JPH08118447A - 抗菌性給水給湯管の製造方法 - Google Patents
抗菌性給水給湯管の製造方法Info
- Publication number
- JPH08118447A JPH08118447A JP6297756A JP29775694A JPH08118447A JP H08118447 A JPH08118447 A JP H08118447A JP 6297756 A JP6297756 A JP 6297756A JP 29775694 A JP29775694 A JP 29775694A JP H08118447 A JPH08118447 A JP H08118447A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zeolite
- pipe
- antibacterial
- polyethylene
- antibacterial agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】給水給湯管内にバイ菌の繁殖するのを防ぎ、衛
生的な状態を保つこと。 【構成】無機系の抗菌剤を担持したゼオライトを未架橋
ポリエチレンのペレット中に0.3%〜1.5%添加し
て押し出し機2に供給し、150〜180℃に加熱して
押し出して未架橋ポリエチレン管1aを得た後、該未架
橋ポリエチレン管1aを80℃以上で15〜50時間加
熱して架橋ポリエチレン管1を製造する抗菌性給水給湯
管の製造方法。
生的な状態を保つこと。 【構成】無機系の抗菌剤を担持したゼオライトを未架橋
ポリエチレンのペレット中に0.3%〜1.5%添加し
て押し出し機2に供給し、150〜180℃に加熱して
押し出して未架橋ポリエチレン管1aを得た後、該未架
橋ポリエチレン管1aを80℃以上で15〜50時間加
熱して架橋ポリエチレン管1を製造する抗菌性給水給湯
管の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】水道管、お風呂の給湯管などの給
水管給湯管の製造方法。
水管給湯管の製造方法。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来の水道管などの給水管、
その他の給湯管などは抗菌処理が十分になされてイない
ため、流される湯水に含まれる大腸菌、黄色ブドウ菌、
サルモレラ菌などが給水給湯の内周壁に付着しバイ菌が
繁殖する問題点があった。
その他の給湯管などは抗菌処理が十分になされてイない
ため、流される湯水に含まれる大腸菌、黄色ブドウ菌、
サルモレラ菌などが給水給湯の内周壁に付着しバイ菌が
繁殖する問題点があった。
【0003】
【解決すべき課題】給水給湯管内にバイ菌の繁殖するの
を防ぎ、衛生的な状態を保つこと。
を防ぎ、衛生的な状態を保つこと。
【0004】
【技術的手段】無機系の抗菌剤を担持したゼオライトを
未架橋ポリエチレンのペレット中0.3%〜1.5%に
添加して押し出し機2に供給し、150〜180℃に加
熱して押し出し、その際、抗菌剤担持ゼオライトの未架
橋ポリエチレンに対する含有率が部分的に変動したとし
ても、その局部的含有率が管のいづれの部分においても
2.0重量%を超えない未架橋ポリエチレン管1aを得
た後、該未架橋ポリエチレン管1aを80℃以上で15
〜50時間加熱して架橋ポリエチレン管1を製造する抗
菌性給水給湯管の製造方法。
未架橋ポリエチレンのペレット中0.3%〜1.5%に
添加して押し出し機2に供給し、150〜180℃に加
熱して押し出し、その際、抗菌剤担持ゼオライトの未架
橋ポリエチレンに対する含有率が部分的に変動したとし
ても、その局部的含有率が管のいづれの部分においても
2.0重量%を超えない未架橋ポリエチレン管1aを得
た後、該未架橋ポリエチレン管1aを80℃以上で15
〜50時間加熱して架橋ポリエチレン管1を製造する抗
菌性給水給湯管の製造方法。
【0005】
【作用】未架橋ポリエチレンの管1aを押し出し機2に
供給して150〜180℃に加熱すると、未架橋ポリエ
チレンは溶融する。この溶融状態においてゼオライトは
未架橋ポリエチレンとの比重差によって管の表面すなわ
