JPH08120601A - 軌道敷設用路体構造 - Google Patents

軌道敷設用路体構造

Info

Publication number
JPH08120601A
JPH08120601A JP25719294A JP25719294A JPH08120601A JP H08120601 A JPH08120601 A JP H08120601A JP 25719294 A JP25719294 A JP 25719294A JP 25719294 A JP25719294 A JP 25719294A JP H08120601 A JPH08120601 A JP H08120601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
spring
roadbed
body structure
slab
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25719294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3440423B2 (ja
Inventor
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Shuji Okuda
修司 奥田
Kazuhiko Maebayashi
和彦 前林
Kenjiro Akiyama
顕二郎 秋山
Kazumitsu Takanashi
和光 高梨
Hideo Shimomura
英男 下村
Hideyo Shiokawa
英世 塩川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP25719294A priority Critical patent/JP3440423B2/ja
Publication of JPH08120601A publication Critical patent/JPH08120601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3440423B2 publication Critical patent/JP3440423B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Railway Tracks (AREA)
  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振機能を有すると共に耐久性・防振性・メ
ンテナンス性・経済性に優れた軌道敷設用路体構造を提
供する。 【構成】 路盤コンクリート11と、この路盤コンクリ
ート11上に設けられて軌道を支持する軌道スラブ13
と、路盤コンクリート11上において軌道スラブ13を
弾性的に支持するコイルばね14とを備えてなり、軌道
スラブ13には、上下方向に開口するばね配設部16が
設けられると共に、このばね配設部16の側面から突出
して係止部17aが設けられ、コイルばね14は、路盤
コンクリート11と軌道スラブ13の係止部17aとの
間に介装されてばね配設部16に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軌道を支持する軌道敷
設用路体構造に係わるものであり、特に防振機能を有す
る軌道敷設用路体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道用軌道の敷設に際しては、路盤をな
す路盤コンクリート上に砂利を盛り上げて層状とし、こ
の砂利層の上面にて枕木を介して軌道を敷設する方式が
旧来から採用されていた。しかし、この方式は、大きな
スペースを必要とすることから、近年、路盤コンクリー
ト上に軌道スラブを敷き、この軌道スラブ上に枕木を介
して、あるいは直接軌道を敷設する方式が採用される傾
向にある。この路盤をなす路盤コンクリート上に軌道ス
ラブを設けた軌道敷設用路体構造は、軌道用のスペース
の確保が困難な都市部において、あるいは高架部分等に
おいて多用される傾向にある。
【0003】一方、列車走行時には振動が発生するが、
このときの路盤側での振動低減方法としては、バラスト
マット・防振レール構造・防振枕木・スラブマット・フ
ローティングスラブ軌道などを用いた路盤が知られてい
る。このうち、最も防振効果の高い方法として知られて
いるのがフローティングスラブ軌道を用いる方式であ
る。
【0004】上記フローティングスラブ軌道を用いた軌
道敷設用路体構造の一例を、図10に示す。図におい
て、符号1は軌道敷設用路体構造であり、路盤コンクリ
ート2、軌道スラブ3、防振ゴム4から主に構成され、
この軌道敷設用路体構造1の上面には、枕木5を介して
軌道6が敷設されている。軌道スラブ3は、路盤コンク
リート2上に防振ゴム4を介して設置され、軌道スラブ
本体3aと、この軌道スラブ本体3a上に設けられたコ
ンクリート層3bと、このコンクリート層3b上に設け
られたゴム層3cから構成されている。ここで、防振ゴ
ム4は、軌道6方向に所定間隔をもって設置されてい
る。上記軌道敷設用路体構造1においては、軌道6上を
列車が走行した際の振動を主に防振ゴム4にて減衰させ
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記軌
道敷設用路体構造1においては、構成部材のうち、防振
ゴム4およびゴム層3cの周囲環境や時間による性能劣
化が大きく耐久性に問題があった。そして、防振ゴム4
およびゴム層3cは、その防振性能を高くするためには
柔らかいほどよいが、ゴムの性質上、柔らかくするほど
耐久性が落ちるため、ある程度以上柔らかくできず、し
たがってその防振性能もある程度までしか期待できなか
った。さらに、上記軌道敷設用路体構造1においては、
防振ゴム4およびゴム層3cが、上記の如く耐久性に問
題があるため頻繁に交換が要求されるにもかかわらず、
それぞれ軌道スラブ本体3aおよび枕木5の下側に配置
