JPH08118103A - 工具の芯出装置 - Google Patents
工具の芯出装置Info
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- JPH08118103A JPH08118103A JP25584194A JP25584194A JPH08118103A JP H08118103 A JPH08118103 A JP H08118103A JP 25584194 A JP25584194 A JP 25584194A JP 25584194 A JP25584194 A JP 25584194A JP H08118103 A JPH08118103 A JP H08118103A
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- JP
- Japan
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- tool
- contact
- workpiece
- round bar
- peripheral surface
- Prior art date
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- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
- Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特殊な技能を持っていない作業者でも、容易
に、短時間で工具の芯出しが行える工具の芯出装置を提
供する。 【構成】 工具6と丸棒状の被加工材2とを被加工材2
の外周面上の少なくとも3箇所で接触させる。接触検出
手段7は、工具6と被加工材2との接触を検出し、制御
部8が接触検出手段7からの接触検出信号に基づき、前
記3箇所の接触点を特定する。そして、制御部8は、少
なくとも3箇所の接触点の位置データに基づいて被加工
材2の円の中心を演算して求め、被加工材2の芯出しを
自動的に行う。
に、短時間で工具の芯出しが行える工具の芯出装置を提
供する。 【構成】 工具6と丸棒状の被加工材2とを被加工材2
の外周面上の少なくとも3箇所で接触させる。接触検出
手段7は、工具6と被加工材2との接触を検出し、制御
部8が接触検出手段7からの接触検出信号に基づき、前
記3箇所の接触点を特定する。そして、制御部8は、少
なくとも3箇所の接触点の位置データに基づいて被加工
材2の円の中心を演算して求め、被加工材2の芯出しを
自動的に行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具の芯出装置に係
り、例えば、旋盤の主軸にチャッキングされた丸棒に対
する工具の芯出しを行う工具の芯出装置に関する。
り、例えば、旋盤の主軸にチャッキングされた丸棒に対
する工具の芯出しを行う工具の芯出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、旋盤の主軸に丸棒をチャッキン
グし、工具(バイト)で切削加工を行う際には、先ずバ
イトの芯出しを行い、この芯出し後、切削加工を開始す
る。従来のバイトの芯出し作業の方法としては、次の2
つの方法があった。
グし、工具(バイト)で切削加工を行う際には、先ずバ
イトの芯出しを行い、この芯出し後、切削加工を開始す
る。従来のバイトの芯出し作業の方法としては、次の2
つの方法があった。
【0003】その第1の方法は、旋盤に取り付けたバイ
トで回転中の丸棒の端面を切削し、その切削面を顕微鏡
等で観察し、端面の未切削突起のオフセット量を測定す
る。そして、この測定後に再度丸棒を前記オフセット量
だけ切削し、更に新たに発生したオフセット量を測定す
るという操作を繰り返すことにより、バイトの芯出しを
行う方法である。
トで回転中の丸棒の端面を切削し、その切削面を顕微鏡
等で観察し、端面の未切削突起のオフセット量を測定す
る。そして、この測定後に再度丸棒を前記オフセット量
だけ切削し、更に新たに発生したオフセット量を測定す
るという操作を繰り返すことにより、バイトの芯出しを
行う方法である。
【0004】その第2の方法は、旋盤にバイトを取付け
