JPH08126594A

JPH08126594A - アップライト型電気掃除機

Info

Publication number: JPH08126594A
Application number: JP26852094A
Authority: JP
Inventors: Kazumasa Kamatani; 和将鎌谷; Sadao Fukushima; 定男福島; Kazuyoshi Yoshimi; 和好吉見; Shuzo Ueyama; 修三植山; Isao Yoneda; 勲米田; Tomoya Kawaguchi; 智也川口; Kazuhiro Fujii; 一広藤井
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1994-11-01
Filing date: 1994-11-01
Publication date: 1996-05-21

Abstract

(57)【要約】【目的】下側フック部を掃除機本体部の上部に取り付
けるとともにコードの巻回収納時の荷重にも十分に耐え
ることができるアップライト型電気掃除機を提供するこ
とを目的とする。【構成】掃除機本体部１と、その下部に水平軸回りに
回動可能に連結された床ノズル部２と、前掃除機本体部
１の上部に形成した差込口８に差し込まれるハンドル部
８と、上下一対のフック部５，６から成るコード巻回手
段７とを備えたアップライト型電気掃除機において、前
記ハンドル部３の上部側に前記コード巻回手段７の上側
フック部５が設けられるとともに、このコード巻回手段
７の下側フック部６は、前記差込口８に差し込まれる嵌
合爪体６ｃ，６ｄを有し、これら嵌合爪体６ｃ，６ｄ
が、下側フック部６の本体部６ａに形成された貫通口６
ｅを通じて前記差込口８に差し込まれる前記ハンドル部
３の外周面と前記差込口８の内周面とによって支持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ハンドル部にコードの
巻回収納するためのフック手段を備えたアップライト型
の電気掃除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】アップライト型の電気掃除機は、掃除機
本体部と、その下部に水平軸回りに回転可能に連結され
た床ノズル部と、掃除機本体部の上部に差し込まれるパ
イプ状のハンドル部とを備える。そして、このようなア
ップライト型の電気掃除機においては、前記ハンドル部
の取手部に形成された上側フック部と、前記掃除機本体
部の上部側、或いはハンドル下部に取り付けられた下側
フック部とからなるコード巻回手段によって、電源コー
ドを巻回収納するようになっている（実開昭６３−１２
３２５２号公報、及び実開昭６３−２５９４３号公報参
照：Ａ４７Ｌ５／２８）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
コード巻回手段における下側フック部を、掃除機本体部
の上部側に設ける構成において、当該下側フック部を例
えばねじ止めで掃除機本体部の筐体に取り付けて成る場
合には、巻回収納時に下側フック部に上方向に力が加わ
ることから、前記ねじ止め部に過度の力が加わって破損
する恐れがある。一方、下側フック部をハンドル下部に
取り付ける構成では、掃除機のコンパクト化の要請によ
り、上下フック部の間隔を十分に長くとることができ
ず、コードの巻回数が多くなり、巻取作業がつらくなる
という欠点がある。

【０００４】本発明は、上記の事情に鑑み、下側フック
部を掃除機本体部の上部に取り付けるとともにコードの
巻回収納時の荷重にも十分に耐えることができるアップ
ライト型電気掃除機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機は、
掃除機本体部と、その下部に水平軸回りに回動可能に連
結された床ノズル部と、前掃除機本体部の上部に形成し
た差込口に差し込まれるハンドル部と、上下一対のフッ
ク部から成るコード巻回手段とを備えたアップライト型
電気掃除機において、前記ハンドル部の上部側に前記コ
ード巻回手段の上側フック部が設けられるとともに、こ
のコード巻回手段の下側フック部は、前記差込口に差し
込まれる嵌合部を有し、この嵌合部が、これに形成され
た貫通口を通じて前記差込口に差し込まれる前記ハンド
ル部の外周面と前記差込口の内周面とによって支持され
ていることを特徴とする。

【０００６】また、上記の構成において、前記下側フッ
ク部の嵌合部は、当該下側フック部のフック突出体の突
出方向に並ぶ前後一対の嵌合爪体から成り、前記差込口
には前記嵌合爪体が係止される凹部が形成されていても
よい。