されているため交換が困難であり、メンテナンス性に問
題があった。また、軌道スラブ3の下に防振ゴム4が配
置されており、軌道6が位置する面までの高さが高くな
るため、特に地下鉄などではトンネル断面を大きくしな
ければならず、経済性にも問題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、防振機能を有すると共に耐久性・防振性・メン
テナンス性・経済性に優れた軌道敷設用路体構造を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、以下の構成を採用した。すなわ
ち、請求項1記載の軌道敷設用路体構造においては、路
盤と、該路盤上に設けられて軌道を支持する軌道スラブ
と、前記路盤上において前記軌道スラブを弾性的に支持
する金属製のばねとを備えてなり、前記軌道スラブに
は、上下方向に開口するばね配設部が設けられると共
に、該ばね配設部の側面から突出して係止部が設けら
れ、前記ばねは、前記路盤と前記軌道スラブの係止部と
の間に介装されて前記ばね配設部に配設されていること
を特徴としている。
【0008】請求項2記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、請求項1記載の軌道敷設用路体構造において、前
記係止部は、前記軌道スラブに対して着脱自在に設けら
れていることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、請求項1または2記載の軌道敷設用路体構造にお
いて、前記係止部には上下方向に開口する孔部が形成さ
れ、該係止部の下面側に、上下方向に貫通する挿通孔を
有する上掛止部材が前記孔部に前記挿通孔を連通させる
よう配置され、前記路盤上に、上方が開口する雌螺子孔
を有する下掛止部材が前記孔部および前記挿通孔内に前
記雌螺子孔の軸線を位置させるよう前記ばね配設部内に
配置され、前記ばねがコイルばねとされると共に、この
ばねが前記雌螺子孔の軸線まわりに配置されて前記上掛
止部材と下掛止部材との間に介装されることを特徴とし
ている。
【0010】請求項4記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、請求項3記載の軌道敷設用路体構造において、前
記下掛止部材は、前記路盤に固定され、前記軌道スラブ
の係止部は、前記上掛止部材により該上掛止部材に対し
て上下方向相対変位不可能に保持され、前記下掛止部材
の雌螺子孔には、前記上掛止部材の挿通孔よりも大径の
頭部を備えた拘束ボルトが該上掛止部材の挿通孔を挿通
して螺着されていることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、請求項1ないし4のいずれかに記載の軌道敷設用
路体構造において、前記路盤上に設けられて前記軌道ス
ラブを弾性的に支持するダンパが付設されていることを
特徴としている。
【0012】請求項6記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、請求項1ないし5のいずれかに記載の軌道敷設用
路体構造において、前記路盤には、前記軌道方向に延在
すると共に上面側が開口し、その内面において前記軌道
スラブを支持する開口部が形成され、該開口部の幅方向
側端面は、上方に向けて該開口部の幅が広くなる傾斜面
または路盤側へ凹む湾曲面とされ、前記軌道スラブの幅
方向側端面は、前記開口部に当接する形状であることを
特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の軌道敷設用路体構造において
は、軌道スラブには、上下方向に開口するばね配設部が
設けられると共に、このばね配設部の側面から突出して
係止部が設けられ、ばねは、金属製であり、路盤と軌道
スラブの係止部との間に介装されてばね配設部に配設さ
れている。この構成のもとに、軌道スラブが路盤から持
ち上げられ、軌道スラブは、ばねにより弾性的に支持さ
れた状態となる。したがって、ばねにより軌道振動の路
盤への伝達を低減させることができる。また、柔らかい
ばねを使用することで、耐久性を損なうことなく、高い
防振性能が得られる。さらに、ばねは、路盤と軌道スラ
ブの係止部との間に介装されてばね配設部に配設されて
いるので、路盤から軌道までの高さを極力低くすること
ができる。
【0014】請求項2記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、係止部は、軌道スラブに対して着脱自在に設けら
れている。また、ばね配設部は、上下方向に開口してい
る。そこで、係止部を軌道スラブから取り外すことによ
り、ばね配設部内に配設されたばねの各部材の交換をば
ね配設部の上面開口側から容易に行うことができる。
【0015】請求項3記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、係止部には上下方向に開口する孔部が形成され、
この係止部の下面側に、上下方向に貫通する挿通孔を有
する上掛止部材が前記孔部に挿通孔を連通させるよう配
置され、路盤上に、上方が開口する雌螺子孔を有する下
掛止部材が前記孔部および前記挿通孔内に雌螺子孔の軸
線を位置させるようばね配設部内に配置され、ばねがコ
イルばねとされると共に、このばねが雌螺子孔の軸線ま
わりに配置されて上掛止部材と下掛止部材との間に介装
されている。そこで、下掛止部材の雌螺子孔に螺着自在
かつ上掛止部材の挿通孔よりも大径の頭部を有するボル
トを使用すれば、上、下掛止部材間をばねに抗して圧縮
することができる。この状態にて上掛止部材の上方側に
軌道スラブの係止部を設けることにより、ばねの介装を
容易に行うことができる。
【0016】請求項4記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、下掛止部材は、路盤に固定され、軌道スラブの係
止部は、上掛止部材によりこの上掛止部材に対して上下