ち、内周面と外周面とに向かって浮き上がる。この結
果、管の内外周面はゼオライトの密度が管の内部より密
になる。
供給して150〜180℃に加熱すると、未架橋ポリエ
チレンは溶融する。この溶融状態においてゼオライトは
未架橋ポリエチレンとの比重差によって管の表面すなわ
ち、内周面と外周面とに向かって浮き上がる。この結
果、管の内外周面はゼオライトの密度が管の内部より密
になる。
【0006】また、無機系の抗菌剤を用いるので、押し
出し機2の押し出し温度により変質することがない。ま
た、架橋ポリエチレンは給水給湯管として硬さ、強さを
十分に備えるが、単層の未架橋ポリエチレンを処理する
ことにより、架橋ポリエチレン管が抗菌性を損なうこと
なく本発明では得られる。
出し機2の押し出し温度により変質することがない。ま
た、架橋ポリエチレンは給水給湯管として硬さ、強さを
十分に備えるが、単層の未架橋ポリエチレンを処理する
ことにより、架橋ポリエチレン管が抗菌性を損なうこと
なく本発明では得られる。
【0007】
【効果】架橋ポリエチレンは給水給湯管として十分の硬
さと強さとを有するとともに、抗菌剤がゼオライトとと
もに特に内周面に浮かび出てくるため、抗菌性も保持す
る。
さと強さとを有するとともに、抗菌剤がゼオライトとと
もに特に内周面に浮かび出てくるため、抗菌性も保持す
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の製法について説明する。ま
づ、図2のように未架橋ポリエチレンのペレットがトー
ビード2aを有する押し出し機2に投入される。このペ
レット中にはゼオライトに担持された抗菌剤がポリエチ
レン100重量部に対して0.3〜1.5%添加されて
いる。この未架橋ポリエチレンは押し出し機2から15
0〜180℃の押し出し温度で押し出される。
づ、図2のように未架橋ポリエチレンのペレットがトー
ビード2aを有する押し出し機2に投入される。このペ
レット中にはゼオライトに担持された抗菌剤がポリエチ
レン100重量部に対して0.3〜1.5%添加されて
いる。この未架橋ポリエチレンは押し出し機2から15
0〜180℃の押し出し温度で押し出される。
【0009】この押し出された未架橋ポリエチレン管1
aは図3のように一旦切断されてドラム3aなどに巻か
れて第2次加熱装置3で80〜85℃で15〜50時間
第2次加熱され、架橋される。かくして求むる架橋ポ
リエチレン管が得られる。ところで、本発明では抗菌剤
を担持したゼオライトとしては表1に示されたものが用
いられる。
aは図3のように一旦切断されてドラム3aなどに巻か
れて第2次加熱装置3で80〜85℃で15〜50時間
第2次加熱され、架橋される。かくして求むる架橋ポ
リエチレン管が得られる。ところで、本発明では抗菌剤
を担持したゼオライトとしては表1に示されたものが用
いられる。
【0010】
【表1】
【0011】すなわち、表1に示されたゼオライト素材
は次のようにして製造される。表1の使用ゼオライト素
材の欄に記載した3種類の天然および合成ゼオライトの
微粉末乾燥品各250gを採取し、各々に1/10M硝
酸銀水溶液500mlを加えて得られた混合物を室温に
て3時間撹拌下に保持してイオン交換を行なった。かか
るイオン交換法により得られた銀−ゼオライトを濾過し
た後、水洗して過剰の銀イオンを除去した。次に水洗済
みの銀−ゼオライトを100〜105℃で乾燥してから
粉砕して銀−ゼオライトの微粉末を得る。得られた銀−
ゼオライト転換品の銀含有量および比表面積は表1の如
くであった。
は次のようにして製造される。表1の使用ゼオライト素
材の欄に記載した3種類の天然および合成ゼオライトの
微粉末乾燥品各250gを採取し、各々に1/10M硝
酸銀水溶液500mlを加えて得られた混合物を室温に
て3時間撹拌下に保持してイオン交換を行なった。かか
るイオン交換法により得られた銀−ゼオライトを濾過し
た後、水洗して過剰の銀イオンを除去した。次に水洗済
みの銀−ゼオライトを100〜105℃で乾燥してから
粉砕して銀−ゼオライトの微粉末を得る。得られた銀−
ゼオライト転換品の銀含有量および比表面積は表1の如
くであった。
【0012】上記抗菌剤担持ゼオライトを前記した1.
