JPH08125899A - 監視カメラの電源寿命監視装置及び電源部メインテナンスの告知方法 - Google Patents

監視カメラの電源寿命監視装置及び電源部メインテナンスの告知方法

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JPH08125899A
JPH08125899A JP6262905A JP26290594A JPH08125899A JP H08125899 A JPH08125899 A JP H08125899A JP 6262905 A JP6262905 A JP 6262905A JP 26290594 A JP26290594 A JP 26290594A JP H08125899 A JPH08125899 A JP H08125899A
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健一 根本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 監視カメラ10における電源部11のメインテナ
ンス時期を確実に知らせることとする。 【構成】 電源部11が出力する電源電圧により作動する
発振器31と、この発振器31の出力を分周する分周器32及
び分周された信号のパルス数をカウントするカウンタ33
と、電源電圧が遮断されたときにカウンタ33のカウント
値を保持させるバックアップ電源回路35とを有する積算
タイマー25と、設定時間を記憶するデータ記憶部29及び
このデータ記憶部29の設定時間と積算タイマー25のカウ
ント時間とを比較してカウント時間が設定時間を越える
と作動信号を出力する比較器27と、前記作動信号が入力
される電源マークなどの画像データを出力するマーク記
憶手段41及びこの画像データをビデオ信号に合成する画
像合成手段45と、を有する監視カメラ10の電源寿命監視
装置20とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、監視カメラの電源部に
関し、なお詳しくは、電源部の寿命を監視する装置及び
電源部の寿命を使用者に知らせる方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】今日、監視カメラに用いられるビデオカ
メラは、CCD撮像素子を用いて小型軽量化され、その
電源部にはチョッパー方式により商用電源の電圧を降下
させた後、ダイオードやコンデンサを用いて平滑化を施
すスイッチング電源が多用されつつある。
【0003】このスイッチング電源は、トランスを用い
ておらず、電源部を小型軽量とすることが容易であり、
今日、部品の品質向上により数年間の使用に充分耐え得
るものとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、今日使
用されているスイッチング電源は長期の使用に耐え得る
も、監視カメラの場合、その使用目的上テレビカメラの
作動不良は未然に防止する必要性が高く、また、一般に
は連続的使用が行われ、電源部の負荷条件が厳しく、定
期的なメインテナンスが要求されている。
【0005】しかし、監視カメラは比較的小型の外装に
収納され、メインテナンスの記録を残すことが困難であ
り、通常その寿命は年単位であるため、一度設置される
とメインテナンス時期が不明となることがあった。本件
出願人は、この電源部の寿命が平滑回路に使用される平
滑コンデンサとしての電解コンデンサに大きく影響され
ること、及び、この電解コンデンサの寿命は温度に左右
されることに着目し、平滑コンデンサの寿命を予測して
容易且つ確実に電源部の寿命を使用者に知らせる装置及
び方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源部の寿命
時間をセットしたタイマー回路を用い、監視カメラの作
動時間を積算タイマーで計測し、監視カメラの作動時間
が電源部の寿命時間に達すると監視カメラから出力する
ビデオ信号に電源部のメインテナンスを指示する文字又
はマークを示す画像データを合成し、モニタ画面の隅に
メインテナンスを指示する文字又はマークを表示するこ
ととする。
【0007】又、本発明に係る電源寿命監視装置は、電
源部が出力する電源電圧により作動する発振器とこの発
振器の出力を分周する分周器及び分周された信号のパル
ス数をカウントするカウンタと、電源電圧が遮断された
ときにカウンタのカウント値を保持させるバックアップ
電源回路とをもって積算タイマーとし、更に設定時間を
記憶するデータ記憶部、データ記憶部の設定時間と前記
積算タイマーのカウント時間とを比較してカウント時間