る以前に、機外に用意された現物合わせ用のプリセット
治具で予めバイトの芯出しを行い、その後、旋盤にバイ
トを取付ける方法である。
る以前に、機外に用意された現物合わせ用のプリセット
治具で予めバイトの芯出しを行い、その後、旋盤にバイ
トを取付ける方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
第1の方法では、作業の手間と時間がかかり、また、こ
れらの一連の作業をする作業者の技能レベルは高度のも
のを必要としていた。また、第2の方法では、オフセッ
ト量を測定するためのプリセット治具を構成する工具ホ
ルダやガイドブッシャ等の構成部品の精度のバラツキに
より、高精度の芯出しを行うことができなかった。
第1の方法では、作業の手間と時間がかかり、また、こ
れらの一連の作業をする作業者の技能レベルは高度のも
のを必要としていた。また、第2の方法では、オフセッ
ト量を測定するためのプリセット治具を構成する工具ホ
ルダやガイドブッシャ等の構成部品の精度のバラツキに
より、高精度の芯出しを行うことができなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、特別な技能を必
要とせずに、高精度の芯出しが可能な工具の芯出装置を
提供することである。
要とせずに、高精度の芯出しが可能な工具の芯出装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回転する被加工材の円形状の外周面に、少なくとも
3箇所で工具を接触させる工具接触手段と、前記被加工
材と工具との接触位置を確定する接触位置確定手段と、
この接触位置確定手段で確定された前記被加工材と工具
との少なくとも3箇所の接触位置データに基づき前記円
形状部の中心点を演算する演算手段とを備えて、前記目
的を達成する。
は、回転する被加工材の円形状の外周面に、少なくとも
3箇所で工具を接触させる工具接触手段と、前記被加工
材と工具との接触位置を確定する接触位置確定手段と、
この接触位置確定手段で確定された前記被加工材と工具
との少なくとも3箇所の接触位置データに基づき前記円
形状部の中心点を演算する演算手段とを備えて、前記目
的を達成する。
【0008】請求項2記載の発明では、前記工具接触手
段が、前記被加工材に接触する少なくとも3箇所の位置
は、前記被加工材の中心軸方向に対して互いに異なる位
置であるようにした。請求項3記載の発明では、前記演
算手段は、前記工具接触手段が接触した3箇所以上の接
触点の確定位置に基づいて統計処理を行い、前記被加工
材の円形状部の中心点を演算するようにした。
段が、前記被加工材に接触する少なくとも3箇所の位置
は、前記被加工材の中心軸方向に対して互いに異なる位
置であるようにした。請求項3記載の発明では、前記演
算手段は、前記工具接触手段が接触した3箇所以上の接
触点の確定位置に基づいて統計処理を行い、前記被加工
材の円形状部の中心点を演算するようにした。
【0009】
【作用】請求項1記載の工具の芯出装置では、工具接触
手段は、工具を、回転する被加工材の円形状の外周面
に、少なくとも3箇所で接触させる。接触位置確定手段
は、前記被加工材と工具との接触位置を確定する。そし
て、演算手段は、接触位置確定手段で確定された少なく
とも3箇所の接触位置データに基づいて前記円形状部の
中心点を演算し、工具の芯出しを行う。
手段は、工具を、回転する被加工材の円形状の外周面
に、少なくとも3箇所で接触させる。接触位置確定手段
は、前記被加工材と工具との接触位置を確定する。そし
て、演算手段は、接触位置確定手段で確定された少なく
とも3箇所の接触位置データに基づいて前記円形状部の
中心点を演算し、工具の芯出しを行う。
【0010】請求項2記載の工具の芯出装置では、前記
工具接触手段が前記被加工材に接触した少なくとも3箇
所の位置は、前記被加工材の中心軸方向に対して互いに
異なる位置であるようにした。従って、工具が、回転中
の被加工材に第1接触点で接触して位置検出をし、その
際にその接触位置(外周面)の被加工材が切削される。
しかし、工具が接触する第2接触点は、外周面上の中心
軸方向の接触位置が第1接触点とは異なり、第2接触点
は未切削の外周面となる。また、第3接触点以降の接触
