JPH0812249A - 吊上げ装置における装着方法 - Google Patents

吊上げ装置における装着方法

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JPH0812249A
JPH0812249A JP15133594A JP15133594A JPH0812249A JP H0812249 A JPH0812249 A JP H0812249A JP 15133594 A JP15133594 A JP 15133594A JP 15133594 A JP15133594 A JP 15133594A JP H0812249 A JPH0812249 A JP H0812249A
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義彦 水上
Yoshihiro Sawada
好廣 澤田
Yosuke Mizukawa
洋介 水川
Etsuro Onishi
悦郎 大西
Masayoshi Komatani
正良 駒谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊上げ金具の誘導ならびに大形構造物への装
着を迅速かつ確実なものとし、所要時間の短縮を図った
大形構造物吊上げ作業の合理化を果たさせる。 【構成】 雌雄嵌合可能な一対の吊上げ金具10A,1
0Bから成る連結手段10の一方の吊上げ金具10Bが
案内索条64の端部に取付けて垂下される。案内索条6
4は、滑車67Aに巻掛けて延ばし滑車67Cを介して
重錘68を昇降可能に懸吊してウインチ66に巻取らせ
る。大形構造物5に予め取付けた吊金具73ならびに吊
上げ金具10Aは、案内索条64に沿ってワイヤロープ
の巻下げによって吊上げ金具10Bを降下し、吊上げ金
具10Aに雌雄嵌合して装着が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高重量の大形構造物を
吊上げ装置によって吊上げる場合に、簡単な操作で短時
間かつ確実に吊上げ部分での装着を行うことができる吊
上げ装置における装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大形構造物を吊上げ装置によって吊上げ
る例として、海峡航海などに架けられる大型橋の架設に
際して、補剛桁などの数100tonもする高重量の大
形構造物を大型クレーンによって吊上げる工法が挙げら
れる。このような吊上げ工法には、実開昭63−591
91号公報(第1例)、実開昭63−17758号公報
(第2例)に開示される如き吊上げ装置が用いられる。
【0003】上記第1例は、当該公報第289頁の実用
新案登録請求の範囲の欄に記載されるように、潜水機な
どの被吊上げ体の空中負荷を支えるための複数の吊上げ
索と、該吊上げ索の各々の下端に係替され、かつテザー
ケーブルをガイドとして上下移動自在に形成した自動着
脱金物を設け、この自動着脱金物の下端には前記潜水機
に回動自在に設けられた吊金具上部の係合クラッチに係
合すべく係合部を設けるとともに、前記係合クラッチに
は、前記係合部に自動係止し、かつ潜水機側からの遠隔
操作により係脱を行う係脱手段を設けた構成の懸吊装置
である。
【0004】また上記第2例は、当該公報第371頁の
実用新案登録請求の範囲の欄記載のとおり、母船上に付
設され曳航体をケーブル先端連結金物を介して超長尺曳
航ケーブルで曳航する曳航ウインチと、上記母船上で上
記曳航ウインチの近傍に適宜距離を隔てて樹立されケー
ブル張力の変化に応じてジブが自動的に伸縮する旋回ク
レーンとによりほぼ一定張力のもとに上記曳航ケーブル
を介して上記曳航体を縦振れおよび横振れ少なく投揚収
する曳航体投揚収装置において、上端が上記クレーンの
ジブの先端に付設された油圧ウインチ18の回転制動部
に着脱自在に固着され上記クレーンの旋回に連動して同
一角度で反対方向に堅軸のまわりに回動する回動装置3
が下端に付設された上部フレーム1と、上端が上記回動
装置3に縦ピン5´を介して枢止懸吊され左右一対の流
体制動型動揺抑止シリンダ8を介して上記縦ピンのまわ
りの抑制的回動が許容され下部の後端に後述する着脱金
物7を横ピン7´を介して枢止懸吊するとともに前端に
上記先端連結金物から延びる上記曳航ケーブルをかけ回
した後、これを上記曳航ウインチ21に導くためのシー
ブ6が横ピンを介して枢止された下部フレーム5と、上
記下部フレームに上端が横ピン7´で枢止懸吊され左右