が設定時間を越えると作動信号を出力する比較器、及
び、この作動信号が入力されると電源マークなどの画像
データを出力するマーク記憶手段と、この画像データを
ビデオ信号に合成する画像合成手段とを設けることとす
る。
【0008】そして、電源部の電圧を検出する電源電圧
検出手段及びこの検出した電源電圧に応じて分周器によ
る分周比を変化させる分周比決定手段を付加する場合
や、又は、電源部周辺の温度を検出する温度検出手段及
びこの検出した温度に応じて分周器による分周比を変化
させる分周比決定手段を付加する場合がある。
【0009】
【作用】本発明は、電源部の寿命時間をセットしたタイ
マー回路を用い、監視カメラの作動時間を積算タイマー
で計測する方法である故、監視カメラの作動時間が電源
部の寿命時間に達したことを自動的且つ確実に検知する
ことができ、監視カメラのビデオ信号にメインテナンス
の必要性を知らせるマークなどの画像データを合成して
モニタ画面に表示する故、使用者にメインテナンスの必
要性を確実に知らせることができる。
【0010】又、本発明に係る監視装置は、電源電圧に
より作動する発振器、この発振器の出力を分周する分周
器及び分周されたパルスをカウントするカウンタとカウ
ンタバックアップ用のバックアップ電源を有している
故、この積算タイマーにより電源部の作動時間をカウン
トすることができる。そして、比較器は、データ記憶部
の設定時間と積算タイマーのカウント時間とを比較して
作動信号を出力するものである故、電源部の作動時間が
設定時間を越えたときに作動信号を出力させることがで
きる。
【0011】更に、作動信号が入力されると画像データ
を出力するマーク記憶手段及びこの画像データをビデオ
信号に合成する画像合成手段を有する故、電源部の作動
時間が所定時間を越えるとモニタテレビの画面に所定の
マーク又は文字を表示することができる。又、電源電圧
検出回路及び分周比検出手段を付加する電源寿命監視装
置は、電源部で形成する電圧に応じて分周比を変化さ
せ、電源部電圧が高い場合にはカウンタのカウント値が
設定時間の値に達するまでの時間を短く、電源部電圧が
低い場合にはカウンタのカウント値が設定時間の値に達
するまでの時間を長くすることができる。
【0012】更に温度検出手段及び分周比決定手段を付
加する監視装置も、電源部の温度が高い場合にはカウン
ト値が設定時間の値に達するまでの時間を短く、温度が
低い場合には決定時間の値に達するまでの時間を長くす
ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の第一実施例は、図1に示すように、
発振器31、分周器32、及びカウンタ33で積算タイマー25
を形成し、データ記憶部29に記憶させた設定時間と積算
タイマー25でカウントした時間とを比較器27により比較
し、カウント時間が設定時間を越えたとき、マーク記憶
手段41としたキャラクタジェネレータに設定したマーク
又は文字の画像データを画像合成手段45に送り、テレビ
カメラ10のビデオ出力信号にマーク等を合成してモニタ
テレビの画面に電源部11の交換などのメインテナンスを
指示するマークを表示させるものである。
【0014】即ち、この電源監視装置20は、テレビカメ
ラ10の出力端子17とカメラ回路15との間に挿入される画
像合成手段45と、画像合成手段45に画像データを送るマ
ーク記憶手段41と、所定時間が経過したときにマーク記
憶手段41を作動させるタイマー回路21で構成し、タイマ
ー回路21は積算タイマー25とデータ記憶部29及び比較器
27で構成するものである。
【0015】そして、この積算タイマー25は、前述のよ
うに発振器31、分周器32、及びカウンタ33とバックアッ
プ電源回路35で構成し、発振器31は当該電源監視装置20
を組み込むテレビカメラ10における電源部11の出力によ
り作動させ、この発振器31の出力を分周器32で分周し、
カウンタ33により電源部11の作動時間を積算して記憶さ
せるものである。
【0016】そして、このカウンタ33は、バックアップ
電源回路35を接続して当該テレビカメラ10の電源部11が
作動しないときにはカウンタ33のカウント値を保持さ
せ、電源部11が作動を再開すると分周器32の出力をカウ
ントしてカウント値を加算することを再開させることと
し、カウンタ33にカウント値を順次積算させることとし
ている。
【0017】なお、バックアップ電源回路35としては、
二次電池を用い、電源部11が作動しているときに充電を
行い、停電などにより電源部11が作動しない間はカウン
タ33にカウント値を保持させるものとしている。そし
て、データ記憶部29には電源部11に使用している平滑コ
ンデンサの耐用年数に合わせた時間を記憶させるもので