点も、同様に未切削の外周面となる。よって、各接触点
は、いずれも未切削の外周面に接触されるので、正確に
円形状部の中心点を求めることができる。
工具接触手段が前記被加工材に接触した少なくとも3箇
所の位置は、前記被加工材の中心軸方向に対して互いに
異なる位置であるようにした。従って、工具が、回転中
の被加工材に第1接触点で接触して位置検出をし、その
際にその接触位置(外周面)の被加工材が切削される。
しかし、工具が接触する第2接触点は、外周面上の中心
軸方向の接触位置が第1接触点とは異なり、第2接触点
は未切削の外周面となる。また、第3接触点以降の接触
点も、同様に未切削の外周面となる。よって、各接触点
は、いずれも未切削の外周面に接触されるので、正確に
円形状部の中心点を求めることができる。
【0011】請求項3記載の工具の芯出装置では、3箇
所以上の接触点の確定位置に基づいて統計処理を行って
被加工材の円形状部の中心点を求める。従って、円形状
部が完全な真円部でなくても、統計処理により正確な中
心点を求めることができる。
所以上の接触点の確定位置に基づいて統計処理を行って
被加工材の円形状部の中心点を求める。従って、円形状
部が完全な真円部でなくても、統計処理により正確な中
心点を求めることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の工具の芯出装置における一実
施例を図1ないし図5を参照して詳細に説明する。図1
は、本発明の実施例の工具の芯出装置の要部の構成図で
ある。
施例を図1ないし図5を参照して詳細に説明する。図1
は、本発明の実施例の工具の芯出装置の要部の構成図で
ある。
【0013】図1に示すように、旋盤(図示せず)の主
軸1には「被加工材」である丸棒2がチャッキングされ
ている。丸棒2は、ガイドブッシュ3に挿通された状態
で回転され、ガイドブッシュ3への挿通により丸棒2の
中心軸の位置決めがされる。ガイドブッシュ3は、旋盤
本体に取り付けられたホルダ4に固定されたスリーブ5
に嵌入されている。
軸1には「被加工材」である丸棒2がチャッキングされ
ている。丸棒2は、ガイドブッシュ3に挿通された状態
で回転され、ガイドブッシュ3への挿通により丸棒2の
中心軸の位置決めがされる。ガイドブッシュ3は、旋盤
本体に取り付けられたホルダ4に固定されたスリーブ5
に嵌入されている。
【0014】ガイドブッシュ3の左端部近傍には、「工
具」であるバイト6が配置されている。バイト6は、バ
イト刃先移動部10により、丸棒2の中心軸方向および
紙面に垂直方向に移動されるようになっている。そし
て、図2および図3に示すように、バイト6は、丸棒2
の外周面2aに対して少なくとも符号A、B、Cで示す
3箇所で接触するようになされ、且つ、符号A、B、C
で示す3箇所の接触点は、丸棒2を矢印X0方向に移動
することにより、丸棒2の外周面上の異なる位置で接触
する。
具」であるバイト6が配置されている。バイト6は、バ
イト刃先移動部10により、丸棒2の中心軸方向および
紙面に垂直方向に移動されるようになっている。そし
て、図2および図3に示すように、バイト6は、丸棒2
の外周面2aに対して少なくとも符号A、B、Cで示す
3箇所で接触するようになされ、且つ、符号A、B、C
で示す3箇所の接触点は、丸棒2を矢印X0方向に移動
することにより、丸棒2の外周面上の異なる位置で接触
する。
【0015】このようにすれば、符号Aの第1接触点で
回転中の丸棒2にバイト6が接触して丸棒2が多少切削
されても、符号Bの第2接触点は未切削である。従っ
て、第2接触点Bは、正確な外周面上にあり、同様に第
3接触点Cも正確な外周面上にある。よって、丸棒2の
中心点を正確に求めることができる。
回転中の丸棒2にバイト6が接触して丸棒2が多少切削
されても、符号Bの第2接触点は未切削である。従っ
て、第2接触点Bは、正確な外周面上にあり、同様に第
3接触点Cも正確な外周面上にある。よって、丸棒2の
中心点を正確に求めることができる。
【0016】スリーブ5の外周面には、回転中の丸棒2
にバイト6の刃先が接触した場合に発生する振動を検出
する振動センサ7が配置されている。振動センサ7は、
制御部8に接続されている。制御部8は、振動センサ7