一対の固定金物15を開閉する油圧シリンダを有し、上
記曳航体の当接に連動して固定金物15で上記ケーブル
先端金物16を絞持鎖錠する自動鎖錠手段を内臓する着
脱金物と、上記下部フレーム5の両側にそれぞれ付設さ
れ上記着脱金物7の下部に横ピンを介して枢着されたガ
イドシーブ10が上記曳航ケーブルに当接するように上
記着脱金物7を前記横ピン7´のまわりに回動的に付勢
する左右一対の油圧シリンダ9とを備えた構成の投揚収
装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の両例
は、被吊上げ体が重くてもせいぜい数10tonの比較
的軽量物を対象として成された装置であって、数100
tonの大形構造物を数10mの高さまで吊上げる装置
としては適当でない。また、吊上げ装置を備える母船側
が被吊上げ体に接近して数mの揚程で吊上げるのに適し
た装置であって、海面使用条件に制約が殆どなく、ま
た、海象条件(潮流速、波浪など)の影響が少ないとい
う前提での吊上げに限定されていて、海上での大型橋桁
を高く吊上げる工法に用いた場合、海面使用条件が厳し
く制約され、しかも苛酷な海象条件の下での作業では大
型化された吊上げ金具の装着に際して長時間を要し、か
つ多くの人力に依存しなければならない問題が避けられ
ない。
【0006】したがって本発明の目的は、大型化された
吊上げ金具の所定個所への誘導と、大形構造物に対する
装着とを確実なものとしながら、所要時間の短縮を図っ
て、海上での大形構造物吊上げ作業の合理化を果たさせ
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、雌雄嵌合可能
な一対の吊上げ金具から成る連結手段を吊上げ装置によ
って降下し、大形構造物に固定される吊金具に装着して
大形構造物を吊上げるに際し、少なくとも1本の案内索
条を滑車に巻掛けて両側に延ばし、一方は滑車を介して
昇降可能に重錘を懸吊してウインチに巻取らせ、他方は
その端部に連結手段の一方の吊上げ金具を取付けて垂下
し、この吊上げ金具をウインチの巻下げによって降下し
て前記吊金具に装着し、次いで吊上げ装置のワイヤロー
プに取付けられる前記連結手段の他方の吊上げ金具を案
内索条に沿って降下して、一方の吊上げ金具に嵌合する
ことを特徴とする吊上げ装置における装着方法である。
【0008】また本発明は、一対の案内索条を並列に延
ばして両下端に一対のアームを連結し、それら各アーム
を連結手段の一方の吊上げ金具に揺動可能に枢着して、
一対のアームと一方の吊上げ金具とによって、この吊上
げ金具の雌雄嵌合用部材を共通のリンクとする2つの平
行四辺形リンクを構成するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明に従えば、吊上げ装置の直下位置に、た
とえば輸送台船などによって移送される橋桁などの大形
構造物を吊上げるに際し、まず雌雄嵌合可能な金具から
成る連結手段の一方の吊上げ金具が案内索条によって降
下されて、大形構造物に固定される吊金具に装着され
る。この場合、案内索条は、重錘とによって重量バラン
スが取られているため、過大でなく適度な一定張力が設
定され、かつ、上下揺動の吸収が可能に形成されてお
り、したがって、一人の作業員によって、軽力かつ短時
間で吊金具と一方の吊上げ金具との装着が行える。
【0010】この装着が終わると、吊上げ装置のワイヤ
ロープに取付けられる連結手段における他方の吊上げ金
具が一定張力で緊張する案内索条に沿って降下され、下
方に位置する一方の吊上げ金具に達して雌雄嵌合によっ
て一体化される。このように案内索条による誘導作用が
行われることによって、両吊上げ金具の雌雄嵌合は、人
手を要することなく自動的にしかも確実に成される。こ
の場合において一対の案内索条の両下端に連結される一
対のアームと連結手段における一方の吊上げ金具とによ
って、この吊上げ金具の雌雄嵌合用部材を共通のリンク
とする2つの平行四辺形リンクを構成するようにしたこ
とによって、案内索条に導かれて降下する他方の吊上げ
金具の雌雄嵌合用部材は、その嵌合用軸線が相手側の雌
雄嵌合用部材の同軸線に対して常に同軸関係に保たれる
ことになり、したがって、雌雄嵌合はより一層確実に行
われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るリフティングク
レーン3で実現される吊上げ装置の一系統についての概
要構造図である。図2は、図1図示の吊上げ装置により