方向相対変位不可能に保持され、下掛止部材の雌螺子孔
には、上掛止部材の挿通孔よりも大径の頭部を備えた拘
束ボルトが上掛止部材の挿通孔を挿通して螺着されてい
る。そこで、地震等により常用時よりも大きな振動が与
えられた場合、軌道スラブは、その係止部が上掛止部材
によりこの上掛止部材に対して上下方向相対変位不可能
に保持されているので、この上掛止部材と共に上下動を
行う。しかしながら、この上掛止部材は、その挿通孔に
この挿通孔よりも大径の頭部を備えた拘束ボルトが挿通
されており、上掛止部材の上方への移動はこの拘束ボル
トの頭部により阻まれる。このとき、拘束ボルトは、下
掛止部材を介して路盤に固定されているので、結局、軌
道スラブの過度の上方への移動は、拘束ボルトにより阻
止される。したがって、地震等過度の振動の後も補修・
調整等を行うことなく通常通り使用することができる。
【0017】請求項5記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、路盤上に設けられて軌道スラブを弾性的に支持す
るダンパが付設されているので、ばねおよびダンパによ
り軌道スラブを弾性的に支持することとなる。したがっ
て、ばねおよびダンパの振動減衰特性を適宜組み合わせ
ることにより、種々の軌道振動および地震動に対して軌
道スラブの変位を適度に制限することができる。
【0018】請求項6記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、路盤には、軌道方向に延在すると共に上面側が開
口し、その内面において軌道スラブを支持する開口部が
形成され、この開口部の幅方向側端面は、上方に向けて
開口部の幅が広くなる傾斜面または路盤側へ凹む湾曲面
とされ、軌道スラブの幅方向側端面は、開口部に当接す
る形状である。よって、この開口部を型枠として軌道ス
ラブの施工が行える。しかもこの場合、軌道スラブがコ
イルスプリングにより持ち上げられ弾性的に支持された
状態において、軌道スラブと路盤間には間隙ができる。
したがって、軌道スラブが上下方向のみならず幅方向に
も振動する空間を確保することができ、軌道振動の路盤
への伝達を低減させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 [実施例1]本発明の軌道敷設用路体構造の実施例1を
図2に示す。図において、符号10は軌道敷設用路体構
造であり、路盤コンクリート11(路盤)と、この路盤
コンクリート11上に設けられて軌道12を支持する軌
道スラブ13と、路盤コンクリート11上において軌道
スラブ13を弾性的に支持する金属製のコイルばね14
(ばね)とを備えたものである。
【0020】軌道敷設用路体構造10の要部を示す図1
により、軌道敷設用路体構造10の構成をさらに詳細に
説明する。軌道スラブ13は、主に鉄筋コンクリートブ
ロック15により形成され、上下方向に貫通(開口)す
る円形のばね配設部16が形成されている。このばね配
設部16の側面には、この側面から突出する係止部17
aが形成された筒状部材17が固定されている。筒状部
材17は、円筒部17bと、この円筒部17bの下端に
おいて外方へ向けて張り出すフランジ部17cと、前述
の係止部17aとを備えた形状とされている。このと
き、係止部17aは、その中央部分に上下方向に開口す
る孔部17dが形成され、円環状とされている。
【0021】一方、ばね配設部16内においては、係止
部17aの下面側に、上下方向に貫通する挿通孔18a
を有する上掛止部材18が孔部17dに挿通孔18aを
連通させるよう配置されている。上掛止部材18は、筒
部18bと、この筒部18bの上端において外方へ向け
て張り出すフランジ部18cとから構成され、筒部18
b内面が前記挿通孔18aをなし、フランジ部18cが
係止部17aを係止している。さらに、ばね配設部16
内においては、路盤コンクリート11上に、上方が開口
する雌螺子孔19aを有する下掛止部材19が孔部17
dおよび挿通孔18a内に雌螺子孔19aの軸線を位置
させるよう配置されている。下掛止部材19は、円柱部
19bと、この円柱部19bの下端において外方へ向け
て張り出すフランジ部19cとから構成され、円柱部1
8bには、前記雌螺子孔18aが形成されている。コイ
ルばね14は、雌螺子孔の軸線まわりに配置されて上掛
止部材18のフランジ部18cと下掛止部材19のフラ
ンジ部19cとの間に介装されている。そして、雌螺子
孔19aには、挿通孔18aよりも大径の頭部20を備
え、雌螺子孔19aと螺着自在な拘束ボルト21が挿通
孔18aを挿通して螺着されている。
【0022】次に、上記軌道敷設用路体構造10の施工
方法について説明する。まず、路盤コンクリート11上
に、下掛止部材19を固定する。下掛止部材19の固定
は、接着剤・接着シート等による接着あるいはアンカー
ボルトによる固定等により行う。また、下掛止部材19
の固定に代えて下掛止部材19の直置きであっても構わ
ない。そして図3(a)に示すように、コイルばね1
4、上掛止部材18を配置した後、拘束ボルト21を上
掛止部材18の上方側から挿通孔18aを挿通させて下
掛止部材19の雌螺子孔19aに螺着させることによ
り、コイルばね14を圧縮し、上掛止部材18を下掛止
部材19に当接させた状態とする。
【0023】その後、軌道スラブ13の形成を行う。軌
道スラブ13の形成に際しては、まず、図3(b)に示
すように、コイルばね14、上掛止部材18、下掛止部
材19、拘束ボルト21が一体化したものを覆うよう筒
状部材17を路盤コンクリート11上に載置する。次
に、図2に示す軌道スラブ13の幅方向側端面13aを
形成する側端面用型板(図示せず)を製作し、この側端
面用型板、路盤コンクリート11の上面および筒状部材
17を型枠として、図3(b)に示す底部への絶縁シー
ト22の敷設および図示しない鉄筋の配筋の後、型枠内
へのコンクリート打設を行う。そして、コンクリートを
固化させて側端面用型板を除去し、図3(c)に示す鉄
筋コンクリートブロック15を形成する。しかる後に、