が検出した丸棒2の外周面2aとバイト6の刃先との3
箇所の接触位置に基づいて、接触位置の座標を演算す
る。また、制御部8は、前記演算されて確定した接触位
置の座標に基づいて丸棒2の中心点(芯)を演算し、ま
た、入力部11から入力されたデータに基づいてバイト
6の移動量の演算を行う。このバイト移動量の演算結果
に基づいてバイト刃先移動部10が駆動され、バイト6
の芯出しが行われる。
にバイト6の刃先が接触した場合に発生する振動を検出
する振動センサ7が配置されている。振動センサ7は、
制御部8に接続されている。制御部8は、振動センサ7
が検出した丸棒2の外周面2aとバイト6の刃先との3
箇所の接触位置に基づいて、接触位置の座標を演算す
る。また、制御部8は、前記演算されて確定した接触位
置の座標に基づいて丸棒2の中心点(芯)を演算し、ま
た、入力部11から入力されたデータに基づいてバイト
6の移動量の演算を行う。このバイト移動量の演算結果
に基づいてバイト刃先移動部10が駆動され、バイト6
の芯出しが行われる。
【0017】また、制御部8には、バイト6の刃先と丸
棒2との接触した位置データ(座標データ)を格納する
記憶部9が接続されている。次に、このように構成され
た実施例の動作を、図4を参照して説明する。図4に示
すように、先ず、丸棒2を主軸1にチャッキングし、ガ
イドブッシュ3に挿通する。そして、複数本あるバイト
(工具)の中から所望のバイトを作業者が選択してバイ
ト刃先移動部10に取り付ける(ステップ1)。
棒2との接触した位置データ(座標データ)を格納する
記憶部9が接続されている。次に、このように構成され
た実施例の動作を、図4を参照して説明する。図4に示
すように、先ず、丸棒2を主軸1にチャッキングし、ガ
イドブッシュ3に挿通する。そして、複数本あるバイト
(工具)の中から所望のバイトを作業者が選択してバイ
ト刃先移動部10に取り付ける(ステップ1)。
【0018】次いで、入力部11から、バイト6の先端
を丸棒2に接触させる位置のデータが入力されると(ス
テップ2)、制御部8は、この位置データは記憶部9に
記憶させる(ステップ3)。ここで、接触位置データと
しては、例えば図2および図3に示すように、丸棒2の
外周面上の最高点Aに対して左右にそれぞれαとβだけ
離れ、且つ、丸棒2の中心軸方向にそれぞれγとδだけ
離れた符号B、Cの位置である。なお、ステップ2で接
触位置データが入力されない場合がある(ステップ2;
N)。このような場合には、予めバイトが接触する標準
位置データを用意しておき、その標準位置データを使用
する(ステップ4)。
を丸棒2に接触させる位置のデータが入力されると(ス
テップ2)、制御部8は、この位置データは記憶部9に
記憶させる(ステップ3)。ここで、接触位置データと
しては、例えば図2および図3に示すように、丸棒2の
外周面上の最高点Aに対して左右にそれぞれαとβだけ
離れ、且つ、丸棒2の中心軸方向にそれぞれγとδだけ
離れた符号B、Cの位置である。なお、ステップ2で接
触位置データが入力されない場合がある(ステップ2;
N)。このような場合には、予めバイトが接触する標準
位置データを用意しておき、その標準位置データを使用
する(ステップ4)。
【0019】次いで、主軸1が、旋盤本体制御装置(図
示せず)の制御の下に回転され、丸棒2が回転される。
制御部8は、先ず、第1接触点Aにバイト6を接触させ
るために必要な移動距離を演算し、この演算に基づいて
バイト刃先移動部10は、バイト6の刃先を第1接触点
Aに移動させ、刃先を丸棒2の第1接触点Aに接触させ
る。
示せず)の制御の下に回転され、丸棒2が回転される。
制御部8は、先ず、第1接触点Aにバイト6を接触させ
るために必要な移動距離を演算し、この演算に基づいて
バイト刃先移動部10は、バイト6の刃先を第1接触点
Aに移動させ、刃先を丸棒2の第1接触点Aに接触させ
る。
【0020】すると、バイト6と回転中の丸棒2との間
に生じる摩擦により丸棒2が振動を発生し、この振動は
振動センサ7により検出され、制御部8に送られる。制
御部8は、振動センサ7から送られてきた振動の信号に
より、第1接触点Aでバイト6の刃先と丸棒2とが接触
したことを認識し(ステップ5)、第1接触点Aの座標
