JPH08119426A - 振動パーツフィーダ - Google Patents

振動パーツフィーダ

Info

Publication number
JPH08119426A
JPH08119426A JP24885295A JP24885295A JPH08119426A JP H08119426 A JPH08119426 A JP H08119426A JP 24885295 A JP24885295 A JP 24885295A JP 24885295 A JP24885295 A JP 24885295A JP H08119426 A JPH08119426 A JP H08119426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bowl
bolt
vibration
output
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24885295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Chiba
義輝 千葉
Teruo Cho
輝雄 長
Toshiro Sekine
敏郎 関根
Hideyuki Takanaka
秀行 高仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP24885295A priority Critical patent/JPH08119426A/ja
Priority to JP06910596A priority patent/JP3509373B2/ja
Publication of JPH08119426A publication Critical patent/JPH08119426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chutes (AREA)
  • Jigging Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [課題] 板ばねの組み立て・取り付けを簡単にし、か
つ自動的または手動で共振周波数にほぼ近くなるように
駆動周波数を変更し得ること。 [解決手段] 振動パーツフィーダのボウル21の振動
を検出して、振動とコイル32に供給する電流の駆動周
波数との位相差をほぼπ/2となるように制御するか、
インバータの手動調節により、ボウルの振巾がピークと
なる近傍に駆動周波数を設定する。更にボウル21とベ
ースブロック26とを結合する傾斜板ばねは、各々単一
または2枚でなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動パーツフィーダに関
する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】振動パーツフィーダは広
く用いられており、内側にらせん状のトラックを形成さ
せたボウルと基台とを等角度間隔で配設された複数の傾
斜板ばねにより結合され、上記基台に固定された電磁石
の電磁コイルに交流を通電してボウルをねじり振動させ
るようにしている。
【0003】然るに上記傾斜板ばねは3枚乃至4枚の重
ね板ばねで成り、これら板ばね間にスペーサを介挿させ
ている。これら板ばね間にスペーサが上下端部で介在し
ているためにこれら板ばねの上下固定端で折損すること
が多く、その都度傾斜板ばねを取り替えなければなら
ず、この組み立て作業は非常に煩雑である。図18は、
従来例の振動パーツフィーダを示すが、全体としてPで
示され、椀状のボウルBは下方のベースブロックRと等
角度間隔に傾斜配設された重ね板ばねQにより結合され
ている。すなわちその上下端部はボウルBの底壁部に一
体的に固定された板ばね取付ブロックにボルトb’によ
り固定され、下端部もベースブロックRに形成された斜
面部にボルトb’により固定されている。ベースブロッ
クRには、電磁石Eが固定されており、これは上方の板
ばね取付ブロックに一体的に固定された可動コアMと空
隙Sをおいて対向している。振動パーツフィーダPの全
体は、防振ゴムGにより床H上に支持されている。電磁
石Eに巻装された電磁コイルCに交流を通電すると、公
知のようにボウルBは、ねじり振動を行い、ボウルBの
内周壁部に形成されたスパイラル状のトラックを部品が
移送されていく。このような振動パーツフィーダPの振
動系は、ボウルBや上方の板ばね取付ブロック、可動コ
アMにより可動部の質量を構成し、重ね板ばねQにより
ばね常数が形成されるのであるが、これらによりこの振
動系の共振振動数が決定される。商用交流電源に電磁コ
イルCが接続される場合、半波整流として用いる場合に
は、その周波数で振動し、全波整流で用いる場合には、
その半分の周波数で振動する。この電力をなるべく小さ
くするために、可動部の質量、重ね板ばねQの全ばね常
数をこの駆動周波数にほぼ近くなるように設計されるの
であるが、設計どおり共振周波数の近傍で駆動されると
は限らず、この場合には、重ね板ばねQの枚数を変更し
たり、重ね板ばねQを構成する板ばねの厚さや幅を変え
ることにより、全ばね常数を変えて、駆動周波数にほぼ
等しくなるように、共振周波数を調節しているが、その
調節作業は非常に面倒であり、多大の労働時間を必要と
している。場合によっては、ボウルBの質量を変更する
ために、バランスウエイト(ねじり振動が均一に行われ
るためにはバランスを取らなければならない)を取りつ
けることも行われているが、いずれにしてもその共振周
波数を駆動周波数にほぼ等しくさせるための調節、組み
立て作業は非常に困難である。
【0004】図19は振動パーツフィーダの重ね板ばね
QとボウルBとの取付部の詳細を示すものであるが、振
動パーツフィーダのボウルBの底部に固定された板ばね
取付ブロックには重ね板ばねQの上端部が固定されてい
るのであるが、この場合には、3枚の板ばねa、b、c
及びこれらの間に介挿されたスペーサd、e及び最前端
の板ばねcに当金fを当てて、ボルトb’をこれら板ば
ねa、b、c、スペーサd、e、当金fの整列した開口
に通し、取付ブロックの斜面Baに形成されたねじ孔B
bに螺着締めつけることにより、重ね板ばねQの上端部
がブロックに固定されるのであるが、このような組み立
て自体が非常に煩雑であり、更に電磁石に交流を通電す
ることにより、公知のねじり振動を行なうのであるが、
この場合には図20に示すように重ね板ばねQ全体がボ
ウルBと基台Rとの質量に反比例して、それぞれからの
位置にノードを持つねじり振動を行なう。このような板
ばねa、b、cの曲げ運動により、これら板ばねa、
b、cの上下端部において、大きな集中応力が生じ、そ
の寿命を小さくしている。折損事故が生じれば、当然の
ことながら、この重ね板ばねQを分解し、再び複雑な組
み立て作業を行わなければならない。重ね板ばねQはス
ペーサd、eとの摩擦力の変化で振巾が変動し、振動を
不安定なものとしている。
【0005】一方、本出願人は先に特公昭62−708
3号で「共振型電磁振動機用制御装置」を開示したが、
この電磁振動機は電磁振動フィーダで重ね板ばねを用い
ている。従って当然のことながらその両端部でスペーサ
を板ばね間に介挿させており、その固定端部で折損事故
が多くなっている。又、電磁振動フィーダは公知のよう
に直線的なトラフを有し、ホッパから各種材料を切り出
すのに用いられているが、その重ね板ばねの取付作業は