5重量%以上用いると、後述する理由から第2次加熱の
際の架橋が十分に行なわれないことが実験結果から分か
った。また、0.3重量%以下では抗菌性が弱すぎるこ
とが確認された。さらに、抗菌剤としては、銀が毒性が
なく、押し出し温度150〜180℃によって変質する
こともない。
5重量%以上用いると、後述する理由から第2次加熱の
際の架橋が十分に行なわれないことが実験結果から分か
った。また、0.3重量%以下では抗菌性が弱すぎるこ
とが確認された。さらに、抗菌剤としては、銀が毒性が
なく、押し出し温度150〜180℃によって変質する
こともない。
【0013】また、ゼオライトも融点が押し出し温度よ
りかなり高いので変質することもなく、またコストも安
く、手に入れやすいので有利である。たとえば、金は高
価過ぎるし、亜鉛、銅は毒性があり、問題点を残す。以
上の理由から本発明では抗菌剤として銀が選ばれた。
りかなり高いので変質することもなく、またコストも安
く、手に入れやすいので有利である。たとえば、金は高
価過ぎるし、亜鉛、銅は毒性があり、問題点を残す。以
上の理由から本発明では抗菌剤として銀が選ばれた。
【0014】つぎに抗菌剤担持ゼオライトを1.5重量
%以内に設定した理由を補足的に述べる。ゼオライトは
未架橋ポリエチレンより比重が大きいので押し出し機2
内で溶融されると、管の内周面、外周面に向かって浮か
びでる傾向がある。
%以内に設定した理由を補足的に述べる。ゼオライトは
未架橋ポリエチレンより比重が大きいので押し出し機2
内で溶融されると、管の内周面、外周面に向かって浮か
びでる傾向がある。
【0015】この結果管の内外周面における抗菌剤担持
ゼオライトの未架橋ポリエチレンに対する含有率は当初
の含有率0.3〜1.5重量%より増大することにな
る。しかし、この場合でも、前記含有率は2.0重量%
を超えることはない。もし、2.0重量%を超えると、
管の内外周面における架橋が阻害され、管の内外周面の
硬化ができず、不良品を発生することになる。実験結果
によると、管の内外周面における前記含有率がいづれの
部分でも2重量%を越さなければ、架橋効果に影響を受
けなことが確認された。
ゼオライトの未架橋ポリエチレンに対する含有率は当初
の含有率0.3〜1.5重量%より増大することにな
る。しかし、この場合でも、前記含有率は2.0重量%
を超えることはない。もし、2.0重量%を超えると、
管の内外周面における架橋が阻害され、管の内外周面の
硬化ができず、不良品を発生することになる。実験結果
によると、管の内外周面における前記含有率がいづれの
部分でも2重量%を越さなければ、架橋効果に影響を受
けなことが確認された。
【0016】したがって、管の内周面の抗菌剤の密度は
管内部より密になる傾向が顕著である。この結果、流れ
てくる湯水は管内周面と接触するとき、少ない抗菌剤の
添加量にもかかわらず、効率良く抗菌効果を受けること
ができる。
管内部より密になる傾向が顕著である。この結果、流れ
てくる湯水は管内周面と接触するとき、少ない抗菌剤の
添加量にもかかわらず、効率良く抗菌効果を受けること
ができる。
【図1】 本発明方法により得た管の斜視図、
【図2】 同じく押し出し時の説明図、
【図3】 全体工程の説明図、
1:架橋ポリエチレン管、1a:未架橋ポリエチレン
管、2:押し出し機、2a:トービード、3:第2次加
熱装置。
管、2:押し出し機、2a:トービード、3:第2次加
熱装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00
Claims (1)
- 【請求項1】 無機系の抗菌剤を担持したゼオライトを
未架橋ポリエチレンのペレット中0.3%〜1.5%に
添加して押し出し機2に供給し、150〜180℃に加
熱して押し出し、その際、抗菌剤担持ゼオライトの未架
橋ポリエチレンに対する含有率が部分的に変動したとし
ても、その局部的含有率が管のいづれの部分においても
2.0重量%を超えない未架橋ポリエチレン管1aを得
た後、該未架橋ポリエチレン管1aを80℃以上で15
〜50時間加熱して架橋ポリエチレン管1を製造するこ
とを特徴とする抗菌性給水給湯管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6297756A JPH08118447A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 抗菌性給水給湯管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6297756A JPH08118447A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 抗菌性給水給湯管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118447A true JPH08118447A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17850772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6297756A Pending JPH08118447A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 抗菌性給水給湯管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08118447A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2828992A1 (fr) * | 2001-08-28 | 2003-03-07 | Alphacan Sa | Tube bacteriostatique et procede de fabrication |
WO2006064994A1 (en) * | 2004-12-16 | 2006-06-22 | Jin-Uk Shin | Highly impact-resistant triple-layered water pipe with antibacterial function |
CN103881220A (zh) * | 2014-04-21 | 2014-06-25 | 广西佳利工贸有限公司 | 一种抗老化、抗菌pe管材的制备方法 |
-
1994
- 1994-10-25 JP JP6297756A patent/JPH08118447A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2828992A1 (fr) * | 2001-08-28 | 2003-03-07 | Alphacan Sa | Tube bacteriostatique et procede de fabrication |
WO2006064994A1 (en) * | 2004-12-16 | 2006-06-22 | Jin-Uk Shin | Highly impact-resistant triple-layered water pipe with antibacterial function |
CN100378391C (zh) * | 2004-12-16 | 2008-04-02 | 申晋旭 | 一种具有抗菌功能的高度抗冲击三层水管 |
CN103881220A (zh) * | 2014-04-21 | 2014-06-25 | 广西佳利工贸有限公司 | 一种抗老化、抗菌pe管材的制备方法 |
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