拘束ボルト21を解放する。すると、コイルばね14に
より、上掛止部材18が下掛止部材19から持ち上げら
れる。これに伴って、係止部17aが上掛止部材18に
係止されて持ち上げられる。すなわち、軌道スラブ13
が路盤コンクリート11から持ち上げられて図1に示す
ようにコイルばね14により弾性的に支持された状態と
なる。以上により、軌道敷設用路体構造10の施工を完
了する。
【0024】上記軌道敷設用路体構造10においては、
図1に示すように軌道スラブ13が、コイルばね14に
よって弾性的に支持された状態にあり、列車走行により
軌道12が振動した場合、コイルばね14にてその振動
の路盤コンクリート11への伝達を低減させることがで
きる。すなわち、軌道敷設用路体構造10は防振機能を
有している。さらに、軌道敷設用路体構造10は、その
構成部材の耐久性が高く、耐久性の高い軌道敷設用路体
構造を得ることができる。また、柔らかいコイルばね1
4を使用することで、耐久性を損なうことなく、高い防
振性能を得ることができる。しかも、コイルばね14
は、路盤コンクリート11と軌道スラブ13の係止部1
7aとの間に介装されてばね配設部16内に配設されて
いるので、路盤コンクリート11から軌道12までの高
さを極力低くすることができ、特に、地下鉄に適用した
場合、トンネル断面を小さくすることが可能となり、高
い経済性を得ることができる。
【0025】さらに、雌螺子孔19aに螺着自在かつ挿
通孔18aよりも大径の頭部20を有する拘束ボルト2
1により、上、下掛止部材18、19間をコイルばね1
4に抗して圧縮することができる。この状態にて上掛止
部材18の上方側に軌道スラブ13の係止部17aを設
けることにより、コイルばね14の介装を容易に行うこ
とができる。
【0026】[実施例2]本発明の軌道敷設用路体構造
の実施例2について、図4、5を用いて説明する。図4
は、本実施例の軌道敷設用路体構造30の要部を示す図
である。軌道敷設用路体構造30が、軌道敷設用路体構
造10(実施例1)と相違する点は、軌道スラブ13に
設けられた筒状部材17に代えて、軌道スラブ31に筒
状部材32が設けられている点のみであり、他は同一構
成である。同一部分については、同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0027】軌道敷設用路体構造30においては、図5
に示すように、筒状部材32は、下筒状部材32aと、
上筒状部材32bとから構成されている。下筒状部材3
2aは、上部に雌螺子孔32cが形成された円筒部32
dと、実施例1と同様のフランジ部17cとから構成さ
れている。上筒状部材32bは、外面に雌螺子孔32c
に螺着自在な雄螺子部32eが形成された円筒体32f
と、実施例1と同様の係止部17aとから構成されてい
る。この構成のもとに、上筒状部材32bは、下筒状部
材32aに対して着脱自在である。すなわち、係止部1
7aは、軌道スラブ31に対して着脱自在である。
【0028】軌道敷設用路体構造30の施工方法が、軌
道敷設用路体構造10の施工方法と相違する点は、下掛
止部材19を路盤コンクリート11に固定する点、筒状
部材17に代えて下筒状部材32aを用いる点および鉄
筋コンクリートブロック15の形成直後に上筒状部材3
2bの下筒状部材32aへの螺着工程を追加する点のみ
であり、その他はまったく同様にして軌道敷設用路体構
造30を施工することができる。すなわち、図5に示す
状態から、上筒状部材32bを下筒状部材32aに螺着
し、その後拘束ボルト21を解放することにより、図4
に示す軌道敷設用路体構造30が得られる。
【0029】上記構成を有する軌道敷設用路体構造30
においては、係止部17aが軌道スラブ31に対して着
脱自在とされているので、係止部17aが形成された上
筒状部材32bを下筒状部材32aから取り外すことに
より、ばね配設部33内に配設された各部材の交換を、
ばね配設部33の上面開口側から容易に行うことができ
る。すなわち、メンテナンス性に優れた軌道敷設用路体
構造を得ることができる。
【0030】上記軌道敷設用路体構造30においては、
上、下筒状部材32b、32aは螺合により着脱自在と
されているが、これに代えて、嵌合等他の係合方法によ
り着脱自在とされていても同様の効果を奏することがで
きる。また、上述の螺合の場合を含め、係合用治具を係
止する係合治具用凸部等を適宜設けておけば、実用上便
利である。
【0031】[実施例3]本発明の軌道敷設用路体構造
の実施例3を図6に示す。図において、符号40は軌道
敷設用路体構造である。本実施例の軌道敷設用路体構造
40が、軌道敷設用路体構造10(実施例1)と相違す
る点は、上掛止部材18に代えて、上掛止部材41を用
いる点のみであり、他は同一構成である。同一部分につ
いては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0032】軌道敷設用路体構造40においては、図7
に示すように、上掛止部材41は、第1上掛止部材41
aと第2上掛止部材41bから構成されている。第1上
掛止部材41aは、円筒部41cと、この円筒部41c
の略中央において外方に向けて張り出すフランジ部41
dとから構成され、円筒部41cのフランジ部41dか
ら上方に位置する外面部分は雄螺子部41eとされ、円
筒部41cの内面は、挿通孔41fをなしている。この
とき、第1上掛止部材41aは、雄螺子部41eが孔部
17dを挿通し、フランジ部41dにて係止部17aを
係止している。第2上掛止部材41bは、その中央部に
前記第1上掛止部材41aの雄螺子部41eに螺着自在
な雌螺子孔41gが形成されている。そして、第2上掛
止部材41bは、係止部17aを挟んで第1上掛止部材
41aに螺着される。すなわち、図6に示すように、係
止部17aは、上掛止部材41により、上掛止部材41
に対して、上下方向相対変位不可能に保持されることと
なる。
【0033】軌道敷設用路体構造40の施工方法が、軌
道敷設用路体構造10の施工方法と相違する点は、上掛