らせん型の振動パーツフィーダより煩雑でないが、やは
り煩雑であり、折損事故の度にこのやっかいな作業を行
わねばならない。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、常に共振点近くで駆動しながら板ばね
の折損事故を極力少なくし、組み立てもはるかに簡単
で、安定に駆動される振動パーツフィーダを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、可動部
と基台とを複数の傾斜板ばねにより結合し、前記基台に
固定された電磁石の電磁コイルに電流を通電して、前記
可動部を振動させるようにし前記電磁コイルには制御装
置が接続されている振動パーツフィーダにおいて、前記
複数の傾斜板ばねは各々、単一又は2枚の板ばね要素か
ら成り、前記制御装置は交流電源に接続される交流→直
流変換器と、該変換器に接続される直流→交流変換器
と、該直流→交流変換器の交流出力を前記電磁コイルに
供給し、前記ボウルの検出された振動と前記交流出力に
基づく加振力との位相差を検出する位相検出手段と、位
相π/2又はこれに近い値と、前記移送検出手段の出力
とを比較する比較手段とから成り、該比較手段の出力に
基いて前記直流→交流変換器の交流出力の周波数を制御
して前記加振力の周波数を固有振動数またはこれに近い
振動数に一致するように制御するようにしたことを特徴
とする振動パーツフィーダ、によって達成される。
【0008】又、以上の目的は、可動部と基台とを複数
の傾斜板ばねにより結合し、前記基台に固定された電磁
石の電磁コイルに電流を通電して、前記可動部を振動さ
せるようにし、前記電磁コイルには制御装置が接続され
ている振動パーツフィーダにおいて、前記複数の傾斜板
ばねは各々、単一又は2枚の板ばね要素から成り前記制
御装置は、交流電源に接続される交流→直流変換器と該
変換器に接続される直流→交流変換器と、直流→交流変
換器の交流出力を前記電磁コイルに供給し、前記ボウル
の検出された振動と前記交流出力に基づく加振力との位
相差を検出する位相検出手段と、位相差π/2又はこれ
に近い値と、前記位相検出手段の出力とを比較する第1
比較手段と、前記可動部の検出された振動の振巾と、所
定の振巾とを比較する第2比較手段とから成り、前記第
1比較手段の出力に基いて前記直流→交流変換器の交流
出力の周波数を制御して前記加振力の周波数を固有振動
数またはこれに近い振動数に一致するように制御し、か
つ前記第2比較手段の出力に基いて前記交流→直流変換
器の直流出力のレベルを制御して前記加振力の大きさ
を、前記可動部の振動の振巾が前記所定の振巾に一致す
るように制御するようにしたことを特徴とする振動パー
ツフィーダ、によって達成される。
【0009】又、以上の目的は、可動部と基台とを複数
の傾斜板ばねにより結合し、前記基台に固定された電磁
石の電磁コイルに電流を通電して、前記可動部を振動さ
せるようにし前記電磁コイルには制御装置が接続されて
いる振動パーツフィーダにおいて、前記複数の傾斜板ば
ねは各々、単一又は2枚の板ばね要素から成り、前記制
御装置は商用交流電源に接続される駆動周波数変換手段
と、電圧調節手段とを有し、前記駆動周波数変換手段の
手動調節におり駆動周波数が振動系の共振周波数にほゞ
等しくなるように調節し、該駆動周波数が前記電圧調節
手段の手動調節により、前記電磁コイルに印加される出
力電圧を調節して前記可動部の振幅が所望の値となるよ
うにしたことを特徴とする振動パーツフィーダ、によっ
て達成される。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、可動体の振動と電磁
コイルに供給される交流、すなわちこの自乗が力となる
が、これとの位相差が比較手段によりπ/2となるよう
に直流→交流変換器を制御しているので可動体は常にほ
ぼ共振状態で振動する。従って、電流の大きさを小さく
することができる。又、複数の傾斜板ばねはそれぞれ単
一又は2枚の板ばね要素からなるので、スペーサを必要
とすることなく、又は必要としても1枚で済み、その組
み立て作業は非常に簡単であり上下固定端で折損する事
故も極めて少なくなる。
【0011】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明の作用に加えて、可動部に例えば部品が供給され
ても、その可動体の振巾を設定どおり自動的に一定にす
ることができる。
【0012】また、請求項3の発明によれば、駆動周波
数変換手段の手動調節により可動体の振巾が変化する
が、これは例えば、可動体に貼着される公知の振巾銘板
を目視することにより、その振巾変化を観測することが
でき、共振点の通過点を知り、その近傍に駆動周波数を
設定させることができる。この状態で電圧調整手段の手
動調節により可動体の振巾を同振巾銘板の目視により観
測しながら、所望の振巾におくことができる。従って、
可動体に部品が供給されて負荷が変わったとしても、直
ちに電圧調整手段の手動調節により所望の振巾にするこ
とができ、また実験でこのように負荷が変わっても、共
振周波数はほとんど変わらないことが確認されている。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例の振動パーツフィーダ
について図面を参照して説明する。
【0014】図1及び図2において台板1上には本発明
に関わる振動パーツフィーダ2及びこれに接続してリニ
ア振動フィーダ3が取り付けられている。また床として
の台板1の相対向する両側面には把手4、5が固定され
ている。更に台板1上には各種制御機器6及び電磁弁ユ
ニット7が取り付けられている。
【0015】リニア振動フィーダ3は公知のように構成
され、直線的なトラフ8の底面に固定された板ばね取り
付けブロック9と、この下方に配設されたベースブロッ
ク10とは前後一対の重ね板ばね11、12により結合
されており、またコイル14を巻装した電磁石15がベ
ースブロック10に固定され、板ばね取り付けブロック
9から垂下して可動コア13が空隙をおいて対向するよ
うに取り付けられている。リニア振動フィーダ3の全体
は台板1上に支持されており、これは更に基台17上に
高さ調節用ボルト20を介して支持されており、基台1
7はボルト18、19により台板1に固定されている。
振動パーツフィーダ2において円筒形状のボウル21内
には、帯材で成るらせん状のトラック22が巻回取り付
けられており、ボウル21の外方にはこれと同心的にポ
ケット23が一体的に固定されている。図1に示すよう
にトラックの排出端部24は直線的に形成されており、
これはリニア振動フィーダ3のトラフ8に形成される移
送路8aと精密に整列し隙間Sをおいて接続されてい
る。
【0016】ボウル22の底部に、後に詳述する可動フ
レームとしての可動コア取り付けブロック25が取り付
けられており、この下方のベースブロック26と等角度
間隔(本実施例では120度間隔)で傾斜配設された各
一枚の板ばね27により結合されており、これはその上
端部でフレーム25に形成した取り付け斜面30にボル
ト28により固定され、また下端部はベースブロック2
6の取り付け斜面31にボルト29により固定されてい
る。ベースブロック26の中央部には凹所26aが形成
され、そこにコイル32を巻装させた電磁石33が取り
付け部材34を介してボルト35によりその底面の突出