データを演算し(ステップ6)、その座標データを第1
接触点位置データとして記憶部9に記憶させる(ステッ
プ7)。
に生じる摩擦により丸棒2が振動を発生し、この振動は
振動センサ7により検出され、制御部8に送られる。制
御部8は、振動センサ7から送られてきた振動の信号に
より、第1接触点Aでバイト6の刃先と丸棒2とが接触
したことを認識し(ステップ5)、第1接触点Aの座標
データを演算し(ステップ6)、その座標データを第1
接触点位置データとして記憶部9に記憶させる(ステッ
プ7)。
【0021】ステップ7において第1接触点位置データ
を記憶した後、制御部8はバイト刃先移動部10を駆動
して第2接触点Bまでバイト6を移動させて、バイト6
を丸棒2に接触させる(ステップ8)。そして、前述の
第1接触点Aの場合と同様にして第2接触点Bの座標デ
ータを演算し(ステップ9)、その座標データを記憶部
9に記憶させる(ステップ10)。
を記憶した後、制御部8はバイト刃先移動部10を駆動
して第2接触点Bまでバイト6を移動させて、バイト6
を丸棒2に接触させる(ステップ8)。そして、前述の
第1接触点Aの場合と同様にして第2接触点Bの座標デ
ータを演算し(ステップ9)、その座標データを記憶部
9に記憶させる(ステップ10)。
【0022】ステップ10において第2接触点位置デー
タを記憶した後、制御部8はバイト刃先移動部10を駆
動して第3接触点Cまでバイト6を移動させて、バイト
6を丸棒2に接触させる(ステップ11)。そして、前
述と同様にして第3接触点Cの座標データを演算し(ス
テップ12)、その座標データを記憶部9に記憶させる
(ステップ13)。
タを記憶した後、制御部8はバイト刃先移動部10を駆
動して第3接触点Cまでバイト6を移動させて、バイト
6を丸棒2に接触させる(ステップ11)。そして、前
述と同様にして第3接触点Cの座標データを演算し(ス
テップ12)、その座標データを記憶部9に記憶させる
(ステップ13)。
【0023】ステップ13において第3接触点位置デー
タを記憶した後、制御部8は、記憶部9に記憶されてい
る第1と第2と第3接触点位置データの座標データを読
み出して丸棒2の中心点の演算を行う(ステップ1
4)。ここで、中心点の計算方法を簡単に説明する。
タを記憶した後、制御部8は、記憶部9に記憶されてい
る第1と第2と第3接触点位置データの座標データを読
み出して丸棒2の中心点の演算を行う(ステップ1
4)。ここで、中心点の計算方法を簡単に説明する。
【0024】図5に示すように、中心座標が(m、n)
であり、半径がrの円Mの標準形の式は、次式(1)の
ようになる。 (x−m)2 +(y−n)2 =r2 …(1) また、この標準形を一般形に変形すると次式(2)のよ
うになる。
であり、半径がrの円Mの標準形の式は、次式(1)の
ようになる。 (x−m)2 +(y−n)2 =r2 …(1) また、この標準形を一般形に変形すると次式(2)のよ
うになる。
【0025】 x2 +y2 +ax+by+c=0 …(2) バイト6と丸棒2の外周面との接触点に相当する3点
(x1、y1)、(x2、y2)、(x3、y3)を通
る中心座標および半径を求めるには、一般形の式(2)
に、各座標値をそれぞれ代入して次の連立方程式をたて
る。
(x1、y1)、(x2、y2)、(x3、y3)を通
る中心座標および半径を求めるには、一般形の式(2)
に、各座標値をそれぞれ代入して次の連立方程式をたて
る。
【0026】 (x1)2 +(y1)2 +ax1+by1+c=0 (x2)2 +(y2)2 +ax2+by2+c=0 (x3)2 +(y3)2 +ax3+by3+c=0 そして、この連立方程式を解くことにより未知数a、
b、cを求め、これを標準形に変形して、円の中心座標
(m、n)と半径rを求めればよい。
b、cを求め、これを標準形に変形して、円の中心座標
(m、n)と半径rを求めればよい。
【0027】また、ステップ14において、以上のよう
な演算を行って丸棒2の端面の中心点を求め、演算で求
めた中心点の座標データ(演算中心値と呼称する)と、
それまで中心点として記憶部9に記憶されていた座標デ
ータとの差を求め(オフセットデータ演算)(ステップ
15)、この演算結果を記憶部9に記憶し、演算中心値
を書き換え(ステップ16)、リターンする。