行われる橋桁吊上げ工法の概要が示される。図2におい
て、海上に並行して張り渡される2本の主索1間には、
塔側ビーム2Aと中央部ビーム2Bとから成るビーム2
が跨るように平行して架け亘らせられて、主索1上を移
動可能に設けられる。このビーム2に対してリフティン
グクレーンで実現される吊上げ装置3がそれぞれ搭載さ
れていて、各クレーン3には、ビーム2の両端部寄りの
位置から降ろされた吊上げ用のワイヤロープ9がそれぞ
れ設けられて、それら4系統のワイヤロープ9の下端部
に取付けられる吊上げ金具10によって、台船上に搭載
される補剛桁5が、ほぼ水平に保持されながら吊上げら
れるようになっている。
【0012】補剛桁5は、断面形状が「箱型断面」の架
設ブロックに形成されていて、1基で約500tの高重
量を有する。この補剛桁5は、たとえば2,000〜
3,000tの搭載重量を持つ台船4上に搭載されて、
リフティングクレーン3の直下の吊上げ位置に誘導され
る。この台船4は、自航式台船に形成されていて、船台
下部には、2基以上複数基のたとえば前後部に2基ずつ
合計4基の推進機11が装備され、また船上前部には操
船室12が設けられている。この操船室12は、各推進
機11を操縦するための操縦装置と、自動航路誘導装置
と、自動定点保持装置とが室内に設けられる。
【0013】推進機11は、ダクト内にプロペラが同心
に収納されて形成される推進器を備えて、この推進器が
台船4の本体下部に軸を水平にして、該軸に直交差する
垂直軸まわりの回転可能に台船4に取付けられる。この
ような構造の推進機11は、全旋回式推進機と呼称され
るものであり、各推進器のプロペラ軸を台船4の前後方
向中心線に対して所望の角度の方向に指向させてプロペ
ラを回転制御させることによって、推進力の方向と大き
さを調節し、台船4を前進・後進および旋回させること
ができる。
【0014】一方、前記操縦装置は、詳細を図示してい
ないが推進機駆動部と表示部とを含み、操舵ハンドル、
前後進レバーから成る複合操縦ハンドル、主制御レバー
などの操作器、自動/手動切換装置を備え、自動または
手動によって各推進機11におけるクラッチの係脱、プ
ロペラの回転および方向の調節が行えるようになってお
り、表示部には、主機回転指示計、旋回角指示計、クラ
ッチ保脱指示計などの各計器が推進機11に対応して備
えられる。
【0015】自動航路誘導装置は、図示を省略するが、
吊上げ地点毎に予め設定された航路と、その航路に沿っ
て目的とする吊上げ地点に所定の時間内に到着するため
の速度とを目標として、位置信号のフィードバックによ
ってこの目標とおりに台船4の航路ならびに速度を制御
するように構成される。一方、自動定点保持装置は、目
標とする吊上げ地点の近傍に到着した後に、台船4を吊
上げ地点に正確に誘導するとともに、風、潮流などの外
乱によって台船4の位置が移動することを防止するため
のものであり、4基の推進機11を制御してアンカーに
よる台船の保持と同等の効果を奏することができる。具
体的には、吊上げ地点に対応した吊上げ位置情報が選択
されて目標値として位置情報が入力され、一方、自動航
路誘導装置1の場合と同要領で台船4の船体位置および
方位角が実際値として入力されることによって目標値と
の偏差を計算して、この偏差を零とするように4基の推
進機11の推進力および旋回角が制御される。さらに、
このように台船4のフィードバック位置制御に加えて、
風、潮流が変動した場合の台船4の移動を最小限に抑え
るために、風、潮流を対象とするフィードフォワード制
御が併用される。すなわち、風力データと、潮流データ
とから風圧力と潮流力を計算して、その結果から台船4
に作用する力を推定して、この力を打消すための推進機
11のベクトルが加算された推力を演算手段によって求
めて、さらに推進力および旋回角が調整される。
【0016】このように、自動航路誘導装置によって吊
上げ地点付近まで誘導された後、自動定点保持装置によ
って吊上げ地点の直下に定点保持されている台船4上に
搭載される補剛桁5は、リフティングクレーン3によっ
て上方の橋架設位置まで吊上げられる。このリフティン
グクレーン3は、図1に示されるが、ビーム2に取付け
られる8個のシーブを有する固定側の8連型のシーブブ
ロック61と、このシーブブロック61に対となって下
方に設けられるローディングブロック62と、一端がロ
ーディングブロック62に固定されて、固定側のシーブ
61とローディングブロック62に備えられる可動側の
8連型のシーブブロック65との間に往復の16本掛け
