JPH0812242B2 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JPH0812242B2
JPH0812242B2 JP5081103A JP8110393A JPH0812242B2 JP H0812242 B2 JPH0812242 B2 JP H0812242B2 JP 5081103 A JP5081103 A JP 5081103A JP 8110393 A JP8110393 A JP 8110393A JP H0812242 B2 JPH0812242 B2 JP H0812242B2
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JP
Japan
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transmission
reception
circuit
transmission line
twt
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JP5081103A
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宏 井手
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NEC Corp
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーダ装置に関し、特に
送信部の最終電力増幅段に進行波管(以下、TWTと略
称する)を用いたTWT増幅回路を有するレーダ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、送信部の最終電力増幅段にTW
Tを用いた増幅回路を備え、かつ送信部と受信部とをサ
ーキュレータを介して共用アンテナに接続したレーダ装
置では、送信部のTWTで発生した動作雑音がサーキュ
レータを通して受信部に漏洩し、この動作雑音が原因し
て受信部でのレーダ探知能力を劣化させるおそれがあ
る。図4は従来のレーダ装置の一部を示す回路図であ
る。送受信共用アンテナANTのアンテナ接続端1には
サーキュレータ2が接続され、このサーキュレータ2に
より送受信共用アンテナANTからの信号を受信部3に
供給し、送信部4からの信号を送受信共用アンテナAN
Tに供給する。送信部にはTWT5が設けられ、入力端
6に入力される送信信号をTWT5で電力増幅し、サー
キュレータ2を介して送受信共用アンテナANTに出力
し、ここから送信される。
【0003】しかしながら、この構成では、サーキュレ
ータ2により受信部3と送信部4とが直接接続されるこ
とはないものの、受信時にTWT5が動作されている
と、TWT5で発生された動作雑音がサーキュレータ2
を通して受信部3に漏洩し、受信部3におけるレーダ探
知能力を低下させてしまう。このため、同図に示したレ
ーダ装置では、仮想線で示すように、TWT5の電子ビ
ームをオン,オフする制御回路8が設けられ、送受信の
切替に同期して選択的に動作されるように構成する試み
がなされている。このように構成すると、受信時には制
御回路8がTWT5の電子ビームをオフするため、TW
T5の動作が停止され、したがってTWT5で動作雑音
が発生されることはなく、動作雑音がサーキュレータ2
を通して受信部3に漏洩されることが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成では、
TWT5の電子ビームを送受信の切替に同期して制御回
路8でオン,オフ制御する必要があるが、通常ではレー
ダ装置の送受信の切替は極めて高速に行われるため、制
御回路8ではこれに追従させて高速に制御回路をオン,
オフ動作することが要求される。また、このオン,オフ
制御時には、極めて短時間にTWTの動作条件に合致す
る電圧制御が必要とされ、しかもその扱う電圧は高圧で
ある。したがって、制御回路8の構成が極めて複雑なも
のとなり、かつ高速な切替に対する追従性には限界があ
るため、この種のレーダ装置を実用化することが困難な
現状となっている。本発明の目的は、受信時におけるT
WT雑音の漏洩を防止して、レーダ探知能力の劣化を防
止するレーダ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、サーキュレー
タを介して受信部に接続される送信部に設けられるTW
Tの出力端に、受信時のみ減衰動作を行う減衰回路を備
えている。減衰回路は、TWTの出力路に介挿したλ/
4伝送線路と、このλ/4伝送線路の両端部にそれぞれ
接続され、PINダイオードで終端したλ/4+nλ/
2(nは0,1,2,…の任意の整数)伝送線路からな
る第1及び第2の伝送線路と、PINダイオードを送受
信の切換えに同期して短絡動作又は開放動作させる制御
回路とで構成される。例えば、制御回路は、送信時にP