部26bに図3に明示されるように固定されている。上
方のフレーム25には板状の可動コア50がボルト51
により固定されている。可動コア50にはボルト51の
頭部を納めるために円形の凹所50aが形成され、この
ボルト51はフレーム25のねじ孔52に螺合締め付け
ることにより可動コア50はフレーム25に固定され空
隙gをおいてその極面が電磁石33の極面と対向する。
【0017】ベースブロック26の下方外周部には防振
ゴム機構36が120度間隔で配設され、これによりベ
ースブロック26は台板1上に対し防振して、位置決め
して固定されている。
【0018】防振ゴム機構36は図5及び図6において
明示されるように、ほぼ円筒状のゴム本体37、この上
面、下面に座金38a、38bを加硫接着して取り付け
ており、それぞれの座金38a、38bは一体的にロッ
ド状ボルト39、40を一体形成している。ベースブロ
ック26の底壁部には120度間隔で貫通ねじ孔45が
形成されこれに高さ調節用ボルト42が螺着され、その
下端は上方の座金38aに当接している。ボルト42は
軸方向貫通孔42aを有しこれにロッド状ボルト39を
挿通させ、ボルト42の頭部42bから突出する部分に
ワッシャ44を介してナット43を螺着締め付けること
により図5に示すように防振ゴム機構36はアッセンブ
リーとして一体化される。また台板1には所定の位置に
ねじ孔41が形成され、これに下方のロッド状ボルト4
0を螺着締め付けることによりベースブロック26は台
板1に対して固定される。
【0019】次に本実施例のボウル21の可動フレーム
25への取り付け構造につき特に図7を参照して説明す
る。ボウル21は上述したように、ほぼ円筒形状である
が、その底部21aは背の低い円錐形状を呈しており、
その中央開口に取り付けブロック60をその貫通孔60
aが整列するように配設されている。底部中央下面には
円筒体61が溶接により固定されており、これと同心的
に外方に取り付けリング62が同様に溶接され固定され
ている。可動フレーム25には中央部にねじ孔25aを
形成させ、ボルト75を、ワッシャ71を介して取り付
けブロック60の貫通孔60a及び円筒体61に挿通さ
せ、更に可動フレーム25のねじ孔25aに螺着締め付
けることにより図3に示すようにボウル21と可動フレ
ーム25とは一体化される。
【0020】図8、図9は上述の振動パーツフィーダ2
の制御回路Eを示すが、以下、これに付き説明する。
【0021】本実施例による制御装置は主として商用交
流電源104に接続される交流→直流変換器105と、
商用交流電源104と同期して働き、交流→直流変換器
105の直流出力レベルを制御するパルスを発生するゲ
ート回路106と、交流→直流交換器105の直流出力
を交流に変換するための直流→交流変換器107と、振
動パーツフィーダ2のボウル21の振動、すなわち振巾
を検出するための振巾検出器108と、直流→交流変換
器107の交流出力と振巾検出器108の出力との位相
差を検出するための位相検出器109と、この位相検出
器109の出力と、設定された位相とを比較するための
比較器110と、この比較器110の出力を受けて、P
I制御を行いこの大きさに応じた電圧を発生するPI
(Proportional Integral)制御
器111と、このPI制御器111の出力を受けて、こ
の大きさに応じた周波数のパルスを発生するV−F変換
器112と、このV−F変換器112の出力パルスを後
に詳述する直流→交流変換器107内の4個のトランジ
スタに分配するためのパルス分配器113と、振巾検出
器8の出力と設定された振巾とを比較するための比較器
114と、この比較器114の出力を受けてPI制御を
行い、この大きさに応じた電圧を発生するPI制御器1
15とから成っている。
【0022】PI制御器115の出力はゲート回路10
6に供給され、交流→直流変換器105に対するゲート
パルスの位相を制御する。従って、直流→交流変換器1
07からは振巾検出器108の出力と、位相検出器10
9の出力とに応じて制御された大きさと周波数の交流が
得られ、これが振動パーツフィーダ101の駆動部の電
磁石コイル32に供給される。この電磁石コイル32に
通電される交流の周波数で、かつこの交流の大きさに応
じた大きさの加振力を駆動部103が発生する。
【0023】次に上述の交流→直流変換器105及び直
流交流→変換器107の詳細について図9を参照して説
明する。
【0024】交流→直流変換器105において、ダイオ
ードD1 、D2 及びサイリスタSCR1 、SCR2 によ
ってブリッジ回路が構成され、これに商用交流電源4が
接続される。サイリスタSCR1 、SCR2 のゲート電
極にはダイオードD3 、D4を介してゲート信号供給端
子Gから、図8のゲート回路106のゲートパルスが供
給される。このゲートパルスによってサイリスタSCR
1 、SCR2 の通電角が制御された整流出力がブリッジ
回路から得られ、ダイオードD9 、リアクトルL及びコ
ンデンサC1 から成る平滑回路で平滑された直流出力と
して、図8では図示しなかった保護回路120を介し
て、直流→交流変換器107に供給される。
【0025】直流→交流変換器107においては、トラ
ンジスタTR2 とTR5 とが一方の対をなし、トランジ
スタTR3 とTR4 とが他方の対をなす。又、各トラン
ジスタTR2 〜TR5 と並列にそれぞれ過電圧吸収用の
ダイオードD5 〜D8 が接続される。トランジスタTR
2 とTR4 との接続点及びダイオードD5 とD7 との接
続点は振動パーツフィーダ101の駆動部103の電磁
石コイル32の一方の端子121に接続され、トランジ
スタTR3 とTR5 との接続点及びダイオードD6 とD
8 との接続点は電磁コイル32はコア33に公知のよう
に巻装されている。トランジスタTR2 〜TR5 のベー
ス電極B2 〜B5 には図8におけるパルス分配器113
から矩形波状のパルスがベース信号として供給される
が、一方の対のトランジスタTR2 、TR5 のベース電
極B2 、B5 と、他方の対のトランジスタTR5 、TR
4 のベース電極B3 、B4 とには交互にベース信号が供
給される。従って、一方のトランジスタTR2 、TR5
が導通状態にあるときには、他方の対のトランジスタT
3 、TR4 は非導通状態にあり、又、一方の対のトラ
ンジスタTR2 、TR5 が非導通状態にあるときは、他
方の対のトランジスタTR3 、TR4 は導通状態にあ
る。
【0026】保護回路120は線路に巻回された検出コ
イル125、抵抗RとトランジスタTR1 との直列回路
から成り、検出コイル125により過電流が検出された
場合には、図示しない遮断回路により、交流→直流変換
器105におけるゲート信号供給端子Gへのゲートパル
スは遮断され、直流→交流変換器107におけるトラン
ジスタTR2 〜TR5 のベース電極B2 〜B5 へのベー
ス信号は遮断される。又、これと同時に、トランジスタ
TR1 のベース電極B1 にベース信号が供給され、トラ
ンジスタTR1 は導通状態となって、交流→直流変換器
105におけるコンデンサC1 に蓄えられている電荷は
抵抗Rを介して放電される。これによって、上述の各回
路素子が過電流から保護される。なお、コンデンサC1
の両電極間の電圧を検出するようにし、過電圧を検出し
たときに、上述のような保護作用をさせるようにしても
よい。
【0027】本実施例のゲート回路106は又、次のよ