て巻掛けられて他端が主索1を支持する塔部に設置され
る図示しない主巻装置に巻付けられるワイヤロープ9
と、ビーム2上に設けられるガイド索長さ調節用ウイン
チ66と、このウインチ66に巻付けられ、滑車67A
〜67D、重錘68を介してワイヤロープ9に沿った平
行で下方に延長される2本の案内索条64と、この2本
の案内索条64の下端に連結される一対の揺動可能なア
ーム71によって支持されるオス側吊上げ金具10A
と、ローディングブロック62の下端部に取付けられる
メス側吊上げ金具10Bとを含んで構成される。
【0017】2本で一対の案内索条64は、滑車67B
〜67Dを介して重錘68が懸吊されるとともに、シー
ブブロック61の上方位置に配設される滑車67Aに巻
掛けられた後、該ブロック61を挟むように降ろされ
て、ローディングブロック62に取付けられる各ガイド
ピース72の貫通孔を通って下方に延ばされる。この案
内索条64の下端部には、軽量の重錘が取り付いてお
り、アーム71との取付け点はピンにより簡単に連結で
きる構造となっている。
【0018】図3〜図5には、オス側吊上げ金具10A
の構造が平面図、正面図、右側面図で示される。また、
図6〜図8には、メス側吊上げ金具10Bの構造が平面
図、正面図、右側面図で示される。さらに、図9には両
金具10A,10Bの嵌合状態が断面図で示され、図1
0には図9におけるA−A線断面図が示される。一対の
オス側吊上げ金具10Aとメス側吊上げ金具10Bとに
よって雌雄嵌合が可能な吊上げ金具10で実現される連
結手段が構成される。
【0019】オス側吊上げ金具10Aには、固定金物7
7と、オス金物69で実現されるオス側嵌合用部材とを
備える。固定金物77は、大略T字形を成す一対の厚鋼
板77Aと、リブ鋼板77Bと、一対の連結用鋼板77
Cとから成り、各板77A,77B,77Cが溶接など
によって断面ほぼH字状に組付け一体化される。厚鋼板
77Aの中央部にはオス金物69を連結するためのピン
孔が設けられ、連結用鋼板77Cの中央部には、補剛桁
5に溶接によって固着される桁付吊金具73で実現され
る吊金具にピン結合するためのピン孔が設けられる。オ
ス金物69は、軸部69Aの上端部にほぼ円錐台形を成
す頭部69Bが一体で設けられる大略茸形の鋼性体に形
成される。軸部69Aは、下端部が偏平状に形成され
て、この偏平部分の中心にピン孔が設けられ、ピン79
によって一対の厚鋼板77Aの中央部にピン結合され
る。
【0020】このようなオス側吊上げ金具10Aは、一
対のアーム71によって2本の案内索条64の両下端部
に連結される。図4に示されるように、一対のアーム7
1は、各下端部が前記鋼板77Aの両肩部にそれぞれ回
動自在に連結される一方、各上端部が案内索条64の両
下端部にそれぞれ連結される。一対のアーム71は、さ
らに各下端部寄り部相互が一対のリンク部材81によっ
てリンク結合される。このリンク部材81は、前記厚鋼
板77Aの両肩部における連結点間長さと等長の連結点
間長さを有するように一対のアーム71にリンク結合
し、さらに、その中心部が、オス金物69の軸部69A
にピンを介して回動自在に連結される。
【0021】このようにアーム71およびリンク部材8
1により一対の案内索条64に連結されてなるオス側吊
上げ金具10Aは、一対のアーム71とオス金物69と
が、常に各軸線を平行に保った状態になる。すなわち図
4において明らかなように、3本の等長リンク部L1
4本の等長リンク部L2 とがリンク結合する構造となっ
て、オス金物69の軸部69Aの一部分によって形成さ
れるリンク部L1 を共通のリンクとする2つの平行四辺
形リンクが構成される。このように構成することによっ
て、一対のアーム71が垂下される案内索条64の延長
線上にあってどの方向に向いたとしても、オス金物69
は、常に軸線が両アーム71に対して等距離の同方向に
平行を保持していることになり、後述するように近付け
られる相手方のメス金物70との嵌合を確実なものとす
ることが可能である。
【0022】一方、メス側吊上げ金具10Bは、ローデ
ィングブロック62から吊下げられるカウンタウェイト
78とメス金物70で実現されるメス側嵌合用部材とを
備える。ローディングブロック62におけるシーブブロ
ック65の軸から一対のアーム82が揺動自在に垂設さ
れる。この一対のアーム82の中間部に、カウンタウェ
イト78が水平方向に亘って取付けられる。また、一対
のアーム82の下端部にメス金物70が水平軸まわりの
揺動自在に垂設される。メス金物70は、大径の丸鋼棒