INダイオードを短絡動作させ、受信時に開放動作させ
る。また、第1及び第2の伝送線路は、それぞれPIN
ダイオードで終端された複数のλ/4+nλ/2伝送線
路を並列接続して伝送線路群として構成される。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例のブロック図であり、送受
信共用アンテナANTのアンテナ接続端1にサーキュレ
ータ2を介して受信部3と送信部4とを接続している。
送信部4にはTWT5が設けられ、入力端6に入力され
る送信信号を電力増幅する。また、送信部4には雑音減
衰回路7が設けられており、この雑音減衰回路7は前記
TWT5とサーキュレータ2との間に介挿され、TWT
5で発生される動作雑音を減衰させるように動作され
る。即ち、このレーダ装置では、送受信共用アンテナA
NTで受信された信号はサーキュレータ2を通して受信
部3で受信される。また、入力端6に入力された送信信
号はTWT5で必要な送信電力にまで増幅され、雑音減
衰回路7を通された上でサーキュレータ2を通して送受
信共用アンテナに供給され、ここから送信されるように
構成される。
【0007】前記雑音減衰回路7は、TWT5からサー
キュレータ2に至る経路に介挿されたアイソレータ1
0、及びλ/4伝送線路11と、このλ/4伝送線路1
1の入力側端に接続した第1の伝送線路群12と、同様
にλ/4伝送線路11の出力側端に接続した第2の伝送
線路群13と、これら第1及び第2の伝送線路群の他端
を開放又は短絡動作させるための制御回路14とで構成
される。前記第1の伝送線路群12は、並列接続された
複数のλ/4伝送線路15(15a,15b,…)と、
これらλ/4伝送線路15の他端にそれぞれ接続される
複数のPINダイオード16(16a,16b,…)と
で構成される。同様に、前記第2の伝送線路群13は、
並列接続された複数のλ/4伝送線路17(17a,1
7b,…)と、これらλ/4伝送線路17の他端にそれ
ぞれ接続される複数のPINダイオード18(18a,
18b,…)とで構成される。また、前記制御回路14
は、送受信の切替に同期して入力される制御信号、ここ
ではバイアス制御信号Aに基づいて前記各PINダイオ
ード16,18に供給するバイアスを変化させ、これに
よりPINダイオード16,18の動作インピーダンス
を変化させ、各λ/4伝送線路15,17の他端を開放
させ、或いは短絡させる制御を行う。
【0008】前記雑音減衰回路14の動作を図2の動作
タイミング図に基づいて説明する。同図において、αは
受信時間領域、βは送信時間領域である。そして、制御
回路14に入力されるバイアス制御信号Aは送信信号B
に同期がとられている。送信時間領域βにおいては、制
御回路14に入力されるバイアス制御信号Aはハイレベ
ルであり、これによりPINダイオード16,18の動
作インピーダンスを短絡インピーダンスとする。これに
より、送信時には、λ/4伝送線路11に第1及び第2
の伝送線路群12,13が接続されていないのと等価と
なり、TWT5からの出力電力は減衰されることなくλ
/4伝送線路11を通ってサーキュレータ2に送られ、
更に送受信共用アンテナANTに供給され、送信され
る。
【0009】一方、受信時間領域αにおいては、バイア
ス制御信号Aはロウレベルであり、これによりPINダ
イオード16,18の動作インピーダンスを開放インピ
ーダンスとする。これにより、受信時にはλ/4伝送線
路11の両端を短絡したのと等価となり、λ/4伝送線
路11の入力端のインピーダンスは短絡状態となり、T
WT5で発生される動作雑音はこの点で反射され、更に
アイソレータ10により吸収される。したがって、受信
時にTWT5で発生される動作雑音がサーキュレータ2
を通して受信部3に漏洩されることはなく、受信部3に
おける探知能力を劣化させることはない。また、この構
成では、TWT5を連続して動作させておくことができ
るため、TWT5の電子ビームをオン,オフ制御する必
要がなく、このオン,オフ制御を行うための複雑な回路
は不要となる。
【0010】なお、第1の伝送線路群12と第2の伝送
線路群12は、理論的にはそれぞれ1つの伝送線路とP
INダイオードで構成することは可能であるが、実際に
は送信時にPINダイオードを理想的な短絡状態にする
ことが難しいため、TWTからの電力のうち一部が損失
としてPINダイオードで消費される。したがって、こ
の損失がPINダイオードの損失定格を超えないように
するため、複数の伝送線路とPINダイオードを並列接
続し、損失を各PINダイオードで分担するようにして
いる。
【0011】ここで、図1に示した実施例における第1
及び第2の伝送線路群12,13を構成する複数のλ/
4伝送線路15,17は、λ/4+nλ/2(nは0,
1,2,…任意の整数)を満たす長さであればよい。即
ち、図1の例ではnが0の場合であり、nが1の場合に
は図3に示すように、各伝送線路15′,17′をλ/
