JPH08123777A - 神経回路模倣素子 - Google Patents
神経回路模倣素子Info
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- JPH08123777A JPH08123777A JP6263344A JP26334494A JPH08123777A JP H08123777 A JPH08123777 A JP H08123777A JP 6263344 A JP6263344 A JP 6263344A JP 26334494 A JP26334494 A JP 26334494A JP H08123777 A JPH08123777 A JP H08123777A
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- pulse train
- random number
- coupling coefficient
- circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オフセット入力導入方式と結合係数の値を2
進数で保存しパルス列に変換して演算に供する方式との
各種組み合わせ構成を、回路規模を増大させることなく
実現させること。 【構成】 各ニューロン中に設けられたリニアフィード
バックシフトレジスタ18よりなる第2の乱数生成回路
による乱数、又は、第2の乱数生成回路を構成するリニ
アフィードバックシフトレジスタ18の出力を入力とす
るシフトレジスタ22の予め定められたビットを、ニュ
ーロンにおけるオフセット入力パルス列生成とシナプス
における第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に共用
させ、又は、振り分けた。
進数で保存しパルス列に変換して演算に供する方式との
各種組み合わせ構成を、回路規模を増大させることなく
実現させること。 【構成】 各ニューロン中に設けられたリニアフィード
バックシフトレジスタ18よりなる第2の乱数生成回路
による乱数、又は、第2の乱数生成回路を構成するリニ
アフィードバックシフトレジスタ18の出力を入力とす
るシフトレジスタ22の予め定められたビットを、ニュ
ーロンにおけるオフセット入力パルス列生成とシナプス
における第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に共用
させ、又は、振り分けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、神経細胞を模倣したニ
ューラルコンピュータ用の神経回路模倣素子に関する。
ューラルコンピュータ用の神経回路模倣素子に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の情報処理の基本的な単位である神
経細胞(ニューロン)の機能を模倣し、さらに、この
「神経細胞模倣素子」をネットワークにし、情報の並列
処理を目指したのが、いわゆるニューラルネットワーク
である。文字認識や連想記憶、運動制御等、生体ではい
とも簡単に行われていても、従来のノイマン型コンピュ
ータではなかなか達成しないものが多い。生体の神経
系、特に生体特有の機能、即ち並列処理、自己学習等を
模倣して、これらの問題を解決しようとする試みが盛ん
に行われている。これらの試みは、計算機シミュレーシ
ョンで行われているものが多く、本来の機能を発揮する
には、並列処理が必要であり、そのためにはニューラル
ネットワークのハードウェア化が必要である。
経細胞(ニューロン)の機能を模倣し、さらに、この
「神経細胞模倣素子」をネットワークにし、情報の並列
処理を目指したのが、いわゆるニューラルネットワーク
である。文字認識や連想記憶、運動制御等、生体ではい
とも簡単に行われていても、従来のノイマン型コンピュ
ータではなかなか達成しないものが多い。生体の神経
系、特に生体特有の機能、即ち並列処理、自己学習等を
模倣して、これらの問題を解決しようとする試みが盛ん
に行われている。これらの試みは、計算機シミュレーシ
ョンで行われているものが多く、本来の機能を発揮する
には、並列処理が必要であり、そのためにはニューラル
ネットワークのハードウェア化が必要である。
【0003】この内、電気回路で実現したものとして
は、例えば、特開昭62−295188号公報に示され
るようなものがある。しかし、これは基本的にはアナロ
グ方式のものである。即ち、入出力量を電流値や電圧値
で表し、内部の演算も全てアナログ的に行うようにして
いる。このようなアナログ方式の場合、例えば温度特性
や電源投入直後のドリフト等のため、精度よく安定的に
動作させるのは困難である。また、神経回路網の場合、
アンプ数は少なくとも数百個程度必要であり、非線形な
動作を行わせるので、特に安定性が求められる。
は、例えば、特開昭62−295188号公報に示され
るようなものがある。しかし、これは基本的にはアナロ
グ方式のものである。即ち、入出力量を電流値や電圧値
で表し、内部の演算も全てアナログ的に行うようにして
いる。このようなアナログ方式の場合、例えば温度特性
や電源投入直後のドリフト等のため、精度よく安定的に
動作させるのは困難である。また、神経回路網の場合、
アンプ数は少なくとも数百個程度必要であり、非線形な
動作を行わせるので、特に安定性が求められる。
【0004】このようなことから、神経回路網をデジタ
ル方式で表現したものが、信学技法ICD88−130
等において報告されているが、これは従来のアナログ方
式をエミュレートしたもので、カウンタを使う等、回路
がやや複雑となっている。
ル方式で表現したものが、信学技法ICD88−130
等において報告されているが、これは従来のアナログ方
式をエミュレートしたもので、カウンタを使う等、回路
がやや複雑となっている。
【0005】このような欠点を解消するため、デジタル
方式のニューロンモデル、より詳細には、デジタル方式
の一種として、信号をパルス列で表現するパルス密度型
の学習機能付きニューロンモデルが特開平4−549号
公報(フォワードプロセスの基本)、特開平4−111
185号公報(学習プロセスの基本)等として本出願人
により提案され、開示されている。
方式のニューロンモデル、より詳細には、デジタル方式
の一種として、信号をパルス列で表現するパルス密度型
の学習機能付きニューロンモデルが特開平4−549号
公報(フォワードプロセスの基本)、特開平4−111
185号公報(学習プロセスの基本)等として本出願人
により提案され、開示されている。
【0006】しかし、このようなニューロンモデルの提
案例による場合、例えば、入力が“0”の時は出力は必
ず“0”となるように対応付けが決まっており、例え
ば、入力が“0”の時に出力として“1”が必要なもの
には対応できない。
案例による場合、例えば、入力が“0”の時は出力は必
ず“0”となるように対応付けが決まっており、例え
ば、入力が“0”の時に出力として“1”が必要なもの
には対応できない。
【0007】そこで、ニューロンにオフセット信号を第
2入力として導入することにより、処理能力を高めるよ
うにしたものが特開平5−6356号公報等に開示され
ている。
2入力として導入することにより、処理能力を高めるよ
うにしたものが特開平5−6356号公報等に開示され
ている。
【0008】一方、前述したニューロンモデルの提案例
のように、パルス列で表現された信号の論理演算を基本
とする場合、自己学習により結合係数の値を更新させる
ために、結合係数の値をパルス列で表現して記憶してお
くことが必須であり、現実的には必要なパルス長分のレ
ジスタないしはメモリを要する。ここに、高い精度で演
算を行う場合、パルス長は長くとらなくてはならない。
例えば、信号の精度として7ビット程度を考えると、お
よそ128(=27 )ビット長のランダムパルス列が必
要である。従って、結合係数の値をそのまま記憶してお
くためには、一つの結合に対して128ビット、入力が
n個のニューロンでは128・nビット長のレジスタな
いしはメモリを必要とする。よって、多数の入力信号を
持つニューロンをデジタル論理回路によるハードウェア
で実現するには、さらにこれらのニューロンを数百から
数千の単位で網状に結合して神経回路網を構成する必要
があり、膨大な数のレジスタないしはメモリが必要とな
る。これにより、ハードウェア規模が大きくなり、製造
コストの面で大きな障害となる。
のように、パルス列で表現された信号の論理演算を基本
とする場合、自己学習により結合係数の値を更新させる
ために、結合係数の値をパルス列で表現して記憶してお
くことが必須であり、現実的には必要なパルス長分のレ
ジスタないしはメモリを要する。ここに、高い精度で演
算を行う場合、パルス長は長くとらなくてはならない。
例えば、信号の精度として7ビット程度を考えると、お
よそ128(=27 )ビット長のランダムパルス列が必
要である。従って、結合係数の値をそのまま記憶してお
くためには、一つの結合に対して128ビット、入力が
n個のニューロンでは128・nビット長のレジスタな
いしはメモリを必要とする。よって、多数の入力信号を
持つニューロンをデジタル論理回路によるハードウェア
で実現するには、さらにこれらのニューロンを数百から
数千の単位で網状に結合して神経回路網を構成する必要
があり、膨大な数のレジスタないしはメモリが必要とな
る。これにより、ハードウェア規模が大きくなり、製造
コストの面で大きな障害となる。