【０００７】

【作用】上記第１の構成によれば、コード巻回手段の下
側フック部は、掃除機本体部の上部に形成された前記差
込口に差し込まれるため、上下フック部の間隔を長くで
き、コードの巻回数を少なくして巻取作業の軽減を図る
ことができる。そして、下側フック部に形成された嵌合
部は、貫通口を通じて前記差込口に差し込まれる前記ハ
ンドル部の外周面と前記差込口の内周面とによって支持
され、巻回収納時における下側フック部に加わる力は前
記差込口で受けられるため、ねじ止めで下側フック部を
固定する構造に比べ高い強度を確保することができる。

【０００８】上記第２の構成によれば、下側フック部の
嵌合部を嵌合爪体としているため、当該嵌合爪体を差込
口の凹部に係止させてワンタッチで下側フック部の装着
を行うことができる。また、一対の嵌合爪体が当該下側
フック部のフック突出体の突出方向に並んで形成されて
いるため、フック突出体に加わる力の方向に対して、そ
の力を嵌合爪体における前記ハンドル部に当接する面で
受け止めるため、当該嵌合爪に無理な力が加わるのを回
避することができる。

【０００９】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明をその実施例を示す図に基づ
いて説明する。

【００１０】本発明のアップライト型の電気掃除機は、
図１に示すように、掃除機本体部１と、その下部に紙面
に直角な水平軸回りに回転可能に連結された床ノズル部
２と、掃除機本体部１の上部に差し込まれるハンドル部
３とを備える。図では、ハンドル部３を掃除機本体部１
から離脱させた状態を示している。この状態でハンドル
部３を図中ａ方向に真っ直ぐ向けて掃除機本体部１の上
部に形成した差込口８（図２参照）に差し込み、ねじ４
を図中ｂ方向から差し込んでねじ止めすることにより、
ハンドル部３は掃除機本体部１に固定される。

【００１１】コード巻回手段７は、図２にも示すよう
に、上下一対のフック部５，６によって構成されてい
る。上側のフック部５は、前記ハンドル部３の上部側に
形成された取手部３ａの下端部に、ねじ１０によって取
り付けられている。一方、コード巻回手段７の下側のフ
ック部６は、図３にも示すように、ハンドル部３が差し
込まれる差込口８に取り付けられている。

【００１２】下側のフック部６は、下側のフック部６の
平面図及び側面図である図４の（ａ），（ｂ）および、
下側フック部６の底面図および縦断側面図を示す図５の
（ａ），（ｂ）に示すように、本体部６ａ、本体部６ａ
から突出するフック突出体６ｂ、本体部６ａからその下
方に垂下された一対の嵌合爪体６ｃ，６ｄ、および前記
本体部６ａの中央部に形成された貫通口６ｅから成り、
これらが一体成形されて成るものである。

【００１３】前記の貫通口６ｅは、前記ハンドル部３の
径より幾分大きな径を有している。また、フック突出体
６ｂは、人の手で握り易い形状を成している。そして、
嵌合爪体６ｃ，６ｄは、前記差込口８に差し込まれる部
分であり、前記フック突出体６ｂの突出方向に並ぶよう
に配置され、前側の嵌合爪体６ｃは幾分幅広で短く、後
側の嵌合爪体６ｄは幾分細長く、それぞれ可撓性を有し
て形成されている。

【００１４】下側のフック部６が差込口８に装着された
状態では、前記図２に示しているように、前記の嵌合爪
体６ｃ，６ｄが、それぞれ差込口８の内周壁に形成され
ている凹部８ａ，８ｂに係止されるようになっている。
そして、下側のフック部６の貫通口６ｅからハンドル部
３が差込口８に差し込まれ、ねじ４によって固定されて
いる。

【００１５】このように、コード巻回手段７の下側フッ
ク部６は、掃除機本体部１の上部に形成された前記差込
口８に差し込まれるため、上下フック部５，６の間隔を
長くでき、コード１１の巻回数を少なくして巻取作業の
軽減を図ることができる。そして、下側フック部６に形
成された嵌合部としての嵌合爪体６ｃ，６ｄは、前記差
込口８に差し込まれる前記ハンドル部３の外周面と前記
差込口８の内周面とによって支持され、巻回収納時にお
ける下側フック部６に加わる力は前記差込口８で受けら
れるため、ねじ止めで下側フック部を固定する構造に比
べて高い強度を確保することができる。