4+λ/2の長さに構成すればよい。nが3以上の場合
も同様である。また、各伝送線路15,17の長さを中
心周波数の波長から僅かだけずらせることにより、ずら
した分に相当する帯域の拡大を見込むことも可能であ
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、送信部に
設けられたTWTの出力端に、受信時のみ減衰動作を行
う減衰回路を設けているので、TWTで発生される雑音
を受信時に減衰回路により減衰させて受信部への漏洩を
防止することができるので、受信時にTWTの動作を停
止させることなく、TWTの動作雑音が受信部に漏洩す
ることを防止でき、受信部における探知能力の劣化を回
避するとともに、TWTをオン,オフ制御するための複
雑な回路構成が不要となり、レーダ装置の信頼性を高
め、かつ構成の簡略化を図ることができる。また、減衰
回路は、λ/4伝送線路と、その両端部にそれぞれ接続
されてPINダイオードで終端した第1及び第2の伝送
線路とを有し、制御回路により受信時にのみPINダイ
オードを開放動作させることにより、受信時のみ減衰動
作を行うことができ、制御回路を複雑化することなく、
しかも簡易な制御動作で受信時におけるTWTの動作雑
音の漏洩を防止することができる。更に、第1及び第2
の伝送線路を、複数の伝送線路で構成した伝送線路群と
して構成することにより、PINダイオードにおける損
失を複数のPINダイオードに分担させ、PINダイオ
ードの損失定格を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーダ装置の要部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】雑音減衰回路の動作を説明するためのタイミン
グ図である。
【図3】雑音減衰回路の変形例を示すブロック図であ
る。
【図4】従来のレーダ装置の一部のブロック図である。
【符号の説明】
2 サーキュレータ 3 受信部 4 送信部 5 TWT 7 雑音減衰回路 10 アイソレータ 11 λ/4伝送線路 12 第1の伝送線路群 13 第2の伝送線路群 14 制御回路 15,17 λ/2+nλ/2伝送線路 16,18 PINダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信共用アンテナと、このアンテナに
    サーキュレータを介して接続される送信部及び受信部と
    を有し、前記送信部は最終電力増幅器としての進行波管
    を用いた増幅回路を備えるレーダ装置において、前記進
    行波管の出力端に、受信時のみ減衰動作を行う減衰回路
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 減衰回路は、進行波管の出力路に介挿し
    たλ/4伝送線路と、このλ/4伝送線路の両端部にそ
    れぞれ接続され、PINダイオードで終端したλ/4+
    nλ/2(nは0,1,2,…の任意の整数)伝送線路
    からなる第1及び第2の伝送線路と、前記PINダイオ
    ードを送受信の切換えに同期して短絡動作又は開放動作
    させる制御回路とを備える請求項1のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 制御回路は、送信時にPINダイオード
    を短絡動作させ、受信時に開放動作させる請求項2のレ
    ーダ装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の伝送線路は、それぞれP
    INダイオードで終端された複数のλ/4+nλ/2伝
    送線路を並列接続して伝送線路群として構成されてなる
    請求項2又は3のレーダ装置。
JP5081103A 1993-03-17 1993-03-17 レーダ装置 Expired - Lifetime JPH0812242B2 (ja)

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JPH06273514A JPH06273514A (ja) 1994-09-30
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JP3011164B2 (ja) * 1997-11-14 2000-02-21 日本電気株式会社 レーダ装置
KR20020054387A (ko) * 2000-12-28 2002-07-08 박태진 레이더 시험장비에서 2차 표적을 제거하는 장치 및 방법
DE102009026767A1 (de) * 2009-06-05 2010-12-09 Robert Bosch Gmbh Radarsensor mit Störsignalkompensation

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