【0009】このようなことから、結合係数の値は2進
数で保存し、演算の際にはパルス列で表現された結合係
数に変換することにより、パルス列表現のまま結合係数
の値を保存するものに比べ回路規模を小さくし得るよう
にしたものが特開平5−165987号公報や特開平6
−51957号公報に示されている。
数で保存し、演算の際にはパルス列で表現された結合係
数に変換することにより、パルス列表現のまま結合係数
の値を保存するものに比べ回路規模を小さくし得るよう
にしたものが特開平5−165987号公報や特開平6
−51957号公報に示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平5−6
356号公報に示されるオフセット信号方式と、特開平
5−165987号公報や特開平6−51957号公報
に示される結合係数の値の2進数による保存及びパルス
列変換出力方式とを組み合わせれば、より効果的になる
ことが予想される。
356号公報に示されるオフセット信号方式と、特開平
5−165987号公報や特開平6−51957号公報
に示される結合係数の値の2進数による保存及びパルス
列変換出力方式とを組み合わせれば、より効果的になる
ことが予想される。
【0011】しかし、両方式を単に組み合わせただけで
は回路規模が大きくなってしまう傾向があり、回路規模
の小型化の要請に反するものとなる。
は回路規模が大きくなってしまう傾向があり、回路規模
の小型化の要請に反するものとなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の神
経回路模倣素子は、パルス列で表現された信号を信号伝
達手段として各ニューロン間をシナプスにより結合した
神経回路模倣素子において、前記各シナプスに、結合係
数の値を2進数で保存する保存手段と、前記結合係数の
正負の符号を保存する符号保存手段と、生成多項式の選
択自在なリニアフィードバックシフトレジスタよりなる
第1の乱数生成回路及び前記保存手段に保存された結合
係数の値をこの第1の乱数生成回路により生成された乱
数と比較してパルス列で表現された結合係数を出力する
比較器を備えた第1の数値・パルス列変換手段と、ニュ
ーロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス列と
の論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを有
し、前記各ニューロンに、オフセット入力値を保存する
オフセット値保存手段と、結合係数パルス列により重み
付けされた入力信号パルス列について全シナプス分の空
間論理和を前記結合係数の符号別に演算する第1の論理
和回路と、リニアフィードバックシフトレジスタよりな
り生成された乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項
式選択用に出力する第2の乱数生成回路と、この第2の
乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセット入力値と
を比較してオフセット入力パルス列を出力する比較器を
備えた第2の数値・パルス列変換手段と、この第2の数
値・パルス列変換手段から出力されるオフセット入力パ
ルス列と前記第1の論理和回路の出力との論理和を演算
する第2の論理和回路とを有する構成とした。
経回路模倣素子は、パルス列で表現された信号を信号伝
達手段として各ニューロン間をシナプスにより結合した
神経回路模倣素子において、前記各シナプスに、結合係
数の値を2進数で保存する保存手段と、前記結合係数の
正負の符号を保存する符号保存手段と、生成多項式の選
択自在なリニアフィードバックシフトレジスタよりなる
第1の乱数生成回路及び前記保存手段に保存された結合
係数の値をこの第1の乱数生成回路により生成された乱
数と比較してパルス列で表現された結合係数を出力する
比較器を備えた第1の数値・パルス列変換手段と、ニュ
ーロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス列と
の論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを有
し、前記各ニューロンに、オフセット入力値を保存する
オフセット値保存手段と、結合係数パルス列により重み
付けされた入力信号パルス列について全シナプス分の空
間論理和を前記結合係数の符号別に演算する第1の論理
和回路と、リニアフィードバックシフトレジスタよりな
り生成された乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項
式選択用に出力する第2の乱数生成回路と、この第2の
乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセット入力値と
を比較してオフセット入力パルス列を出力する比較器を
備えた第2の数値・パルス列変換手段と、この第2の数
値・パルス列変換手段から出力されるオフセット入力パ
ルス列と前記第1の論理和回路の出力との論理和を演算
する第2の論理和回路とを有する構成とした。
【0013】請求項2記載の発明の神経回路模倣素子
は、請求項1記載の発明の神経回路模倣素子におけるニ
ューロン構成に代えて、オフセット値保存手段と、第1
の論理和回路と、第2の論理和回路との他に、リニアフ
ィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱数生成回
路と、この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オ
フセット入力値とを比較してオフセット入力パルス列を
出力する比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段
と、前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力とし
て予め定められたビットを用いて前記第2の数値・パル
ス列変換手段によるオフセット入力パルス列生成及び第
1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力するシフト
レジスタとを設けて各ニューロンを構成した。
は、請求項1記載の発明の神経回路模倣素子におけるニ
ューロン構成に代えて、オフセット値保存手段と、第1
の論理和回路と、第2の論理和回路との他に、リニアフ
ィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱数生成回
路と、この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オ
フセット入力値とを比較してオフセット入力パルス列を
出力する比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段
と、前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力とし
て予め定められたビットを用いて前記第2の数値・パル
ス列変換手段によるオフセット入力パルス列生成及び第
1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力するシフト
レジスタとを設けて各ニューロンを構成した。
【0014】請求項3記載の発明の神経回路模倣素子
は、請求項1記載の発明の神経回路模倣素子におけるニ
ューロン構成に代えて、オフセット値保存手段と、第1
の論理和回路と、第2の論理和回路の他に、リニアフィ
ードバックシフトレジスタよりなり生成された乱数を前
記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力する第
2の乱数生成回路と、この第2の乱数生成回路からの乱
数出力と前記オフセット入力値とを比較してオフセット
入力パルス列を出力する比較器を備えた第2の数値・パ
ルス列変換手段と、前記第2の乱数生成回路からの乱数
出力を入力として予め定められたビットを用いて前記第
2の数値・パルス列変換手段によるオフセット入力パル
ス列生成用に出力するシフトレジスタとを設けて各ニュ
ーロンを構成した。
は、請求項1記載の発明の神経回路模倣素子におけるニ
ューロン構成に代えて、オフセット値保存手段と、第1
の論理和回路と、第2の論理和回路の他に、リニアフィ
ードバックシフトレジスタよりなり生成された乱数を前
記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力する第
2の乱数生成回路と、この第2の乱数生成回路からの乱
数出力と前記オフセット入力値とを比較してオフセット
入力パルス列を出力する比較器を備えた第2の数値・パ
ルス列変換手段と、前記第2の乱数生成回路からの乱数
出力を入力として予め定められたビットを用いて前記第
2の数値・パルス列変換手段によるオフセット入力パル
ス列生成用に出力するシフトレジスタとを設けて各ニュ
ーロンを構成した。
【0015】請求項4,5及び6記載の発明の神経回路
模倣素子は、各々請求項1,2及び3記載の発明の神経
回路模倣素子において、各シナプス中の保存手段を、興
奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数で
保存する保存手段として構成した。
模倣素子は、各々請求項1,2及び3記載の発明の神経
回路模倣素子において、各シナプス中の保存手段を、興
奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数で
保存する保存手段として構成した。
【0016】請求項7,8及び9記載の発明の神経細胞
模倣素子は、各々請求項1,2及び3記載の発明の神経
回路模倣素子において、各シナプス中の保存手段を、結
合係数の絶対値を2進数で保存する保存手段として構成
し、かつ、各ニューロンにおいては、第2の論理和回路
に代えて、結合係数の符号別に演算された論理和結果同
士が一致しているときにはオフセット入力パルス列を出
力し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和
結果なるパルス列を出力する出力選択回路を設けた構成
とした。
模倣素子は、各々請求項1,2及び3記載の発明の神経
回路模倣素子において、各シナプス中の保存手段を、結
合係数の絶対値を2進数で保存する保存手段として構成
し、かつ、各ニューロンにおいては、第2の論理和回路
に代えて、結合係数の符号別に演算された論理和結果同
士が一致しているときにはオフセット入力パルス列を出
力し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和
結果なるパルス列を出力する出力選択回路を設けた構成
とした。
【0017】請求項10,11及び12記載の発明の神
経細胞模倣素子は、各々請求項7,8及び9記載の発明
の神経回路模倣素子における各シナプス中の保存手段
を、興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2
進数で保存する保存手段として構成した。
経細胞模倣素子は、各々請求項7,8及び9記載の発明
の神経回路模倣素子における各シナプス中の保存手段
を、興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2
進数で保存する保存手段として構成した。
【0018】
【作用】請求項1ないし12記載の発明の神経回路模倣
素子の各々に示されるようなオフセット入力導入方式と
結合係数の値を2進数で保存しパルス列に変換して演算
に供する方式との各種組み合わせ構成において、各ニュ
ーロン中に設けられたリニアフィードバックシフトレジ
スタよりなる第2の乱数生成回路による乱数、又は、第
2の乱数生成回路を構成するリニアフィードバックシフ
トレジスタの出力を入力とするシフトレジスタの予め定
められたビットを、ニューロンにおけるオフセット入力
パルス列生成とシナプスにおける第1の乱数生成回路の
生成多項式選択用に共用又は振り分けているので、回路
規模の増大を防止して組み合わせ得るものとなる。
素子の各々に示されるようなオフセット入力導入方式と
結合係数の値を2進数で保存しパルス列に変換して演算
に供する方式との各種組み合わせ構成において、各ニュ
ーロン中に設けられたリニアフィードバックシフトレジ
スタよりなる第2の乱数生成回路による乱数、又は、第
2の乱数生成回路を構成するリニアフィードバックシフ
トレジスタの出力を入力とするシフトレジスタの予め定
められたビットを、ニューロンにおけるオフセット入力
パルス列生成とシナプスにおける第1の乱数生成回路の
生成多項式選択用に共用又は振り分けているので、回路
規模の増大を防止して組み合わせ得るものとなる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。本発明の神経回路模倣素子は、パルス列で表現され
た信号を信号伝達手段とするものであり、そのアルゴリ
ズムの概要から説明する。
る。本発明の神経回路模倣素子は、パルス列で表現され
た信号を信号伝達手段とするものであり、そのアルゴリ
ズムの概要から説明する。
【0020】ニューロンへの入力信号yi は、例えば、
図2に示すようなパルス列信号で表す。即ち、図2の例
は、“101101”=4/6を表し、同期パルス6個
中に信号は“1”が4個、“0”が2個である。つま
り、同期パルスの立上り時又は立下り時に入力信号が
“0”か“1”かを判断する。このとき、“1”と
“0”の並び方は、ランダムであることが望ましい。ニ
ューロンからの出力信号も同様である。
図2に示すようなパルス列信号で表す。即ち、図2の例
は、“101101”=4/6を表し、同期パルス6個
中に信号は“1”が4個、“0”が2個である。つま
り、同期パルスの立上り時又は立下り時に入力信号が
“0”か“1”かを判断する。このとき、“1”と
“0”の並び方は、ランダムであることが望ましい。ニ
ューロンからの出力信号も同様である。
【0021】一方、各ニューロン間の結合の度合を示す
結合係数Wijも同様にパルス列で表現する。図3の例
は、“101010”=3/6を表す式である。この場
合も、同期パルスの立上り時又は立下り時に入力信号が
“0”か“1”かを判断するものであり、また、“1”
と“0”の並び方はランダムであることが望ましい。
結合係数Wijも同様にパルス列で表現する。図3の例
は、“101010”=3/6を表す式である。この場
合も、同期パルスの立上り時又は立下り時に入力信号が
“0”か“1”かを判断するものであり、また、“1”
と“0”の並び方はランダムであることが望ましい。
【0022】入力信号yi の結合係数Wijによる重み付
けは、これらのパルス列同士の論理積、即ち、 yi ∩Wij …………………………(1) により実現する。図2及び図3に示した例によれば、結
合係数により重み付けされた入力信号は“10100
0”=2/6となる。ここに、このような論理積結果に
よるパルス密度は、近似的には入力信号yi のパルス密
度と結合係数Wijのパルス密度との積となり、アナログ
方式の結合係数と同様の機能を有する。これは、信号の
列が長いほど、また、“1”と“0”との並び方がラン
ダムであるほど、数値の積に近い機能を持つことにな
る。なお、入力信号パルス列に比べて結合係数パルス列
が短く、読み出すべきデータがなくなったら、再びデー
タの先頭に戻って読み出しを繰り返えせばよい。
けは、これらのパルス列同士の論理積、即ち、 yi ∩Wij …………………………(1) により実現する。図2及び図3に示した例によれば、結
合係数により重み付けされた入力信号は“10100
0”=2/6となる。ここに、このような論理積結果に
よるパルス密度は、近似的には入力信号yi のパルス密
度と結合係数Wijのパルス密度との積となり、アナログ
方式の結合係数と同様の機能を有する。これは、信号の
列が長いほど、また、“1”と“0”との並び方がラン
ダムであるほど、数値の積に近い機能を持つことにな
る。なお、入力信号パルス列に比べて結合係数パルス列
が短く、読み出すべきデータがなくなったら、再びデー
タの先頭に戻って読み出しを繰り返えせばよい。
【0023】次に、各ニューロン間を結合するシナプス
分の空間和をパルス列同士の論理和を演算する論理和回
路で実現する。即ち、1つのニューロンは多入力である
ので、前述した「入力信号パルス列と結合係数パルス列
との論理積」も多数あるので、これらの論理和をとる。
この論理和演算が、アナログ計算における和の計算及び
非線形関数(シグモイド関数)の部分に対応する。即
ち、パルス密度が低い場合、その論理和をとったものの
パルス密度は、各々のパルス密度の和に近似的に一致す
る。パルス密度が高くなるにつれ、論理和出力は段々飽
和してくるので、パルス密度の和とは一致せず、非線形
性が出てくる。論理和の場合、パルス密度は1よりも大
きくなることがなく、かつ、0より小さくなることもな
く、さらには、単調増加関数であり、シグモイド関数と
近似的に同等となる。
分の空間和をパルス列同士の論理和を演算する論理和回
路で実現する。即ち、1つのニューロンは多入力である
ので、前述した「入力信号パルス列と結合係数パルス列
との論理積」も多数あるので、これらの論理和をとる。
この論理和演算が、アナログ計算における和の計算及び
非線形関数(シグモイド関数)の部分に対応する。即
ち、パルス密度が低い場合、その論理和をとったものの
パルス密度は、各々のパルス密度の和に近似的に一致す
る。パルス密度が高くなるにつれ、論理和出力は段々飽
和してくるので、パルス密度の和とは一致せず、非線形
性が出てくる。論理和の場合、パルス密度は1よりも大
きくなることがなく、かつ、0より小さくなることもな
く、さらには、単調増加関数であり、シグモイド関数と
近似的に同等となる。
【0024】ここに、結合には興奮性と抑制性がある
が、一般に、デジタル方式においては、結合係数Wijの
正負符号によりこれを表す。そこで、結合係数Wijの正
負符号により各結合を興奮性結合と抑制性結合との2つ
のグループに分け、各々グループ別に論理和をとる(請
求項1ないし3、及び、7ないし9記載の発明はこの方
式による)。このようにして得られた興奮性グループの
論理和結果をyFjとし、抑制性グループの論理和結果を
yIjとすると、各々(2)(3)式で表される。
が、一般に、デジタル方式においては、結合係数Wijの
正負符号によりこれを表す。そこで、結合係数Wijの正
負符号により各結合を興奮性結合と抑制性結合との2つ
のグループに分け、各々グループ別に論理和をとる(請
求項1ないし3、及び、7ないし9記載の発明はこの方
式による)。このようにして得られた興奮性グループの
論理和結果をyFjとし、抑制性グループの論理和結果を
yIjとすると、各々(2)(3)式で表される。
【0025】
【数1】
【0026】或いは、1つの入力信号yi に対して興奮
性を表す結合係数Wij(+) と抑制性を表す結合係数W