うに構成されている。すなわち、図示しないが、この装
置の起動ボタンを押すと、ゲート回路106にスタート
指令信号が与えられ、これによりゲート回路106から
は図10のBに示すようなゲートパルスが発生するよう
に構成されている。図10のA〜Dにおいては、起動直
後の各部の信号の時間的変化が示されているが、図10
のAに示す商用交流電源104の交流の瞬時値が零のと
きを基準としてゲートパルスの移送θが、θ=180°
−k1 t(但しtは時間、k1 は常数)のように変化す
るように構成されている。すなわち、図10に示すよう
に、整流波形(サイリスタSCR1 、SCR2 、ダイオ
ードD1 、D2 によって構成されるブリッジ回路の出
力)がθn>θn+1 >・・・・とθが変化するのであ
るが、このθが所定の値αになるまで、k1 の割合で減
少するように構成されている。この所定の値αは比較器
114に設定される振巾の値によって決定される。又、
図示しないが、この装置の停止ボタンを押すと、ゲート
回路106にストップ指令が与えられ、これによりゲー
トパルスの位相が180°になるまでθ=α+k1 tと
変化するようにゲート回路106が構成される。
【0028】上述の常数k1 は次のような点を考慮して
定められる。すなわち、一般に振動機にある周波数の加
振力を与えると、この振動系の粘性係数や固有振動数の
高さに応じて起動時及び停止時には図11のAに示すよ
うな過渡状態で振動する。従って起動直後及び停止直後
には振巾が非常に大きく、やがて定常値もしくは零にな
るが、このような過渡状態が振動機の所望の作用に悪影
響を及ぼすことがある。本実施例ではこの点に鑑みて、
図11のBで示すように滑らかに振動機が起動し、停止
するように常数k1 が定められている。
【0029】図10に示すようなゲートパルスにより、
交流→直流変換器105におけるブリッジ回路からは図
10のCに示すような整流出力が得られ、これは平滑回
路により平滑されて、交流→直流変換器105からは図
10のDに示すような直流電圧が得られる。この直流電
圧はゲートパルスの位相θがαになると共に、定常値E
になるのであるが、E≒k2 α(k2 は常数であり、E
の高さによってトラフ2の振巾が一義的に定まるので、
結局αによってトラフ2の振巾が定まることになる。
【0030】次に比較器10に設定される位相値につい
て説明する。
【0031】振動パーツフィーダ2の駆動部103が発
生する加振力と、これを受けて振動するボウル21の振
巾との間の位相差δは振動工学上、一般に次のような関
係式で表される。tanδ=(2γλ)/(1−λ)、
この式においてγは振動系の粘性抵抗係数であり、λ=
f/f0 =(加振力の周波数)/(振動系の共振周波
数)である。
【0032】従って、f=f0 、すなわち、λ=1のと
きが、共振状態であり、このときには上式からδ=π/
2となる。又、λ→0ではδ→0であり、λ→∽ではδ
→πである。従って、δはfの増加と共に0→π/2→
πと変化するが、この変化の様子は粘性抵抗係数γによ
って異なり、γ=0の時にはf=f0 でδはステップ的
に0からπとなる。然しながら実際には粘性抵抗係数γ
は零ではあり得ないので、共振状態ではδ=π/2とな
る。然しながら、本実施例では制御の安定性からπ/2
よりわずかに小さい値が比較器110に設定される。
【0033】なお、直流→交流変換器107の交流出力
が駆動部103の電磁石コイル32に通電されることに
より、吸引力が発生し、これが加振力となるのである
が、交流出力と加振力の位相は同一である。
【0034】本発明の実施例による振動パーツフィーダ
2は以上のように構成されるが、次にこの作用もしくは
組み立て操作につき説明する。
【0035】板ばね27によりベースブロック26と可
動フレーム25とが結合されているのであるが、本発明
によれば、等角度間隔で傾斜配設される板ばね27は各
一枚であり、単一のばね要素であるので組み立ては非常
に簡単である。図7に示すようにボウル21の中央部の
中心開口に取り付けブロック60をその貫通孔60aが
整列するように配設する。ボルト70をワッシャ71を
介して取り付けブロック60の中心孔60aとこれと整
列している下方の円筒体61の貫通孔61aに挿通さ
せ、可動フレーム25の中央部に形成したねじ孔25a
に螺着締め付けることにより、円筒体61は締め付ける
前にはその下端は可動フレーム25の上面とわずかな隙
間をおいていたのであるが、ボウル21の底部21aが
下方へとたわんで、この円筒体61が可動フレーム25
の上面に当接するに至り、この時には所定の締め付け力
を持ってボウル21は可動フレーム25に固定されるこ
とになる。なお、リング62の下面は円筒体61の下面
よりレベルが下である。従って、ボウル21全体はこの
リング62で可動フレーム25に支持された上でボルト
70が締め付けられる。
【0036】予め、平板状の可動コア50がその凹所5
0aを可動フレーム25のねじ孔52に整列させてボル
ト51を螺着締め付けることにより可動コア50が可動
フレーム25に一体化されている。また、可動フレーム
25の板ばね取り付け斜面とベースブロック26の板ば
ね取り付け斜面とに板ばね27をあてがい、ボルト2
8、29を螺着締め付けることにより可動フレーム25
とベースブロック26とは結合されている。重ね板ばね
のように板ばね間に間座を組み合わせる必要がないので
極めて容易に組み込むことができる。防振ゴム機構36
の防振ゴム本体37に取り付けられた下側の座金38b
に一体的なロッド状ボルト40を台板1のねじ孔41に
螺着し、図5に示すように位置決め固定させた後、上方
のロッド状ボルト39を予めベースブロック26のねじ
孔45に螺着させた高さ調節用ボルト42の軸方向挿通
孔42aに挿通させ、この頭部から突出する部分にワッ
シャ44を介してナット43を螺着締め付けることによ
りベースブロック26は台板1に対し固定されるのであ
るが、ナット43を締め付ける前に高さ調節用ボルト4
2の回動調節によりベースブロック26を上下動させリ
ニア振動フィーダ3のトラフ8の移送面8aと隙間Sを
介して整列している排出端部24が同レベルとなるよう
に調節される。勿論排出端部24が水平でない場合に
は、3個の防振ゴム機構36の高さ調節用ボルト42の
選択的な回動調節により水平とすることが出来る。
【0037】上述したように本実施例では、ボウル21
と可動フレーム25とは、ボルト70の所定の締付力で
一体に固定されるのであるが、この固定する前には、す
なわち図7に示す状態では、ボウル21は、その中央部
にボルト70を挿通させているので、中心軸の周りに回
動させることができ、図1に示すようにボルト70に対
し、J方向の矢印に回動可能であり、従って、振動パー
ツフィーダ2のトラックの排出端24は直線的に形成さ
れているのであるが、これとリニア振動フィーダ3の移
送路8aとを正確に、かつ簡単に整列させることができ
る。
【0038】本実施例では、ベースブロック26に凹所
26aを形成し、これに電磁石33を配設しているの
で、従来用いられているようなカバーが不要であり、組
み立て工数及び部品点数を小とすることが出来る。
【0039】また、防振ゴム機構36により振動パーツ
フィーダ2に接続されるリニア振動フィーダ3と相対的
な高さ調節を精密に行なうことが出来、また防振ゴム機
構36は台板1に対し正確にベースブロック26、すな
