をパルス化した波形、極性の変化しないパ
ルスなど、どんなパルス波形を用いてもよい。粘着電極
への電圧の与え方には多数のパターンが考えられるが、
基本パターンは、Ｖ１を粘着電極のＡ−Ｃ間に、Ｖ２を
Ｂ−Ｄ間に与えるものである。この場合、４枚の粘着電
極を生体のつぼを囲むように張り付ければ、つぼを効果
的に刺激できる。また、Ｖ１をＡ−Ｂ間に、Ｖ２をＢ−
Ｃ間に与え、さらにＶ１と接地電位は共通もしくは独立
だが同位相の電圧をＣ−Ｄ間に、同様にＶ２と同位相の
電圧をＤ−Ａ間に与えるといったパターンも考えられ
る。この場合、４枚の粘着電極を生体のつぼを囲むよう
に張り付ければ、つぼの周辺を効果的に刺激できる。以
上のパターンの他にも、さまざまなパターンが応用でき
る。２相以上の多相パルス発生器を用いて、４枚以上の
粘着電極を用いた生体刺激装置も本発明の原理より容易
に実現できる。また、４枚以上の粘着電極を用いる場
合、その中に同位相の電極が含まれていても良い。

【０００７】

【発明の効果】本発明による装置を用いると、生体のつ
ぼを集中的に刺激することができ、また、パルス電圧の
与え方によっては、つぼの周辺を刺激することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成図。

【図２】パルス波形図。

【符号の説明】

１ 複相パルス発生器、２ 粘着電極

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複相もしくは多相の電気パルス発生装置
   と、複数の粘着電極対で構成され、それぞれの電極対に
   異なる位相の電気パルスを生じさせることを特徴とする
   生体刺激装置。