JPH08117385A - 前部スタビライザーを備えた短いスキー板 - Google Patents

前部スタビライザーを備えた短いスキー板

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JPH08117385A
JPH08117385A JP25857095A JP25857095A JPH08117385A JP H08117385 A JPH08117385 A JP H08117385A JP 25857095 A JP25857095 A JP 25857095A JP 25857095 A JP25857095 A JP 25857095A JP H08117385 A JPH08117385 A JP H08117385A
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JP
Japan
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ski
transmitter
alpine ski
connection
alpine
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Withdrawn
Application number
JP25857095A
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English (en)
Inventor
Benoit Saillet
サイエ ベノア
Dominique Vuarier
ヴュアリエ ドミニク
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Salomon SAS
Original Assignee
Salomon SAS
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00Skis or snowboards
    • A63C5/06Skis or snowboards with special devices thereon, e.g. steering devices
    • A63C5/075Vibration dampers

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来品と同程度の方向安定性を維持しながら、
より短くて操作性の良いスキー板。 【解決手段】前部締め具要素6の近傍に位置する後端部
50と、スキー板上、更に前方へ位置する前端部51と
を有するトランスミター5を備える。トランスミター
は、一方では完全な連結部により、他方では緩衝用イン
ターフェイス8を含むスキー板の長手方向に沿って並進
自由な部分的連結部によってスキー板に接続する。これ
ら二つの連結部は、トランスミター上で互いに間隔を置
いて設け、かつ、他の端部に対してスキー板上最前方に
ある連結部の前端部80は、距離d1を隔てて後部接触
線21から離間し、それによりLCS/d1の比が1.
1ないし1.4となるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は改良されたスキー板、特にアルペ
ンスキー板に関する。
【0002】従来のスキー板において良好な方向安定性
を得るには、雪面との接触長を十分に大きく取ることが
必要不可欠である。このためには、滑降用スキー板は、
例えばスラロム種目あるいはアクロバットスキーに用い
られるスキー板よりも大きいのが一般的である。
【0003】逆に、スキー板の回転の容易さと敏捷さは
スキー板が雪と接触する長さに反比例する。垂直軸、す
なわちスキー板の回転軸を中心とする慣性モーメント
は、スキー板が運動方向の変化に対抗する抵抗を決める
ことにより、回転の挙動に影響を与えることが知られて
いる。
【0004】慣性モーメントの弱いスキー板、例えば短
いスキー板(すなわち、両端が軽いスキー板)は慣性モ
ーメントの強いスキー板よりも回転がより容易である。
【0005】それに反して、このようなスキー板は、雪
面との接触長が短いため、高速での操縦が困難となる。
スキー板の柔軟性と、その振動吸収能と、ゲレンデの不
規則性とを考慮に入れて、安定性を決定するファクター
は、スキー板が雪面と接触する平均接触長であり、この
接触長を「ダイナミック(動的)接触長」と称し、これ
は「スタティック(静的)接触長」より僅かに短い。こ
の長さは、スキー板に沿って配分した加速度計(アクセ
レロメーター)を用いて地面上で測定することにより得
られる。従来のスキー板では、このダイナミック接触長
は、スタティック接触長の0.8(±0.01)倍であ
る。この損失係数は十分ではなく、かつ、従来のスキー
板に関しては、スキー板の長さ(言い換えれば、安定性
を得るためのスタティック接触長)を増加させる必要が
あることを明らかにしているが、逆に言えば、このこと
は、スキー板の回転軸に沿って慣性モーメントが増大す
るため、不可避的な操作性の喪失につながることを示し
ている。
【0006】それゆえ、本発明の目的は、従来のスキー
板より短く、したがってより操作性が良く、それにも拘
らず、同じ方向安定性を付与する従来のスキー板のダイ
ナミック接触長に匹敵するダイナミック接触長を有する
新規なスキー板を提案することにある。
【0007】本発明の他の目的は、不規則な地面と接触
する際の振動および衝撃を吸収する性能が改善され、そ
れにより、より良好な快適性をスキーヤーに感じさせる
スキー板を実現することにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、既存の材料を基
にして構造が簡単で経済的なスキー板を実現することに
ある。
【0009】本発明の別の目的は、既存の従来型スキー
板に比べて、あまり場所をとらず、運搬が容易で、かつ
全体的に軽量なスキー板を得ることにある。
【0010】この目的のために、本発明は、前部スタテ
ィック接触線と後部スタティック接触線との間に長さL
CSの中央部分と、持ち上がったアップターン部と、少
し持ち上がったテール部とを有する短い細長ビームを含
むアルペンスキー板に関し、その特徴とするところは前
部締め具要素の近傍に位置する後端部とスキー板上で更
に前方に位置する前端部とを有するトランスミター(伝
達装置)を備え、このトランスミターは、一方では完全
な連結部によって、また他方では緩衝用インターフェイ
スを含むスキー板の長手方向に沿って並進自由な部分的
連結部によりスキー板に連結され、これら2の連結部は
該トランスミター上で互いに間隔を置いて設けられ、か
つ、他の端部に対してスキー板上で最も前方にある連結
部の前端部は、距離d1を隔てて上記後部スタティック
接触線から離間し、それによりLCS/d1の比が1.