止部材18の配置位置に第1上掛止部材41aを配置す
る点および拘束ボルト21の解放後に第2上掛止部材4
1bの係止部17aを挟んでの第1上掛止部材41aへ
の螺着工程を追加する点のみであり、その他はまったく
同様にして軌道敷設用路体構造40を施工することがで
きる。すなわち、図7に示す状態から、第2上掛止部材
41bを係止部17aを挟んで第1上掛止部材41aに
螺着することにより、図6に示す軌道敷設用路体構造4
0が得られる。
【0034】上記構成を有する軌道敷設用路体構造40
においては、係止部17aが第1、第2上掛止部材41
a、41bにより挟持されているので、地震等により常
用時よりも大きな振動が与えられた場合、軌道スラブ1
3は、その係止部17aが上掛止部材41と共に上下動
を行う。しかしながら、この上掛止部材41は、その挿
通孔41fにこの挿通孔41fよりも大径の頭部20を
有する拘束ボルト21が挿通されているので、上掛止部
材41の上方への移動はこの拘束ボルト21の頭部20
により阻まれる。このとき、拘束ボルト21は、下掛止
部材19を介して路盤コンクリート11に固定されてい
るので、結局、軌道スラブ13の過度の上方への移動
は、拘束ボルト21により阻止される。したがって、地
震等の後も補修・調整等を行うことなく通常通り使用で
き、軌道敷設用路体構造40は、メンテナンス性に優れ
た軌道敷設用路体構造を得ることができる。
【0035】上記軌道敷設用路体構造40においては、
第1、第2上掛止部材41a、41bは螺合により着脱
自在とされているが、これに代えて、嵌合等他の係合方
法により着脱自在とされていても同様の効果を奏するこ
とができる。また、上述の螺合の場合を含め、係合用治
具を係止する係合治具用凸部等を適宜設けておけば、実
用上便利である。
【0036】また、本実施例においては、上掛止部材4
1が、互いに螺着自在な第1、第2上掛止部材41a、
41bに分割されて係止部17aを挟持することにより
係止部17aを上下方向相対変位不可能に保持している
が、これに代えて、上掛止部材および係止部の同位置に
挿通孔を開けてボルト・ナットで固定する等の方法によ
り、上掛止部材が係止部を上下方向相対変位不可能に保
持しても良い。
【0037】[実施例4]本発明の軌道敷設用路体構造
の実施例4を図8に示す。図において、符号50は軌道
敷設用路体構造である。本実施例の軌道敷設用路体構造
50が、軌道敷設用路体構造10(実施例1)と相違す
る点は、路盤コンクリート11上に設けられて軌道スラ
ブ13を弾性的に支持するダンパ51が付設されている
点のみであり、他は同一構成である。同一部分について
は、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0038】軌道敷設用路体構造50においては、図8
に示すように、ダンパ51が設けられている。ダンパ5
1は、図8Aに示す位置、すなわち軌道12と直交する
方向において、コイルばね14、14間に配置しても良
いし、図8Bに示す位置、すなわち軌道12方向におい
て、コイルばね14、14間に配置しても良い。あるい
は、これらを組み合わせて図8AおよびBの両方の位置
に配置しても良い。ダンパ51としては、振動の減衰特
性を考慮してオイルダンパ、粘性体ダンパ、摩擦ダン
パ、粘ばねダンパ、磁気ダンパ、電磁ダンパ等の中から
適宜選択すれば良い。
【0039】軌道敷設用路体構造50の施工方法は、施
工時に軌道スラブ13の所定箇所にダンパ51を配置す
れば良く、軌道敷設用路体構造50を構成する他の構成
要素の施工は、実施例1と同様にして施工することがで
きる。
【0040】上記構成を有する軌道敷設用路体構造50
においては、ダンパ51が付設されているので、コイル
ばね14およびダンパ51の振動減衰特性を適宜組み合
わせることにより、種々の軌道振動および地震動に対し
て軌道スラブ13の変位を適度に制限することができ
る。すなわち、防振性に優れた軌道敷設用路体構造を得
ることができる。
【0041】[実施例5]本発明の軌道敷設用路体構造
の実施例5を図9に示す。図において、符号60は軌道
敷設用路体構造である。本実施例の軌道敷設用路体構造
60が、軌道敷設用路体構造10(実施例1)と相違す
る点は、路盤コンクリート61(路盤)には、軌道12
方向に延在すると共に上面側が開口し、その内面におい
て軌道スラブ62を支持する開口部61aが形成され、
この開口部61aの幅方向側端面61bは、路盤コンク
リート61側へ凹む湾曲面として形成されている点と、
軌道スラブ62の幅方向側端面62aは、開口部61b
に当接する形状として形成されている点のみあり、他は
同一構成である。同一部分については、同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0042】上記軌道敷設用路体構造60の施工は、上
記軌道敷設用路体構造10と同様にして行うことができ
るが、軌道スラブ62の形成の際、路盤コンクリート6
1の開口部61aを型枠の一部として行うことができ
る。特に、開口部61aの幅方向側端面61bは、軌道
スラブ62の幅方向側端面62aを形成する側端面用型
板としての役割を果たすため、側端面用型板を別途製作
する必要がない。また、側端面用型板を除去する手間も
不要となる。すなわち、施工性に優れた軌道敷設用路体
構造を得ることができる。
【0043】しかもこの場合、軌道スラブ62がコイル
ばね14により持ち上げられ弾性的に支持された状態に
おいて、軌道スラブ62と路盤コンクリート61間には
間隙ができる。したがって、軌道スラブ62が上下方向
のみならず幅方向にも振動できる空間が確保され、軌道
敷設用路体構造60にて振動の路盤コンクリート61へ
の伝達を低減させることができる。
【0044】ここで、路盤コンクリート61の幅方向側
端面61bは、路盤コンクリート61側へ凹む湾曲面と
して形成されているが、これに代えて、上方に向けて開
口部61aの幅が広くなる傾斜面であり、かつ、軌道ス