【００１６】更に、本実施例のように、下側フック部６
の嵌合部が嵌合爪体６ｃ，６ｄから成っているため、当
該嵌合爪体６ｃ，６ｄを差込口８の凹部８ａ，８ｂに係
止させてワンタッチで下側フック部の装着を行うことが
できる。また、一対の嵌合爪体６ｃ，６ｄが当該下側フ
ック部６のフック突出体６ｂの突出方向に並んで形成さ
れているため、フック突出体６ｂに加わる力の方向に対
して、その力を嵌合爪体６ｃ，６ｄにおける前記ハンド
ル部３に当接する面で受け止めるため、当該嵌合爪６
ｃ，６ｄに無理な力が加わるのを回避することができ
る。

【００１７】なお、下側フック部６の嵌合部を嵌合爪体
６ｃ，６ｄとせずに、単なる筒体としてもよく、この場
合には、例えば、嵌合部である筒体の一部に凹溝を形成
し、この凹溝に掃除機本体部１の外側から挿入されるね
じの先端部が係合される構造等を採用すればよい。

【００１８】図６は、コード巻回手段７にコード１１が
巻回されている状態を示したアップライト型電気掃除機
の斜視図である。この斜視図で、掃除機本体部１の図示
しない集塵室から引き出されている集塵ホース１５は、
床ノズル部２に形成されている接続穴１６に接続されて
いる。接続穴１６は、床ノズル部２の底面図である図１
２に示しているように、吸込口１７に連通している。

【００１９】集塵ホース１５は、図８に示しているよう
に、接続穴１６に対して着脱可能に設けられている。こ
のようにしているのは、集塵ホース１５を床ノズル部２
から離脱させ、集塵ホース１５先端にアタッチメントを
取り付け、例えば、床隅などの掃除が行えるようにする
ためであるが、通常、前記接続穴１６への集塵ホース１
５の装着は、テーパ構造によるものであるため、あまり
に強くねじ込むと、抜けなくなったり、ねじ込みによっ
てホースがねじれたりすることがある。

【００２０】本実施例では、図７に示すように、集塵ホ
ース１５の先端部（ジョイント部）の大径部分に、ジョ
イント挿入方向に対して非垂直に形成された傾斜面１５
ａが形成され、ジョイント部に図７（ｂ）中の矢印方向
の回転の力が加わると集塵ホース１５を接続穴１６から
離脱させる力を生じさせるようになっている。

【００２１】具体的には、集塵ホース１５先端のジョイ
ント部は、径の異なる２段の円筒部よりなり、大径の円
筒部には、上記の傾斜面１５ａがＤカット状に形成され
ており、その先の小径の円筒部は３°のテーパになって
いる。また、図９に示しているように、前記接続穴１６
も集塵ホース１５の前記小径の円筒部に対応した径を有
し且つ３°のテーパになっている部分を有するととも
に、前記大径の円筒部に対応した径の部分には、Ｄカッ
ト部１９を有している。

【００２２】そして、図１１，１２に示すごとく、前記
傾斜面１５ａとＤカット部１９との間には数ミリの隙間
が形成されるようになっており、図中のθの角度だけ集
塵ホースのジョイント部を回転させることができる。従
って、最初、ジョイント部を差し込むとき、図１０の位
置で差し込むと、ジョイント部の傾斜面１５ａの図中ａ
点が差込口１６のＤカット部１９に当たる。そして、更
に押し込むと、傾斜面１５ａが傾斜していることによ
り、図１０の矢印の向きに回転力が働き、図７（ｂ）中
の距離Ｈだけ押し込むことができる。従って、常に集塵
ホース１５を回転させる角度θ及び押し込む距離が一定
であるため、ジョイント部を接続穴１６に差し込んだと
きのテーパによる保持力も安定する。また、差し込んだ
ときのジョイント部の位置角度も一定であるため、集塵
ホース１５のねじれも生じない。