ij(-) との両方を用意し、各々論理積をとる(請求項4
ないし6、及び、10ないし12記載の発明はこの方式
による)。さらに、これらの論理積結果同士の論理和を
各々とる。このようにして得られた興奮性グループの論
理和結果をyFjとし、抑制性グループの論理和結果をy
Ijとすると、各々(4)(5)式で表される。
性を表す結合係数Wij(+) と抑制性を表す結合係数W
ij(-) との両方を用意し、各々論理積をとる(請求項4
ないし6、及び、10ないし12記載の発明はこの方式
による)。さらに、これらの論理積結果同士の論理和を
各々とる。このようにして得られた興奮性グループの論
理和結果をyFjとし、抑制性グループの論理和結果をy
Ijとすると、各々(4)(5)式で表される。
【0027】
【数2】
【0028】このようにして得られた興奮性グループの
論理和結果yFjと抑制性グループの論理和結果yIjにつ
いて、さらに、ニューロンへのオフセット入力信号を加
味してニューロンの出力を演算する。この場合、オフセ
ット入力信号はそのまま用いてもよいが、重み付けをし
たほうが汎用性が高くなるので好ましい。ここでは、オ
フセット入力信号をyHjとし、この入力に対する重み付
けの数をWHjとすると、(6)式の演算結果をニューロ
ンの出力とする(請求項1ないし6記載の発明はこの方
式による)。
論理和結果yFjと抑制性グループの論理和結果yIjにつ
いて、さらに、ニューロンへのオフセット入力信号を加
味してニューロンの出力を演算する。この場合、オフセ
ット入力信号はそのまま用いてもよいが、重み付けをし
たほうが汎用性が高くなるので好ましい。ここでは、オ
フセット入力信号をyHjとし、この入力に対する重み付
けの数をWHjとすると、(6)式の演算結果をニューロ
ンの出力とする(請求項1ないし6記載の発明はこの方
式による)。
【0029】
【数3】
【0030】或いは、(7)式の演算結果をニューロン
の出力とする(請求項7ないし12記載の発明はこの方
式による)。
の出力とする(請求項7ないし12記載の発明はこの方
式による)。
【0031】
【数4】
【0032】これは、興奮性グループの論理和結果yFj
と抑制性グループの論理和結果yIjとが、不一致であれ
ば興奮性グループの論理和結果yFjをニューロン出力と
するものである。即ち、興奮性グループの論理和結果y
Fjが“0”で抑制性グループの論理和結果yIjが“1”
であれば、“0”を出力し、逆に、興奮性グループの論
理和結果yFjが“1”で抑制性グループの論理和結果y
Ijが“0”であれば、“1”を出力する。一方、興奮性
グループの論理和結果yFjと抑制性グループの論理和結
果yIjとが一致したときには、別個に用意されて重み付
けされたオフセット入力パルス列WHj∩yHjをニューロ
ン出力とするものである。
と抑制性グループの論理和結果yIjとが、不一致であれ
ば興奮性グループの論理和結果yFjをニューロン出力と
するものである。即ち、興奮性グループの論理和結果y
Fjが“0”で抑制性グループの論理和結果yIjが“1”
であれば、“0”を出力し、逆に、興奮性グループの論
理和結果yFjが“1”で抑制性グループの論理和結果y
Ijが“0”であれば、“1”を出力する。一方、興奮性
グループの論理和結果yFjと抑制性グループの論理和結
果yIjとが一致したときには、別個に用意されて重み付
けされたオフセット入力パルス列WHj∩yHjをニューロ
ン出力とするものである。
【0033】ニューロンのネットワークは階層型とす
る。そして、ネットワーク全体を同期させておけば、各
層とも上述した機能により計算できる。
る。そして、ネットワーク全体を同期させておけば、各
層とも上述した機能により計算できる。
【0034】以上のアルゴリズムに基づく構成例を以下
に説明する。図4に階層型ネットワーク全体の模式的構
成例を示し、多数のニューロン1間が適宜シナプス2に
より結合されて構成されている。ここに、シナプス2部
分は図5又は図6に示すように構成され、ニューロン1
部分は図7又は図8に示すように構成されている。
に説明する。図4に階層型ネットワーク全体の模式的構
成例を示し、多数のニューロン1間が適宜シナプス2に
より結合されて構成されている。ここに、シナプス2部
分は図5又は図6に示すように構成され、ニューロン1
部分は図7又は図8に示すように構成されている。
【0035】まず、シナプス2部分の構成の一例を示す
図5から説明する。入力信号yi は図2で説明したよう
にパルス列表現されたものである。また、図3に示した
ような結合係数Wijの値を数値、具体的には、2進数に
よる絶対値で保存するメモリ(保存手段)3が設けられ
ている。このメモリ3の読出出力側には数値→パルス列
変換回路(第1の数値・パルス列変換手段)4が接続さ
れている。ここに、メモリ3と数値→パルス列変換回路
4との間は、数値を表すのに必要な本数(ビット幅)n
で結ばれている。さらに、図では省略してあるが、前記
メモリ3に対しては、アウトプットイネーブル信号やラ
イトイネーブル信号などの読み書きに必要な信号が与え
られている。
図5から説明する。入力信号yi は図2で説明したよう
にパルス列表現されたものである。また、図3に示した
ような結合係数Wijの値を数値、具体的には、2進数に
よる絶対値で保存するメモリ(保存手段)3が設けられ
ている。このメモリ3の読出出力側には数値→パルス列
変換回路(第1の数値・パルス列変換手段)4が接続さ
れている。ここに、メモリ3と数値→パルス列変換回路
4との間は、数値を表すのに必要な本数(ビット幅)n
で結ばれている。さらに、図では省略してあるが、前記
メモリ3に対しては、アウトプットイネーブル信号やラ
イトイネーブル信号などの読み書きに必要な信号が与え
られている。
【0036】前記入力信号yi と数値→パルス列変換回
路4によりパルス列表現に変換された結合係数Wijとの
論理積(即ち、(1)式)を演算するANDゲート(論
理積回路)5が設けられている。このANDゲート5の
出力は結合が興奮性か抑制性かによってグループ分けし
なければならないが、予め各々のグループへの出力信号
yFj,yIjを用意し、何れに出力するのかを切り換える
ようにした方が汎用性の高いものとなる。このため、結
合が興奮性か抑制性かを表すビットを1ビット構成のグ
ループ分け用メモリ(符号保存手段)6に保存してお
き、その情報を用いて切換ゲート回路7により切り換え
る。請求項1ないし3、及び、7ないし9記載の発明は
このような構成による。切換ゲート回路7は2つのAN
Dゲート7a,7bと一方の入力に介在されたインバー
タ7cとにより構成されている。
路4によりパルス列表現に変換された結合係数Wijとの
論理積(即ち、(1)式)を演算するANDゲート(論
理積回路)5が設けられている。このANDゲート5の
出力は結合が興奮性か抑制性かによってグループ分けし
なければならないが、予め各々のグループへの出力信号
yFj,yIjを用意し、何れに出力するのかを切り換える
ようにした方が汎用性の高いものとなる。このため、結
合が興奮性か抑制性かを表すビットを1ビット構成のグ
ループ分け用メモリ(符号保存手段)6に保存してお
き、その情報を用いて切換ゲート回路7により切り換え
る。請求項1ないし3、及び、7ないし9記載の発明は
このような構成による。切換ゲート回路7は2つのAN
Dゲート7a,7bと一方の入力に介在されたインバー
タ7cとにより構成されている。
【0037】もっとも、切り換える必要のない場合に
は、各々固定しても構わない。これは、図1においてグ
ループ分け用メモリ6を“0”又は“1”に何れかに固
定したものと等価であることを意味する。
は、各々固定しても構わない。これは、図1においてグ
ループ分け用メモリ6を“0”又は“1”に何れかに固
定したものと等価であることを意味する。
【0038】また、1つの入力信号yi に対して、興奮
性を表す結合係数Wij(+) 用のメモリ(保存手段)と、
抑制性を表す結合係数Wij(-) 用のメモリ(保存手段)
との両方を用意してもよい。図6はこの例をシナプス2
部分の構成の他例として示すものである。図中、3Fが
興奮性を表す結合係数の値を2進数(絶対値)で保存す
るメモリ、3Iが抑制性を表す結合係数の値を2進数
(絶対値)で保存するメモリであり、各々には、図1の
場合と同様に数値→パルス列変換回路4F,4Iが接続
されている。また、各々の数値→パルス列変換回路4
F,4Iによりパルス列変換された結合係数Wij(+) ,
Wij(-) と入力信号yi との論理積を各々とって重み付
けを行うANDゲート5F,5Iが設けられ、興奮性、
抑制性各々の出力信号yFj,yIjが別個に得られるよう
に構成されている。請求項4ないし6、及び、10ない
し12記載の発明はこのような構成による。
性を表す結合係数Wij(+) 用のメモリ(保存手段)と、
抑制性を表す結合係数Wij(-) 用のメモリ(保存手段)
との両方を用意してもよい。図6はこの例をシナプス2
部分の構成の他例として示すものである。図中、3Fが
興奮性を表す結合係数の値を2進数(絶対値)で保存す
るメモリ、3Iが抑制性を表す結合係数の値を2進数
(絶対値)で保存するメモリであり、各々には、図1の
場合と同様に数値→パルス列変換回路4F,4Iが接続
されている。また、各々の数値→パルス列変換回路4
F,4Iによりパルス列変換された結合係数Wij(+) ,
Wij(-) と入力信号yi との論理積を各々とって重み付
けを行うANDゲート5F,5Iが設けられ、興奮性、