わち振動パーツフィーダ2を位置決めさせることが出
来、台板1の把手4、5を作業者が持ってトラックに積
み込むような場合にも、振動パーツフィーダ2のリニア
振動フィーダ3に対する位置を変えることなく、トラッ
クで搬送した後、そのまま所要の場所で何ら問題なく用
いることが出来る。
【0040】次に制御装置の作用について説明する。
【0041】今、図示しない起動ボタンを押すと、スタ
ート指令信号がゲート回路106に供給され、図10の
Bに示すようなゲート信号が交流→直流変換器105の
サイリスタSCR1 、SCR2 のゲート電極に供給され
る。これによりそのブリッジ回路から図のCに示すよう
な整流出力が得られ、これは平滑回路により平滑されて
図10のDに示すような出力が交流→直流変換器105
から得られ、これは直流→交流変換器7に供給される。
【0042】他方、この時の位相検出器109の出力と
設定位相値との差に応じて変動する周波数のパルスがパ
ルス分配器113から直流→交流変換器7におけるトラ
ンジスタTR2 、TR5 のベース電極B2 、B5 とTR
3 、TR4 のベース電極B3、B4 とに交互に供給され
る。今、このパルスが一方の対のトランジスタTR2
TR5 のベース電極B2 、B5 に供給されたとすると、
これらトランジスタTR2 、TR5 は導通状態となり、
電流がトランジスタTR2 →端子21→コイル32→端
子22→トランジスタTR5 と流れ、コイル32を励磁
する。次に他方の対のトランジスタTR3 、TR4 のベ
ース電極B3 、B4 にパルスが供給されると、これらト
ランジスタTR3 、TR4 は導通状態となり、電流がト
ランジスタTR3 →端子22→コイル32→端子21→
トランジスタTR4 と流れ、コイル32を励磁する。こ
のように、コイル32には、交流→直流変換器105の
直流出力のレベルに応じた大きさの交流が流れることに
なる。この交流によって電磁石33に交流吸引力が発生
し、ボウル21を加振する。
【0043】起動時には図10のDで示されるような立
ち上がり特性の直流出力が直流→交流変換器7に供給さ
れるので、図11のBに示すようにボウル21は極めて
安定に起動する。交流→直流変換器105の直流出力は
やがて設定振巾に対応するレベルEに達するのである
が、もし起動と同時にこのレベルの直流が直流→交流変
換器107に供給されると、ボウル21は図11のAに
示すような過渡状態で振動を開始し、その作用に悪影響
を及ぼす。
【0044】位相検出器109からは直流→交流変換器
107の交流出力と振巾検出器108の出力との間の位
相差を検出する出力が発生し、これが比較器110で設
定位相値(本実施例でπ/2よりわずかに小さい値)と
比較され、これらの差が零になるようにPI制御器11
1で制御された周波数のパルスがパルス分配器113か
ら直流→交流変換器107に供給される。従って、ボウ
ル21は共振周波数に非常に近い振動数で振動するよう
に制御される。
【0045】他方、振巾検出器108の出力は設定振巾
値と比較器114で比較され、これらの差が零になるよ
うにPI制御器115で制御された位相のゲート信号が
交流→直流変換器105に供給され、これによりこの変
換器105からは設定振巾値に対応するレベルの直流出
力が得られる。従ってボウル21は所望の振巾値で振動
することになる。
【0046】以上のようにして定常状態では共振周波数
にほぼ等しい周波数で、かつ所望の振巾でボウル21は
振動しているが、今、このボウルに部品を図示しないホ
ッパから供給したとする。部品はボウルのねじり振動に
より移送力を受けてらせん状のトラックに沿って上右方
へと移送され、排出端から排出されるのであるが、この
ように負荷を受けると、ボウル21の振巾は小さくなろ
うとする。然るに本実施例によれば、ボウル21の振巾
は振巾検出器108で検出され、設定振巾値と比較器1
14で比較され、常にこの設定振巾値となるように交流
→直流変換器105が直流出力を発生するので、負荷状
態においても所望の振巾値で振動する。
【0047】ボウル21の振動を停止すべく、図示しな
い停止ボタンを押すと、ストップ指令信号がゲート回路
106に供給される。これにより、強制的にゲート信号
の位相θは180°になるまでθ=α+k1 t(但しα
は無負荷時の定常状態における値)の式に従って変化す
る。従って、ゲート信号は図10のBで示す変化とは逆
方向に変化し、交流→直流変換器105におけるブリッ
ジ回路の整流出力も図10のCに示す変化とは逆方向に
変化する。これにより交流→直流変換器105の直流出
力は図10のDに示す変化とは逆方向に変化し、零に近
づく。従って、図11のBに示すように静かに停止す
る。もし、このような立下り特性を与えずに、直流出力
のレベルをEから直接零にすると、ボウル21は図11
のAに示すように過渡振動を行なうことになる。
【0048】もしボウル21の運転中に、又は、起動中
に何らかの理由で過大な電流が流れた場合には、保護回
路120における検出コイル125によりこれが検出さ
れて、トランジスタTR1 のベース電極B1 にベース信
号が供給され、トランジスタTR1 は導通状態になる。
これにより、コンデンサC1 の電荷は抵抗Rを介して放
電されると共に、サイリスタSCR1 、SCR2 のゲー
ト電極へのゲート信号は遮断され、トランジスタTR2
〜TR5 のベース電極B2 〜B5 へのベース信号は遮断
される。
【0049】図12乃至図17は、他実施例の振動パー
ツフィーダを示し、第1実施例に対応するものについて
は、ダッシュをつけた同一の符号を付す。
【0050】図12には、本実施例の振動パーツフィー
ダは全体として2’で示され、各部は第1実施例と比べ
ると、若干形状を異にするが、機能はほぼ同一である。
しかしながら、防振ゴム機構36’の構造は大きく異な
り、また本実施例の振動パーツフィーダ2’に対する制
御回路は、第1実施例とは異なる。なお、第1実施例の
制御回路Eは従来技術の項で挙げた特公昭62ー708
3号で開示した回路と同一である。
【0051】図13において、本実施例の防振ゴム機構
36’の詳細が示されているが、高さ調節用のボルト4
2’とベースブロック26’の底壁部との間は第1実施
例より大きく、この間にロックナットLNを介在させて
いる。これにより第1実施例と同様に、高さ調節用のボ
ルト42’の調節により、ベースブロック26’の高さ
調節後には、このロックナットLNを締め付けることに
より、高さ調節用のボルト42’が長時間の振動により
回動して、高さが変動しないようにしている。また本実
施例では、第1実施例とは異なり、台板1に振動パーツ
フィーダとリニア振動フィーダを併設させる場合ではな
く、一般の床、いわゆるベンチ1’上に固定させる場合
を示している。従って、防振ゴム本体37’は第1実施
例と形状は同一であるが、この下面に固定される座金3
8b’は、第1実施例とは形状が異なり、図12で明示
されるように、ボウル22’の径外方に延在しており、
この延在部に長孔38b’aを有する。第1実施例と同
様にベースブロック26’の床1’に対する相対的な高
さを調節した後、ナット43’を締め付けることにより
この高さで固定されるのであるが、このナット43’の
締め付ける前には、防振ゴム本体37’の下面に固定さ
れた座金38b’を図12に示すようにボウル22’の
周方向に沿ってH方向に回動自在である。従って、この