1ないし1.4となる点にある。
【0011】このように、トランスミターはスキー板の
変形を緩和する効果を有し、したがって該スキー板を雪
面と接触した状態に保持する。該スキー板に対する前部
連結部の相対位置はこの効果が有効に実現するための決
定要因である。
【0012】有利な特徴によれば、靴の端部をスキー板
上で最も前方にある上記連結部の前端部から離間する距
離d2は250mmないし400mmである。この距離
は本発明の重要な特徴に関係がある。この端部の位置が
靴のサイズの指標になることにより、どのようなスキー
ヤーについても該装置の最適な効果を保証する。実際、
小寸法の靴の場合には、緩衝用インターフェイスは、表
示した範囲に止まることによってスキー板の中央部に接
近し、また逆に、大寸法の靴の場合には、該緩衝用イン
ターフェイスは、同一のスキー板について、中央部から
離れるのが好ましい。
【0013】他の一特徴によれば、完全な連結部は上記
トランスミターの後端部に位置し、また部分的連結部の
緩衝用インターフェイスは該トランスミターの前方へ向
けてその中央部分からずれている。しかしながら、この
トランスミターはスキー板上で逆にすることができ、か
つ、この場合には、該完全な連結部は該トランスミター
の前端部に位置し、また部分的連結部の緩衝用インター
フェイスは上記トランスミターの後方へ向けてその中央
部からずれている。
【0014】補足的な一特徴によれば、部分的連結部
は、垂直保持手段ならびに完全な連結部によってスキー
板に接続される端部と反対側にある端部の長手方向案内
手段によって完成される。したがって、この部分的連結
部の引き離しに対する抵抗は緩和され、該トランスミタ
ーの案内も容易になる。
【0015】更に詳細な、また上記に関連する一特徴に
よれば、垂直保持手段は、細長部材の長手方向に向けら
れた細長孔と、スキー板に固定されて該細長孔の縁部に
対し案内用の肩部を形成する幅広の頭部を有するねじと
から成る。
【0016】しかしながら、この垂直保持手段をスキー
板上に堅固に固定した案内用の覆い部材あるいは鐙部材
で構成するようにしてもよい。
【0017】より一般的な特徴によれば、トランスミタ
ーの長さは180mmまたはそれ以上、好ましくは10
0mmないし330mmである。このトランスミター
は、スキー板の撓曲応力に応じて、長手方向移動を効果
的に伝達する役割を果たすのに十分な長さを有すること
が大切である。
【0018】特定の一特徴によれば、緩衝用インターフ
ェイスは、トランスミターの自由端の下面を細長ビーム
の上方に連結する、弾性または粘弾性材料製の少なくと
も1の層で構成され、この層は該自由端がビームに対し
て長手方向に移動するとき、切断される。この解決方法
は、期待される技術的効果を得るための最良の実施態様
となることは間違いない。
【0019】さらに、該緩衝用インターフェイスの厚み
寸法は最大限に制限される。この装置は完全に信頼でき
るもので、かつ緩衝条件は時間、温度、あるいはまた湿
度のファクターに応じて一定を保つ。該装置はまた特定
のメンテナンスを全く必要としない。
【0020】本発明のその他の特徴および長所は、非限
定的な例として示す添付の図面を参照して以下の記載を
読むことにより明らかとなろう。
【0021】本発明によるスキー板は、固有の厚みと幅
の配分(したがって固有の剛性の配分)を有する細長い
ビーム1を含む。
【0022】図1に示すように、ビームは、複数の異な
る部分に分けられ、前部接触線20と後部接触線21で
画定される長さLCSの中央部2を有する。接触長LC
Sは、下面と0.5mmの厚みゲージとの共通部分(in
tersection de la face inferieure)として画定される
2の接触線20と21を隔てる距離である「ただし、ス
キー板は荷重を掛けられて、平坦な面に押しつけられる
ものとする(ISO規格第6289号による)」。ビー
ムはまた、前部接触線20の先にアップターン状の前部
分3を含む。後部接触線21の後には、僅かに持ち上が
ったテール状の後部分4が延在する。
【0023】図1にはまた、締め具要素6と7およびス
キー靴9が表示してある。本発明によれば、細長ビーム
1は、従来型のスキー板よりも短くしてある。特に、長
さLCSは、従来型のスキー板に比して11ないし18
%短くなるはずである。このことは、長さLCSが最大
寸法で167cmを越えないことを意味し、特に、最短
が130cmで最長が165cmの間にあるのが好まし