あり、設計時の理論値よりも1割乃至2割程度短い時間
数を設定しておくものである。
【0018】なお、データ記憶部29としては、不揮発性
のメモリを使用しているも、機械的スイッチによるビッ
トデータを設定する場合もあり、又、ラッチ回路やラン
ダムアクセスメモリ等もバックアップ電源によってデー
タ保持を確保すれば使用することができるものである。
また、比較器27はデータ記憶部29に設定された設定時間
と積算タイマー25のカウンタ33がカウントしたカウント
時間とを比較し、カウント時間が設定時間に達すると作
動信号をマーク記憶手段41に出力するものである。
【0019】このマーク記憶手段41には、キャラクタジ
ェネレータを用い、このキャラクタジェネレータには
「電源メインテナンス」などのメッセージを示す文字、
又は電源記号のマークなどの画像データを記憶させてお
き、この画像データを作動信号が入力されると画像合成
手段45に出力するものである。そして、画像合成手段45
では、マーク記憶手段41からの画像データが入力される
とカメラ10回路から出力されるビデオ信号にこの画像デ
ータを合成するものであり、画像データが合成されたビ
デオ信号をビデオ出力端子17に出力するものである。
【0020】従って、このテレビカメラ10からビデオ信
号を受けるモニタテレビでは、マーク記憶手段41とした
キャラクタジェネレータが作動すると、画面の隅部など
に電源記号又は電源部メインテナンスを指示するメッセ
ージが表示されることとなり、数年に1度の電源部11の
交換などのメインテナンスの必要時期を確実に使用者に
指示することができるものである。
【0021】尚、カウンタ33はゼロリセットを可能と
し、メインテナンスを行ったときには手動により容易に
カウント値をゼロクリアし得るようにしている。また、
本発明の他の実施例は、図2に示すように、電源電圧検
出手段51と分周比決定手段55とを付加するものである。
この電源電圧検出手段51は、電源部11における入力電圧
又は平滑回路の出力電圧を検出するものであり、複数の
比較器53を用い、各比較器53の基準電圧と電源部11の電
圧とを比較して分周比決定手段55に電圧ランク信号を送
るものである。
【0022】そして、分周比決定手段55は、電圧ランク
信号により分周器32での分周比を変化させるものであ
り、電源電圧が高いときには分周比を多少小さくして分
周器32からカウンタ33に出力される信号の周波数を僅か
に高め、電源電圧が低いときには分周比を多少大きく
し、分周器32からカウンタ33に出力される周波数を僅か
に低くするものである。
【0023】従って、この実施例では、電源電圧が低い
場合、積算タイマー25におけるカウンタ33のカウント値
が大きくなるのに時間を要し、タイマー回路21から作動
信号が出力されるまでの時間が長くすることができるも
のである。また、他の実施例は、図3に示すように、温
度センサー62、増幅器63及び比較器65による温度検出手
段61とこの温度検出手段61が出力するランク信号に基づ
いて分周器32での分周比を変化させる分周比決定手段55
を設けるものである。
【0024】なお、この温度検出手段61における温度セ
ンサー62は、電源部11の近傍に設けることが好ましい。
この温度検出手段61を設けた実施例では、テレビカメラ
10の設置条件によるカメラ10の周囲温度ひいてはカメラ
10の内部温度による電源部11の発熱状態を知ることがで
き、平滑コンデンサの温度が高くなっているときは分周
比決定手段55により分周器32の分周比を大きく、即ち、
積算タイマー25におけるカウンタ33のカウントスピード
を早くし、電源部11の温度が比較的低い場合はカウンタ
33のカウントスピードを遅くすることができるものであ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は、積算タイマーにより電源部の
作動時間を計測して作動時間が電源部の寿命時間に達す
ると当該監視カメラから出力するビデオ信号にメインテ
ナンスの指示を示す画像データを合成し、モニタ画面に
メインテナンスの指示を表示する方法である故、使用者
に電源部の寿命を確実に知らせ、メインテナンスを行わ
せることにより監視カメラの故障や作動不良を防止し、
監視カメラを用いた安全な監視を行わせることができる
監視カメラの電源部メインテナンスの告知方法である。
【0026】又、本発明に係る監視カメラの電源部監視
装置は、電源部の作動時間を計測する積算タイマーと、
設定時間とカウント時間とを比較してカウント時間が設
定時間を越えるとマーク記憶手段を作動させてビデオ信
号に電源マークなどの画像データを合成する電源監視装
置であるから、年単位の電源部メインテナンス間隔であ
っても、メインテナンス時期が近づくと確実に使用者に