振動パーツフィーダ2’を床1’に固定するに当たって
は、取付位置に関しこの振動パーツフィーダ2’全体を
左右前後に移動が可能であり、既に形成された床1’の
ねじ孔1’aにボルト100を座金38b’の長孔38
b’aに挿通して、これに螺着締め付けることにより振
動パーツフィーダ2’は床1’に固定されるが、この取
付位置の自由度が第1実施例より大きい。
【0052】図14は、本実施例の制御装置200を示
すものであるが、その正面パネル部には、ON・OFF
スイッチ202、周波数調整ノブ203及び電圧調整ノ
ブ204が設けられている。これらは、このケーシング
に内蔵される周波数変換装置、例えばインバータや電圧
レギュレータに接続されており、これら周波数調整ノブ
203及び電圧調整ノブ204の回動調節により、この
出力ラインLに出力する駆動電力の周波数及び電圧を調
節することができ、これを電磁コイル33に供給する。
電力としては商用交流電力201が接続されている。こ
の商用交流電力201の交流周波数は公知のように50
Hzまたは60Hzであり、本実施例では、全波整流を
してその周波数が変更されるように構成されている。
【0053】本実施例では、ボウル21’と同心的に径
外方向に固定されたポケット23’の周面に振巾銘板I
が貼着される。これは公知の構成を有し、紙でなる台板
302に目盛線303が等ピッチでプリントされてお
り、これに直交する線の左右に振巾表示線304a、3
04bがV字形状に形成されている。使用者は振動パー
ツフィーダ2’を共振周波数の近傍で駆動するために周
波数調節ノブ203を調節しながら振巾銘板Iを目視す
る。周波数調節ノブ203を出力ラインLで出力する駆
動電力の周波数fが上昇する方向に回動させる場合、す
なわち図15で示すように矢印b’に示す方向に変動さ
せた場合には、ボウルの振巾Aは図示するように変動
し、f0 が共振周波数であるが、本実施例ではf1 に設
定する。これは厳密に所定値である必要はなく近傍であ
ればよく、例えば共振周波数f0 と駆動周波数f1 との
比はλで公称されるが、この値が1.01(すなわち、
商用交流周波数が50Hzであれば101Hz)辺りに
設定される。ここでの振巾はA1 であるが、この振巾で
はボウルに対する振巾としては大き過ぎる場合には、電
圧調整ノブ204の回路調節により出力ラインLに出力
する電圧の高さを小さくする。また反対に小さ過ぎる場
合には、電圧の高さを大きくする。よって、使用者はこ
れも図16及び図17に示される振巾銘板の観測によ
り、所望の振巾に設定することができる。すなわち図1
7に示すように、目盛線303は、ねじり振動方向に平
行になるように貼着されているのであるが、これと交差
する振巾表示線304a、304bは帯P及びQとして
残像で観測され、この重なり部305の頂点A’が目盛
線303のどれと交差するかにより、あるいはどの目盛
線間のどの位置にあるかにより、このボウルの振巾を測
定することができる。
【0054】またボウル21’に多数の部品を投入した
場合には、この振動パーツフィーダ2’に対する負荷が
大きくなり、振巾が減少するが、この場合においても、
電圧調整ノブ204の調節により振巾銘板Iを観測しな
がら、所望の振巾になるように手動で調節すればよい。
なお、実験的にボウル21’が無負荷であっても、部品
が供給された場合であっても、その共振周波数f0 はほ
とんど変化しないことが確認されている。従って、一
旦、周波数調整ノブ203で共振周波数近くの駆動周波
数f1 に設定すれば、これをその後調節する必要はな
い。
【0055】その他、本実施例のボウル22’の可動フ
レーム25’の取付操作や防振ゴム機構36’の作用効
果は第1実施例と同様である。もちろん、ボウル22’
とベースブロック26’とを結合する板ばね27’は単
一の要素でなるから、その組み立て工数を従来より大巾
に小とすることができ、またこれの板ばねの枚数や厚み
を変えることにより共振周波数を商用交流電源の周波数
に適合させる必要はないので、その組み立て作業が非常
に簡単である。もちろん、この板ばねが破損した場合に
は、その取り替え作業もはるかに簡単であり、また板ば
ね間にスペーサを介在させていないので、上下端部にお
ける集中応力も小とすることができる。なお、本実施例
は第1実施例と異なり、振巾検出ピックアップ108は
不要であるので、振動パーツフィーダを簡素化すること
ができる。
【0056】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0057】例えば、以上の第2実施例では、制御装置
において交流電源の交流を全波整流するものとして説明
したが、半波整流で制御してもよい。この場合にも、こ
の制御装置の出力の周波数は可変であるが、全波整流の
場合よりも周波数は小さく、従って振動パーツフィーダ
のボウルの振巾をより大きくして整送してもよい部品に
適用できる。また振動角は、高い周波数において小さ
く、低い周波数においては大きくなるのであるが、振巾
もあいまって、これに応じて板ばねの強度も考慮しなけ
ればならず、場合によっては板ばねの枚数を2枚として
もよい。この場合においてもスペーサは1枚だけで済む
ので、従来よりもその組み立てが簡単であり、また折損
事故も少なくすることができる。
【0058】またこの場合、板ばねの高さは、全波整
流、半波整流で高さを一定とすれば、全波整流において
も、半波整流においても、例えばボウルの径を同一にし
て高さも同一にすれば、振動パーツフィーダの寸法の標
準化を行うことができ(全波と半波との区別なく)、単
に板ばねの枚数を1枚か2枚かにすることにより、各容
量のシリーズ化を行うことができるので、工程管理上非
常に好都合となる。また、板ばね(長さは一定)も厚み
を変えて2枚、あるいは1枚とするようにすれば、板ば
ねの工程管理も在庫管理も簡素とすることができ、結
局、振動パーツフィーダの各容量に対するコストを大幅
に低下させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の振動パーツ
フィーダによれば、常に共振状態の近くで振動させて、
電力を最小としながら、その設計を容易とし、かつ共振
で作動させるための複雑な組み立て調整が不要であり、
また組み立ても板ばね取り替えも簡単となり、製造コス
トを大幅に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による振動パーツフィーダを台
板上に取り付けた他の装置と共に示す平面図である。
【図2】同部分破断側面図である。
【図3】同振動パーツフィーダの縦断面図である。
【図4】同振動パーツフィーダのボウルを取り除いた平
面図である。
【図5】同振動パーツフィーダにおける防振機構の拡大
断面図である。
【図6】同防振機構の分解斜視図である。
【図7】同振動パーツフィーダにおけるボウルの組み立
て状況を示す部分拡大断面図である。
【図8】同振動パーツフィーダを駆動する制御回路のブ
ロック図である。
【図9】同ブロック図における要部の詳細回路図であ
る。
【図10】同回路の作用を説明するチャートでAは交流
電源の波形、Bはゲートパルス、Cは整流出力、Dは該
出力を平滑した直流を示す。
【図11】Aは従来の振動パーツフィーダの起動時及び
停止時の振動を表し、Bは本実施例の起動時及び停止時
の振動の波形を示す。
【図12】第2実施例の振動パーツフィーダの部分破断
斜視図である。