な演算を行って丸棒2の端面の中心点を求め、演算で求
めた中心点の座標データ(演算中心値と呼称する)と、
それまで中心点として記憶部9に記憶されていた座標デ
ータとの差を求め(オフセットデータ演算)(ステップ
15)、この演算結果を記憶部9に記憶し、演算中心値
を書き換え(ステップ16)、リターンする。
【0028】そして、前述のようにして求めた演算中心
値に基づいて制御部8がバイト刃先移動部10にバイト
移動の指示信号を送出する。すると、バイト刃先移動部
10は、バイト6の刃先が演算中心値を目指すように、
バイト6を移動させる。このようにして、丸棒2の芯出
しが自動的に行われる。
値に基づいて制御部8がバイト刃先移動部10にバイト
移動の指示信号を送出する。すると、バイト刃先移動部
10は、バイト6の刃先が演算中心値を目指すように、
バイト6を移動させる。このようにして、丸棒2の芯出
しが自動的に行われる。
【0029】そして、ステップ5、ステップ8、ステッ
プ11のいずれかにおいて、それぞれの接触点A、B、
Cの測定ができない場合には、アラーム警告等の測定異
常処理(ステップ17)を行った後、リターンする。な
お、1本目の丸棒2の切削加工が終了し、次の丸棒2が
チャッキングされた場合であっても、1本目と同様に自
動的にバイトの芯出しが行われる。以下、同様に新たに
丸棒2がチャッキングされる都度、バイトの芯出しが自
動的に行われる。
プ11のいずれかにおいて、それぞれの接触点A、B、
Cの測定ができない場合には、アラーム警告等の測定異
常処理(ステップ17)を行った後、リターンする。な
お、1本目の丸棒2の切削加工が終了し、次の丸棒2が
チャッキングされた場合であっても、1本目と同様に自
動的にバイトの芯出しが行われる。以下、同様に新たに
丸棒2がチャッキングされる都度、バイトの芯出しが自
動的に行われる。
【0030】また、バイト6が櫛型に複数本、取り付け
られているバイトブロックの場合にも同様にして、全バ
イトに対する芯出しを予め行うようにしてもよい。更
に、バイト6を交換した場合であっても、同様に自動的
にバイトの芯出しが行われる。
られているバイトブロックの場合にも同様にして、全バ
イトに対する芯出しを予め行うようにしてもよい。更
に、バイト6を交換した場合であっても、同様に自動的
にバイトの芯出しが行われる。
【0031】更にまた、本実施例では「被加工材」とし
て丸棒(みがき材)の場合を説明したが、例えば、異形
材(例えば、六角棒やローレット材)を使用した場合の
バイトの芯出しでは、先ず、その異形材を旋盤の主軸に
チャッキングした後、異形材の外形を真円に加工した
後、本実施例と同様の操作を行えばよい。
て丸棒(みがき材)の場合を説明したが、例えば、異形
材(例えば、六角棒やローレット材)を使用した場合の
バイトの芯出しでは、先ず、その異形材を旋盤の主軸に
チャッキングした後、異形材の外形を真円に加工した
後、本実施例と同様の操作を行えばよい。
【0032】また、本実施例では丸棒2の外周面の3箇
所の座標データを測定する場合を説明したが、4箇所以
上の多数の座標データを測定し、この多数の座標データ
を統計的に処理して中心値を求めてもよい。このように
すれば、バイト6の接触する外周面は、必ずしも真円で
なくてもよい。即ち、接触する外周面が円形状をしてい
れば、統計処理を行うことにより、正確な中心点を求め
ることができる。
所の座標データを測定する場合を説明したが、4箇所以
上の多数の座標データを測定し、この多数の座標データ
を統計的に処理して中心値を求めてもよい。このように
すれば、バイト6の接触する外周面は、必ずしも真円で
なくてもよい。即ち、接触する外周面が円形状をしてい
れば、統計処理を行うことにより、正確な中心点を求め
ることができる。
【0033】また、バイト6の刃先と丸棒2との接触を
検出する手段としては、例えば、バイト6の刃先と丸棒
2とが接触した際に、電流が流れるように構成された電
流検出センサを用いてもよい。
検出する手段としては、例えば、バイト6の刃先と丸棒
2とが接触した際に、電流が流れるように構成された電
流検出センサを用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