抑制性各々の出力信号yFj,yIjが別個に得られるよう
に構成されている。請求項4ないし6、及び、10ない
し12記載の発明はこのような構成による。
【0039】ついで、ニューロン1部分の構成例を示す
図7について説明する。まず、入力信号(シナプス2か
らの出力信号)yFij ,yIij のパルス列について全シ
ナプス分の論理和を興奮性、抑制性別のグループ毎にと
るORゲート(第1の論理和回路)8F,8Iが設けら
れている。即ち、ORゲート8Fは(2)式又は(4)
式の論理演算を行い、ORゲート8Iは(3)式又は
(5)式の論理演算を行うものであり、ORゲート8F
の出力が(2)式又は(4)式中のyFjに相当し、OR
ゲート8Iの出力が(3)式又は(5)式中のyIJに相
当する。これらのORゲート8F,8Iの出力側にはゲ
ート回路9が接続されている。このゲート回路9はオフ
セット入力信号生成器(第2の数値・パルス列変換手
段)10からのパルス列表現で重み付けされたオフセッ
ト入力パルス列WHj∩yHjも入力として、(6)式に示
した論理演算を行うものである。よって、2個のインバ
ータ9a,9bと3個のANDゲート9c,9d,9e
と1個のORゲート(出力選択回路)9fとにより構成
されている。請求項7ないし12記載の発明の場合のゲ
ート回路9はこのような構成による。
図7について説明する。まず、入力信号(シナプス2か
らの出力信号)yFij ,yIij のパルス列について全シ
ナプス分の論理和を興奮性、抑制性別のグループ毎にと
るORゲート(第1の論理和回路)8F,8Iが設けら
れている。即ち、ORゲート8Fは(2)式又は(4)
式の論理演算を行い、ORゲート8Iは(3)式又は
(5)式の論理演算を行うものであり、ORゲート8F
の出力が(2)式又は(4)式中のyFjに相当し、OR
ゲート8Iの出力が(3)式又は(5)式中のyIJに相
当する。これらのORゲート8F,8Iの出力側にはゲ
ート回路9が接続されている。このゲート回路9はオフ
セット入力信号生成器(第2の数値・パルス列変換手
段)10からのパルス列表現で重み付けされたオフセッ
ト入力パルス列WHj∩yHjも入力として、(6)式に示
した論理演算を行うものである。よって、2個のインバ
ータ9a,9bと3個のANDゲート9c,9d,9e
と1個のORゲート(出力選択回路)9fとにより構成
されている。請求項7ないし12記載の発明の場合のゲ
ート回路9はこのような構成による。
【0040】よって、このゲート回路9のORゲート9
fからは、興奮性、抑制性別に演算された論理和結果y
Fj,yIj同士が一致しているときにはオフセット入力パ
ルス列WHj∩yHjが出力され、不一致のときには正の符
号を持つ結合係数の論理和結果なるパルス列yFjが出力
される。
fからは、興奮性、抑制性別に演算された論理和結果y
Fj,yIj同士が一致しているときにはオフセット入力パ
ルス列WHj∩yHjが出力され、不一致のときには正の符
号を持つ結合係数の論理和結果なるパルス列yFjが出力
される。
【0041】一方、請求項1ないし6記載の発明の場合
には、ゲート回路9に代えて、図8に示すようなゲート
回路11がORゲート8F,8Iの出力側に接続され
る。このゲート回路11は、ORゲート8Fからの出力
とORゲート8Iの出力をインバータ11aで反転させ
た出力とを入力とするANDゲート11bと、このAN
Dゲート11bの出力とオフセット入力信号生成器10
からのパルス表現で重み付けされたオフセット入力パル
ス列WHj∩yHjとを入力とするORゲート(第2の論理
和回路)11cとにより構成されている。
には、ゲート回路9に代えて、図8に示すようなゲート
回路11がORゲート8F,8Iの出力側に接続され
る。このゲート回路11は、ORゲート8Fからの出力
とORゲート8Iの出力をインバータ11aで反転させ
た出力とを入力とするANDゲート11bと、このAN
Dゲート11bの出力とオフセット入力信号生成器10
からのパルス表現で重み付けされたオフセット入力パル
ス列WHj∩yHjとを入力とするORゲート(第2の論理
和回路)11cとにより構成されている。
【0042】ここに、数値→パルス列変換回路4(4
F,4Iも同様)は、例えば、図9に示すように、乱数
生成装置(第1の乱数生成回路)12と、メモリ3から
の2進数による結合係数値をこの乱数生成装置12によ
る乱数と比較してパルス列表現の結合係数をANDゲー
ト5等へ出力する比較器13とにより構成されている。
前記乱数生成装置12は、例えば、図10に示すように
基準クロックに同期して乱数を発生する7ビット構成の
シフトレジスタ14とその最上位ビット(b6)のデー
タと残りの適宜ビットのデータとを入力として最下位ビ
ット(b0)を順次更新する排他的ORゲート15とに
よるリニアフィードバックシフトレジスタ(LFSR)
16により構成されている。これにより、0〜(2^m
−1)(mはシフトレジスタ14のビット数)までの一
様乱数が得られるものである。このLFSR16の生成
多項式は複数存在し、回路でも適宜切り換えられるよう
にしておいたほうがよりランダムな乱数列が得られる。
前記比較器13は乱数生成装置12(LFSR16)に
より生成された乱数値とメモリ3からの結合係数値とを
比較し、メモリ3からのデータのほうが大きい時には
“1”、小さい時には“0”を出力するものである。こ
れにより、パルス密度が(メモリ3のデータ/2^m)
となるパルス列による結合係数が得られる。
F,4Iも同様)は、例えば、図9に示すように、乱数
生成装置(第1の乱数生成回路)12と、メモリ3から
の2進数による結合係数値をこの乱数生成装置12によ
る乱数と比較してパルス列表現の結合係数をANDゲー
ト5等へ出力する比較器13とにより構成されている。
前記乱数生成装置12は、例えば、図10に示すように
基準クロックに同期して乱数を発生する7ビット構成の
シフトレジスタ14とその最上位ビット(b6)のデー
タと残りの適宜ビットのデータとを入力として最下位ビ
ット(b0)を順次更新する排他的ORゲート15とに
よるリニアフィードバックシフトレジスタ(LFSR)
16により構成されている。これにより、0〜(2^m
−1)(mはシフトレジスタ14のビット数)までの一
様乱数が得られるものである。このLFSR16の生成
多項式は複数存在し、回路でも適宜切り換えられるよう
にしておいたほうがよりランダムな乱数列が得られる。
前記比較器13は乱数生成装置12(LFSR16)に
より生成された乱数値とメモリ3からの結合係数値とを
比較し、メモリ3からのデータのほうが大きい時には
“1”、小さい時には“0”を出力するものである。こ
れにより、パルス密度が(メモリ3のデータ/2^m)
となるパルス列による結合係数が得られる。
【0043】また、このようなLFSR16(乱数生成
装置12)は各シナプス2毎に存在するので、各シナプ
ス2のLFSR16(乱数生成装置12)毎に各々がな
るべく異なった乱数列を発生させるのがよい。このた
め、各LFSR16はb0,b1,b4,b5の内、何
れのビットから排他的ORゲート15に入力させるかを
切り換える切換器17が設けられ、生成多項式が切り換
え自在とされている。
装置12)は各シナプス2毎に存在するので、各シナプ
ス2のLFSR16(乱数生成装置12)毎に各々がな
るべく異なった乱数列を発生させるのがよい。このた
め、各LFSR16はb0,b1,b4,b5の内、何
れのビットから排他的ORゲート15に入力させるかを
切り換える切換器17が設けられ、生成多項式が切り換
え自在とされている。
【0044】また、図1に示すように、各LFSR16
において、どの生成多項式を選択するかを決定するため
の生成多項式選択用シフトレジスタ(第2の乱数生成装
置)18がLFSR構成でLFSR16とは別にニュー
ロン1側に設けられ、この生成多項式選択用シフトレジ
スタ18による乱数が用いられるように構成されてい
る。この生成多項式選択用シフトレジスタ18はLFS
R16と同様に、基準クロックに同期して乱数を発生す
る7ビット構成のシフトレジスタ19とその最上位ビッ
ト(b6)のデータと残りの適宜ビットのデータとを入
力として最下位ビット(b0)を順次更新する排他的O
Rゲート20とによるLFSR構成のものであり、生成
多数式を選択切り換えするための切換器21が付加され
ている。
において、どの生成多項式を選択するかを決定するため
の生成多項式選択用シフトレジスタ(第2の乱数生成装
置)18がLFSR構成でLFSR16とは別にニュー
ロン1側に設けられ、この生成多項式選択用シフトレジ
スタ18による乱数が用いられるように構成されてい
る。この生成多項式選択用シフトレジスタ18はLFS
R16と同様に、基準クロックに同期して乱数を発生す
る7ビット構成のシフトレジスタ19とその最上位ビッ
ト(b6)のデータと残りの適宜ビットのデータとを入
力として最下位ビット(b0)を順次更新する排他的O
Rゲート20とによるLFSR構成のものであり、生成
多数式を選択切り換えするための切換器21が付加され
ている。
【0045】このような生成多項式選択用シフトレジス
タ18の生成した乱数によるLFSR16の生成多項式
の選択には、図1に示すように、生成多項式選択用シフ
トレジスタ18中のシフトレジスタ19のビット(の一
部)を用いてもよく、或いは、図11に示すように、こ
の生成多項式選択用シフトレジスタ18の出力を多段の
シフトレジスタ19に入力させ、このシフトレジスタ1
9の予め定められたビット(の一部)を用いるようにし