によって形成されて、下端面側から前記オス金物69を
遊嵌挿することが可能な円筒状の孔が適当深さに穿設さ
れる。
【0023】上記メス金物70には、さらに、嵌合され
たオス金物69を脱落しないように固定するための係止
手段83が設けられる。この係止手段83は、同構造の
ものが円筒状の孔の筒壁まわりに等分周に複数個、たと
えば3個設けられる。係止手段83は、メス金物70に
ピンで軸支される係合爪84と、この係合爪84の下端
部とメス金物70の胴部との間に亘って設けられるばね
85とによって形成される。係合爪84は、メス金物7
0の胴部から円筒状の孔の軸線に向けて斜め上方に延び
て下端部がピンによって胴部に軸支されるとともに、ば
ね85によって上端部を前記軸線に近付ける方向に揺動
させる弾力が付与されていて、自由状態においては、ス
トッパの機構によって図8に示すような斜め上向きの一
定角度が保持されている。
【0024】このようなメス金物70は、図9および図
10に嵌合状態が示されるが、オス金物69が近付いて
その頭部69Bが円筒状孔内に入り込んでくると、この
頭部69Bによって係合爪84が、ばね力に抗して押し
上げられ、さらに頭部69Bが入り込んでその最大径部
が係合爪84の上端部を通り過ぎると、係合爪84は、
ばね力によって元の斜め上向き状態に複する。したがっ
て係合爪84がオス金物69の首部に係合した図9図示
状態となるため、オス金物69は一杯入り込んだ状態の
まま抜き取ることができなく、よって両金物69,70
は一旦雌雄嵌合すると、係合爪84を付属の解除手段に
よって外さない限り嵌合を解除することができない。
【0025】図11には、両吊上げ金具10A,10B
から成る連結手段の装着手順が順序的に示される。
【0026】図1図示のリフティングクレーン3によっ
て補剛桁5を吊上げるには、以下述べるようにして行わ
れる。図1および図11を参照して、補剛桁5が搭載さ
れる台船4がリフティングクレーン3の直下吊上げ位置
である架設地点に接近するのに応じて、4つのリフティ
ングクレーン3の主巻装置および前記ウインチ66を駆
動して、各ローディングブロック62および案内索条6
4を適当な高さまで巻下げる。
【0027】この状態で台船4は、移動して架設地点に
正しく合致するように誘導される。この誘導に際して
は、図1を参照して、上面の所定位置の4個所に予め桁
付吊金具73が固着されている補剛桁5に対して、その
上面の所定個所に目標(ターゲット)75を印しておい
て、ビーム2に下向きに取付けられる位置決め用のCC
Dカメラ74によって目標75を検出し、CCDカメラ
74の鉛直下方を中心とするたとえば半径5mの円域内
に目標75が位置することを確認して位置決めが行われ
る。この場合、CCDカメラ74の検出信号を作業者間
の無線連絡によって、あるいは無線通信によって、操船
室12内の操縦員に知らせることで簡単に行うことがで
きる。各ワイヤロープ9の吊上げ中心と補剛桁5に取付
けられる各桁付吊金具73とが合心もしくはほぼ合心し
た状態になると、前述する定点保持装置を作動させて、
台船4を定点保持させる。
【0028】次いで、各ウインチ66ならびに各ワイヤ
ロープ9を巻下げ側に駆動して、案内索条64ならびに
メス側吊上げ金具10Bを補剛桁5上に降ろし、案内索
条64が弛緩している状態下で、作業員によってオス側
吊上げ金具10Aの一対のアーム71に連結される。
【0029】この連結が終わると、各ウインチ66を巻
き上げ側に僅かに駆動して弛緩していた案内索条64を
緊張させ張力を与えて巻き上げを停止する(図11
(1)参照)。続いて、各ワイヤロープ9の巻下げを行
わせてローディングブロック62を降下させる。ローデ
ィングブロック62の降下は図11(2)に示されるよ
うに案内索条64に誘導されて行われるため、該ブロッ
ク62に設けられるメス側吊上げ金具10Bのメス金物
70は、オス側吊上げ金具10Aのオス金物69に対し
て同軸関係を保持しながら軸ずれを生じることなく降下
し、確実に雌雄嵌合して装着が行われる(図11(3)
参照)。
【0030】このようにして、吊上げ金具10の装着が
終わると、補剛桁5のラッシングを撤去した後、各ワイ
ヤロープ9の腰切りのための少しの巻上げが行われる。
この巻上げは、数分間程度であり、補剛桁5が水平に保
たれるように各ワイヤロープ9の巻上げ調節が成される
(図11(4)参照)。この間、案内索条64は案内の
役割が終わっているので、張力を少しゆるめておき、そ