い。これは、平均的には、スキー板の最大長が185c
mで最短長が約148cmの場合に当たる。したがっ
て、一例として、200cm程度のスキー板を利用する
習慣を有するスキーヤーは、本発明による170cm程
度のスキー板を選択することになろう。このような短縮
は、中央垂直軸(すなわち、スキー板の回転軸)に対し
て比較的弱い慣性モーメントをスキー板に付与し、した
がって200cmのスキー板よりも更に回転し易くな
る。それに反して、本発明により、170cmのスキー
板は、200cmのスキー板に匹敵する方向安定性を有
することになろう。
【0024】安定のための要素は、伝達装置(トランス
ミター)5を含む細長ビームの前部分に付け加えられる
部材である。局部的に過度の硬直をもたらさないために
比較的可撓性であるが、一端から他端に応力を伝達する
その機能を果たすことができるように十分な座屈強度を
有する、細長部材を「伝達装置(トランスミター)」と
呼ぶ。座屈強度の機能は、スライダーや鐙形等の伝達装
置の自由部分でスキー板と一体の案内用付加的手段で部
分的に果たすことができる。この伝達装置の座屈強度を
増加させる特殊な輪郭形状を案出するか、あるいはまた
補強用付加材料を使用することもできる。
【0025】図示のように、伝達装置はプラスチック材
料、複合材料、あるいは金属材料製の形材からなる。し
かしながら、この伝達装置を単純な薄板、あるいはまた
円筒形またはその他の形をした棒状体として案出しても
よい。
【0026】図示の場合、伝達装置は、スキー板の長手
方向に配設される。該伝達装置は完全な連結部を介して
ビームに堅固に固定される後端部50を含む。「完全な
連結部」とは、ビームに対して端部の自由度を全く許さ
ない連結部を指す。このような連結部はねじ、接着、あ
るいはまた振動溶接による連結部よりなる。図2に示す
場合、後端部50はスキー板の構造内に入り込むねじ5
00によって固定される。図3は、この後端部50が前
部締め具要素6の近傍に位置することを示す。より正確
に言うと、該端部50が前部締め具要素6の直前に位置
するか、あるいはまた一体的集合体を得るために、適宜
ななんらかの手段(ねじ留め、レール、接着等)で前部
締め具要素6に直接連結できることを意味する。いずれ
にせよ、後端部50は、該締め具要素6から0ないし5
cmの距離に配置されることになる。
【0027】他の端部(すなわち、前端部)51は、ス
キー板の長手方向に沿って自由に並進運動できる、部分
的連結部でビームに連結される。「部分的連結部」と
は、自由度を有する連結部を指す。本発明の場合、選択
されるこの自由度の方向は、スキー板の長手方向軸に沿
う方向である。
【0028】この部分的連結部は伝達装置(トランスミ
ター)5の下部に位置する少なくとも1の緩衝用界面
(インターフェイス)8を含み、該連結部は伝達装置の
長手方向移動を制動する。それは、伝達装置5の下面に
固定(好ましくは接着)され、また、ビーム1の上方で
上面に固定(好ましくは接着)される少なくとも1の弾
性または粘弾性材料からなる層である。したがって、こ
の(1または複数の)層は、スキー板が撓曲するとき、
剪断応力を受ける。粘弾性材料層が固有の接着力を有し
ないときには、接着層を用いて接着を行うことができ
る。しかしながら該層は、自己接着型の材料から選択で
きる。
【0029】一例として、使用する材料は、ショアー硬
度Aが10ないし85の弾性材料であるか、または弾性
率が15ないし160メガパスカル、ショアー硬度Aが
50ないし95、および減衰率が0.13ないし0.7
2の粘弾性材料である。もちろん、これら諸データは温
度20℃、周波数15ヘルツにおける実施例に過ぎな
い。
【0030】本発明の基本的な一特徴によれば、部分的
連結部がスキー板上で最も前方にある伝達装置の連結部
を成す場合、界面8(換言すれば、弾性または粘弾性材
料の層)の前端部80は、後部スタティック接触線21
から距離d1のところに位置し、その結果d1に対する
LCSの比は1.1ないし1.4となる。同じく、IS
O規格第6289号によりスキー板に荷重が掛かってい
るときには(図1参照)、LCSと同様に距離d1が測
定されることに留意すべきである。
【0031】界面(インターフェイス)8の剪断面積
は、約5ないし15cm2である。一般に、界面8は、
最大剪断応力を受けるために、該伝達装置(トランスミ
ター)の中央部よりも前方へずれている。前端部80
は、伝達装置の前端部51の直近に位置するのが好まし