【図13】同振動パーツフィーダにおける防振ゴム機構
の拡大断面図である。
【図14】第2実施例に適応される制御回路のブロック
図である。
【図15】同作用を説明するためのチャートである。
【図16】同作用を説明するための振巾銘板の正面図で
ある。
【図17】振動中における同振巾銘板の正面図である。
【図18】従来例の振動パーツフィーダの正面図であ
る。
【図19】従来の振動パーツフィーダにおける重ね板ば
ねの取付状況を示す部分拡大側面図である。
【図20】同重ね板ばねの曲げ運動を示す部分拡大側面
図である。
【符号の説明】
2 振動パーツフィーダ 2’ 振動パーツフィーダ 21 ボウル 21’ ボウル 26 ベースブロック 26’ ベースブロック 27 板ばね 27’ 板ばね 32 電磁コイル 32’ 電磁コイル 33 電磁石 33’ 電磁石 105 交流→直流変換器 107 直流→交流変換器 109 位相検出器 110 比較器 111 PI制御器 112 V−F変換器 113 パルス分配器 114 比較器 200 制御装置 203 周波数調節ノブ 204 電圧調節ノブ E 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高仲 秀行 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150 神鋼電 機株式会社豊橋製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部と基台とを複数の傾斜板ばねによ
    り結合し、前記基台に固定された電磁石の電磁コイルに
    電流を通電して、前記可動部を振動させるようにし前記
    電磁コイルには制御装置が接続されている振動パーツフ
    ィーダにおいて、前記複数の傾斜板ばねは各々、単一又
    は2枚の板ばね要素から成り、前記制御装置は交流電源
    に接続される交流→直流変換器と、該変換器に接続され
    る直流→交流変換器と、該直流→交流変換器の交流出力
    を前記電磁コイルに供給し、前記ボウルの検出された振
    動と前記交流出力に基づく加振力との位相差を検出する
    位相検出手段と、位相π/2又はこれに近い値と、前記
    移送検出手段の出力とを比較する比較手段とから成り、
    該比較手段の出力に基いて前記直流→交流変換器の交流
    出力の周波数を制御して前記加振力の周波数を固有振動
    数またはこれに近い振動数に一致するように制御するよ
    うにしたことを特徴とする振動パーツフィーダ。
  2. 【請求項2】 可動部と基台とを複数の傾斜板ばねによ
    り結合し、前記基台に固定された電磁石の電磁コイルに
    電流を通電して、前記可動部を振動させるようにし、前
    記電磁コイルには制御装置が接続されている振動パーツ
    フィーダにおいて、前記複数の傾斜板ばねは各々、単一
    又は2枚の板ばね要素から成り前記制御装置は、交流電
    源に接続される交流→直流変換器と該変換器に接続され
    る直流→交流変換器と、直流→交流変換器の交流出力を
    前記電磁コイルに供給し、前記ボウルの検出された振動
    と前記交流出力に基づく加振力との位相差を検出する位
    相検出手段と、位相差π/2又はこれに近い値と、前記
    位相検出手段の出力とを比較する第1比較手段と、前記
    可動部の検出された振動の振巾と、所定の振巾とを比較
    する第2比較手段とから成り、前記第1比較手段の出力
    に基いて前記直流→交流変換器の交流出力の周波数を制
    御して前記加振力の周波数を固有振動数またはこれに近
    い振動数に一致するように制御し、かつ前記第2比較手
    段の出力に基いて前記交流→直流変換器の直流出力のレ
    ベルを制御して前記加振力の大きさを、前記可動部の振
    動の振巾が前記所定の振巾に一致するように制御するよ
    うにしたことを特徴とする振動パーツフィーダ。
  3. 【請求項3】 可動部と基台とを複数の傾斜板ばねによ
    り結合し、前記基台に固定された電磁石の電磁コイルに
    電流を通電して、前記可動部を振動させるようにし前記
    電磁コイルには制御装置が接続されている振動パーツフ
    ィーダにおいて、前記複数の傾斜板ばねは各々、単一又
    は2枚の板ばね要素から成り、前記制御装置は商用交流
    電源に接続される駆動周波数変換手段と、電圧調節手段
    とを有し、前記駆動周波数変換手段の手動調節におり駆
    動周波数が振動系の共振周波数にほゞ等しくなるように
    調節し、該駆動周波数が前記電圧調節手段の手動調節に
    より、前記電磁コイルに印加される出力電圧を調節して
    前記可動部の振幅が所望の値となるようにしたことを特
    徴とする振動パーツフィーダ。
  4. 【請求項4】 前記可動部はわん形状のボウルであり底
    部が円錐形状で内周壁面にらせん状のトラックを形成さ
    せたボウルの中央部にボルト挿通開口を形成し、下方の
    可動フレームの中央部に、前記ボルト挿通開口に整列し
    てねじ孔を形成し、下面に前記円錐形状のボウルの底部
    の頂角より小さい頂角の円錐形状の凹所を形成させ、中
    央部にボルト挿通孔を有する押さえブロックを、前記ボ
    ウルの中央部に当てがい、ボルトを該押さえブロックの
    ボルト挿通孔、前記ボウルのボルト挿通開口に挿通し、
    かつ前記可動フレームの前記ねじ孔に螺着し、締めつけ
    ることにより、前記ボウルを前記可動フレームに固定さ
    せるようにした請求項1〜3の何れかに記載の振動パー
    ツフィーダ。
  5. 【請求項5】 前記ボウルの中央部の外底壁面に、前記
    ボルト挿通開口に整列して円筒体を固定させ、前記ボル
    トを該円筒体にも挿通し、該ボルトの所定の締め付け力
    以上では、該円筒体の下端面は前記可動フレームの前記
    ねじ孔の外周縁部に当接するが、それ以下の締め付け力
    では前記可動フレームの上面から離れている請求項1〜
    4の何れかに記載の振動パーツフィーダ。
  6. 【請求項6】 前記ボウルの底部の外周縁部にリング状
    板体を同心的に固定させ、前記可動フレームの上面に当
    接させて、前記ボルトを締め付ける前には、前記円筒体
    の下端面は前記可動フレームの上面から離れているが前
    記ボルトを前記所定の締め付け力以上で締め付けると、
    前記円筒体の下端面は前記可動フレームのねじ孔の外周
    縁部に当接する請求項5に記載のパーツフィーダ。
  7. 【請求項7】 前記可動部はわん形状で内側にらせん状
    のトラックを形成させたボウルと、該ボウルの底部に固
    定され、可動コアを有する可動フレームとから成り、前
    記基台は防振ゴムで床上に支持されており前記防振ゴム
    は防振ゴム本体と、該防振ゴム本体の上下面に各々座金
    を介して固定された一対のロッド状ボルトから成り、前
    記基台の底部にねじ孔を形成し、このねじ孔に軸方向貫
    通孔を有する頭付きボルトを螺着し該頭付ボルトの軸方
    向貫通孔に前記一対のロッド状ボルトのうち上方のロッ
    ド状ボルトを挿通させ、下方のロッド状ボルトを前記床
    のねじ孔に螺着し、前記頭付ボルトの下端は一対の前記