ラブ62の幅方向側端面62aは、路盤コンクリート6
1の幅方向側端面61bに当接する傾斜面であっても良
く、同様の効果を奏することができる。
【0045】なお、上記の実施例のうち実施例1、2、
4、5においては、拘束ボルト21が解放された状態で
使用されるとしたが、これに代えて、拘束ボルト21が
除去された状態で使用されても構わない。ただ、上述の
拘束ボルト21が解放された状態においては、拘束ボル
ト21は、軌道スラブ13、31、62の横方向への移
動を阻止できるという効果を奏するため、除去するより
も解放状態としておく方が好ましい。また、上記実施例
においては、軌道スラブ13、31、62は、現場打ち
で施工するとしたが、これに代えて、予め工場等で製造
したプレキャストスラブを適宜併用して施工しても構わ
ない。また、上記実施例においては、ばね配設部16は
円形としたが、これに代えて矩形等他の形状であっても
構わない。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の軌道敷設用路体構造によ
れば、軌道スラブには、上下方向に開口するばね配設部
が設けられると共に、このばね配設部の側面から突出し
て係止部が設けられ、ばねは、金属製であり、路盤と軌
道スラブの係止部との間に介装されてばね配設部に配設
されている。よって、ばねにより、軌道スラブを路盤か
ら持ち上げて、弾性的に支持することができる。したが
って、ばねにより軌道振動の路盤への伝達を低減させる
ことができる。また、柔らかいばねを使用することで、
耐久性を損なうことなく、高い防振性能を得ることがで
きる。さらに、各構成部材の耐久性が高いことから、耐
久性の高い軌道敷設用路体構造を得ることができる。し
かも、ばねは、路盤と軌道スラブの係止部との間に介装
されてばね配設部に配設されているので、路盤から軌道
までの高さを極力低くすることができ、高い経済性を得
ることができる。
【0047】請求項2記載の軌道敷設用路体構造によれ
ば、係止部は、軌道スラブに対して着脱自在に設けられ
ている。また、ばね配設部は、上下方向に開口してい
る。よって、係止部を軌道スラブから取り外すことによ
り、ばね配設部内に配設されたばねの各部材の交換をば
ね配設部の上面開口側から容易に行うことができる。す
なわち、メンテナンス性に優れた軌道敷設用路体構造を
得ることができる。
【0048】請求項3記載の軌道敷設用路体構造によれ
ば、係止部には上下方向に開口する孔部が形成され、こ
の係止部の下面側に、上下方向に貫通する挿通孔を有す
る上掛止部材が前記孔部に挿通孔を連通させるよう配置
され、路盤上に、上方が開口する雌螺子孔を有する下掛
止部材が前記孔部および前記挿通孔内に雌螺子孔の軸線
を位置させるようばね配設部内に配置され、ばねがコイ
ルばねとされると共に、このばねが雌螺子孔の軸線まわ
りに配置されて上掛止部材と下掛止部材との間に介装さ
れている。よって、下掛止部材の雌螺子孔に螺着自在か
つ上掛止部材の挿通孔よりも大径の頭部を有するボルト
を使用すれば、上、下掛止部材間をばねに抗して圧縮す
ることができ、この状態にて上掛止部材の上方側に軌道
スラブの係止部を設けることにより、ばねの介装を容易
に行うことができる。すなわち、施工性に優れた軌道敷
設用路体構造を得ることができる。
【0049】請求項4記載の軌道敷設用路体構造によれ
ば、下掛止部材は、路盤に固定され、軌道スラブの係止
部は、上掛止部材によりこの上掛止部材に対して上下方
向相対変位不可能に保持され、下掛止部材の雌螺子孔に
は、上掛止部材の挿通孔よりも大径の頭部を備えた拘束
ボルトが上掛止部材の挿通孔を挿通して螺着されてい
る。よって、地震等により常用時よりも大きな振動が与
えられた場合でも、軌道スラブは、その係止部が上掛止
部材に保持されており、さらにこの上掛止部材は、下掛
止部材を介して路盤に固定された拘束ボルトの頭部によ
り上方への移動が阻まれるので、結局、軌道スラブの過
度の上方への移動は、拘束ボルトにより阻止される。し
たがって、地震等過度の振動の後も補修・調整等を行う
ことなく通常通り使用でき、メンテナンス性に優れた軌
道敷設用路体構造を得ることができる。
【0050】請求項5記載の軌道敷設用路体構造によれ
ば、路盤上に設けられて軌道スラブを弾性的に支持する
ダンパが付設されているので、ばねおよびダンパにより
軌道スラブを弾性的に支持することとなる。よって、ば
ねおよびダンパの振動減衰特性を適宜組み合わせて、種
々の軌道振動および地震動に対して軌道スラブの変位を
適度に制限することができる。すなわち、防振性に優れ
た軌道敷設用路体構造を得ることができる。
【0051】請求項6記載の軌道敷設用路体構造におい
ては、路盤には、軌道方向に延在すると共に上面側が開
口し、その内面において軌道スラブを支持する開口部が
形成され、この開口部の幅方向側端面は、上方に向けて
開口部の幅が広くなる傾斜面または路盤側へ凹む湾曲面
とされ、軌道スラブの幅方向側端面は、開口部に当接す
る形状である。よって、この開口部を型枠として軌道ス
ラブの施工が行える。すなわち、施工性に優れた軌道敷
設用路体構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軌道敷設用路体構造の実施例1の要部
を示す断面図である。
【図2】同軌道敷設用路体構造を示す(a)平面図およ
び(b)断面図である。
【図3】同軌道敷設用路体構造の施工方法を示す断面図
であり、施工の途中段階における各断面を示している。
【図4】本発明の軌道敷設用路体構造の実施例2の要部
を示す断面図である。
【図5】同軌道敷設用路体構造の施工の途中段階を示す
断面図である。
【図6】本発明の軌道敷設用路体構造の実施例3の要部
を示す断面図である。
【図7】同軌道敷設用路体構造の施工の途中段階を示す
断面図である。
【図8】本発明の軌道敷設用路体構造の実施例4を示す
平面図である。
【図9】本発明の軌道敷設用路体構造の実施例5を示す
断面図である。