い。緩衝用界面8を含む部分的連結部と完全な連結部と
の間で該伝達装置5は完全に自由であり、スキー板の上
部に連結されていない。
【0032】図示の例において、前端部51には、伝達
装置の端部の並進移動の方向に対応する、細長部材の長
手方向に向けられる細長孔510が貫通する。この端部
は、細長孔の縁部に対して案内用肩部となる、スキー板
に錨着される幅広の頭部を有するねじ511により所定
位置に保持される。この種の垂直保持手段兼長手方向案
内手段は、スキー板の捩れまたは撓曲に際して強烈な応
力が掛かっている間緩衝用界面の箇所で剥奪または剥離
の危険を避けて、前方自由端部51の連結を改善できる
ようにする。大きな遊間を可能にするためには、組み立
て時に、ねじを細長孔の長手方向中央部に配置するのが
好ましい。
【0033】もちろん、本発明はこのような連結手段に
限定されるものではなく、同じく同等の他の手段をも案
出することができる。したがって、図示の解決方法の代
わりに、スキー板の上部に堅固に固定される、前端部の
案内用覆い部材または鐙形部材を利用することもでき
る。
【0034】このような手段は本発明にとって不可欠な
ものではなく、緩衝用界面8により優先的に構成され
る、伝達装置の部分的連結部を完成する補足的手段とな
る。しかも、この種の手段は緩衝用界面8自体で代替で
きる。この場合、該界面は伝達装置の前端部51に位置
する。このような変形を図5に示す。本発明のこの単純
化した形状において、後端部50は溶接(例えば振動溶
接)によりスキー板上に接続される。しかしながら、こ
の解決方法はどの場合にも適用できる。
【0035】本発明の重要な他の特徴によれば、緩衝用
界面8は、スキーヤーの足に対して正確に位置づけられ
る。より詳しく述べれば、スキー靴9の端部と界面の前
端部80とを隔てる距離d2は、250mmないし40
0mmの間になければならない。
【0036】界面が伝達装置の完全な連結部(ここで
は、図1ないし図3および図5における後端部50)よ
りも前方に存在するどの場合にも、距離d1とd2が界
面8の前端部80を起点として測定されることに留意す
べきである。
【0037】実際には、伝達装置5をスキー板に沿って
移動させることにより、緩衝用界面(インターフェイ
ス)8の位置を調整する。任意のスキー板に対して、伝
達装置の後端部50が前部締め具要素6と一体である
か、あるいは前部締め具要素6に対して隣接していると
き、該調整は、前部締め具要素6と該伝達装置とを同時
に移動させることにより行われる。それ以外の操作をす
る必要は全くない。
【0038】伝達装置の長さlは、振動のときまたは大
きな衝撃のときにスキー板が受ける撓曲を変換させ、か
つ緩衝用界面8を構成する弾性または粘弾性材料の層を
剪断するためスキー板の上部に対して自由端部が移動で
きるのに十分でなければならない。
【0039】したがって長さlは180mmまたはそれ
以上であるが、180mmないし330mmの間にある
のが好ましい。
【0040】図4は、従来型のスキー板と本発明による
スキー板に関する分布すなわち圧力分布の曲線(スタテ
ィック状態とダイナミック状態)の比較を示す。
【0041】A曲線は、スキーヤーの体重がスキー板に
掛かっているが雪上で停止しているとき、従来型のスキ
ー板に沿って圧力がどのように分布しているかを示す。
長さLSAは、この静止(スタティック)状態における
雪との接触長に対応する。
【0042】B曲線は、スキー板に荷重が掛かっている
が雪上で停止しているとき、本発明によるスキー板の圧
力分布状態を示す。雪との接触長に対応する長さLSB
は、図示の例における長さLSAよりも約15%短い。
【0043】C曲線は、動的(ダイナミック)状態にお
ける(すなわち、スキー板が正常な利用状態にあると
き)従来型のスキー板における圧力分布状態を示す。雪
と実際に接触する長さLDCは、静止状態における接触
長LSAよりもかなり短い。
【0044】D曲線は、動的状態における本発明による
スキー板の圧力分布状態を示す。雪と実際に接触するス
キー板の長さLDDは長さLSBよりも短いが、長さL
DCに非常に近い。結局、本発明によるスキー板の雪と
の接触長は、もっと長い従来型のスキー板の接触長とほ
ぼ同じである。
【0045】このような結果は上記の緩衝装置によって
得られるもので、スキー板を地面に接触させ続け、かつ
スキー板の振動衝撃吸収能を向上させる効果がある。
【0046】数多くの実地試験と数多くの測定を実施し