知らせることができる監視カメラ用の電源部監視装置で
ある。
【0027】また、請求項3に記載の発明は、電源電圧
の変化に合わせてメインテナンス時期を知らせるタイミ
ングを変化させる故、平滑コンデンサの劣化速度に合わ
せてより正確にメインテナンスの必要が近づいているこ
とを知らせることができ、請求項4に記載の発明も、電
源部の温度に合わせてメインテナンス時期を知らせるタ
イミングを変化させ、平滑コンデンサの劣化速度に合わ
せて適切なメインテナンスの必要性を使用者に知らせる
ことができる電源部監視装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源監視装置を示すブロック図。
【図2】本発明に係る電源監視装置の第2実施例の要部
を示すブロック図。
【図3】本発明に係る電源監視装置の第3実施例の要部
を示すブロック図。
【符号の説明】
10 テレビカメラ 11 電源部 15 カメラ回路 17 出力端子 20 電源監視装置 21 タイマー回路 25 積算タイマー 27 比較器 29 データ記憶部 31 発振器 32 分周器 33 カウンタ 35 バックアップ電源回路 41 マーク記憶手
段 45 画像合成手段 51 電源電圧検出
手段 55 分周比決定手段 61 温度検出手段 62 温度センサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源部の寿命時間をセットしたタイマー
    回路を用い、監視カメラの作動時間を積算タイマーで計
    測し、監視カメラの作動時間が電源部の寿命時間に達す
    ると監視カメラから出力するビデオ信号に電源部のメイ
    ンテナンスを指示する文字又はマークを示す画像データ
    を合成し、モニタ画面の隅にメインテナンスを指示する
    文字又はマークを表示することを特徴とする電源部メイ
    ンテナンスの告知方法。
  2. 【請求項2】 電源部が出力する電源電圧により作動す
    る発振器と、この発振器の出力を分周する分周器及び分
    周された信号のパルス数をカウントするカウンタと、電
    源電圧が遮断されたときに前記カウンタのカウント値を
    保持させるバックアップ電源回路と、を有する積算タイ
    マーと、 設定時間を記憶するデータ記憶部及びこのデータ記憶部
    の設定時間と積算タイマーのカウント時間とを比較して
    カウント時間が設定時間を越えると作動信号を出力する
    比較器と、 前記作動信号が入力されると電源マークなどの画像デー
    タを出力するマーク記憶手段及びこの画像データをビデ
    オ信号に合成する画像合成手段と、 を有することを特徴とする監視カメラの電源寿命監視装
    置。
  3. 【請求項3】 電源部の電圧を検出する電源電圧検出手
    段及びこの検出した電源電圧に応じて分周器による分周
    比を変化させる分周比決定手段を有することを特徴とす
    る請求項2に記載された監視カメラの電源寿命監視装
    置。
  4. 【請求項4】 電源部周辺の温度を検出する温度検出手
    段とこの検出した温度に応じて分周器による分周比を変
    化させる分周比決定手段を有することを特徴とする請求
    項2に記載された監視カメラの電源寿命監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088814A1 (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Hitachi Medical Corporation 電力変換装置、インバータx線高電圧装置、x線透視撮影装置、x線ct装置、mri装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088814A1 (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Hitachi Medical Corporation 電力変換装置、インバータx線高電圧装置、x線透視撮影装置、x線ct装置、mri装置
JPWO2005088814A1 (ja) * 2004-03-15 2008-01-31 株式会社日立メディコ 電力変換装置、インバータx線高電圧装置、x線透視撮影装置、x線ct装置、mri装置
JP4526130B2 (ja) * 2004-03-15 2010-08-18 株式会社日立メディコ 電力変換装置、インバータx線高電圧装置、x線透視撮影装置、x線ct装置、mri装置

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