【図10】軌道敷設用路体構造の従来例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 軌道敷設用路体構造 11 路盤コンクリート(路盤) 12 軌道 13 軌道スラブ 14 コイルばね(ばね) 16 ばね配設部 17a 係止部 17d 孔部 18 上掛止部材 18a 挿通孔 19 下掛止部材 19a 雌螺子孔 20 頭部 21 拘束ボルト 30 軌道敷設用路体構造 31 軌道スラブ 33 ばね配設部 40 軌道敷設用路体構造 41 上掛止部材 41f 挿通孔 50 軌道敷設用路体構造 51 ダンパ 60 軌道敷設用路体構造 61 路盤コンクリート(路盤) 61a 開口部 61b 幅方向側端面 62 軌道スラブ 62a 幅方向側端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 顕二郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 高梨 和光 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 下村 英男 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 塩川 英世 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路盤と、該路盤上に設けられて軌道を支
    持する軌道スラブと、前記路盤上において前記軌道スラ
    ブを弾性的に支持する金属製のばねとを備えてなり、 前記軌道スラブには、上下方向に開口するばね配設部が
    設けられると共に、該ばね配設部の側面から突出して係
    止部が設けられ、 前記ばねは、前記路盤と前記軌道スラブの係止部との間
    に介装されて前記ばね配設部に配設されていることを特
    徴とする軌道敷設用路体構造。
  2. 【請求項2】 前記係止部は、前記軌道スラブに対して
    着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の軌道敷設用路体構造。
  3. 【請求項3】 前記係止部には上下方向に開口する孔部
    が形成され、 該係止部の下面側に、上下方向に貫通する挿通孔を有す
    る上掛止部材が前記孔部に前記挿通孔を連通させるよう
    配置され、 前記路盤上に、上方が開口する雌螺子孔を有する下掛止
    部材が前記孔部および前記挿通孔内に前記雌螺子孔の軸
    線を位置させるよう前記ばね配設部内に配置され、 前記ばねがコイルばねとされると共に、このばねが前記
    雌螺子孔の軸線まわりに配置されて前記上掛止部材と下
    掛止部材との間に介装されることを特徴とする請求項1
    または2記載の軌道敷設用路体構造。
  4. 【請求項4】 前記下掛止部材は、前記路盤に固定さ
    れ、 前記軌道スラブの係止部は、前記上掛止部材により該上
    掛止部材に対して上下方向相対変位不可能に保持され、 前記下掛止部材の雌螺子孔には、前記上掛止部材の挿通
    孔よりも大径の頭部を備えた拘束ボルトが該上掛止部材
    の挿通孔を挿通して螺着されていることを特徴とする請
    求項3記載の軌道敷設用路体構造。
  5. 【請求項5】 前記路盤上に設けられて前記軌道スラブ
    を弾性的に支持するダンパが付設されていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の軌道敷設用
    路体構造。
  6. 【請求項6】 前記路盤には、前記軌道方向に延在する
    と共に上面側が開口し、その内面において前記軌道スラ
    ブを支持する開口部が形成され、該開口部の幅方向側端
    面は、上方に向けて該開口部の幅が広くなる傾斜面また
    は路盤側へ凹む湾曲面とされ、 前記軌道スラブの幅方向側端面は、前記開口部に当接す
    る形状であることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載の軌道敷設用路体構造。
JP25719294A 1994-10-21 1994-10-21 軌道敷設用路体構造 Expired - Lifetime JP3440423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25719294A JP3440423B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 軌道敷設用路体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25719294A JP3440423B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 軌道敷設用路体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08120601A true JPH08120601A (ja) 1996-05-14
JP3440423B2 JP3440423B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=17302963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25719294A Expired - Lifetime JP3440423B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 軌道敷設用路体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3440423B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507640A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 ▲隔▼而固(青島)振動控制有限公司 フローテイングスレーブトラックベッド