    座金のうち上方の座金に当接し、該頭付ボルトの回動調
    節により、前記基台の前記床に対する高さを調節し、前
    記上方のロッド状ボルトにナットを螺着、締め付けるこ
    とにより前記基台を前記床に対し固定するようにした請
    求項1〜6の何れかに記載の振動パーツフィーダ。
  8. 【請求項8】 前記可動部はわん形状で内側にらせん状
    のトラックを形成させたボウルと、該ボウルの底部に固
    定され、可動コアを有する可動フレームとから成り、前
    記基台は防振ゴムで床上に支持されており前記防振ゴム
    は防振ゴム本体と、該防振ゴム本体の上下面に各々固定
    された座金と、該座金のうち上方の座金に固定されたロ
    ッド状ボルトから成り、前記基台の底部にねじ孔を形成
    し、このねじ孔に軸方向貫通孔を有する頭付ボルトを螺
    着し該頭付ボルトの軸方向貫通孔に前記のロッド状ボル
    トを挿通させ、前記座金のうち下方の座金は径外方に延
    在しておりこの延在部に長孔を有し、これにボルトを挿
    通して前記床のねじ孔に螺着し、前記頭付ボルトの下端
    は一対の前記座金のうち上方の座金に当接し、該頭付ボ
    ルトの回動調節により、前記基台の前記床に対する高さ
    を調節し、前記ロッド状ボルトにナットを螺着、締め付
    けることにより前記基台を前記床に対し固定するように
    した請求項1〜7の何れかに記載の振動パーツフィー
    ダ。
JP24885295A 1994-09-01 1995-08-31 振動パーツフィーダ Pending JPH08119426A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24885295A JPH08119426A (ja) 1994-09-01 1995-08-31 振動パーツフィーダ
JP06910596A JP3509373B2 (ja) 1995-08-31 1996-02-29 振動パーツフィーダ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23200294 1994-09-01
JP6-232002 1994-09-01
JP24885295A JPH08119426A (ja) 1994-09-01 1995-08-31 振動パーツフィーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08119426A true JPH08119426A (ja) 1996-05-14

Family

ID=26530234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24885295A Pending JPH08119426A (ja) 1994-09-01 1995-08-31 振動パーツフィーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08119426A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010120769A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Sinfonia Technology Co Ltd 被搬送物用搬送システム
JP2011246225A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Ntn Corp 振動式部品供給装置用制御装置
JP2013095563A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Sinfonia Technology Co Ltd 振動フィーダ
CN112614747A (zh) * 2020-12-09 2021-04-06 绍兴市上虞区鑫鑫开关厂 一种用于断路器制造的组装线

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010120769A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Sinfonia Technology Co Ltd 被搬送物用搬送システム
JP2011246225A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Ntn Corp 振動式部品供給装置用制御装置
JP2013095563A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Sinfonia Technology Co Ltd 振動フィーダ
CN112614747A (zh) * 2020-12-09 2021-04-06 绍兴市上虞区鑫鑫开关厂 一种用于断路器制造的组装线

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5865297A (en) Vibratory parts-feeder
JPS636445B2 (ja)
CN102299636A (zh) 开关电源和包括该开关电源的图像形成装置
KR20000006287A (ko) 압전트랜스의구동방법및구동회로
KR20020013723A (ko) 압전진동 부품공급기를 제어하는 장치 및 방법
JP3509373B2 (ja) 振動パーツフィーダ
JPH08119426A (ja) 振動パーツフィーダ
GB2181030A (en) High-frequency induction heating systems and methods of protecting circuits thereof
KR20120010600A (ko) 고주파 및 저주파 진동 발생 시스템
JPH10285926A (ja) スイッチング電源装置
US4460854A (en) Control device for a vibrating armature motor
US11894689B2 (en) Power supply system and vibrating processing apparatus
US6879067B1 (en) Orbital vibrator
JP4682984B2 (ja) 振動磁界発生装置及び電磁石駆動回路、並びにそれらを用いるパーツフィーダー
KR970010769B1 (ko) 본딩장치
JPS627083B2 (ja)
JPH0574436B2 (ja)
EP3415243B1 (en) Acoustic device for warning sound and acoustic system
JP2526957B2 (ja) 多重パ―ツフィ―ダ
JPS627084B2 (ja)
JP2005184896A (ja) 圧電トランスの駆動回路
JP3912562B2 (ja) 楕円振動パーツフィーダ
JP3944757B2 (ja) 楕円振動パーツフィーダ
US11759968B1 (en) Ultrasonic tool and method for machining a workpiece by means of mechanical ultrasonic oscillations
KR20010026228A (ko) 오존발생기용 전원장치