た結果、本発明によるスキー板については、動的(ダイ
ナミック)状態における接触長が(0.92±0.0
1)xLCSに対応することを明らかにすることができ
た。
【0047】図1から図3に比べて連結部の位置がトラ
ンスミター上で逆になっている場合を示す図6の特殊な
実施態様において、スキー板内に入り込むねじ511を
用いる完全な連結部によってビーム上に堅固に固定され
るのは前端部51である。他の端部50は、自由に並進
運動できる部分的連結部によって該ビームに連結され
る。この場合、弾性または粘弾性材料の層からなる緩衝
用界面(インターフェイス)8は、後端部50のすぐ近
くで伝達装置5の後方へ向けてずれている。
【0048】この端部には細長孔501が貫通し、幅広
の頭部を有するねじ502によって所定の位置にこれを
保持する。
【0049】図6の場合、距離d1とd2は、完全な連
結部の最先端の固定点となるねじの垂直軸512を起点
として測定される。端部51が溶接型連結部、または長
手方向に向けられる1列のねじによって固定されると仮
定した場合、スキー板上における端部51の最先端の固
定点を基準として採用することもできよう。
【0050】上記の諸例とは逆に、自由に並進運動でき
る後端部50は、常に、スキー板の撓曲に際して伝達装
置に自由な遊間を可能にするため、前部締め具要素6
(図示されていない)から少なくとも数ミリメートル離
れていなければならない。
【0051】もちろん、本発明は、例として記載し、か
つ図示した諸実施態様に限定されるものではなく、同等
の技術ならびにそれらの組み合わせをもすべて含むもの
とする。このことは、スキー板の上部と伝達装置(トラ
ンスミター)との間に位置する緩衝用界面(インターフ
ェイス)8の代わりになる可能性を有する同等のもので
はとりわけ有効である。
【0052】実際、緩衝用界面を乾式または粘式摩擦に
よる緩衝手段で構成するようにしてもよい。この場合に
は、弾性または粘弾性材料からなる層の代わりに、1ま
たは複数の高い摩擦係数を有する材料の層または粘度の
高い摩擦材料(1200ポアズ以下)の層を用いる。こ
のような解決方法は、本明細書の一部をなすフランス国
特許出願第2678517号および第2694205号
を参照して考慮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】スキー板に荷重が掛かっているときの本発明に
よるスキー板の単純化した長手方向の図である。
【図2】緩衝装置を取り付けたスキー板の前部分の長手
方向部分詳細図である。
【図3】本発明によるスキー板の前部分の斜視図であ
る。
【図4】従来型のスキー板と本発明によるスキー板に関
するスタティック(静的)状態とダイナミック(動的)
状態における圧力の分布を比較するグラフである。
【図5】図2の変形である。
【図6】本発明の一変形態様を示す図2に類似の図であ
る。
【符号の説明】
1 細長ビーム 2 中央部分 3 前部分(アップターン) 4 後部分(ヒール) 5 トランスミター(伝達装置) 6 締め具要素 8 緩衝用インターフェイス(界面) 9 スキー靴 20 前部接触線 21 後部接触線 50 後端部 51,80 前端部 501,510 細長孔 502,511 幅広の頭部を有するねじ 512 垂直軸

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部スタティック接触線(20)と後部
    スタティック接触線(21)との間に接触長LCSの中
    央部分(2)と、アップターン状に持ち上がった前部分
    (3)と、テール状に僅かに持ち上がった後部分(4)
    とを有する短い細長ビーム(1)を含み、 前部締め具要素(6)の近傍に位置する後端部(50)
    と、スキー板上で更に前方に位置する前端部(51)と
    を有するトランスミター(5)を備え、 前記トランスミター(5)は、一方では完全な連結部に
    より、また他方では緩衝用インターフェイス(8)を含
    むスキー板の長手方向に沿って並進自由な部分的連結部
    により、スキー板に連結され、 前記2の連結部は前記トランスミター上で互いに間隔を
    置いて設けられ、かつ、他の端部に対してスキー板上で
    最前方にある連結部の前端部(80、512)は、距離
    d1を隔てて前記後部スタティック接触線(21)から
    離間し、それによりLCS/d1の比が1.1ないし