てもよい。また、生成多項式選択用シフトレジスタ18
は必ずしも各LFSR16毎に1個ずつ用意する必要は
なく、複数のLFSR16に対して1個の生成多項式選
択用シフトレジスタ18を設けるようにしてもよい。図
1では、生成多項式選択用シフトレジスタ18の出力を
入力とする複数段のシフトレジスタ22を設け、例え
ば、2ビットずつn個の各シナプス2のLFSR16の
多項式選択用に振り分けた例を併せて示すものである。
タ18の生成した乱数によるLFSR16の生成多項式
の選択には、図1に示すように、生成多項式選択用シフ
トレジスタ18中のシフトレジスタ19のビット(の一
部)を用いてもよく、或いは、図11に示すように、こ
の生成多項式選択用シフトレジスタ18の出力を多段の
シフトレジスタ19に入力させ、このシフトレジスタ1
9の予め定められたビット(の一部)を用いるようにし
てもよい。また、生成多項式選択用シフトレジスタ18
は必ずしも各LFSR16毎に1個ずつ用意する必要は
なく、複数のLFSR16に対して1個の生成多項式選
択用シフトレジスタ18を設けるようにしてもよい。図
1では、生成多項式選択用シフトレジスタ18の出力を
入力とする複数段のシフトレジスタ22を設け、例え
ば、2ビットずつn個の各シナプス2のLFSR16の
多項式選択用に振り分けた例を併せて示すものである。
【0046】また、オフセット入力値やその重み付け係
数も同様にして、例えば、LFSRを用いて発生させる
ことができる。図12はオフセット入力信号生成器10
の構成例を示し、2進数表現のオフセット入力値yHjを
保存するメモリ(オフセット値保存手段)23と重み付
け用の2進数表現の係数値WHjを保存するメモリ24と
が設けられ、各々数値→パルス列変換装置25,26を
介してANDゲート27に入力され、このANDゲート
27からパルス列表現で重み付けされたオフセット入力
パルス列yHj∩WHjが得られるように構成されている。
即ち、前記オフセット入力信号生成器10も基本的には
数値→パルス列変換回路4と同様にLFSRを用いた乱
数に基づき発生させることができる。この乱数列はシナ
プス2側の乱数とは独立したものが望ましいが、オフセ
ット入力信号生成器10に専用のLFSRを設けると回
路規模が大きくなってしまう。そこで、本実施例では前
述したようにシナプス2用の生成多項式選択用に設けた
生成多項式選択用シフトレジスタ18を、このオフセッ
ト入力信号生成器10におけるオフセット入力値yHjの
生成にも共用化したものである。即ち、図10における
生成多項式選択用のシフトレジスタ14のビットb0〜
b6をオフセット入力値用の乱数或いは重み付け用の係
数値の乱数として用いることにより(請求項1,4,
7,10記載の発明はこれによる)、各々の乱数の質を
落とさずに、LFSRの数を減らすことができる。
数も同様にして、例えば、LFSRを用いて発生させる
ことができる。図12はオフセット入力信号生成器10
の構成例を示し、2進数表現のオフセット入力値yHjを
保存するメモリ(オフセット値保存手段)23と重み付
け用の2進数表現の係数値WHjを保存するメモリ24と
が設けられ、各々数値→パルス列変換装置25,26を
介してANDゲート27に入力され、このANDゲート
27からパルス列表現で重み付けされたオフセット入力
パルス列yHj∩WHjが得られるように構成されている。
即ち、前記オフセット入力信号生成器10も基本的には
数値→パルス列変換回路4と同様にLFSRを用いた乱
数に基づき発生させることができる。この乱数列はシナ
プス2側の乱数とは独立したものが望ましいが、オフセ
ット入力信号生成器10に専用のLFSRを設けると回
路規模が大きくなってしまう。そこで、本実施例では前
述したようにシナプス2用の生成多項式選択用に設けた
生成多項式選択用シフトレジスタ18を、このオフセッ
ト入力信号生成器10におけるオフセット入力値yHjの
生成にも共用化したものである。即ち、図10における
生成多項式選択用のシフトレジスタ14のビットb0〜
b6をオフセット入力値用の乱数或いは重み付け用の係
数値の乱数として用いることにより(請求項1,4,
7,10記載の発明はこれによる)、各々の乱数の質を
落とさずに、LFSRの数を減らすことができる。
【0047】また、図1に示したように、LFSR18
の出力をさらにシフトレジスタ19に接続し、このシフ
トレジスタ19で生成多項式の選択を行わせるようにし
てもよい(請求項2,5,8,11記載の発明はこれに
よる)。この場合、乱数生成には、図13に示すよう
に、シフトレジスタ19の任意の連続するビット、より
具体的には、任意に連続する7ビットを乱数のb0〜b
6として用いるようにしてもよい(請求項3,6,9,
12記載の発明はこれによる)。
の出力をさらにシフトレジスタ19に接続し、このシフ
トレジスタ19で生成多項式の選択を行わせるようにし
てもよい(請求項2,5,8,11記載の発明はこれに
よる)。この場合、乱数生成には、図13に示すよう
に、シフトレジスタ19の任意の連続するビット、より
具体的には、任意に連続する7ビットを乱数のb0〜b
6として用いるようにしてもよい(請求項3,6,9,
12記載の発明はこれによる)。
【0048】以上、説明したように信号をパルス密度で
表現する手法は、実際の回路のみならず、計算機上でシ
ミュレートする場合にも有用である。計算機上では、演
算は直列的に行われるが、アナログ値を用いて計算させ
るのに比べて、“0”“1”の2値の論理演算のみであ
るので、計算速度が著しく向上する。一般に、実数値の
四則演算は、1回の計算に多くのマシンサイクルを必要
とするが、論理演算では少なくて済む。また、論理演算
のみであると、高速処理向けの低水準言語が使用しやす
いといった特徴も持つ。また、上述した方式を実施する
に当り、その全部を回路化する必要はなく、一部又は全
部をソフトウェアで行わせるようにしてもよい。また、
回路構成自体も例示したものに限らず、論理が等価な別
の回路で置き換えるようにしてもよく、さらには、負論
理に置き換えるようにしてもよい。
表現する手法は、実際の回路のみならず、計算機上でシ
ミュレートする場合にも有用である。計算機上では、演
算は直列的に行われるが、アナログ値を用いて計算させ
るのに比べて、“0”“1”の2値の論理演算のみであ
るので、計算速度が著しく向上する。一般に、実数値の
四則演算は、1回の計算に多くのマシンサイクルを必要
とするが、論理演算では少なくて済む。また、論理演算
のみであると、高速処理向けの低水準言語が使用しやす
いといった特徴も持つ。また、上述した方式を実施する
に当り、その全部を回路化する必要はなく、一部又は全
部をソフトウェアで行わせるようにしてもよい。また、
回路構成自体も例示したものに限らず、論理が等価な別
の回路で置き換えるようにしてもよく、さらには、負論
理に置き換えるようにしてもよい。
【0049】ところで、具体例として自己学習式文字認
識装置への適用例を説明する。図4のように3層構造に
ネットワーク構成し、第1層は256個、第2層は20
個、第3層は5個のニューロン構成とした。ここに、第
1,2層間、第2,3層間はニューロン1同士が全て結
合されている。このようなネットワークに対して手書き
文字を入力し、文字認識を行わせた。まず、手書き文字
をスキャナで読み取り、図14に示すように16×16
のメッシュに分け、文字部分のあるメッシュを“1”、
ないメッシュを“0”とした。この256個のデータを
ネットワーク(第1層)に入力させた。出力層の5個の
各ニューロン1を「1」〜「5」までに対応させ、その
数字が入力した時に対応するニューロン1の出力が
“1”でその他のニューロン1の出力が“0”になるよ
うに学習させた。学習は、コンピュータシミュレーショ
ンによりルーメルハートのバックプロパゲーション法
(誤差逆伝搬法)を用いた。また、乱数生成装置12と
して7ビットのLFSR16を用いた。さらに、このL
FSR16を外部からアクセス可能にしておき、初期値
としてランダムな値をロードした。そして、学習済みの
結合係数を127倍(LFSRが7ビットのため)し、
結合係数用のメモリ3にロードした。本実施例では、入
力は“0”か“1”であるので、入力信号パルス列は常
にLレベル又はHレベルの単純なものである。最初、各
結合係数をランダムに設定しておくと、出力結果は必ず
しも所望の値とはならない。そこで、自己学習機能を用
いて、各結合係数を新たに求め、これを何回か繰り返す
ことによって所望の出力が得られるようにする。ここ
に、最終出力はトランジスタを介してLEDと結び、L
レベルの時には消灯、Hレベルの時には点灯するように
した。同期クロックを1000kHzとしたので、パル
ス密度に応じて、人間の目にはLEDの明るさが変って
見え、従って、一番明るいLED部分が答えとなる。十
分学習させた文字に対しては100%の認識率が得られ
たものである。
識装置への適用例を説明する。図4のように3層構造に
ネットワーク構成し、第1層は256個、第2層は20
個、第3層は5個のニューロン構成とした。ここに、第
1,2層間、第2,3層間はニューロン1同士が全て結
合されている。このようなネットワークに対して手書き
文字を入力し、文字認識を行わせた。まず、手書き文字
をスキャナで読み取り、図14に示すように16×16
のメッシュに分け、文字部分のあるメッシュを“1”、
ないメッシュを“0”とした。この256個のデータを
ネットワーク(第1層)に入力させた。出力層の5個の
各ニューロン1を「1」〜「5」までに対応させ、その