JP2009013675A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Tokyu Construction Co Ltd リフトアップ装置、リフトアップシステム及びリフトアップ方法
JP2012515882A (ja) * 2009-01-22 2012-07-12 尹学▲軍▼ 内装式振動絶縁装置及びその応用
JP2013044189A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Railway Technical Research Institute プレストレスト・バラスト軌道
JP2016191264A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 公益財団法人鉄道総合技術研究所 軌道座屈防止装置及び軌道座屈防止装置を備えたバラスト軌道
CN108560341A (zh) * 2018-05-28 2018-09-21 中铁十六局集团有限公司 运营铁路线维修可移动式线间物理隔离防护施工方法
CN108824102A (zh) * 2018-09-02 2018-11-16 中国船舶重工集团公司第七研究所 用于浮置板轨道的组合式橡胶隔振器及其安装方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507640A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 ▲隔▼而固(青島)振動控制有限公司 フローテイングスレーブトラックベッド
JP4745338B2 (ja) * 2004-07-23 2011-08-10 ▲隔▼而固(青島)振動控制有限公司 フローテイングスレーブトラックベッド
JP2009013675A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Tokyu Construction Co Ltd リフトアップ装置、リフトアップシステム及びリフトアップ方法
JP2012515882A (ja) * 2009-01-22 2012-07-12 尹学▲軍▼ 内装式振動絶縁装置及びその応用
JP2013044189A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Railway Technical Research Institute プレストレスト・バラスト軌道
JP2016191264A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 公益財団法人鉄道総合技術研究所 軌道座屈防止装置及び軌道座屈防止装置を備えたバラスト軌道
CN108560341A (zh) * 2018-05-28 2018-09-21 中铁十六局集团有限公司 运营铁路线维修可移动式线间物理隔离防护施工方法
CN108560341B (zh) * 2018-05-28 2019-12-31 中铁十六局集团有限公司 运营铁路线维修可移动式线间物理隔离防护施工方法
CN108824102A (zh) * 2018-09-02 2018-11-16 中国船舶重工集团公司第七研究所 用于浮置板轨道的组合式橡胶隔振器及其安装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3440423B2 (ja) 2003-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6293473B1 (en) Railroad substructure
JP2000510921A (ja) 軌道用の防音装置
KR20110089991A (ko) 철도용 방진궤도 및 이의 시공방법
JP3440423B2 (ja) 軌道敷設用路体構造
KR20150125307A (ko) 프리캐스트 판넬을 이용한 방진용 부유궤도
KR0144516B1 (ko) 프리캐스트판에 의한 플로우팅 슬랩
US5655711A (en) Prefabricated embedded railway track system
KR101864817B1 (ko) 레벨조정이 가능한 프리캐스트 슬래브 일체형 터널 궤도 구조체 및 그 시공방법
KR101688427B1 (ko) 프리캐스트 슬래브 부유철도궤도구조 및 그의 시공 방법
KR101252650B1 (ko) 자기부상열차용 레일 및 자기부상열차용 레일 설치방법
JP2001107301A (ja) 鉄道レールの防振装置
CN104674966A (zh) 振动隔离结构及其构造方法
JP3698774B2 (ja) フローティングスラブにおける交通振動および地震の防振装置
CN217810253U (zh) 道床谐振器、谐振系统及轨道系统
JP4858850B2 (ja) 既存軌道の防振軌道化施工方法
KR102212757B1 (ko) 자갈궤도의 급속개량에 적합하게 사용될 수 있는 콘크리트궤도 시공방법 및 이를 위한 콘크리트슬래브 지지장치와 철도 부설장치
KR200235967Y1 (ko) 콘크리트도상 궤도 구조
KR20020067091A (ko) 자갈도상 궤도에서 콘크리트도상 궤도로의 교체 공법
CN110616599A (zh) 钢轨临时固定结构及纵向挡槽块安装施工方法
JP3622375B2 (ja) フローティングスラブ構造およびその施工方法
KR101900615B1 (ko) 관성댐퍼를 갖는 수지고정궤도의 구조
CN214737024U (zh) 轨道结构
CN214656016U (zh) 预制轨道板结构
CN210529380U (zh) 一种减振扣件
JP2001115401A (ja) ラダー型マクラギ軌道用防振ゴムの取付け構造及びその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term