の後のワイヤロープ9の巻上げに随伴して巻上げられ
る。
【0031】腰切りのための巻上げが終わると、台船4
の定点保持は完了させて移動開始し、台船4を航路アウ
トさせる。各ワイヤロープ9は、同期させた巻上げが引
続いて行われることにより、補剛桁5は水平を保ちなが
ら漸次吊上げられ、所定レベルに達したところで巻上げ
が終了する。
【0032】
【発明の効果】以上述べるように本発明によれば、連結
手段の装着は、案内索条の誘導によって位置狂いが生じ
ることなく、確実に行えるので、無人化による自動的な
装着が可能であり、しかも雌雄嵌合によってワンタッチ
方式で実現できるため、簡単であって、かつ作業性が著
しく向上する。
【0033】また、本発明によれば、案内索条は重錘に
よって重量のバランスを取っているので、案内索条に一
定の張力を与えて、連結手段の誘導を確実なものとする
ことができ、しかも波浪などに影響される上下揺動を吸
収できるので、海上での作業にも適応できる。さらに、
一対の吊上げ金具から成る連結手段は大型化が容易であ
って大形構造物の高所吊上げに際しても装着作業が単純
化されるとともに、作業能率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る吊上げ装置3の概要示構
造図である。
【図2】図1図示吊上げ装置3による吊上げ工法の説明
図である。
【図3】図1図示の吊上げ装置3におけるオス側吊上げ
金具10Aの平面図である。
【図4】図1図示の吊上げ装置3におけるオス側吊上げ
金具10Aの正面図である。
【図5】図1図示の吊上げ装置3におけるオス側吊上げ
金具10Aの右側面図である。
【図6】図1図示の吊上げ装置3におけるメス側吊上げ
金具10Bの平面図である。
【図7】図1図示の吊上げ装置3におけるメス側吊上げ
金具10Bの正面図である。
【図8】図1図示の吊上げ装置3におけるメス側吊上げ
金具10Bの右側面図である。
【図9】図3〜図8に示される両吊上げ金具10A,1
0Bの嵌合状態が示される断面図である。
【図10】図9におけるA−A線に沿う断面図である。
【図11】図3〜図8に示される両吊上げ金具10A,
10Bの装着手順の順序的説明図である。
【符号の説明】
3 リフティングクレーン 5 補剛桁 9 ワイヤロープ 10 吊上げ金具 10A オス側吊上げ金具 10B メス側吊上げ金具 61 固定側シーブブロック 62 ローディングブロック 64 案内索条 65 可動側シーブブロック 66 ウインチ 67A〜67D 滑車 68 重錘 69 オス金物 70 メス金物 71 アーム 72 ガイドピース 73 桁付吊金具 77 固定金物 81 リンク部材 83 係止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水川 洋介 兵庫県加古郡播磨町新島8番地 川崎重工 業株式会社播磨工場内 (72)発明者 大西 悦郎 兵庫県加古郡播磨町新島8番地 川崎重工 業株式会社播磨工場内 (72)発明者 駒谷 正良 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄嵌合可能な一対の吊上げ金具から成
    る連結手段を吊上げ装置によって降下し、大形構造物に
    固定される吊金具に装着して大形構造物を吊上げるに際
    し、少なくとも1本の案内索条を滑車に巻掛けて両側に
    延ばし、一方は滑車を介して昇降可能に重錘を懸吊して
    ウインチに巻取らせ、他方はその端部に連結手段の一方
    の吊上げ金具を取付けて垂下し、この吊上げ金具をウイ
    ンチの巻下げによって降下して前記吊金具に装着し、次
    いで吊上げ装置のワイヤロープに取付けられる前記連結
    手段の他方の吊上げ金具を案内索条に沿って降下して、
    一方の吊上げ金具に嵌合することを特徴とする吊上げ装
    置における装着方法。
  2. 【請求項2】 一対の案内索条を並列に延ばして両下端
    に一対のアームを連結し、それら各アームを連結手段の
    一方の吊上げ金具に揺動可能に枢着して、一対のアーム
    と一方の吊上げ金具とによって、この吊上げ金具の雌雄
    嵌合用部材を共通のリンクとする2つの平行四辺形リン
    クを構成するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の吊上げ装置における装着方法。
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