数字が入力した時に対応するニューロン1の出力が
“1”でその他のニューロン1の出力が“0”になるよ
うに学習させた。学習は、コンピュータシミュレーショ
ンによりルーメルハートのバックプロパゲーション法
(誤差逆伝搬法)を用いた。また、乱数生成装置12と
して7ビットのLFSR16を用いた。さらに、このL
FSR16を外部からアクセス可能にしておき、初期値
としてランダムな値をロードした。そして、学習済みの
結合係数を127倍(LFSRが7ビットのため)し、
結合係数用のメモリ3にロードした。本実施例では、入
力は“0”か“1”であるので、入力信号パルス列は常
にLレベル又はHレベルの単純なものである。最初、各
結合係数をランダムに設定しておくと、出力結果は必ず
しも所望の値とはならない。そこで、自己学習機能を用
いて、各結合係数を新たに求め、これを何回か繰り返す
ことによって所望の出力が得られるようにする。ここ
に、最終出力はトランジスタを介してLEDと結び、L
レベルの時には消灯、Hレベルの時には点灯するように
した。同期クロックを1000kHzとしたので、パル
ス密度に応じて、人間の目にはLEDの明るさが変って
見え、従って、一番明るいLED部分が答えとなる。十
分学習させた文字に対しては100%の認識率が得られ
たものである。
【0050】
【発明の効果】請求項1ないし12記載の発明の神経回
路模倣素子によれば、各々の請求項に示されるようなオ
フセット入力導入方式と結合係数の値を2進数で保存し
パルス列に変換して演算に供する方式との各種組み合わ
せ構成において、各ニューロン中に設けられたリニアフ
ィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱数生成回
路による乱数、又は、第2の乱数生成回路を構成するリ
ニアフィードバックシフトレジスタの出力を入力とする
シフトレジスタの予め定められたビットを、ニューロン
におけるオフセット入力パルス列生成とシナプスにおけ
る第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に共用し又は
振り分けているので、回路規模の増大を防止しつつ、処
理能力の向上と結合係数の保存の容易化とを図ることが
できる。
路模倣素子によれば、各々の請求項に示されるようなオ
フセット入力導入方式と結合係数の値を2進数で保存し
パルス列に変換して演算に供する方式との各種組み合わ
せ構成において、各ニューロン中に設けられたリニアフ
ィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱数生成回
路による乱数、又は、第2の乱数生成回路を構成するリ
ニアフィードバックシフトレジスタの出力を入力とする
シフトレジスタの予め定められたビットを、ニューロン
におけるオフセット入力パルス列生成とシナプスにおけ
る第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に共用し又は
振り分けているので、回路規模の増大を防止しつつ、処
理能力の向上と結合係数の保存の容易化とを図ることが
できる。
【図1】本発明の一実施例を示す生成多項式選択用シフ
トレジスタの回路構成図である。
トレジスタの回路構成図である。
【図2】入力信号パルス列を示すタイミングチャートで
ある。
ある。
【図3】結合係数パルス列を示すタイミングチャートで
ある。
ある。
【図4】ネットワーク構成例を示す模式図である。
【図5】シナプス部分の構成例の一例を示すブロック図
である。
である。
【図6】シナプス部分の構成例の他例を示すブロック図
である。
である。
【図7】ニューロン部分の構成例の一例を示す論理回路
図である。
図である。
【図8】ニューロン部分の構成例の他例を示す論理回路
図である。
図である。
【図9】数値→パルス列変換回路の構成を示す回路図で
ある。
ある。
【図10】乱数生成装置の構成の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図11】乱数生成装置の構成の他例を示す回路図であ
る。
る。
【図12】オフセット入力信号生成器の構成例を示す回
路図である。
路図である。
【図13】乱数生成装置の構成の変形例を示す回路図で
ある。
ある。
【図14】手書き文字例を示す説明図である。
1 ニューロン 2 シナプス 3 保存手段 4 第1の数値・パルス列変換手段 5 論理積回路 6 符号保存手段 8 第1の論理和回路 9 第2の論理和回路 10 第2の数値・パルス列変換手段 11 出力選択回路 12 第1の乱数生成回路 13 比較器 16 リニアフィードバックシフトレジスタ 18 第2の乱数生成回路 22 シフトレジスタ
Claims (12)
- 【請求項1】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、前記各シナプスに、 結合係数の値を2進数で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
符号別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 この第2の数値・パルス列変換手段から出力されるオフ
セット入力パルス列と前記第1の論理和回路の出力との
論理和を演算する第2の論理和回路とを有することを特
徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項2】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 結合係数の値を2進数で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
符号別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱
数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成及び前記第
1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力するシフト
レジスタと、 前記第2の数値・パルス列変換手段から出力されるオフ
セット入力パルス列と前記第1の論理和回路の出力との
論理和を演算する第2の論理和回路とを有することを特
徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項3】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 結合係数の値を2進数で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
符号別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成用に出力す
るシフトレジスタと、 前記第2の数値・パルス列変換手段から出力されるオフ
セット入力パルス列と前記第1の論理和回路の出力との
論理和を演算する第2の論理和回路とを有することを特
徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項4】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、前記各シナプスに、 興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数
で保存する保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
種類別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 この第2の数値・パルス列変換手段から出力されるオフ
セット入力パルス列と前記第1の論理和回路の出力との
論理和を演算する第2の論理和回路とを有することを特
徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項5】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数
で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
種類別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱
数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成及び前記第
1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力するシフト
レジスタと、 前記第2の数値・パルス列変換手段から出力されるオフ
セット入力パルス列と前記第1の論理和回路の出力との
論理和を演算する第2の論理和回路とを有することを特
徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項6】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数
で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
種類別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成用に出力す
るシフトレジスタと、 前記第2の数値・パルス列変換手段から出力されるオフ