【００２３】更に、ホース１５を外すときは、図７
（ｂ）に示した回転方向にジョイント部を回転させるこ
とにより、傾斜面１５ａとＤカット部１９の働きで集塵
ホース１５を接続穴１６から離脱させる力が生じ、簡単
に集塵ホース１５を外すことができる。また、集塵ホー
ス１５が装着される接続穴１６は、床ノズル部２の後方
側に約４５°程度傾けてあるため、取り外しがやりやす
く、また吸入空気の流れもスムーズになる。更に、図１
２に示しているように、接続穴１６のＤカット部１９
が、床ノズル部２と本体部１とを接続する軸の軸受け部
２１の配置スペースを確保することになり、その分だけ
掃除機の幅を小さくすることができる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、コード
巻回手段における下側フック部を掃除機本体部の上部に
取り付けたので、上下フック部の間隔を長くでき、コー
ドの巻回数を少なくして巻取作業の軽減を図ることがで
きる。更に、コード巻回収納時における下側フック部に
加わる力は掃除機本体部の上部に設けた差込口で受けら
れるため、ねじ止めで下側フック部を固定する構造に比
べ高い強度を確保することができる。また、下側フック
部の嵌合部を嵌合爪体とすることにより、簡単に下側フ
ックを着脱できるという効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のアップライト型電気掃除機であって、
掃除機本体部からハンドル部を離脱させている状態の側
面図である。

【図２】本発明のアップライト型電気掃除機のハンドル
部を拡大して示す縦断側面図である。

【図３】本発明のアップライト型電気掃除機の本体部と
ハンドル部との接続部分を拡大して示す縦断正面図であ
る。

【図４】同図（ａ）は本発明のアップライト型電気掃除
機の下側フック部の平面図であり、同図（ｂ）は側面図
である。

【図５】同図（ａ）は本発明のアップライト型電気掃除
機の下側フック部の底面図であり、同図（ｂ）は縦断側
面図である。

【図６】本発明のアップライト型電気掃除機の斜視図で
ある。

【図７】本発明のアップライト型電気掃除機の集塵ホー
スジョイント部を示す図であって、同図（ａ）は平面
図、同図（ｂ）は正面図、同図（ｃ）は側面図である。

【図８】本発明のアップライト型電気掃除機の床ノズル
部の拡大斜視図である。

【図９】本発明のアップライト型電気掃除機の床ノズル
部の拡大断面図であり、図中の破線丸の部分が傾斜面と
Ｄカット部との当接部分である。

【図１０】本発明のアップライト型電気掃除機における
傾斜面とＤカット部との当接状態を示す説明図である。

【図１１】本発明のアップライト型電気掃除機における
傾斜面とＤカット部との当接状態を示す説明図である。

【図１２】本発明のアップライト型電気掃除機における
床ノズル部の底面図である。

【符号の説明】

１掃除機本体部２床ノズル部３ハンドル部５上側フック部６下側フック部６ａ本体部６ｂフック突出体６ｃ嵌合爪体（嵌合部）６ｄ嵌合爪体（嵌合部）６ｅ貫通穴７コード巻回手段８差込口

フロントページの続き (72)発明者植山修三大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者米田勲大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者川口智也大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者藤井一広大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】掃除機本体部と、その下部に水平軸回り
に回動可能に連結された床ノズル部と、前掃除機本体部
の上部に形成した差込口に差し込まれるハンドル部と、
上下一対のフック部から成るコード巻回手段とを備えた
アップライト型電気掃除機において、前記ハンドル部の上部側に前記コード巻回手段の上側フ
ック部が設けられるとともに、このコード巻回手段の下
側フック部は、前記差込口に差し込まれる嵌合部を有
し、この嵌合部が、これに形成された貫通口を通じて前
記差込口に差し込まれる前記ハンドル部の外周面と前記
差込口の内周面とによって支持されていることを特徴と
するアップライト型電気掃除機。
【請求項２】前記下側フック部の嵌合部は、当該下側
フック部のフック突出体の突出方向に並ぶ前後一対の嵌
合爪体から成り、前記差込口には前記嵌合爪体が係止さ
れる凹部が形成されていること特徴とする請求項１に記
載のアップライト型電気掃除機。