    1.4となることを特徴とするアルペンスキー板。
  2. 【請求項2】 靴の端部(9)を前記連結部の前端部
    (80、512)から離間する距離d2が250mmな
    いし400mmであることを特徴とする請求項1による
    アルペンスキー板。
  3. 【請求項3】 前記完全な連結部が前記トランスミター
    (5)の後端部(50)にあり、また前記部分的連結部
    の緩衝用インターフェイス(8)が前記トランスミター
    の中間部より該トランスミターの前方へ向けてずれてい
    ることを特徴とする請求項1または2によるアルペンス
    キー板。
  4. 【請求項4】 前記完全な連結部が前記トランスミター
    (5)の前端部(51)にあり、また前記部分的連結部
    の緩衝用インターフェイス(8)が前記トランスミター
    の中間部より該トランスミターの後方へ向けてずれてい
    ることを特徴とする請求項1または2によるアルペンス
    キー板。
  5. 【請求項5】 前記部分的連結部が、垂直保持手段なら
    びに前記完全な連結部によってスキー板に接続される端
    部と反対側の端部の長手方向案内手段(501、50
    2;510、511)により完成されることを特徴とす
    る請求項3または4によるアルペンスキー板。
  6. 【請求項6】 前記垂直保持手段が、前記細長部材の長
    手方向に向けられた細長孔(501、510)と、スキ
    ー板内に固定されかつ前記細長孔の縁部に対する案内用
    肩部を形成する幅広の頭部を有するねじ(502、51
    1)とからなることを特徴とする請求項5によるアルペ
    ンスキー板。
  7. 【請求項7】 前記垂直保持手段が、スキー板の上部に
    堅固に固定される案内用覆い部材あるいは鐙部材からな
    ることを特徴とする請求項5によるアルペンスキー板。
  8. 【請求項8】 前記トランスミター(5)の長さ(l)
    が180mmあるいはそれ以上、好ましくは180mm
    ないし330mmであることを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれか1によるアルペンスキー板。
  9. 【請求項9】 前記緩衝用インターフェイス(8)が、
    前記トランスミター(5)の下面を前記ビーム(1)の
    上部に連結する粘性または粘弾性材料製の少なくとも1
    の層からなり、前記層は、該ビームに対して前記端部
    (51)が長手方向に移動するとき、剪断されることを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれか1によるアルペ
    ンスキー板。
  10. 【請求項10】 前記弾性あるいは粘弾性材料製の層の
    代わりに、高摩擦係数の材料あるいは強粘性材料からな
    る1層または複数層を使用することを特徴とする請求項
    6によるアルペンスキー板。
  11. 【請求項11】 スタティック接触長CLSが、スキー
    板の最長寸法について167cmを越えないこと、好ま
    しくは、最短寸法については130cm、最長寸法につ
    いては165cmの間で変化することを特徴とする請求
    項1ないし10のいずれか1によるアルペンスキー板。
JP25857095A 1994-10-10 1995-10-05 前部スタビライザーを備えた短いスキー板 Withdrawn JPH08117385A (ja)

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FR2675392B1 (fr) * 1991-04-22 1995-06-23 Salomon Sa Dispositif d'amortissement pour ski.
FR2678517B1 (fr) 1991-07-04 1993-10-15 Salomon Sa Perfectionnement pour dispositif d'amortissement pour ski.
FR2694205B1 (fr) * 1992-07-31 1994-09-23 Salomon Sa Perfectionnement pour dispositif d'amortissement pour ski.
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