セット入力パルス列と前記第1の論理和回路の出力との
論理和を演算する第2の論理和回路とを有することを特
徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項7】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、前記各シナプスに、 結合係数の絶対値を2進数で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
符号別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記結合係数の符号別に演算された論理和結果同士が一
致しているときには前記オフセット入力パルス列を出力
し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和結
果なるパルス列を出力する出力選択回路とを有すること
を特徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項8】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 結合係数の絶対値を2進数で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
符号別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱
数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成及び前記第
1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力するシフト
レジスタと、 前記結合係数の符号別に演算された論理和結果同士が一
致しているときには前記オフセット入力パルス列を出力
し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和結
果なるパルス列を出力する出力選択回路とを有すること
を特徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項9】 パルス列で表現された信号を信号伝達手
段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神経
回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 結合係数の絶対値を2進数で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
符号別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成用に出力す
るシフトレジスタと、 前記結合係数の符号別に演算された論理和結果同士が一
致しているときには前記オフセット入力パルス列を出力
し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和結
果なるパルス列を出力する出力選択回路とを有すること
を特徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項10】 パルス列で表現された信号を信号伝達
手段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神
経回路模倣素子において、前記各シナプスに、 興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数
で保存する保存手段と、 前記結合係数の正負の符号を保存する符号保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
種類別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記結合係数の符号別に演算された論理和結果同士が一
致しているときには前記オフセット入力パルス列を出力
し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和結
果なるパルス列を出力する出力選択回路とを有すること
を特徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項11】 パルス列で表現された信号を信号伝達
手段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神
経回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数
で保存する保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
種類別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなる第2の乱
数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成及び前記第
1の乱数生成回路の生成多項式選択用に出力するシフト
レジスタと、 前記結合係数の符号別に演算された論理和結果同士が一
致しているときには前記オフセット入力パルス列を出力
し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和結
果なるパルス列を出力する出力選択回路とを有すること
を特徴とする神経回路模倣素子。 - 【請求項12】 パルス列で表現された信号を信号伝達
手段として各ニューロン間をシナプスにより結合した神
経回路模倣素子において、 前記各シナプスに、 興奮性と抑制性とを示す2種類の結合係数の値を2進数
で保存する保存手段と、 生成多項式の選択自在なリニアフィードバックシフトレ
ジスタよりなる第1の乱数生成回路及び前記保存手段に
保存された結合係数の値をこの第1の乱数生成回路によ
り生成された乱数と比較してパルス列で表現された結合
係数を出力する比較器を備えた第1の数値・パルス列変
換手段と、 ニューロンに対する入力信号パルス列と結合係数パルス
列との論理積を演算して重み付けを行う論理積回路とを
有し、 前記各ニューロンに、 オフセット入力値を保存するオフセット値保存手段と、 結合係数パルス列により重み付けされた入力信号パルス
列について全シナプス分の空間論理和を前記結合係数の
種類別に演算する第1の論理和回路と、 リニアフィードバックシフトレジスタよりなり生成され
た乱数を前記第1の乱数生成回路の生成多項式選択用に
出力する第2の乱数生成回路と、 この第2の乱数生成回路からの乱数出力と前記オフセッ
ト入力値とを比較してオフセット入力パルス列を出力す
る比較器を備えた第2の数値・パルス列変換手段と、 前記第2の乱数生成回路からの乱数出力を入力として予
め定められたビットを用いて前記第2の数値・パルス列
変換手段によるオフセット入力パルス列生成用に出力す
るシフトレジスタと、 前記結合係数の符号別に演算された論理和結果同士が一
致しているときには前記オフセット入力パルス列を出力
し不一致のときには正の符号を持つ結合係数の論理和結
果なるパルス列を出力する出力選択回路とを有すること
を特徴とする神経回路模倣素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6263344A JPH08123777A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 神経回路模倣素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6263344A JPH08123777A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 神経回路模倣素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08123777A true JPH08123777A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17388174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6263344A Pending JPH08123777A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 神経回路模倣素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08123777A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023053858A (ja) * | 2021-10-01 | 2023-04-13 | 浩二 尊田 | 非ノイマン型の回路 |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP6263344A patent/JPH08123777A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023053858A (ja) * | 2021-10-01 | 2023-04-13 | 浩二 尊田 | 非ノイマン型の回路 |
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