加工材の円形状の外周面の、少なくとも3箇所の座標デ
ータに基づいて被加工材の中心点の座標データを求め、
この中心点の座標データに基づいて工具を制御して中心
点に対応するようにしているので、特殊な技能が無い人
でも、確実に、短時間の内に、工具の芯出しを行うこと
ができる。
加工材の円形状の外周面の、少なくとも3箇所の座標デ
ータに基づいて被加工材の中心点の座標データを求め、
この中心点の座標データに基づいて工具を制御して中心
点に対応するようにしているので、特殊な技能が無い人
でも、確実に、短時間の内に、工具の芯出しを行うこと
ができる。
【図1】本発明の実施例の工具の芯出装置の要部ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】同上、丸棒の半径方向の外周面の3箇所にバイ
トを接触させた場合の概念図である。
トを接触させた場合の概念図である。
【図3】同上、丸棒の中心軸方向の外周面の3箇所にバ
イトを接触させた場合の概念図である。
イトを接触させた場合の概念図である。
【図4】同上、工具の芯出装置の動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図5】同上、円周上の3点から中心点を求める場合の
説明図である。
説明図である。
1 主軸 2 丸棒(被加工材) 3 ガイドブッシュ 6 バイト(工具) 7 振動センサ(接触検出手段) 8 制御部(接触位置確定手段、演算手段) 9 記憶部 10 バイト刃先移動部(工具接触手段) 11 入力部
Claims (3)
- 【請求項1】 回転する被加工材の円形状の外周面に、
少なくとも3箇所で工具を接触させる工具接触手段と、 前記被加工材と工具との接触位置を確定する接触位置確
定手段と、 この接触位置確定手段で確定された前記被加工材と工具
との少なくとも3箇所の接触位置データに基づき前記円
形状部の中心点を演算する演算手段とを備えたことを特
徴とする工具の芯出装置。 - 【請求項2】 前記工具接触手段が、前記被加工材の円
形状の外周面に接触する少なくとも3箇所の位置は、前
記被加工材の中心軸方向に対して互いに異なる位置であ
るを特徴とする請求項1記載の工具の芯出装置。 - 【請求項3】 前記演算手段は、前記工具接触手段が接
触した3箇所以上の接触点の確定位置に基づいて統計処
理を行い、前記被加工材の円形状部の中心点を演算する
ことを特徴とする請求項1記載の工具の芯出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25584194A JPH08118103A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 工具の芯出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25584194A JPH08118103A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 工具の芯出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118103A true JPH08118103A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17284342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25584194A Pending JPH08118103A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 工具の芯出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08118103A (ja) |
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-
1994
- 1994-10-20 JP JP25584194A patent/JPH08118103A/ja active Pending
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